JPH11172505A - 二層構造を有するモールド加工衣料品及びその製造方法 - Google Patents

二層構造を有するモールド加工衣料品及びその製造方法

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JPH11172505A
JPH11172505A JP34014197A JP34014197A JPH11172505A JP H11172505 A JPH11172505 A JP H11172505A JP 34014197 A JP34014197 A JP 34014197A JP 34014197 A JP34014197 A JP 34014197A JP H11172505 A JPH11172505 A JP H11172505A
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Japan
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layer
molded
garment
layer structure
clothing
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JP34014197A
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Koji Sawamoto
幸司 澤本
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RIVER STONE CO Ltd
RIVER STONE KK
Triumph International Japan Ltd
Original Assignee
RIVER STONE CO Ltd
RIVER STONE KK
Triumph International Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】形態保持性を有する面と弾力性を有する面
とを併せ持つ同時成形してなるモールド加工衣料品及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】形態保持性を有する素材を含む第1の層
(10)と、弾力性を有する素材を含む第2の層(2
0)と、を一緒に型(30,40)内に位置づけて、異
なる温度分布にて加熱加圧して、形態保持機能及び弾力
性を併せ持つモールド加工衣料品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二層構造を有する
モールド加工衣料品及びその製造方法に関する。特に、
衣料品外面には形態保持性を有する素材を含む第1の層
を配し、着用者の肌に当接する衣料品内面には弾力性を
有する素材を含む第2の層を配する二層構造を有する衣
料品であって、上記第1の層及び第2の層を同時にモー
ルド成形して得られる二層構造を有するモールド加工衣
料品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】特に、ブラジ
ャー等の女性用衣類にあっては、着用者の肌に当接する
衣料品内面には柔らかい触感が要求され、衣料品外面に
は例えば乳房の形態を保持し得るに足る形態保持性が要
求される。
【0003】しかし、この相反する要求に応える一体構
造の素材は現在のところ知られていない。従来のパデッ
ドブラジャーは、不織布又はポリウレタン等の素材を単
独で用いているのが一般的である。しかし、従来のパデ
ッドブラジャーにおいては、着用・洗濯の繰り返しによ
り、不織布のへたり、柔軟化やポリウレタンの脆弱化に
より、形態保持機能が低下するという問題があった。ま
たポリウレタンの黄変によるデザインへの影響の問題も
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
欠点を解決すべく、衣料品外面には形態保持性を有する
素材を含む第1の層を配し、着用者の肌に当接する衣料
品内面には弾力性を有する素材を含む第2の層を配する
二層構造を有する衣料品であって、上記第1の層と第2
の層とを同時にモールド成形して得られる二層構造を有
するモールド加工衣料品及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、形態保
持性を有する素材を含む第1の層と、弾力性を有する素
材を含む第2の層と、を同時にモールド成形してなる二
層構造を有するモールド加工衣料品が提供される。該モ
ールド加工衣料品は、一体成形のモールド加工品であり
ながら、形態保持性と弾力性という相反する二種の特性
を有する点に特徴がある。
【0006】また前記第1の層及び前記第2の層は、そ
れぞれ全体的に単一の硬度又は少なくとも2種類の硬度
の異なる部分を有してもよい。第1の層及び第2の層が
硬度の異なる部分を有する場合としては、第1の層及び
第2の層の周縁部分を硬く、中央部分を柔らかく形成す
る場合や、特に形態保持機能が要求される部位を硬く形
成する場合などがある。このように第1の層及び第2の
層が、それぞれ少なくとも2種類の硬度の異なる部分を
有する場合には、衣料品の所望の部位に形態保持性と弾
力性とを与えることができ、よりきめ細やかな形態保持
機能と柔軟な感触とを発現し得る。
【0007】さらに前記第1の層は編物素材を含み、前
記第2の層は熱可塑性樹脂を含む不織布及び熱成形性合
成樹脂発泡体からなる群より選択される素材を含むこと
が好ましい。上記編物素材としては、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維など
の合成樹脂等を編成してなるダブルラッセル等のラッセ
ル編地、平編地、トリコット編地、ゴム編地、ダンボー
ルニット等が好ましい。また上記第1の層を硬度の異な
る部分を有するように構成する場合には、上記合成樹脂
等は、融点の異なる異種成分、例えば相対的に高融点の
ポリエステル繊維と相対的に低融点のポリエステル繊維
との組み合わせを含むことが好ましい。上記熱可塑性樹
脂を含む不織布としては、ポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、などの合成樹脂
を含む不織布が好ましい。上記熱成形性合成樹脂発泡体
としては、ポリウレタン発泡体、軟質ポリ塩化ビニル発
泡体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の発泡体等が好ま
しい。これらの編物素材及び不織布並びに熱成形性合成
樹脂発泡体は、一般に入手しやすくコスト的にも廉価で
ある。
【0008】また、前記第1の層は衣料品外面を形成
し、前記第2の層は着用者の肌側と接する衣料品内面を
形成することが好ましい。かかる配置により、衣料品外
面には適度な形態保持性を付与し、衣料品内面には適度
な弾力性を付与し得るので、補整機能ばかりでなく、柔
軟な着心地も同時に達成し得る。
【0009】前記モールド加工衣料品は、女性用衣類の
カップ部であることが好ましく、特にブラジャー等のカ
ップ部としての利用に適している。ブラジャーのカップ
部等の補整機能と柔軟な感触の実現が特に要求される部
位に、本発明のモールド加工衣料品を用いることによっ
て、従来になかった優れた形態保持機能及び着用感を提
供し得る。また、この場合には、カップ部周縁部及び/
又は側縁部には乳房の重量がかかることから、より高い
形態保持機能が要求され、カップ部中央部は乳房が直接
接触することからより柔らかな肌触りが要求されること
から、カップ部の周縁部及び/又は側縁部が硬く、カッ
プ部の中央部が柔らかくなるように、該第1の層と第2
の層とを同時にモールド成形してなることが好ましい。
こうして、従来品で得られなかったよりきめ細やかな形
態保持機能及び着用感を体験し得る。
【0010】また本発明によれば、二層構造を有するモ
ールド加工衣料品の製造方法であって、形態保持性を有
する素材を含む第1の層を準備する工程と、弾力性を有
する素材を含む第2の層を準備する工程と、上記第1の
層及び上記第2の層を整合させる工程と、整合された上
記第1の層と上記第2の層とを同時にモールド加工処理
して所望形状の衣料品を成形する工程と、を備えること
を特徴とする二層構造を有するモールド加工衣料品の製
造方法が提供される。異なる素材からなる第1の層と第
2の層とを同時にモールド成形することで、短い製造時
間で、一体構造でありながら形態保持機能と弾力性とを
共に備える衣料品を提供し得るものである。
【0011】前記第1の層及び第2の層を整合させる工
程は、上記第1の層又は上記第2の層のいずれか一方に
熱接着剤を塗布する工程と、上記熱接着剤を塗布した上
記第2の層又は第1の層の面に、熱接着剤を塗布してい
ない層を整合させる工程と、を備えることが好ましい。
こうして整合された第1の層と第2の層とは続くモール
ド加工処理工程で加熱されると、熱接着剤が溶融して第
1の層及び第2の層を結合させるので、得られるモール
ド加工衣料品においては第1の層と第2の層とが一体と
なる。あるいは、モールド加工処理工程の前に、第1の
層と第2の層とを一緒に熱接着剤の作用可能な温度まで
加熱して、熱接着剤によりラミネートしてもよい。この
場合には、第1の層と第2の層とが結合されているの
で、位置のずれが生じず、モールド加工処理工程におい
て型に容易に挿入し得る。なお、上記熱接着剤としては
衣料品業界にて慣用されている熱接着剤を用いることが
でき、ポリアミド接着パウダー、ポリエステル接着パウ
ダー、EVA接着剤パウダー等が好ましい。
【0012】前記第1の層と第2の層とを同時にモール
ド加工処理して所望形状の衣料品を成形する工程は、上
記第1の層と上記第2の層との加熱条件及び/又は加圧
条件を制御する工程を備えることが好ましい。特に、形
態保持機能を呈すべき第1の層を相対的に高温の第1の
温度にて加熱し、同時に弾力性を呈すべき第2の層を上
記第1の温度よりも相対的に低温の第2の温度にて加熱
するように、加熱条件を制御することが好ましい。第1
の温度及び第2の温度は、用いる素材の軟化温度によっ
て異なるが、例えば第1の層に軟化温度190℃のポリ
エステル繊維を含む素材を用い、第2の層に軟化温度1
50℃のポリエステル繊維を含む不織布を含む素材を用
いる場合には、第1の温度を180〜190℃程度、第
2の温度を150〜160℃程度とすることが好まし
い。第1の温度と第2の温度との差は、用いる素材によ
って異なるが、最小10〜15℃程度あればよい。
【0013】また、第1の層及び第2の層を少なくとも
2種類の硬度の異なる部分を有するように形成する場合
には、第1の層及び第2の層の周縁部と中央部との加熱
条件及び/又は加圧条件を制御する工程を備えることが
好ましい。特に、第1の層及び第2の層の周縁部を中央
部よりも相対的に高温に加熱する工程及び/又は相対的
に高圧に加圧する工程を備えることが好ましい。
【0014】加熱条件の制御としては、例えば、硬度を
高くしたい部位を用いている素材繊維の融点まで加熱し
て軟化させ、硬度を低くしたい部位を該融点未満に加熱
して軟化しないように、加熱条件を制御する。その後、
自然放冷又は強制冷却等により冷却して硬化させれば、
異なる硬度の部位を有するモールド加工衣料品が得られ
る。特に、軟化温度の異なるポリエステル繊維等の組み
合わせを素材として用いる場合には、より細分化した硬
度差を付すことができる。例えば軟化温度が150℃と
190℃のポリエステル繊維を含む素材を用いる場合に
は、高い硬度が要求される部位を180〜190℃程度
まで加熱してポリエステル繊維を溶融させて、次いで冷
却することで硬化させ、一方、低い硬度が要求される部
位の加熱条件は130℃程度に抑え、繊維が溶融しない
ようにする。このようにして、衣料品の部位に応じて、
所望の形態保持機能及び弾力性を付すことができる。
【0015】加圧条件の制御は、上記加熱条件の制御と
共に、あるいは単独で、硬度を高くしたい部位に相対的
に強い圧力をかけ、一方硬度を低くしたい部位に相対的
に弱い圧力をかけることでなし得る。具体的には、型の
周縁部に強い圧力をかけて、第1の層及び第2の層を密
着させて相対的に硬く形成し、中央部に弱い圧力をかけ
て層内部の間隙率を残して相対的に柔らかく形成するこ
ともできる。
【0016】前記形態保持性を有する素材を含む第1の
層を準備する工程は、編物素材を準備する工程と、該編
物素材をモールド加工衣料品の出来上がり寸法よりも大
きな寸法に裁断する工程と、を備え、前記弾力性を有す
る素材を含む第2の層を準備する工程は、熱可塑性樹脂
を含む不織布又は熱成形性合成樹脂発泡体からなる群よ
り選ばれた素材を準備する工程と、該素材をモールド加
工衣料品の出来上がり寸法よりも大きな寸法に裁断する
工程と、を備えることが好ましい。ここで、出来上がり
寸法よりも大きな寸法とは、製造する衣料品や用いる素
材によって適宜決定する。例えば、ポリエステル繊維を
含む素材からなる第1の層と上記ポリエステル繊維の融
点よりも低い融点を有するポリエステル繊維を含む不織
布を含む素材からなる第2の層とを準備して、ブラジャ
ーのカップ部を製造する場合には、モールド加工処理工
程での縮小を考慮して、3割程度、出来上がり寸法より
も大きく裁断することが好ましい。
【0017】
【好ましい実施形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】図1は、本発明のモールド加工衣料品をブ
ラジャーのカップ部に適用した場合の実施形態の断面図
を示す。
【0019】ここで、カップ部1は、形態保持性を有す
る素材を含む第1の層10と、弾力性を有する素材を含
む第2の層20と、を同時にモールド成形してなる二層
構造を有する。第1の層10は、ポリエステル繊維を含
むダブルラッセル編地素材からなり、第2の層20は熱
可塑性樹脂を含む不織布又は熱成形性合成樹脂発泡体を
含む素材からなる。第2の層20は着用時に着用者の肌
側に面する内側面を形成し、第1の層10は外面側を形
成する。第1の層10は乳房形状を維持するに足る形態
保持性を発揮し、第2の層20は乳房に柔らかい感触を
付与するに足る弾力性を発揮する。
【0020】カップ部1の中央部分2は、周縁部分3に
比較して硬度が低く成形されており、乳房に柔らかい感
触を付与するに足る柔軟性を有する。周縁部分3は、乳
房形状を維持し、バストアップ効果を奏するに足る硬度
を有するように成形されている。
【0021】図2に、図1のカップ部の製造工程の概略
を示す。まず、軟化温度の異なるポリエステル繊維を含
むダブルラッセル編地からなる第1の層10と、熱可塑
性樹脂を含む不織布又は熱成形性合成樹脂発泡体からな
る第2の層20とを出来上がり寸法よりも3割程度大き
な寸法に裁断する(図2(a))。次に、第2の層20
の一方の面に熱接着剤を塗布し、該一方の面に第1の層
10を重ねる(図2(b))。次に、重なった第1の層
10及び第2の層20を第1の層10を下にして雌型3
0に位置づけて(図2(c))、雄型40を雌型30と
整合させる(図2(d))。次に、型に所定の圧力をか
けながら、素材の融点に応じて所望温度まで加熱する
(図2(e))。このとき、同時に第1の層10と第2
の層20との間の熱接着剤50も溶融して第1の層10
と第2の層20とが結合する。
【0022】図3に、加熱処理工程中の型の部位におけ
る温度分布の概略を示す。ここでは、第1の層10とし
て軟化温度150℃と190℃の2種類のポリエステル
繊維のダブルラッセル編地を用い、第2の層20として
軟化温度150℃のポリエステル繊維を含む不織布を用
いる場合を示す。この場合には、雌型30の中央部31
は約130℃に、雌型30の両端部32及び33は18
0〜190℃に、雄型40の中央部41は約130℃
に、雄型40の両端部42及び43は約150℃に、全
体を同時に加熱加圧する。すると、雌型30の中央部3
1に接する第1の層10の軟化温度150℃及び190
℃のポリエステル繊維はいずれも軟化せず、雌型30の
両端部32及び33に接する第1の層10の軟化温度1
50℃及び190℃のポリエステル繊維は軟化する。一
方、雄型40の中央部41に接する第2の層20の軟化
温度150℃のポリエステル繊維は軟化せず、雄型40
の両端部42及び43に接する第2の層20の軟化温度
150℃のポリエステル繊維は軟化する。
【0023】あるいは、第1の層及び第2の層をそれぞ
れ単一の硬度に形成する場合には、単一の融点の繊維を
用いて、型の中央部及び両端部に異なる温度分布を与え
ずに、型全体に均一に加熱する。
【0024】また、周縁部のみを中央部よりもわずかに
硬くしたい場合には、周縁部に中央部よりも強い圧力を
かける。もっとも、加圧条件の制御と加熱条件の制御を
同時に行って、より細分化した硬度を与えることもでき
る。
【0025】次に、所定時間放置して自然冷却させるか
又は強制冷却して、第1の層10及び第2の層20を硬
化させると、所望の硬度を有するカップ部1が得られ
る。図示した実施形態においては、周縁部2が硬く、中
央部3が柔らかい所望形状のカップ部1が成形される。
該成形されたカップ部1を型から取り出してカップ部1
の製造工程は終了する。こうして製造されたカップ部1
は、内側面の中央部2が最も柔らかく、次いで内側面の
周縁部3、外側面の中央部2’、外側面の周縁部3’の
順に硬くなり、乳房に接する内側面は弾力性を有し、外
側面は乳房形状を維持するに足る形態保持性を有するも
のとなる。
【0026】以上、ブラジャーのカップ部について説明
したが、本発明はこれに限られず、形態保持機能と弾力
性とが要求される衣料品全てに適用可能である。例え
ば、ブラジャー以外のカップ部を有するブラスリップ、
ビスチェ等の女性用衣類、肩パッド等の衣類付属品又は
部品等にも適用可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、形態保持機能と弾力性
とを併せ持つモールド加工衣料品が提供される。特にブ
ラジャー等のカップ部に用いる場合には、バストアップ
効果と良好な肌触りの相反する2種の要求を同時に満足
し得る、という顕著な効果を奏する。特に、硬度の必要
な部位に適度な硬度を付与し得るので、従来の衣料品に
ない優れた形態保持機能及び着用感を実現し得る。
【0028】また本発明のモールド加工衣料品の製造方
法は、形態保持機能を有する第1の層と弾力性を有する
第2の層とを同時にモールド成形して得られるので、製
造コスト及び時間が大幅に削減される。特に、硬度の異
なる部位を同時にモールド成形するときは、従来のモー
ルド成形工程に比較して大幅な工程削減となるばかりで
なく、数回のモールド加工を繰り返すことによるデザイ
ン上の制約も解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のモールド加工衣料品をブラジ
ャーのカップ部に適用した場合の実施形態の断面図であ
る。
【図2】図2は、図1のカップ部の製造工程の概略を示
す説明図である。
【図3】図3は、一実施形態における加熱工程の型の部
位における温度分布の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
1:カップ部 2、2’:カップ部周縁部分 3、3’:カップ部中央部分 10:第1の層 20:第2の層 30:雌型 31:雌型中央部 32,33:雌型両端部 40:雄型 41:雄型中央部 42,43:雄型両端部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形態保持性を有する素材を含む第1の層
    と、弾力性を有する素材を含む第2の層と、を同時にモ
    ールド成形してなる二層構造を有するモールド加工衣料
    品。
  2. 【請求項2】請求項1の二層構造を有するモールド加工
    衣料品であって、前記第1の層及び前記第2の層は、そ
    れぞれ、全体に均一の硬度を有することを特徴とする二
    層構造を有するモールド加工衣料品。
  3. 【請求項3】請求項1の二層構造を有するモールド加工
    衣料品であって、前記第1の層及び前記第2の層は、そ
    れぞれ、少なくとも2種類の硬度の異なる部分を有する
    ことを特徴とする二層構造を有するモールド加工衣料
    品。
  4. 【請求項4】請求項3の二層構造を有するモールド加工
    衣料品であって、前記第1の層及び前記第2の層の周縁
    部分が硬く、前記第1の層及び第2の層の中央部分が柔
    らかくなるように、該第1の層と第2の層とを同時にモ
    ールド成形してなることを特徴とする二層構造を有する
    モールド加工衣料品。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1の二層構造を有
    するモールド加工衣料品であって、前記第1の層は編物
    素材を含み、前記第2の層は熱可塑性樹脂を含む不織布
    及び熱成形性合成樹脂発泡体からなる群より選択される
    素材を含み、該第1の層と第2の層とを同時にモールド
    成形してなることを特徴とする二層構造を有してなるモ
    ールド加工衣料品。
  6. 【請求項6】請求項3の二層構造を有するモールド加工
    衣料品であって、前記第1の層は融点の異なる少なくと
    も2種の異種成分からなる編物素材を含み、前記第2の
    層は熱可塑性樹脂を含む不織布及び熱成形性合成樹脂発
    泡体からなる群より選択される素材を含み、該第1の層
    と第2の層とを同時にモールド成形してなることを特徴
    とする二層構造を有してなるモールド加工衣料品。
  7. 【請求項7】請求項5又は6の二層構造を有するモール
    ド加工衣料品であって、 前記編物素材は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
    アクリル繊維、ビニロン繊維などの合成樹脂等を編成し
    てなるダブルラッセル等のラッセル編地、平編地、トリ
    コット編地、ゴム編地等からなる群より選択される編物
    素材であり、 前記熱可塑性樹脂を含む不織布は、ポリエステル繊維、
    ポリアミド繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維等からな
    る群より選択される熱可塑性合成樹脂を含む不織布であ
    り、 前記熱成形性合成樹脂発泡体は、ポリウレタン発泡体、
    軟質ポリ塩化ビニル発泡体、エチレン−酢酸ビニル共重
    合体の発泡体等からなる群より選択される熱成形性合成
    樹脂発泡体であることを特徴とする二層構造を有するモ
    ールド加工衣料品。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1の二層構造を有
    するモールド加工衣料品であって、前記第1の層が衣料
    品外面を形成し、前記第2の層が着用者の肌側と接する
    衣料品内面を形成することを特徴とする二層構造を有す
    るモールド加工衣料品。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1の二層構造を有
    するモールド加工衣料品であって、前記モールド加工衣
    料品が女性用衣類のカップ部であることを特徴とする二
    層構造を有するモールド加工衣料品。
  10. 【請求項10】請求項9の二層構造を有するモールド加
    工衣料品であって、前記女性用衣類がブラジャーである
    ことを特徴とする二層構造を有するモールド加工衣料
    品。
  11. 【請求項11】請求項9又は10の二層構造を有するモ
    ールド加工衣料品であって、前記カップ部の周縁部及び
    /又は側縁部が硬く、前記カップ部の中央部が柔らかく
    なるように、該第1の層と第2の層とを同時にモールド
    成形してなることを特徴とする二層構造を有するモール
    ド加工衣料品。
  12. 【請求項12】二層構造を有するモールド加工衣料品の
    製造方法であって、 形態保持性を有する素材を含む第1の層を準備する工程
    と、 弾力性を有する素材を含む第2の層を準備する工程と、 上記第1の層及び上記第2の層を整合させる工程と、 整合された上記第1の層と上記第2の層とを同時にモー
    ルド加工処理して所望形状の衣料品を成形する工程と、
    を備えることを特徴とする二層構造を有するモールド加
    工衣料品の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項12の二層構造を有するモールド
    加工衣料品の製造方法であって、前記第1の層及び第2
    の層を整合させる工程は、 上記第1の層又は上記第2の層のいずれか一方に熱接着
    剤を塗布する工程と、 上記熱接着剤を塗布した上記第1の層又は上記第2の層
    のいずれかの面に、熱接着剤を塗布していない層を整合
    させる工程と、を備えることを特徴とする二層構造を有
    するモールド加工衣料品の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項12又は13の二層構造を有する
    モールド加工衣料品の製造方法であって、前記第1の層
    と第2の層とを同時にモールド加工処理して所望形状の
    衣料品を成形する工程は、上記第1の層と上記第2の層
    との加熱条件及び/又は加圧条件を制御する工程を備え
    ることを特徴とする二層構造を有するモールド加工衣料
    品の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項14の二層構造を有するモールド
    加工衣料品の製造方法であって、前記第1の層と第2の
    層との加熱条件及び/又は加圧条件を制御する工程は、 前記第1の層を第1の温度まで加熱しながら同時に前記
    第2の層を上記第1の温度よりも低い第2の温度まで加
    熱し、該第1の層と該第2の層とを同時に加圧処理する
    工程を備え、硬度の異なる第1の層と第2の層とを同時
    にモールド加工処理することを特徴とする二層構造を有
    するモールド加工衣料品の製造方法。
  16. 【請求項16】請求項12〜15のいずれか1の二層構
    造を有するモールド加工衣料品の製造方法であって、前
    記第1の層と第2の層とを同時にモールド加工処理して
    所望形状の衣料品を成形する工程は、上記第1の層及び
    第2の層の周縁部と中央部との加熱条件及び/又は加圧
    条件を制御する工程を備えることを特徴とする二層構造
    を有するモールド加工衣料品の製造方法。
  17. 【請求項17】請求項16の二層構造を有するモールド
    加工衣料品の製造方法であって、前記第1の層及び第2
    の層の周縁部と中央部との加熱条件及び/又は加圧条件
    を制御する工程は、 前記第1の層及び前記第2の層の周縁部を前記第1の層
    及び前記第2の層の中央部よりも高温に加熱する工程及
    び/又は高圧に加圧する工程を備え、硬度の異なる周縁
    部と中央部とを成形することを特徴とする二層構造を有
    するモールド加工衣料品の製造方法。
  18. 【請求項18】請求項12〜17のいずれか1の二層構
    造を有するモールド加工衣料品の製造方法であって、 前記形態保持性を有する素材を含む第1の層を準備する
    工程は、編物素材を準備する工程と、該編物素材をモー
    ルド加工衣料品の出来上がり寸法よりも大きな寸法に裁
    断する工程と、を備え、 前記弾力性を有する素材を含む第2の層を準備する工程
    は、熱可塑性樹脂を含む不織布又は熱成形性合成樹脂発
    泡体からなる群より選ばれた素材を準備する工程と、該
    素材をモールド加工衣料品の出来上がり寸法よりも大き
    な寸法に裁断する工程と、を備えることを特徴とする二
    層構造を有するモールド加工衣料品の製造方法。
  19. 【請求項19】請求項18の二層構造を有するモールド
    加工衣料品の製造方法であって、前記編物素材は、融点
    の異なる少なくとも2種の異種成分からなることを特徴
    とする二層構造を有するモールド加工衣料品の製造方
    法。
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