JPH077053U - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置

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Publication number
JPH077053U
JPH077053U JP3970393U JP3970393U JPH077053U JP H077053 U JPH077053 U JP H077053U JP 3970393 U JP3970393 U JP 3970393U JP 3970393 U JP3970393 U JP 3970393U JP H077053 U JPH077053 U JP H077053U
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JP
Japan
Prior art keywords
deflection coil
insulating
bobbin
plate
horizontal deflection
Prior art date
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Pending
Application number
JP3970393U
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English (en)
Inventor
恒彦 片野
祥人 中福
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH077053U publication Critical patent/JPH077053U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平偏向コイル2の巻き始め側の引き出し線
Sと水平偏向コイル2の渡り線部4との絶縁を図り、引
き出し線Sをボビン1の外側に容易に引き出すことがで
きる組み立て作業性に優れた偏向ヨーク装置を提供す
る。 【構成】 ボビン1の頭部側拡大径部7に、水平偏向コ
イル2の渡り線部4の前面を覆う形態の絶縁鍔板11を設
ける。この絶縁鍔板11の前面側に断面が略L字形状をし
た絶縁遮蔽板13を形成する。絶縁遮蔽板13の前端壁15と
底壁16とにかけて開口した配線溝14を設ける。水平偏向
コイル2の巻き始め側の引き出し線Sは絶縁鍔板11の板
面に沿わせて渡り線部4との絶縁を図り、さらに、配線
溝14を経由して絶縁鍔板11と絶縁遮蔽板13との間を通し
て外に引き出す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テレビジョン受像機やディスプレイ装置に使用される偏向ヨーク装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4には、テレビジョン受像機やディスプレイ装置に使用されている一般的な 偏向ヨーク装置の模式構成がネック側から見た状態で示されている。この種の偏 向ヨーク装置は、ボビン1の内周面に沿ってくら型形状をした一対の水平偏向コ イル2がトップ側とボトム側に装着され、ボビン1の外周面側には図示されてい ない垂直偏向コイルとコアが装着されているものである。
【0003】 ボビン1に装着される水平偏向コイル2は、コイル巻線を金型に巻き、巻線完 了後に金型から取り外して、くら型形状のコイルとして形成される。このくら型 に巻かれたコイルは、図5の(a)に示すように、コイル巻線の巻き始め側の引 き出し線Sと、巻き終わり側の引き出し線Fとが粘着テープ3によって止められ 、金型から取り外した水平偏向コイルは図5の(a)に示すように引き出し線S ,Fがほぼ水平方向に反対側に向いた形態となっている。
【0004】 この水平偏向コイル2をボビン1に装着する際には、まず、巻き始め側の引き 出し線Sを図5の(b)に示すように垂直起立方向に曲げ、引き出し線Sと水平 偏向コイル2の渡り線部4との絶縁を図るために、図4に示す如く、引き出し線 S,Fを止める粘着テープ3の対向部分に設けられた絶縁用リブ5と、ボビン1 側との間の隙間穴通路6を通して巻き始め側の引き出し線Sを引き出して水平偏 向コイル2をボビン1に装着している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、水平偏向コイル2の巻き始め側の引き出し線Sを隙間穴通路6 から引き出し装着する際には、まず、図5の(b)に示すように水平偏向コイル 2の巻き始め側の引き出し線Sを起立方向に立ち上げ、然る後に、水平偏向コイ ル2をボビン1の内周面に当てがいながら巻き始め側の引き出し線Sを狭い隙間 穴通路6に通さなければならないため、水平偏向コイル2の取り付け作業が非常 に煩雑となり、その作業性は非常に悪いものであった。
【0006】 本考案は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、 水平偏向コイルをボビンに取り付ける作業が非常に容易で作業性のよい偏向ヨー ク装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 本考案はボビンの内周面にくら型の偏向コイルが装着されてなる偏向ヨーク装置 において、ボビンの頭部側には前記偏向コイルの渡り線部の前端面側を覆う形態 で張り出した絶縁鍔板が設けられ、さらに絶縁鍔板の前端面側には該絶縁鍔板の 前端面外縁部を覆う形態の断面が略L字形状をした絶縁遮蔽板が連接され、この 絶縁遮蔽板にはその前端面と底面にかけて開口した配線溝が設けられ、偏向コイ ルの巻き始め側の引き出し線は絶縁鍔板の前端面に沿って偏向コイルの渡り線部 と絶縁されて引き出され、さらに前記配線溝を通り、絶縁鍔板と絶縁遮蔽板との 間を通して外に引き出されていることを特徴として構成されている。
【0008】
【作用】
上記構成の本考案において、水平偏向コイルをボビンに取り付ける場合には、 コイル巻線の巻回により形成した水平偏向コイルをそのままボビンの内周面に当 てがい、コイル巻線の巻き始め側の引き出し線を絶縁鍔板の上側に沿わせて、水 平偏向コイルの渡り線部との絶縁を図った状態で絶縁遮蔽板側の配線溝を経由し て絶縁鍔板と絶縁遮蔽板との間を通して外に引き出す。
【0009】
【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1には、本考案に係る偏 向ヨーク装置の一実施例の要部構成が示されている。本実施例が従来例と異なる 特徴的なことは、水平偏向コイルの巻き始め側の引き出し線を水平偏向コイルの 渡り線部との絶縁を図って容易に引き出せるようにボビンの頭部側を特有な形状 に構成したことであり、それ以外の構成は従来例と同様であり、従来例と同一の 部分には同一符号を付して示している。
【0010】 図1は本実施例のボビンの特有な構成を示したもので、ボビン1の頭部側には 水平偏向コイル2の頭部側の渡り線部4を収容する頭部側拡大径部7が形成され ており、この頭部側拡大径部7の後壁面8と外周壁面10とに囲まれて渡り線部4 が収容されている。
【0011】 前記外周壁面10の先端側には特徴的な絶縁鍔板11が外周壁面10に対して直角方 向に突き出して設けられ、この絶縁鍔板11の内側への突き出し面12によって渡り 線部4の前端面側が覆われ、渡り線部4の絶縁が図られている。
【0012】 この絶縁鍔板11の前端面中央部からは断面が略L字形状をした絶縁遮蔽板13が 連接されており、この絶縁遮蔽板13と絶縁鍔板11との間は溝空間となっており、 この溝空間の外面側は開口状態となっている。
【0013】 この絶縁遮蔽板13には配線溝14が形成されている。この配線溝14は絶縁遮蔽板 13の前端壁15と底壁16にかけて開口することにより形成され、この実施例では前 端壁15の開口幅よりも底壁16の開口幅を大きくし、開口部の前端壁15と底壁16と の境界部は底壁16よりも前端壁15の方が周方向に付き出すリブ形状になっている 。なお、本実施例では、前記配線溝14と同様形状の溝が水平偏向コイル2の引き 出し線Fを引き出すための溝として中心線Lの反対側に設けられている。
【0014】 この実施例は上記のように構成されており、次に、水平偏向コイル2をボビン 1に組み込む作業例を図2に基づいて説明する。この組み込み作業に際しては、 組み込みの芯部となる筒状治具17が用いられる。この筒状治具17の両側から一対 の水平偏向コイル2を引き出し線Sを起立方向に曲げ加工せずに、そのまま筒状 治具17に当てがい、この状態で、前記本実施例の特徴的な一対のボビン1を左右 両側から当てがうことにより、水平偏向コイル2はボビン1の内周面に沿って嵌 め込まれ、水平偏向コイル2の頭部側の渡り線部4は頭部側拡大径部7の内側に 嵌め込み収容される。そして、このとき、水平偏向コイル2の巻き始め側の引き 出し線Sは図1の絶縁鍔板11の板面に沿った後、配線溝14を通って外側に引き出 される。同様に、巻き終わり側の引き出し線Fもボビン1に設けた他方の配線溝 を通して外に引き出される。この引き出し線S,Fはその組み立て状態で配線の ための引き回しが可能となり、また、必要に応じ、ボビン1の所望位置に端子ピ ンを設け、この端子ピンにからげ接続される。
【0015】 本実施例によれば、ボビン1に絶縁鍔板11を設け、さらに絶縁遮蔽板13に配線 溝14を設けたものであるから、金型を用いて巻線巻回によって作製された水平偏 向コイル2の巻き始め側の引き出し線Sを、従来例のように起立方向に曲げ加工 をするということなく、そのままの引き出し線Sの状態で、ボビン1に組み込む ことができる。
【0016】 また、この引き出し線Sの引き出しに際し、引き出し線Sは絶縁鍔板11の面上 に沿って引き出されることで、引き出し線Sと水平偏向コイル2の渡り線部4と の絶縁を確実に図ることができる。
【0017】 さらに、本実施例では、従来例のように引き出し線Sを隙間穴通路6(図4) に通す困難な作業が不要となり、配線溝14を通して外に引き出すことができるの で、その引き出し作業も非常に容易となり、作業効率も大幅に改善される。
【0018】 さらに、引き出し線S,Fを絶縁鍔板11と絶縁遮蔽板13との間の溝に収容した 状態で偏向ヨーク装置を次の陰極線管の取り付け作業位置等に搬送することがで き、この搬送過程で引き出し線S,Fが他のものに引っ掛かって断線するという こともなくなる。
【0019】 さらに、本実施例の偏向ヨーク装置を陰極線管に組み込んで使用するとき、水 平偏向コイル2の渡り線部4は絶縁遮蔽板13によって外部と絶縁遮蔽されるので 、感電に対する安全も図られることとなる。
【0020】 さらに、前記図2の組み立て例で説明したように、水平偏向コイル2をボビン 1に組み込んだ状態で、その組み込み状態のまま、つまり、ボビン1と水平偏向 コイル2をひっくり返したりすることなく、引き出し線S,Fの引き回し配線を することができるので、配線作業が非常にやり易くなるとともに、偏向ヨーク装 置の組み立てと配線の自動化を図る上でも非常に有利である。
【0021】 なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り 得る。例えば、絶縁遮蔽板13の前端壁15と底壁16の境界部のリブ形状は必ずしも 実施例の形状に限られるものではなく、図3に示すような他のリブ形状とするこ ともできる。
【0022】 また、本実施例では水平偏向コイル2の組み込み構成を対象にして説明したが 、本考案はくら型形状をした垂直偏向コイルとボビンとの組み込み構成にも適用 されるものである。
【0023】
【考案の効果】
本考案は、くら型の偏向コイルのボビン側に偏向コイルの渡り線部の前端面側 を覆う絶縁鍔板を設け、さらに、絶縁鍔板の前端面側に断面が略L字形状をした 絶縁遮蔽板を設け、この絶縁遮蔽板に配線溝を設けたものであるから、偏向コイ ルの巻き始め側の引き出し線の曲げ加工を要することなく、偏向コイルをそのま まボビンに取り付けることができる。
【0024】 また、偏向コイルの巻き始め側の引き出し線は絶縁鍔板の板面に沿って引き出 されるので、巻き始め側の引き出し線と偏向コイルの渡り線部との絶縁は完璧な ものとなる。
【0025】 さらに、偏向コイルの巻き始め側の引き出し線は前記絶縁鍔板に沿って引き出 された後、配線溝を通して外側に引き出せばよいので、従来例のように引き出し 線を苦労して隙間穴通路に通す必要がなく、従来例に比べ、引き出し線の引き出 し作業が非常に容易となり、前記巻き始め側の引き出し線に曲げ加工を要しない ことと相まって、偏向コイルの組み込み作業性を大幅に改善することができる。
【0026】 さらに、偏向コイルをボビンに組み込んだ状態のまま、ひっくり返したりして 位置を変えることなく引き出し線の引き回し配線を行うことができるので、組み 立てと配線の自動化を図る上で非常に有利である。
【0027】 さらに、本考案では、絶縁鍔板の前面側にさらに絶縁遮蔽板が設けられるので 、装置使用時の感電に対する安全性も高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る偏向ヨーク装置の一実施例を示す
要部構成図である。
【図2】同実施例に係る偏向ヨーク装置の水平偏向コイ
ルとボビンとの組み込み作業例の説明図である。
【図3】同実施例における水平偏向コイルの引き出し線
の引き出し経路に設けられるリブの他の形状例を示す説
明図である。
【図4】従来の偏向ヨーク装置をネック側から見た模式
説明図である。
【図5】水平偏向コイルおよびその引き出し線の引き出
し形状の説明図である。
【符号の説明】
1 ボビン 2 水平偏向コイル 4 渡り線部 11 絶縁鍔板 13 絶縁遮蔽板 14 配線溝 S,F 引き出し線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンの内周面にくら型の偏向コイルが
    装着されてなる偏向ヨーク装置において、ボビンの頭部
    側には前記偏向コイルの渡り線部の前端面側を覆う形態
    で張り出した絶縁鍔板が設けられ、さらに絶縁鍔板の前
    端面側には該絶縁鍔板の前端面外縁部を覆う形態の断面
    が略L字形状をした絶縁遮蔽板が連接され、この絶縁遮
    蔽板にはその前端面と底面にかけて開口した配線溝が設
    けられ、偏向コイルの巻き始め側の引き出し線は絶縁鍔
    板の前端面に沿って偏向コイルの渡り線部と絶縁されて
    引き出され、さらに前記配線溝を通り、絶縁鍔板と絶縁
    遮蔽板との間を通して外に引き出されている偏向ヨーク
    装置。
JP3970393U 1993-06-25 1993-06-25 偏向ヨーク装置 Pending JPH077053U (ja)

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JPH077053U true JPH077053U (ja) 1995-01-31

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JP3970393U Pending JPH077053U (ja) 1993-06-25 1993-06-25 偏向ヨーク装置

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