JPH077218A - 半導体レーザ - Google Patents
半導体レーザInfo
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- JPH077218A JPH077218A JP5143910A JP14391093A JPH077218A JP H077218 A JPH077218 A JP H077218A JP 5143910 A JP5143910 A JP 5143910A JP 14391093 A JP14391093 A JP 14391093A JP H077218 A JPH077218 A JP H077218A
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- semiconductor laser
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L33/00—Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
- H01L33/005—Processes
- H01L33/0083—Processes for devices with an active region comprising only II-VI compounds
- H01L33/0087—Processes for devices with an active region comprising only II-VI compounds with a substrate not being a II-VI compound
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/30—Structure or shape of the active region; Materials used for the active region
- H01S5/32—Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures
- H01S5/327—Structure or shape of the active region; Materials used for the active region comprising PN junctions, e.g. hetero- or double- heterostructures in AIIBVI compounds, e.g. ZnCdSe-laser
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 II−VI族化合物より成る半導体レーザの動作
電圧を低減化し、動作電圧の低い緑色乃至青色半導体レ
ーザを得て室温連続動作及び長寿命動作を可能とする。 【構成】 p型のGaAsより成る基板1上に、少なく
とも一層のAlGaInP系材料より成る層を緩衝層1
1として介してp型のZnSe又はp型のZnSSeよ
り成るバッファ層2を設け、その上にII−VI族化合物よ
り成るレーザ構造を構成する。
電圧を低減化し、動作電圧の低い緑色乃至青色半導体レ
ーザを得て室温連続動作及び長寿命動作を可能とする。 【構成】 p型のGaAsより成る基板1上に、少なく
とも一層のAlGaInP系材料より成る層を緩衝層1
1として介してp型のZnSe又はp型のZnSSeよ
り成るバッファ層2を設け、その上にII−VI族化合物よ
り成るレーザ構造を構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザ、特にその
クラッド層、活性層がII−VI族化合物半導体より成る半
導体レーザに係わる。
クラッド層、活性層がII−VI族化合物半導体より成る半
導体レーザに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、II−VI族系の比較的広いバンドギ
ャップを構成する半導体レーザは、例えば図10にその
一例の略線的拡大断面図を示すように、n型のGaAs
より成る基板1の上にn型のII−VI族化合物より成る第
1のクラッド層、真性のII−VI族化合物より成る活性層
4、p型のII−VI族化合物より成る第2のクラッド層、
更にp型のコンタクト層6が順次MOCVD(有機金属
による化学的気相成長)法やMBE(分子線エピタキシ
ー)法等により成長され、更にコンタクト層6の上にp
側の電極7、また基板1の裏面側にn側の電極8が被着
されて構成される。
ャップを構成する半導体レーザは、例えば図10にその
一例の略線的拡大断面図を示すように、n型のGaAs
より成る基板1の上にn型のII−VI族化合物より成る第
1のクラッド層、真性のII−VI族化合物より成る活性層
4、p型のII−VI族化合物より成る第2のクラッド層、
更にp型のコンタクト層6が順次MOCVD(有機金属
による化学的気相成長)法やMBE(分子線エピタキシ
ー)法等により成長され、更にコンタクト層6の上にp
側の電極7、また基板1の裏面側にn側の電極8が被着
されて構成される。
【0003】この第1及び第2のクラッド層は例えばZ
nMgSSe、ZnSSe、或いはこれらとZnSe光
学ガイド層の組み合わせより構成される。n型のドーパ
ントとしてはCl又はGa等を、p型のドーパントとし
てはN又はO等を用いる。また、活性層4はZnSe、
ZnCdSe或いはZnSeとZnCdSeの単一量子
井戸又は多重歪み量子井戸等より構成される。更にp型
コンタクト層には、例えばNを例えばNA −N
D (NA :アクセプタ濃度、ND :ドナー濃度)が1×
1018cm-3程度となるようにドープしたp−ZnSe
を用いる。
nMgSSe、ZnSSe、或いはこれらとZnSe光
学ガイド層の組み合わせより構成される。n型のドーパ
ントとしてはCl又はGa等を、p型のドーパントとし
てはN又はO等を用いる。また、活性層4はZnSe、
ZnCdSe或いはZnSeとZnCdSeの単一量子
井戸又は多重歪み量子井戸等より構成される。更にp型
コンタクト層には、例えばNを例えばNA −N
D (NA :アクセプタ濃度、ND :ドナー濃度)が1×
1018cm-3程度となるようにドープしたp−ZnSe
を用いる。
【0004】このような構成においては上述のn側の電
極として例えばAuGe/Niを用いる場合は良好なオ
ーム性接触が得られる。しかしながらp−ZnSeコン
タクト層と例えばAuより成るp側電極との界面の接触
はショットキ接合となって非オーム性を示し、通電時に
は10V前後の電位降下が生じて動作電圧が10V〜5
0Vと高くなってしまい、室温連続動作の実現を阻害す
る大きな障害となっている。
極として例えばAuGe/Niを用いる場合は良好なオ
ーム性接触が得られる。しかしながらp−ZnSeコン
タクト層と例えばAuより成るp側電極との界面の接触
はショットキ接合となって非オーム性を示し、通電時に
は10V前後の電位降下が生じて動作電圧が10V〜5
0Vと高くなってしまい、室温連続動作の実現を阻害す
る大きな障害となっている。
【0005】このため、例えばAu等の金属をオーム性
接触が可能であるp−ZnTeをp−ZnSe上に形成
するとか、或いはp−ZnSe/p−ZnTe傾斜共鳴
量子井戸を介した構造を用いる方法(本出願人の出願に
係る特願平4−185821号出願)が提案されている
が、未だ実用的なp型電極側のコンタクトは実現されて
いない。
接触が可能であるp−ZnTeをp−ZnSe上に形成
するとか、或いはp−ZnSe/p−ZnTe傾斜共鳴
量子井戸を介した構造を用いる方法(本出願人の出願に
係る特願平4−185821号出願)が提案されている
が、未だ実用的なp型電極側のコンタクトは実現されて
いない。
【0006】一方、p型のGaAs基板を用いる場合に
は、図11に示すようにp−GaAs等より成る基板1
の上に、例えばp−ZnSSe等より成るバッファ層
2、p型の第1のクラッド層3、活性層4、n型の第2
のクラッド層5、n型のコンタクト層6が順次成長され
て構成される。これら各層の材料は上述のn型基板上に
構成する場合と同様に選定し得る。
は、図11に示すようにp−GaAs等より成る基板1
の上に、例えばp−ZnSSe等より成るバッファ層
2、p型の第1のクラッド層3、活性層4、n型の第2
のクラッド層5、n型のコンタクト層6が順次成長され
て構成される。これら各層の材料は上述のn型基板上に
構成する場合と同様に選定し得る。
【0007】この場合高濃度にp型不純物を含有するp
+ −GaAs等より成る基板1とTi/Pt/AuやA
uZn/Au等より成る電極8とはオーム性接触が得ら
れ、またn側の電極も、Clをドープしたn+ −ZnS
eでは1019cm-3以上のキャリア濃度を達成でき、例
えばTi/Pt/Au電極によって接触抵抗が1×10
-4Ωcm2 と実用レベルのオーム性接触が得られ(本出
願人の出願に係る特願平4−160101号出願)、電
極とのコンタクトの問題は解決できる。
+ −GaAs等より成る基板1とTi/Pt/AuやA
uZn/Au等より成る電極8とはオーム性接触が得ら
れ、またn側の電極も、Clをドープしたn+ −ZnS
eでは1019cm-3以上のキャリア濃度を達成でき、例
えばTi/Pt/Au電極によって接触抵抗が1×10
-4Ωcm2 と実用レベルのオーム性接触が得られ(本出
願人の出願に係る特願平4−160101号出願)、電
極とのコンタクトの問題は解決できる。
【0008】しかしながらp−GaAs基板1とp−Z
nSeバッファ層2との界面において、図12に模式的
にその価電子帯の接続態様を実線vとして示すように、
例えば基板1のアクセプタ濃度が約1×1019cm-3程
度、ZnSeバッファ層2のアクセプタ濃度が約1×1
018cm-3程度の場合に、約1eVの荷電子帯不連続が
存在するため、この界面を正孔hが通過する際に大きな
電位降下を生じ、レーザ動作電圧は10V以上と高いも
のとなっている(H.Jeon et al.Applied Phys-ics Lett
ers vol.59 p.3619(1991) )。
nSeバッファ層2との界面において、図12に模式的
にその価電子帯の接続態様を実線vとして示すように、
例えば基板1のアクセプタ濃度が約1×1019cm-3程
度、ZnSeバッファ層2のアクセプタ濃度が約1×1
018cm-3程度の場合に、約1eVの荷電子帯不連続が
存在するため、この界面を正孔hが通過する際に大きな
電位降下を生じ、レーザ動作電圧は10V以上と高いも
のとなっている(H.Jeon et al.Applied Phys-ics Lett
ers vol.59 p.3619(1991) )。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みて、II−VI族化合物より成る半導体レーザの動作電
圧を低減化し、動作電圧の低い緑色乃至青色半導体レー
ザを得て室温連続動作及び長寿命動作を可能とする。
鑑みて、II−VI族化合物より成る半導体レーザの動作電
圧を低減化し、動作電圧の低い緑色乃至青色半導体レー
ザを得て室温連続動作及び長寿命動作を可能とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、その一例の略
線的拡大断面図を図1に示すように、p型のGaAsよ
り成る基板1上に、少なくとも一層のAlGaInP系
材料より成る層を緩衝層11として介してp型のZnS
e又はp型のZnSSeより成るバッファ層2を設け、
その上にII−VI族化合物より成るレーザ構造を構成す
る。
線的拡大断面図を図1に示すように、p型のGaAsよ
り成る基板1上に、少なくとも一層のAlGaInP系
材料より成る層を緩衝層11として介してp型のZnS
e又はp型のZnSSeより成るバッファ層2を設け、
その上にII−VI族化合物より成るレーザ構造を構成す
る。
【0011】また本発明は、上述の構成において基板1
とAlGaInP系の緩衝層11との間にAlGaAs
系の緩衝層12を更に設ける構成とする。
とAlGaInP系の緩衝層11との間にAlGaAs
系の緩衝層12を更に設ける構成とする。
【0012】更にまた本発明は、AlGaInP系の緩
衝層11の組成をAl0.5 In0.5Pとして、AlGa
As系の緩衝層12の組成をAl0.6 Ga0.4 Asとし
て構成する。
衝層11の組成をAl0.5 In0.5Pとして、AlGa
As系の緩衝層12の組成をAl0.6 Ga0.4 Asとし
て構成する。
【0013】更に本発明は、(Aly Ga1-y )0.5 I
n0.5 Pとして表される緩衝層11のAlの組成比yを
0から1に変調させ、Alx Ga1-x Asとして表され
る緩衝層12のAlの組成比xを0から0.6として変
調させて構成する。
n0.5 Pとして表される緩衝層11のAlの組成比yを
0から1に変調させ、Alx Ga1-x Asとして表され
る緩衝層12のAlの組成比xを0から0.6として変
調させて構成する。
【0014】
【作用】上述したように本発明によればp−GaAsよ
り成る基板を用いてII−VI族半導体レーザを構成する場
合において、特にその基板とZnSe系材料の界面に存
在する価電子帯のバンド不連続を、それ等の間にp−A
lGaInP系化合物とp−AlGaAs系化合物より
成る緩衝層11、12を挿入することによって、実効的
に価電子帯の不連続量を低減化し、正孔が界面を通過す
る際の電位降下を効果的に抑制することができる。
り成る基板を用いてII−VI族半導体レーザを構成する場
合において、特にその基板とZnSe系材料の界面に存
在する価電子帯のバンド不連続を、それ等の間にp−A
lGaInP系化合物とp−AlGaAs系化合物より
成る緩衝層11、12を挿入することによって、実効的
に価電子帯の不連続量を低減化し、正孔が界面を通過す
る際の電位降下を効果的に抑制することができる。
【0015】GaAsに格子整合し、高品質のエピタキ
シー層が得られるIII-V族化合物半導体及び混晶とZn
Seについて、GaAsを基準にした伝導帯及び価電子
帯の相対位置関係を図2に示す。図2において実線cは
伝導帯レベル、実線vは価電子帯レベルをそれぞれ示
し、GaAsのバンドギャップ1.42eVを基準とし
て、AlAs、Ga0.5 In0.5 P、Al0.5 In0.5
P、ZnSeの価電子帯レベルの差及び伝導帯レベルの
差を記載した。この図2からわかるように、GaAsに
格子整合し且つ高品質に結晶成長する材料のうち、Al
0.5 In0.5 Pの価電子帯の仕事関数はΔE≒0.34
eVと最も大きく、ZnSeの価電子帯に最も近い。
シー層が得られるIII-V族化合物半導体及び混晶とZn
Seについて、GaAsを基準にした伝導帯及び価電子
帯の相対位置関係を図2に示す。図2において実線cは
伝導帯レベル、実線vは価電子帯レベルをそれぞれ示
し、GaAsのバンドギャップ1.42eVを基準とし
て、AlAs、Ga0.5 In0.5 P、Al0.5 In0.5
P、ZnSeの価電子帯レベルの差及び伝導帯レベルの
差を記載した。この図2からわかるように、GaAsに
格子整合し且つ高品質に結晶成長する材料のうち、Al
0.5 In0.5 Pの価電子帯の仕事関数はΔE≒0.34
eVと最も大きく、ZnSeの価電子帯に最も近い。
【0016】また、上述の各化合物半導体にp型の不純
物を添加して得られる最大キャリア濃度Pmax と、Ga
Asとの価電子帯不連続量ΔEv 0 を下記の表1に示
す。p−ZnSe以外はキャリア濃度が1×1019cm
-3までの高いドーピングが可能である。
物を添加して得られる最大キャリア濃度Pmax と、Ga
Asとの価電子帯不連続量ΔEv 0 を下記の表1に示
す。p−ZnSe以外はキャリア濃度が1×1019cm
-3までの高いドーピングが可能である。
【0017】
【表1】
【0018】一般に、正孔濃度が1×1018cm-3程度
の2つの材料の接続であれば、価電子帯の不連続量が
0.3eV程度存在してもその界面を正孔が通過する際
の電位降下は殆ど問題にならず、0.4eVを越えたあ
たりから障壁の影響が出始める。実際に、AlGaIn
P系の赤色半導体レーザでは、p−(Al0.5 G
a0.5)0.5 In0.5 より成るクラッド層とp−GaA
sコンタクト層のポテンシャル障壁ΔEv ≒0.46e
Vの界面に、p−Ga0.5 In0.5 P或いはp−Alx
Ga1-x As(0.3<x<0.8)を挿入する事によ
り、事実上問題のない通電特性を実現している。従っ
て、正孔濃度が1018cm-3程度のp−Al0.5 In
0.5 Pとp−ZnSeの界面(ΔEv ≒0.34eV)
においても、実用的な通電特性が得られることがわか
る。
の2つの材料の接続であれば、価電子帯の不連続量が
0.3eV程度存在してもその界面を正孔が通過する際
の電位降下は殆ど問題にならず、0.4eVを越えたあ
たりから障壁の影響が出始める。実際に、AlGaIn
P系の赤色半導体レーザでは、p−(Al0.5 G
a0.5)0.5 In0.5 より成るクラッド層とp−GaA
sコンタクト層のポテンシャル障壁ΔEv ≒0.46e
Vの界面に、p−Ga0.5 In0.5 P或いはp−Alx
Ga1-x As(0.3<x<0.8)を挿入する事によ
り、事実上問題のない通電特性を実現している。従っ
て、正孔濃度が1018cm-3程度のp−Al0.5 In
0.5 Pとp−ZnSeの界面(ΔEv ≒0.34eV)
においても、実用的な通電特性が得られることがわか
る。
【0019】従って、本発明によればp型基板を用いる
場合にGaAsより成る基板とZnSe又はZnSSe
より成るバッファ層との界面の障壁を緩和して、この界
面を正孔が通過する際に大きな電圧降下が生じることを
回避でき、レーザ動作電圧の比較的低い緑色乃至青色半
導体レーザを得て、室温連続動作及び寿命の長期化をは
かることができる。
場合にGaAsより成る基板とZnSe又はZnSSe
より成るバッファ層との界面の障壁を緩和して、この界
面を正孔が通過する際に大きな電圧降下が生じることを
回避でき、レーザ動作電圧の比較的低い緑色乃至青色半
導体レーザを得て、室温連続動作及び寿命の長期化をは
かることができる。
【0020】
【実施例】以下本発明実施例を図面を参照して詳細に説
明する。図1に示す例においては、p−GaAsより成
る基板1とp−ZnSeバッファ層2との間に、基板側
からp−AlGaAsより成る第1の緩衝層12、p−
AlGaInPより成る緩衝層11を挿入した例で、こ
の上にp型のII−VI族化合物より成る第1のクラッド層
3、真性のII−VI族化合物より成る活性層4、p型のII
−VI族化合物より成る第2のクラッド層、更にp型のコ
ンタクト層6が順次MOCVD法又はMBE法等により
エピタキシャル成長され、更にその上にp側の電極7、
また基板1の裏面側にn側の電極8が被着されてレーザ
構造が形成されて成る。
明する。図1に示す例においては、p−GaAsより成
る基板1とp−ZnSeバッファ層2との間に、基板側
からp−AlGaAsより成る第1の緩衝層12、p−
AlGaInPより成る緩衝層11を挿入した例で、こ
の上にp型のII−VI族化合物より成る第1のクラッド層
3、真性のII−VI族化合物より成る活性層4、p型のII
−VI族化合物より成る第2のクラッド層、更にp型のコ
ンタクト層6が順次MOCVD法又はMBE法等により
エピタキシャル成長され、更にその上にp側の電極7、
また基板1の裏面側にn側の電極8が被着されてレーザ
構造が形成されて成る。
【0021】この第1及び第2のクラッド層は例えばZ
nMgSSe、ZnSSe、或いはこれらとZnSe光
学ガイド層の組み合わせより構成される。n型のドーパ
ントとしてはCl又はGa等を、p型のドーパントとし
てはN又はO等を用い、また活性層4はZnSe、Zn
CdSe或いはZnSeとZnCdSeの単一量子井戸
又は多重歪み量子井戸等より構成される。更にn型コン
タクト層には、例えばClをドープしたn+ −ZnSe
又はn+ −ZnSz Se1-z (zは例えばGaAsに格
子整合する0.06前後の値とする)を用いることがで
き、この場合上述したように1019cm-3以上のキャリ
ア濃度を達成でき、例えばTi/Pt/Au電極によっ
て接触抵抗が1×10-4Ωcm2 と実用レベルのオーム
性接触が得られ、またp+ −GaAs等より成る基板1
とTi/Pt/AuやAuZn/Au等より成る電極8
とはオーム性接触が得られる。
nMgSSe、ZnSSe、或いはこれらとZnSe光
学ガイド層の組み合わせより構成される。n型のドーパ
ントとしてはCl又はGa等を、p型のドーパントとし
てはN又はO等を用い、また活性層4はZnSe、Zn
CdSe或いはZnSeとZnCdSeの単一量子井戸
又は多重歪み量子井戸等より構成される。更にn型コン
タクト層には、例えばClをドープしたn+ −ZnSe
又はn+ −ZnSz Se1-z (zは例えばGaAsに格
子整合する0.06前後の値とする)を用いることがで
き、この場合上述したように1019cm-3以上のキャリ
ア濃度を達成でき、例えばTi/Pt/Au電極によっ
て接触抵抗が1×10-4Ωcm2 と実用レベルのオーム
性接触が得られ、またp+ −GaAs等より成る基板1
とTi/Pt/AuやAuZn/Au等より成る電極8
とはオーム性接触が得られる。
【0022】そしてこの例においては、上述したように
p−GaAsより成る基板1とp−ZnSeより成るバ
ッファ層2との間に、基板1側から順にp−Alx Ga
1-xAsより成る緩衝層12とp−AlGaInP系の
(Aly Ga1-y )0.5 In 0.5 Pより成る緩衝層11
が挿入された構成とする。
p−GaAsより成る基板1とp−ZnSeより成るバ
ッファ層2との間に、基板1側から順にp−Alx Ga
1-xAsより成る緩衝層12とp−AlGaInP系の
(Aly Ga1-y )0.5 In 0.5 Pより成る緩衝層11
が挿入された構成とする。
【0023】このような構成において、特にp−Alx
Ga1-x As層としてキャリア濃度が約1×1019cm
-3程度のAl0.6 Ga0.4 Asを用い、またp型(Al
y Ga1-y )0.5 In0.5 P層としてキャリア濃度が1
×1019cm-3を用いた場合の価電子帯の接続態様を図
3に示す。図3において横軸は各層の厚さを示し、特に
AlGaInP系緩衝層と、ZnSeバッファ層との界
面位置を0として示す。
Ga1-x As層としてキャリア濃度が約1×1019cm
-3程度のAl0.6 Ga0.4 Asを用い、またp型(Al
y Ga1-y )0.5 In0.5 P層としてキャリア濃度が1
×1019cm-3を用いた場合の価電子帯の接続態様を図
3に示す。図3において横軸は各層の厚さを示し、特に
AlGaInP系緩衝層と、ZnSeバッファ層との界
面位置を0として示す。
【0024】p−GaAs基板1とp−AlGaAs緩
衝層12、又p−AlGaAs緩衝層12とp−AlG
aInP緩衝層11との2つの界面A及びBにおける価
電子帯の曲がり幅Wは、 W=((2ε/qNA )・φT )1/2 (但し、ε:誘電率、q:電荷、NA :アクセプタ濃
度、φT :障壁高さ)の関係から、40〜50Åとな
る。ここでφT =ΔEv /2〜0.16eV、NA 〜1
×1019cm-3、ε〜10ε0 (ε0 :真空中の誘電
率)である。
衝層12、又p−AlGaAs緩衝層12とp−AlG
aInP緩衝層11との2つの界面A及びBにおける価
電子帯の曲がり幅Wは、 W=((2ε/qNA )・φT )1/2 (但し、ε:誘電率、q:電荷、NA :アクセプタ濃
度、φT :障壁高さ)の関係から、40〜50Åとな
る。ここでφT =ΔEv /2〜0.16eV、NA 〜1
×1019cm-3、ε〜10ε0 (ε0 :真空中の誘電
率)である。
【0025】また、p−AlGaAs緩衝層11とp−
ZnSeバッファ層2との界面Cでは、p型のZnSe
バッファ層2のアクセプタ濃度をNA =1×1018cm
-3とすると、ポテンシャル障壁ΔEv =0.34eVと
なってステップ接合を過程し、ZnSeバッファ層側に
180Åのバンドの曲がりが生じる結果、図3に示す価
電子帯の接続状態となる。p型GaAs基板とp型Zn
Seバッファ層2との間のバンド不連続が、挿入した緩
衝層によってほぼ3分割される。そして、正孔のポテン
シャル障壁がGaAsに比べ各界面で0.3eV程度以
下と格段に低減化される。
ZnSeバッファ層2との界面Cでは、p型のZnSe
バッファ層2のアクセプタ濃度をNA =1×1018cm
-3とすると、ポテンシャル障壁ΔEv =0.34eVと
なってステップ接合を過程し、ZnSeバッファ層側に
180Åのバンドの曲がりが生じる結果、図3に示す価
電子帯の接続状態となる。p型GaAs基板とp型Zn
Seバッファ層2との間のバンド不連続が、挿入した緩
衝層によってほぼ3分割される。そして、正孔のポテン
シャル障壁がGaAsに比べ各界面で0.3eV程度以
下と格段に低減化される。
【0026】尚、各緩衝層の厚さは当然キャリア濃度P
に依存するが、Pが1×1018cm -3以上のとき最低4
00Å以上の厚さがあれば良い。
に依存するが、Pが1×1018cm -3以上のとき最低4
00Å以上の厚さがあれば良い。
【0027】次に、本発明の他の実施例を、その価電子
帯の接続態様を示す図4〜図9を参照して詳細に説明す
る。図4〜図9において、図3に対応する部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。
帯の接続態様を示す図4〜図9を参照して詳細に説明す
る。図4〜図9において、図3に対応する部分には同一
符号を付して重複説明を省略する。
【0028】図4に示す例では、(Aly Ga1-y )
0.5 In0.5 Pとして表される緩衝層11のAlの組成
比yをAlGaAs緩衝層12側からy=0〜y=1に
変調させ、Alx Ga1-x Asとして表される緩衝層1
2のAlの組成比xを、GaAs基板1側からx=0〜
x=0.6として変調させて構成する。
0.5 In0.5 Pとして表される緩衝層11のAlの組成
比yをAlGaAs緩衝層12側からy=0〜y=1に
変調させ、Alx Ga1-x Asとして表される緩衝層1
2のAlの組成比xを、GaAs基板1側からx=0〜
x=0.6として変調させて構成する。
【0029】このように、各緩衝層11及び12の組成
を傾斜的に変化させる構成とすることによって、基板1
から緩衝層12、緩衝層11までポテンシャル障壁のな
い領域を形成することができる。この場合、キャリア濃
度Pが約1×1018cm-3程度と比較的低い場合に特に
有効となる。
を傾斜的に変化させる構成とすることによって、基板1
から緩衝層12、緩衝層11までポテンシャル障壁のな
い領域を形成することができる。この場合、キャリア濃
度Pが約1×1018cm-3程度と比較的低い場合に特に
有効となる。
【0030】また図5に示す例では、基板1側の緩衝層
12の材料としてAl0.6 Ga0.4Asに代えてp−G
a0.5 In0.5 Pを用いた場合を示す。即ちこの場合に
おいては、p−(Aly Ga1-y )0.5 In0.5 Pにお
いてy=0及びy=1の2層の緩衝層を構成した例であ
る。このように(Aly Ga1-y )0.5 In0.5 Pの
み、或いはこの組成においてyを0から1まで連続的に
増加させた層により緩衝層を構成する場合は、p−Al
GaAsより成る緩衝層を必ずしも設ける必要はなく、
正孔のポテンシャル障壁を充分に低減化することができ
る。
12の材料としてAl0.6 Ga0.4Asに代えてp−G
a0.5 In0.5 Pを用いた場合を示す。即ちこの場合に
おいては、p−(Aly Ga1-y )0.5 In0.5 Pにお
いてy=0及びy=1の2層の緩衝層を構成した例であ
る。このように(Aly Ga1-y )0.5 In0.5 Pの
み、或いはこの組成においてyを0から1まで連続的に
増加させた層により緩衝層を構成する場合は、p−Al
GaAsより成る緩衝層を必ずしも設ける必要はなく、
正孔のポテンシャル障壁を充分に低減化することができ
る。
【0031】更にまた図6に示す例においては、上述の
図5において説明した構成において、p−AlInP緩
衝層11に代えて、0.8≦y<1としたp−(Aly
Ga 1-y )0.5 In0.5 P緩衝層11を設ける場合で、
このような構成においては、緩衝層11とバッファ層2
との間の価電子帯のポテンシャル障壁ΔEv が、0.3
4eV<ΔEv ≦0.4eV程度となる。
図5において説明した構成において、p−AlInP緩
衝層11に代えて、0.8≦y<1としたp−(Aly
Ga 1-y )0.5 In0.5 P緩衝層11を設ける場合で、
このような構成においては、緩衝層11とバッファ層2
との間の価電子帯のポテンシャル障壁ΔEv が、0.3
4eV<ΔEv ≦0.4eV程度となる。
【0032】また図7に示す例においては、バッファ層
2をp−ZnSeに代えてp−ZnSz Se1-z (zは
例えばGaAsに格子整合する0.06前後の値とす
る)の混晶系より構成する場合で、このときp−AlG
aInP緩衝層とp−ZnSSeバッファ層との間の価
電子帯のポテンシャル障壁ΔEv は、p−AlGaIn
P/p−ZnSeの場合より約0.04V増加するが、
充分動作電圧の低い半導体レーザを構成することが可能
となる。
2をp−ZnSeに代えてp−ZnSz Se1-z (zは
例えばGaAsに格子整合する0.06前後の値とす
る)の混晶系より構成する場合で、このときp−AlG
aInP緩衝層とp−ZnSSeバッファ層との間の価
電子帯のポテンシャル障壁ΔEv は、p−AlGaIn
P/p−ZnSeの場合より約0.04V増加するが、
充分動作電圧の低い半導体レーザを構成することが可能
となる。
【0033】また、図8に示す例においては、AlGa
InP系緩衝層をp−(Aly Ga 1-y )Z In1-z P
(z>0.5)として形成する場合を示す。このように
z>0.5とする場合はZnSeとの格子整合がずれて
しまい、0.5からどれだけ大きくなるかで弾性的に成
長できる範囲が変化する。しかしながらバンドギャップ
は高くなるため、ZnSeバッファ層との荷電子帯の不
連続量は減少する。従ってこの緩衝層の厚さdを、上述
の組成比zによって変化する弾性的に成長できる厚さに
選定することによって、充分良好な結晶性をもって且つ
動作電圧の低い半導体レーザを得ることができる。
InP系緩衝層をp−(Aly Ga 1-y )Z In1-z P
(z>0.5)として形成する場合を示す。このように
z>0.5とする場合はZnSeとの格子整合がずれて
しまい、0.5からどれだけ大きくなるかで弾性的に成
長できる範囲が変化する。しかしながらバンドギャップ
は高くなるため、ZnSeバッファ層との荷電子帯の不
連続量は減少する。従ってこの緩衝層の厚さdを、上述
の組成比zによって変化する弾性的に成長できる厚さに
選定することによって、充分良好な結晶性をもって且つ
動作電圧の低い半導体レーザを得ることができる。
【0034】この厚さdは、例えばマチウスの式やピー
プルの式(「応用物理」第61巻第2号「II−VI族半導
体ヘテロ構造の設計と作製(市野他)」、第123頁よ
り)から求めることができる。この場合、格子不整合が
1%以下程度であればよく、例えばAl0.6 In0.4 P
を用いる場合は、格子不整合は0.7%程度となり、こ
の場合は膜厚dを20nm程度とすることができる。
プルの式(「応用物理」第61巻第2号「II−VI族半導
体ヘテロ構造の設計と作製(市野他)」、第123頁よ
り)から求めることができる。この場合、格子不整合が
1%以下程度であればよく、例えばAl0.6 In0.4 P
を用いる場合は、格子不整合は0.7%程度となり、こ
の場合は膜厚dを20nm程度とすることができる。
【0035】更にまた図9に示す例においては、(Al
y Ga1-y )0.5 In0.5 Pより成る緩衝層(yはほぼ
0.8以上、1以下とする)のキャリア濃度は、p−Z
nSeとの界面近傍において、p−ZnSeと同等の1
×1018cm-3に合わせた方が界面付近のバンドの曲が
りが、p−AlGaInPとp−ZnSeにほぼ等しく
分配されるため、p−AlGaInP/p−ZnSeの
界面のポテンシャル障壁が0.17eV程度に半減し、
通電特性が更に向上する。
y Ga1-y )0.5 In0.5 Pより成る緩衝層(yはほぼ
0.8以上、1以下とする)のキャリア濃度は、p−Z
nSeとの界面近傍において、p−ZnSeと同等の1
×1018cm-3に合わせた方が界面付近のバンドの曲が
りが、p−AlGaInPとp−ZnSeにほぼ等しく
分配されるため、p−AlGaInP/p−ZnSeの
界面のポテンシャル障壁が0.17eV程度に半減し、
通電特性が更に向上する。
【0036】以上本発明の各例を詳細に説明したが、本
発明は上述の構成に限定されることなく、本発明構成を
逸脱しない範囲で種々の変形変更が可能であることはい
うまでもない。
発明は上述の構成に限定されることなく、本発明構成を
逸脱しない範囲で種々の変形変更が可能であることはい
うまでもない。
【0037】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、p−G
aAsより成る基板を用いて半導体レーザを構成する場
合に、p−GaAs基板とp−ZnSeバッファ層との
間に緩衝層を挿入することによって、実効的に価電子帯
の不連続を緩和することができる。
aAsより成る基板を用いて半導体レーザを構成する場
合に、p−GaAs基板とp−ZnSeバッファ層との
間に緩衝層を挿入することによって、実効的に価電子帯
の不連続を緩和することができる。
【0038】この結果、ZnSeのpn接合のビルトイ
ン・ポテンシャルに相当する約3V程度で電流が立ち上
がるような理想的I−V特性を示すダイオードを実現で
きる。このため、動作電圧の低い緑色−青色半導体レー
ザが得られ、室温連続動作及び長寿命動作が可能とな
る。
ン・ポテンシャルに相当する約3V程度で電流が立ち上
がるような理想的I−V特性を示すダイオードを実現で
きる。このため、動作電圧の低い緑色−青色半導体レー
ザが得られ、室温連続動作及び長寿命動作が可能とな
る。
【図1】本発明実施例の略線的拡大断面図である。
【図2】各半導体化合物の価電子帯及び伝導帯の相対的
上下関係を示す図である。
上下関係を示す図である。
【図3】本発明実施例の荷電子帯の接続態様を模式的に
示す図である。
示す図である。
【図4】本発明の他の実施例の荷電子帯の接続態様を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図5】本発明の他の実施例の荷電子帯の接続態様を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図6】本発明の他の実施例の荷電子帯の接続態様を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図7】本発明の他の実施例の荷電子帯の接続態様を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図8】本発明の他の実施例の荷電子帯の接続態様を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図9】本発明の他の実施例の荷電子帯の接続態様を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図10】従来の半導体レーザの一例の略線的拡大断面
図である。
図である。
【図11】従来の半導体レーザの他の例の略線的拡大断
面図である。
面図である。
【図12】従来の半導体レーザの一例の価電子帯の接続
態様を模式的に示す図である。
態様を模式的に示す図である。
1 基板 2 バッファ層 3 第1のクラッド層 4 活性層 5 第2のクラッド層 6 コンタクト層 7 電極 8 電極 11 緩衝層 12 緩衝層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】GaAsに格子整合し、高品質のエピタキ
シー層が得られるIII −V族化合物半導体及び混晶とZ
nSeについて、GaAsを基準にした伝導帯及び価電
子帯の相対位置関係を図2に示す。図2において実線c
は伝導帯レベル、実線vは価電子帯レベルをそれぞれ示
し、GaAsのバンドギャップ1.42eVを基準とし
て、AlAs、Ga0.5 In0.5 P、Al0.5 In0.5
P、ZnSeの価電子帯レベルの差及び伝導帯レベルの
差を記載した。この図2からわかるように、GaAsに
格子整合し且つ高品質に結晶成長する材料のうち、Al
0.5 In0.5 Pの価電子帯の仕事関数は最も大きく、Z
nSeの価電子帯に最も近い。
シー層が得られるIII −V族化合物半導体及び混晶とZ
nSeについて、GaAsを基準にした伝導帯及び価電
子帯の相対位置関係を図2に示す。図2において実線c
は伝導帯レベル、実線vは価電子帯レベルをそれぞれ示
し、GaAsのバンドギャップ1.42eVを基準とし
て、AlAs、Ga0.5 In0.5 P、Al0.5 In0.5
P、ZnSeの価電子帯レベルの差及び伝導帯レベルの
差を記載した。この図2からわかるように、GaAsに
格子整合し且つ高品質に結晶成長する材料のうち、Al
0.5 In0.5 Pの価電子帯の仕事関数は最も大きく、Z
nSeの価電子帯に最も近い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【表1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【実施例】以下本発明実施例を図面を参照して詳細に説
明する。図1に示す例においては、p−GaAsより成
る基板1とp−ZnSeバッファ層2との間に、基板側
からp−AlGaAsより成る第1の緩衝層12、p−
AlGaInPより成る緩衝層11を挿入した例で、こ
の上にp型のII−VI族化合物より成る第1のクラッド層
3、真性のII−VI族化合物より成る活性層4、n型のII
−VI族化合物より成る第2のクラッド層、更にn型のコ
ンタクト層6が順次MOCVD法又はMBE法等により
エピタキシャル成長され、更にその上にn側の電極7、
また基板1の裏面側にp側の電極8が被着されてレーザ
構造が形成されて成る。
明する。図1に示す例においては、p−GaAsより成
る基板1とp−ZnSeバッファ層2との間に、基板側
からp−AlGaAsより成る第1の緩衝層12、p−
AlGaInPより成る緩衝層11を挿入した例で、こ
の上にp型のII−VI族化合物より成る第1のクラッド層
3、真性のII−VI族化合物より成る活性層4、n型のII
−VI族化合物より成る第2のクラッド層、更にn型のコ
ンタクト層6が順次MOCVD法又はMBE法等により
エピタキシャル成長され、更にその上にn側の電極7、
また基板1の裏面側にp側の電極8が被着されてレーザ
構造が形成されて成る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】この第1及び第2のクラッド層は例えばZ
nMgSSe、ZnSSe、或いはこれらとZnSe光
学ガイド層の組み合わせより構成される。n型のドーパ
ントとしてはCl又はGa等を、p型のドーパントとし
てはN又はO等を用い、また活性層4はZnSe、Zn
CdSe或いはZnSeとZnCdSeの単一歪み量子
井戸又は多重歪み量子井戸等より構成される。更にn型
コンタクト層には、例えばClをドープしたn+ −Zn
Se又はn+ −ZnSz Se1-z (zは例えばGaAs
に格子整合する0.06前後の値とする)を用いること
ができ、この場合上述したように1019cm-3以上のキ
ャリア濃度を達成でき、例えばTi/Pt/Au電極に
よって接触抵抗が1×10-4Ωcm2 と実用レベルのオ
ーム性接触が得られ、またP+ −GaAs等より成る基
板1とTi/Pt/AuやAuZn/Au等より成る電
極8とはオーム性接触が得られる。
nMgSSe、ZnSSe、或いはこれらとZnSe光
学ガイド層の組み合わせより構成される。n型のドーパ
ントとしてはCl又はGa等を、p型のドーパントとし
てはN又はO等を用い、また活性層4はZnSe、Zn
CdSe或いはZnSeとZnCdSeの単一歪み量子
井戸又は多重歪み量子井戸等より構成される。更にn型
コンタクト層には、例えばClをドープしたn+ −Zn
Se又はn+ −ZnSz Se1-z (zは例えばGaAs
に格子整合する0.06前後の値とする)を用いること
ができ、この場合上述したように1019cm-3以上のキ
ャリア濃度を達成でき、例えばTi/Pt/Au電極に
よって接触抵抗が1×10-4Ωcm2 と実用レベルのオ
ーム性接触が得られ、またP+ −GaAs等より成る基
板1とTi/Pt/AuやAuZn/Au等より成る電
極8とはオーム性接触が得られる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、p−AlGaAs緩衝層11とp−
ZnSeバッファ層2との界面Cでは、p型のZnSe
バッファ層2のアクセプタ濃度をNA =1×1018cm
-3とすると、ポテンシャル障壁ΔEv =0.34eVと
なってステップ接合を過程し、ZnSeバッファ層側に
180Åのバンドの曲がりが生じる結果、図3に示す価
電子帯の接続状態となる。p型GaAs基板とp型Zn
Seバッファ層2との間のバンド不連続が、挿入した緩
衝層によってほぼ3分割される。そして、正孔のポテン
シャル障壁がGaAsに比べ各界面で0.3eV程度以
下と格段に低減化される。
ZnSeバッファ層2との界面Cでは、p型のZnSe
バッファ層2のアクセプタ濃度をNA =1×1018cm
-3とすると、ポテンシャル障壁ΔEv =0.34eVと
なってステップ接合を過程し、ZnSeバッファ層側に
180Åのバンドの曲がりが生じる結果、図3に示す価
電子帯の接続状態となる。p型GaAs基板とp型Zn
Seバッファ層2との間のバンド不連続が、挿入した緩
衝層によってほぼ3分割される。そして、正孔のポテン
シャル障壁がGaAsに比べ各界面で0.3eV程度以
下と格段に低減化される。
Claims (4)
- 【請求項1】 p型のGaAsより成る基板上に、少な
くとも一層のAlGaInP系材料より成る層を緩衝層
として介してp型のZnSe又はp型のZnSSeより
成るバッファ層が設けられ、その上にII−VI族化合物よ
り成るレーザ構造が形成されて成ることを特徴とする半
導体レーザ。 - 【請求項2】 上記基板と上記緩衝層との間にAlGa
As系の緩衝層が更に設けられて成ることを特徴とする
上記請求項1に記載の半導体レーザ。 - 【請求項3】 上記AlGaAs系の緩衝層の組成がA
l0.6 Ga0.4 Asとされ、 上記AlGaInP系の緩衝層の組成がAl0.5 In
0.5 Pとされて成ることを特徴とする上記請求項2に記
載の半導体レーザ。 - 【請求項4】 Alx Ga1-x Asとして表される緩衝
層のAlの組成比xを0から0.6として変調させ、 (Aly Ga1-y )0.5 In0.5 Pとして表される緩衝
層のAlの組成比yを0から1に変調させて構成するこ
とを特徴とする上記請求項2に記載の半導体レーザ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5143910A JPH077218A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 半導体レーザ |
US08/261,150 US5481558A (en) | 1993-06-15 | 1994-06-14 | Light emitting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5143910A JPH077218A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 半導体レーザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH077218A true JPH077218A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15349932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5143910A Pending JPH077218A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 半導体レーザ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5481558A (ja) |
JP (1) | JPH077218A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08330669A (ja) * | 1995-06-05 | 1996-12-13 | Nec Corp | 半導体レーザ |
JP2008124210A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Sony Corp | 半導体発光素子およびその製造方法、並びに光装置 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2661576B2 (ja) * | 1994-12-08 | 1997-10-08 | 日本電気株式会社 | 半導体発光素子 |
US5879962A (en) * | 1995-12-13 | 1999-03-09 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | III-V/II-VI Semiconductor interface fabrication method |
JP3097570B2 (ja) * | 1996-09-26 | 2000-10-10 | 日本電気株式会社 | Ii−vi族化合物半導体およびその製造方法 |
US5732103A (en) * | 1996-12-09 | 1998-03-24 | Motorola, Inc. | Long wavelength VCSEL |
DE19703615A1 (de) * | 1997-01-31 | 1998-08-06 | Siemens Ag | Optoelektronisches Halbleiterbauelement |
DE19703612A1 (de) * | 1997-01-31 | 1998-08-06 | Siemens Ag | Halbleiterlaser-Bauelement |
US6506009B1 (en) * | 2000-03-16 | 2003-01-14 | Applied Materials, Inc. | Apparatus for storing and moving a cassette |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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