JPH08316581A - 半導体装置および半導体発光素子 - Google Patents

半導体装置および半導体発光素子

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JPH08316581A
JPH08316581A JP12028195A JP12028195A JPH08316581A JP H08316581 A JPH08316581 A JP H08316581A JP 12028195 A JP12028195 A JP 12028195A JP 12028195 A JP12028195 A JP 12028195A JP H08316581 A JPH08316581 A JP H08316581A
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layer
gan
semiconductor
light emitting
gallium
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JP12028195A
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Masayuki Hata
雅幸 畑
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaN系成長層に対する格子不整合率が小さ
く、かつ格子不整合率の増大を抑制しつつバンドギャッ
プを小さくすることが可能な活性層を有する半導体装置
を提供することである。 【構成】 サファイア基板1上にGaNバッファ層2、
n−GaN層3、n−Al0.15Ga0.85Nクラッド層
4、GaN1-Y Y 活性層5、p−Al0.15Ga0. 85
クラッド層6、p−GaN層7およびp−GaN1-Y
Y コンタクト層8を順に形成する。活性層の材料として
GaN1-Y Y を用いることによりAl0.15Ga0.85
クラッド層4,6に対する活性層の格子不整合率を小さ
くする。p−GaN1-Y Y コンタクト層8をp−Ga
N層7とp側電極9との間に挿入することにより、p−
GaN層7との格子不整合率の増大を抑制しつつ良好な
オーミック特性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GaN(窒化ガリウ
ム)、AlN(窒化アルミニウム)もしくはInN(窒
化インジウム)またはこれらの混晶からなる成長層を有
する半導体装置および半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】直接遷移型のバンド構造を有するGaN
系は、赤色から紫外の光を発する発光ダイオード、半導
体レーザ素子等の半導体発光素子の材料として有望であ
る。GaNは紫外の光を発するので、青緑色から青色の
発光を得るために、従来は、活性層の材料としてGaI
nNを用いている。図4は従来のGaN系青色発光ダイ
オードの構造を示す断面図である。
【0003】図4において、サファイア(Al2 3
基板11上に、GaNバッファ層12、n−GaN層1
3、n−Al0.15Ga0.85Nクラッド層14、Ga0.94
In 0.06N活性層15、p−Al0.15Ga0.85Nクラッ
ド層16およびp−GaN層17が順に形成されてい
る。p−GaN層17からn−GaN層13の上部領域
までがエッチングされ、p−GaN層17の上面にp側
電極18が形成され、n−GaN層13の上面にn側電
極19が形成されている。
【0004】図4の発光ダイオードでは、Ga0.94In
0.06N活性層15をn−Al0.15Ga0.85Nクラッド層
14およびp−Al0.15Ga0.85Nクラッド層16で挟
んだダブルヘテロ構造のpn接合を有し、青色から青緑
色の光を発生することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
GaN系発光ダイオードでは、活性層の材料としてGa
1-X InX Nを用いている。Ga1-X InX Nのバンド
ギャップEg は次式により求められる。
【0006】 Eg =3.44−1.49X …(1) ここで、XはGa1-X InX N中のInの組成比であ
る。式(1)から、Ga 1-X InX Nのバンドギャップ
g を3.35eVとするためには、In組成比Xを
0.06とする必要がある。
【0007】一方、Ga1-X InX Nの格子定数aは次
式により求められる。 a=3.19+0.35X …(2) 式(2)から、Ga1-X InX N中のIn組成比Xが
0.06のとき、格子定数aは3.211となる。
【0008】他方、従来のGaN系発光ダイオードで
は、クラッド層の材料としてAlZ Ga1-Z Nを用いて
いる。AlZ Ga1-Z Nの格子定数bは次式により求め
られる。
【0009】 b=3.19−0.08Z …(3) したがって、上記従来の発光ダイオードにおけるクラッ
ド層14,16に対する活性層15の格子不整合率は
(3.178−3.211)/3.178=−1.04
[%]となる。
【0010】このように、従来のGaN系発光ダイオー
ドにおいては、活性層の材料としてGa1-X InX Nを
用いているので、AlZ Ga1-Z Nクラッド層に対する
活性層の格子不整合率が大きく、格子欠陥が多いという
問題がある。
【0011】特に、従来のGaN系発光ダイオードで
は、青色の光を効率良く発生するために、In組成比X
を大きくして活性層のバンドギャップを小さくすると、
Ga1- X InX Nの格子定数aが大きくなり、AlZ
1-Z N層に対する格子不整合率が大きくなる。それに
より、格子欠陥が多くなり、素子の寿命が短くなるとい
う問題がある。
【0012】一方、電極と成長層との間でオーミック特
性を得るためには、電極に接触する層のバンドギャップ
をできるだけ小さくすることが望ましい。そのため、上
記の従来の発光ダイオードでは、p側電極18とp−A
0.15Ga0.85Nクラッド層16との間にp−GaN層
17を挿入している。しかしながら、さらにオーミック
特性を良好にすることが望まれる。
【0013】本発明の目的は、GaN、AlNもしくは
InNまたはこれらの混晶からなる成長層に対する格子
不整合率が小さい活性領域を有する半導体装置を提供す
ることである。
【0014】本発明の他の目的は、格子不整合率の増大
を抑制しつつヘテロ構造からなる活性領域のバンドギャ
ップ差を大きくすることができる半導体装置を提供する
ことである。
【0015】本発明の他の目的は、格子不整合率の増大
を抑制しつつ活性領域のバンドギャップを小さくし、可
視光を発生することができる半導体発光素子を提供する
ことである。
【0016】本発明のさらに他の目的は、GaN、Al
NもしくはInNまたはこれらの混晶からなる成長層に
対する格子不整合率が小さく、かつ良好なオーミック特
性を得ることができるオーミックコンタクト層を有する
半導体装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
装置は、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少
なくとも1つを含む窒化物半導体と、ガリウム、アルミ
ニウムおよびインジウムの少なくとも1つと窒素および
燐を含む混晶半導体とのヘテロ構造からなる半導体層を
含むものである。
【0018】第2の発明に係る半導体装置は、ガリウ
ム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを
含む窒化物半導体と、ガリウム、アルミニウムおよびイ
ンジウムの少なくとも1つと窒素および燐を含む混晶半
導体とのヘテロ構造により形成された活性領域を含むも
のである。
【0019】第3の発明に係る半導体発光素子は、ガリ
ウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つ
を含む窒化物半導体からなる半導体発光素子において、
ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも
1つ、窒素および燐を含む混晶半導体からなる発光領域
を設けたものである。
【0020】第4の発明に係る半導体装置は、ガリウ
ム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つを
含む窒化物半導体からなる成長層上に電極が形成された
半導体装置において、窒化物半導体と電極との間にガリ
ウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1
つ、窒素および燐を含む混晶半導体からなるオーミック
コンタクト層を設けたものである。
【0021】特に、p型層ではn型層に比べてキャリア
濃度を大きくすることができないので、良好なオーミッ
ク特性を得ることが困難である。したがって、本発明の
オーミックコンタクト層を特にp型層と電極との間に設
けることが好ましい。
【0022】
【作用】第1の発明に係る半導体装置においては、半導
体層がガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少な
くとも1つを含む窒化物半導体と、ガリウム、アルミニ
ウムおよびインジウムの少なくとも1つ、窒素および燐
を含む混晶半導体とのヘテロ構造からなるので、窒化物
半導体と混晶半導体との格子不整合率が小さく、格子欠
陥が少ない。
【0023】また、混晶半導体中の燐の組成比を僅かに
増加させるだけでバンドギャップを小さくすることがで
きるので、格子不整合率の増大を抑制しつつ、ヘテロ構
造のバンドギャップ差を大きくすることができる。
【0024】第2の発明に係る半導体装置においては、
活性領域がガリウム、アルミニウムおよびインジウムの
少なくとも1つを含む窒化物半導体と、ガリウム、アル
ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つ、窒素およ
び燐を含む混晶半導体とのヘテロ構造により形成されて
いるので、窒化物半導体と混晶半導体との格子不整合率
が小さく、格子欠陥が少ない。
【0025】また、混晶半導体中の燐の組成比を僅かに
増加させるだけでバンドギャップを小さくすることがで
きるので、格子不整合率の増大を抑制しつつ、ヘテロ構
造のバンドギャップの差を大きくすることができる。
【0026】第3の発明に係る半導体発光素子において
は、発光領域がガリウム、アルミニウムおよびインジウ
ムの少なくとも1つ、窒素および燐を含む混晶半導体に
より形成されているので、ガリウム、アルミニウムおよ
びインジウムの少なくとも1つを含む窒化物半導体から
なる成長層に対する発光領域の格子不整合率が小さく、
格子欠陥が少ない。
【0027】また、混晶半導体中の燐の組成比を僅かに
増加させるだけでバンドギャップを小さくすることがで
きるので、格子不整合率の増大を抑制しつつ、発光領域
のバンドギャップを小さくすることができる。それによ
り、特に可視光を効率良く発生することが可能となる。
【0028】第4の発明に係る半導体装置においては、
ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも
1つを含む窒化物半導体と電極との間にガリウム、アル
ミニウムおよびインジウムの少なくとも1つ、窒素およ
び燐を含む混晶半導体からなるオーミックコンタクト層
が設けられている。混晶半導体中の燐の組成比を僅かに
増加させるだけでそのバンドギャップを小さくすること
ができるので、格子不整合率の増大を抑制しつつ良好な
オーミック特性を得ることが可能となる。
【0029】
【実施例】図1は本発明の一実施例によるGaN系発光
ダイオードの構造を示す断面図である。
【0030】図1において、サファイア(Al2 3
基板1上に、厚さ250ÅのGaNバッファ層2、厚さ
4μmのn−GaN層3、厚さ0.5〜1μmのn−A
0. 15Ga0.85Nクラッド層4、および厚さ200Åの
GaN1-Y Y 活性層5が順に形成されている。n−G
aN層3およびn−Al0.15Ga0.85Nクラッド層4の
キャリア濃度はいずれも2×1018cm-3である。
【0031】GaN1-Y Y 活性層5上には、厚さ0.
5〜1μmのp−Al0.15Ga0.85Nクラッド層6、厚
さ0.5〜1μmのp−GaN層7、および厚さ0.1
〜0.5μmのp−GaN1-Y Y コンタクト層8が順
に形成されている。p−Al 0.15Ga0.85Nクラッド層
6およびp−GaN層7のキャリア濃度はいずれも1×
1018cm-3である。これらの層2〜8は、MOCVD
法(有機金属化学的気相成長法)により連続的に成長さ
れる。
【0032】p−GaN1-Y Y コンタクト層8からn
−GaN層3の上部領域までがエッチングされ、p−G
aN1-Y Y コンタクト層8の上面にNi/Auからな
るp側電極9が形成され、n−GaN層3の上面にAl
からなるn側電極10が形成されている。
【0033】本実施例の発光ダイオードにおいては、活
性層5の材料としてGaN1-Y Yが用いられている。
GaN1-Y Y のバンドギャップEg は次式により求め
られる。
【0034】 Eg =3.44−0.66Y−14.103Y(1−Y) …(4) ここで、YはGaN1-Y Y 中のPの組成比である。式
(4)から、GaN1- Y Y のバンドギャップEg
3.35eVとするためには、GaN1-Y Y 中のP組
成比Yを0.006とすればよい。また、GaN1-Y
Y の格子定数aは次式により求められる。
【0035】 a=3.19+0.66Y …(5) したがって、式(5)から、GaN1-Y Y 中のP組成
比Yが0.006のときの格子定数aは3.194とな
る。この場合、AlZ Ga1-Z Nクラッド層に対するG
aN1-Y Y の格子不整合率は(3.178−3.19
4)/3.178×100=−0.5[%]となる。
【0036】このように、活性層の材料としてGaN
1-Y Y を用いた場合には、同じバンドギャップのGa
1-X InX Nを用いた場合に比べて、AlZ Ga1-Z
クラッド層に対する活性層の格子不整合率が小さくな
る。
【0037】図2(a)にGa1-X InX N中のIn組
成比XとバンドギャップEg との関係を示し、図2
(b)にGaN1-Y Y 中のP組成比Yとバンドギャッ
プEg との関係を示す。
【0038】図2(a)および式(1)から、Ga1-X
InX Nでは、バンドギャップEgを小さくするために
は、In組成比Xをある程度大きくしなければならな
い。In組成比Xを大きくすると、式(2)からGa
1-X InX Nの格子定数aが大きくなり、AlZ Ga
1-Z Nクラッド層に対する格子不整合率が大きくなる。
【0039】一方、図2(b)および式(4)から、G
aN1-Y Y では、バンドギャップEg がP組成比Yの
2次式となっており、P組成比Yを僅かに増加させるだ
けでバンドギャップEg をかなり小さくすることができ
る。この場合、式(5)からGaN1-Y Y の格子定数
aはほとんど増大しない。したがって、AlZ Ga1- Z
クラッド層に対する格子不整合率の増大を抑制しつつG
aN1-Y Y のバンドギャップEg を小さくすることが
できる。
【0040】このように、活性層の材料としてGaN
1-Y Y を用いると、青色の光を発生させるためにP組
成比Yを僅かに増加させてバンドギャップを小さくして
も、AlZ Ga1-Z Nクラッド層に対する格子不整合率
がほとんど増大せず、格子欠陥が増加しない。
【0041】図3にGaInNおよびGaNPにおける
バンドギャップと格子定数との関係を示す。図3に示す
ように、GaInNでは、バンドギャップが小さくなる
と、格子定数がかなり増大するが、GaNPでは、バン
ドギャップが小さくなっても、格子定数の増大が小さい
ことがわかる。
【0042】したがって、本実施例の発光ダイオードで
は、GaN1-Y Y 活性層5のP組成比Yを小さくする
ことにより、青色の光を効率良く発生することができ
る。なお、GaN1-Y Y 活性層5中にZn、Cd等の
不純物をドープすることにより、禁止帯中に深い準位を
作り、発光波長を長くすることもできる。
【0043】また、本実施例の発光ダイオードでは、p
−GaN層7とp側電極9との間にp−GaN1-Y Y
コンタクト層8が挿入されている。GaN1-Y Y
は、バンドギャップEg を小さくするためにP組成比Y
を僅かに増加させた場合、格子定数aがほとんど増加せ
ず、GaNに対する格子不整合率もほとんど増大しな
い。したがって、格子不整合を抑制しつつ良好なオーミ
ック特性を実現することができる。
【0044】上記実施例の発光ダイオードでは、p−G
aN層7とP側電極9との間にp−GaN1-Y Y コン
タクト層8が挿入されているが、p−GaN層7側から
p側電極9側までP組成比Y1が0からYまで徐々に増
加するp−GaN1-Y1Y1からなるコンタクト層を用い
ることもできる。
【0045】また、上記実施例の発光ダイオードでは、
GaN1-Y Y 活性層をAlZ Ga 1-Z Nクラッド層に
対してほぼ格子整合させているが、GaN1-Y Y 活性
層が他の成長層に対してほぼ格子整合するようにGaN
1-Y Y 活性層中のP組成比Yを選択してもよい。
【0046】上記実施例の発光ダイオードはn−AlG
aN/アンドープGaNP/p−AlGaNからなるダ
ブルヘテロ構造を有しているが、n−GaInN/アン
ドープGaNP/p−GaInNからなるダブルヘテロ
構造としてもよい。
【0047】また、p−GaNP/n−AlGaN、p
−GaNP/アンドープGaNP/n−AlGaN、p
−GaNP/n−GaNP/n−AlGaN、p−Ga
NP/アンドープGaNP/n−GaNP/n−AlG
aN等のシングルヘテロ構造、あるいはこれらのn型と
p型を逆にしたシングルヘテロ構造の発光ダイオードを
構成することもできる。
【0048】本発明は、複数の障壁層および1または複
数の井戸層が交互に積層されてなる量子井戸構造の活性
層を有する発光ダイオード、半導体レーザ装置等の半導
体発光素子にも適用することができる。この場合、(A
l,Ga,In)N1-Y2Y2井戸層と(Al,Ga,I
n)N1-Y3Y3障壁層との組み合わせが可能である。た
だし、Y2>Y3≧0である。また、(Al,Ga,I
n)は、Al、Ga、Inまたはこれらの混晶を表わ
す。
【0049】上記実施例では、GaN系成長層を有する
発光ダイオードについて説明したが、本発明は、Ga
N、AlNもしくはInNまたはこれらの混晶からなる
成長層を有する他の半導体装置にも適用することができ
る。
【0050】たとえば、本発明は、GaN、AlNもし
くはInNまたはこれらの混晶からなる成長層を有する
発光ダイオード、半導体レーザ素子等の半導体発光素子
に適用することができる。この場合、活性層の材料とし
てGaNP、AlNPもしくはInNPまたはこれらの
混晶を用いる。また、半導体発光素子またはその他の半
導体装置のオーミックコンタクト層の材料としてGaN
P、AlNPもしくはInNPまたはこれらの混晶を用
いてもよい。さらに、本発明は半導体発光素子に限ら
ず、半導体受光素子およびその他の半導体装置にも適用
することができる。
【0051】本発明で用いられる(Al,Ga,In)
1-Y Y 層において、P組成比Yが0<Y≦0.35
の範囲内にあるときにバンドギャップが0から3.44
まで変化し、またY>0.35の場合には格子不整合が
大きくなる。したがって、P組成比は0<Y≦0.35
であることが望ましい。特に、(Al,Ga,In)N
1-Y Y を発光ダイオードの光取出し側のオーミックコ
ンタクト層の材料として用いる場合には、良好なオーミ
ック特性を得つつ光を透過できるように、0<Y<0.
2であることが望ましい。
【0052】
【発明の効果】第1の発明によれば、窒化物半導体と混
晶半導体との格子不整合率が小さく、かつ格子不整合率
の増大を抑制しつつヘテロ構造の半導体層のバンドギャ
ップ差を大きくすることが可能な半導体装置が得られ
る。
【0053】第2の発明によれば、格子不整合率が小さ
く、かつ格子不整合率の増大を抑制しつつヘテロ構造の
活性領域のバンドギャップの差を大きくすることが可能
な半導体装置が得られる。
【0054】第3の発明によれば、ガリウム、アルミニ
ウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む窒化物半
導体からなる成長層に対する発光領域の格子不整合率が
小さく、かつ格子不整合率の増大を抑制しつつ短波長の
光を効率良く発生することが可能な半導体発光素子が得
られる。
【0055】第4の発明によれば、ガリウム、アルミニ
ウムおよびインジウムの少なくとも1つを含む窒化物半
導体からなる成長層に対する格子不整合率が小さくかつ
良好なオーミック特性を得ることが可能なオーミックコ
ンタクト層を有する半導体装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるGaN系発光ダイオー
ドの構造を示す断面図である
【図2】Ga1-X InX N中のIn組成比Xとバンドギ
ャップEg との関係を示す図およびGaN1-Y Y 中の
P組成比YとバンドギャップEg との関係を示す図であ
る。
【図3】GaInNおよびGaNPにおけるバンドギャ
ップと歪みとの関係を示す図である。
【図4】従来のGaN系発光ダイオードの構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 サファイア基板 2 GaNバッファ層 3 n−GaN層 4 n−Al0.15Ga0.85Nクラッド層 5 GaN1-Y Y 活性層 6 p−Al0.15Ga0.85Nクラッド層 7 p−GaN層 8 p−GaN1-Y Y コンタクト層 9 p側電極 10 n側電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガリウム、アルミニウムおよびインジウ
    ムの少なくとも1つを含む窒化物半導体と、ガリウム、
    アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つと窒素
    および燐を含む混晶半導体とのヘテロ構造からなる半導
    体層を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 ガリウム、アルミニウムおよびインジウ
    ムの少なくとも1つを含む窒化物半導体と、ガリウム、
    アルミニウムおよびインジウムの少なくとも1つと窒素
    および燐を含む混晶半導体とのヘテロ構造により形成さ
    れた活性領域を含むことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 ガリウム、アルミニウムおよびインジウ
    ムの少なくとも1つを含む窒化物半導体からなる半導体
    発光素子において、ガリウム、アルミニウムおよびイン
    ジウムの少なくとも1つと窒素および燐を含む混晶半導
    体からなる発光領域を設けたことを特徴とする半導体発
    光素子。
  4. 【請求項4】 ガリウム、アルミニウムおよびインジウ
    ムの少なくとも1つを含む窒化物半導体からなる成長層
    上に電極が形成された半導体装置において、前記窒化物
    半導体と前記電極との間にガリウム、アルミニウムおよ
    びインジウムの少なくとも1つ、窒素および燐を含む混
    晶半導体からなるオーミックコンタクト層を設けたこと
    を特徴とする半導体装置。
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