JPH0771655A - 配管クリップ - Google Patents

配管クリップ

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JPH0771655A
JPH0771655A JP5243705A JP24370593A JPH0771655A JP H0771655 A JPH0771655 A JP H0771655A JP 5243705 A JP5243705 A JP 5243705A JP 24370593 A JP24370593 A JP 24370593A JP H0771655 A JPH0771655 A JP H0771655A
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JP
Japan
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plate
pipe
shaped
holding piece
shaped base
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JP5243705A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Fujiwara
達也 藤原
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のパイプを固定した後、更に他のパイプ
を固定することができ、しかも固定スペースの小スペー
ス化を達成することができ、更には取付け穴の位置ずれ
を許容することが可能な配管クリップを得る。 【構成】 両端部が一面側へと折曲した板状基体1の一
端部に、該板状基体1よりも短尺に形成された同様の板
状保持片2の一端部を回動可能に連結し、該板状保持片
2の他端先端部及び上記板状基体の他端側に互いに連結
固定することができる一対の係止部16,10を形成す
ると共に、板状基体1の他端折曲部内面及び板状保持片
2の他端折曲部外面にそれぞれ弾性変形可能なパイプ保
持片6a,6bを突接し、上記一対の係止部16,11
を互いに連結固定することにより、上記板状基体1の一
端側と上記板状保持片2との間に第1パイプ保持部18
を形成すると共に、上記板状基体1の他端折曲部5と板
状保持片1の他端折曲部15との間に第2パイプ保持部
19を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のエンジ
ンルームなどにおいて、複数のパイプをボディーパネル
に固定するために好適に用いられる配管クリップに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、各種の配管を自動車のエンジンルーム内のパネルに
固定する場合、図8に示したように、複数のパイプaを
ゴム製のスペーサーbに保持し、このスペーサーbに長
板状金属板からなる保持具cを巻き付けてパイプaを保
持し、該保持具cの両端部を重ねてパネルdにねじ止め
eすることが行われていた。
【0003】しかしながら、このような方法により配管
を固定する場合、同一個所に配管するすべてのパイプを
一度に固定する場合はよいが、複数又は一のパイプを固
定した後に更に他のパイプの固定を行うような場合には
その都度同様の固定作業を行わなければならず、非常に
面倒である。即ち、自動車の組立てにおいては、各工程
が組立てラインに沿って順次行われ、この場合各部品の
組み付け順序の関係上配管工程も数工程に分かれること
になり、その都度上述のようにパイプaにスペーサーb
を取付け、これに保持具cを巻き付けてねじ止めeしな
ければならず、非常に面倒である。
【0004】そこで、複数のパイプを固定した後、更に
同一の保持具に他のパイプを固定することができる図7
に示した配管クリップが提案されている(実開平4−1
01882号公報)。即ち、図7のクリップfは両端部
が上方に向けて折曲されていると共に、下面中央部にパ
ネルdの取付け穴gに固定するアンカー突起hを一体に
突接した板状基体iの一端側(図中左側)折曲部先端に
板状の保持片jを回動可能に連結して、該保持片jと上
記板状基体iとの間に第1パイプ保持部kを形成し、か
つ上記板状基体iの他端側(図中右側)折曲端部の外面
側に一面が開放した四角筒状の第2パイプ保持部rを一
体に連設したものである。なお、図中m,mは弾性材料
からなるスペーサー、n,nは互いに係合する係合部、
oはパイプを第2パイプ保持部r内に保持する弾性変形
可能なパイプ保持片である。
【0005】このクリップfを用いてパイプを固定する
場合、まず固定する複数(図では3本)のパイプpを板
状基体iと保持片jとの間に配置し、保持片jを回動さ
せて係合部n,nを互いに係合させることにより、該板
状基体iと保持片jとの間の第1パイプ保持部kにパイ
プpをスペーサーm,mを介して挟持し、アンカー突起
hをパネルdの取付け穴gに係合させることにより、こ
のクリップfをパネルdに取り付けて、パイプpをパネ
ルdに固定する。そして、パイプpをパネルdに固定し
た後、更に必要に応じて、他のパイプp’を第2パイプ
保持部rの上端開口部から該第2パイプ保持部r内に圧
入し、該第2パイプ保持部rの両側壁内面に突設したパ
イプ保持片oによりこのパイプp’を保持して、パネル
dに固定することができる。
【0006】しかしながら、この配管クリップfの場
合、クリップの幅(パイプの配管幅、図中w)が大きく
なり、スペースの限られた自動車のエンジンルームなど
に用いる場合には不都合が生じることもある。また、こ
のようなクリップfを用いて複数のパイプpをパネルd
に取付ける際、通常はまずクリップfの第1パイプ保持
部kに複数のパイプpを保持することにより、複数のパ
イプpを1つにまとめ、この状態でクリップfをパネル
dの取付け穴gに固定するのが一般的な手順であるが、
この場合一度クリップfをパイプpに取付けると、ゴム
等のスペーサーm,mの摩擦力によりクリップfをずら
すことは極めて困難であり、このため取付け穴gに若干
の位置ずれが生じた場合、この位置ずれを許容してクリ
ップfをパネルdに取り付けることが困難である。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、複数のパイプを固定した後、更に他のパイプを固定
することができ、しかも固定スペースの小スペース化を
達成することができる配管クリップ、更には取付け穴の
位置ずれを許容することが可能な配管クリップを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、複数の配管をパネル面に支持固定するクリ
ップであって、両端部が一面側へと折曲していると共
に、他面側にパネルの取付け穴に固定するアンカー部が
設けられた板状基体の一端部に、該板状基体よりも短尺
に形成され、両端部が一面側へと折曲した板状保持片の
一端部を回動可能に連結し、該板状保持片の他端先端部
及び上記板状基体の中間部に互いに連結固定することが
できる一対の係止部を形成すると共に、板状基体の他端
折曲部内面及び板状保持片の他端折曲部外面にそれぞれ
弾性変形可能なパイプ保持片を突設してなり、上記一対
の係止部を互いに連結固定することにより、上記板状基
体と上記板状保持片との間に第1パイプ保持部を形成す
ると共に、上記板状基体の他端折曲部と板状保持片の他
端折曲部との間に第2パイプ保持部を形成するように構
成したことを特徴とする配管クリップを提供する。
【0009】また、好適な実施態様として、アンカー部
がパイプの配管方向に沿ってスライド変位可能に設けら
れた配管クリップを提供する。
【0010】
【作用】本発明の配管クリップを用いて複数のパイプを
パネルに固定する場合、まず複数のパイプを上記板状基
体と板状保持片との間に配置し、板状保持片を回動させ
て該板状保持片と板状基体との間(第1パイプ保持部)
に複数のパイプを挟持し、板状保持片の他端先端の係止
部と板状基体の中間部に形成した係止部とを互いに連結
固定して第1パイプ保持部にパイプを保持し、板状基体
の他面側に設けたアンカー部をパネルの取付け穴に固定
することにより、複数のパイプをパネルに固定するもの
である。
【0011】このように第1パイプ保持部を用いてパイ
プを固定した後、更に他のパイプを固定する場合には、
板状基体に連結固定した板状保持片の他端折曲部外面と
板状基体の他端折曲部内面との間(第2パイプ保持部)
に他のパイプを圧入する。これにより、板状保持片の他
端折曲部外面及び板状基体の他端折曲部内面に突設され
たパイプ保持片が弾性変形してパイプが該パイプ保持片
の内側へと入り込み、このパイプ保持片でパイプが第2
パイプ保持部に保持されて、固定される。
【0012】このように、本発明の配管クリップによれ
ば、パイプを第1パイプ保持部に保持してパネルに固定
した後、更に他のパイプを第2パイプ保持部に保持させ
てパネルに固定することができる。
【0013】また、本発明の配管クリップにおいては、
第2パイプ保持部が第1パイプ保持部にパイプを固定す
るための板状保持片の他端折曲部外面と板状基体の他端
折曲部内面とにより形成されているので、第2パイプ保
持部が第1パイプ保持部と独立して設けられた従来のク
リップ(図7のクリップ)に比べて配管の保持幅(図7
のwに相当)を小さくすることができ、小スペース化を
達成することができる。
【0014】更に、パネルの取付け穴に固定するアンカ
ー部を配管方向に沿ってスライド変位可能に設けること
により、パイプを第1パイプ保持部に保持して、パネル
の取付け穴に固定する際、取付け穴に若干の位置ずれが
生じていてもアンカー部のスライド変位によりこれを許
容することができ、配管作業を確実かつ容易に行うこと
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て説明する。図1乃至図6は、本発明の一実施例にかか
る配管クリップを示すもので、この配管クリップは、両
端部が一面側に折曲された板状基体1と、同様に両端部
が一面側に折曲され、上記板状基体の一端部に連結され
た板状保持片2と、上記板状基体1の他端面に設けられ
たアンカー体(アンカー部)3とを具備しており、上記
板状基体1と板状保持片2とが合成樹脂材料により一体
に成形されたものである。
【0016】上記板状基体1は、上述のように、長板の
両端部を一面側へと折曲した形状に形成されたもので、
その一端折曲部4の先端には後述する板状保持片2が連
結されている。また、この板状基体1の他端折曲部5の
先端部内面側及び下部内面側には、それぞれ弾性変形可
能なパイプ保持片6a,7aが斜め下方に向けて一体に
突設されており、更に該他端折曲部5の外面側には、断
面略C字状に形成され、かつその切欠き状開口部を形成
する両端部がそれぞれ斜め外方に折曲された形状のパイ
プクリップ体8がその切欠き状開口部を外側方(図中右
側)に向けた状態で一体に突設されている。
【0017】該板状基体1の他面側(下面側)中間部に
は、略扁平四角筒状のアンカーホルダー部9が一体に設
けられており、このアンカーホルダー部9に後述するア
ンカー体3が取り付けられている。また、板状基体1の
他端側(図中右側)折曲角部近傍の一部分が斜め上方に
斜行してやや高くなっていると共に、この斜行部に四角
形の係止穴10(係止部)が穿設されている。更に、他
端側(図中右側)折曲角部の下面側には、四角形の脚台
部11が突設されており、該脚台部11の基端部外側方
及び板状基体1の一端側(図中左側)折曲角部には、そ
れぞれ斜め下外側方に向けて弾性押さえ片(弾性片)1
2,12が一体に突設されている。
【0018】次に、上記板状保持片2は、上記板状基体
1と同様に、長板の両端部を一面側へと折曲した形状に
形成されたもので、上記板状基体1よりも短尺に形成さ
れていると共に、その一端折曲部13の先端が上記板状
基体1の一端折曲部4先端に一体に連結されており、こ
の連結部14が薄肉に形成されて板状基体1に対して回
動可能な状態になっている。
【0019】この板状保持片2の他端折曲部15先端に
は、断面略V字状に形成された弾性変形可能な係止突片
16(係止部)が一体に突設されており、該係止突片1
6の自由端は他端折曲部15の外側方に突出した状態に
なっていると共に、この自由端先端が薄肉に形成されて
該先端部に係止段差17が形成されている。そして、図
2に示されているように、板状保持片2を図中時計回り
に回動させて押圧することにより、該係止突片16が板
状基体1の係止穴10(図1参照)内に挿入され、該係
止穴10の周縁部により押圧されて係止突片16の自由
端側が内側へと撓み、係止段差17が係止穴10の下面
側に達すると係止突片16が弾性復帰してその係止段差
17が係止穴10の縁部に係合し、固定される。これに
より、板状基体1と板状保持片2との間に第1パイプ保
持部18が形成されると共に、板状基体1の他端折曲部
5と板状保持片2の他端折曲部15との間に第2パイプ
保持部19が形成される(図2参照)。
【0020】更に、他端折曲部15外面側の上端部及び
中間部には、上記板状基体1の他端折曲部5内面側と同
様に、弾性変形可能なパイプ保持片6b,7bが斜め下
方に向けて一体に突設されており、上記係止突片16を
係止穴10に係止固定した状態において(図2の状
態)、これらパイプ保持片6b,7bが上記第2パイプ
保持部19内でそれぞれ板状基体1のパイプ保持片6
a,7aと対向した状態となるようになっている。
【0021】次に、上記アンカー体3は、一端側20a
が幅広で他端側20bが幅狭に形成された板状のスライ
ド板20(図5参照)の下面に先端側がやや幅狭に形成
された長板状脚部21(図6参照)を一体に垂設したも
のである。このアンカー体3の上記脚部21の先端部両
側面にはそれぞれ斜め上方に向けてアンカー片22,2
2が一体に突設されていると共に、該アンカー片22,
22の先端部が薄肉に形成されて該先端部にロック段差
23,23が形成されており(図1参照)、また図5に
示されているように、上記スライド板20の幅狭部20
bの中間部両側縁部には、それぞれ一端側(幅広部20
a側)に向けて斜めに係止片24,24が突設されてい
る。
【0022】このアンカー体3は、そのスライド板20
が略扁平四角筒状の上記アンカーホルダー部9の中空部
にスライド変位可能に保持されて、上記板状基体1に取
付けられている。この場合、上記アンカーホルダー9
は、図4に示されているように、その下面中央部に板状
基体1と直行する方向に貫通スリット25が穿設されて
いると共に、その中空部は、図5に示されているよう
に、一端部26aが幅広に、他端部26bが幅狭に形成
され、かつ中間部27が一端幅広部26aよりも更に幅
広の六角台形状に形成されている。そして、上記アンカ
ー体3のスライド板20の幅広部20a、幅狭部20b
がそれぞれアンカーホルダー部9中空部の幅広部26
a、幅狭部26bにスライド可能に嵌入されていると共
に、スライド板20の両係止片24,24がアンカーホ
ルダー部9中空部の上記六角台形中間部27内に挿入さ
れており、かつアンカー体3の脚部21が上記貫通スリ
ット25を通ってアンカーホルダー部9の下面から突出
した状態になっている。
【0023】これにより、上記アンカーホルダー部9の
六角台形中間部27内における両係止片24,24のク
リアランスの範囲内において、スライド板20が上記板
状基体1と直行する方向にスライド変位可能になってお
り、このスライド板20と一体に脚部21が上記スリッ
ト20に沿ってスライド変位可能になっている。
【0024】ここで、このアンカー体3は、上記板状基
体1及び板状保持片2とは別体に形成されたもので、そ
のスライド板20を幅狭部20b側からアンカーホルダ
ー部9の中空部に該中空部の幅広部26a側から圧入す
ることにより、アンカーホルダー部9に取り付けられた
ものである。即ち、上記のようにスライド板20をアン
カーホルダー部6の中空部に圧入すると、両係止片2
4,24が内側に弾性変形して中空部の幅広端部26a
を通過し、この両係止片24,24の先端が中空部の六
角台形中間部27内に達すると、両係止片24,24が
弾性復帰して図5に示した状態でスライド板20がアン
カーホルダー部9内に保持され、これによりアンカー体
3が上記板状基体1に取り付けられる。
【0025】本実施例の配管クリップを用いて、複数の
パイプをパネルに保持する場合、まず図2に示されてい
るように、複数のパイプp(図では3本)をゴム等の弾
性材料からなるスペーサーbで1つにまとめる。そし
て、配管クリップの係止突片16と係止穴10とを係合
していない状態(図1に示した状態)で板状保持片2を
図1中反時計回りに回動させて、板状基体1の上面側
(内側)を開放させ、上記3本のパイプpをまとめた上
記スペーサーbをこの板状基体1の内側に配置し、この
状態で板状保持片2を図1中時計回りに回動させて該板
状保持片2と板状基体1との間(第1パイプ保持部1
8)にスペーサーbを挟持し、更に板状保持片2の他端
側(図1中右側)を強く押圧して、板状保持片2の係止
突片16と板状基体の係止穴10とを互いに連結固定
し、第1パイプ保持部18(図2参照)にスペーサーb
を介して3本のパイプpを保持する。
【0026】ついで、板状基体1のアンカーホルダー部
9に取り付けられたアンカー体3の脚部21をパネルd
の取付け穴gに圧入する。これにより、アンカー体3の
アンカー片22,22の外側面が取付け穴gの周縁部に
より内側へと押圧されて、該アンカー片22,22が内
側へと撓み、更に押圧することによりアンカー片22,
22先端部のロック段差23,23がパネルdの反対側
に達すると、段差23,23の高さ分だけアンカー片2
2,22が弾性復帰して、該段差23,23が取付け穴
gの反対側周縁部に係合する。このとき、板状基体1の
アンカーホルダー部9の下面及び脚台部11先端がパネ
ルdの一面側に当接し、ロック段差23,23とこれら
アンカーホルダー部9下面及び脚台部11先端とでパネ
ルdを挟持した状態になり、配管クリップがパネルdに
固定される。
【0027】またこの場合、アンカー片22,22の先
端部は、その弾性反発力により取付け穴gの内周面を押
圧した状態となり、取付け穴gとの間にがたつきを生じ
ることがなく、更に板状基体1の両折曲角部に設けた弾
性押さえ片12,12の先端部が撓んだ状態でパネルd
の一面側に当接してこれを押圧し、板状基体1がパネル
d上でがたつくことも確実に防止される。
【0028】ここで、このようにスペーサーbを介して
パイプpを第1パイプ保持部18に保持した状態で、ア
ンカー体3をパネルdの取付け穴gに固定する際、本実
施例の配管クリップはアンカー体3が板状基体1と直交
する方向(パイプpの配管方向と同一)にスライド変位
可能になっているので、取付け穴gの位置が多少ずれて
いても、このアンカー体3をスライド変位させることで
容易に対応することができる。
【0029】このように複数(3本)のパイプpを固定
した後、更に他のパイプp’を固定する場合には、板状
保持片2の他端折曲部15外面と板状基体1の他端折曲
部5内面との間に形成された第2パイプ保持部19に他
のパイプp’を圧入する。これにより、板状保持片2の
他端折曲部15外面及び板状基体1の他端折曲部5内面
に突設されたパイプ保持片6a,6bが弾性変形してパ
イプp’が該パイプ保持片6a,6bの内側へと入り込
み、パイプp’がこれらパイプ保持片6a,6bとその
下方に設けられたパイプ保持片7a,7bとの間に保持
され、パネルdに固定される。
【0030】この場合、上方に設けられたパイプ保持片
6a,6bはその先端がパイプp’に当接した状態とな
るので、第2パイプ保持部19の内部からこのパイプ保
持片6a,6bを弾性変形させてパイプp’を抜き取る
のは極めて困難な状態となり、確実にパイプp’が第2
パイプ保持部19内に保持され、また下方に設けられた
パイプ保持片7a,7bは若干下方に弾性変形した状態
となり、パイプp’を上方へと押圧するので、パイプ
p’ががたつくこともない。
【0031】また、本実施例の配管クリップは、板状基
体1の他端折曲部5の外面にパイプクリップ体8が設け
られているので、更にもう1本のパイプp’’をこのパ
イプクリップ体8に圧入して該パイプクリップ体8内に
保持することができる。
【0032】このように、本実施例の配管クリップによ
れば、複数のパイプpを第1パイプ保持部18に保持し
てパネルdに固定した後、他のパイプp’を第2パイプ
保持部19に保持させてパネルdに固定することがで
き、しかも第2パイプ保持部19が第1パイプ保持部1
8にパイプpを固定するための板状保持片2の他端折曲
部15外面と板状基体1の他端折曲部5内面とにより形
成されているので、図7に示されているような、第2パ
イプ保持部rが第1パイプ保持部kと独立して設けられ
た従来のクリップに比べて配管の保持幅w1(図2参
照)を小さくして、小スペース化を達成することがで
き、これにより従来の配管クリップ(図7のクリップ)
と同じ配管保持幅w(図2参照)で更に第3のパイプ保
持部であるパイプクリップ体8を設けることができたも
のである。
【0033】また、本実施例の配管クリップでは、パネ
ルdの取付け穴gに固定するアンカー体3を配管方向に
沿ってスライド変位可能に設けたので、複数のパイプp
を第1パイプ保持部19に保持して、パネルdの取付け
穴gに固定する際、取付け穴gに若干の位置ずれが生じ
ていてもアンカー体3のスライド変位によりこれを許容
することができ、配管作業を確実かつ容易に行うことが
できる。
【0034】なお、本発明の配管クリップは、上記実施
例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
いかぎり種々変更して差し支えない。例えば、板状基体
1の内面及び板状保持片2の内面にそれぞれゴム等の弾
性材料からなるスペーサーを固定し、別体のスペーサー
bを用いることなく直接パイプpをまとめて保持するよ
うにすることもでき、またアンカー体3は板状基体1に
一体に設けてもよく、更にパイプクリップ体8や弾性押
さえ片12,12は省略しても差し支えない。更にま
た、上記実施例では、第1パイプ保持部に3本のパイプ
を固定したが、第1パイプ保持部18に1本のパイプを
保持するようにすることもでき、また2本あるいは4本
以上のパイプを保持するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の配管クリ
ップによれば、第1パイプ保持部によりパイプをパネル
に固定した後、更に第2パイプ保持部により他のパイプ
をパネルに固定することができ、しかも固定スペースの
小スペース化を達成することができる。更に、アンカー
部をスライド変位可能に設けることにより、取付け穴の
位置ずれを許容して、作業効率及び作業の確実性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる配管クリップを示す
もので、係止突片16(係止部)と係止穴10(係止
部)とが係合していない状態を示す一部を断面とした側
面図である。
【図2】同配管クリップを示すもので、係止突片16
(係止部)と係止穴10(係止部)とを連結固定した状
態を示す側面図である。
【図3】同配管クリップを示す平面図である。
【図4】同配管クリップを示す底面図である。
【図5】同配管クリップを示す図1のA−A線に沿った
断面図である。
【図6】同配管クリップを示す一部を切り欠いた正面図
である。
【図7】従来の配管クリップを示す側面図である。
【図8】従来の他の配管クリップを示す断面図である。
【符号の説明】
1 板状基体 2 板状保持片 3 アンカー体(アンカー部) 4 (板状基体の)一端折曲部 5 〃 他端折曲部 6a,6b パイプ保持片 7a,7b パイプ保持片 10 係止穴(係止部) 12 弾性押さえ片(弾性片) 13 (板状保持片の)一端折曲部 15 〃 他端折曲部 16 係止突片(係止部) 18 第1パイプ保持部 19 第2パイプ保持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の配管をパネル面に支持固定するク
    リップであって、両端部が一面側へと折曲していると共
    に、他面側にパネルの取付け穴に固定するアンカー部が
    設けられた板状基体の一端部に、該板状基体よりも短尺
    に形成され、両端部が一面側へと折曲した板状保持片の
    一端部を回動可能に連結し、該板状保持片の他端先端部
    及び上記板状基体の中間部に互いに連結固定することが
    できる一対の係止部を形成すると共に、板状基体の他端
    折曲部内面及び板状保持片の他端折曲部外面にそれぞれ
    弾性変形可能なパイプ保持片を突設してなり、上記一対
    の係止部を互いに連結固定することにより、上記板状基
    体と上記板状保持片との間に第1パイプ保持部を形成す
    ると共に、上記板状基体の他端折曲部と板状保持片の他
    端折曲部との間に第2パイプ保持部を形成するように構
    成したことを特徴とする配管クリップ。
  2. 【請求項2】 アンカー部がパイプの配管方向に沿って
    スライド変位可能に設けられた請求項1記載の配管クリ
    ップ。
  3. 【請求項3】 板状基体の他面側に弾性片を突設し、ア
    ンカー部により板状基体をパネルに固定した際、該弾性
    片が弾性変形した状態でパネルの固定面に当接するよう
    に構成した請求項1又は2記載の配管クリップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004013010B3 (de) * 2004-03-16 2005-11-03 A. Raymond & Cie Vorrichtung zur Aufnahme von länglichen Gegenständen
JP2013204637A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Daihatsu Motor Co Ltd クランプ

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JP2013204637A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Daihatsu Motor Co Ltd クランプ

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