JPH077158B2 - 非含水型ソフトコンタクトレンズおよびその製造方法 - Google Patents

非含水型ソフトコンタクトレンズおよびその製造方法

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JPH077158B2
JPH077158B2 JP13437187A JP13437187A JPH077158B2 JP H077158 B2 JPH077158 B2 JP H077158B2 JP 13437187 A JP13437187 A JP 13437187A JP 13437187 A JP13437187 A JP 13437187A JP H077158 B2 JPH077158 B2 JP H077158B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ソフトコンタクトレンズおよびその製造方法
に関し、特に高い酸素透過性を有する非含水型ソフトコ
ンタクトレンズおよびその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ソフトコンタクトレンズとしては、ポリ(2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート)等の含水性ポリマーを
材料として使用する含水型ソフトコンタクトレンズおよ
びシリコーンポリマー等を材料とする非含水型ソフトコ
ンタクトレンズが知られている。しかし、含水型ソフト
コンタクトレンズは酸素透過性が不十分で角膜組織の代
謝機能を損ない易く、また細菌等の繁殖を防止するため
に頻繁に煮沸消毒をしなければならず、取扱いが容易で
ない。一方、シリコーンポリマーからなる非含水型ソフ
トコンタクトレンズは酸素透過性に優れているが涙液成
分により汚れ易いため、長時間継続して装用すると、コ
ンタクトレンズにくもりを生じ、このくもりは洗浄剤で
は除去できないという問題点を有する。
また、ソフトコンタクトレンズには、装用時に異物感が
ないように眼とのなじみが良いことが望まれる。特公昭
59-33887号公報には、主としてポリ(メタ)アクリル酸
エステルからなるコンタクトレンズ形状の基体をエステ
ル化処理またはエステル交換処理に供することにより、
眼とのなじみの良い非含水型ソフトコンタクトレンズの
製造方法が開示されている。しかし、このソフトコンタ
クトレンズは酸素透過性が不十分であるため、長時間装
用することはできない。
そこで、煮沸消毒が不要で、長時間連続して装用しても
角膜組織に代謝障害を生ずることのないソフトコンタク
トレンズ、すなわち非含水型で、涙液成分により汚れに
対して抵抗力があり、酸素透過性の良好なソフトコンタ
クトレンズが望まれてきた。
米国特許第3,808,179号には、このようなソフトコンタ
クトレンズとして、アクリル酸もしくはメタクリル酸の
フルオロアルキルエステルと、アクリル酸もしくはメタ
クリル酸のアルキルエステルとからなる共重合体により
形成されてなるソフトコンタクトレンズが提案されてい
る。
また、特公昭51-46614号公報には、メタクリル酸メチル
エステルとメタクリル酸フルオロアルキルエステルとか
らなる共重合体により形成されてなるソフトコンタクト
レンズが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記米国特許第3,808,179号に記載のソ
フトコンタクトレンズは、次のような問題点を有する。
(1) 原料として用いられるアクリル酸フルオロアル
キルエステルもしくはメタクリル酸フルオロアルキルエ
ステルのフルオロアルキル基の炭素原子数が多い場合に
は、重合中に得られる共重合体中に内部応力が生じ、そ
のために得られるソフトコンタクトレンズが変形しやす
く、また得られるソフトコンタクトレンズが遅延弾性回
復を示す。すなわち、指などではさんで曲げた時、元に
戻るまでにかなり時間がかかる。さらに、この場合に
は、得られる共重合体の硬度が不充分となるため、切
削、研磨によってレンズに加工しても満足できる仕上り
状態のレンズが得られない。
(2) 原料としてメタクリル酸アルキルエステル、特
に炭素原子数の少ないものを使用した場合、ソフトコン
タクトレンズの酸素透過性が低下する。
また、前記特公昭51-46614号に記載のソフトコンタクト
レンズは、酸素透過性の向上を目的としているが、モノ
マーとしてメタクリル酸メチルエステルを使用している
ため、充分な酸素透過性が得られないという問題点を有
する。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を解決し、煮沸消
毒が不要で、涙液成分による汚れに対して抵抗力があ
り、酸素透過性が極めて良好で、弾性回復も良好で、さ
らに重合時の内部応力による変形のない非含水型ソフト
コンタクトレンズおよびその製造方法を提供することに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前記の問題点を解決するものとして、実質的
に下記一般式(I)で表わされるアクリル酸エステル4
9.9〜95モル%、下記一般式(II)で表わされるメタク
リル酸エステル4.9〜50モル%、架橋性モノマー0.1〜10
モル%およびアクリル酸およびアルキル基もしくはフル
オロアルキル基の炭素原子数が1〜3であるアクリル酸
アルキルエステルまたはアクリル酸フルオロアルキルエ
ステルから選ばれる少なくとも1種0〜10モル%、から
なる共重合体により形成されてなる非含水型ソフトコン
タクトレンズを提供するものである。
〔式中、R1は、式:CH2lCmFnHpで表わされ、ここで
lは1または2の整数であり、mは3〜8の整数であ
り、nは6以上の整数で、pは0以上の整数であって、
m,nおよびpはn+p=2m+1の関係にある直鎖のフル
オロアルキル基、および式:-CqH2q+1で表わされ、ここ
でqは4〜10の整数である直鎖のアルキル基からなる群
から選ばれる少なくとも1種である。〕 〔式中、R2は、式:-CxFyHzで表わされ、ここでxは2〜
5の整数であり、yは4以上の整数で、zは0以上の整
数で、x,yおよびzはy+z=2x+1の関係にある直鎖
のフルオロアルキル基である。〕 本発明に用いられる共重合体の構成モノマーであるアク
リル酸エステルを表わす前記一般式(I)において、R1
はC4〜C10の直鎖のフルオロアルキル基またはアルキル
基である必要がある。R1の炭素原子数が3以下である
と、得られるソフトコンタクトレンズの硬度が高くなり
すぎ、また、本発明の特徴である酸素透過性の高いもの
が得られない。また、本発明のソフトコンタクトレンズ
は、後記するように(1)成形型中で直接重合する方法
と、(2)硬質重合体をコンタクトレンズ形状に切削し
研磨した後、エステル化処理および/またはエステル交
換処理により軟質化する方法により得ることができる
が、R1の炭素原子数が11以上であると、共重合過程で共
重合体に大きな内部応力が生じ、(1)の製法の場合に
は重合後、成形型から離型した後に、また(2)の製法
の場合にはエステル化処理および/またはエステル交換
処理により軟質化後に、内部応力が解放されてソフトコ
ンタクトレンズが変形することになる。
さらに、R1の炭素原子数が11以上であると、共重合体の
硬度が低下するので、(2)の製法の場合には、切削性
および研磨性が共に不良となり、満足な仕上げ状態のコ
ンタクトレンズが得られない。
この一般式(I)で表わされるアクリル酸エステルの具
体例としては、2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルアク
リレート、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチルアクリ
レート、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチルアク
リレート、2,2,3,3,4,4,5,5,5-ノナフルオロペンチルア
クリレート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7-ドデカフルオロ
ヘプチルアクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7-ト
リデカフルオロヘプチルアクリレート、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8-ドデカフルオロオクチルアクリレート、3,3,
4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロオクチルアク
リレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10-ヘキサ
デカフルオロデシルアクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,9,9,10,10,10-ヘプタデカフルオロデシルアクリ
レート等のアクリル酸フルオロアルキルエステル;およ
びn−ブチルアクリレート、n−ベンチルアクリレー
ト、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘプチルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレ
ート、n−デシルアクリレート等のアクリル酸アルキル
エステルを挙げることができ、これらは2種以上を併用
することもできる。
上記のアクリル酸フルオロアルキルエステルおよびアク
リル酸アルキルエステルの中でも特に好ましいものとし
ては、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチルアクリレー
ト、2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルアクリレート、
2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチルアクリレー
ト、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロオク
チルアクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,1
0,10-ヘプタデカフルオロデシルアクリレート、n−ヘ
キシルアクリレート、n−オクチルアクリレート等を挙
げることができる。
また、本発明に用いられる共重合体の別の構成モノマー
であるメタクリル酸エステルを表わす一般式(II)にお
いて、R2は、C2〜C5、好ましくはC3もしくはC4の直鎖の
フルオロアルキル基である。R2の炭素原子数が6以上で
あると重合過程で共重合体に内部応力が相対的に生じや
すくなり、また、前記(2)の製法の場合に、共重合体
の切削性および研磨性が共に不良となり、満足な仕上げ
状態のコンタクトレンズが得られない。
さらに、一般式(II)で表わされるメタクリル酸エステ
ルのR2のフッ素原子数は4以上でなければならず、R2
フッ素原子数が、4未満であるとコンタクトレンズの酸
素透過性が不充分となる。
この一般式(II)で表わされるメタクリル酸エステルの
具体例としては、2,2,3,3-テトラフルオロプロピルメタ
クリレート、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピルメタク
リレート、2,2,3,3,4,4,5,5,5-ノナフルオロペンチルメ
タクリレート、2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルメタ
クリレート、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチルメタ
クリレート、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル
メタアクリレート等を挙げることができ、これらは2種
以上を併用することもできる。
上記のメタクリル酸エステルの中で特に好ましいものと
しては、2,2,3,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルメタクリ
レート、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチルメタクリ
レート、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチルメタ
クリレート等を挙げることができる。
本発明に用いられる共重合体のさらに別の構成モノマー
である架橋性モノマーとしては、有機ジカルボン酸、例
えばシュウ酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、マロン酸、コハク酸等のジビニルエステル;ジビニ
ル炭化水素(即ち、α、ω−ジオレフィン性炭化水
素)、例えばジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、1,
4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン等;1,3−ブタンジ
オール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール等のジアクリ
ル酸エステルおよびジメタクリル酸エステル等;2−(2
−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキ
シメチル−5−エチル−1,3−ジオキサンジアクリレー
トまたは−ジメタクリレート、トリシクロデカンジメチ
ロールジアクリレートまたは−ジメタクチレート;トリ
シクロデカンジメチロールジアクリレートまたは−ジメ
タクリレートのε−カプロラクトン付加物;アクリル酸
またはメタクリル酸とトリメチロールプロパンと無水フ
タル酸との反応生成物;アクリル酸またはメタクリル酸
とプロピレンオキシドと無水フタル酸との反応生成物;
アクリル酸またはメタクリル酸と1,4−ブタンジオール
または1,6−ヘキサンジオールとフタル酸との反応生成
物;アクリル酸またはメタクリル酸とプロピレングリコ
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコールまた
はトリエチレングリコールと無水フタル酸との反応生成
物;2,2−ビス(4−アクリロキシポリエトキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエ
トキシフェニル)プロパン、テレフタル酸ジグリシジル
エステル、スピログリコールジグリシジルエステル等の
環状構造を有する架橋性モノマーを例示することがで
き、これらは2種以上を併用することもできる。
上記架橋性モノマーの中でも特に好ましいものとして、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール等のジメタスリル酸エステルを挙げることができ
る。
さらに本発明に用いられる共重合体を構成するモノマー
としては、アクリル酸、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、n−プロピルアクリレート等;ならびに、
2,2,2-トリフルオロエチルアクリレート、2,2,3,3-テト
ラフルオロプロピルアクリレート、2,2,3,3-ペンタフル
オロプロピルアクリレート等のアルキルの炭素原子数が
1〜3のアクリル酸アルキルエステル(以下「アクリル
酸低級アルキルエステルという)およびフルオロアルキ
ル基の炭素原子数が1〜3のアクリル酸フルオロアルキ
ルエステル(以下「アクリル酸低級フルオロアルキルエ
ステル」という)が挙げられる。
本発明のソフトコンタクトレンズを構成する共重合体に
おける上記モノマーの割合は、一般式(I)で表わされ
るアクリル酸エステルが49.9〜95モル%、好ましくは60
〜80モル%、一般式(II)で表わされるメタクリル酸エ
ステルが4.9〜50モル%、好ましくは19〜40モル%、前
記架橋性モノマーが0.1〜10モル%、好ましくは1〜5
モル%およびアクリル酸、アクリル酸低級アルキルエス
テルおよびアクリル酸低級フルオロアルキルエステルか
ら選ばれる少なくとも1種が0〜10モル%、好ましくは
0〜5モル%、である。
本発明のソフトコンタクトレンズを構成する共重合体に
おいて、一般式(I)で表わされるアクリル酸エステル
が49.9モル%未満の場合および一般式(II)で表わされ
るメタクリル酸エステルが50モル%を越える場合には、
ソフトコンタクトレンズの硬度が上がり、遅延弾性回復
を示すようになり、一方、一般式(I)で表わされるア
クリル酸エステルが95モル%を越える場合および一般式
(II)で表わされるメタクリル酸エステルが4.9モル%
未満の場合には得られるソフトコンタクトレンズの酸素
透過性が低くなるという問題が生じる。
また、架橋性モノマーが0.1モル%未満の場合、ソフト
コンタクトレンズの形状安定性が悪くなり、10モル%を
越える場合にはソフトコンタクトレンズがもろくなって
しまう。
さらに、アクリル酸、アクリル酸低級アルキルエステル
およびアクリル酸低級フルオロアルキルエステルから選
ばれる少なくとも1種が10モル%を越えると、ソフトコ
ンタクトレンズの酸素透過性が低下し、柔軟性が失われ
る傾向にある。
本発明のソフトコンタクトレンズを構成する共重合体に
おいてフッ素含有量は、5〜50重量%、特に10〜45重量
%であることが好ましい。フッ素含有量が5重量%未満
である場合には、酸素透過性が充分でなくなり、また50
重量%を超える場合にはソフトコンタクトレンズが遅延
弾性回復を示す場合があるなどの問題が生じる。
本発明においては、前記一般式(II)で表わされるメタ
クリル酸エステル以外のメタクリル酸フルオロアルキル
エステルを少量用いても、本発明の効果を大きく損なう
ものではないが、該フルオロメタクリル酸エステルの添
加量は、前記フッ素含有量を満足するような量とするこ
とが必要である。
本発明のソフトコンタクトレンズは、例えば下記の方法
等により製造することができる。
(1)モノマー成分をコンタクトレンズ成形型中で直接
重合する方法、 (2)アクリル酸、アクリル酸低級アルキルエステルお
よびアクリル酸低級フルオロアルキルエステル、ならび
に前記一般式(I)で表わされるアクリル酸エステルか
ら選ばれる少なくとも1種49.9〜95モル%、前記一般式
(II)で表わされるメタクリル酸エステル4.9〜50モル
%および架橋性モノマー0.1〜10モル%からなる硬質共
重合体により形成されてなるコンタクトレンズ形状のレ
ンズ基体を炭素原子数4〜10の直鎖状アルコールに接触
させることにより化処理および/またはエステル交換処
理を行う方法。
これらの製法において、(1)製法の場合には、精密な
成形型をコンタクトレンズ形状に応じて多種類かつ多数
必要とするなどの問題を有するために(2)の製法を用
いることが好ましい。
上記(2)の製法においては、上記モノマーおよびその
使用割合を適宜選択し上記の割合で重合させ、通常ガラ
ス転移温度が約50℃以上の硬質共重合体を得、これをエ
ステル化処理および/またはエステル交換処理に供する
ことによりガラス転移温度が20℃以下、好ましくは0℃
以下の共重合体に転換することができる。
上記(2)の製法におけるモノマーの使用割合は、おお
むね目的とするエステル化処理および/またはエステル
交換処理後の共重合体におけるモノマー組成に対応して
決定すればよい。したがって、アクリル酸、アクリル酸
低級アルキルエステル、アクリル酸低級フルオロアルキ
ルエステルおよび一般式(I)で表わされるアクリル酸
エステルから選ばれる化合物49.9〜95モル%、好ましく
は60〜80モル%、一般式(II)で表わされるメタクリル
酸フルオロアルキルエステル4.9〜50モル%、好ましく
は19〜40モル%、そして架橋性モノマー0.1〜10モル
%、好ましくは1〜5モル%の割合で使用する。これら
のモノマーの重合により得られる硬質重合体をエステル
化処理および/またはエステル交換処理に供すると、ア
クリル酸、アクリル酸低級アルキルエステル、アクリル
酸低級フルオロアルキルエステルに由来するモノマー単
位は極めて高率で(約90%以上)でエステル化および/
またはエステル交換され、所要のソフトコンタクトレン
ズを構成する共重合体が得られる。またこのとき、一般
式(I)で表わされるアクリル酸エステルは、エステル
化処理および/またはエステル交換処理の処理条件を適
宜選択することによって、エステル交換をせずにそのま
ま残存させることも、エステル交換させることもでき
る。なお、硬質共重合体中の一般式(II)で表わされる
メタクリル酸フルオロアルキル単位はエステル化処理お
よび/またはエステル交換処理によって影響を受けるこ
とはない。
上記モノマーの重合は、通常のラジカル重合により行な
う。この重合の方法としては、触媒としてベンゾイルパ
ーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の過酸化
物またはアゾ化合物の存在下で段階的に昇温させ30〜12
0℃程度の温度で重合する方法、あるいはベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベン
ゾフェノン、ミヒラーズケトン等の光重合開始剤の存在
下に紫外線を照射して通常0〜120℃、好ましくは10〜1
00℃の温度で重合する方法等を挙げることができ、触媒
または光重合開始剤は、全モノマー100重量部当り、通
常0.01〜1重量部用いられる。
次に、上記(2)の製法においては、得られた塊状硬質
共重合体を切削し、研磨して目的とするソフトコンタク
トレンズと同一形状の硬質のレンズ基体を作製し、該レ
ンズ基体にエステル化処理および/またはエステル交換
処理を施して軟質化し、目的とする。ソフトコンタクト
レンズを得る。レンズ基体のエステル化処理および/ま
たはエステル交換処理は、レンズ基体をアルコールと接
触させ、好ましくは、レンズ基体をアルコール中に浸漬
することにより行うことができる。ここで使用すること
ができるアルコールは、例えばn−ブタノール、n−ペ
ンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n
−オクタノール、n−ノナノール、n−デカノール等の
炭素原子数が4〜10の直鎖状アルコールである。またエ
ステル化処理および/またはエステル交換処理は触媒の
存在下で行うことが好ましく、触媒としては、通常のエ
ステル化触媒、すなわち濃硫酸、メタンスルホン酸等で
よく、アルコール中の触媒の濃度は0.2〜10重量%が望
ましい。反応条件は通常約20〜200℃の温度で、約1〜1
00時間の反応時間で充分である。
なお、上記(2)の製法で得られる本発明のソフトコン
タクトレンズを構成する共重合体には、エステル化処理
および/またはエステル交換処理前の硬質共重合体を構
成するモノマー単位のうち、アクリル酸、アクリル酸低
級アルキルエステルおよびアクリル酸低級フルオロアル
キルエステルに由来するモノマー単位の総量は全モノマ
ー単位が10モル%以下、好ましくは5モル%以下が、エ
ステル化処理および/またはエステル交換処理を行った
後に残存してもよく、本発明のソフトコンタクトレンズ
の酸素透過性等の性能に影響するものである。
上記(2)の製法では、前記硬質共重合体からなるレン
ズ基体が内部応力が小さいものとして得られ、また該基
体をエステル化処理および/またはエステル交換処理し
て得られる本発明のソフトコンタクトレンズも内部応力
が小さいものとして得られるため、成形型から離型した
後に、あるいはエステル化処理および/またはエステル
交換処理による軟質化後に変形することがないものと考
えられる。また、エステル化処理および/またはエステ
ル交換処理により共重合体は側鎖として適切な長さのア
ルキル基およびフルオロアルキル基を有するものとなる
ため、本発明のソフトコンタクトレンズは柔軟で装用感
がよく、涙液成分による汚れに対して抵抗力があり、極
めて高い酸素透過性を有し、弾性回復も良好になるもの
と考えられる。
〔実施例〕
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明を説明する
が、本発明はこれらの例によって限定されるものではな
い。
実施例1 アクリル酸67モル%、2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチ
ルメタクリレート30モル%および架橋性モノマーとして
エチレングリコールがジメタクリレート3モル%を混合
し、光重合開始剤としてベンゾインメチルエーテルを前
記モノマー100重量部に対して0.02重量部添加したの
ち、これを直径15mm、高さ20mmのポリエチレン製の型の
中に1.5cc混入して窒素雰囲気下、室温において紫外線
を8時間照射して重合させた。
重合後、得られた塊状共重合体を切削し、研磨してコン
タクトレンズ形状のレンズ基体とし、このレンズ基体を
n−オクチルアルコールに浸漬して1重量%の濃硫酸を
加え、還流温度で24時間反応させて共重合体中のアクリ
ル酸をエステル化した。反応後、n−オクチルアルコー
ルで洗浄して乾燥し、ソフトコンタクトレンズを得た。
上記エステル化による共重合体中のアクリル酸のn−オ
クチルアルコールによるエステル化率をエステル化前と
後とのレンズ基体の重量変化から求めたところ95%以上
であった。
なお、上記工程においては、塊状硬質共重合体の切削研
磨性を、研磨後のレンズ基体の表面状態を顕微鏡(倍率
50×)により観察し評価した。
得られたソフトコンタクトレンズの酸素透過係数は、理
化精機工業(株)の製科研式フイルム酸素透過率計を使
用し、35℃、0.9%生理食塩水中で測定した。
また、ソフトコンタクトレンズの可視光線透過率は、日
立製作所(株)ダブルビーム分光光度計200-20型で測定
し、次いでソフトコンタクトレンズを1週間装用させた
のち、前記と同様にして可視光線透過率を測定した。さ
らに、ソフトコンタクトレンズの変形の有無は、NEITZ
製ラジアスコープCG−C型で調べた。結果を表1に示
す。
実施例2 アクリル酸の代わりにエチルアクリレートを、2,2,3,4,
4,4-ヘキサフルオロブチルメタクリレートの代わりに2,
2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチルメタクリレート
を用いたほかは実施例1と同様に重合し切削し研磨し、
n−オクチルアルコールの代わりにn−デシルアルコー
ルを用いて実施例1と同様にしてエステル交換してソフ
トコンタクトレンズを得た。このとき共重合体中のエチ
ルアクリレートのエステル交換率を実施例1と同様にし
て求めたところ95%以上であった。このソフトコンタク
トレンズについて実施例1と同様に切削研磨剤、酸素透
過係数、可視光線透過率およびソフトコンタクトレンズ
の変形の有無を測定した。結果を表1に示す。
比較例1 2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルメタクリレートの代
わりに2,2,2-トリフルオロエチルメタクリレートを用い
たほかは、実施例1と同様に重合し切削し研磨しエステ
ル化してソフトコンタクトレンズを得た。このとき共重
合体中のアクリル酸のエステル化率を実施例1と同様に
して求めたところ95%以上であった。このソフトコンタ
クトレンズについて、実施例1と同様に切削研磨性、酸
素透過係数、可視光線透過率およびソフトコンタクトレ
ンズの変形の有無を測定した。結果を表1に示す。
比較例2 2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルメタクリレートの代
わりに3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,1
2,12-ヘンエイコサンフルオロドデシルメタクリレート
を用いたほか、実施例1と同様に重合し切削し研磨しエ
ステル化してソフトコンタクトレンズを得た。このとき
共重合体中のアクリル酸のエステル化率を実施例1と同
様にして求めたところ95%以上であった。このソフトコ
ンタクトレンズについて実施例1と同様に切削研磨性、
酸素透過係数、可視光線透過率およびソフトコンタクト
レンズの変形の有無を測定した。結果を表1に示す。
比較例3 2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルメタクリレートの代
わりにn−ブチルメタクリレートを用いたほかは実施例
1と同様に重合し切削し研磨しエステル化してソフトコ
ンタクトレンズを得た。このとき共重合体中のアクリル
酸のエステル化率を実施例1と同様にして求めたところ
95%以上であった。このソフトコンタクトレンズについ
て、実施例1と同様に切削研磨性、酸素透過係数、可視
光線透過率およびコンタクトレンズの変形の有無を測定
した。結果を表1に示す。
比較例4 アクリル酸67モル%、メチルメタクリレート10モル%、
2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルメタクリレート20モ
ル%およびエチレングリコールジメタクリレート3モル
%を用いたほかは、実施例1と同様に重合し切削し研磨
しエステル化してソフトコンタクトレンズを得た。この
とき、共重合体中のアクリル酸のエステル化率を実施例
1と同様にして求めたところ95%以上であった。このソ
フトコンタクトレンズについて、実施例1と同様に切削
研磨性、酸素透過係数、可視光線透過率およびソフトコ
ンタクトレンズの変形の有無を測定した。結果を表1に
示す。
比較例5 メチルメタクリレート20モル%および2,2,2-トリフルオ
ロエチルメタクリレート80モル%を用いたほかは、実施
例1と同様に重合して硬質共重合体を得た。この共重合
体をコンタクトレンズ形状に切削し研磨して仕上げ、実
施例1と同様に切削研磨性、酸素透過係数、可視光線透
過率およびコンタクトレンズの変形の有無を測定した。
結果を表1に示す。
比較例6 2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチルメタクリレートの代
わりに2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9-ヘプタデカ
フルオロノニルメタクリレートを用いた他は、実施例1
と同様に重合して硬質共重合体を得た。この共重合体を
コンタクトレンズ形状に切削し研磨して仕上げ、実施例
1と同様に切削研磨性、酸素透過係数、可視光線透過率
およびコンタクトレンズの変形の有無を測定した。結果
を表1に示す。
試験例1 実施例1〜2で得られたソフトコンタクトレンズを5羽
の家兎の右眼に1ヶ月間連続装用させたところ、角膜表
面において何の異常も認められず、組織学的所見におい
ても新生血管や浮腫が認められなかった。
〔発明の効果〕
本発明の非含水型ソフトコンタクトレンズは、従来の含
水型ソフトコンタクトレンズや非含水型ソフトコンタク
トレンズに比べ、長時間装用後もソフトコンタクトレン
ズに涙液成分による汚れ等によるくもりを生じることが
なく、また他のアクリル酸フルオロアルキルエステルや
メタクリル酸フルオロアルキルエステルからなる共重合
体より形成されるハードコンタクトレンズからは予想も
できないほど高い酸素透過性を示すため、長時間装用し
ても角膜組織に代謝障害を生じることがなく装用感も良
好であり、かつ弾性回復も良好であり、非含水型である
ので煮沸消毒も不必要であり、さらに重合時に共重合体
中に生ずる内部応力による変形が生じないという利点を
有する。また、本発明の特定のモノマーからなる硬質共
重合体を切削し研磨してコンタクトレンズ形状に仕上げ
た後、エステル化処理および/またはエステル交換処理
により軟質化する製法においては、切削性および研磨性
が共に良好であるという利点を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 隆雄 埼玉県戸田市下戸田2−32−13 (56)参考文献 特開 昭62−229113(JP,A) 特開 昭58−193501(JP,A) 特開 昭60−200223(JP,A) 特開 昭57−51705(JP,A) 特開 昭56−118408(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に下記一般式(I)で表わされるア
    クリル酸エステル49.9〜95モル%、下記一般式(II)で
    表わされるメタクリル酸エステル4.9〜50モル%、架橋
    性モノマー0.1〜10モル%およびアクリル酸およびアル
    キル基もしくはフルオロアルキル基の炭素原子数が1〜
    3であるアクリル酸アルキルエステルまたはアクリル酸
    フルオロアルキルエステルから選ばれる少なくとも1種
    0〜10モル%、からなる共重合体により形成されてなる
    非含水型ソフトコンタクトレンズ。 〔式中、R1は、式:CH2lCmFnHpで表わされ、ここで
    lは1または2の整数であり、mは3〜8の整数であ
    り、nは6以上の整数で、pは0以上の整数であって、
    m,nおよびpはn+p=2m+1の関係にある直鎖のフル
    オロアルキル基、および式:-CqH2q+1で表わされ、ここ
    でqは4〜10の整数である直鎖のアルキル基からなる群
    から選ばれる少なくとも1種である。〕 〔式中、R2は、式:-CxFyHzで表わされ、ここでxは2〜
    5の整数であり、yは4以上の整数で、zは0以上の整
    数で、x,yおよびzはy+z=2x+1の関係にある直鎖
    のフルオロアルキル基である。〕
  2. 【請求項2】アクリル酸、アルキル基またはフルオロア
    ルキル基の炭素原子数が1〜3であるアクリル酸アルキ
    ルエステルまたはアクリル酸フルオロアルキルエステ
    ル、および前記一般式(I)で表わされるアクリル酸エ
    ステルから選ばれる少なくとも1種49.9〜95モル%、前
    記一般式(II)で表わされるメタクリル酸エステル4.9
    〜50モル%および架橋性モノマー0.1〜10モル%からな
    る硬質共重合体により形成されてなるコンタクトレンズ
    形状のレンズ基体を炭素原子数4〜10の直鎖状アルコー
    ルに接触させることによりエステル化処理および/また
    はエステル交換処理を行うことを特徴とする実質的に一
    般式(I)で表わされるアクリル酸エステル49.9〜95モ
    ル%、前記一般式(II)で表わされるメタクリル酸エス
    テル4.9〜50モル%、架橋性モノマー0.1〜10モル%およ
    びアクリル酸およびアルキル基もしくはフルオロアルキ
    ル基の炭素原子数が1〜3であるアクリル酸アルキルエ
    ステルまたはアクリル酸フルオロアルキルエステルから
    選ばれる少なくとも1種0〜10モル%、からなる共重合
    体により形成されてなる非含水型ソフトコンタクトレン
    ズの製造方法。
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