JPH09245676A - 偏向ヨーク及び偏向ヨークのリード線引出し方法 - Google Patents

偏向ヨーク及び偏向ヨークのリード線引出し方法

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JPH09245676A
JPH09245676A JP8320696A JP8320696A JPH09245676A JP H09245676 A JPH09245676 A JP H09245676A JP 8320696 A JP8320696 A JP 8320696A JP 8320696 A JP8320696 A JP 8320696A JP H09245676 A JPH09245676 A JP H09245676A
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JP
Japan
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lead wire
separator
winding start
diameter portion
winding
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JP8320696A
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Hideki Toyoshima
英樹 豊嶋
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平偏向コイルをセパレータに組み込む際に
リード線がセパレータに噛み込むことがない偏向ヨーク
を提供する。 【解決手段】 セパレータ1の小径部1b側にはフラン
ジ35a,35bが形成されている。セパレータ1の内
部には水平偏向コイルが装着されている。フランジ35
a,35bには、水平偏向コイルより引き出されている
巻き始めリード線2sと巻き終わりリード線2eのそれ
ぞれの引き出し部の間隔よりも大きい間隔を有する開口
21が形成されており、巻き始めリード線2s及び巻き
終わりリード線2eはこの開口21を介して管軸(Z
軸)方向に引き出されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏向ヨーク及び偏
向ヨークのリード線引出し方法に係り、特に、セパレー
タの内部に装着された水平偏向コイルのリード線がセパ
レータに噛み込むことのない偏向ヨーク及び偏向ヨーク
のリード線引出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管に装着され、電子ビームを水平
及び垂直に偏向する偏向ヨークは、一般的に、図14に
示すように大略構成される。図14において、偏向ヨー
クは、一対の半環状のセパレータ1を組み合わせること
により、一方が大径部1aとされ、他方が小径部1bと
された漏斗状に形成されている。セパレータ1の内部に
は上下2つのサドル型水平偏向コイル2(ここでは図示
せず)が装着され、セパレータ1の外部には左右2つの
サドル型垂直偏向コイル3が装着されている。セパレー
タ1はプラスチック樹脂にて形成されており、水平偏向
コイル2と垂直偏向コイル2とを絶縁する。なお、ここ
で言う上下とは、スクリーンにおける垂直方向(Y軸方
向)のことであり、左右とはスクリーンにおける水平方
向(X軸方向)のことである。
【0003】垂直偏向コイル3の外側には、フェライト
で形成されたコア4が取り付けられている。セパレータ
1の小径部1b側には、フランジ5a,5bが一体成形
により設けられており、このフランジ5a,5bには種
々の部品(図示せず)が取り付けられる。さらに、フラ
ンジ5a,5bには、一対のセパレータ1を組み合わせ
た状態で円筒状のネック部6となるように複数の舌片が
一体成形により形成されている。ネック部6には締め付
けバンド7が嵌め込まれている。この偏向ヨークを陰極
線管のネックに装着した状態で、締め付けバンド7によ
ってネック部6を締め付けることにより、偏向ヨークは
陰極線管のネックに固定される。なお、この偏向ヨーク
は、いわゆるサドル・サドル型と呼ばれているものであ
る。
【0004】このような偏向ヨークにおける従来のリー
ド線引出し方法について、図7〜図13を用いて説明す
る。図7〜図11は第1の従来例を、図12及び図13
は第2の従来例を示している。図7において、図14中
のフランジ5a,5bに相当するフランジ15a,15
bが組み合わされている。この例では、フランジ15
a,15bは上下2つのフランジよりなる。フランジ1
5a,15bにはネック部6が形成されている。なお、
ここでは、簡略化のためネック部6は2つの舌片で構成
している。また、フランジ15a,15bに垂下するセ
パレータ1は省略している。
【0005】前述のように、セパレータ1の内部には図
8に示すような一対のサドル型水平偏向コイル2が装着
される。水平偏向コイル2は、大径部2aと、小径部2
bと、大径部2aと小径部2bとをつなぐ中間部2cと
よりなる。図7においては、水平偏向コイル2の小径部
2bを破線で示している。水平偏向コイル2の大径部2
aはセパレータ1の大径部1aに、水平偏向コイル2の
小径部2bはセパレータ1の小径部1bに対応するよう
にセパレータ1の内部に装着される。水平偏向コイル2
の巻き始めリード線2sは小径部2bの一方の側の引き
出し部2s1より引き出され、巻き終わりリード線2eは
小径部2bのもう一方の側の引き出し部2e1より引き出
される。そして、巻き始めリード線2sと巻き終わりリ
ード線2eは後に詳述するようにセパレータ1より外部
へと引き出される。水平偏向コイル2の巻き始めリード
線2sと巻き終わりリード線2eとの間には大きな電位
差が生じているので、スパーク防止のために絶縁距離を
確保する必要がある。これは、安全性及び信頼性の面に
おいて不可欠である。
【0006】図7に示すように、フランジ15a,15
bの内、上側のフランジには図中の上下方向にフランジ
の端部が重なり合うように、フランジの板厚の略半分の
厚さを有する突出部8a,8bを備えている。この突出
部8a,8bにより沿面距離を長くして絶縁距離を確保
することにより、突出部8a,8bを絶縁壁としてい
る。また、フランジ15a,15bの内、下側のフラン
ジには図中の上下方向にフランジの端部が重なり合うよ
うに、フランジの板厚の略半分の厚さを有する突出部9
a,9bを備えており、この突出部9a,9bにより沿
面距離を長くして絶縁距離を確保することにより、突出
部9a,9bを絶縁壁としている。水平偏向コイル2の
巻き始めリード線2sは、巻き終わりリード線2eとの
間に、また、図8にハッチングを付した部分との間に絶
縁距離をとる必要がある。突出部9a,9bはこのため
の絶縁壁となっている。
【0007】水平偏向コイル2の巻き始めリード線2s
は、フランジ15a,15bの下側のフランジの下側に
形成された引き出し用窓部10よりセパレータ1の外部
へと引き出され、巻き終わりリード線2eは、フランジ
15a,15bの上下のフランジ間に形成された引き出
し用窓部11よりセパレータ1の外部へと引き出され
る。さらに、引き出し用窓部10,11より引き出され
た巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2eは、
管軸(Z軸)と概ね直交し、互いに相反する方向に引き
回され、さらに、フランジ15a,15bの外側を引き
回されて端子12に結線される。なお、図7において
は、図中手前側の水平偏向コイル2の巻き始めリード線
2s,巻き終わりリード線2eのみを図示しているが、
奥側の巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2e
も同様にセパレータ1の外部へと引き出される。
【0008】図7中の矢印方向より見た部分側面図を図
9に示し、図9中のA−A断面図を図10に示してい
る。これら、図9及び図10からも、水平偏向コイル2
の巻き始めリード線2sと巻き終わりリード線2eとの
絶縁距離が確保されていることが分かる。また、図11
は一対のセパレータ1を組み合わせる直前の状態を示し
ている。一対のセパレータ1を矢印で示すように組み合
わせることにより、フランジ15a,15bの突出部9
a,9b等が重ね合わされ、一対のセパレータ1が一体
化される。以上の説明より分かるように、この第1の従
来例は、水平偏向コイル2のリード線をZ軸と直交する
方向に引き出すようにした偏向ヨークである。
【0009】他の従来例として、水平偏向コイル2のリ
ード線をZ軸方向に引き出すようにした偏向ヨークがあ
る。この種の偏向ヨークを第2の従来例として説明す
る。図12において、図14中のフランジ5a,5bに
相当するフランジ25a,25bが組み合わされてい
る。この例では、フランジ25a,25bは上下2つの
フランジよりなる。フランジ25a,25bにはネック
部6が形成されている。なお、ここでは、簡略化のため
ネック部6は2つの舌片で構成している。また、フラン
ジ25a,25bに垂下するセパレータ1は省略してい
る。
【0010】第2の従来例においては、水平偏向コイル
2の巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2eは
それぞれ、フランジ25a,25bに形成された開口1
3,14よりセパレータ1の外部へとZ軸方向に引き出
される。さらに、引き出し部13,14より引き出され
た巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2eは、
Y軸方向へと引き回され、さらに、フランジ25a,2
5bの外側を引き回されて端子12に結線される。
【0011】図12中のB−B断面図を図13に示して
いる。水平偏向コイル2の巻き始めリード線2s,巻き
終わりリード線2eは、開口13,14の間に形成され
た絶縁壁16によって、幅W1だけ確保される。図12
に示す例では、絶縁壁16はフランジ25a,25bに
一体となって突出している。なお、この第2の従来例に
関連するものとしては、実開昭54−28322号公
報,実公昭55−45659号公報,実公昭57−12
540号公報に記載のものがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の従来例
では、一対のセパレータ1を組み合わせる際、水平偏向
コイル2の巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線
2eがフランジ15a,15bに噛み込んでしまうこと
がある。特に、図11に示すように、水平偏向コイル2
の巻き始めリード線2sの引き出し部2s1の近傍の丸で
囲んだ部分2s2が、突出部9a,9bの丸で囲んだ端部
9a1,9b1の部分に噛み込みやすい。巻き始めリード線
2s,巻き終わりリード線2eが重ね合わされた突出部
9a,9bあるいは8a,8bに噛み込んでしまった場
合には、巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2
eが噛み込まないように手直しする必要があり、噛み込
みの状態が悪いものは、偏向ヨーク自体がNG品となる
こともある。
【0013】このように第1の従来例では、水平偏向コ
イル2の巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2
eの噛み込みが問題となるので、一対のセパレータ1を
組み合わせた後に、巻き始めリード線2s,巻き終わり
リード線2eが突出部9a,9bあるいは8a,8bに
噛み込んでいないかのチェックを毎回行わなくてはなら
なず、偏向ヨークの生産において大きな問題となってい
た。しかも、図11に示した巻き始めリード線2sの引
き出し部2s1の近傍の丸で囲んだ部分2s2が噛み込んで
いるか否かは、外から見ただけでは判定できず、そのチ
ェック作業自体も困難を伴うものであった。さらに、巻
き始めリード線2s,巻き終わりリード線2eを引き出
し部10,11より引き出し、巻き始めリード線2s,
巻き終わりリード線2eが突出部9a,9bあるいは8
a,8bに噛み込まないようにセパレータ1を組み合わ
せなければならないので、組み立て作業そのものがしに
くいという問題点もあった。また、突出部9a,9bを
備えたフランジ15a,15bは、金型構造が複雑にな
るという問題点もあった。
【0014】上述した第2の従来例でも、水平偏向コイ
ル2の巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2e
が絶縁壁16と対向するフランジ25a,25bとの間
で噛み込んでしまうことがあり、第1実施例と同様の問
題点を有していた。
【0015】このように従来の偏向ヨークは、上述した
第1の従来例,第2の従来例共、水平偏向コイル2の巻
き始めリード線2s,巻き終わりリード線2eが噛み込
まないように目視でチェックしなければならないので、
偏向ヨークの組み立て作業が自動化できない大きな障壁
となっていた。
【0016】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、水平偏向コイルをセパレータに組み込む際
にリード線がセパレータに噛み込むことなく、もって、
偏向ヨークの生産性及び品質を向上させることができる
偏向ヨーク及び偏向ヨークのリード線引出し方法を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)一方を大径部とさ
れ他方を小径部とされ、この小径部にフランジを有する
セパレータと、一方を大径部とされ他方を小径部とされ
てサドル型に形成され、大径部が前記セパレータの大径
部に、小径部が前記セパレータの小径部に対応するよう
に前記セパレータの内部に装着された偏向コイルと、を
備える偏向ヨークにおいて、前記フランジに、前記偏向
コイルの小径部より引き出されている巻き始めリード線
と巻き終わりリード線のそれぞれの引き出し部の間隔よ
りも大きい間隔を有する開口を形成すると共に、前記巻
き始めリード線及び巻き終わりリード線を前記開口を介
して管軸方向に引き出したことを特徴とする偏向ヨーク
を提供し、(2)セパレータの内部に装着された偏向コ
イルにおける、巻き始めリード線及び巻き終わりリード
線を前記セパレータの外部へと引き出す偏向ヨークのリ
ード線引出し方法において、前記巻き始めリード線及び
巻き終わりリード線を、前記セパレータに形成された、
前記巻き始めリード線と前記巻き終わりリード線のそれ
ぞれの引き出し部の間隔よりも大きい間隔を有する開口
を介して管軸方向に引き出したことを特徴とする偏向ヨ
ークのリード線引出し方法を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨーク及び偏
向ヨークのリード線引出し方法について、添付図面を参
照して説明する。図1は本発明の偏向ヨーク及び偏向ヨ
ークのリード線引出し方法の第1実施例を示す斜視図、
図2は本発明の偏向ヨーク及び偏向ヨークのリード線引
出し方法の第1実施例を示す部分平面図、図3は図2中
のC−C断面図、図4は本発明の偏向ヨーク及び偏向ヨ
ークのリード線引出し方法の第1実施例を説明するため
の部分斜視図、図5は本発明の偏向ヨーク及び偏向ヨー
クのリード線引出し方法の第2実施例を示す部分斜視
図、図6は本発明の偏向ヨーク及び偏向ヨークのリード
線引出し方法の第2実施例を示す部分平面図である。な
お、図1〜図6において、図7〜図14と同一部分には
同一符号を付し、その説明を適宜省略することがある。
【0019】まず、第1実施例について説明する。図1
において、本発明の偏向ヨークは、一対の半環状のセパ
レータ1,1を組み合わせることにより、一方が大径部
1aとされ、他方が小径部1bとされた漏斗状に形成さ
れている。セパレータ1の内部には、図8で説明したよ
うなサドル型水平偏向コイル2(ここでは図示せず)が
一対となって装着されている。ここでは、セパレータ1
の外部に装着される一対のサドル型垂直偏向コイル3、
及び、垂直偏向コイル3の外部に取り付けられる一対の
コア4の図示を省略している。セパレータ1の小径部1
b側には、フランジ35a,35bが一体成形により設
けられている。フランジ35a,35bには、一対のセ
パレータ1を組み合わせた状態で円筒状のネック部6と
なるように複数の舌片が一体成形により形成されてい
る。なお、ここでは、簡略化のためネック部6は2つの
舌片で構成している。
【0020】図2に示すように、フランジ35a,35
bは、外側(Y軸側)の端部に接触部17を有し、この
接触部17に連続して第1の凹部18が形成されてい
る。第1の凹部18に連続してフランジ35a,35b
が接触しない程度に張り出した鍔部19が形成され、こ
の鍔部19に連続して第1の凹部18と同じ程度の深さ
の第2の凹部20が形成されている。このようにして、
フランジ35a,35bには、第1の凹部18,鍔部1
9,第2の凹部20によって形成される開口21が設け
られている。さらに、開口21は、ネック部6に設けら
れた幅W2を有するスリット22に連続している。な
お、本実施例では、第1の凹部18,第2の凹部20を
同じ程度の深さとしているが、同じでなくてもよい。
【0021】水平偏向コイル2の巻き始めリード線2s
と巻き終わりリード線2eは、開口21よりZ軸方向に
引き出される。開口21を構成する第1の凹部18は、
巻き終わりリード線2eの引き出し位置に対応する位置
に形成され、第2の凹部19は、巻き始めリード線2s
の引き出し位置に対応する位置に形成されている。な
お、鍔部19の間隔は、水平偏向コイル2の巻き始めリ
ード線2sと巻き終わりリード線2eとの間に必要な絶
縁距離に等しいかそれより大きく設定されている。
【0022】図2に示すように、Z軸(ネック部6の中
心)から開口21の外側の端部までの寸法L1と、Z軸
から水平偏向コイル2の小径部2bの外側の端部(引き
出し部2e1)までの寸法L2とは、L1>L2なる関係
となっている。また、開口21のY軸方向の長さL3
と、水平偏向コイル2の小径部2bのY軸方向の長さ、
即ち、巻き始めリード線2sの引き出し部2s1と巻き終
わりリード線2eの引き出し部2e1との間隔L4、と
は、L3>L4なる関係となっている。
【0023】さらに、フランジ35a,35b上には、
X軸とほぼ平行にそれぞれ2つのリブ23,24が一体
成形により形成されている。開口21よりZ軸方向に引
き出された水平偏向コイル2の巻き始めリード線2sと
巻き終わりリード線2eとは、X軸方向に互いに相反す
る方向に引き回され、その後、Y軸方向へと曲げられ、
フランジ35a,35bの外側を引き回されて端子12
に結線される。
【0024】図1,図2中のY軸に沿った部分断面図を
図3に示し、本発明の偏向ヨークにおける一対のセパレ
ータ1を組み合わせる直前の状態を図4に示している。
図3及び図4に示すように、水平偏向コイル2の巻き始
めリード線2sと巻き終わりリード線2eをZ軸方向に
伸ばした状態とし、その後、図4に示すように、一対の
セパレータ1を矢印で示すように組み合わせることによ
り、フランジ35a,35bが結合され、フランジ35
a,35bに開口21が形成される。この時、前述のよ
うに開口21のY軸方向の長さL3と水平偏向コイル2
の小径部2bにおける巻き始めリード線2sの引き出し
部2s1と巻き終わりリード線2eの引き出し部2e1との
間隔L4とは、L3>L4なる関係となっているので、
巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2eをZ軸
方向に引っ張った状態にさえしておけば、巻き始めリー
ド線2sや巻き終わりリード線2eがフランジ35a,
35bの接触部分に噛み込むことはない。
【0025】しかも、本実施例では、より望ましい実施
形態として、ネック部6にスリット22が形成され、こ
のスリット22が開口21に連続しているので、巻き始
めリード線2sや巻き終わりリード線2eがネック部6
の部分に噛み込むこともない。
【0026】また、第1実施例では、巻き始めリード線
2sと巻き終わりリード線2eとを互いに相反する方向
に引き回すと、巻き始めリード線2s,巻き終わりリー
ド線2eはそれぞれ第2の凹部20,第1の凹部18に
ほとんど自然に収まるので、巻き始めリード線2sと巻
き終わりリード線2eとの間に必要な絶縁距離が容易に
確保されると同時に、X軸方向の互いに相反する方向へ
の引き回しも容易となる。フランジ35a,35b上に
形成されたリブ23,24は、巻き始めリード線2sと
巻き終わりリード線2eを沿わせるためのガイドとなる
と同時に、仮に巻き始めリード線2sと巻き終わりリー
ド線2eが撓んで絶縁距離が確保できなくなるというこ
とを有効に予防する。
【0027】次に、第2実施例について説明する。第2
実施例と第1実施例とは、フランジ35a,35bに形
成した開口と、フランジ35a,35b上に形成したリ
ブの形状が異なっている。従って、第2実施例を示す図
5においては、フランジ35a,35bの部分のみにつ
いて図示している。図5あるいは図6に示すように、フ
ランジ35a,35bは、外側の端部に接触部26を有
し、この接触部26に連続して凹部27が形成されてい
る。フランジ35a,35bを組み合わせると、凹部2
7によって開口28が形成される。この開口28は、ネ
ック部6に設けられたスリット22に連続している。開
口28の間隔は、水平偏向コイル2の巻き始めリード線
2sと巻き終わりリード線2eとの間に必要な絶縁距離
に等しいかそれより大きく設定されている。
【0028】図6に示すように、Z軸(ネック部6の中
心)から開口28の外側の端部までの寸法L5と、Z軸
から水平偏向コイル2の小径部2bの外側の端部(引き
出し部2e1)までの寸法L6とは、L5>L6なる関係
となっている。また、Z軸から開口28のネック部6側
の端部までの長さL7と、Z軸から水平偏向コイル2の
小径部2bの内側の端部(引き出し部2s1)までの寸法
L8とは、L7<L8なる関係となっている。即ち、水
平偏向コイル2の小径部2bにおける巻き始めリード線
2sの引き出し部2s1と巻き終わりリード線2eの引き
出し部2e1との間隔は、開口28の長さよりも短くなっ
ている。
【0029】さらに、フランジ35a,35b上には、
開口28の略中央部にV字形の先端部が配置されたV字
形のリブ29と、そのリブ29の端部に連続し、X軸と
ほぼ平行な2つのリブ30,31が一体成形により形成
されている。開口28よりZ軸方向に引き出された水平
偏向コイル2の巻き始めリード線2sと巻き終わりリー
ド線2eとは、X軸方向に互いに相反する方向に引き回
され、その後、図1と同様に、Y軸方向へと曲げられ、
フランジ35a,35bの外側を引き回されて端子12
に結線される。
【0030】この第2実施例でも、開口28のY軸方向
の長さは、水平偏向コイル2の小径部2bにおける巻き
始めリード線2sの引き出し部2s1と巻き終わりリード
線2eの引き出し部2e1との間隔より長くなっているの
で、巻き始めリード線2s,巻き終わりリード線2eを
Z軸方向に引っ張った状態にさえしておけば、巻き始め
リード線2sや巻き終わりリード線2eがフランジ35
a,35bの接触部分に噛み込むことはない。しかも、
本実施例では、より望ましい実施形態として、ネック部
6にスリット22が形成され、このスリット22が開口
28に連続しているので、巻き始めリード線2sや巻き
終わりリード線2eがネック部6の部分に噛み込むこと
もない。
【0031】第2実施例では、巻き始めリード線2sと
巻き終わりリード線2eとを互いに相反する方向に引き
回すと、フランジ35a,35b上に形成されたリブ2
9〜31が、巻き始めリード線2sと巻き終わりリード
線2eを沿わせるためのガイドとなると同時に、仮に巻
き始めリード線2sと巻き終わりリード線2eが撓んで
絶縁距離が確保できなくなるということを有効に予防す
る。また、この第2実施例においては、V字形のリブ2
9が、巻き始めリード線2sが外側(図6中の下側)に
位置しようとしたり、あるいは、巻き終わりリード線2
eが内側(図6中の上側)に位置しようとしたりことを
有効に予防するので、巻き始めリード線2sと巻き終わ
りリード線2eとが近接してしまうことがない。これに
より、巻き始めリード線2sと巻き終わりリード線2e
との絶縁距離は容易に確保される。
【0032】以上説明した第1,第2実施例では、水平
偏向コイル2の巻き始めリード線2sと巻き終わりリー
ド線2eとを図示の方向に引き回しているが、巻き始め
リード線2sと巻き終わりリード線2eとの引き回し方
向は本実施例とは逆方向でもよく、互いに相反する方向
であればよい。さらに、本発明の前提となる偏向ヨーク
として、図14ではサドル・サドル型について示した
が、サドル・トロイダル型でもよいことは当然である。
本発明は、以上説明した本実施例に限定されることはな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨーク及び偏向ヨークのリード線引出し方法は、フラ
ンジに、偏向コイルの小径部より引き出されている巻き
始めリード線と巻き終わりリード線のそれぞれの引き出
し部の間隔よりも大きい間隔を有する開口を形成し、巻
き始めリード線及び巻き終わりリード線をその開口を介
して管軸方向に引き出したので、偏向コイルをセパレー
タの内側に組み込む際にリード線がセパレータに噛み込
むことがない。よって、偏向ヨークの生産性及び品質を
向上させることができる。また、金型構造が簡単にな
り、セパレータの成形性も向上する。さらに、本発明に
よれば、偏向コイルの組み込み作業を自動化することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す部分平面図である。
【図3】図2中のC−C断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を説明するための部分斜視
図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す部分斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す部分平面図である。
【図7】第1の従来例を示す部分斜視図である。
【図8】水平偏向コイルを示す斜視図である。
【図9】第1の従来例を示す部分平面図である。
【図10】図9中のA−A断面図である。
【図11】第1の従来例を説明するための部分斜視図で
ある。
【図12】第2の従来例を示す部分斜視図である。
【図13】図12中のB−B断面図である。
【図14】一般的な偏向ヨークを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 セパレータ 2 水平偏向コイル 2s 巻き始めリード線 2e 巻き始めリード線 2s1,2e1 引き出し部 3 垂直偏向コイル 4 コア 6 ネック部 17,26 接触部 18,20 凹部(収納部) 19 鍔部 21,28 開口 22 スリット 23,24,29〜31 リブ 27 凹部 35a,35b フランジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方を大径部とされ他方を小径部とされ、
    この小径部にフランジを有するセパレータと、 一方を大径部とされ他方を小径部とされてサドル型に形
    成され、大径部が前記セパレータの大径部に、小径部が
    前記セパレータの小径部に対応するように前記セパレー
    タの内部に装着された偏向コイルと、を備える偏向ヨー
    クにおいて、 前記フランジに、前記偏向コイルの小径部より引き出さ
    れている巻き始めリード線と巻き終わりリード線のそれ
    ぞれの引き出し部の間隔よりも大きい間隔を有する開口
    を形成すると共に、前記巻き始めリード線及び巻き終わ
    りリード線を前記開口を介して管軸方向に引き出したこ
    とを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】前記セパレータのフランジには、前記管軸
    方向に立設した円筒状のネック部が形成され、このネッ
    ク部には前記開口に連続したスリットが形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】前記セパレータのフランジには、前記管軸
    方向に引き出された前記巻き始めリード線及び巻き終わ
    りリード線を前記フランジ上で引き回すためのガイドと
    なるリブが形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2のいずれかに記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】前記開口には、前記巻き始めリード線及び
    巻き終わりリード線が収まる収納部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の偏
    向ヨーク。
  5. 【請求項5】セパレータの内部に装着された偏向コイル
    における、巻き始めリード線及び巻き終わりリード線を
    前記セパレータの外部へと引き出す偏向ヨークのリード
    線引出し方法において、 前記巻き始めリード線及び巻き終わりリード線を、前記
    セパレータに形成された、前記巻き始めリード線と前記
    巻き終わりリード線のそれぞれの引き出し部の間隔より
    も大きい間隔を有する開口を介して管軸方向に引き出し
    たことを特徴とする偏向ヨークのリード線引出し方法。
  6. 【請求項6】前記管軸方向に引き出された前記巻き始め
    リード線及び巻き終わりリード線をさらに、互いに相反
    する方向に引き回すことを特徴とする請求項5記載の偏
    向ヨークのリード線引出し方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020038829A (ko) * 2000-11-18 2002-05-24 전형구 편향요크
KR20020049514A (ko) * 2000-12-19 2002-06-26 이형도 편향요크
KR100465295B1 (ko) * 2002-12-10 2005-01-13 삼성전기주식회사 미스컨버전스를 보정하는 편향요크
KR100619422B1 (ko) * 2000-09-01 2006-09-06 대우전자부품(주) 편향요크의 코마코일 인출선 보호구조

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