JP3001898U - 靴中敷 - Google Patents

靴中敷

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JP3001898U
JP3001898U JP1994003397U JP339794U JP3001898U JP 3001898 U JP3001898 U JP 3001898U JP 1994003397 U JP1994003397 U JP 1994003397U JP 339794 U JP339794 U JP 339794U JP 3001898 U JP3001898 U JP 3001898U
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mesh
insole
shoe
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JP1994003397U
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Inventor
晋治 安田
雅文 加地
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株式会社ヤスダ
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキー靴などの靴内に敷かれる靴中敷であっ
て、使用者各人に応じた適正な足型に容易に成型するこ
とができ、かつ積層された層部材が剥離しにくく耐久性
に優れたものを得る。 【構成】 靴中敷は、表面に布状材質でなる表皮層1が
接着され、発泡性の熱可塑性を有する合成樹脂などでな
る発泡層2と、メッシュ状の熱可塑性を有する合成樹脂
などでなるメッシュ層3とが積層された構成を有する。
この靴中敷の予備成型時及び各人の足型に成型される
際、メッシュ層3のメッシュ目3aは変形し易く、足型
に密着した3次元的な加工成型が容易であり、また、発
泡層2の一部がメッシュ目3aに没入されるので、発泡
層2とメッシュ層3とが強固に結合される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、使用者各人の足型に合わせて塑性成型されてなる靴中敷に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スキーシューズなどの運動用の靴内部に挿入される靴中敷(インナ ーソール)として、使用者各人によって足裏にかかる力の違いなどの理由から、 使用者各人の足型に成型され使用されるものが知られている。この種の靴中敷は 足裏が接触する側から靴中底に接触する側にかけて、第1、第2、第3層が順に 積層され、第1層は布状、第2、第3層は熱可塑性を有する合成樹脂などでなり 、第2層はある程度の弾力を持ち、第3層は形状を保持し得る硬さを持つように 構成されている。この靴中敷は、各人の足型に合わせるように加工するに際して 、第2層と第3層が塑性変形する温度まで加熱され、第1層の表面上に足を乗せ て体重を加えることによって使用者各人の足型に成型される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の靴中敷は、第3層が板状であるので、塑性 変形した際、体重がかかる部分が窪んで成型されたとしても、それ以外のあまり 体重がかからない部分にまで皺や歪みが生じ易く、足型に密着した3次元成型が 容易でない。また、第2、第3層が略平面同士の接着であるため、これらの積層 方向に対して直交方向に力が加わると、これらの層が剥離し易い。さらには、第 1層が布状の材質であるので、この外周端面が使用中に解れてしまういった問題 がある。 本考案は、上記問題を解決するもので、層状に接着・成型される部材の一部に メッシュ状の部材を用いることで、加工性が向上し、使用者各人に応じた適正な 足型に成型することが容易で、しかも、層状部材が剥離しにくく耐久性に優れた 靴中敷を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、使用者各人の足型に塑性成型され、靴の 内部に挿入されて使用される靴中敷において、靴着用時に使用者の足裏が接触す る側に位置する布状の第1層と、前記第1層の裏面に接着される熱可塑性を有す る発泡性の合成樹脂などからなる第2層と、靴中底に接触する側に位置し、熱可 塑性を有する合成樹脂などからなるメッシュ状の第3層とから構成され、前記第 2層の材料の一部が前記第3層のメッシュ内に没入しているものである。 また、請求項2の考案は、上記請求項1に記載の靴中敷において、積層され一 体化された前記第1層、第2層及び第3層の爪先に相当する部分を除く外周端面 部に布状のテープを縫製し、前記爪先相当部分は任意の靴内面の爪先形状に沿う ように切断され、この爪先相当部分にテープを貼着したものである。
【0005】
【作用】
上記の請求項1の構成によれば、予備的に塑性変形を行うに際して、第3層が メッシュ状であり、このメッシュ空間内に発泡性の第2層の一部を没入させるが 、このメッシュ状の第3層は、熱塑性変形される際、力がかかる部分周辺の網目 が変形することで力を吸収し、他の部分まで皺や歪みを及ぼさず、加工成型が容 易となり、ひいては、使用者各人の足型に塑性変形するに際しても、同様の作用 により、足型にフィットしたものが得られる。 また、請求項2の構成によれば、第1層、第2層及び第3層の外周端面で爪先 に相当する部分は靴内面の爪先形状に任意に切断されるので、各個人の足型に成 型されると共に靴の内部形状に合わせた形状とすることができ、また、第1層、 第2層及び第3層の外周端面に布状のテープが縫製されるので、第1層を含む全 体が解れることがなくなる。
【0006】
【実施例】
本考案の一実施例を図面を参照して説明する。図1は靴中敷の靴中底に接する 側からの斜視図、図2は分解斜視図、図3は図1のA−A線部分の断面図であり 、本実施例ではスキー靴用の靴中敷であって、工場にて予備的に塑性加工された 状態のものを示している。靴中敷は、靴着用時に使用者の足裏が接触する側(図 面上部)から靴中底に接触する側(図面下部)へ順に積層されて接着される第1 の表皮層1、第2の発泡層2及び第3のメッシュ層3とを有し、さらに、これら 積層された第1、第2及び第3の層1,2,3の外周端面で靴内面の爪先に相当 する部分以外に縫製により装着されたテープ4と、このテープ4の縫製されてい ない爪先相当部分の外周端面に貼着により装着されたテープ5とからなる。
【0007】 第1の表皮層1としては、足裏の汗などを吸湿するための合成繊維でなる布状 の材質を用いている。第2の発泡層2としては、使用者各人の足型に成型され、 かつ、弾力性を付与するため、熱可塑性を有する発泡性の合成樹脂、例えばEV A(エチレン−酢酸ビニル)に発泡性を持たせたものを用いている。第3のメッ シュ層3としては、第2の発泡層2の塑性変形を妨害することなく、かつ、靴中 敷が反ったり折れ曲がったりすることを防ぐための芯材として、熱可塑性を有す るメッシュ状の合成樹脂、例えばポリエチレンを用いている。テープ4としては 、布状の材質、例えば、不織布のポリエステルなどを用いており、また、テープ 5としては、布状の材質でその片面に接着剤が塗布されているものを用いる。そ して、これら各層1,2,3を積層して予備的に成型するに際して、メッシュ層 3のメッシュ目3aに発泡層2の一部が没入されている。なお、一般に、上記の 予備成型は工場にて行われ、各人の足型に合わせる成型は靴中敷を小売販売する 商店などに設置された成型機で行われる。
【0008】 次に、上記構成の靴中敷の成型手順を説明する。図4(a)は工場出荷前の予 備成型の手順、同図(b)は出荷後の各人の足型に合わせる成型の手順である。 図4(a)において、まず、表皮層1と発泡層2とを接着し(S1)、さらに、 発泡層2の表皮層1と対向する面の裏面にメッシュ層3を仮止めする(S2)。 続いて、これらの積層された各層1,2,3を100℃程度に加熱し(S3)、 発泡層2とメッシュ層3を軟化させる。S3において、発泡層2とメッシュ層3 が加熱されることで互いに粘性を呈して接着可能な状態となる。さらに、靴中敷 は表皮層1の表面から既成の足型により、ある程度の足型に予備成型される(S 4)。そして、表皮層1の表面から押圧力を受けて発泡層2の一部はメッシュ層 3のメッシュ目3aに没入する(S5)。この結果、発泡層2とメッシュ層3と が接着され、積層方向と直交する力がかかっても剥離しにくくなる。S5の後、 各層1,2,3の外周端面で靴内面の爪先相当部分を除く部分にテープ4が縫製 され(S6)、この状態で工場から出荷される。
【0009】 図4(b)において、上記図4(a)のS6の状態で出荷された靴中敷は、加 熱装置を兼ね備え、かつ、弾力のある発泡性の台を有する不図示の成型機の台上 に乗せられ(S10)、80℃程度に加熱される(S11)。靴中敷は加熱され て軟化し、表皮層1上に使用者の足が乗せられ、体重がかけられる(S12)。 S12において、発泡層2とメッシュ層3が熱塑性変形され、使用者各人の足型 に成型される。その後、靴中敷は冷却され(S13)、冷却後、靴中敷は成型さ れた形が保持される。さらに、靴中敷を靴の内面の爪先に相当する部分に沿って 切断し(S14)、次いで、この切断部分にテープ5を貼着し(S15)、以上 により使用者各人の足型に応じた靴中敷が完成する。なお、上記の成型手順にお ける靴中敷の変化を図5(a),(b)に示す。図5(a)は図4(a)のS5 の状態にあり、同図(b)は図4(b)のS13の状態にある靴中敷を示す。
【0010】 このように、本考案の靴中敷は、芯材としてメッシュ層3を用いているので、 予備成型時及び各人の足型に成型される際に力又は体重がかかる部分はメッシュ 目3aが変形して力が吸収され、それ以外のあまり力又は体重がかからない部分 に皺や歪みを及ぼすことがないので、3次元的な成型が容易となり、足型にフィ ットしたものが得られる。また、予備成型時に発泡層2の一部をメッシュ層3に 没入させることで、発泡層2とメッシュ層3とが強固に結合され、積層方向に対 して直交方向の力がかかっても剥離しにくいものが得られる。また、メッシュ層 3のメッシュ目3aに没入した発泡層2の一部分がメッシュ目3aから靴中底に 位置する方向にさらに突出することで、この突出部分が靴中底に引っ掛かり、靴 中敷が靴内部で滑って移動したりすることがなくなる。
【0011】 さらに、これら各層1,2,3の爪先に相当する部分を除いた外周端面にテー プ4を縫製したことにより、表皮層1の繊維が解れることがなくなり、加えて、 これら各層1,2,3の接着がより強固なものとなる。また、靴中敷の爪先相当 部分が任意の靴内面の爪先形状に沿うように切断されることで、各種の靴に対応 させることができ、さらに、爪先相当部分にテープ5を貼着することで表皮層1 の繊維が解れることがなくなる。
【0012】 さらに、本考案は上記実施例に限られず種々の変更が可能である。例えば、発 泡層2は、上記実施例ではEVAを用いたが、熱可塑性を持つ発泡性の合成樹脂 であって、弾力性を有し、衝撃を吸収し得る材質のものであればよく、具体的に は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどでもよい。また、メッシュ層3は、上記 実施例ではポリエチレンを用いたが、熱可塑性を持つ合成樹脂であればよく、例 えば、ポリプロピレン、EVAなどを用いてもよい。さらに、メッシュ層3のメ ッシュ目3aは、上記実施例の図面では正方形の形状のものを示したが、例えば 、菱目や矩形であってもよく、さらに、メッシュ目3aの大きさやメッシュ目3 aを構成する辺の太さを変えることで、用途や使用者の要望に容易に応えること ができる。
【0013】
【考案の効果】
以上のように請求項1の考案に係る靴中敷によれば、熱可塑性を有した発泡性 の第2層と、熱可塑性を有したメッシュ状の第3層とを用いて、熱塑性変形によ り第3層に対向する第2層の一部を第3層のメッシュ内に没入させているので、 熱塑性変形される際、力がかかる部分周辺の第3層は網目が変形することで力を 吸収し、他の部分に皺や歪みが生じにくくなり、従って、足型に合わせた成型が 適正に、かつ容易に行える。また、第2層と第3層が強固に結合され、積層方向 に対して直交方向に力がかかっても剥離しにくくなる。また、メッシュ内に没入 した第2層がさらにメッシュ内から靴中底に位置する方向に突出することで靴中 敷が靴の内部で移動することを防ぐことができる。
【0014】 請求項2の考案に係る靴中敷によれば、第1層、第2層及び第3層の外周端面 で爪先に相当する部分を靴内面の爪先形状に応じて切断し、その切断部分にテー プを貼着したので、各種の靴に適応させることができ、切断部分の第1層が解れ ることがなくなる。また、前記テープを貼着した部分以外の第1層、第2層及び 第3層の外周端面にテープを縫製したので、上記同様に第1層が解れることがな くなり、第1層、第2層及び第3層がさらに剥離しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による靴中敷の靴中底に接す
る側からの斜視図である。
【図2】靴中敷の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】(a)は工場出荷前の靴中敷の予備成型手順を
示す図、(b)は工場出荷後の靴中敷の成型手順を示す
図である。
【図5】(a)は工場出荷前の靴中敷の正面図、(b)
は工場出荷後、各個人の足型に成型された靴中敷の正面
図である。
【符号の説明】
1 表皮層(第1層) 2 発泡層(第2層) 3 メッシュ層(第3層) 3a メッシュ目 4,5 テープ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者各人の足型に塑性成型され、靴の
    内部に挿入されて使用される靴中敷において、 靴着用時に使用者の足裏が接触する側に位置する布状の
    第1層と、 前記第1層の裏面に接着される熱可塑性を有する発泡性
    の合成樹脂などからなる第2層と、 靴中底に接触する側に位置し、熱可塑性を有する合成樹
    脂などからなるメッシュ状の第3層とから構成され、 前記第2層の材料の一部が前記第3層のメッシュ内に没
    入していることを特徴とする靴中敷。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の靴中敷において、 積層され一体化された前記第1層、第2層及び第3層の
    爪先に相当する部分を除く外周端面部に布状のテープを
    縫製し、前記爪先相当部分は任意の靴内面の爪先形状に
    沿うように切断され、この爪先相当部分にテープを貼着
    したことを特徴とする靴中敷。
JP1994003397U 1994-03-10 1994-03-10 靴中敷 Expired - Lifetime JP3001898U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003210206A (ja) * 2002-01-22 2003-07-29 Murai:Kk 靴用中敷きおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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