JP2716181B2 - 軟質眼用レンズ材料 - Google Patents

軟質眼用レンズ材料

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JP2716181B2 JP1008845A JP884589A JP2716181B2 JP 2716181 B2 JP2716181 B2 JP 2716181B2 JP 1008845 A JP1008845 A JP 1008845A JP 884589 A JP884589 A JP 884589A JP 2716181 B2 JP2716181 B2 JP 2716181B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は軟質眼用レンズ材料に関する。さらに詳しく
は、本発明はコンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜
などの素材として好適に使用しうる軟質眼用レンズ材料
に関する。
[従来の技術] 従来よりコンタクトレンズ用材料、眼内レンズ用材料
などとして、種々の眼用レンズ材料が提案されている。
かかる眼用レンズ材料には大別して軟質材料と硬質材料
があるが、装用感のよいコンタクトレンズ用材料や眼組
織に傷をつけずに眼球を小さく切開するだけで変形して
挿入することができる眼内レンズ用材料には、一般に軟
質材料が好ましいことはよく知られている。
軟質材料は、水を吸収し膨潤して軟質化する含水性の
材料と実質的に非含水性の材料とに分けられる。
含水性の材料は、素材中に含水して素材自体が占める
比率が相対的に小さいため、機械的強度に劣るという欠
点がある。また、含水している素材中には細菌やかびな
どが繁殖しやすく、コンタクトレンズとして使用するば
あいには、煮沸消毒などの煩雑な操作を必要とする。
実質的に非含水性の材料としては、たとえばシリコー
ンラバー製の材料、アルキルアクリル酸エステルもしく
は長鎖アルキルメタクリル酸エステルの共重合体または
アクリル酸の共重合体をエステル化処理したもの(以
下、(メタ)アクリル酸エステル系軟質材料という)な
どがある。
前記シリコーンラバー製の材料は、酸素透過性が非常
に高いという利点があるものの、えられる素材の表面が
極めて強い撥水性を呈するものであり、角膜やその他の
眼組織となじみがわるく、その素材をコンタクトレンズ
用の材料として応用したもののなかには、眼組織に重篤
な障害を起こしたという報告もなされている。
また、特開昭59−102914号公報には、重合基がウレタ
ン結合などを介してポリシロキサンに結合したポリシロ
キサンと疎水性モノマーなどとの架橋共重合生成物より
なるポリマーがコンタクトレンズ材料として提案されて
いる。しかしながら、かかる材料は、強度的にある程度
良好なものではあるが、前記ポリシロキサンの使用量が
少ないばあいには、充分に満足しうる程度の酸素透過性
を有するものがえられにくく、また、酸素透過性を高め
ようとして前記ポリシロキサン中のシロキサン鎖を長く
すると他の共重合成分との相溶性がわるくなり、均一で
透明でかつ、機械的強度の良好な材料がえられなくな
り、またポリシロキサンを多く使用すると、脂肪などに
より汚れやすくなってしまう。一方、脂肪などの汚れに
よって汚染されにくくするためにフッ素系のモノマーを
共重合しようとしても、前記ポリシロキサンとフッ素系
のモノマーとの相溶性がわるく、均一で透明な重合体が
えられず、またかかる重合体の機械的強度も低く、酸素
透過性もさほど高くはならないという欠点がある。さら
に該公報には、ウレタン結合を含まないシロキサンマク
ロモノマーを使用する旨の開示は勿論のこと、かかる示
唆すらもない。
また、特開昭59−229524号公報には、オルガノポリシ
ロキサンウレタンアクリレートとエチレン状不飽和コモ
ノマーからなる組成物の反応生成物を、コンタクトレン
ズの材料として提案している。しかしながら、前記反応
生成物を使用するコンタクトレンズ材料もやはり、前記
特開昭59−102914号公報に開示されたコンタクトレンズ
材料と同様に前記欠点は解消されていない。また、該公
報にはウレタン結合を含まないシロキサンマクロモノマ
ーを使用する旨の開示は勿論のこと、かかる示唆すらも
ない。
前記公報以外にも、たとえば特公昭60−28329号公報
にはポリ有機シロキサン単量体をコモノマーと重合した
ポリシロキサンをコンタクトレンズ材料として提案して
いる。しかしながら、前記ポリシロキサンを使用した材
料は、酸素透過性が良好なものの、機械的強度が充分に
良好とはいえず、脆いという欠点がある。また、該公報
には、ウレタン結合を含むポリシロキサンに関する開示
は勿論のこと、かかる示唆すらもない。
前記(メタ)アクリル酸エステル系軟質材料のなかで
は、とくにブチルアクリレートを主成分とする共重合体
を素材とするものがコンタクトレンズとして実用化され
ている。しかしながら、かかる素材からなるコンタクト
レンズは表面がべとつき、脂質などの汚れが付着しやす
いため、白濁化しやすく、また酸素透過性がさほど高く
なく、機械的強度も満足しうるものではなく、なお改良
すべき点が多々あった。
前記(メタ)アクリル酸エステル系軟質材料として
は、前記のほかにもアクリル酸エステル、メタクリル酸
エステルならびに分子中に環状構造および2個以上の官
能基を有し、かつ環状構造と官能基間の原子数が2以上
である架橋性モノマーを用いた共重合体からなる非含水
性ソフトコンタクトレンズが提案されている(特開昭62
−127823号公報)。かかる非含水性ソフトコンタクトレ
ンズは機械的強度が改善され、柔軟性があるものの、脂
質などの誤れにより汚染されやすく、酸素透過性に関し
てもコンタクトレンズとして連続装用しうるほど充分で
はない。
また、前記以外にも含フッ素メタクリル酸エステル、
前記以外のメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル
および架橋性モノマーの共重合体からなる非含水性ソフ
トコンタクトレンズ(特開昭62−127824号公報)、アク
リル酸および/またはメタクリル酸ならびに架橋性モノ
マーを含有するモノマー混合物を共重合してなる硬質共
重合体を含フッ素アルコールを用いてエステル化処理し
た非含水酸素透過性ソフトコンタクトレンズの製造方法
(特開昭62−127825号公報)が提案されている。しか
し、これらの公報に記載されているコンタクトレンズは
いずれも機械的強度はある程度改善され、酸素透過性も
多少良好なものの、さらに機械的強度を向上させようと
架橋性モノマーを多く使用すると、酸素透過性が低下し
たり、柔軟性が低下し、さらには脆くなるという欠点が
ある。
[発明が解決しようとする課題] そこで本発明者らは、前記従来技術に鑑みて、透明
性にすぐれることは勿論のこと、実質的に非含水性ま
たは低含水性を呈し、表面のべとつきがなく、脂質な
どの汚れが付着しにくく、酸素透過性にすぐれ、しか
も実用上満足しうる機械的強度を有する軟質眼用レン
ズ材料をうるべく鋭意研究を重ねた結果、かかる諸物性
をすべて満足する眼用レンズ材料を初めて見出し、本発
明を完成するにいたった。
なお、本明細書でいう実質的に非含水性または低含水
性とは、材料の吸水率が5%以下であることをいう。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は(A)フッ素含有(メタ)アクリ
ル酸エステル、(B)アルキル(メタ)アクリル酸エス
テル、(C)一般式(I): (式中、Y11およびY12はそれぞれ独立してアクリロイル
基、メタクリロイル基、ビニル基またはアクリル基、X
11およびX12はそれぞれ独立して共有結合、酸素原子ま
たはアルキレングリコール基、R11およびR12はそれぞれ
独立して炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアル
キレン基、R13、R14、R15、R16、R17およびR18はそれぞ
れ独立して炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル
基、iは1〜1500の整数、jは0〜1499の整数(ただし
i+jは1500以下である)を示す)で表わされる両末端
に重合性基を有するポリシロキサンマクロモノマーおよ
び(D)一般式(II): (式中、Y21およびY22はそれぞれ独立してアクリロイル
基、メタクリロイル基、ビニル基またはアリル基、
X21、X22、X23およびX24はそれぞれ独立して酸素原子ま
たはアルキレングリコール基、R21およびR22はそれぞれ
独立して炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアル
キレン基、R23、R24、R25、R26、R27およびR28はそれぞ
れ独立して炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル
基、E21およびE22はそれぞれ独立して飽和脂肪族系、脂
環式系または芳香族系のジイソシアネート由来の2価の
基を示し、E21はX21およびX22と、またE22はX23およびX
24とウレタン結合を形成している。mは1〜1500の整
数、nは0〜1499の整数(ただしm+nは1500以下であ
る)を示す)で表わされる重合性基が少なくとも2個の
ウレタン結合を介してシロキサン主鎖に結合しているポ
リシロキサンマクロモノマーを必須共重合成分とする共
重合体よりなる軟質眼用レンズ材料に関する。
[作用および実施例] 本発明の軟質眼用レンズ材料は、前記したごとく、
(A)フッ素含有(メタ)アクリル酸エステル(以下、
モノマー(A)という)、(B)アルキル(メタ)アク
リル酸エステル(以下、モノマー(B)という)、
(C)一般式(I): (式中、Y11およびY12はそれぞれ独立してアクリロイル
基、メタクリロイル基、ビニル基またはアクリル基、X
11およびX12はそれぞれ独立して共有結合、酸素原子ま
たはアルキレングリコール基、R11およびR12はそれぞれ
独立して炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアル
キレン基、R13、R14、R15、R16、R17およびR18はそれぞ
れ独立して炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル
基、iは1〜1500の整数、jは0〜1499の整数(ただし
i+jは1500以下である)を示す)で表わされる両末端
に重合性基を有するポリシロキサンマクロモノマー(以
下、マクロモノマー(C)という)および(D)一般式
(II): (式中、Y21およびY22はそれぞれ独立してアクリロイル
基、メタクリロイル基、ビニル基またはアリル基、
X21、X22、X23およびX24はそれぞれ独立して酸素原子ま
たはアルキレングリコール基、R21およびR22はそれぞれ
独立して炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアル
キレン基、R23、R24、R25、R26、R27およびR28はそれぞ
れ独立して炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル
基、E21およびE22はそれぞれ独立して飽和脂肪族系、脂
環式系または芳香族系のジイソシアネート由来の2価の
基を示し、E21はX21およびX22と、またE22はX23およびX
24とウレタン結合を形成している。mは1〜1500の整
数、nは0〜1499の整数(ただしm+nは1500以下であ
る)を示す)で表わされる重合性基が少なくとも2個の
ウレタン結合を介してシロキサン主鎖に結合しているポ
リシロキサンマクロモノマー(以下、マクロモノマー
(D)という)を必須共重合成分とする共重合体からな
るものである。
前記モノマー(A)は、材料の酸素透過性を低下させ
ずに脂質などの汚れが材料に付着しにくくする作用を呈
する成分である。かかるモノマー(A)の代表例として
は、たとえば一般式(III): CH2=CR7COOCpH(2p-q-r+1)Fq(OH) (III) (式中、R7は水素原子またはCH3、pは1〜15の整数、
qは1〜(2p+1)の整数、rは0〜2の整数を示す)
で表わされるモノマーがあげられる。かかるモノマーの
具体例としては、たとえば2,2,2−トリフルオロエチル
(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロ
−t−ペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−
ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,
4,4−ヘキサフルオロ−t−ヘキシル(メタ)アクリレ
ート、2,3,4,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ビス(トリ
フルオロメチル)ペンチル(メタ)アクリレート、2,2,
3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,2,2′,2′,2′−ヘキサフルオロイソプロピル
(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオ
ロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オ
クタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,
4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチ
ル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−
ドデカフルオロオクチル(メタ)アクリレート、3,3,4,
4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル(メ
タ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリ
デカフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10−ヘキサデカフルオロデシ
ル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,
9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリ
レート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−
オクタデカフルオロウンデシル(メタ)アクリレート、
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ノナデ
カフルオロウンデシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12−エイコサフ
ルオロドデシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
−4,4,5,5,6,7,7,7−オクタフルオロ−6−トリフルオ
ロメチルヘプチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シ−3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ドデカフルオロ−
8−トリフルオロメチルノニル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,11,11,1
1−ヘキサデカフルオロ−10−トリフルオロメチルウン
デシル(メタ)アクリレートなどがあげられる。
前記モノマー(A)の配合量は、前記必須共重合成分
100部(重量部、以下同様)に対して5〜70部、好まし
くは10〜60部、とくに好ましくは30〜50部である。かか
るモノマー(A)の配合量は前記下限値よりも少なすぎ
ると該モノマー(A)を配合する効果が充分に発揮され
なくなり、材料が脂質などの汚れにより汚染されやすく
なるばかりでなく、機械的強度が低下する傾向にある。
前記上限値よりも多すぎると、相対的に他の必須共重成
分(モノマー(B)、マクロモノマー(C)およびマク
ロモノマー(D))の使用量が少なくなることにより、
えられる材料は、柔軟性に欠け、伸びが小さくなり、脆
くなる傾向がある。さらにこのばあい、えられる材料の
酸素透過性が充分ではなくなったり、モノマー(A)と
他の共重合成分との相溶性がわるくなることにより、均
一で透明でかつ機械的強度の良好な材料がえられにくく
なる傾向がある。
前記モノマー(B)は、適度な柔軟性を眼用レンズ材
料に付与し、さらに他の必須共重合成分相互間の相溶性
を改善するという作用を呈する成分である。かかるモノ
マー(B)の具体例としては、たとえばメチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
ペンチル(メタ)アクリレート、tert−ペンチル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘ
プチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノ
ニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの直鎖
状、分岐鎖状、環状のアルキル(メタ)アクリレート類
などがあげられ、これらのうちから1種または2種以上
が選択して使用される。
前記モノマー(B)の中では、ホモポリマーとしたば
あいにガラス転移点(以下、Tgという)が40℃以下とな
るアルキル(メタ)アクリル酸エステルは、えられる眼
用レンズ材料の柔軟性を適度に調整しやすいという利点
があるので、本発明ではとくに好ましく使用される。
ここでいうホモポリマーの分子量は、およそ10,000以
上である。なぜなら、ホモポリマーの分子量が10,000以
上であれば、ホモポリマーのTgはかかる分子量に依存せ
ず、あまり変わらないからである。
前記モノマー(B)の配合量は前記必須共重合成分10
0部に対して5〜60部、好ましくは10〜50部、とくに好
ましくは20〜40部である。かかる配合量は前記下限値よ
りも少なすぎるばあい、該モノマー(B)を配合した効
果が充分に発揮されず、えられる材料の柔軟性が低下す
るだけでなく、必須共重合成分相互間の相溶性がわるく
なることにより、均一で透明でかつ機械的強度の良好な
材料がえられにくくなる傾向がある。前記上限値よりも
多すぎると相対的に他の必須共重合成分の使用量が少な
くなることにより、他の必須共重合成分を使用すること
による効果が奏されにくくなったり、えられる材料の酸
素透過性が低下したり、脂質などの汚れにより汚染され
やすくなり、表面のべとつきが顕著になるなどの傾向が
ある。
前記マクロモノマー(C)は、優れた酸素透過性を眼
用レンズ材料に付与する成分であり、分子の両末端に重
合性基を有している。かかる重合性基は、他のレンズ成
分(共重合成分)と共重合するため、該マクロモノマー
(C)が材料より溶出するおそれがない。
前記マクロモノマー(C)としては、前記したごとく
一般式(I)で表わされるものが用いられる。一般式
(I)において、Y11およびY12は前記したごとく、それ
ぞれ独立してアクリロイル基、メタクリロイル基、ビニ
ル基またはアリル基を示す。またX11およびX12はそれぞ
れ独立して共有結合、酸素原子またはアルキレングリコ
ール基を示し、かかるアルキレングリコール基として
は、たとえば一般式: −OCkH2k−O (式中、kは2〜4の整数、lは1〜5の整数を示す)
で表わされる基があげられる。なお、かかる一般式にお
いてlは6以上の整数であるばあい、酸素透過性が低下
したり、機械的強度が低下する傾向にあるため、本発明
においてはlは1〜5の整数、とくに1〜3の整数であ
ることが好ましい。R11およびR12はそれぞれ独立して炭
素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアルキレン基で
あり、かかるアルキレン基の炭素数は7以上であるばあ
いには、酸素透過性が低下する傾向にあり、とくに好ま
しいアルキレン基の炭素数は1〜3である。R13、R14
R15、R16、R17およびR18はそれぞれ独立して炭素数1〜
3のアルキル基またはフェニル基を示す。iは1〜1500
の整数、jは0〜1499の整数を示すが、i+jは1500よ
りも大きいばあいにはマクロモノマー(C)の分子量が
大きくなりすぎ、他の共重合成分との相溶性がわるくな
り、配合時に充分溶解しなかったり、重合時に白濁し、
均一で透明な材料がえられなくなる傾向があり、またi
+jが0であるばあい、えられる材料の酸素透過性が低
くなるばかりでなく、柔軟性も低下する傾向があるた
め、i+jは1〜1500、好ましくは3〜500、とくに好
ましくは5〜100であることが望ましい。
前記マクロモノマー(C)の使用量は、必須共重合成
分100部に対して、3〜45部、好ましくは5〜35部、さ
らに好ましくは10〜25部の範囲内である。前記範囲より
も少なすぎると該マクロモノマー(C)を使用する効果
が充分に発揮されず、えられる材料に酸素透過性が充分
に付与されえなくなってしまうばかりでなく、反発性が
不足する傾向にある。前記範囲よりも多すぎると、相対
的に他の成分の使用量が少なくなり、えられる材料に伸
びが少なくなって脆さが生じたり、脂質などの汚れが付
着しやすくなったり、他の必須共重合成分との相溶性が
わるくなり、均一で透明な材料がえられにくくなる傾向
がある。
前記マクロモノマー(D)は、ウレタン結合という弾
力性のある結合を有し、シロキサン部分により材料の柔
軟性や酸素透過性を損なうことなく補強し、材料として
弾力的反発性(粘り強さまたは腰のある弾力性)を付与
し、脆さをなくす、すなわち機械的強度を向上させる成
分である。
前記マクロモノマー(D)は、分子の両末端に重合性
基を有し、かかる重合性基により他のレンズ成分(共重
合成分)と共重合するため、えられる軟質眼用レンズ材
料より溶出することがなく、しかもえられる軟質眼用レ
ンズ材料に分子の絡み合いによる物理的な補強効果だけ
でなく、化学的結合による補強効果を付与するというす
ぐれた性質を有するものである。
前記マクロモノマー(D)としては、前記したごとく
一般式(II)で表わされるものが用いられる。一般式
(II)において、Y21およびY22は前記したごとく、それ
ぞれ独立してアクリロイル基、メタクリロイル基、ビニ
ル基またはアリル基を示す。R21およびR22は前記したご
とく、それぞれ独立して炭素数1〜6の直鎖または分岐
鎖を有するアルキレン基を示す。R23、R24、R25、R26
R27およびR28は前記したごとく、それぞれ独立して炭素
数1〜3のアルキル基またはフェニル基を示す。またX
21、X22、X23およびX24はそれぞれ独立して酸素原子ま
たはアルキレングリコール基を示し、かかるアルキレン
グリコール基としては、たとえば一般式: −OCxH2x−O (式中、xは2〜4の整数、yは1〜5の整数を示す)
で表わされる基があげられる。なお、かかる一般式にお
いてyは6以上の整数であるばあい、酸素透過性が低下
したり、機械的強度が低下する傾向にあるため、本発明
においてはyは1〜5の整数、とくに1〜3の整数であ
ることが好ましい。E21およびE22はそれぞれ独立して飽
和脂肪族系、脂環式系または芳香族系のジイソシアネー
ト由来の2価の基を示し、E21はX21およびX22と、またE
22はX23およびX24とウレタン結合を形成している。かか
るE21およびE22の具体例としては、たとえばヘキサメチ
レンジイソシアネートなどの飽和脂肪族系のジイソシア
ネート由来の2価の基;イソフォロンジイソシアネート
などの脂環式系のジイソシアネート由来の2価の基;ト
リレンジイソシアネート、メチレンビス(4−フェニル
イソシアネート)、キシリレンジイソシアネートなどの
芳香族系のジイソシアネート由来の2価の基などがあげ
られる。mは1〜1500の整数、nは0〜1499の整数を示
すが、m+nは1500よりも大きいばあいにはマクロモノ
マー(D)の分子量が大きくなりすぎ、他の共重合成分
との相溶性がわるくなり、配合時に充分溶解しなかった
り、重合時の白濁し、均一で透明な材料がえられなくな
る傾向があり、また0であるばあいには、えられる材料
の酸素透過性が低くなるばかりでなく、柔軟性も低下す
る傾向があるため、m+nは1〜1500、好ましくは2〜
500、とくに好ましくは5〜100の整数であることが望ま
しい。
前記マクロモノマー(D)の使用量は、必須共重合成
分100部に対して3〜40部、好ましくは5〜30部、より
好ましくは10〜20部である。かかる使用量は前記範囲よ
りも少ないばあい、該マクロモノマー(D)を使用する
効果が充分に発揮されないので、えられる材料に弾力的
反発性(粘り強さまたは腰のある弾力性)が付与されに
くくなり、該材料が脆くなる傾向がある。しかも、この
ばあいには、充分な機械的強度が付与されにくくなる傾
向もある。また、使用量が前記範囲よりも多いばあい、
相対的に他の必須共重合成分の使用量が少なくなり、え
られる材料の柔軟性が乏しくなるばかりでなく、他の必
須共重合成分との相溶性がわるくなり、均一で透明な材
料がえられにくくなる傾向がある。
なお、本発明の材料の形状安定性および耐薬品性、耐
熱性、耐溶媒性、形状安定性などの耐久性をさらに向上
させ、溶出物を少なくするために、架橋剤を用いるのが
好ましい。また、分子内に少なくとも2個の重合性基を
有するマクロモノマーを架橋剤として用いてもよい。
前記架橋剤としては、たとえばエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、メタクリロイルオキシエチルアクリレート、ジ
ビニルベンゼン、ジアリルフタレート、アジピン酸ジア
リル、トリアリルイソシアヌレート、α−メチレン−N
−ビニルピロピドン、2,2−ビス(p−(メタ)アクリ
ロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2
−ビス(m−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス(o−(メタ)アク
リロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,
2−ビス(p−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(m−(メタ)アクリロイルオキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(o−(メタ)アク
リロイルオキシフェニル)プロパン、1,4−ビス(2−
(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピ
ル)ベンゼン、1,3−ビス(2−(メタ)アクリロイル
オキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,2−
ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロ
イソプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(2−(メタ)ア
クリロイルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,3−ビス
(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベン
ゼン、1,2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイ
ソプロピル)ベンゼンなどがあげられ、これらの架橋剤
は単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記架橋剤の配合量は必須共重合成分100部に対して
0.01〜10部、好ましくは0.05〜8部、さらに好ましくは
0.1〜5部である。かかる架橋剤の配合量は前記下限値
よりも少ないばあい、該架橋剤を配合した効果が充分に
発揮されず、また前記上限値をこえるばあい、材料が脆
くなる傾向がある。
なお、えられる材料に適度な機械的強度を付与する目
的で、前記必須共重合成分に加えて、補強性モノマーを
さらに配合してもよい。かかる補強性モノマーの具体例
としては、たとえば(メタ)アクリル酸;スチレン、メ
チルスチレン、ジメチルアミノスチレンなどのスチレン
類;ベンジル(メタ)アクリレートなどの芳香環含有
(メタ)アクリレート類;イタコン酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマル酸などのアルキル基などで置換されて
いてもよいアルキルエステル類などがあげられる。これ
らの補強性モノマーは単独でまたは2種以上を混合して
用いられる。
また親水性を付与するなどの目的で、前記必須共重合
成分に加えて親水性モノマーをさらに配合してもよい。
かかる親水性モノマーの具体例としては、たとえばヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)ア
クリレート、ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレートなどの水酸基含有
(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸;N−ビニ
ルピロリドン、α−メチレン−N−メチルピロリドン、
N−ビニルカプロラクタム、N−(メタ)アクリロイル
ピロリドンなどのビニルラクタム類;(メタ)アクリル
アミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−
エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドなどの(メ
タ)アクリルアミド類;アミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなど
のアミノアルキル(メタ)アクリレート類;メトキシエ
チル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)ア
クリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)ア
クリレートなどのアルコキシ基含有(メタ)アクリレー
ト類などがあげられる。これら親水性モノマーは単独で
または2種以上を混合して用いられる。
酸素透過性を補助的に向上させる目的で、前記必須共
重合成分に加えて、良好な酸素透過性を付与するモノマ
ーをさらに配合してもよい。かかるモノマーの具体例と
しては、たとえばペンタメチルジシロキサニルメチル
(メタ)アクリレート、ペンタメチルジシロキサニルプ
ロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリ
ス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アク
リレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シ
ロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
(メタ)アクリレート、トリス[メチルビス(トリメチ
ルシロキシ)シロキシ]シリルプロピル(メタ)アクリ
レート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロ
ピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリス(トリメ
チルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アク
リレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シ
ロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグ
リセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルエチ
ルテトラメチルジシロキサニルプロピルグリセリル(メ
タ)アクリレート、トリメチルシリルメチル(メタ)ア
クリレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリ
レート、トリメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)
アクリレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピルグ
リセリル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチ
ルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニル
メチル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプ
ロピルシクロテトラシロキサニルプロピル(メタ)アク
リレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラ
シロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
(メタ)アクリレートなどのシリコン含有(メタ)アク
リレート類;ペンタフルオロスチレン、トリメチルスチ
レン、トリフルオロメチルスチレン、(ペンタメチル−
3,3−ビス(トリメチルシロキシ)トリシロキサニル)
スチレン、(ヘキサメチル−3−トリメチルシロキシト
リシロキサニル)スチレンなどのフッ素またはシリコン
含有スチレン類;イタコン酸、クロトン酸、マレイン
酸、フマル酸などのフッ素含有アルキル基および/また
はシロキサニルアルキル基などで置換されていてもよい
アルキルエステル類などがあげられる。これらのモノマ
ーは単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記補強性モノマー、親水性モノマーおよび酸素透過
性を付与するモノマーの配合量は、えられる材料の用途
に応じて適宜調整することが望ましく任意であるが、前
記必須共重合成分100部に対して30部以下、なかんづく2
0部以下であることが好ましい。これらのモノマーの配
合量は前記上限よりも多いばあいには、前記必須共重合
成分の配合量が相対的に小さくなり、かかる共重合成分
による作用が充分に発揮されなくなる傾向がある。
なお、前記親水性モノマーを配合するばあいには、か
かる親水性モノマーの配合量はとくに前記必須共重合成
分100部に対して15部以下であるのが、材料を実質的に
非含水性または低含水性とするうえで好ましい。たとえ
ば、本発明の材料をコンタクトレンズとして使用するば
あいには、かかる材料は実質的に非含水性または極めて
低含水性であるのが好ましい。実質的に非含水性であれ
ば、レンズ中に細菌などの微生物が侵入したり、繁殖し
たりすることがないので、消毒などの煩雑なレンズケア
をしなくてもよく、また含水率の上昇による機械的強度
の低下が小さくなる。また、眼内レンズとして使用する
ばあいにも実質的に非含水性であれば、含水率の上昇に
よる機械的強度の低下が小さく、レンズとしての形状保
持性などが損なわれるようなことがなくなる。
また、前記共重合成分には、レンズに紫外線の吸収性
を付与する目的やレンズを着色したり、可視光線の一部
の波長領域の光線をカットしたりする目的で、前記必須
共重合成分に加えてそれぞれ重合性紫外線吸収剤、重合
性色素や重合性紫外線吸収性色素をさらに配合してもよ
い。
前記重合性紫外線吸収剤の具体例としては、たとえば
2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−5−tert−ブチルベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシ2′,4′−ジ
クロロベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2′−
ヒドロキシ−3′−(メタ)アクリロイルオキシプロポ
キシ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系共重合性
紫外線吸収剤;2−(2′−ヒドロキシ−5′−(メタ)
アクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−(メタ)ア
クリロイルオキシエチルフェニル)−5−クロロ−2H−
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニル)−2H−
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3′−tert−ブ
チルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール
などのベンゾトリアゾール系重合性紫外線吸収剤;2−ヒ
ドロキシ−4−メタクリロイルオキシメチル安息香酸フ
ェニルなどのサリチル酸誘導体系重合性紫外線吸収剤;
その他2−シアノ−3−フェニル−3−(3′−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル)プロペニル酸メチル
エステルのような共重合性紫外線吸収剤などがあげら
れ、これらの重合性紫外線吸収剤は単独でまたは2種以
上を混合して用いられる。
前記重合性色素の具体例としては、たとえば、1−フ
ェニルアゾ−4−(メタ)アクリロイルオキシナフタレ
ン、1−フェニルアゾ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)
アクリロイルオキシナフタレン、1−ナフチルアゾ)−
2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシナフ
タレン、1−(α−アントリルアゾ)−2−ヒドロキシ
−3−(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1−
((4′−(フェニルアゾ)−フェニル)アゾ)−2−
ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシナフタレ
ン、1−(2′,4′−キシリルアゾ)−2−(メタ)ア
クリロイルオキシナフタレン、1−(o−トリルアゾ)
−2−(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、2−
(m−(メタ)アクリロイルアミド−アニリノ)−4,6
−ビス(1′−(o−トリルアゾ)−2′−ナフチルア
ミノ)−1,3,5−トリアジン、2−(m−ビニルアニリ
ノ)−4−((4′−ニトロフェニルアゾ)−アニリ
ノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン、2−(1′−
(o−トリルアゾ)−2′−ナフチルオキシ)−4−
(m−ビニルアニリノ)−6−クロロ−1,3,5−トリア
ジン、2−(p−ビニルアリニノ)−4−(1′−(o
−トリルアゾ)−2′−ナフチルアミノ)−6−クロロ
−1,3,5−トリアジン、N−(1′−(o−トリルア
ゾ)−2′−ナフチル)−3−ビニルフタル酸モノアミ
ド、N−(1′−(o−トリルアゾ)−2′−ナフチ
ル)−6−ビニルフタル酸モノアミド、3−ビニルフタ
ル酸−(4′−(p−スルホフェニルアゾ)−1′−ナ
フチル)モノエステル、6−ビニルフタル酸−(4′−
(p−スルホフェニルアゾ)−1′−ナフチル)モノエ
ステル、3−(メタ)アクリロイルアミド−4−フェニ
ルアゾフェノール、3−(メタ)アクリロイルアミド−
4−(8′−ヒドロキシ−3′,6′−ジスルホ−1′−
ナフチルアゾ)−フェノール、3−(メタ)アクリロイ
ルアミド−4−(1′−フェニルアゾ−2′−ナフチル
アゾ)−フェノール、3−(メタ)アクリロイルアミド
−4−(p−トリルアゾ)−フェノール、2−アミノ−
4−(m−(2′−ヒドロキシ−1′−ナフチルアゾ)
アニリノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジ
ン、2−アミノ−4−(N−メチル−p−(2′−ヒド
ロキシ−1′−ナフチルアゾ)アニリノ)−6−イソプ
ロペニル−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−(m
−(4′−ヒドロキシ−1′−フェニルアゾ)アニリ
ノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジン、2−
アミノ−4−(N−メチル−p−(4′−ヒドロキシフ
ェニルアゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル−1,3,5
−トリアジン、2−アミノ−4−(m−(3′−メチル
−1′−フェニル−5′−ヒドロキシ−4′−ピラゾリ
ルアゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−ト
リアジン、2−アミノ−4−(N−メチル−p−(3′
−メチル−1′−フェニル−5′−ヒドロキシ−4′−
ピラゾリルアゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル−1,
3,5−トリアジン、2−アミノ−4−(p−フェニルア
ゾアニリノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジ
ン、4−フェニルアゾ−7−(メタ)アクリロイルアミ
ド−1−ナフトールなどのアゾ系重合性色素;1,5−ビス
((メタ)アクリロイルアミノ)−9,10−アントラキノ
ン、1−(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−ア
ントラキノン、4−アミノ−1−(4′−ビニルベンゾ
イルアミド)−9,10−アントラキノン、5−アミノ−1
−(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラ
キノン、8−アミノ−1−(4′−ビニルベンゾイルア
ミド)−9,10−アントラキノン、4−ニトロ−1−
(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキ
ノン、4−ヒドロキシ−1−(4′−ビニルベンゾイル
アミド)−9,10−アントラキノン、1−(3′−ビニル
ベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノン、1−
(2′−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキ
ノン、1−(4′−イソプロペニルベンゾイルアミド)
−9,10−アントラキノン、1−(3′−イソプロペニル
ベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノン、1−
(2′−イソプロペニルベンゾイルアミド)−9,10−ア
ントラキノン、1,4−ビス−(4′−ビニルベンゾイル
アミド)−9,10−アントラキノン、1,4−ビス−(4′
−イソプロペニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラ
キノン、1,5−ビス−(4′−ビニルベンゾイルアミ
ド)−9,10−アントラキノン、1,5−ビス−(4′−イ
ソプロペニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノ
ン、1−メチルアミノ−4−(3′−ビニルベンゾイル
アミド)−9,10−アントラキノン、1−メチルアミノ−
4−(4′−ビニルベンゾイルオキシエチルアミノ)−
9,10−アントラキノン、1−アミノ−4−(3′−ビニ
ルフェニルアミノ)9,10−アントラキノン−2−スルホ
ン酸、1−アミノ−4−(4′−ビニルフェニルアミ
ノ)−9,10−アントラキノン−2−スルホン酸、1−ア
ミノ−4−(2′−ビニルベンジルアミノ)−9,10−ア
ントラキノン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−
(3′−(メタ)アクリロイルアミノフェニルアミノ)
−9,10−アントラキノン−2−スルホン酸、1−アミノ
−4−(3′−(メタ)アクリロイルアミノベンジルア
ミノ)−9,10−アントラキノン−2−スルホン酸、1−
(β−エトキシカルボニルアリルアミノ)−9,10−アン
トラキノン、1−(β−カルボキシアリルアミノ)−9,
10−アントラキノン、1,5−ジ−(β−カルボキシアリ
ルアミノ)−9,10−アントラキノン、1−(β−イソプ
ロポキシカルボニルアリルアミノ)−5−ベンゾイルア
ミド−9,10−アントラキノン、2−(3′−(メタ)ア
クリロイルアミド−アニリノ)−4−(3′−(3″−
スルホ−4″−アミノアントラキノン−1″−イル)−
アミノ−アニリノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジ
ン、2−(3′−(メタ)アクリロイルアミド−アニリ
ノ)−4−(3′−(3″−スルホ−4″−アミノアン
トラキノン−1″−イル)−アミノ−アニリノ)−6−
ヒドラジノ−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス−((4″
−メトキシアントラキノン−1″−イル)−アミノ)−
6−(3′−ビニルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、
2−(2′−ビニルフェノキシ)−4−(4′−(3″
−スルホ−4″−アミノアントラキノン−1″−イル−
アミノ)−アニリノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジ
ンなどのアントラキノン系重合性色素;o−ニトロアニリ
ノメチル(メタ)アクリレートなどのニトロ系重合性色
素;(メタ)アクリロイル化テトラアミノ銅フタロシア
ニン、(メタ)アクリロイル化(ドデカノイル化テトラ
アミノ銅フタロシアニン)などのフタロシアニン系重合
性色素などがあげられ、これらの重合性色素は単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。
前記重合性紫外線吸収性色素の具体例としては、たと
えば2,4−ジヒドロキシ−3−(p−スチレノアゾ)ベ
ンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−スチレ
ノアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−
(p−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−
(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(p−(メタ)
アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシ−3−(p−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシ−5−(p−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキ
シ−3−(o−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェ
ニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−
(o−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−
(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(o−メタ)ア
クリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシ−5−(o−(メタ)アクリロイルオ
キシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジ
ヒドロキシ−3−(p−(N,N−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(N,N−ジ(メタ)
アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(N,N−ジ
(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(o−
(N,N−ジ(メタ)アクリロイルエチルアミノ)フェニ
ルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−
(p−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイルオキシ
エチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−
ジヒドロキシ−5−(p−(N−エチル−N−(メタ)
アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(N−エ
チル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)
フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−
5−(o−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイルオ
キシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシ−3−(p−(N−エチル−N−(メ
タ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(N−エチル−N
−(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾ
フェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(N−エチ
ル−N−(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)
ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(o−(N
−エチル−N−(メタ)アクリロイルアミノ)フェニル
アゾ)ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系重合性紫
外線吸収性色素や、2−ヒドロキシ−4−(p−スチレ
ノアゾ)安息香酸フェニルなどの安息香酸系重合性紫外
線吸収性色素などがあげられ、これらの重合性紫外線吸
収性色素は単独でまたは2種以上を混合して用いられ
る。
前記重合性紫外線吸収剤、重合性色素および重合性紫
外線吸収性色素の配合量は、レンズの厚さに大きく影響
されるため、前記必須共重合成分100部に対して3部以
下であるのが好ましく、さらに好ましくは0.1〜2部で
ある。かかる配合量は3部よりも多すぎるとレンズの物
性、たとえば強度などが低下する傾向があり、また紫外
線吸収剤や色素の毒性も考慮すれば、生体組織に直接接
触するコンタクトレンズや生体中に埋めめ込む眼内レン
ズなどのような眼用レンズの材料としては適さなくなる
傾向がある。この他とくに色素のばあいは、その配合量
が多すぎるとレンズの色が濃くなりすぎて透明性が低下
してレンズが可視光線を透過しにくくなる傾向がある。
なお、本発明においては、必須共重合成分以外のレン
ズ成分であるたとえば補強性モノマー、親水性モノマ
ー、酸素透過性を付与するモノマー、重合性紫外線吸収
剤、重合性色素や重合性紫外線吸収性色素などは、1種
または2種以上を選択してマクロモノマーとなし、これ
を必須重合成分以外のレンズ成分の1つとして前記必須
共重合成分にさらに配合してもよい。
前記必須共重合成分をはじめとする前記したレンズ成
分は、たとえばコンタクトレンズや眼内レンズなどの目
的とする眼用レンズの用途に応じて適宜調整して共重合
に供せられる。
本発明の眼用レンズ材料をうる方法としては、たとえ
ばモノマー(A)、モノマー(B)、マクロモノマー
(C)、マクロモノマー(D)および所望により添加さ
れるその他のモノマー成分を配合し、これにラジカル重
合開始剤を添加し、通常の方法によって重合することに
よりえられる。
かかる通常の方法とは、たとえばラジカル重合開始剤
を配合したのち、室温〜約130℃の温度範囲で徐々に加
熱するか、マイクロ波、紫外線、放射線(γ線)などの
電磁波を照射して行なう方法である。加熱重合させるば
あいには、段階的に昇温させてもよい。重合は塊状重合
法によってなされてもよいし、溶媒などを用いた溶媒重
合法によってなされてもよく、またその他の方法によっ
てなされてもよい。
前記ラジカル重合開始剤の具体例としては、たとえば
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロ
ニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルハ
イドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド
などがあげられ、これらラジカル重合開始剤は単独でま
たは2種以上を併用して用いられる。なお、光線などを
利用して重合させるばあいには、光重合開始剤や増感剤
をさらに添加するのがよい。前記重合開始剤や増感剤の
配合量は、重合に供せられる全モノマー混合物100部に
対して約0.001〜2部、好ましくは0.01〜1部であるの
が適切である。
コンタクトレンズや眼内レンズなどの眼用レンズとし
て成形するばあいには、当業者が通常行なっている成形
方法が採用される。かかる成形方法としては、たとえば
切削加工法や鋳型(モールド)法などがある。切削加工
法は、重合を適当な型または容器中で行ない、棒状、ブ
ロック状、板状の素材(重合体)をえたのち、切削加
工、研磨加工などの機械的加工により所望の形状に加工
する方法である。また鋳型法は、所望の眼用レンズの形
状に対応した型を用意し、この型のなかでモノマー混合
物の重合を行なって成形物をえ、必要に応じて機械的に
仕上げ加工を施す方法である。
本発明の眼用レンズ材料は、室温付近の温度で軟質な
材料であるので、一般に鋳型法による成形方法が適して
いる。鋳型法としては、スピンキャスト法やスタティッ
クキャスト法などが知られている。
さらに、眼内レンズをうるばあいには、レンズの支持
部をレンズとは別に作製し、あとでレンズに取付けても
よいし、レンズと同時に(一体的に)成形してもよい。
なお、本発明においては眼用レンズ材料には必要に応
じてプラズマ処理をレンズに施してもよい。処理異装置
および処理方法は、従来から知られている通常の装置お
よび方法が採用される。
かかる処理は、ヘリウム、ネオン、アルゴンなどの不
活性ガスまたは空気、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化
炭素などのガスの雰囲気下で、圧力約0.0001Torr〜数To
rr、出力約数W〜100Wの条件にて数秒〜数十分間プラズ
マを照射することによって行なわれる。好ましい処理
は、空気、酸素またはアルゴンの雰囲気下で、圧力約0.
05Torr〜3Torr、出力約10W〜60Wの条件にて数分間プラ
ズマを照射することである。
かくしてえられる本発明の眼用レンズ材料は、(イ)
軟質であるので、コンタクトレンズとしたときには装用
感がよく、また眼内レンズにしたときには、眼組織に傷
をつけず、小切開を通じて変形して挿入することがで
き、(ロ)実質的に非含水性または低含水性であるの
で、含水率の上昇による機械的強度の低下もなく、レン
ズとして形状保持性が損なわれることがなく、また材質
中に細菌などが繁殖しにくいので、コンタクトレンズと
したときには煮沸消毒などの煩雑な処理をしなくてもよ
く、(ハ)酸素透過性にすぐれているので、コンタクト
レンズとしたときに、角膜の代謝機能を損なうことがな
く、(ニ)機械的強度にすぐれているので、レンズとし
て形状が安定し、種々の物理的処理に対しても破損する
ことがなく、(ホ)脂質などの汚れが付着しにくいの
で、その汚れによるレンズの白濁がなく、また眼組織に
悪影響を及ぼすことがなく、(ヘ)表面のべとつきがな
いので、眼組織への癒着などの障害が起こりにくいとい
う作用を呈するものである。
つぎに本発明の軟質眼用レンズ材料を参考例および実
施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかか
る各例によって限定されるものではない。
参考例1[マクロモノマー(C)の合成] 300ml容の三角フラスコにビス−1,3−メタクリロイル
オキシメチル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン0.0
625mol(20.63g)、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン0.5mol(148g)および濃硫酸5gを入れ、栓をして室温
(約24℃)で24時間撹拌した。反応液をn−ヘキサン60
0mlが入った1容の三角フラスコに入れ、よく混合し
た。これを、10%炭酸ナトリウム水溶液300mlで2回洗
浄した。さらにこれを水300mlで洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を完全に除去した。えられた粘
調液体を吸引濾過し、反応生成物をえた。収量は153.45
g、収率は91.0%であった。この反応生成物の赤外線吸
収スペクトルおよびプロトン核磁気共鳴スペクトルを測
定し分析した結果、式: で表わされる化合物(マクロモノマー(C)の1種)で
あることを確認した。
参考例2[マクロモノマー(D)の合成] ジムロートを付けた200ml容の三つ口丸底フラスコに
両末端に水酸基を有する式: で表わされるポリジメチルシロキサン(分子量:約100
0)53.0g(水酸基含有量:0.106当量)とイソホロンジイ
ソシアネート25ml(0.106mol)を入れ、室温(約24℃)
にて5時間撹拌した。
つぎに2−ヒドロキシエチルアクリレート13.0g(0.1
12mol)を加えて撹拌し、ジブチルスズジラウレートを
1滴加え、さらに撹拌することにより高粘度の粗製物を
えた。これを塩化メチレンに溶解したのち、大量の水で
洗浄し、脱水後、溶媒を留去し、反応生成物をえた。こ
の反応生成物の赤外線吸収スペクトルおよびプロトン核
磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、式: (ただし、Aは を示す)で表わされる化合物(マクロモノマー(D)の
1種)であることを確認した。
参考例3[マクロモノマー(C)の合成] 300ml容の三角フラスコにビス−1,3−メタクリロイル
オキシメチル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン12.
7g、オクタメチルシクロテトラシロキサン148gおよび濃
硫酸5gを入れ、栓をして室温(約24℃)で24時間撹拌し
た。反応液をn−ヘキサン600mlが入った1容の三角
フラスコに入れ、よく混合した。これを10%炭酸ナトリ
ウム水溶液300mlで2回洗浄した。さらにこれを水300ml
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を完全
に除去した。えられた粘調液体を吸引濾過し、反応生成
物をえた。この反応生成物の赤外線吸収スペクトルおよ
びプロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結
果、式: で表わされる化合物(マクロモノマー(C)の1種)で
あることを確認した。
参考例4[マクロモノマー(C)の合成] 300ml容の三角フラスコにビス−1,3−メタクリロイル
オキシメチル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン6.6
g、オクタメチルシクロテトラシロキサン148gおよび濃
硫酸5gを入れ、栓をして室温(約24℃)で24時間撹拌し
た。反応液をn−ヘキサン600mlが入った1の三角フ
ラスコに入れ、よく混合した。これを10%炭酸ナトリウ
ム水溶液300mlで2回洗浄した。さらにこれを水300mlで
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を完全に
除去した。えられた粘調液体を吸引濾過し、反応生成物
をえた。この反応生成物の赤外線吸収スペクトルおよび
プロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、
式: で表わされる化合物(マクロモノマー(C)の1種)で
あることを確認した。
参考例5[マクロモノマー(D)の合成] 参考例2で使用したポリジメチルシロキサンのかわり
に、式: で表わされるポリジメチルシロキサンを使用した以外
は、参考例2と同様の操作を行なうことにより反応生成
物をえた。この反応生成物の赤外線吸収スペクトルおよ
びプロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結
果、式: (ただし、Aは を示す)で表わされる化合物(マクロモノマー(D)の
1種)であることを確認した。
参考例6[マクロモノマー(D)の合成] 参考例2で使用したポリジメチルシロキサンのかわり
に、式: で表わされるポリジメチルシロキサンを使用した以外
は、参考例2と同様の操作を行なうことにより、反応生
成物をえた。この反応生成物の赤外線吸収スペクトルお
よびプロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結
果、式: (ただし、Aは を示す)で表わされる化合物(マクロモノマー(D)の
1種)であることを確認した。
実施例1[眼用レンズ材料の作製] フッ素樹脂製のガスケットをポリエステルフィルムで
両側から挟み、さらにその外側をガラス板で挟んで作製
した型を用意した。
2,2,2,2′,2′,2′−ヘキサフルオロイソプロピルア
クリレート20重量部、ブチルアクリレート50重量部、参
考例1でえられたマクロモノマー(C)10重量部、参考
例2でえられたマクロモノマー(D)20重量部およびエ
チレングリコールジメタクリレート0.5重量部を均一に
配合し、アゾビスジメチルバレロニトリル0.3重量部を
加えて配合液を調製し、前記型中に配合液を注入した。
循環乾燥機内に型を移し、50℃で12時間、そのあと2
時間あたり10℃の割合で温度を上昇させ、配合液を重合
させ、フィルム状の共重合体をえた。
えられた共重合体の表面を指先で触れてもべとつきを
ほとんど感じず表面性状は良好であった。また、かかる
共重合体を2つ折りにして放しても、すぐにもとの状態
に復元するなど反撥性も良好であったことから、この共
重合体は軟質眼用レンズ材料として好ましい柔軟性を有
していることがわかった。また、水中での試験片を肉眼
で観察した結果、外観は透明であり、まったく問題がな
かった。
つぎに、えられたフィルム状の共重合体をポンチで直
径約14mmに打ち抜き、これらを試験片とし、各種物性を
測定した。なお、物性の測定は以下に示す方法にしたが
って行なった。その結果を第1表に示す。
[突抜強度] (イ)突抜荷重 インストロン型の圧縮試験機を用いて試験片の中央部
へ直径1/16インチの押圧針をあて、試験片の破断時の荷
重(g)を測定した。ただし、第1表および第2表中に
載せた値は、試験片の厚さを0.2mmとして換算した値で
ある。
(ロ)伸び率 上記突抜荷重(g)の測定時において、試験片の破断
時の伸び率(%)を測定した。
(ハ)強度指数 材料の強度は伸び率(%)と突抜荷重(g)との両方
に依存する。そこで、相対的強度の目安として、次式に
より強度指数を算出した。
[平均厚さ] 下記方法により酸素透過係数を測定したときの試験片
の平均厚さ(mm)を測定した。
[酸素透過係数] 理科精機工業(株)製の製科研式フィルム酸素透過率
計を用いて35℃の生理食塩水中にて試験片の酸素透過係
数を測定した。なお、酸素透過係数の単位は であり、第1表および第2表中の酸素透過係数は、本来
の酸素透過係数の値に1011を乗じた数値である。
[オレイン酸膨潤係数] オレイン酸は、眼脂の一成分である。材料がオレイン
酸中で膨潤するということは、オレイン酸と親和性がよ
いということである。したがって、材料のオレイン酸中
の膨潤係数を測定するとにより、材料に脂質が付着しや
すいか否かの目安とすることができる。
オレイン酸膨潤係数は、35℃における試験片のオレイ
ン酸中のサイズを生理食塩水中のサイズで除した値(単
位なし)とした。
[接触角] 試験片の水に対する接触角を、ゴニオメータ式接触角
測定器(エマル光学(株)製)を用いて、室温(約20
℃)、湿度50%の雰囲気下で気泡法により測定した。
[吸水率] ヘキサンを用いた還流抽出により試験片中の残存モノ
マーなどを抽出したのち、次式にしたがって試験片の吸
水率を測定した。
ただし、Wは平衡含水状態での試験片の重量(g)、
Woは乾燥状態での試験片の重量(g)を表わす。
実施例2〜47 実施例1と同様にして第1表に示す組成となるように
各種成分を配合して重合し、フィルム状の共重合体をえ
たのち、これに加工を施して試験片をえた。つぎにえら
れた試験片について、実施例1と同様にして各種物性を
測定した。その結果を第1表に併せて示す。
なお、第1表および第2表中の各略号は以下の成分を
意味する。
6FA :2,2,2,2′,2′,2′−ヘキサフルオロイソプロピ
ルアクリレート BuA :ブチルアクリレート EDMA :エチレングリコールジメタクリレート AA :アクリル酸 V−65:アゾビスジメチルバレロニトリル また、第1表および第2表中の配合成分の配合分量の
単位は、いずれも重量部である。
実施例2〜47でえられた試験片は、いずれもその表面
を指先で触れてもべとつきをほとんど感じず表面性状は
良好であった。また、試験片を2つ折りにして放しても
すぐにもとの状態に復元し、反発性が良好であり、しか
も軟質眼用レンズ材料として好ましい柔軟性を有してい
た。また、水中に浸した試験片を肉眼で観察したとこ
ろ、外観は透明であり、まったく問題がなかった。
比較例1[市販の非含水性コンタクトレンズ] 市販の非含水性コンタクトレンズ(商品名:ソフィー
ナ、(株)リッキーコンタクトレンズ研究所製)を試験
片とし、実施例1と同様にして各種物性を測定した。そ
の結果を第2表に示す。
比較例2 [モノマー(A)、マクロモノマー(C)およびマクロ
モノマー(D)を使用しないばあい] 第2表に示す組成となるように実施例1と同様にして
各種成分を配合して重合し、フィルム状の共重合体をえ
たのち、これに加工を施して試験片を作製した。えられ
た試験片について実施例1と同様にして各種物性を測定
した。これらの結果を第2表に併せて示す。
比較例3〜5[マクロモノマー(D)を使用しないばあ
い] 第2表に示す組成となるように実施例1と同様にして
各種成分を配合して重合し、フィルム状の共重合体をえ
たのち、これに加工を施して試験片を作製した。えられ
た試験片について実施例1と同様にして各種物性を測定
した。これらの結果を第2表に併せて示す。
比較例6および7[マクロモノマー(C)を使用しない
ばあい] 第2表に示す組成となるように、実施例1と同様にし
て各種成分を配合して重合し、フィルム状の共重合体を
えたのち、これに加工を施して試験片を作製した。えら
れた試験片について実施例1と同様にして各種物性を測
定した。その結果を第2表に併せて示す。
比較例8〜12[モノマー(A)を使用しないばあい] 第2表に示す組成となるように、実施例1と同様にし
て各種成分を配合して重合し、フィルム状の共重合体を
えたのち、これに加工を施して試験片を作製した。えら
れた試験片について実施例1と同様にして各種物性を測
定した。その結果を第2表に併せて示す。
比較例13および14[モノマー(B)を使用しないばあ
い] 第2表に示す組成となるように、実施例1と同様にし
て各種成分を配合したが、均一に溶解しなかった。した
がって、重合にも供されえなかった。
以上の結果より、突抜荷重は、実施例1〜47でえられ
たものではいずれも165g以上であるのに対して、モノマ
ー(A)、マクロモノマー(C)およびマクロモノマー
(D)を使用しない材料を用いた比較例2でえられたも
のでは55.%g、マクロモノマー(D)が用いられてい
ない比較例3〜5でえられたものでは130〜147g、マク
ロモノマー(C)が用いられていない比較例6および7
でえられたものでは、106〜139g、またモノマー(A)
が用いられていない比較例8〜12でえられたものでは52
〜135gといずれも低いことがわかる。
また強度指数は、実施例1〜47でえられたものではい
ずれも20(単位同前)以上であるのに対して、比較例3
〜5でえられたものではいずれも15(単位同前)以下、
比較例8〜12でえられたものではいずれも13(単位同
前)以下と低いことがわかる。
酸素透過係数は、市販の非含水性コンタクトレンズを
用いた比較例1でえられたものや比較例2、6および7
でえられたいずれのものよりも実施例1〜47でえられた
もののほうが高いことがわかる。
オレイン酸膨潤係数は、実施例1〜47でえられたもの
ではいずれも1.18以下であるのに対して、比較例1のコ
ンタクトレンズでは1.23、比較例2でえられたものでは
1.91、比較例8〜12でえられたものではいずれも1.25以
上と高いことから、比較例1のコンタクトレンズ、比較
例2および比較例8〜12でえられた試験片は脂質が付着
しやすいことがわかる。
また比較例1のコンタクトレンズは、その表面がべと
つき、コンタクトレンズとして好ましいとはいえないも
のであり、比較例2でえられた試験片は、その表面がべ
とつき、反発性にも欠けていた。
このようなことから、本発明の眼用レンズ材料は、モ
ノマー(A)の効果により表面のべとつきがなく、脂質
に汚染されにくくなっており、マクロモノマー(C)お
よびマクロモノマー(D)との相乗効果により、従来よ
り提案されている非含水性軟質眼用レンズ材料よりもさ
らに充分に補強されて機械的強度が向上し、かつ酸素透
過性が大幅に改善されていることがわかる。
すなわち、従来においては、本発明の目的とする諸物
性をすべて満足する眼用レンズ材料はなかったことがわ
かる。
[発明の効果] 本発明の眼用レンズ材料は、とくに軟質であって、実
質的に非含水性または低含水性であり、脂質などの汚れ
が付着しにくく、表面のべとつきがなく、酸素透過性に
すぐれ、しかも機械的強度が向上した透明な眼用レンズ
材料である。
したがって、本発明の眼用レンズ材料は、軟質である
ので、装用感のよい柔軟なコンタクトレンズ用材料や眼
組織に傷をつけず、小切開を通じて変形して挿入しうる
眼内レンズ用材料などとして好適に使用しうるものであ
る。
また、本発明の眼用レンズ材料は実質的に非含水性ま
たは低含水性であるので、含水率の上昇による機械的強
度の低下もなく、レンズに要求される形状保持性が損な
われることがなく、また材質中に細菌などが繁殖しにく
いので、たとえばコンタクトレンズに用いたばあいに
は、煮沸消毒などの煩雑な処理をしなくてもよいという
効果を奏する。
また本発明の眼用レンズ材料は酸素透過性にもすぐれ
たものであるので、たとえばコンタクトレンズとしたば
あいには、角膜の代謝機能を損なわないという効果を奏
する。
また本発明の眼用レンズ材料は機械的強度にすぐれた
ものであるので、形状が安定したレンズをうることがで
き、種々の物理的処理に対して破損することがないとい
う効果を奏する。
さらに、本発明の眼用コンタクトレンズ材料は、脂質
などの汚れが付着しにくいので、その汚れによるレンズ
の白濁がなく、しかも表面のべとつきがないので、眼組
織への癒着などの障害が起こりにくいという効果を奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 孝則 愛知県名古屋市西区枇杷島3丁目12番7 号 株式会社メニコン研究所内 (72)発明者 吉岡 博 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社シリコーン電子材料技 術研究所内 (72)発明者 板垣 明成 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社シリコーン電子材料技 術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−54220(JP,A) 特開 昭63−258917(JP,A) 特開 平1−308419(JP,A) 特開 昭59−229524(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)フッ素含有(メタ)アクリル酸エス
    テル、 (B)アルキル(メタ)アクリル酸エステル、 (C)一般式(I): (式中、Y11およびY12はそれぞれ独立してアクリロイル
    基、メタクリロイル基、ビニル基またはアリル基、X11
    およびX12はそれぞれ独立して共有結合、酸素原子また
    はアルキレングリコール基、R11およびR12はそれぞれ独
    立して炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアルキ
    レン基、R13、R14、R15、R16、R17およびR18はそれぞれ
    独立して炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基、
    iは1〜1500の整数、jは0〜1499の整数(ただしi+
    jは1500以下である)を示す)で表わされる両末端に重
    合性基を有するポリシロキサンマクロモノマーおよび (D)一般式(II): (式中、Y21およびY22はそれぞれ独立してアクリロイル
    基、メタクリロイル基、ビニル基またはアリル基、
    X21、X22、X23およびX24はそれぞれ独立して酸素原子ま
    たはアルキレングリコール基、R21およびR22はそれぞれ
    独立して炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアル
    キレン基、R23、R24、R25、R26、R27およびR28はそれぞ
    れ独立して炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル
    基、E21およびE22はそれぞれ独立して飽和脂肪族系、脂
    環式系または芳香族系のジイソシアネート由来の2価の
    基を示し、E21はX21およびX22と、またE22はX23およびX
    24とウレタン結合を形成している。mは1〜1500の整
    数、nは0〜1499の整数(ただしm+nは1500以下であ
    る)を示す)で表わされる重合性基が少なくとも2個の
    ウレタン結合を介してシロキサン主鎖に結合しているポ
    リシロキサンマクロモノマー を必須共重合成分とする共重合体よりなる軟質眼用レン
    ズ材料。
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