JP2001234402A - 衣類用パッドの成型方法および衣類用パッド - Google Patents
衣類用パッドの成型方法および衣類用パッドInfo
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 衣類用パッドを構成する各々のシート状物に
無理なテンションをかけることなく熱成型することが可
能な衣類用パッドの成型方法、および衣類用パッドを提
供する。 【解決手段】 本発明の衣類用パッドの成型方法は、熱
成型可能なシート状芯材10の表裏面の少なくとも一方
に布12を重ね合わせ、型を用いて熱成型する衣類用パ
ッドの成型方法であって、シート状芯材10と布12と
の間に潤滑剤を供給し、型内で当該シート状芯材10に
対して当該布を相対的に滑らせながら熱成型する、こと
を特徴とする。
無理なテンションをかけることなく熱成型することが可
能な衣類用パッドの成型方法、および衣類用パッドを提
供する。 【解決手段】 本発明の衣類用パッドの成型方法は、熱
成型可能なシート状芯材10の表裏面の少なくとも一方
に布12を重ね合わせ、型を用いて熱成型する衣類用パ
ッドの成型方法であって、シート状芯材10と布12と
の間に潤滑剤を供給し、型内で当該シート状芯材10に
対して当該布を相対的に滑らせながら熱成型する、こと
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のシート状物
の積層体を熱成型してなるブラカップなどの衣類用パッ
ドの成型方法、および衣類用パッドに関する。
の積層体を熱成型してなるブラカップなどの衣類用パッ
ドの成型方法、および衣類用パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ブラカップなどの衣類用パッドを成型す
る方法として、複数のシート状物の積層体を金型により
プレスして成型する方法がある。
る方法として、複数のシート状物の積層体を金型により
プレスして成型する方法がある。
【0003】従来の成型方法は、図7に示すように、ま
ずポリウレタンなどからなるシート状芯材50の表裏面
にラミネート加工により布52を接着してシート状物の
積層体54を作成し、当該積層体54を雌雄の金型5
6,58間に配置する(図7(a))。次に、雄雌の金
型56,58を用いて積層体54を熱プレスし、所望の
形に成型する(図7(b))。そして、成型物60を型
から取り出し(図7(c))、不要な部分を裁断する。
かかる工程を経て衣類用パッドを成型していた。
ずポリウレタンなどからなるシート状芯材50の表裏面
にラミネート加工により布52を接着してシート状物の
積層体54を作成し、当該積層体54を雌雄の金型5
6,58間に配置する(図7(a))。次に、雄雌の金
型56,58を用いて積層体54を熱プレスし、所望の
形に成型する(図7(b))。そして、成型物60を型
から取り出し(図7(c))、不要な部分を裁断する。
かかる工程を経て衣類用パッドを成型していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、シート状物の
積層体を熱成型してなる衣類用パッドの内側と外側とで
は湾曲度などに若干の違いがあり、またシート状芯材と
布とではそもそも材料的に膨張率が異なるものである。
積層体を熱成型してなる衣類用パッドの内側と外側とで
は湾曲度などに若干の違いがあり、またシート状芯材と
布とではそもそも材料的に膨張率が異なるものである。
【0005】しかしながら上記した従来の成型方法で
は、シート状芯材に予め布を接着したものを熱プレス成
型していたため、湾曲度および膨張力の相違に起因して
各素材に無理なテンションがかかり、パッドに突っ張り
やたるみが生じていた。その結果、特に肌に密着するブ
ラカップのようなパッドでは、外観や肌触り悪さの問題
が生じ、また着用・洗濯を繰り返すうちに型くずれが進
行して造形性が失われてしまうという問題があった。
は、シート状芯材に予め布を接着したものを熱プレス成
型していたため、湾曲度および膨張力の相違に起因して
各素材に無理なテンションがかかり、パッドに突っ張り
やたるみが生じていた。その結果、特に肌に密着するブ
ラカップのようなパッドでは、外観や肌触り悪さの問題
が生じ、また着用・洗濯を繰り返すうちに型くずれが進
行して造形性が失われてしまうという問題があった。
【0006】そこで本発明は、衣類用パッドを構成する
各々のシート状物に無理なテンションをかけることなく
熱成型することが可能な衣類用パッドの成型方法、およ
び衣類用パッドを提供することを目的とする。
各々のシート状物に無理なテンションをかけることなく
熱成型することが可能な衣類用パッドの成型方法、およ
び衣類用パッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の衣類用パッドの
成型方法は、熱成型可能なシート状芯材の表裏面の少な
くとも一方に布を重ね合わせ、型を用いて熱成型する衣
類用パッドの成型方法であって、シート状芯材と布との
間に潤滑剤を供給し、型内で当該シート状芯材に対して
当該布を相対的に滑らせながら熱成型する、ことを特徴
とする。
成型方法は、熱成型可能なシート状芯材の表裏面の少な
くとも一方に布を重ね合わせ、型を用いて熱成型する衣
類用パッドの成型方法であって、シート状芯材と布との
間に潤滑剤を供給し、型内で当該シート状芯材に対して
当該布を相対的に滑らせながら熱成型する、ことを特徴
とする。
【0008】この成型方法では、潤滑剤を介してシート
状芯材に対して布を相対的に滑らせながら熱成型するた
め、素材間に無理な力が働く場合はシート状芯材に対し
て布が相対的に滑ることで、シート状芯材と布との間に
無理なテンションをかけることなく衣類用パッドを一体
成型することができる。
状芯材に対して布を相対的に滑らせながら熱成型するた
め、素材間に無理な力が働く場合はシート状芯材に対し
て布が相対的に滑ることで、シート状芯材と布との間に
無理なテンションをかけることなく衣類用パッドを一体
成型することができる。
【0009】また本発明の衣類用パッドの成型方法で
は、潤滑剤は熱可塑性接着剤であり、シート状芯材と布
とのいずれか一方に予め塗布しておくことを特徴として
もよい。この成型方法では、シート状芯材と布との少な
くともいずれか一方に予め熱可塑性接着剤が塗布され
る。そして、熱成型に際して熱により熱可塑性接着剤が
溶融され、熱可塑性接着剤がシート状芯材と布との間で
潤滑剤として機能する。そして熱成型後には、熱可塑性
接着剤はシート状芯材と布との接着剤として機能する。
は、潤滑剤は熱可塑性接着剤であり、シート状芯材と布
とのいずれか一方に予め塗布しておくことを特徴として
もよい。この成型方法では、シート状芯材と布との少な
くともいずれか一方に予め熱可塑性接着剤が塗布され
る。そして、熱成型に際して熱により熱可塑性接着剤が
溶融され、熱可塑性接着剤がシート状芯材と布との間で
潤滑剤として機能する。そして熱成型後には、熱可塑性
接着剤はシート状芯材と布との接着剤として機能する。
【0010】また本発明の衣類用パッドは、上記したい
ずれかの構成の成型方法を使用して成型したことを特徴
とする。
ずれかの構成の成型方法を使用して成型したことを特徴
とする。
【0011】この衣類用パッドは、シート状芯材と布と
の間に無理なテンションをかけることなく一体成型され
ているため、布の突っ張りやたるみが低減され、長期使
用による型くずれのおそれも少なくなる。
の間に無理なテンションをかけることなく一体成型され
ているため、布の突っ張りやたるみが低減され、長期使
用による型くずれのおそれも少なくなる。
【0012】また本発明の衣類用パッドは、ブラカップ
として使用することを特徴とする。衣類用パッドとして
のブラカップでは、肌触りや外観が重要であり、しかも
長期使用による型くずれを防いで造形性を維持する必要
がある。このブラカップは、シート状芯材と布との間に
無理なテンションをかけることなく一体成型されている
ため、肌触りや外観も良く、また長期使用による型くず
れのおそれも少ない。
として使用することを特徴とする。衣類用パッドとして
のブラカップでは、肌触りや外観が重要であり、しかも
長期使用による型くずれを防いで造形性を維持する必要
がある。このブラカップは、シート状芯材と布との間に
無理なテンションをかけることなく一体成型されている
ため、肌触りや外観も良く、また長期使用による型くず
れのおそれも少ない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施形態について説明する。なお、同一の要素に
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
発明の実施形態について説明する。なお、同一の要素に
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】図1〜図3は、本発明の実施形態にかかる
衣類用パッドとして、ブラカップの成型方法の工程を模
式的に示す工程図である。なお、本実施形態では既存の
熱成型機を用いることとし、要部のみを模式的に図示す
ることとしてその全体構成の説明を省略する。
衣類用パッドとして、ブラカップの成型方法の工程を模
式的に示す工程図である。なお、本実施形態では既存の
熱成型機を用いることとし、要部のみを模式的に図示す
ることとしてその全体構成の説明を省略する。
【0015】本実施形態に係る成型方法では、図1に示
すように、まずブラカップのベースとなるシート状芯材
10を準備する。このシート状芯材10は、ポリウレタ
ンフォーム、シリコーンゴム、不織布、ポリエチレンフ
ォーム、ポリプロピレンフォーム、ラバースポンジ、E
VAフォーム、ポリウレタンフォームと不織布の積層体
や複合体などの熱成型可能な素材からなる。そして、こ
のシート状芯材10を表裏面から挟み込むように布12
を配置する。肌側の布は装着感等の向上のために使用さ
れ、外側の布は装飾性等の向上のために使用される。こ
の布12としては、織布、トリコットやレースなどの編
物など、シート状の繊維製品であればいずれも使用する
ことができる。また、布12に使用する繊維としては特
に限定されないが、例えば綿などの天然繊維、ポリエス
テル、ナイロン、レーヨン、ポリウレタンなどの合成繊
維が挙げられる。なお、熱成型の場合は、耐熱性の良い
合成繊維が含まれていることが好ましい。
すように、まずブラカップのベースとなるシート状芯材
10を準備する。このシート状芯材10は、ポリウレタ
ンフォーム、シリコーンゴム、不織布、ポリエチレンフ
ォーム、ポリプロピレンフォーム、ラバースポンジ、E
VAフォーム、ポリウレタンフォームと不織布の積層体
や複合体などの熱成型可能な素材からなる。そして、こ
のシート状芯材10を表裏面から挟み込むように布12
を配置する。肌側の布は装着感等の向上のために使用さ
れ、外側の布は装飾性等の向上のために使用される。こ
の布12としては、織布、トリコットやレースなどの編
物など、シート状の繊維製品であればいずれも使用する
ことができる。また、布12に使用する繊維としては特
に限定されないが、例えば綿などの天然繊維、ポリエス
テル、ナイロン、レーヨン、ポリウレタンなどの合成繊
維が挙げられる。なお、熱成型の場合は、耐熱性の良い
合成繊維が含まれていることが好ましい。
【0016】この布12はシート状芯材10の表裏面の
必ずしも両側に配置する必要はなく、少なくとも一面、
好ましくは肌側の面に配置すればよい。
必ずしも両側に配置する必要はなく、少なくとも一面、
好ましくは肌側の面に配置すればよい。
【0017】ここで、図示の通り、布12のシート状芯
材10と対向する側の面には、予め潤滑剤としての熱可
塑性接着剤14を塗布しておくと好ましい。この熱可塑
性接着剤14としては、ポリオレフィン系、エチレン酢
酸ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、スチレンブ
ロック共重合体系等のホットメルト接着剤又はホットメ
ルト粘着剤などを使用することができる。なお、熱可塑
性接着剤14はシート状芯材10側に予め塗布しておい
てもよく、またシート状芯材10と布12の両方に塗布
しておいてもよい。
材10と対向する側の面には、予め潤滑剤としての熱可
塑性接着剤14を塗布しておくと好ましい。この熱可塑
性接着剤14としては、ポリオレフィン系、エチレン酢
酸ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、スチレンブ
ロック共重合体系等のホットメルト接着剤又はホットメ
ルト粘着剤などを使用することができる。なお、熱可塑
性接着剤14はシート状芯材10側に予め塗布しておい
てもよく、またシート状芯材10と布12の両方に塗布
しておいてもよい。
【0018】このようにして準備されたシート状物の積
層体16を、図2に示すように所望のブラカップの形に
成型するための雌雄両型18,20の間に配置する。こ
の際、雌雄両型18,20の配置関係は上下逆でも可能
である。そして、熱を加えながら雄型20を雌型18に
押し込む。すると、熱可塑性接着剤14が熱により溶融
されてシート状芯材10と布12との間で潤滑剤として
機能し、図3に示すようにシート状芯材10と布12と
がニュルニュルと相対的に滑り出す。そして、図4に示
すようにシート状芯材10と布12とが相対的にずれた
状態で、雌型18と雄型20の間で積層体16をプレス
する。この場合、プレスする温度にも依存するが、17
0〜240℃程度の温度で積層体16をプレスする場
合、型18,20内に5秒程度の時間をかけて押し込
み、1〜5分くらい押さえ付けて成型すると好ましい。
層体16を、図2に示すように所望のブラカップの形に
成型するための雌雄両型18,20の間に配置する。こ
の際、雌雄両型18,20の配置関係は上下逆でも可能
である。そして、熱を加えながら雄型20を雌型18に
押し込む。すると、熱可塑性接着剤14が熱により溶融
されてシート状芯材10と布12との間で潤滑剤として
機能し、図3に示すようにシート状芯材10と布12と
がニュルニュルと相対的に滑り出す。そして、図4に示
すようにシート状芯材10と布12とが相対的にずれた
状態で、雌型18と雄型20の間で積層体16をプレス
する。この場合、プレスする温度にも依存するが、17
0〜240℃程度の温度で積層体16をプレスする場
合、型18,20内に5秒程度の時間をかけて押し込
み、1〜5分くらい押さえ付けて成型すると好ましい。
【0019】そして、型18,20から成型物22を取
り出して冷却すると、熱可塑性接着剤14によりシート
状芯材10と布12とが接着される。
り出して冷却すると、熱可塑性接着剤14によりシート
状芯材10と布12とが接着される。
【0020】図5は、上記した成型方法により成型して
得られた成型物22を模式的に示している。図示の通
り、この成型物22を構成する布12は、無理なテンシ
ョンがかかる部分(図中、矢印で示す)において、シー
ト状芯材10に対して相対的にズレた状態で一体的に成
型されている。
得られた成型物22を模式的に示している。図示の通
り、この成型物22を構成する布12は、無理なテンシ
ョンがかかる部分(図中、矢印で示す)において、シー
ト状芯材10に対して相対的にズレた状態で一体的に成
型されている。
【0021】そして、この成型物22の不要な部分を裁
断することで、ブラカップの成型が完了する。
断することで、ブラカップの成型が完了する。
【0022】以上、本実施形態の成型方法では、シート
状芯材10と布12との間に無理なテンションをかける
ことなくブラカップを一体成型することができるため、
しわ、たるみ、つっぱりなどをほとんどなくし、外観や
着心地の良いブラカップを提供することが可能となる。
状芯材10と布12との間に無理なテンションをかける
ことなくブラカップを一体成型することができるため、
しわ、たるみ、つっぱりなどをほとんどなくし、外観や
着心地の良いブラカップを提供することが可能となる。
【0023】また、本実施形態では、シート状芯材10
と布12とを一体成型することで製造工程を短縮するこ
とができ、しかも成型後のしわ、たるみ等の修正作業を
ほとんど省略することができるため、作業性の向上を図
ることができる。
と布12とを一体成型することで製造工程を短縮するこ
とができ、しかも成型後のしわ、たるみ等の修正作業を
ほとんど省略することができるため、作業性の向上を図
ることができる。
【0024】また、従来の成型方法では、ブラカップの
しわ等を少なくするために一つ一つのブラカップを単発
で成型する必要があったが、本実施形態の成型方法で
は、成型に伴うしわ等の発生を抑えることができるた
め、図6に示すように一度に多くのブラカップを成型す
ることで、大量生産による生産性の一層の向上を図るこ
とができる。
しわ等を少なくするために一つ一つのブラカップを単発
で成型する必要があったが、本実施形態の成型方法で
は、成型に伴うしわ等の発生を抑えることができるた
め、図6に示すように一度に多くのブラカップを成型す
ることで、大量生産による生産性の一層の向上を図るこ
とができる。
【0025】また、ブラカップは薄いために変形しやす
いものであるが、本実施形態の成型方法により成型され
たブラカップは、シート状芯材10と布12との間に無
理なテンションがかかっていないため、成型直後はもち
ろんのこと、着用・洗濯を繰り返した後であっても型く
ずれのおそれが少ない。すなわち、従来の方法により成
型されたブラカップは、成型直後は型くずれのおそれは
少ないものの、各素材に無理なテンションがかかってい
るため、長期使用後はこの影響で型くずれが生じやす
い。これに対し、本実施形態の成型方法により成型され
たブラカップは、長期使用後であっても型くずれのおそ
れが少なく、造形性を維持することができる。
いものであるが、本実施形態の成型方法により成型され
たブラカップは、シート状芯材10と布12との間に無
理なテンションがかかっていないため、成型直後はもち
ろんのこと、着用・洗濯を繰り返した後であっても型く
ずれのおそれが少ない。すなわち、従来の方法により成
型されたブラカップは、成型直後は型くずれのおそれは
少ないものの、各素材に無理なテンションがかかってい
るため、長期使用後はこの影響で型くずれが生じやす
い。これに対し、本実施形態の成型方法により成型され
たブラカップは、長期使用後であっても型くずれのおそ
れが少なく、造形性を維持することができる。
【0026】これら上記した作用効果は、特にカップサ
イズの大きい深いブラカップを成型する場合に顕著に現
れる。
イズの大きい深いブラカップを成型する場合に顕著に現
れる。
【0027】ここで、従来の成型方法により成型された
ブラカップと、本実施形態の成型方法により成型された
ブラカップとは、一見すると見分けが困難である。しか
し、次のようにして両者を容易に見分けることができ
る。すなわち、本実施形態の成型方法により成型したブ
ラカップは、各素材に無理なテンションがかかっていな
いため、シート状芯材10と布12とを剥がして放置し
た場合、各パーツは成型された形をそのまま維持する。
これに対し、従来の成型方法により成型したブラカップ
は、各素材に無理なテンションがかかっているため、シ
ート状芯材と布とを剥がしてみた場合、各パーツは成型
された形を維持することができず、ひしゃげたり、ゆが
んだりする。このようにして、従来の成型方法により成
型されたブラカップと、本実施形態の成型方法により成
型されたブラカップとを容易に見分けることができる。
ブラカップと、本実施形態の成型方法により成型された
ブラカップとは、一見すると見分けが困難である。しか
し、次のようにして両者を容易に見分けることができ
る。すなわち、本実施形態の成型方法により成型したブ
ラカップは、各素材に無理なテンションがかかっていな
いため、シート状芯材10と布12とを剥がして放置し
た場合、各パーツは成型された形をそのまま維持する。
これに対し、従来の成型方法により成型したブラカップ
は、各素材に無理なテンションがかかっているため、シ
ート状芯材と布とを剥がしてみた場合、各パーツは成型
された形を維持することができず、ひしゃげたり、ゆが
んだりする。このようにして、従来の成型方法により成
型されたブラカップと、本実施形態の成型方法により成
型されたブラカップとを容易に見分けることができる。
【0028】また本実施形態では、潤滑剤として熱可塑
性接着剤14を使用し、成型時は潤滑剤として機能さ
せ、成型後はシート状芯材10と布12との接着に使用
しているため、成型後のシート状芯材10と布12との
縫着作業を省略することができ、作業性の一層の向上を
図ることができる。
性接着剤14を使用し、成型時は潤滑剤として機能さ
せ、成型後はシート状芯材10と布12との接着に使用
しているため、成型後のシート状芯材10と布12との
縫着作業を省略することができ、作業性の一層の向上を
図ることができる。
【0029】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れることなく種々の変形が可能である。
れることなく種々の変形が可能である。
【0030】例えば、本実施形態にかかる成型法はブラ
カップの成型に限定して用いられるものではなく、造形
性の維持が必要とされるような衣類用パッド、例えば肩
パッド、ヒップパッドや、ひじ・ひざのサポーター等の
成型にも用いることができる。
カップの成型に限定して用いられるものではなく、造形
性の維持が必要とされるような衣類用パッド、例えば肩
パッド、ヒップパッドや、ひじ・ひざのサポーター等の
成型にも用いることができる。
【0031】また、本実施形態では潤滑剤として熱可塑
性接着剤14を用いたが、シート状芯材10と布12と
を相対的に滑らせる機能を有する潤滑剤であれば、これ
に限定されることなく使用することができる。すなわ
ち、潤滑剤はシート状芯材10と布12とを相互に滑ら
せる機能を有していれば十分であり、シート状芯材10
と布12とを接着する機能までは必ずしも必要でない。
この潤滑剤としては、例えばポリジメチルシロキサン等
のシリコーン系潤滑剤、カルナウバワックス、パラフィ
ンワックス等のワックス、高級脂肪酸エステル、高級脂
肪酸塩等の滑剤などが挙げられる。この場合、成型後に
潤滑剤を洗い流し、更にシート状芯材10と布12との
縫着作業が必要となる場合がある。よって、潤滑剤とし
て揮発性のものを使用すれば、成型後の洗浄作業等を省
略することができるため好ましい。
性接着剤14を用いたが、シート状芯材10と布12と
を相対的に滑らせる機能を有する潤滑剤であれば、これ
に限定されることなく使用することができる。すなわ
ち、潤滑剤はシート状芯材10と布12とを相互に滑ら
せる機能を有していれば十分であり、シート状芯材10
と布12とを接着する機能までは必ずしも必要でない。
この潤滑剤としては、例えばポリジメチルシロキサン等
のシリコーン系潤滑剤、カルナウバワックス、パラフィ
ンワックス等のワックス、高級脂肪酸エステル、高級脂
肪酸塩等の滑剤などが挙げられる。この場合、成型後に
潤滑剤を洗い流し、更にシート状芯材10と布12との
縫着作業が必要となる場合がある。よって、潤滑剤とし
て揮発性のものを使用すれば、成型後の洗浄作業等を省
略することができるため好ましい。
【0032】また、本実施形態では、潤滑剤としての熱
可塑性接着剤14を布12に予め塗布していたが、成型
途中にシート状芯材10と布12との間に供給するよう
にしてもよい。
可塑性接着剤14を布12に予め塗布していたが、成型
途中にシート状芯材10と布12との間に供給するよう
にしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明の衣類用パッドの成型方法によれ
ば、シート状芯材と布との間に無理なテンションをかけ
ることなく一体成型することができるため、しわ、たる
み、つっぱりなどをほとんどなくし、外観や肌触りが良
く、また長期にわたって造形性を維持することが可能な
衣類用パッドを提供することができる。
ば、シート状芯材と布との間に無理なテンションをかけ
ることなく一体成型することができるため、しわ、たる
み、つっぱりなどをほとんどなくし、外観や肌触りが良
く、また長期にわたって造形性を維持することが可能な
衣類用パッドを提供することができる。
【0034】また本発明の衣類用パッドによれば、し
わ、たるみ、つっぱりなどがほとんどないため、外観や
肌触りの向上、また長期にわたる造形性の維持を図るこ
とが可能となる。
わ、たるみ、つっぱりなどがほとんどないため、外観や
肌触りの向上、また長期にわたる造形性の維持を図るこ
とが可能となる。
【図1】本発明の実施形態に係るブラカップの成型方法
を模式的に示す工程図である。
を模式的に示す工程図である。
【図2】本発明の実施形態に係るブラカップの成型方法
を模式的に示す工程図である。
を模式的に示す工程図である。
【図3】本発明の実施形態に係るブラカップの成型方法
を模式的に示す工程図である。
を模式的に示す工程図である。
【図4】本発明の実施形態に係るブラカップの成型方法
を模式的に示す工程図である。
を模式的に示す工程図である。
【図5】実施形態に係るブラカップの成型方法により成
型された成型物を示す斜視図である。
型された成型物を示す斜視図である。
【図6】複数のブラカップを同時成型した場合の成型物
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】従来の衣類用パッドの成型方法を模式的に示す
工程図である。
工程図である。
10…シート状芯材、12…布、14…熱可塑性接着
剤、16…積層体、18…雌型、20…雄型、22…成
型物。
剤、16…積層体、18…雌型、20…雄型、22…成
型物。
フロントページの続き (72)発明者 前山 均 大阪府大阪市東成区中道3丁目15番16号 ブリヂストン化成品大阪株式会社内 Fターム(参考) 3B035 AA21 AB17
Claims (4)
- 【請求項1】 熱成型可能なシート状芯材の表裏面の少
なくとも一方に布を重ね合わせ、型を用いて熱成型する
衣類用パッドの成型方法であって、前記シート状芯材と
前記布との間に潤滑剤を供給し、前記型内で当該シート
状芯材に対して当該布を相対的に滑らせながら熱成型す
る、ことを特徴とする衣類用パッドの成型方法。 - 【請求項2】 前記潤滑剤は熱可塑性接着剤であり、前
記シート状芯材と前記布との少なくともいずれか一方に
予め塗布しておくことを特徴とする請求項1に記載の衣
類用パッドの成型方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の成型方法
を使用して成型したことを特徴とする衣類用パッド。 - 【請求項4】 ブラカップとして使用することを特徴と
する請求項3に記載の衣類用パッド。
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---|---|---|---|
JP2000048240A JP2001234402A (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 衣類用パッドの成型方法および衣類用パッド |
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