JPH0771569A - 車両用手動変速機 - Google Patents

車両用手動変速機

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JPH0771569A
JPH0771569A JP21654993A JP21654993A JPH0771569A JP H0771569 A JPH0771569 A JP H0771569A JP 21654993 A JP21654993 A JP 21654993A JP 21654993 A JP21654993 A JP 21654993A JP H0771569 A JPH0771569 A JP H0771569A
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穣 小栗
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幸二 荻野
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/24Providing feel, e.g. to enable selection
    • F16H2061/246Additional mass or weight on shift linkage for improving feel

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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動車にそなえられた手動変速機
に関し、シフトフィーリングを悪化させることなくギア
抜けを防止できるようにした、車両用手動変速機を提供
することを目的とする。 【構成】 手動変速機において、変速ギア機構を切替操
作するためのシフトコントロール系2と、その一端が変
速機本体1から突出するように設けられたシフトセレク
ト用のギア側レバー部材7とをそなえ、シフトコントロ
ール系2が、車室内側に設けられたシフトレバー部材
と、シフトレバー部材の一端とギア側レバー部材7の突
出端との間に介設されたシフトロッド4とをそなえて構
成され、ギア側レバー部材7に、シフトコントロール系
の慣性力に対抗するカウンタマス12をアーム部材11
を介して接続するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車にそなえられた
マニュアルトランスミッションの変速操作機構に関し、
特に、ギア抜け対策を施した、車両用手動変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジンルーム内に変速
機本体を車両の車幅方向に横置きされたマニュアルトラ
ンスミッション車では、変速機本体のギア機構を切替操
作すべく、運転席側のシフトレバーから変速機までがワ
イヤケーブル又はロッド部材等により構成されたシフト
コントロール系により接続されている。
【0003】そして、このシフトレバーからの操作力
が、このシフトコントロール系を介して変速機本体に入
力され、変速機のギア機構が切替操作される。ところ
で、一般に、自動車の変速機においては、ギア抜けの発
生がしばしば問題となり、いかにギア抜けを防止するか
が重要な課題になっている。例えば、シフトコントロー
ル系に連結部材としてシフトロッドをそなえたロッド式
のシフトコントロール機構では、このようなギア抜けの
防止手段として、エクステンションロッドを設置したも
のがある。
【0004】図11は、このようなエクステンションロ
ッドをそなえたマニュアルトランスミッション車におい
てロッド式のシフトコントロール系を車両側方から見た
場合の模式図であり、図中左側が車両前方である。な
お、図中、符号16はエンジンである。図11に示すよ
うに、変速機1とシフトレバー3は、シフトコントロー
ル系2により接続されており、シフトレバー3からの操
作力はシフトコントロール系2を介して変速機1に入力
されるようになっている。
【0005】また、このシフトコントロール系2は、シ
フトロッド4とエクステンションロッド5とから構成さ
れており、シフトレバー3の下端部が、車長方向に設け
られたシフトロッド4の一端に接続され、シフトロッド
4の他端部がギア側レバー部材7に接続されている。シ
フトレバー3は、図11に示すように、揺動中心6を支
点にして揺動できるようになっており、ドライバがシフ
トレバー3を操作することにより、シフトロッド4から
ギア側レバー部材7に操作力が伝達されるのである。な
お、エクステンションロッド5については、後で詳述す
る。
【0006】ここで、変速ギア機構としての横置きマニ
ュアルトランスミッション1の構造と変速段の切り替え
動作について図を用いて簡単に説明すると、図12はマ
ニュアルトランスミッションを車両側方から見た模式的
な断面図、図13は図12におけるF−F断面図、図1
4は図13におけるG−G断面図、図15は図12にお
けるH−H断面図、図16は図12におけるI−I断面
図である。
【0007】図12に示すように、変速機1内には、エ
ンジン16からの回転駆動力が入力されるインプットシ
ャフト13と、複数の歯車をそなえ、このインプットシ
ャフト13からの回転駆動力を変速して出力するカウン
タシャフト14とがそなえられている。また、これらの
シャフト13,14の下方には、図12,図15,図1
6に示すように、シフトフォーク17を作動させて変速
段の切り替えを行なうフォークシャフト10A,10
B,10Cがそなえられている。なお図12,図15中
に示す符号15はリバースギア15Aを軸支するための
リバースギアシャフトである。
【0008】また、図13に示すように、トランスミッ
ション1のケーシング1Aには、ギア側レバー部材7の
基端部7Aが回動可能に取り付けられており、このギア
側レバー部材7の先端部7Bにシフトロッド4(図13
には省略)の先端が回動可能に接続されるようになって
いる。また、ギア側レバー部材7の中間部7Cには、変
速機1から突出するように設けられた補助リンク部材8
の端部8Bが取り付けられている。この補助リンク部材
8は、その基端部8Aにおいてシフトフォーク切替ロッ
ド(入力部)9に固着されており、ギア側レバー部材7
の動作に応じて、このシフトフォーク切替ロッド9が図
13に示す軸方向SLTと図14に示す回転方向SFT
とに作動するようになっている。
【0009】そして、このシフトフォーク切替ロッド9
は、図12に示すように、変速機1内において、選択レ
バー18を介してフォークシャフト10A,10B,1
0Cにそれぞれ連結されたシフトラグ19A,19B,
19Cに連絡しており、ギア側レバー部材7及び補助リ
ンク部材8を含んだシフトコントロール系2のセレクト
操作に応じて、フォークシャフト10A,10B,10
C上のシフトラグ19A,19B,19Cの何れかを選
択するようになっている。
【0010】そして、これらのフォークシャフト10
A,10B,10Cのいずれかを軸方向に移動させるシ
フト操作に応じてシフトフォークが作動して、所定の歯
車同士を噛合させて所望の変速段状態に切り替えるよう
になっているのである。ところで、このように横置きさ
れたロッド式マニュアルトランスミッションでは、エン
ジン16の振動やエンジンロールにともなって、変速機
1のギアが抜けてニュートラルの状態になってしまうこ
とがある。
【0011】例えば図11において、エンジン16及び
変速機1全体が比較的短時間で変位すると、シフトコン
トロール系2は、その自重によりその場にとどまろうと
するので、変速機1とシフトコントロール系2との相対
的な位置関係が変化してしまう。これにより、図13に
示す補助リンク部材8が変速機1に対して相対的に揺動
することとなり、シフトフォーク切替ロッド9を動かし
てギアが抜けてしまうのである。
【0012】そこで、このようなギア抜けを防止すべ
く、図11に示すように、このシフトコントロール系2
にはエクステンションロッド5が設けられている。この
エクステンションロッド5は、一方の端部が変速機1の
ケーシング1Aにブラケット5Aを介して接続されてお
り、エクステンションロッド5のシフトレバー3側の端
部は、シフトレバー3の揺動中心6を支持するシフトレ
バー支持部材6Aに接続されている。
【0013】これにより、変速機1が変位したりあるい
は振動したりしても、シフトコントロール系2と変速機
1との相対的な位置関係が変化しなくなり、ギア抜けが
防止されるのである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエクステンションロッド5を用いたギア抜け
防止機構では、このエクステンションロッド5を介して
シフトコントロール系2にエンジン16の振動が伝達さ
れてしまい、この振動によりシフトコントロール系2が
共振して騒音が発生することがある。
【0015】このような、騒音や振動を抑制するために
は、例えばエクステンションロッド5のシフトコントロ
ール系2の結合部にインシュレータを設けたり、ゴムブ
ッシュを介装したりして、振動を吸収することが考えら
れるが、このような騒音・振動対策を施すと、コスト増
を招く上、シフトフィーリングが悪化してしまうという
課題がある。
【0016】ところで、広い意味でのトランスミッショ
ンのギア抜けの防止機構として、実開昭59−1247
38号公報には、コラム式マニュアルトランスミッショ
ン車のギア抜けの防止機構が開示されている。この機構
について簡単に説明すると、図17、図18に示すよう
に、ステアリングのコラムチューブとほぼ平行して配設
されるコントロールシャフト101の外周面の所定の位
置に、シフトレバー104のステアリングコラムの軸心
回りの慣性重量と等価のバランスウェイト110を有す
るバランスアーム109がシフトレバー104と反対方
向に配設されて構成されるものである。
【0017】これにより、ステアリングコラムの軸心回
りにおいてシフトレバー104の慣性モーメントとバラ
ンスアーム109の慣性モーメントとが等しくなり、車
体の上下振動がステアリングコラムに入力された場合、
シフトレバー104に発生する慣性モーメントがバラン
スアーム109の慣性モーメントにより打ち消されるの
である。そして、これによりギア抜けが防止されるので
ある。
【0018】つまり、このような構成であると、車体の
上下振動が入力された場合に限り、バランスアーム10
9に発生する慣性力がシフトレバー104に発生する慣
性力と釣り合うのである。しかし、エンジン振動やエン
ジンロールが入力された場合、ステアリングコラムに入
力される力の方向は図17に示すような方向となるた
め、バランスアーム109に発生する慣性力は、ギア抜
けを発生させる向きに作用してしまう。
【0019】これは、シフトコントロール系が動こうと
するのに対し、バランスアーム109存在することによ
り、シフトレバー104がその場に止まろうとする抗力
が大きくなるからである。したがって、このようなギア
抜けの防止機構では、コントロールシャフト101の軸
心における上下方向への振動に対してのみ有効であっ
て、フロア式のマニュアルトランスミッションに関して
はエンジン振動やエンジンロールによるギア抜けを防止
できるものではない。
【0020】さらに、バランスウェイト110は、ギア
抜けの要因となるエンジンのロール振動と同期して加振
されるので、バランスウェイト110に作用する慣性力
が、シフトコントロール系に作用する慣性力と逆向きに
なる位置に設置する必要がある。本発明は、このような
課題に鑑み創案されたもので、自動車にそなえられた手
動式のトランスミッションにおいて、シフトフィーリン
グを悪化させることなくギア抜けを防止できるようにし
た、車両用手動変速機を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両用手動変速機は、車室内に配設された変
速操作装置のシフトセレクト操作により複数の変速段か
ら所望の変速段を選択する手動変速機において、変速ギ
ア機構を切替操作するために変速機本体から車室内に亘
って設けられたシフトコントロール系と、その一端が該
変速機本体に設けられたシフトセレクト用のギア側レバ
ー部材とをそなえ、該シフトコントロール系が、該車室
内側に設けられた変速操作装置のシフトレバー部材と、
該シフトレバー部材への操作入力を該ギア側レバー部材
に伝達すべく該シフトレバー部材の一端と該ギア側レバ
ー部材との間に介設された連結部材とをそなえて構成さ
れ、該ギア側レバー部材に、該シフトコントロール系の
慣性力に対抗するカウンタマスがアーム部材を介して接
続されていることを特徴としている。
【0022】また、請求項2記載の本発明の車両用手動
変速機は、上述の請求項1記載の構成に加えて、該カウ
ンタマスの重量が、該ギア側レバー部材からの該変速ギ
ア機構への作用点に関して、該シフトコントロール系と
等価重量になるように設定されていることを特徴として
いる。また、請求項3記載の本発明の車両用手動変速機
は、上述の請求項1又は2記載の構成に加えて、該シフ
トコントロール系の等価重量が、該連結部材の他端に作
用する該シフトレバー部材の等価重量と、該連結部材の
重量との和に基づいた演算値に設定されていることを特
徴としている。
【0023】また、請求項4記載の本発明の車両用手動
変速機は、上述の請求項1〜3のいずれかに記載の構成
に加えて、該シフトレバー部材の等価重量が、該シフト
レバー部材の揺動支点回りにおける慣性モーメントを該
シフトレバー部材の揺動支点から該シフトレバー部材と
該連結部材との接続部までの距離の自乗で除算して得ら
れる値に設定されていることを特徴としている。
【0024】また、請求項5記載の本発明の車両用手動
変速機は、上述の請求項1〜4のいずれかに記載の構成
に加えて、該アーム部材が、該ギア側レバー部材のシフ
ト操作方向に対して略直角になるように設定されている
ことを特徴としている。また、請求項6記載の本発明の
車両用手動変速機は、車室内に配設された変速装置装置
のシフトセレクト操作により複数の変速段から所望の変
速段を選択する手動変速機において、変速ギア機構を切
替操作するために変速機本体から車室内に亘って設けら
れたシフトコントロール系と、その一端が該変速機本体
に設けられたシフトセレクト用のギア側レバー部材とを
そなえ、該シフトコントロール系が、該車室内側に設け
られた変速装置装置のシフトレバー部材と、該シフトレ
バー部材への操作入力を該ギア側レバー部材に伝達すべ
く該シフトレバー部材の一端と該ギア側レバー部材との
間に介設された連結部材とをそなえて構成され、該ギア
側レバー部材が、リンク機構を介して該変速ギア機構に
連結されるとともに、該シフトコントロール系の慣性力
に対抗するカウンタマスが該リンク機構を介して、該ギ
ア側レバー部材に接続されていることを特徴としてい
る。
【0025】また、請求項7記載の本発明の車両用手動
変速機は、上述の請求項6記載の構成に加えて、該リン
ク機構が、該ギア側レバー部材と、該カウンタマスを取
り付けられたアーム部材と、該ギア側レバー部材と該ア
ーム部材との間に介装されたリンク部材とから構成され
ていることを特徴としている。また、請求項8記載の本
発明の車両用手動変速機は、上述の請求項6又は7記載
の構成に加えて、該ギア側レバー部材の他端が、該変速
機本体に枢着され、該リンク機構が、一端を該ギア側レ
バー部材の中間部に結合され、他端を該ギア機構の変速
段切替部材に結合されるとともに、該アーム部材が、該
リンク部材の他端に結合されていることを特徴としてい
る。
【0026】また、請求項9記載の本発明の車両用手動
変速機は、上述の請求項6〜8のいずれかに記載の構成
に加えて、該カウンタマスの重量が、該ギア側レバー部
材からの該変速ギア機構への作用点に関して、該シフト
コントロール系と等価重量になるように設定されている
ことを特徴としている。また、請求項10記載の本発明
の車両用手動変速機は、上述の請求項6〜9のいずれか
に記載の構成に加えて、該シフトコントロール系の等価
重量が、該連結部材の他端に作用する該シフトレバー部
材の等価重量と、該連結部材の重量との和に基づいた演
算値に設定されていることを特徴としている。
【0027】また、請求項11記載の本発明の車両用手
動変速機は、上述の請求項6〜10のいずれかに記載の
構成に加えて、該シフトレバー部材の等価重量が、該シ
フトレバー部材の揺動支点回りにおける慣性モーメント
を該シフトレバー部材の揺動支点から該シフトレバー部
材と該連結部材との接続部までの距離の自乗で除算して
得られる値に設定されていることを特徴としている。
【0028】さらに、請求項12記載の本発明の車両用
手動変速機は、上述の請求項6〜11のいずれかに記載
の構成に加えて、該アーム部材が、該ギア側レバー部材
のシフト操作方向に対して略直角になるように設定され
ていることを特徴としている。
【0029】
【作用】上述の請求項1記載の本発明の車両用手動変速
機では、自動車の変速ギア機構が変位すると、ギア側レ
バー部材に接続されているカウンタマスが、アーム部材
を介して、変速ギア機構を切替操作するために設けられ
たシフトコントロール系の慣性力に対抗する。
【0030】また、上述の請求項2記載の本発明の車両
用手動変速機では、ギア側レバー部材の変速ギア機構へ
の作用点に外力が入力されると、この作用点まわりのカ
ウンタマスの慣性モーメントとシフトコントロール系の
慣性モーメントとが互いに打ち消し合うように作用す
る。また、上述の請求項3記載の本発明の車両用手動変
速機では、シフトコントロール系の等価重量は、連結部
材の他端に作用するシフトレバー部材の等価重量と、連
結部材の重量との和に基づいて設定される。
【0031】また、上述の請求項4記載の本発明の車両
用手動変速機では、シフトレバー部材の等価重量の値
が、シフトレバー部材の揺動支点回りにおける慣性モー
メントをシフトレバー部材の揺動支点からシフトレバー
部材と連結部材との接続部までの距離の自乗で除算して
得られる。また、上述の請求項5記載の本発明の車両用
手動変速機では、ギア側レバー部材のシフト操作方向に
対して、アーム部材が略直角方向に作用する。
【0032】また、上述の請求項6記載の本発明の車両
用手動変速機では、変速ギア機構が変位すると、ギア側
レバー部材に接続されているカウンタマスが、アーム部
材を介して、変速ギア機構を切替操作するために設けら
れたシフトコントロール系の慣性力に対抗する。また、
上述の請求項7記載の本発明の車両用手動変速機では、
アーム部材にカウンタマスが取り付けられ、リンク部材
がギア側レバー部材とアーム部材との間に介装されてい
る。
【0033】また、上述の請求項8記載の本発明の車両
用手動変速機では、リンク機構に入力された操作力は、
ギア側レバー部材の先端部から入力され、ギア側レバー
部材は、変速機本体に枢着された他端部を中心にして揺
動する。そして、その一端をギア側レバー部材の中間部
に結合されるとともに、他端をギア機構の変速段切替部
材に結合されたリンク機構が、ギア側レバー部材を介し
て操作力が入力される。
【0034】また、上述の請求項9記載の本発明の車両
用手動変速機では、ギア側レバー部材の変速ギア機構へ
の作用点に外力が入力されると、この作用点まわりのカ
ウンタマスの慣性モーメントとシフトコントロール系の
慣性モーメントとが互いに打ち消し合うように作用す
る。また、上述の請求項10記載の本発明の車両用手動
変速機では、シフトコントロール系の等価重量は、連結
部材の他端に作用するシフトレバー部材の等価重量と、
連結部材の重量との和に基づいて設定される。
【0035】また、上述の請求項11記載の本発明の車
両用手動変速機では、シフトレバー部材の等価重量の値
が、シフトレバー部材の揺動支点回りにおける慣性モー
メントをシフトレバー部材の揺動支点からシフトレバー
部材と連結部材との接続部までの距離の自乗で除算して
得られる。また、上述の請求項12記載の本発明の車両
用手動変速機では、ギア側レバー部材のシフト操作方向
に対して、アーム部材が略直角方向に作用する。
【0036】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
エンジン横置きタイプの車両用手動変速機について説明
すると、図1はその構成を示す模式的な構成図であって
車両下方から見た図、図2はその構成を示す模式的な構
成図であって車両側方から見た図、図3はその構成を示
す模式的な構成図であって車両前方から見た図、図4は
その構造を説明するための模式図であって図3における
G−G断面図、図5はその要部構成を示す模式図であっ
て図4におけるD−D断面図、図6はその要部構成を示
す模式図であって図5におけるE−E断面図、図7〜図
9はいずれもその要部部品の形状を示す部品図、図10
はその部品の仕様の算出方法を説明するための模式図で
ある。なお、トランスミッション全体の概略構成は、図
11においてエクステンションロッド5を省略したもの
なので、この図11も参照して説明する。
【0037】図1〜図3に示すように、自動車の変速機
本体(以下、単に変速機という)1の下方には、変速操
作力をこの変速機1の内部のギア機構の噛合切替部(図
示省略)に伝達するためにギア側レバー部材7や補助リ
ンク部材8が取り付けられている。なお、この変速機1
は、図11に示すシフトレバー3からのシフト・セレク
ト操作により所望の変速段に切替られるようなマニュア
ルトランスミッションである。
【0038】図3,図5,図6に示すように、ギア側レ
バー部材7の基端部7Aは、変速機1のケーシング1A
に回動可能に取り付けられ、その先端部7Bには後述す
るシフトコントロール系2が接続されるようになってい
る。図7(a),(b)に示すように、ギア側レバー部
材7の基端部7Aと中間部7Cとには球状部20,21
が形成されており、また、その先端部7Bはカラー形状
に形成されている。
【0039】また、上述の補助リンク部材8は、ギア側
レバー部材7の中間部7Cに揺動自在に接続されてい
る。この補助リンク部材8は、その基端部8Aにおいて
シフトフォーク切替ロッド9に溶着等により固着されて
おり、ギア側レバー部材7の動作に応じて、このシフト
フォーク切替ロッド9が軸方向SLT(図5中上下方
向)と回転方向SFTとに作動するようになっている。
【0040】この補助リンク部材8を詳細に図示する
と、図8(a),(b)に示すようになっており、ギア
側レバー部材7の中間部に形成された球状部21が、補
助リンク部材8に形成されたカラー部22に接続される
ようになっている。そして、これにより、補助リンク部
材8がギア側レバー部材7に対して回動できるようにな
っているのである。
【0041】これにより、シフトレバー3(図11,図
10参照)を車長方向(シフト方向)に移動させると、
図6に示すように、補助リンク部材8が揺動してシフト
フォーク切替ロッド9がSFT方向に回転するようにな
っている。また、シフトレバー3を車幅方向(セレクト
方向)に移動させると、図5に示すように、補助リンク
部材8が揺動して、シフトフォーク切替ロッド9がSL
T方向に移動するようになっている。
【0042】そして、このシフトフォーク切替ロッド9
は、図4に示すように、選択レバー18,シフトラグ1
9A,19B,19Cを介して変速機1内のフォークシ
ャフト10A,10B,10Cを動かすようになってお
り、これにより、シフトフォーク17を移動させて変速
機1のギアを所望の変速段に切り替えらるようになって
いるのである。
【0043】また、車室内のシフトレバー3と変速機1
との間には、図11(ただし、エクステンションロッド
5は省く)及び図6に仮想線で示すようなシフトコント
ロール系2が介設されている。このシフトコントロール
系2は、シフトレバー3の変速操作力をギア側レバー部
材7及び補助リンク部材8に伝達するために設けられて
おり、この場合は、図6に示すように、シフトコントロ
ール系2の連結部材としてのシフトロッド4の一端がギ
ア側レバー部材7の先端部に回動可能に接続されてい
る。
【0044】このシフトロッド4の他端部は、図11に
示すように、シフトレバー3の下端部3Aに接続されて
おり、シフトレバー3の作動状態に応じてその操作力を
ギア側レバー部材7に伝達するようになっている。とこ
ろで、図1,図3,図5,図6に示すように、この変速
機1には、シフトフォーク切替ロッド9に関して、シフ
トコントロール系2とは反対側の位置にカウンタマス1
2が取り付けられている。
【0045】このカウンタマス12は、アーム部材とし
てのカウンタマス取り付けアーム11に固定されてお
り、カウンタマス取り付けアーム11は、ロッド9に固
定されている。なお、このカウンタマス取り付けアーム
11は、補助リンク部材と一体成形してもよい。これに
より、カウンタマス取り付けアーム11は、補助リンク
部材8及びロッド9と一体にこのロッド9の軸回りに回
転するようになっている。
【0046】このカウンタマス12及びカウンタマス取
り付けアーム11の詳細を図9(a),(b)に示す。
このカウンタマス12は、所定の重量に設定されてお
り、取り付けアーム11は、この重量に対して十分な強
度を持つように形成されている。具体的には、取り付け
アーム11のカウンタマス12取り付け面をロッド9の
取り付け部よりも上方になるように設定して車両の最低
地上高を確保している。また、取り付けアーム11の下
面には、全長に亘ってリブ11Aが形成されている。
【0047】また、カウンタマス12の重量及び取り付
けアーム11の長さは、ロッド9の軸回りのカウンタマ
ス12の慣性モーメントと、ロッド9の軸回りのシフト
コントロール系2の慣性モーメントとが同等になるよう
に設定されている。これにより、変速操作力の作用点で
あるロッド9の軸回りに関して、シフトコントロール系
2に対してカウンタマス12が等価重量となり、シフト
フォーク切替ロッド9へのエンジン振動等の外力に対し
て、変速機1とシフトコントロール系2との相対的な位
置関係を一定に保つようになっている。
【0048】ここで、カウンタマス12の重量の算出に
ついて説明する。図10に示すように、シフトロッド4
の先端をA点、シフトレバー3とシフトロッド4との接
続点をB点、シフトレバー3の揺動中心をC点とし、シ
フトロッド4の重量をm〔kg〕、シフトレバー3のA
点に作用するX軸方向の等価重量をM〔kg〕とする
と、A点におけるシフトコントロール系2の等価重量M
eq〔kg〕は、 Meq=m+M〔kg〕 で表すことができる。
【0049】なお、X軸方向は、図10中の左右方向で
あり、車両の長さ方向である。また、このX軸方向は、
エンジン16及び変速機1のロールや振動等の外乱力に
にりギア抜けが生じる作用方向である。そして、上述の
シフトレバー3の等価重量M〔kg〕は、点Bと点Cと
の間の距離をL〔m〕、シフトレバー3のC点回りの慣
性モーメントをI〔kg・m2〕とすると、 M=I/L2 〔kg〕 となる。
【0050】したがって、シフトコントロール系2の等
価重量Meq〔kg〕は、 Meq=m+M=m+I/L2 〔kg〕 となる。そして、A点近傍のリンク機構、すなわちギア
側レバー部材7,補助リンク部材8及びカウンタマス取
り付けアーム11等の腕の長さを考慮してカウンタマス
12の重量MC 〔kg〕を算出すると、以下のようにな
る。
【0051】つまり、図6に示すように、シフトロッド
4の先端つまりA点からギア側レバー部材7の基端部ま
での距離をL1 、ギア側レバー部材7の補助リンク部材
8との接続部からギア側レバー部材7の基端部までの距
離をL2 、ギア側レバー部材7の補助リンク部材8との
接続部から作用点としてのシフトフォーク切替ロッド9
の軸心までの距離をL3 、カウンタマス12の重心から
ロッド9の軸心までの距離をLC とすると、シフトフォ
ーク切替ロッド9の軸心回りのモーメント釣り合いか
ら、Meq・(L1 /L2 )・L3 =MC ・LC とな
る。したがって、 ∴MC =Meq・(L1 /L2 )・L3 ・(1/LC ) =(m+I/L2 )・(L1 /L2 )・L3 ・(1/LC )〔kg〕 となる。
【0052】このようにしてカウンタマス12の重量を
設定することにより、このカウンタマス12がシフトコ
ントロール系2と等価重量になり、シフトフォーク切替
ロッド9の軸心回りのモーメントを互い打ち消し合うよ
うに作用するのである。本発明の一実施例としての車両
用手動変速機は、上述のように構成されているので、例
えば、エンジン振動やロール等にともなって図6に矢印
で示すような外力が入力されると、シフトコントロール
系2は、その慣性重量により、その場にとどまろうとす
る。
【0053】これにより、図中ロッド9の時計回りにシ
フトコントロール系2の慣性重量に対応した慣性モーメ
ントが発生するが、カウンタマス12がシフトコントロ
ール系2と等価重量になるように設定されているので、
シフトコントロール系2の慣性モーメントを打ち消す方
向(この場合、反時計回り)に、シフトコントロール系
2と同等の慣性モーメントとが発生して、ギア側レバー
部材7及び補助リンク部材8の変速機1に対する相対的
な位置関係の変化が抑制される。
【0054】したがって、変速機1にエンジンロールや
エンジン振動といった外力が入力されても、変速機1と
シフトコントロール2との相対的な位置関係を保つこと
ができ、ギア抜けを防止することができるのである。こ
の結果、従来のシフトコントロール系2の一部としての
エクステンションロッド(図11参照)を廃止しなが
ら、トランスミッション1のギア抜けを防止することが
でき、エクステンションロッドの設置にともないシフト
レバー3に伝達される振動や騒音という不具合も当然解
消される。
【0055】また、シフトコントロール系2にカウンタ
マス12を設けることにより、シフトコントロール系2
の全体のマス(重量)が増加するため、シフトコントロ
ール系2全体の振動・騒音も抑制される。さらに、本発
明のカウンタマス12によるギア抜け防止機構は、従来
のエクステンションロッドによるギア抜け防止機構に対
し、比較的単純な構造となるため部品点数や製造コスト
を大幅に削減することができるのである。
【0056】さらに、上述のような算出方法によってカ
ウンタマス12の重量を算出することにより、カウンタ
マス12の重量を正確に設定することができ、確実に作
動させることができる。これにより、エンジン振動やエ
ンジンロールにともなうギア抜けを確実に防止すること
ができる。ところで、ワイヤケーブルを介してシフト・
セレクトの操作力が伝達されるケーブル式のマニュアル
トランスミッションであってもシフトレバー3やケーブ
ルの重量、フリクションが増大するとギア抜けが発生す
ることが考えられる。
【0057】本発明の構成は、このようなケーブル式の
マニュアルトランスミッションにも適用することがで
き、シフトフィーリングを良好に保ちながらギア抜けを
防止することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用手動変速機によれば、車室内に配設された
変速操作装置のシフトセレクト操作により複数の変速段
から所望の変速段を選択する手動変速機において、変速
ギア機構を切替操作するために変速機本体から車室内に
亘って設けられたシフトコントロール系と、その一端が
該変速機本体に設けられたシフトセレクト用のギア側レ
バー部材とをそなえ、該シフトコントロール系が、該車
室内側に設けられた該変速装置装置のシフトレバー部材
と、該シフトレバー部材への操作入力を該ギア側レバー
部材に伝達すべく該シフトレバー部材の一端と該ギア側
レバー部材との間に介設された連結部材とをそなえて構
成され、該ギア側レバー部材に、該シフトコントロール
系の慣性力に対抗するカウンタマスがアーム部材を介し
て接続されるという構成により、エンジン振動等の外力
に対して変速ギア機構とシフトコントロール系との相対
的な位置関係を一定に保つことができ、ギア抜けを防止
することができる。
【0059】また、シフトコントロール系の全体のマス
(重量)が増加して、シフトコントロール系全体の振動
・騒音を抑制することができる。また、請求項2記載の
本発明の車両用手動変速機によれば、該カウンタマスの
重量が、該ギア側レバー部材の該変速ギア機構への作用
点に関して、該シフトコントロール系と等価重量になる
ように設定されるという構成により、作用点回りのシフ
トコントロール系の慣性モーメントとカウンタマスの慣
性モーメントとが打ち消し合い、ギア抜け現象を確実防
止することができる。
【0060】また、請求項3記載の本発明の車両用手動
変速機によれば、該シフトコントロール系の等価重量
が、該連結部材の他端に作用する該シフトレバー部材の
等価重量と、該連結部材の重量との和に基づいた演算値
に設定されるという構成により、カウンタマスの重量を
正確に設定することができ、確実作動させることができ
る。したがって、エンジン振動やエンジンロールにとも
なうギア抜けを確実に防止することができる。
【0061】また、請求項4記載の本発明の車両用手動
変速機によれば、該シフトレバー部材の等価重量が、該
シフトレバー部材の揺動支点回りにおける慣性モーメン
トを該シフトレバー部材の揺動支点から該シフトレバー
部材と該連結部材との接続部までの距離の自乗で除算し
て得られる値に設定されるという構成により、やはりカ
ウンタマスの重量を正確に設定することができ、確実作
動させることができる。したがって、エンジン振動やエ
ンジンロールにともなうギア抜けを確実に防止すること
ができる。
【0062】また、請求項5記載の本発明の車両用手動
変速機によれば、該アーム部材が、該ギア側レバー部材
のシフト操作方向に対して略直角になるように設定され
るという構成により、作用点回りのシフトコントロール
系の慣性モーメントとカウンタマスの慣性モーメントと
が確実に打ち消し合う。また、請求項6記載の本発明の
車両用手動変速機は、車室内に配設された変速操作装置
のシフトセレクト操作により複数の変速段から所望の変
速段を選択する手動変速機において、変速ギア機構を切
替操作するために変速機本体から車室内に亘って設けら
れたシフトコントロール系と、その一端が該変速機本体
に設けられたシフトセレクト用のギア側レバー部材とを
そなえ、該シフトコントロール系が、該車室内側に設け
られた変速操作装置のシフトレバー部材と、該シフトレ
バー部材への操作入力を該ギア側レバー部材に伝達すべ
く該シフトレバー部材の一端と該ギア側レバー部材との
間に介設された連結部材とをそなえて構成され、該ギア
側レバー部材が、リンク機構を介して該変速ギア機構に
連結されるとともに、該シフトコントロール系の慣性力
に対抗するカウンタマスが該リンク機構を介して、該ギ
ア側レバー部材に接続されるという構成により、エンジ
ン振動等の外力に対して変速ギア機構とシフトコントロ
ール系との相対的な位置関係を一定に保つことができ、
ギア抜けを防止することができる。
【0063】また、シフトコントロール系の全体のマス
(重量)が増加して、シフトコントロール系全体の振動
・騒音を抑制することができる。また、請求項7記載の
本発明の車両用手動変速機は、該リンク機構が、該ギア
側レバー部材と、該カウンタマスを取り付けられたアー
ム部材と、該ギア側レバー部材と該アーム部材との間に
介装されたリンク部材とから構成されるという構造によ
り、設計自由度を大きくとることができる。
【0064】また、請求項8記載の本発明の車両用手動
変速機は、該ギア側レバー部材の他端が、該変速機本体
に枢着され、該リンク機構が、一端を該ギア側レバー部
材の中間部に結合され、他端を該ギア機構の変速段切替
部材に結合されるとともに、該アーム部材が、該リンク
部材の他端に結合されるという構成により、各部材のレ
バー比を適度に設定することにより、シフトフィーリン
グを向上させることができる。
【0065】また、請求項9記載の本発明の車両用手動
変速機は、該カウンタマスの重量が、該ギア側レバー部
材からの該変速ギア機構への作用点に関して、該シフト
コントロール系と等価重量になるように設定されるとい
う構成により、作用点回りのシフトコントロール系の慣
性モーメントとカウンタマスの慣性モーメントとが打ち
消し合い、ギア抜け現象を確実防止することができる。
【0066】また、請求項10記載の本発明の車両用手
動変速機は、該シフトコントロール系の等価重量が、該
連結部材の他端に作用する該シフトレバー部材の等価重
量と、該連結部材の重量との和に基づいた演算値に設定
されるという構成により、カウンタマスの重量を正確に
設定することができ、確実作動させることができる。し
たがって、エンジン振動やエンジンロールにともなうギ
ア抜けを確実に防止することができる。
【0067】また、請求項11記載の本発明の車両用手
動変速機は、該シフトレバー部材の等価重量が、該シフ
トレバー部材の揺動支点回りにおける慣性モーメントを
該シフトレバー部材の揺動支点から該シフトレバー部材
と該連結部材との接続部までの距離の自乗で除算して得
られる値に設定されるという構成により、やはりカウン
タマスの重量を正確に設定することができ、確実作動さ
せることができる。したがって、エンジン振動やエンジ
ンロールにともなうギア抜けを確実に防止することがで
きる。
【0068】さらに、請求項12記載の本発明の車両用
手動変速機は、該アーム部材が、該ギア側レバー部材の
シフト操作方向に対して略直角になるように設定される
という構成により、作用点回りのシフトコントロール系
の慣性モーメントとカウンタマスの慣性モーメントとが
確実に打ち消し合う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
構成を示す模式的な構成図であって車両下方から見た図
である。
【図2】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
構成を示す模式的な構成図であって車両側方から見た図
である。
【図3】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
構成を示す模式的な構成図であって車両前方から見た図
である。
【図4】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
構造を説明するための模式図であって変速機を車両側方
から見た模式的な断面図である。
【図5】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
要部構成を示す模式図であって図4におけるD−D断面
図である。
【図6】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
要部構成を示す模式図であって図5におけるE−E断面
図である。
【図7】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
要部部品の形状を示す部品図である。
【図8】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
要部部品の形状を示す部品図である。
【図9】本発明の一実施例としての車両用手動変速機の
要部部品の形状を示す部品図である。
【図10】本発明の一実施例としての車両用手動変速機
の部品の仕様の算出方法を説明するための模式図であ
る。
【図11】従来のマニュアルトランスミッション車にお
けるロッド式のシフトコントロール系を車両側方から見
た場合の模式図である。
【図12】従来の変速機を車両側方から見た模式的な断
面図である。
【図13】従来の変速機を示す模式的な断面図であって
図12におけるF−F断面図である。
【図14】従来の変速機を示す模式的な断面図であって
図13におけるG−G断面図である。
【図15】従来の変速機を示す模式的な断面図であって
図12におけるH−H断面図である。
【図16】従来の変速機を示す模式的な断面図であって
図12におけるI−I断面図である。
【図17】コラム式マニュアルトランスミッション車用
に提案されたギア抜け防止機構の全体構成を示す模式的
な斜視図である。
【図18】コラム式マニュアルトランスミッション車用
に提案されたギア抜け防止機構の全体構成を示す模式的
な側面図である。
【符号の説明】
1 変速機本体 1A ケーシング 2 シフトコントロール系 3 シフトレバー 3A シフトレバー下端部 4 連結部材としてのシフトロッド 5 エクステンションロッド 5A エクステンションロッドブラケット 6A シフトレバー支持部材 6 シフトレバー揺動中心 7 ギア側レバー部材 7A ギア側レバー部材基端部 7B ギア側レバー部材中間部 7C ギア側レバー部材先端部 8 補助リンク部材 8A 補助リンク部材基端部 8B 補助リンク部材先端部 9 シフトフォーク切替ロッド 10A,10B,10C フォークシャフト 11 アーム部材としてのカウンタマス取り付けアーム 11A リブ 12 カウンタマス 13 インプットシャフト 14 カウンタシャフト 15 リバースギアシャフト 15A リバースギア 16 エンジン 17 シフトフォーク 18 選択レバー 19A,19B,19C シフトラグ 20,21 球状部 22 カラー部 101 コントロールシャフト 104 シフトレバー 109 バランスアーム 110 バランスウェイト

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に配設された変速操作装置のシフ
    トセレクト操作により複数の変速段から所望の変速段を
    選択する手動変速機において、 変速ギア機構を切替操作するために変速機本体から車室
    内に亘って設けられたシフトコントロール系と、 その一端が該変速機本体に設けられたシフトセレクト用
    のギア側レバー部材とをそなえ、 該シフトコントロール系が、該車室内側に設けられた該
    変速操作装置のシフトレバー部材と、該シフトレバー部
    材への操作入力を該ギア側レバー部材に伝達すべく該シ
    フトレバー部材の一端と該ギア側レバー部材との間に介
    設された連結部材とをそなえて構成され、 該ギア側レバー部材に、該シフトコントロール系の慣性
    力に対抗するカウンタマスがアーム部材を介して接続さ
    れていることを特徴とする、車両用手動変速機。
  2. 【請求項2】 該カウンタマスの重量が、該ギア側レバ
    ー部材からの該変速ギア機構への作用点に関して、該シ
    フトコントロール系と等価重量になるように設定されて
    いることを特徴とする、請求項1記載の車両用手動変速
    機。
  3. 【請求項3】 該シフトコントロール系の等価重量が、
    該連結部材の他端に作用する該シフトレバー部材の等価
    重量と、該連結部材の重量との和に基づいた演算値に設
    定されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の
    車両用手動変速機。
  4. 【請求項4】 該シフトレバー部材の等価重量が、該シ
    フトレバー部材の揺動支点回りにおける慣性モーメント
    を該シフトレバー部材の揺動支点から該シフトレバー部
    材と該連結部材との接続部までの距離の自乗で除算して
    得られる値に設定されていることを特徴とする、請求項
    1〜3のいずれかに記載の車両用手動変速機。
  5. 【請求項5】 該アーム部材が、該ギア側レバー部材の
    シフト操作方向に対して略直角になるように設定されて
    いることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載
    の車両用手動変速機。
  6. 【請求項6】 車室内に配設された変速装置装置のシフ
    トセレクト操作により複数の変速段から所望の変速段を
    選択する手動変速機において、 変速ギア機構を切替操作するために変速機本体から車室
    内に亘って設けられたシフトコントロール系と、 その一端が該変速機本体に設けられたシフトセレクト用
    のギア側レバー部材とをそなえ、 該シフトコントロール系が、該車室内側に設けられた変
    速装置装置のシフトレバー部材と、該シフトレバー部材
    への操作入力を該ギア側レバー部材に伝達すべく該シフ
    トレバー部材の一端と該ギア側レバー部材との間に介設
    された連結部材とをそなえて構成され、 該ギア側レバー部材が、リンク機構を介して該変速ギア
    機構に連結されるとともに、該シフトコントロール系の
    慣性力に対抗するカウンタマスが該リンク機構を介し
    て、該ギア側レバー部材に接続されていることを特徴と
    する、車両用手動変速機。
  7. 【請求項7】 該リンク機構が、該ギア側レバー部材
    と、該カウンタマスを取り付けられたアーム部材と、該
    ギア側レバー部材と該アーム部材との間に介装されたリ
    ンク部材とから構成されていることを特徴とする、請求
    項6記載の車両用手動変速機。
  8. 【請求項8】 該ギア側レバー部材の他端が、該変速機
    本体に枢着され、 該リンク機構が、一端を該ギア側レバー部材の中間部に
    結合され、他端を該ギア機構の変速段切替部材に結合さ
    れるとともに、 該アーム部材が、該リンク部材の他端に結合されている
    ことを特徴とする、請求項7記載の車両用手動変速機。
  9. 【請求項9】 該カウンタマスの重量が、該ギア側レバ
    ー部材からの該変速ギア機構への作用点に関して、該シ
    フトコントロール系と等価重量になるように設定されて
    いることを特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載
    の車両用手動変速機。
  10. 【請求項10】 該シフトコントロール系の等価重量
    が、該連結部材の他端に作用する該シフトレバー部材の
    等価重量と、該連結部材の重量との和に基づいた演算値
    に設定されていることを特徴とする、請求項6〜9のい
    ずれかに記載の車両用手動変速機。
  11. 【請求項11】 該シフトレバー部材の等価重量が、該
    シフトレバー部材の揺動支点回りにおける慣性モーメン
    トを該シフトレバー部材の揺動支点から該シフトレバー
    部材と該連結部材との接続部までの距離の自乗で除算し
    て得られる値に設定されていることを特徴とする、請求
    項6〜10のいずれかに記載の車両用手動変速機。
  12. 【請求項12】 該アーム部材が、該ギア側レバー部材
    のシフト操作方向に対して略直角になるように設定され
    ていることを特徴とする、請求項6〜11のいずれかに
    記載の車両用手動変速機。
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