JPH0770204B2 - ディジタル記録再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテープ走行を制御するためのサブコード情報を
有したディジタル記録再生装置（以下DATと称す）に関
するものである。

従来の技術 近年、DATの研究開発が進み、また各社間の互換性を得
るための規格統一が完了し、各社から民生用の商品が発
売されるようになり、ディジタルオーディオ時代が一般
化してきた。

DATの記録情報にはオーディオ信号以外にテープ走行制
御を行ない高速の選曲再生をするためのサブコード情報
があり、その情報も多種におよんでいる。

しかしながら、DATのサブコード情報は規格統一の段階
で各社間の互換性を考慮し、DATフォーマットとして規
定されているが、個々の情報の使用が一任されている項
目があり、その中の絶対タイムコード情報の使用強制は
はい。

従って、各社の商品仕様により色々な記録テープが出来
ると共に、使用者が意図する選曲動作をさせる為にサブ
コード情報を再編集記録するサブコードアフレコ機能が
必要となり、DATの機能として必要不可欠となってい
る。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記従来のDATでは、サブコード情報の
絶対タイムコードを対応していない機器で記録されたテ
ープは、対応している機器ではこれに関する機能は使用
できない。

また、対応した機器で記録したテープを対応していない
機器でサブコードのアフレコ編集すると、絶対タイムコ
ードが消去され、再度対応した機器で絶対タイムコード
に関する機能使用ができなくなり、機器の機能が半減し
使用者にとって、メーカ仕様差による機能制約を受け使
用しずらい物となっていた。

本発明はかかる点に鑑み、使用者に下位機能機で録音し
たテープでも上位機能機で上位機能の動作を可能とする
ことができるディジタル記録再生装置を提供するもので
ある。

課題を解決するための手段 磁気テープ上に磁気記録再生を可能とするメカニズム部
と、前記メカニズム部に装着された前記磁気テープの走
行制御及びテープ始終端の状態を検出するメカニズムコ
ントロール部と、前記磁気テープ上に前記オーディオ信
号及び前記絶対タイムコードを記録再生する記録再生部
と、前記絶対タイムコードのアフターレコーディング開
始を指令するアフターレコーディング開始指令手段と、
定速再生モード時、前記記録再生部で再生された信号に
よって前記磁気テープ上の記録部の有無を検出するエン
ベロープ検出手段と、前記磁気テープ上に記録する前記
絶対タイムコードを発生する絶対タイムコード発生部
と、前記アフターレコーディング開始指令手段の指令に
より、前記磁気テープ上に前記絶対タイムコードをアフ
ターレコーディングするために、前記メカニズムコント
ロール部と、前記記録再生部と、前記絶対タイムコード
発生部とを制御するシステムコントロール部とを備え、
前記システムコントロール部は、アフターレコーディン
グ開始指令手段により指令された場合、前記メカニズム
コントロール部からのテープ始終端情報によりテープ始
端でなければ巻き戻しモードを前記メカニズムコントロ
ール部に指令し、前記テープ始端になれば前記メカニズ
ムコントロール部に定速再生モードを指令し、前記記録
再生部で再生された信号から前記エンベロープ検出手段
が前記磁気テープ上に記録部を検出した場合、前記絶対
タイムコード発生部に初期値から積算更新した絶対タイ
ムコードの発生を指令し、前記記録再生部にアフターレ
コーディング記録の開始を指令制御するように構成され
ている。

作 用 本発明は前記した構成によって、絶対タイムコードの未
記録テープに絶対タイムコードをアフレコ記録する場
合、使用者は絶対タイムコードの記録されていないテー
プを装着すると絶対タイムコードのアフレコ操作手段を
操作すると、テープを始端まで巻戻し、テープ始端から
定速走行で記録の開始部を検出し、検出位置から絶対タ
イムコードを自動的にアフレコ記録していく。

よって、絶対タイムコードがアフレコ記録されたテープ
は絶対タイムコードに関する機能を使用する事が出来る
様になる。又、次回からアフレコ編集もテープの絶対位
置を示す絶対タイムコードで高精度（フレーム単位＝1/
（33〜34）秒）で行なえる。

実施例 以下本発明の一実施例におけるDATについて、図面を参
照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるDATの構成図であ
る。第２図はテープ上に記録された信号の概略図であ
る。

第１図において、１は入力端子、２はプリアンプ、３は
ADコンバータ、４は入力されたディジタル信号について
時間的な並びを入れ替えるインターリーブ処理、誤り訂
正符号付加等を行って、第２図のPCMエリアに記録され
るPCM信号を作成するPCMエンコーダ、５はスタートiDや
絶対タイムコード等の信号を第２図のサブコードエリア
Ｉ及びサブコードエリアII（以下サブコードエリアと称
す）に記録するためのサブコード信号を作成するサブコ
ードエンコーダ、６はPCM信号とサブコード信号を混合
するミキサ、７は記録アンプ、８は記録と再生を切り替
えるスイッチ、９はメカニズム20のシリンダに搭載され
たヘッド、10は磁気テープ、11は再生アンプ、12はPCM
信号とサブコード信号を分離するセパレータ、13はPCM
信号を誤り訂正、時間的な並びを元に戻すディインター
リーブ処理等を行なうPCMデコーダ、14はDAコンバー
タ、15はラインアンプ、16は出力端子、17はセパレータ
12により分離されたサブコード信号からスタートiD、絶
対タイムコード等の信号を得るサブコードデコーダであ
る。19はシステムコントローラ21の指令を受けて、メカ
ニズム20を制御するメカニズムコントローラ。

21は回転ヘッド方式のDAT全体を制御するシステムコン
トローラである。

22は絶対タイムコードの初期値（０時０分０秒０フレー
ム）からの記録を制御する絶対タイムコード制御部であ
り、23は再生アンプ11から得た信号でテープの記録の有
無状態を検出するエンベロープ検出部であり、24は絶対
タイムコードアフレコ操作手段であり、システムコント
ローラ21に接続されている。

第３図は前記システムトコントローラ21をマイクロコン
ピュータで実現した処理動作を示すフローチャートであ
る。

以下図面に基づいて本実施例の動作を説明する。

記録済のテープが機器にすでに装着されている状態か
ら、絶対タイムコードアフレコ操作手段24が押され、テ
ープ位置がテープの始端に巻戻しされ、テープ始端から
再生の定速走行でテープ上の記録部を検出し記録部から
絶対タイムコードをアフレコする過程を説明する。

まず、メカニズム20に磁気テープが装着されている状態
から絶対タイムコードアフレコ操作手段24を操作する
と、ステップ30で絶対タイムコードアフレコ操作手段24
が操作されたことを判定する。

次にステップ31では、メカニズムコントロール部19にテ
ープ巻戻し指令を出し、テープ位置がテープ始端になる
までステップ32で判定し、テープ始端になれば次のステ
ップに移る。

ステップ33ではメカニズム20を再生の定速走行させるた
めにメカニズムコントロール部19に再生の定速走行指令
を出す。そして、ヘッド９で再生された信号は再生アン
プ11を通じ、エンベロープ検出部23に送られる。送られ
た信号はテープ上の記録の有無情報としてマイクロコン
ピュータに入力され、入力された信号が記録部分を示す
状態になるまでステップ34で判定し、記録部分になれば
次のステップに移る。

次にステップ35ではテープ上に絶対タイムコードをアフ
レコ記録するため、サブコードエンコーダ５に絶対タイ
ムコードを初期値から設定しフレーム単位（1/（33〜3
4）秒）で更新する。

ステップ36,37では絶対タイムコードのアフレコ記録状
態から解除する条件についての判定を行なっている。

ステップ36は記録部分が終了し未記部分に入った場合の
判定、ステップ37はテープ位置がテープ終端になった場
合の判定であり、各状態になるまでステップ36,37で判
定し、未記録部分、テープ終端になれば次ステップに移
る。ステップ38では絶対タイムコードのアフレコ記録解
除を設定し、メカニズムコントロール部19にテープ走行
の停止を指令し、絶対タイムコードのアフレコ記録を終
了する。

以上説明したように、本発明のディジタル記録再生装置
は、磁気テープ（磁気テープ10）上に磁気記録再生を可
能とするメカニズム部（メカニズム20）と、前記メカニ
ズム部に装着された前記磁気テープの走行制御及びテー
プ始終端の状態を検出するメカニズムコントロール部
（メカニズムコントロール部19）と、前記磁気テープ上
に前記オーディオ信号及び前記絶対タイムコードを記録
再生する記録再生部（第１図の符号１〜8,11〜17）と、
前記絶対タイムコードのアフターレコーディング開始を
指令するアフターレコーディング開始指令手段（絶対タ
イムコードアフレコ操作手段24）と、定速再生モード
時、前記記録再生部で再生された信号によって前記磁気
テープ上の記録部の有無を検出するエンベロープ検出手
段（エンベロープ検出手段23）と、前記磁気テープ上に
記録する前記絶対タイムコードを発生する絶対タイムコ
ード発生部（絶対タイムコード制御部22）と、前記アフ
ターレコーディング開始指令手段の指令により、前記磁
気テープ上に前記絶対タイムコードをアフターレコーデ
ィングするために、前記メカニズムコントロール部と、
前記記録再生部と、前記絶対タイムコード発生部とを制
御するシステムコントロール部（システムコントローラ
21）とを備え、前記システムコントロール部は、アフタ
ーレコーディング開始指令手段により指令された場合、
前記メカニズムコントロール部からのテープ始終端情報
によりテープ始端でなければ巻き戻しモードを前記メカ
ニズムコントロール部に指令し、前記テープ始端になれ
ば前記メカニズムコントロール部に定速再生モードを指
令し、前記記録再生部で再生された信号から前記エンベ
ロープ検出手段が前記磁気テープ上に記録部を検出した
場合、前記絶対タイムコード発生部に初期値から積算更
新した絶対タイムコードの発生を指令し、前記記録再生
部にアフターレコーディング記録の開始を指令制御する
ように構成したものである。

発明の効果 以上のように本発明によれば、システムコントロール部
が、アフターレコーディング開始指令手段により指令さ
れた場合、メカニズムコントロール部からのテープ始終
端情報によりテープ始端でなければ巻き戻しモードをメ
カニズムコントロール部に指令し、テープ始端になれば
メカニズムコントロール部に定速再生モードを指令し、
記録再生部で再生された信号からエンベロープ検出手段
が磁気テープ上に記録部を検出した場合、絶対タイムコ
ード発生部に絶対タイムコードの初期値から積算更新し
た絶対タイムコードを記録再生部にアフターレコーディ
ング記録値として供給し、記録再生部へ記録開始を指令
制御する構成とすることにより、絶対タイムコードが記
録されていない磁気テープに絶対タイムコードをアフレ
コ記録することができ、絶対タイムコードに関する機能
（任意の２点間のリピート再生、任意ポイントのサーチ
等）を使用することができるようになる。また、次回か
らのアフレコ編集も磁気テープ上の絶対タイムコードで
高精度、例えばフレーム精度＝1/（33〜34）秒で行える
DATを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるDATの構成を示すブ
ロック図、第２図はテープ上に記録された信号の概略
図、第３図は本実施例のマイクロコンピュータの制御手
順を示す要部のフローチャートである。 20……メカニズム部、19……メカニズムコントロール
部、23……テープ上の記録の有無状態を検出するエンベ
検出手段、24……絶対タイムコードアフレコスイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】オーディオ信号及び前記オーディオ信号の
   記録位置検索用の絶対タイムコードを記録するディジタ
   ル記録再生装置であって、 磁気テープ上に磁気記録再生を可能とするメカニズム部
   と、 前記メカニズム部に装着された前記磁気テープの走行制
   御及びテープ始終端の状態を検出するメカニズムコント
   ロール部と、 前記磁気テープに前記オーディオ信号及び前記絶対タイ
   ムコードを記録再生する記録再生部と、 前記絶対タイムコードのアフターレコーディング開始を
   指令するアフターレコーディング開始指令手段と、 定速再生モード時、前記記録再生部で再生された信号に
   よって前記磁気テープ上の記録部の有無を検出するエン
   ベロープ検出手段と、 前記磁気テープ上に記録する前記絶対タイムコードを発
   生する絶対タイムコード発生部と、 前記アフターレコーディング開始指令手段の指令によ
   り、前記磁気テープ上に前記絶対タイムコードをアフタ
   ーレコーディングするために、前記メカニズムコントロ
   ール部と、前記記録再生部と、前記絶対タイムコード発
   生部とを制御するシステムコントロール部とを備え、 前記システムコントロール部は、アフターレコーディン
   グ開始指令手段により指令された場合、前記メカニズム
   コントロール部からのテープ始終端情報によりテープ始
   端でなければ巻き戻しモードを前記メカニズムコントロ
   ール部に指令し、前記テープ始端になれば前記メカニズ
   ムコントロール部に定速再生モードを指令し、前記記録
   再生部で再生された信号から前記エンベロープ検出手段
   が前記磁気テープ上に記録部を検出した場合、前記絶対
   タイムコード発生部に初期値から積算更新した絶対タイ
   ムコードの発生を指令し、前記記録再生部にアフターレ
   コーディング記録の開始を指令するように制御すること
   を特徴とするディジタル記録再生装置。