JPH0771521B2 - 靴の製法 - Google Patents

靴の製法

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JPH0771521B2
JPH0771521B2 JP4206074A JP20607492A JPH0771521B2 JP H0771521 B2 JPH0771521 B2 JP H0771521B2 JP 4206074 A JP4206074 A JP 4206074A JP 20607492 A JP20607492 A JP 20607492A JP H0771521 B2 JPH0771521 B2 JP H0771521B2
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Japan
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leather
heel
shoe
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counter member
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JP4206074A
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JPH0622802A (ja
Inventor
功司 後藤
Original Assignee
功司 後藤
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴の製法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】靴には大別してズック靴に代表される布
製靴、牛、馬、羊などの獣皮革を使用した革靴とケミカ
ルシューズがあり、最も多用されている革靴は踵部の表
革と内面の内革との間に、表革に近い良質の薄い皮革と
芯紙を樹脂で、踵部の形状に成形したモールドカウンタ
ーを挟んで一体的に接着してさらに履き口上端部全周を
ミシン掛けして取り付け、型崩れしない堅牢な踵部を有
する革靴に構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明が解決しようとす
る問題点は、各種の革靴製造では、表革だけでなく比較
的良質高価の薄いが強靭な皮革を芯材とともに使用して
モールドカウンターに成形して踵部の表革と内革との間
に接着して添設しているので、靴製造の際、予め、薄く
良質の皮革材質を傷めないように成形したモールドカウ
ンターを、踵部内への接着後、その材質上、機械乾燥を
避けて実施する自然乾燥に約半日の長い時間を必要と
し、しかも乾燥、靴成形後、該モールドカウンターは堅
牢であるから硬くて、靴踵部内面は皮膚と骨の間に筋肉
が少ない人体踵部とのなじみが良いとは言えずしばしば
柔らかい皮膚に靴ずれを起こしていた。そのうえ、踵部
を誤って踏んで変形、型崩れさせるとその硬さゆえに原
型に戻らない欠点があり、また、モールドカウンターの
成形、自然乾燥、仕上げのため靴履き口上端部のミシン
掛け作業を必要とし、多くの製造手間が掛かることであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、靴の踵部の内
面に添設するカウンター部材を、床革(柔軟で可撓性を
有する屑革)製の基板と、EVA(エチレン―ビニル
アセテート コポリマー)樹脂シートの周辺部を薄く削
つて該周辺部分に柔軟性を付与した接着剤を兼ねる芯地
の接着、貼り合わせによつて構成し、該カウンター部材
の屑革を外側に、前記EVA樹脂シートの接着剤を兼ね
る芯地を表革踵部内側に添わせて加熱、加圧して軟化し
EVA樹脂により表革とカウンター部材を一体化する
とともに型付機によつてカウンターの形状を表革踵部に
添わせ整形しながら冷却して該EVA樹脂の固化安定に
よつて縫着することなく踵部を形成し、靴全体の成形を
することを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】
図1は本発明の靴の製法の最も要旨とするカウンター部
材の1実施例を示す1部切欠裏面斜面図で、カウンター
部材Aは、屑革製の基板1とEVA樹脂シートの接着剤
を兼ねる芯地2とで形成され、該屑革1は、牛、馬、羊
などの獣皮のうち表皮から離れた肉に近い部分の真皮を
薄く剥いでシート状としたもので、通常は屑革と称され
て靴、鞄などに使用する堅牢な表革とは異なり、柔らか
で可撓性を有し、この屑革を基板とし、その1面に、図
1および2に示すように周辺部2aを薄く削つたEVA
樹脂シートを接着剤を兼ねる芯地2として重ねて予め該
EVA樹脂を加熱、加圧して軟化させて該基板1に接着
し、一体化させてシート状のカウンター部材を構成した
ものである。
【0006】該シート状のカウンター部材Aを靴の踵部
に添設して靴を製造するには、通常、表革両後端を縫合
わせ(図示せず)、図3、4に示すように人体踵部を包囲
する湾曲構成の踵部Bを成形し、該踵部Bの内側に、シ
ート状カウンター部材Aの基板1を外側に、EVA樹脂
を内側にして当てて該内側からカウンター部材Aを加
圧、加熱すると基板1はその材質上、縦、横、斜めのど
の方向へも自由に伸縮して踵部Bの湾曲に沿い、該基板
1を表革内面に接着させるEVA樹脂シートは、周辺部
2aを薄く削つてあるから加熱、軟化によつて基板1を
厚さの段差なくなだらかにかつ該表革の組織に密着して
接着剤の作用を果しかつ該基板1と表革3との間の芯地
として該表革3と基板1を一体的に接着し、とりわけ薄
く剥いだ上周辺が基板1を良く該踵部内面に密着させ、
EVA樹脂の芯地としての厚さが薄く表革3の上端部と
接着し、該加熱の温度を保有している状態において図示
しない型付け機によつてカウンターの型を整形して徐々
に冷却してカウンター部材Aを踵部Bに一体化させその
成形を安定させる。
【0007】靴内面にカウンターを一体的に接着成形し
たのち、靴表革3を所定の靴型に成形し、従来公知の手
段で靴中底4、外底5、踵芯6、踵底6a、中敷き7を
付設して靴8は完成する。図中、3aは表革3の折り返
し縁である。なお、図4に示した靴8は1例の女性用で
あるが、本発明のカウンター部材Aは靴の型式、男・女
・成人・子供用などの区別には関係無く広く使用できる
ものである。該カウンターは、従来のカウンターのよう
に接着したうえ表革、基板上端を折り返して該上端靴履
き口をミシン掛けして表革との一体的取付けをすること
なく、EVA樹脂が熔融することで安定して上端を折り
返えさない表革と基板の間に接着剤兼芯地として存在
し、踵部内面に堅牢に一体的接着できる。
【0008】
【発明の効果】上記本発明の靴の製法は、(1)靴踵を形
成するカウンターを、通常は屑革として利用されない獣
皮革のうちの肉に近い真皮(床革)を薄く剥いで使用し
ているので、床革は可撓性を有すると共に、伸縮性が良
いから踵の曲面に良く沿うのでミシン掛けする必要はな
く、その裏面のEVA樹脂をホットメルトとして加熱、
加圧によつて簡単かつ基板を補強して堅牢に表革に一体
的に接着されると同時にカウンターを形成して靴踵部を
構成し、従来の技術のようにミシン掛けすることがない
ので加工手間が簡単であるとともにミシン糸目がないか
ら外観も良く、(2)EVA樹脂の加圧、加熱による熔融
接着によつて基板組織内に樹脂が一体的に接着し芯地と
なるとともに該基板をカウンターの形状に固化している
ので型崩れし難く、又、EVA樹脂自体が復元性が良い
ので例え変形応力が作用しても容易に元の状態に戻って
形状を保つ、(3)しかも該基板は従来の表革使用のカウ
ンターより足への当たりがずっと柔らかく、(4)価格も
表革より数段低廉で、しかも廃物利用となり、複雑な工
程や手段を必要としない方法で、その作業は容易迅速に
できて製造能率が向上し、製造原価が低下し販売価格も
低廉になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】靴踵部内面に接着、整形されるカウンター部材
の1部切欠斜面図である。
【図2】図1のX−X面図である。
【図3】カウンター部材を靴踵内面に整形接着した靴の
要部縦断側面図である。
【図4】完成した靴の斜面図である。
【符号の説明】 A カウンター部材 B 踵部 1 基板 2 EVA樹脂 2a 周辺部 3 表革 4 靴中底 5 外底

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴踵部内周に添設するカウンターを、牛
    その他各種獣の表皮から離れて肉に近い部所の柔軟で可
    撓性を有し通常屑革と称する真皮(床革)を基板として
    その1面に、周辺部を薄く削つたEVA(エチレン―ビ
    ニル アセテート コポリマー)樹脂シートを接着剤を
    兼ねる芯地として接着して一体的に構成したカウンター
    部材の該芯地を、表革内面に添接させ、かつ該カウンタ
    ー部材の薄い上端面が靴の表皮踵部の上端面と面一にな
    るように該踵部内周に添わせてカウンター部材を加熱、
    加圧して軟化したEVA樹脂により表革内側に一体的に
    接着し、該熱を保持した状態で型付け機によりカウンタ
    ー部材を踵部の形状に整型しながら徐々に冷却して該
    VA樹脂の固化により表革とカウンター部材を縫着する
    ことなく踵部形状に安定成形させることを特徴とする靴
    の製法。
JP4206074A 1992-07-08 1992-07-08 靴の製法 Expired - Lifetime JPH0771521B2 (ja)

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JPH0622802A JPH0622802A (ja) 1994-02-01
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Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5134050A (ja) * 1974-09-17 1976-03-23 Nippon Rirusan Kk Hakimonoyoshinzainoseizoho
NL8005133A (nl) * 1980-09-12 1982-04-01 Duphar Int Res Fenylpiperazinederivaten met antiagressieve werking.
JPS57166102A (en) * 1981-04-03 1982-10-13 Sadao Asai Method and material for molding shoe heel
JPS60109382A (ja) * 1983-11-18 1985-06-14 Hitachi Ltd フライバックトランス保護回路
JPS61157332A (ja) * 1984-12-28 1986-07-17 Gadelius Kk 排ガス中の一酸化炭素酸化装置

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