JPH0770011A - 置換アルキル−トリ置換アミン塩酸塩 - Google Patents
置換アルキル−トリ置換アミン塩酸塩Info
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- JPH0770011A JPH0770011A JP6025546A JP2554694A JPH0770011A JP H0770011 A JPH0770011 A JP H0770011A JP 6025546 A JP6025546 A JP 6025546A JP 2554694 A JP2554694 A JP 2554694A JP H0770011 A JPH0770011 A JP H0770011A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、N−(ω,ω−1−ジアルコキシ)
−およびN−(ω,ω−ジアルケノキシ)−アルカ−1−
イル−N,N,N−トリ置換アンモニウム界面活性剤製造
のための中間体を提供するものである。 【構成】 式(A): 【化1】 [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
基であり、Rは各々同一であるか、または異なって、水
素または炭素原子数1〜8個のアルキルであるか、また
は2個のR基が一緒になってピロリジノ、ピペリジノ、
もしくはモルホリノを形成し、nは1〜8である]で示
される化合物またはその光学異性体。
−およびN−(ω,ω−ジアルケノキシ)−アルカ−1−
イル−N,N,N−トリ置換アンモニウム界面活性剤製造
のための中間体を提供するものである。 【構成】 式(A): 【化1】 [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
基であり、Rは各々同一であるか、または異なって、水
素または炭素原子数1〜8個のアルキルであるか、また
は2個のR基が一緒になってピロリジノ、ピペリジノ、
もしくはモルホリノを形成し、nは1〜8である]で示
される化合物またはその光学異性体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−(ω,ω−1−ジア
ルコキシ)−およびN−(ω,ω−ジアルケノキシ)−アル
カ−1−イル−N,N,N−トリ置換アンモニウム界面活
性剤製造のための中間体に関するものである。
ルコキシ)−およびN−(ω,ω−ジアルケノキシ)−アル
カ−1−イル−N,N,N−トリ置換アンモニウム界面活
性剤製造のための中間体に関するものである。
【0002】[発明の背景および構成] 本発明は、式(A):
【化2】 [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
基であり、Rは各々同一であるか、または異なって、水
素または炭素原子数1〜8個のアルキルであり、または
2個のR基が一緒になってピロリジノ、ピペリジノ、も
しくはモルホリノを形成し、nは1〜8である]で示さ
れる化合物またはその光学異性体であり、グリセロ−ル
を基礎とする陽イオン化合物の中間体に関するものであ
り、本発明の中間体の最終化合物は、式(I):
て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
基であり、Rは各々同一であるか、または異なって、水
素または炭素原子数1〜8個のアルキルであり、または
2個のR基が一緒になってピロリジノ、ピペリジノ、も
しくはモルホリノを形成し、nは1〜8である]で示さ
れる化合物またはその光学異性体であり、グリセロ−ル
を基礎とする陽イオン化合物の中間体に関するものであ
り、本発明の中間体の最終化合物は、式(I):
【化3】 [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
であり、R3、R4およびR5 は同一であるか、または異
なって、水素または炭素原子数1〜8個のアルキルであ
り、またはR3、R4およびR5 のうちの2もしくは3個
が一緒になっている場合、キヌクリジノ、ピペリジノ、
ピロリジノ、またはモルホリノを形成し、n は1〜8で
あり、Xは製薬上許容し得る陰イオンである]またはそ
の光学異性体である。
て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
であり、R3、R4およびR5 は同一であるか、または異
なって、水素または炭素原子数1〜8個のアルキルであ
り、またはR3、R4およびR5 のうちの2もしくは3個
が一緒になっている場合、キヌクリジノ、ピペリジノ、
ピロリジノ、またはモルホリノを形成し、n は1〜8で
あり、Xは製薬上許容し得る陰イオンである]またはそ
の光学異性体である。
【0003】本発明の中間体の最終化合物は、陽イオン
界面活性剤を適用することができる多くの用途のいずれ
にも使用することができる。例えば、これらは、工業的
用途、食物または飼料、医薬製剤、美容関係の組成物、
または界面活性剤が使用できるその他の分野で使用する
ことができる。
界面活性剤を適用することができる多くの用途のいずれ
にも使用することができる。例えば、これらは、工業的
用途、食物または飼料、医薬製剤、美容関係の組成物、
または界面活性剤が使用できるその他の分野で使用する
ことができる。
【0004】これらの化合物は薬学的に非毒性の化合物
であるため、美容術に、例えばメ−キャップ、口紅、ア
イシャド−物質にも使用でき、さらにマニキュア、ボデ
−ロ−ション、保湿クリ−ム等にも使用できる。これら
の化合物はさらに、単独または他の物質と組み合わせ
て、シャンプ−、ヘアコンディショナ−、パ−マ液もし
くは直毛化剤のような毛髪への適用のために、またはヘ
アクリ−ム、ゲル等の成分として使用できる。
であるため、美容術に、例えばメ−キャップ、口紅、ア
イシャド−物質にも使用でき、さらにマニキュア、ボデ
−ロ−ション、保湿クリ−ム等にも使用できる。これら
の化合物はさらに、単独または他の物質と組み合わせ
て、シャンプ−、ヘアコンディショナ−、パ−マ液もし
くは直毛化剤のような毛髪への適用のために、またはヘ
アクリ−ム、ゲル等の成分として使用できる。
【0005】特に興味深いのは、これらの化合物を医薬
製剤、特に軟膏、ゲル、ペ−スト、クリ−ム等のごとき
局所製剤に使用することであり、中でもリポソ−ムを含
め医薬製剤の製造のための使用である。この製剤の堅ろ
う性は、製剤を作るために使用する水溶液の量に依存す
る。本発明化合物を含有するかかる製剤の場合、水溶液
において不溶の、またはごくわずかしか溶解しない薬物
を可溶化することができ、その結果、生体に対してより
高い薬物濃度を提供することができる。
製剤、特に軟膏、ゲル、ペ−スト、クリ−ム等のごとき
局所製剤に使用することであり、中でもリポソ−ムを含
め医薬製剤の製造のための使用である。この製剤の堅ろ
う性は、製剤を作るために使用する水溶液の量に依存す
る。本発明化合物を含有するかかる製剤の場合、水溶液
において不溶の、またはごくわずかしか溶解しない薬物
を可溶化することができ、その結果、生体に対してより
高い薬物濃度を提供することができる。
【0006】医薬製剤の場合、本化合物は、クリ−ム、
ペ−スト、ゲル、コロイド分散液等の製剤に対し陽イオ
ン界面活性剤が許容され得る情況で使用することができ
る。その他の情報については、レミントンズ・ファ−マ
シュ−ティカル・サイエンシズ(Remington's Pharma
ceutical Sciences) 第16版(マック・パブリッシン
グ・カンパニ−, イ−ストン, ペンシルバニア) (19
80), ア−サ−・オ−ソル編またはその他の医薬製剤
に関する標準的な論文を参照できる。
ペ−スト、ゲル、コロイド分散液等の製剤に対し陽イオ
ン界面活性剤が許容され得る情況で使用することができ
る。その他の情報については、レミントンズ・ファ−マ
シュ−ティカル・サイエンシズ(Remington's Pharma
ceutical Sciences) 第16版(マック・パブリッシン
グ・カンパニ−, イ−ストン, ペンシルバニア) (19
80), ア−サ−・オ−ソル編またはその他の医薬製剤
に関する標準的な論文を参照できる。
【0007】これらの化合物は、リポソ−ムの製造に特
に有用である。リポソ−ムは、通例球状の、同心の脂質
二層構造から成る微細な小胞(または泡)である。構造的
には、リポソ−ムは数百オングストロ−ム〜数分の1ミ
リメ−トルの長管形ないし球形の大きさおよび球状の範
囲である。全体の球状にかかわりなく、この二層構造
は、一般に、各々の薄膜をその隣接物から隔てている水
層を伴う、閉じた同心の薄膜として構成されている。小
胞の大きさは、通常直径20〜30,000nm の範囲で
ある。薄層間の液体の層は、通常3〜10nmである。
に有用である。リポソ−ムは、通例球状の、同心の脂質
二層構造から成る微細な小胞(または泡)である。構造的
には、リポソ−ムは数百オングストロ−ム〜数分の1ミ
リメ−トルの長管形ないし球形の大きさおよび球状の範
囲である。全体の球状にかかわりなく、この二層構造
は、一般に、各々の薄膜をその隣接物から隔てている水
層を伴う、閉じた同心の薄膜として構成されている。小
胞の大きさは、通常直径20〜30,000nm の範囲で
ある。薄層間の液体の層は、通常3〜10nmである。
【0008】最も広い用語においては、リポソ−ムは1
またはそれ以上の界面活性剤から製造される。例えば陽
イオン性、中性、陰イオン性界面活性剤等、いかなる型
の界面活性剤もリポソ−ムに使用可能であると考えられ
てきたが、正に荷電したリポソ−ムは、経験上、今日ま
で完全に取り組まれていない幾つかの問題点を有してい
る。リポソ−ムの製造に今日まで使用されてきた第三級
アミン類は、小胞自体の貯蔵ができる程充分化学的に安
定でない(短い貯蔵寿命)か、または、そのアミンの構造
が、リポソ−ム構造から浸出し得るようなものであるか
のいずれかであった。さらに、第三級アミンの1つであ
るステアロイルアミンは毒性の懸念があり、よってリポ
ソ−ムの一成分としての使用が制限される。式(I)の化
合物はこれらの欠点を有していない。式(I)の化合物の
エ−テル結合は、リポソ−ム中で非常に安定である。式
(I)の化合物はステアロイルアミン類およびその他の第
三級アミン類がそうであるようにリポソ−ム母体から浸
出することもなく、また他の方法で拡散することもな
い。毒性は式(I)の化合物については全く無関係であ
る。
またはそれ以上の界面活性剤から製造される。例えば陽
イオン性、中性、陰イオン性界面活性剤等、いかなる型
の界面活性剤もリポソ−ムに使用可能であると考えられ
てきたが、正に荷電したリポソ−ムは、経験上、今日ま
で完全に取り組まれていない幾つかの問題点を有してい
る。リポソ−ムの製造に今日まで使用されてきた第三級
アミン類は、小胞自体の貯蔵ができる程充分化学的に安
定でない(短い貯蔵寿命)か、または、そのアミンの構造
が、リポソ−ム構造から浸出し得るようなものであるか
のいずれかであった。さらに、第三級アミンの1つであ
るステアロイルアミンは毒性の懸念があり、よってリポ
ソ−ムの一成分としての使用が制限される。式(I)の化
合物はこれらの欠点を有していない。式(I)の化合物の
エ−テル結合は、リポソ−ム中で非常に安定である。式
(I)の化合物はステアロイルアミン類およびその他の第
三級アミン類がそうであるようにリポソ−ム母体から浸
出することもなく、また他の方法で拡散することもな
い。毒性は式(I)の化合物については全く無関係であ
る。
【0009】正に荷電した医薬製剤、特にリポソ−ムは
薬学上好都合なものである。哺乳類の細胞は負に荷電し
ているため、正に荷電している物質が提供されると、膜
への付着および膜による吸収がより良くなる結果とな
る。
薬学上好都合なものである。哺乳類の細胞は負に荷電し
ているため、正に荷電している物質が提供されると、膜
への付着および膜による吸収がより良くなる結果とな
る。
【0010】典型的には、これらの化合物に係るリポソ
−ム調製物は薬物0.05〜10重量%、その界面活性
剤構成成分の1〜100%を式(I)の化合物が占めてい
る界面活性剤1〜20重量%、および水溶液、即ち10
0容量%とするに足る量の、塩および緩衝液を含んでも
含まなくてもよい水からなる。特に好ましいのは、1〜
5%の薬物および界面活性剤成分の50重量%またはそ
れ以上を占める式(I)の化合物を含有する製剤である。
最も好ましいのは、薬物5重量%、唯一の界面活性剤成
分であって20重量%の量で存在する式(I)の化合物、
および100容量%とするに足る(q.s.)量の水溶液を含
有する製剤である。
−ム調製物は薬物0.05〜10重量%、その界面活性
剤構成成分の1〜100%を式(I)の化合物が占めてい
る界面活性剤1〜20重量%、および水溶液、即ち10
0容量%とするに足る量の、塩および緩衝液を含んでも
含まなくてもよい水からなる。特に好ましいのは、1〜
5%の薬物および界面活性剤成分の50重量%またはそ
れ以上を占める式(I)の化合物を含有する製剤である。
最も好ましいのは、薬物5重量%、唯一の界面活性剤成
分であって20重量%の量で存在する式(I)の化合物、
および100容量%とするに足る(q.s.)量の水溶液を含
有する製剤である。
【0011】式(I)の化合物を用いて製造された本発明
の中間体の最終化合物に係る製剤、特にリポソ−ムは、
総重量の1重量%またはそれ以上を占める式(I)の化合
物を、中性リポソ−ム形成物質と共に使用した場合に
は、正に荷電した物質の性質を示す。したがって、リポ
ソ−ムの製造に用いられるその他の賦形剤、界面活性剤
等を、この製剤に使用することができる。製剤中に1%
またはそれ以上の式(I)の化合物が存在する限り、式
(I)の化合物と第二の界面活性剤とのいかなる組み合わ
せを用いてもよい。
の中間体の最終化合物に係る製剤、特にリポソ−ムは、
総重量の1重量%またはそれ以上を占める式(I)の化合
物を、中性リポソ−ム形成物質と共に使用した場合に
は、正に荷電した物質の性質を示す。したがって、リポ
ソ−ムの製造に用いられるその他の賦形剤、界面活性剤
等を、この製剤に使用することができる。製剤中に1%
またはそれ以上の式(I)の化合物が存在する限り、式
(I)の化合物と第二の界面活性剤とのいかなる組み合わ
せを用いてもよい。
【0012】使用可能な第二の界面活性剤は、例えば三
成分系または複合脂質、クリセリド、セリド、エトリド
およびステリド、即ち親水基がリン酸、カルボン酸、硫
酸、アミノ、ヒドロキシまたはコリン基であり、親油基
がアルキルもしくはアルケニル、ポリオキシアルキレン
または少なくとも1個の芳香族もしくはシクロアルキル
基により置換されているアルキル基である、幾つかの化
合物のうちの1つである。ポリエチレンオキシまたはグ
リコ−ル基を用いることができる。本製剤への組み合わ
せに好適な他の界面活性剤は、マク−チェオンズ・ディ
タ−ジェンツ・アンド・エマルジファイア−ズ(McCut
cheon's Detergents and Emul‐sifiers) および
マク−チェオンズ・ファンクショナル・マテアリアルズ
(McCutcheon's Functi‐onnal Materials) (アル
レッド・パブ・カンパニー、リッジウッド、ニュ−ジャ
−ジ−、米国) に見出すことができる。
成分系または複合脂質、クリセリド、セリド、エトリド
およびステリド、即ち親水基がリン酸、カルボン酸、硫
酸、アミノ、ヒドロキシまたはコリン基であり、親油基
がアルキルもしくはアルケニル、ポリオキシアルキレン
または少なくとも1個の芳香族もしくはシクロアルキル
基により置換されているアルキル基である、幾つかの化
合物のうちの1つである。ポリエチレンオキシまたはグ
リコ−ル基を用いることができる。本製剤への組み合わ
せに好適な他の界面活性剤は、マク−チェオンズ・ディ
タ−ジェンツ・アンド・エマルジファイア−ズ(McCut
cheon's Detergents and Emul‐sifiers) および
マク−チェオンズ・ファンクショナル・マテアリアルズ
(McCutcheon's Functi‐onnal Materials) (アル
レッド・パブ・カンパニー、リッジウッド、ニュ−ジャ
−ジ−、米国) に見出すことができる。
【0013】好ましい第二の界面活性剤はリン脂質関連
物質、例えばレシチン、ホスファチジルエタノ−ルアミ
ン、リソレシチン、リソホスファチジルエタノ−ルアミ
ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシト−
ル、スフィンゴミエリン、セファリン、カルジオリピ
ン、ホスファチジン酸、セレブロシド類、ジセチルホス
ファ−ト、ホスファチジルコリンおよびジパルミトイル
ホスファチジルコリンである。さらに、リン非含有脂質
は、例えばパルミチン酸セチル、グリセリルリシンオレ
ア−ト、ステアリン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸イソ
プロピル、アムホテリン酸アクリル酸重合体、トリエタ
ノ−ルアミン‐ラウリルスルファ−ト、アルカノイル‐
アリ−ルスルホナ−ト等である。
物質、例えばレシチン、ホスファチジルエタノ−ルアミ
ン、リソレシチン、リソホスファチジルエタノ−ルアミ
ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシト−
ル、スフィンゴミエリン、セファリン、カルジオリピ
ン、ホスファチジン酸、セレブロシド類、ジセチルホス
ファ−ト、ホスファチジルコリンおよびジパルミトイル
ホスファチジルコリンである。さらに、リン非含有脂質
は、例えばパルミチン酸セチル、グリセリルリシンオレ
ア−ト、ステアリン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸イソ
プロピル、アムホテリン酸アクリル酸重合体、トリエタ
ノ−ルアミン‐ラウリルスルファ−ト、アルカノイル‐
アリ−ルスルホナ−ト等である。
【0014】その他の添加物は、長鎖アルコ−ル類およ
びジオ−ル類、例えばコレステロ−ルのようなステロ−
ル類、例えばリン酸ジセチルナトリウムのような脂肪ア
ルコールのリン酸エステル類、例えば硫酸セチルナトリ
ウムのようなアルキルスルファ−ト類、ポリペプチドの
ようなある種の重合体、および蛋白質であってよい。
びジオ−ル類、例えばコレステロ−ルのようなステロ−
ル類、例えばリン酸ジセチルナトリウムのような脂肪ア
ルコールのリン酸エステル類、例えば硫酸セチルナトリ
ウムのようなアルキルスルファ−ト類、ポリペプチドの
ようなある種の重合体、および蛋白質であってよい。
【0015】典型的には、リポソ−ムは、その全体の大
きさおよび薄層構造の性質に基づき、3つの種類に分け
ることができる。1977年12月のニュ−ヨ−ク学術
科学会議(the New York AcademySciences Mee
ting) での 「リポソ−ムならびに生物学および医学にお
けるその用途」 において提唱されたこの3分類とは、多
層小胞(MLV)、小型単層小胞(SUV)および大型単層
小胞(LUV)である。
きさおよび薄層構造の性質に基づき、3つの種類に分け
ることができる。1977年12月のニュ−ヨ−ク学術
科学会議(the New York AcademySciences Mee
ting) での 「リポソ−ムならびに生物学および医学にお
けるその用途」 において提唱されたこの3分類とは、多
層小胞(MLV)、小型単層小胞(SUV)および大型単層
小胞(LUV)である。
【0016】SUVは直径がおよそ20〜50nmの範囲
であって、水の区画をとりまく単一の脂質二層構造から
成っている。SUVが全く均一の大きさの単一区画の小
胞であるのに対し、MLVは大きさが10,000nmま
で甚しく異なり、その構造は多区画であって、1以上の
二層構造を含んでいる。LUVリポソ−ムは約600nm
〜30,000nm の範囲という大きな直径の故にこのよ
うに命名され、これは1以上の二層構造を含む。
であって、水の区画をとりまく単一の脂質二層構造から
成っている。SUVが全く均一の大きさの単一区画の小
胞であるのに対し、MLVは大きさが10,000nmま
で甚しく異なり、その構造は多区画であって、1以上の
二層構造を含んでいる。LUVリポソ−ムは約600nm
〜30,000nm の範囲という大きな直径の故にこのよ
うに命名され、これは1以上の二層構造を含む。
【0017】リポソ−ムは数多くの方法により製造でき
るが、その全てが3種の異なる型のリポソ−ムを生成す
る訳ではない。例えば金属プロ−ブをMLVの懸濁液中
に直接浸漬することによる超音波拡散は、SUVを製造
する一般的方法である。MLV級のリポソ−ムの製造
は、通常、適当な有機溶媒に脂質を溶解し、次にこの溶
媒を気体または空気流の下で乾燥することを含む。これ
により、容器の表面に乾燥脂質の薄い膜が残る。次いで
水溶液を、容器の壁面から脂質物質を遊離させるために
振とうしながら、容器に導入する。この方法は脂質を拡
散し、その結果脂質は脂質凝集体またはリポソ−ムを形
成する。LUV種のリポソ−ムは、脂質の薄膜を蒸留水
またはある種の水溶液で徐々に水和することにより製造
できる。
るが、その全てが3種の異なる型のリポソ−ムを生成す
る訳ではない。例えば金属プロ−ブをMLVの懸濁液中
に直接浸漬することによる超音波拡散は、SUVを製造
する一般的方法である。MLV級のリポソ−ムの製造
は、通常、適当な有機溶媒に脂質を溶解し、次にこの溶
媒を気体または空気流の下で乾燥することを含む。これ
により、容器の表面に乾燥脂質の薄い膜が残る。次いで
水溶液を、容器の壁面から脂質物質を遊離させるために
振とうしながら、容器に導入する。この方法は脂質を拡
散し、その結果脂質は脂質凝集体またはリポソ−ムを形
成する。LUV種のリポソ−ムは、脂質の薄膜を蒸留水
またはある種の水溶液で徐々に水和することにより製造
できる。
【0018】別法として、リポソ−ムは凍結乾燥によっ
て製造できる。この方法は、脂質を窒素気流下で乾燥し
て膜にすることからなる。次いでこの膜を揮発性溶媒に
溶解し、凍結し、凍結乾燥装置に入れて溶媒を除去す
る。薬物を含有する医薬製剤を製造するためには、その
薬物の溶液を凍結乾燥した脂質に加え、しかる後リポソ
−ムを生成させる。
て製造できる。この方法は、脂質を窒素気流下で乾燥し
て膜にすることからなる。次いでこの膜を揮発性溶媒に
溶解し、凍結し、凍結乾燥装置に入れて溶媒を除去す
る。薬物を含有する医薬製剤を製造するためには、その
薬物の溶液を凍結乾燥した脂質に加え、しかる後リポソ
−ムを生成させる。
【0019】種々の型のリポソ−ムを製造する様々な方
法が定期刊行物および特許文献に記載されている。リポ
ソ−ム製剤に関する特別な論評および情報については、
パガノおよびウェインシュタイン[アニュアル・レビュ
−・オブ・バイオフィジクス・アンド・バイオエンジニ
アリング(Ann.Rev.Bio‐physic.Bioeng.)7,4
35〜68(1978)]ならびにスゾカおよびパパハジ
ョポ−ロス[アニュアル・レビュ−・オブ・バイオフィ
ジクス・アンド・バイオエンジニアリング(Ann.Re
v.Bio‐physic.Bioeng.)9, 467〜508(19
80)] による論評、ならびに数多くの特許文献、例え
ば米国特許4,229,360号、4,224,179号、
4,127,344号、4,193,893号、4,217,
344号、4,241,046号、4,078,052号お
よび4,235,871号を参照できる。
法が定期刊行物および特許文献に記載されている。リポ
ソ−ム製剤に関する特別な論評および情報については、
パガノおよびウェインシュタイン[アニュアル・レビュ
−・オブ・バイオフィジクス・アンド・バイオエンジニ
アリング(Ann.Rev.Bio‐physic.Bioeng.)7,4
35〜68(1978)]ならびにスゾカおよびパパハジ
ョポ−ロス[アニュアル・レビュ−・オブ・バイオフィ
ジクス・アンド・バイオエンジニアリング(Ann.Re
v.Bio‐physic.Bioeng.)9, 467〜508(19
80)] による論評、ならびに数多くの特許文献、例え
ば米国特許4,229,360号、4,224,179号、
4,127,344号、4,193,893号、4,217,
344号、4,241,046号、4,078,052号お
よび4,235,871号を参照できる。
【0020】本発明の中間体の最終化合物はD,L−異
性体のラセミ混合物として、または個々のDまたはL異
性体として製造できる。DまたはL出発物質を利用する
ことができるため、ある種の本化合物は個々の異性体と
して容易に製造できる。しかしながら、特定の異性体を
指定しない限り、これらの化合物はD,L−ラセミ体と
同様、純粋なDまたはL異性体の両者を包含するものと
解するべきである。
性体のラセミ混合物として、または個々のDまたはL異
性体として製造できる。DまたはL出発物質を利用する
ことができるため、ある種の本化合物は個々の異性体と
して容易に製造できる。しかしながら、特定の異性体を
指定しない限り、これらの化合物はD,L−ラセミ体と
同様、純粋なDまたはL異性体の両者を包含するものと
解するべきである。
【0021】式(I)の化合物は1個の不斉部位 (*とし
て上に示した) を有するので、ジアステレオマ−として
存在し得る。式(I)の個々の異性体化合物は、本明細書
中では、時には 「配列規則」 とも呼ばれるIUPADの
R−S規約を用いて命名してある。R−S規約の記載
は、例えば 「イントロダクション・トゥ・オ−ガニック
・ケミストリ−(Introduc‐tio to Organic Chem
istry)」 (A.ストライトウィ−サ−・ジュニアおよび
C.ヒ−スコック著、マクミラン・パブリッシング・カ
ンパニー、ニュ−ヨ−ク、1976) 110〜114頁
に見出すことができる。適当な場合には、化合物の光学
活性は当該化合物の溶液が偏光面を回転させる方向を示
す(+)、(−)または(±)によって表示できる。
て上に示した) を有するので、ジアステレオマ−として
存在し得る。式(I)の個々の異性体化合物は、本明細書
中では、時には 「配列規則」 とも呼ばれるIUPADの
R−S規約を用いて命名してある。R−S規約の記載
は、例えば 「イントロダクション・トゥ・オ−ガニック
・ケミストリ−(Introduc‐tio to Organic Chem
istry)」 (A.ストライトウィ−サ−・ジュニアおよび
C.ヒ−スコック著、マクミラン・パブリッシング・カ
ンパニー、ニュ−ヨ−ク、1976) 110〜114頁
に見出すことができる。適当な場合には、化合物の光学
活性は当該化合物の溶液が偏光面を回転させる方向を示
す(+)、(−)または(±)によって表示できる。
【0022】[定 義]炭素原子数6〜22個のアルキル
とは、6〜22個の炭素原子を有する完全に飽和したア
ルカンの直鎖または分枝鎖基を示し、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エ
イコシル、ヘンエイコシルおよびドコシルを包含する。
とは、6〜22個の炭素原子を有する完全に飽和したア
ルカンの直鎖または分枝鎖基を示し、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エ
イコシル、ヘンエイコシルおよびドコシルを包含する。
【0023】炭素原子数6〜22個のアルケニルとは、
1またはそれ以上の不飽和結合を有する炭素原子数6〜
22個の任意の不飽和炭素の直鎖または分枝鎖基をさ
し、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、
デセニル、ウンデセニル、ドデニル、トリデセニル、テ
トラデセニル、ペンタゼセニル、ヘキサデセニル、ヘプ
タデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコセ
ニル、ヘンエイコソエニル、およびドコセニルを包含す
る。
1またはそれ以上の不飽和結合を有する炭素原子数6〜
22個の任意の不飽和炭素の直鎖または分枝鎖基をさ
し、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、
デセニル、ウンデセニル、ドデニル、トリデセニル、テ
トラデセニル、ペンタゼセニル、ヘキサデセニル、ヘプ
タデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコセ
ニル、ヘンエイコソエニル、およびドコセニルを包含す
る。
【0024】炭素原子数1〜8個のアルキルとは、メチ
ル、エチル、プロピルおよびブチル等、オクチル基を含
みオクチル基までの直鎖または分枝鎖アルキル基、なら
びにこれらの化合物の位置異性体である基をさす。
ル、エチル、プロピルおよびブチル等、オクチル基を含
みオクチル基までの直鎖または分枝鎖アルキル基、なら
びにこれらの化合物の位置異性体である基をさす。
【0025】アリ−ルはベンゼンまたはナフタレン等を
さす。 炭素原子数7〜11個のアラルキルとは、ベン
ジル基、フェネチル、3−フェニルプロピル等のように
ベンゼン環が結合しているアルキル基を有する基をさ
す。
さす。 炭素原子数7〜11個のアラルキルとは、ベン
ジル基、フェネチル、3−フェニルプロピル等のように
ベンゼン環が結合しているアルキル基を有する基をさ
す。
【0026】薬物とは、人または動物における疾病の予
防、診断、緩解、処置または治療に使用する、食物以外
の任意の治療または予防物質をさす。
防、診断、緩解、処置または治療に使用する、食物以外
の任意の治療または予防物質をさす。
【0027】製薬上許容し得る陰イオンとは、それ自身
非毒性であり、またはその他の点で製薬上許容でき、か
つ化合物を製薬上非許容性にしない陰イオンである。こ
のような陰イオンの例は、フルオリド、クロリド、ブロ
ミド、およびヨ−ジドのごときハライド陰イオンであ
る。硫酸、亜硫酸、リン酸、および硝酸のごとき無機陰
イオンもまた使用することができる。有機陰イオンは、
酢酸、プロピオン酸、グリコ−ル酸、ピルビン酸、修
酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマ
ル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル
酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、 p−トルエ
ンスルホン酸、等の単純な有機酸から誘導できる。「Z」
とは、その化合物のシス形をさす。
非毒性であり、またはその他の点で製薬上許容でき、か
つ化合物を製薬上非許容性にしない陰イオンである。こ
のような陰イオンの例は、フルオリド、クロリド、ブロ
ミド、およびヨ−ジドのごときハライド陰イオンであ
る。硫酸、亜硫酸、リン酸、および硝酸のごとき無機陰
イオンもまた使用することができる。有機陰イオンは、
酢酸、プロピオン酸、グリコ−ル酸、ピルビン酸、修
酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマ
ル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル
酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、 p−トルエ
ンスルホン酸、等の単純な有機酸から誘導できる。「Z」
とは、その化合物のシス形をさす。
【0028】式(I)の好ましい化合物は、R1およびR2
が同一で、炭素原子数C10〜C20のアルキル、または炭
素原子数C10〜C20のアルケニルであり、R3、R4およ
びR5がメチルまたはエチルであり、n が1〜4であ
り、Xがハライドイオンである化合物である。やはり好
ましいのは、R1 が炭素原子数14〜22個のアルキル
またはアルケニルであり、R2 が炭素原子数6〜14個
のアルキルまたはアルケニル基である化合物である。
が同一で、炭素原子数C10〜C20のアルキル、または炭
素原子数C10〜C20のアルケニルであり、R3、R4およ
びR5がメチルまたはエチルであり、n が1〜4であ
り、Xがハライドイオンである化合物である。やはり好
ましいのは、R1 が炭素原子数14〜22個のアルキル
またはアルケニルであり、R2 が炭素原子数6〜14個
のアルキルまたはアルケニル基である化合物である。
【0029】最も好ましいのは以下のラセミ化合物およ
びそれらの光学異性体である:N−(2,3−ジ−オクタ
デシルオキシ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメ
チルアンモニウムクロリド、N−(2,3−ジ−(9−
(Z)−オクタデシルオキシ))−プロパ−1−イル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−(2,3
−ジ−)4−(Z)−デセニルオキシ))−プロパ−1−イ
ル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−
(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−1−イル
−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−
(2,3−ジ−デシルオキシ)−プロパ−1−イル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−(2−ヘ
キサデシルオキシ−3−デシルオキシ)−プロパ−1−
イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N
−(2−ヘキサデシルオキシ−3−デシルオキシ)−プ
ロパ−1−イル−N,N−ジメチルアミン塩酸塩、N−
(9,10−ジ−デシルオキシ)−デカ−1−イル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−(5,6
−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−ヘキサ−
1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリ
ド、およびN−(3,4−ジ−(9−(Z)−オクタデセニ
ルオキシ)−ブタ−1−イル−N,N,N−トリメチルア
ンモニウムクロリド。
びそれらの光学異性体である:N−(2,3−ジ−オクタ
デシルオキシ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメ
チルアンモニウムクロリド、N−(2,3−ジ−(9−
(Z)−オクタデシルオキシ))−プロパ−1−イル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−(2,3
−ジ−)4−(Z)−デセニルオキシ))−プロパ−1−イ
ル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−
(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−1−イル
−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−
(2,3−ジ−デシルオキシ)−プロパ−1−イル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−(2−ヘ
キサデシルオキシ−3−デシルオキシ)−プロパ−1−
イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N
−(2−ヘキサデシルオキシ−3−デシルオキシ)−プ
ロパ−1−イル−N,N−ジメチルアミン塩酸塩、N−
(9,10−ジ−デシルオキシ)−デカ−1−イル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、N−(5,6
−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−ヘキサ−
1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリ
ド、およびN−(3,4−ジ−(9−(Z)−オクタデセニ
ルオキシ)−ブタ−1−イル−N,N,N−トリメチルア
ンモニウムクロリド。
【0030】[発明の記載]本発明の化合物は、n の値に
応じて2種の方法によって製造する。n が1であり、本
化合物がクリセロ−ルに最も類似する場合、本発明化合
物はD−マンニト−ルから誘導する。マンニト−ルの2
個の中央のヒドロキシ基を最初にケタ−ルの生成、例え
ばアセトニドの生成によって保護する。次に残りの4個
のヒドロキシ基を、適当な長鎖脂肪酸を用いてエ−テル
に変換する。次いでこの分子を各々3個の炭素原子を有
する2個のアルデヒド単位に化学的に分割するが、ここ
で2個の炭素は長鎖アルキルまたはアルケニル基で置換
されている。次いでこのアルデヒド官能基を、本発明の
化合物である第三アミン中間体に変換し、次に最終化合
物である酸付加塩または第四級アンモニウム化合物のい
ずれかへとさらに変換する。この方法を以下のように反
応式Iによって例示する。
応じて2種の方法によって製造する。n が1であり、本
化合物がクリセロ−ルに最も類似する場合、本発明化合
物はD−マンニト−ルから誘導する。マンニト−ルの2
個の中央のヒドロキシ基を最初にケタ−ルの生成、例え
ばアセトニドの生成によって保護する。次に残りの4個
のヒドロキシ基を、適当な長鎖脂肪酸を用いてエ−テル
に変換する。次いでこの分子を各々3個の炭素原子を有
する2個のアルデヒド単位に化学的に分割するが、ここ
で2個の炭素は長鎖アルキルまたはアルケニル基で置換
されている。次いでこのアルデヒド官能基を、本発明の
化合物である第三アミン中間体に変換し、次に最終化合
物である酸付加塩または第四級アンモニウム化合物のい
ずれかへとさらに変換する。この方法を以下のように反
応式Iによって例示する。
【化4】
【0031】この反応式中、R1およびR2は前記と同意
義であり、Rは上記のR3、R4およびR5 と同じ意義を
有する。以下の反応式および実施例中、アセトニドとい
う用語とイソプロピリジンという用語は互換性を持って
使用していることに留意されたい。 式IのD−マント
ニ−ル−3,4−アセトニドは既知の化合物であり、ウ
ィギンズ, L.F、ジャ−ナル・オブ・ケミカル・ソサ
エティ(J.Chem.Soc.) 13 (1946) またはモ
ルペイン, C.およびティセランド, M.、ジャ−ナル
・オブ・ケミカル・ソサエティ, パ−キンス・トランザ
クションズ(J.Chem.Soc.Perkins Transa‐cti
ons) 1 (6)、1379(1979) の方法に従って製
造できる。式Iの化合物を生成するためには、アセトン
に入れたD−マンニト−ルおよび2,2−ジメトキシプ
ロパンの混合物に過塩素酸を加え、1,2: 3,4: 5,
6−トリイソプロピリジン−D−マンニト−ルを生成す
る。次いでこの化合物を70%酢酸に溶解し、1 1/2時
間加熱し、酢酸エチルから結晶化するとD−マンニト−
ル−3,4−アセトニドが得られる。
義であり、Rは上記のR3、R4およびR5 と同じ意義を
有する。以下の反応式および実施例中、アセトニドとい
う用語とイソプロピリジンという用語は互換性を持って
使用していることに留意されたい。 式IのD−マント
ニ−ル−3,4−アセトニドは既知の化合物であり、ウ
ィギンズ, L.F、ジャ−ナル・オブ・ケミカル・ソサ
エティ(J.Chem.Soc.) 13 (1946) またはモ
ルペイン, C.およびティセランド, M.、ジャ−ナル
・オブ・ケミカル・ソサエティ, パ−キンス・トランザ
クションズ(J.Chem.Soc.Perkins Transa‐cti
ons) 1 (6)、1379(1979) の方法に従って製
造できる。式Iの化合物を生成するためには、アセトン
に入れたD−マンニト−ルおよび2,2−ジメトキシプ
ロパンの混合物に過塩素酸を加え、1,2: 3,4: 5,
6−トリイソプロピリジン−D−マンニト−ルを生成す
る。次いでこの化合物を70%酢酸に溶解し、1 1/2時
間加熱し、酢酸エチルから結晶化するとD−マンニト−
ル−3,4−アセトニドが得られる。
【0032】化合物2を生成するためには、アセトニド
をジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド等のご
とき適当な極性溶媒に溶解する。ここに、水素化ナトリ
ウムのような強塩基を室温下に加える。次いでこの混合
物を、攪拌しながら好ましくは約30〜100℃、より
好ましくは約50℃に、およそ30〜90分間、好まし
くは約60分間加熱する。次いでここに、オレオイルア
ルコ−ルのトルエンスルホン酸エステルまたは1−ブロ
モヘキサデカンで代表される所望の鎖長のアルキル化剤
を加える。アルキル化剤の添加後、温度を約50℃およ
び150℃の間、好ましくは約90℃に上げ、さらに最
長2時間、好ましくは約1時間攪拌する。塩基/加熱/
アルキル化剤/加熱の工程を5回反復する。最初の添加
においては、塩基は使用するアセトニドの量に対し等モ
ル量を加え、アルキル化剤は等モル量を加える。化合物
2を生成するために、加熱しながら1モル量の塩基を加
え、続いて加熱しながら1モル量のアルキル化エステル
を加え、攪拌するというこの工程を4回反復する(合計
5回)。
をジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド等のご
とき適当な極性溶媒に溶解する。ここに、水素化ナトリ
ウムのような強塩基を室温下に加える。次いでこの混合
物を、攪拌しながら好ましくは約30〜100℃、より
好ましくは約50℃に、およそ30〜90分間、好まし
くは約60分間加熱する。次いでここに、オレオイルア
ルコ−ルのトルエンスルホン酸エステルまたは1−ブロ
モヘキサデカンで代表される所望の鎖長のアルキル化剤
を加える。アルキル化剤の添加後、温度を約50℃およ
び150℃の間、好ましくは約90℃に上げ、さらに最
長2時間、好ましくは約1時間攪拌する。塩基/加熱/
アルキル化剤/加熱の工程を5回反復する。最初の添加
においては、塩基は使用するアセトニドの量に対し等モ
ル量を加え、アルキル化剤は等モル量を加える。化合物
2を生成するために、加熱しながら1モル量の塩基を加
え、続いて加熱しながら1モル量のアルキル化エステル
を加え、攪拌するというこの工程を4回反復する(合計
5回)。
【0033】化合物3、マンニト−ルテトラエ−テル
は、アセトニドで代表されるケタ−ルを加水分解するこ
とによって製造する。この加水分解は、テトラヒドロフ
ランのような極性の水溶性有機溶媒を使用する1相反応
として実施する。好ましくはこの加水分解は、トリフル
オロ酢酸中の水10%溶液によって行なう。有機溶媒中
のマンニト−ルテトラエ−テル(化合物3)の溶液および
酸水溶液を、わずかに加温して、即ちおよそ50℃また
はこの前後でおよそ1時間攪拌する。次いで溶媒を蒸発
させ、残った酸を、トルエンのような溶媒を用いる共沸
蒸留によって除去する。
は、アセトニドで代表されるケタ−ルを加水分解するこ
とによって製造する。この加水分解は、テトラヒドロフ
ランのような極性の水溶性有機溶媒を使用する1相反応
として実施する。好ましくはこの加水分解は、トリフル
オロ酢酸中の水10%溶液によって行なう。有機溶媒中
のマンニト−ルテトラエ−テル(化合物3)の溶液および
酸水溶液を、わずかに加温して、即ちおよそ50℃また
はこの前後でおよそ1時間攪拌する。次いで溶媒を蒸発
させ、残った酸を、トルエンのような溶媒を用いる共沸
蒸留によって除去する。
【0034】アルデヒド4は、ジオ−ル3を、クロロホ
ルムにより最も良く代表される溶媒中で、酸化剤、好ま
しくは四酢酸鉛のごとき酸化体で処理することにより製
造する。この反応を実施するには、わずかにモル過剰の
四酢酸鉛を使用する。混合物をほぼ周囲温度で最長4時
間、好ましくは約2時間攪拌し、この時点でエチレング
リコ−ルを添加し、引き続き速やかに相当量の水を加え
ることにより、過剰の四酢酸鉛の反応を停止させる。得
られた粗製アルデヒドは常法により回収し、さらに精製
することなく次工程に直接使用することができる。
ルムにより最も良く代表される溶媒中で、酸化剤、好ま
しくは四酢酸鉛のごとき酸化体で処理することにより製
造する。この反応を実施するには、わずかにモル過剰の
四酢酸鉛を使用する。混合物をほぼ周囲温度で最長4時
間、好ましくは約2時間攪拌し、この時点でエチレング
リコ−ルを添加し、引き続き速やかに相当量の水を加え
ることにより、過剰の四酢酸鉛の反応を停止させる。得
られた粗製アルデヒドは常法により回収し、さらに精製
することなく次工程に直接使用することができる。
【0035】本発明の式5の化合物を生成するため、塩
酸ジ置換アミン(置換基は上のR3、R4およびR5の意義
を有する) をアルコ−ル、好ましくはメタノ−ルに溶解
し、この溶液に2/3モル量の無水酢酸ナトリウムを加え
る。この混合物を約1時間室温で攪拌し、生成する塩化
ナトリウムを濾去する。次にこのメタノ−ル溶液を、上
で得た粗製アルデヒドに加える。第2の溶媒、好ましく
はテトラヒドロフランを次にこの混合物に加え、続いて
分子篩を加える。次いでこの混合物に、わずかにモル過
剰の還元剤、好ましくは水素化シアノほう素ナトリウム
を加え、混合物をわずかな昇温下、好ましくは約40〜
60℃で最長3日間攪拌する。次に、有機溶媒を加え、
ここにHCl ガスを吹き込むことにより、この生成物を
塩酸塩に変換する。
酸ジ置換アミン(置換基は上のR3、R4およびR5の意義
を有する) をアルコ−ル、好ましくはメタノ−ルに溶解
し、この溶液に2/3モル量の無水酢酸ナトリウムを加え
る。この混合物を約1時間室温で攪拌し、生成する塩化
ナトリウムを濾去する。次にこのメタノ−ル溶液を、上
で得た粗製アルデヒドに加える。第2の溶媒、好ましく
はテトラヒドロフランを次にこの混合物に加え、続いて
分子篩を加える。次いでこの混合物に、わずかにモル過
剰の還元剤、好ましくは水素化シアノほう素ナトリウム
を加え、混合物をわずかな昇温下、好ましくは約40〜
60℃で最長3日間攪拌する。次に、有機溶媒を加え、
ここにHCl ガスを吹き込むことにより、この生成物を
塩酸塩に変換する。
【0036】次に、塩化アルキルまたはアラルキルを、
トリ置換アミン物質を入れた反応容器中に圧縮し、この
後反応容器を密封し、約50℃〜100℃、好ましくは
約70℃で最長48時間加熱することにより、四級アン
モニウム化合物を製造する。この方法により式(I)のテ
トラ置換アンモニウムクロリド生成物(ここで各Rは前
に定義したR3、R4またはR5であってよいが、ただし
R3、R4またはR5のいずれかがアリ−ルとして定義さ
れるとき、そのアリ−ル基はトリ置換アミン上に存在す
る) が得られる。
トリ置換アミン物質を入れた反応容器中に圧縮し、この
後反応容器を密封し、約50℃〜100℃、好ましくは
約70℃で最長48時間加熱することにより、四級アン
モニウム化合物を製造する。この方法により式(I)のテ
トラ置換アンモニウムクロリド生成物(ここで各Rは前
に定義したR3、R4またはR5であってよいが、ただし
R3、R4またはR5のいずれかがアリ−ルとして定義さ
れるとき、そのアリ−ル基はトリ置換アミン上に存在す
る) が得られる。
【0037】別法として、n が1であり、R1およびR2
が同一でない式(I)の化合物を製造したい場合は、以下
の反応式IIの流れ図によって製造することができる。
が同一でない式(I)の化合物を製造したい場合は、以下
の反応式IIの流れ図によって製造することができる。
【化5】
【0038】この反応式中、Rはベンジルである。R1
およびR2 は前記と同意義であり、R1 はR2 とは異な
る。式7の2, 5−ジベンジル−D−マンニト−ルは、
バゲット, N.およびストリブレヒル、ジャ−ナル・オ
ブ・ケミカル・ソサエティ・パ−キンI (J.Chem.
Soc.Perkin I )、 1323(1977)の方法によ
り製造した。濃硫酸を、ジメチルホルムアミド中のD−
マンニト−ルおよびベンズアルデヒドの溶液に加える。
室温で3日間攪拌した後、この溶液を氷水、炭酸カリウ
ムおよび石油エ−テルの混合物中に注ぐ。次にこの1,
3 : 4, 6 −ジ−O−ベンジリデン−D−マンニト−
ルを塩化ベンジルに溶解し、水酸化カリウム末を加え
る。この混合物を140℃に3日間加熱し、次いで冷却
し、水で希釈する。クロロホルムで抽出し、続いて水洗
すると2, 5−ジ−O−ベンジル−1, 3 : 4, 6 −
ジ−O−ベンジリデン−D−マンニト−ルが得られる。
この化合物をエタノ−ルおよび水に溶解し、1MHCl
で処理する。4 1/2 時間還流した後、反応混合物を冷
却し、炭酸バリウムで反応停止させ、蒸発乾固する。固
体の残留物を熱酢酸エチルと共に摩砕し、次いでこれを
蒸発させると2, 5−ジ−O−ベンジル−D−マンニト
−ルが生成する。
およびR2 は前記と同意義であり、R1 はR2 とは異な
る。式7の2, 5−ジベンジル−D−マンニト−ルは、
バゲット, N.およびストリブレヒル、ジャ−ナル・オ
ブ・ケミカル・ソサエティ・パ−キンI (J.Chem.
Soc.Perkin I )、 1323(1977)の方法によ
り製造した。濃硫酸を、ジメチルホルムアミド中のD−
マンニト−ルおよびベンズアルデヒドの溶液に加える。
室温で3日間攪拌した後、この溶液を氷水、炭酸カリウ
ムおよび石油エ−テルの混合物中に注ぐ。次にこの1,
3 : 4, 6 −ジ−O−ベンジリデン−D−マンニト−
ルを塩化ベンジルに溶解し、水酸化カリウム末を加え
る。この混合物を140℃に3日間加熱し、次いで冷却
し、水で希釈する。クロロホルムで抽出し、続いて水洗
すると2, 5−ジ−O−ベンジル−1, 3 : 4, 6 −
ジ−O−ベンジリデン−D−マンニト−ルが得られる。
この化合物をエタノ−ルおよび水に溶解し、1MHCl
で処理する。4 1/2 時間還流した後、反応混合物を冷
却し、炭酸バリウムで反応停止させ、蒸発乾固する。固
体の残留物を熱酢酸エチルと共に摩砕し、次いでこれを
蒸発させると2, 5−ジ−O−ベンジル−D−マンニト
−ルが生成する。
【0039】ジベンジル−D−マンニト−ルを乾燥溶
媒、例えばアセトンに溶解し、ここに1/2モル量の硫
酸銅および少量の濃硫酸を加える。この溶液を周囲温度
で約48時間攪拌し、この時点で混合物を弱塩基、好ま
しくは炭酸ナトリウムにより反応をしずめ、さらに反応
が逐行される時間だけ攪拌する。溶媒はケタ−ルの供給
源でもある。
媒、例えばアセトンに溶解し、ここに1/2モル量の硫
酸銅および少量の濃硫酸を加える。この溶液を周囲温度
で約48時間攪拌し、この時点で混合物を弱塩基、好ま
しくは炭酸ナトリウムにより反応をしずめ、さらに反応
が逐行される時間だけ攪拌する。溶媒はケタ−ルの供給
源でもある。
【0040】1位および6位のヒドロキシ基を次に強塩
基および1−ハロアルキルまたは1−ハロアルケニル基
によってエ−テル化する。ケタ−ルを、キシレン、トル
エン等のような非極性溶媒に溶解し、これに水酸化カリ
ウム末のような粉末塩基および1−ハロアルキルまたは
1−ハロアルケニル物質を加える。化合物8を生成する
ためにこの混合物を約4時間加熱還流する。
基および1−ハロアルキルまたは1−ハロアルケニル基
によってエ−テル化する。ケタ−ルを、キシレン、トル
エン等のような非極性溶媒に溶解し、これに水酸化カリ
ウム末のような粉末塩基および1−ハロアルキルまたは
1−ハロアルケニル物質を加える。化合物8を生成する
ためにこの混合物を約4時間加熱還流する。
【0041】次に、テトラヒドロフラン/メタノ−ルの
ごとき適当な溶媒中での接触水素添加分解により、2個
のベンジル基を除去する。10%パラジウム/炭素のよ
うな重金属触媒を使用する。この反応は、適当な水素添
加分解装置中で、この例では、約60℃〜80℃に加熱
し、約60psi の水素下で約48時間実施する。前述の
水素添加分解で得られたジオ−ルを、化合物9の製造の
ために上に記載したのと同一の方式でエ−テル化する。
テトラ置換D−マンニト−ル−3, 4−ケタ−ルが得ら
れたならば、式2から式(I)に至る変換の際上に説明し
た一連の工程によって、これを式(I)に変換する。n が
2〜8である化合物は、対応するトリオ−ルから製造す
る。この反応工程に対する式は、以下の反応式III に述
べる。この式は、n が1である化合物1の製造にも使用
できる。
ごとき適当な溶媒中での接触水素添加分解により、2個
のベンジル基を除去する。10%パラジウム/炭素のよ
うな重金属触媒を使用する。この反応は、適当な水素添
加分解装置中で、この例では、約60℃〜80℃に加熱
し、約60psi の水素下で約48時間実施する。前述の
水素添加分解で得られたジオ−ルを、化合物9の製造の
ために上に記載したのと同一の方式でエ−テル化する。
テトラ置換D−マンニト−ル−3, 4−ケタ−ルが得ら
れたならば、式2から式(I)に至る変換の際上に説明し
た一連の工程によって、これを式(I)に変換する。n が
2〜8である化合物は、対応するトリオ−ルから製造す
る。この反応工程に対する式は、以下の反応式III に述
べる。この式は、n が1である化合物1の製造にも使用
できる。
【化6】
【0042】この反応式中、R1 およびR2 は前記と同
意義である。式(I)においてRはR3、R4 およびR5と
同一である。式12の化合物は文献で知られているか、
または化学物質供給会社から構入できるか、または本明
細書中に示すように製造することができる。式13のケ
タ−ル、好ましくはアセトニドを、適当なトリオ−ルを
アセトンに溶解し、少量の濃硫酸を添加することによっ
て製造する。この反応は、溶液を室温で最長約4時間、
好ましくは約2時間攪拌することにより逐行できる。次
に得られたケタ−ルを標準的な分離手段によって回収す
る。 次いで、未反応の1位のヒドロキシ基を、アリル
エ−テルすなわち化合物14を形成させることにより保
護する。この反応は、該アルコ−ルをジメチルホルムア
ミドのような乾燥した双極性非プロトン性溶媒に溶解す
ることによって実施する。水素化ナトリウムのような強
塩基 (等モル量) をアルコ−ルに加え、これを周囲温度
で規定の時間攪拌し、次いで同じ時間80℃〜100℃
に温める。次に塩化アリルの約50%モル過剰量を、昇
温下に攪拌しつつ添加する。攪拌および加熱はさらに3
0〜120分間、好ましくは約60分間継続する。次い
で生成物を抽出し、クロマトグラフィ−手段でさらに精
製する。
意義である。式(I)においてRはR3、R4 およびR5と
同一である。式12の化合物は文献で知られているか、
または化学物質供給会社から構入できるか、または本明
細書中に示すように製造することができる。式13のケ
タ−ル、好ましくはアセトニドを、適当なトリオ−ルを
アセトンに溶解し、少量の濃硫酸を添加することによっ
て製造する。この反応は、溶液を室温で最長約4時間、
好ましくは約2時間攪拌することにより逐行できる。次
に得られたケタ−ルを標準的な分離手段によって回収す
る。 次いで、未反応の1位のヒドロキシ基を、アリル
エ−テルすなわち化合物14を形成させることにより保
護する。この反応は、該アルコ−ルをジメチルホルムア
ミドのような乾燥した双極性非プロトン性溶媒に溶解す
ることによって実施する。水素化ナトリウムのような強
塩基 (等モル量) をアルコ−ルに加え、これを周囲温度
で規定の時間攪拌し、次いで同じ時間80℃〜100℃
に温める。次に塩化アリルの約50%モル過剰量を、昇
温下に攪拌しつつ添加する。攪拌および加熱はさらに3
0〜120分間、好ましくは約60分間継続する。次い
で生成物を抽出し、クロマトグラフィ−手段でさらに精
製する。
【0043】次に、強酸の希釈溶液、例えば1NHCl
によってケタ−ルを化合物15に加水分解するが、この
反応はメタノ−ル、エタノ−ル等のような極性溶媒中で
実施する。加水分解を逐行させるため、反応混合物は幾
分加熱する。好ましくは溶液は約2時間約50℃に加熱
する。ジオ−ルすなわち化合物15を、式1から式2に
至る変換に際して上上に述べたと同一の方法により、ジ
エ−テル、化合物16に変換する。ここで再び水素化ナ
トリウムのような強酸基および適当なアルキルまたまア
ルケニルアルコ−ルのトシルエステルまたはハライドを
用いて、ジメチルホルムアミドのような乾燥した双極性
非プロトン性溶媒中でエ−テル化を行なう。1モル当量
のアルキル化剤を各回毎に使用して、この反応を2回反
復する。前述のとおり、この反応は昇温下、好ましくは
50℃〜150℃、より詳細には約90℃で行なう。
によってケタ−ルを化合物15に加水分解するが、この
反応はメタノ−ル、エタノ−ル等のような極性溶媒中で
実施する。加水分解を逐行させるため、反応混合物は幾
分加熱する。好ましくは溶液は約2時間約50℃に加熱
する。ジオ−ルすなわち化合物15を、式1から式2に
至る変換に際して上上に述べたと同一の方法により、ジ
エ−テル、化合物16に変換する。ここで再び水素化ナ
トリウムのような強酸基および適当なアルキルまたまア
ルケニルアルコ−ルのトシルエステルまたはハライドを
用いて、ジメチルホルムアミドのような乾燥した双極性
非プロトン性溶媒中でエ−テル化を行なう。1モル当量
のアルキル化剤を各回毎に使用して、この反応を2回反
復する。前述のとおり、この反応は昇温下、好ましくは
50℃〜150℃、より詳細には約90℃で行なう。
【0044】次に、ウィルキンソン触媒 [トリス (トリ
フェニルホスフィン )、塩化ロジウム] により、酸媒質
中で、1位アリルエ−テル、化合物16を加水分解す
る。溶媒はエ−テルのごとき極性溶媒とし、好ましくは
テトラヒドロフランのような共溶媒と共に用いる。トリ
エ−テル/触媒混合物を数時間、好ましくは約3時間還
流し、この時点で追加の酸 (1NHCl) を加え、還流
をさらに数時間、およそ3〜4時間継続する。これらの
条件で、アリルエ−テルから化合物17に至る加水分解
が実施できる。
フェニルホスフィン )、塩化ロジウム] により、酸媒質
中で、1位アリルエ−テル、化合物16を加水分解す
る。溶媒はエ−テルのごとき極性溶媒とし、好ましくは
テトラヒドロフランのような共溶媒と共に用いる。トリ
エ−テル/触媒混合物を数時間、好ましくは約3時間還
流し、この時点で追加の酸 (1NHCl) を加え、還流
をさらに数時間、およそ3〜4時間継続する。これらの
条件で、アリルエ−テルから化合物17に至る加水分解
が実施できる。
【0045】まず、p −トルエンスルホン酸エステル中
間体すなわち化合物18を作り、ここにジ置換アミンを
加え、本発明の化合物である中間体第三アミン化合物す
なわち化合物19を形成させることにより、アルコ−ル
すなわち化合物17をアミンに変換する。例示を用いれ
ば、アルコ−ルをピリジンのような適当な溶媒に溶解
し、ここに p−トルエンスルホニルクロリドを加える。
この混合物を周囲温度で一夜攪拌し、次いで氷水中で冷
却し、生成物を抽出手段によって回収する。粗生成物を
直ちにジ置換アミン、好ましくはジアルキルアミンに溶
解し、周囲温度で約1日密封容器に入れてトリ置換アミ
ンの形成を行なう。
間体すなわち化合物18を作り、ここにジ置換アミンを
加え、本発明の化合物である中間体第三アミン化合物す
なわち化合物19を形成させることにより、アルコ−ル
すなわち化合物17をアミンに変換する。例示を用いれ
ば、アルコ−ルをピリジンのような適当な溶媒に溶解
し、ここに p−トルエンスルホニルクロリドを加える。
この混合物を周囲温度で一夜攪拌し、次いで氷水中で冷
却し、生成物を抽出手段によって回収する。粗生成物を
直ちにジ置換アミン、好ましくはジアルキルアミンに溶
解し、周囲温度で約1日密封容器に入れてトリ置換アミ
ンの形成を行なう。
【0046】式17の化合物を p−トルエンスルホニル
クロリドと反応させて粗製のトシラ−トとすることによ
り、アルコ−ルすなわち化合物17を、R3 、R4 およ
び/またはR5 が窒素を有する環を形成している四級ア
ミンに変換することもできる。この化合物をメチルエチ
ルケトンに溶解し、ヨウ化ナトリウムを加える。混合物
を5時間還流する。得られたヨ−ドプロパン化合物をジ
クロロメタンに溶解し、適当な環状含窒素化合物を加え
る。この混合物を加圧反応器に封入し、100℃で48
時間加熱し、この後クロマトグラフィ−を行なうと、R
3 、R4 およびR5 が含窒素環、例えばキヌクリジンを
形成する適当な四級アンモニウム化合物が得られる。別
法として、アルコ−ルすなわち化合物17をトシラ−ト
すなわち化合物18に変換し、次いでこれを密封加圧反
応器中で反応させて含ヨウ素化合物の生成を経ずに四級
化合物を形成させる。
クロリドと反応させて粗製のトシラ−トとすることによ
り、アルコ−ルすなわち化合物17を、R3 、R4 およ
び/またはR5 が窒素を有する環を形成している四級ア
ミンに変換することもできる。この化合物をメチルエチ
ルケトンに溶解し、ヨウ化ナトリウムを加える。混合物
を5時間還流する。得られたヨ−ドプロパン化合物をジ
クロロメタンに溶解し、適当な環状含窒素化合物を加え
る。この混合物を加圧反応器に封入し、100℃で48
時間加熱し、この後クロマトグラフィ−を行なうと、R
3 、R4 およびR5 が含窒素環、例えばキヌクリジンを
形成する適当な四級アンモニウム化合物が得られる。別
法として、アルコ−ルすなわち化合物17をトシラ−ト
すなわち化合物18に変換し、次いでこれを密封加圧反
応器中で反応させて含ヨウ素化合物の生成を経ずに四級
化合物を形成させる。
【0047】もしR3 、R4 およびR5 のうち2個が含
窒素環、例えばピロリジン、ペピリジンまたはモルホリ
ンを形成しているならば、アルコ−ル17を上記のよう
に本発明の化合物であるアミン中間体19に変換する。
次いで、化合物5から式(I)の化合物に至る反応の際に
上で述べたと同一の方法に従って、アミン19をジ置換
アミン塩酸塩と反応させて式(I)の対応化合物を生成す
る。本発明の化合物であるトリ置換アミン中間体、すな
わち化合物19は、この生成物を単離する手段として、
最も簡便には酸付加塩、好ましくは塩酸塩に変換する。
窒素環、例えばピロリジン、ペピリジンまたはモルホリ
ンを形成しているならば、アルコ−ル17を上記のよう
に本発明の化合物であるアミン中間体19に変換する。
次いで、化合物5から式(I)の化合物に至る反応の際に
上で述べたと同一の方法に従って、アミン19をジ置換
アミン塩酸塩と反応させて式(I)の対応化合物を生成す
る。本発明の化合物であるトリ置換アミン中間体、すな
わち化合物19は、この生成物を単離する手段として、
最も簡便には酸付加塩、好ましくは塩酸塩に変換する。
【0048】次いで、上の式(I)の製造に対して述べた
と同一の方法で、四級アンモニウム生成物すなわち式
(I)を製造する。
と同一の方法で、四級アンモニウム生成物すなわち式
(I)を製造する。
【0049】以下に実施例と製造例を挙げて、本発明の
化合物と本発明の中間体の最終化合物とその出発原料物
質の製造法を具体的に説明する。また、製剤例を挙げ
て、本発明の中間体の最終化合物の使用方法を具体的に
説明する。ただし、これらの実施例、製造例および製剤
例は、単に例示のためのものであって、いかなる場合も
限定を行なうことを意図してはいない。
化合物と本発明の中間体の最終化合物とその出発原料物
質の製造法を具体的に説明する。また、製剤例を挙げ
て、本発明の中間体の最終化合物の使用方法を具体的に
説明する。ただし、これらの実施例、製造例および製剤
例は、単に例示のためのものであって、いかなる場合も
限定を行なうことを意図してはいない。
【0050】実施例1 N−(2,3−ジ−(9−(Z)−
オクタデセニルオキシ))プロパ−1−イル−N,N−ジ
メチルアミン塩酸塩 後記製造例12で得られた粗製ジオール、すなわち1,
2,5,6−テトラオレオイル−D−マンニトールをクロ
ロホルム(500ml)に溶解し、四酢酸鉛(11.8g、2
6.0mM) を加えた。この混合物を2時間攪拌し、次に
エチレングリコール(5ml)、続いて速やかに水(100
ml)を加えた。水相を吸引して除き、有機相を飽和塩化
ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)
し、油状物となるまで濃縮して粗製のアルデヒドを得、
これを直ちに次工程に使用した。メタノール(150ml)
中の塩酸ジメチルアミン(35.5g、435mM)の溶液
に、無水酢酸ナトリウム(24g 、282mM)を加え
た。この混合物を1時間攪拌し、生成する塩化ナトリウ
ムを濾去し、この透明なメタノール溶液を上記粗製アル
デヒドに加えた。テトラヒドロフラン(150ml)を加
え、次いで3オングストロ−ムの分子篩 (約20g)にか
けた。水素化シアノほう素ナトリウム(1.5g、23.9
mM)を加え、混合物を50℃で3日間攪拌した。反応混
合物をセライトで濾過(1:1のテトラヒドロフランで
洗浄)し、溶液を1NHClで強酸性とし、1/2時間
攪拌した。次に10%NaOHで溶液を強塩基性とし、
ジエチルエーテルで抽出(3×200ml)した。この粗
生成物を、クロロホルム中0〜10%メタノールのグラ
ジエントを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製して、標記ジメチルアミンを粘性の油状物と
して得た。この油状物(100mg)をエーテル(10ml)
に溶解し、HClガスで飽和した酢酸エチル3滴を加え
ることにより、標記ジメチルアミン塩酸塩を製造した。
得られた溶液を濃縮し、高度真空下にて4時間置いた。
得られた生成物はS異性体のゴム状固体であった。同様
の方法により、適当なジオ−ルを使用して以下の化合物
を製造した : (S)N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−
1−イル−N,N−ジメチルアミン塩 酸塩、m.p.49〜50℃、[α]D 25 −8.39°(CH
Cl3)。
オクタデセニルオキシ))プロパ−1−イル−N,N−ジ
メチルアミン塩酸塩 後記製造例12で得られた粗製ジオール、すなわち1,
2,5,6−テトラオレオイル−D−マンニトールをクロ
ロホルム(500ml)に溶解し、四酢酸鉛(11.8g、2
6.0mM) を加えた。この混合物を2時間攪拌し、次に
エチレングリコール(5ml)、続いて速やかに水(100
ml)を加えた。水相を吸引して除き、有機相を飽和塩化
ナトリウム溶液で1回洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)
し、油状物となるまで濃縮して粗製のアルデヒドを得、
これを直ちに次工程に使用した。メタノール(150ml)
中の塩酸ジメチルアミン(35.5g、435mM)の溶液
に、無水酢酸ナトリウム(24g 、282mM)を加え
た。この混合物を1時間攪拌し、生成する塩化ナトリウ
ムを濾去し、この透明なメタノール溶液を上記粗製アル
デヒドに加えた。テトラヒドロフラン(150ml)を加
え、次いで3オングストロ−ムの分子篩 (約20g)にか
けた。水素化シアノほう素ナトリウム(1.5g、23.9
mM)を加え、混合物を50℃で3日間攪拌した。反応混
合物をセライトで濾過(1:1のテトラヒドロフランで
洗浄)し、溶液を1NHClで強酸性とし、1/2時間
攪拌した。次に10%NaOHで溶液を強塩基性とし、
ジエチルエーテルで抽出(3×200ml)した。この粗
生成物を、クロロホルム中0〜10%メタノールのグラ
ジエントを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製して、標記ジメチルアミンを粘性の油状物と
して得た。この油状物(100mg)をエーテル(10ml)
に溶解し、HClガスで飽和した酢酸エチル3滴を加え
ることにより、標記ジメチルアミン塩酸塩を製造した。
得られた溶液を濃縮し、高度真空下にて4時間置いた。
得られた生成物はS異性体のゴム状固体であった。同様
の方法により、適当なジオ−ルを使用して以下の化合物
を製造した : (S)N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−
1−イル−N,N−ジメチルアミン塩 酸塩、m.p.49〜50℃、[α]D 25 −8.39°(CH
Cl3)。
【0051】製造例A N−(2,3−ジ−(9−(Z)−
オクタデセニルオキシ))−プロパ−1−イル−N,N,
N−トリメチルアンモニウムクロリド 実施例1で得られたジメチルアミン化合物、すなわちN
−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−
プロパ−1−イル−N,N−ジメチルアミン(10g )を
パ−ル加圧反応器に入れ、−78℃に冷却した。塩化メ
チル(約50 ml)をこの反応容器中に凝縮させ、次いで
密封し70℃に48時間加熱した。反応容器を冷却し、
開けて塩化メチルを窒素気流の下で蒸発させた。粗生成
物をアセトニトリルから結晶化し、標記物質(S)N−
(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ)−プ
ロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウム
クロリドを灰白色の固体として得た。 [α]D 25−20.0°(CHCl3)。 同様の方法により、適当なジメチルアミン化合物を使用
して以下の化合物を製造した : (S)N−(2,3−ジ−デシルオキシ)−プロパ−1−イ
ル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
m.p.87〜88℃、[α]D 25−26.5°(CHC
l3)。 (S)N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−
1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリ
ド、[α]D 25−23.4°(CH3OH)、 (S)N−(2,3−ジ−(4−(Z)−デセニルオキシ))−
プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド、ろう状、[α]D 25 0°(CHCl3)。 (S)N−(2,3−ジ−ドコシルオキシ)−プロパ−1−
イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
m.p.161〜163℃、[α]D 25−15.7°(CHC
l3)、 (±)N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ) −プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド、m.p.35〜38℃、NMR (30
0MHz 、CDCl3 )5.35 ( t,J=5Hz,4
H)、4.15〜3.90( m,2H)、3.80〜3.40
( m,3H)、3.49( s,9H)、3.43(t,J=7H
z,4H)、2.01( m,8H)、1.56( m,4H)、
1.27( m,40H)、0.88( t,J=7Hz,6H
O)。
オクタデセニルオキシ))−プロパ−1−イル−N,N,
N−トリメチルアンモニウムクロリド 実施例1で得られたジメチルアミン化合物、すなわちN
−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−
プロパ−1−イル−N,N−ジメチルアミン(10g )を
パ−ル加圧反応器に入れ、−78℃に冷却した。塩化メ
チル(約50 ml)をこの反応容器中に凝縮させ、次いで
密封し70℃に48時間加熱した。反応容器を冷却し、
開けて塩化メチルを窒素気流の下で蒸発させた。粗生成
物をアセトニトリルから結晶化し、標記物質(S)N−
(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ)−プ
ロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウム
クロリドを灰白色の固体として得た。 [α]D 25−20.0°(CHCl3)。 同様の方法により、適当なジメチルアミン化合物を使用
して以下の化合物を製造した : (S)N−(2,3−ジ−デシルオキシ)−プロパ−1−イ
ル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
m.p.87〜88℃、[α]D 25−26.5°(CHC
l3)。 (S)N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−
1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリ
ド、[α]D 25−23.4°(CH3OH)、 (S)N−(2,3−ジ−(4−(Z)−デセニルオキシ))−
プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド、ろう状、[α]D 25 0°(CHCl3)。 (S)N−(2,3−ジ−ドコシルオキシ)−プロパ−1−
イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
m.p.161〜163℃、[α]D 25−15.7°(CHC
l3)、 (±)N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ) −プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド、m.p.35〜38℃、NMR (30
0MHz 、CDCl3 )5.35 ( t,J=5Hz,4
H)、4.15〜3.90( m,2H)、3.80〜3.40
( m,3H)、3.49( s,9H)、3.43(t,J=7H
z,4H)、2.01( m,8H)、1.56( m,4H)、
1.27( m,40H)、0.88( t,J=7Hz,6H
O)。
【0052】製造例B N−(2,3−ジ−(9−(Z)−
オクタデセニルオキシ))プロパ−1−イル−キヌクリジ
ニウムクロリド 後記製造例14で得られた2,3−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−1−ヨ−ドプロパン(2.0g 、
2.82 mM)をジクロロメタン(1ml)に溶解し、キヌ
クリジン(1.57g、14.1mM)を加えた。この溶液を
加圧反応器に封入し、100℃で48時間加熱した。粗
生成物を、シリカゲルを小量詰めたクロマトグラフィー
(クロロホルム中0〜5%メタノ−ル)に付し、次いでダ
ゥエックス2−X8でイオン交換(塩化物形、メタノー
ルで溶出)し、標記化合物、(S)N−(2,3−ジ(9−
(Z)−オクタデセニルオキシ))プロパ−1−イル−キヌ
クリジニウムヨ−ジドを得た。 m.p.81〜83℃、[α]D 25 −33.5°(CHC
l3)。 同様の方法により、適当なヨードプロパン化合物を使用
して以下の化合物を製造した : (±)N−メチル−N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキ
シ)−プロパ−1−イル−ピロリジニウムクロリド、m.
p.71〜73℃、(±)N−メチル−N−(2,3−ジ−
ヘキサデシルオキシ)−プロパ−1−イル−ピペリジニ
ウムクロリド、m.p.111〜116℃、(±)N−メチ
ル−N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−
1−イル−モルホリニウムクロリド、m.p.118〜1
21℃。
オクタデセニルオキシ))プロパ−1−イル−キヌクリジ
ニウムクロリド 後記製造例14で得られた2,3−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−1−ヨ−ドプロパン(2.0g 、
2.82 mM)をジクロロメタン(1ml)に溶解し、キヌ
クリジン(1.57g、14.1mM)を加えた。この溶液を
加圧反応器に封入し、100℃で48時間加熱した。粗
生成物を、シリカゲルを小量詰めたクロマトグラフィー
(クロロホルム中0〜5%メタノ−ル)に付し、次いでダ
ゥエックス2−X8でイオン交換(塩化物形、メタノー
ルで溶出)し、標記化合物、(S)N−(2,3−ジ(9−
(Z)−オクタデセニルオキシ))プロパ−1−イル−キヌ
クリジニウムヨ−ジドを得た。 m.p.81〜83℃、[α]D 25 −33.5°(CHC
l3)。 同様の方法により、適当なヨードプロパン化合物を使用
して以下の化合物を製造した : (±)N−メチル−N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキ
シ)−プロパ−1−イル−ピロリジニウムクロリド、m.
p.71〜73℃、(±)N−メチル−N−(2,3−ジ−
ヘキサデシルオキシ)−プロパ−1−イル−ピペリジニ
ウムクロリド、m.p.111〜116℃、(±)N−メチ
ル−N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−
1−イル−モルホリニウムクロリド、m.p.118〜1
21℃。
【0053】実施例2 (±)N−(5,6−ジ−(9−
(Z)−オクタデセニルオキシ))−ヘキサ−1−イル−
N,N−ジメチルアミン塩酸塩 後記製造例18で得られた5,6−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−ヘキサン−1−オール(2.50
g、3.94mM)をピリジン(20ml)に溶解し、p−トル
エンスルホニルクロリド(0.90g、4.73mM)を加え
た。この混合物を室温で一夜攪拌し、次いで氷水に注ぎ
1/2時間攪拌した。得られた混合物をエーテルで抽出
し、エーテル相を0.1−NHClで洗浄し、乾燥(硫酸
マグネシウム)し、濃縮した。この粗製中間体を直ちに
ジメチルアミンに溶解し、室温で20時間封入管中に置
いた。この管を0℃に冷却し、開いた。ジメチルアミン
を窒素気流下に蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム中0〜5%メタノ
−ル)に付すと、標記生成物が極めて濃厚な油状物とし
て得られた。この油状物から実施例1に記載したように
塩酸塩を製造したが、これもやはり油状物であった。N
MR(300MHz,CDCl3 ) 5.40〜5.30( m
, 4H)、3.65〜3.50( m , 1H)、3.50〜
3.30( m ,6H)、3.05〜2.90 ( m , 2H)、
2.79( s , 6H)、2.10〜1.65 ( m , 11
H)、1.65〜1.45 ( m , 8H)、1.45〜1.1
5 ( m ,44H)、0.95〜0.80( m ,6H)。 同様の方法により、適当な1−オール化合物を使用して
以下の化合物を製造した : (±)−(3, 4−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−ブタ−1−イル−N, N−ジメチルアミン塩酸
塩、油状物、NMR(90MHz ,CDCl3 ) 5.33
( t , J=5Hz , 4H)、3.85〜3.15( m , 1
8H)、2.20〜1.80( m , 8H)、1.70〜1.0
0( m , 50H)、0.88( t , J=7Hz ,6H)、
(±)N−(9, 10−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオ
キシ))−デカ−1−イル−N, N−ジメチルアミン塩酸
塩、ろう状物質、NMR (90MHz , CDCl3 )
5.34 ( t , J=5Hz , 4H)、4.65〜4.25
( m , 9H)、2.81( s , 3H)、2.75( s , 3
H)、2.20〜1.75( m , 8H)、1.75〜1.00
( m , 62H)、0.88( t , J=7Hz ,6H)。
(Z)−オクタデセニルオキシ))−ヘキサ−1−イル−
N,N−ジメチルアミン塩酸塩 後記製造例18で得られた5,6−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−ヘキサン−1−オール(2.50
g、3.94mM)をピリジン(20ml)に溶解し、p−トル
エンスルホニルクロリド(0.90g、4.73mM)を加え
た。この混合物を室温で一夜攪拌し、次いで氷水に注ぎ
1/2時間攪拌した。得られた混合物をエーテルで抽出
し、エーテル相を0.1−NHClで洗浄し、乾燥(硫酸
マグネシウム)し、濃縮した。この粗製中間体を直ちに
ジメチルアミンに溶解し、室温で20時間封入管中に置
いた。この管を0℃に冷却し、開いた。ジメチルアミン
を窒素気流下に蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム中0〜5%メタノ
−ル)に付すと、標記生成物が極めて濃厚な油状物とし
て得られた。この油状物から実施例1に記載したように
塩酸塩を製造したが、これもやはり油状物であった。N
MR(300MHz,CDCl3 ) 5.40〜5.30( m
, 4H)、3.65〜3.50( m , 1H)、3.50〜
3.30( m ,6H)、3.05〜2.90 ( m , 2H)、
2.79( s , 6H)、2.10〜1.65 ( m , 11
H)、1.65〜1.45 ( m , 8H)、1.45〜1.1
5 ( m ,44H)、0.95〜0.80( m ,6H)。 同様の方法により、適当な1−オール化合物を使用して
以下の化合物を製造した : (±)−(3, 4−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−ブタ−1−イル−N, N−ジメチルアミン塩酸
塩、油状物、NMR(90MHz ,CDCl3 ) 5.33
( t , J=5Hz , 4H)、3.85〜3.15( m , 1
8H)、2.20〜1.80( m , 8H)、1.70〜1.0
0( m , 50H)、0.88( t , J=7Hz ,6H)、
(±)N−(9, 10−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオ
キシ))−デカ−1−イル−N, N−ジメチルアミン塩酸
塩、ろう状物質、NMR (90MHz , CDCl3 )
5.34 ( t , J=5Hz , 4H)、4.65〜4.25
( m , 9H)、2.81( s , 3H)、2.75( s , 3
H)、2.20〜1.75( m , 8H)、1.75〜1.00
( m , 62H)、0.88( t , J=7Hz ,6H)。
【0054】製造例C (±)N−(5, 6−ジ− (9−
(Z)−オクタデセニルオキシ))−ヘキサ−1−イル−
N, N, N−トリメチルアンモニウムクロリド 実施例2で得られたジメチルアミン化合物を製造例Aと
同様の方法で処理して標記の化合物を製造した。(±)N
−(5, 6−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−
ヘキサ−1−イル−N, N, N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド、油状物。同様の方法により、適当なジメチ
ルアミン化合物を使用して以下の化合物を製造した : (±)N−(9, 10−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオ
キシ))デカ−1−イル−N, N, N−トリメチルアンモ
ニウムクロリド、油状物、NMR(300MHz, CDC
l3 ) 5.40〜5.30( t , J= tHz , 4H)、
3.70〜3.30( m ,9H)、3.46 ( s , 9H)、
2.10〜1.90( m , 8H)、1.85〜1.65( m ,
2H)、1.60〜1.20 ( m , 50H)、0.88( t
, J=7Hz , 6H)、(±)N−(3, 4−ジ−ヘキサ
デシルオキシ)ブタ−1−イル−N, N, N−トリメチ
ルアンモニウムクロリド、m.p.177〜179℃。
(Z)−オクタデセニルオキシ))−ヘキサ−1−イル−
N, N, N−トリメチルアンモニウムクロリド 実施例2で得られたジメチルアミン化合物を製造例Aと
同様の方法で処理して標記の化合物を製造した。(±)N
−(5, 6−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−
ヘキサ−1−イル−N, N, N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド、油状物。同様の方法により、適当なジメチ
ルアミン化合物を使用して以下の化合物を製造した : (±)N−(9, 10−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオ
キシ))デカ−1−イル−N, N, N−トリメチルアンモ
ニウムクロリド、油状物、NMR(300MHz, CDC
l3 ) 5.40〜5.30( t , J= tHz , 4H)、
3.70〜3.30( m ,9H)、3.46 ( s , 9H)、
2.10〜1.90( m , 8H)、1.85〜1.65( m ,
2H)、1.60〜1.20 ( m , 50H)、0.88( t
, J=7Hz , 6H)、(±)N−(3, 4−ジ−ヘキサ
デシルオキシ)ブタ−1−イル−N, N, N−トリメチ
ルアンモニウムクロリド、m.p.177〜179℃。
【0055】製造例1 1, 2 : 3, 4 : 5, 6−ト
リイソプロピリデン−D−マンニトール 過塩素酸(3.5ml、70%)を、アセトン(100ml)
に入れたD−マンニトール(100g)および2, 2−ジ
メトキシプロパン(700ml)の混合物に添加した。こ
の混合物を室温で18時間攪拌した後、重炭酸ナトリウ
ム(5g)を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌
し、次に濾過した。濾液を当初の1/2容量に濃縮し、
水(500ml)で希釈して標記化合物を得た。
リイソプロピリデン−D−マンニトール 過塩素酸(3.5ml、70%)を、アセトン(100ml)
に入れたD−マンニトール(100g)および2, 2−ジ
メトキシプロパン(700ml)の混合物に添加した。こ
の混合物を室温で18時間攪拌した後、重炭酸ナトリウ
ム(5g)を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌
し、次に濾過した。濾液を当初の1/2容量に濃縮し、
水(500ml)で希釈して標記化合物を得た。
【0056】製造例2 D−マンニトール−3, 4−ア
セトニド 1, 2 : 3, 4 : 5, 6−トリイソプロピリデン−D
−マンニトール(90g)を70%酢酸(250ml) に溶
解し、1.5 時間45℃に加熱した。混合物を減圧濃縮
して油状物とした。この油状物をトルエン(150ml)
に再懸濁し、再び減圧濃縮した。得られた油状物を酢酸
エチル(400ml)に溶解し、−5℃に冷却した。この
混合物から標記化合物を結晶化した。
セトニド 1, 2 : 3, 4 : 5, 6−トリイソプロピリデン−D
−マンニトール(90g)を70%酢酸(250ml) に溶
解し、1.5 時間45℃に加熱した。混合物を減圧濃縮
して油状物とした。この油状物をトルエン(150ml)
に再懸濁し、再び減圧濃縮した。得られた油状物を酢酸
エチル(400ml)に溶解し、−5℃に冷却した。この
混合物から標記化合物を結晶化した。
【0057】製造例3 1, 3 : 4, 6 −ジ−O−ベ
ンジリデン−D−マンニトール ジメチルホルムアミド(600ml)に入れたD−マンニ
トール(200g)およびベンズアルデヒド(240ml)の
溶液に、濃硫酸(40ml)を加えた。この溶液を室温で
3日間攪拌した後、混合物を、氷水(6リットル)、炭酸
カリウム(60g)および石油エーテル(1リットル)の攪
拌混合物中に注いだ。得られた固体を濾過によって集
め、石油エーテルで洗浄し、熱クロロホルムと共に摩砕
して標記化合物を得た。m.p.190〜191℃。
ンジリデン−D−マンニトール ジメチルホルムアミド(600ml)に入れたD−マンニ
トール(200g)およびベンズアルデヒド(240ml)の
溶液に、濃硫酸(40ml)を加えた。この溶液を室温で
3日間攪拌した後、混合物を、氷水(6リットル)、炭酸
カリウム(60g)および石油エーテル(1リットル)の攪
拌混合物中に注いだ。得られた固体を濾過によって集
め、石油エーテルで洗浄し、熱クロロホルムと共に摩砕
して標記化合物を得た。m.p.190〜191℃。
【0058】製造例4 2, 5−ジ−O−ベンジル−
1, 3: 4, 6−ジ−O−ベンジリデン−D−マンニト
ール 水酸化カリウム末(37g)を、塩化ベンジル(64ml)に
溶解した1, 3 : 4,6−ジ−O−ベンジリデン−D−
マンニトール(10g)を加えた。この混合物を3時間1
40℃に加熱し、次いで冷却し、水(200ml)で希釈
した。クロロホルムで抽出し、続いて水洗し蒸発させる
と固体が得られ、これを石油エーテルから結晶化して標
記化合物を得た。m.p.102〜103℃。
1, 3: 4, 6−ジ−O−ベンジリデン−D−マンニト
ール 水酸化カリウム末(37g)を、塩化ベンジル(64ml)に
溶解した1, 3 : 4,6−ジ−O−ベンジリデン−D−
マンニトール(10g)を加えた。この混合物を3時間1
40℃に加熱し、次いで冷却し、水(200ml)で希釈
した。クロロホルムで抽出し、続いて水洗し蒸発させる
と固体が得られ、これを石油エーテルから結晶化して標
記化合物を得た。m.p.102〜103℃。
【0059】製造例5 2, 5−ジ−O−ベンジル−D
−マンニトール エタノール(150ml)および水(22ml)に溶解した
2, 5−ジ−O−ベンジル−1, 3:4,6−ジ−O−
ベンジリデン−D−マンニトール(10.9g)を1MHC
l3(7ml)で処理した。この混合物を4.5時間還流し
た後、冷却し、炭酸バリウムで反応を停止させ、蒸発乾
固した。固体の残留物を熱酢酸エチルと共に摩砕し、次
いで蒸発させて標記化合物を得た。m.p.116〜11
7℃。
−マンニトール エタノール(150ml)および水(22ml)に溶解した
2, 5−ジ−O−ベンジル−1, 3:4,6−ジ−O−
ベンジリデン−D−マンニトール(10.9g)を1MHC
l3(7ml)で処理した。この混合物を4.5時間還流し
た後、冷却し、炭酸バリウムで反応を停止させ、蒸発乾
固した。固体の残留物を熱酢酸エチルと共に摩砕し、次
いで蒸発させて標記化合物を得た。m.p.116〜11
7℃。
【0060】製造例6 1, 2, 10−デカントリオー
ル 9−デセン−1−オール (25.0g、160mM)を、t
−ブタノール(100ml)、アセトン(90ml)および水
(10ml)から成る溶液に溶解した。この溶液に、トリ
メチルアミン−N−オキシド(26.6g、240mM)お
よびt−ブタノール(250ml)中の四酸化オスミウム
(500mg)の溶液2mlを加えた。得られた溶液を窒素
雰囲気下で20時間攪拌し、次いで10%重亜硫酸ナト
リウム(50ml)を加えた。混合物を濃縮し、トリクロ
ロメタンに取り、2回水洗し、Na2SO4で乾燥し、濃
縮すると1, 2, 10−デカントリオールが油状物とし
て得られた。
ル 9−デセン−1−オール (25.0g、160mM)を、t
−ブタノール(100ml)、アセトン(90ml)および水
(10ml)から成る溶液に溶解した。この溶液に、トリ
メチルアミン−N−オキシド(26.6g、240mM)お
よびt−ブタノール(250ml)中の四酸化オスミウム
(500mg)の溶液2mlを加えた。得られた溶液を窒素
雰囲気下で20時間攪拌し、次いで10%重亜硫酸ナト
リウム(50ml)を加えた。混合物を濃縮し、トリクロ
ロメタンに取り、2回水洗し、Na2SO4で乾燥し、濃
縮すると1, 2, 10−デカントリオールが油状物とし
て得られた。
【0061】製造例7 2, 5−ジ−O−ベンジル−D
−マンニトール−3, 4−アセトニド 乾燥アセトン(1000ml)に溶解した2, 5−ジ−O
−ベンジル−D−マンニトール(48g、133mM)を硫
酸銅(II)(10g、62.6mM)および濃硫酸(2ml)で処
理した。室温で48時間攪拌した後、炭酸ナトリウム固
体の添加により反応停止させ、この後3時間攪拌した。
反応混合物を濾過し、濃縮し、残留物をヘキサン/酢酸
エチルから結晶化して標記化合物38.0gを得た。m.
p.73〜74℃。
−マンニトール−3, 4−アセトニド 乾燥アセトン(1000ml)に溶解した2, 5−ジ−O
−ベンジル−D−マンニトール(48g、133mM)を硫
酸銅(II)(10g、62.6mM)および濃硫酸(2ml)で処
理した。室温で48時間攪拌した後、炭酸ナトリウム固
体の添加により反応停止させ、この後3時間攪拌した。
反応混合物を濾過し、濃縮し、残留物をヘキサン/酢酸
エチルから結晶化して標記化合物38.0gを得た。m.
p.73〜74℃。
【0062】製造例8 2, 5−ジ−O−ベンジル−
1, 6−ジデシル−D−マンニトール−3, 4−アセト
ニド キシレン(300ml)に入れた2, 5−ジ−O−ベンジ
ル−D−マンニトール−3, 4−アセトニド(10.0
g、25mM)、水酸化カリウム末(23g)および臭化デシ
ル(40ml)の混合物を4時間還流した。混合物を冷却
し、ヘキサン(300ml)で希釈し、過剰の塩をデカン
テ−ションして除き、乾燥シリカゲル(1kg)のカラムに
適用した。ヘキサン、続いてヘキサン中の0〜50%エ
ーテルのグラジェントにより溶出して、標記化合物を油
状物として得た。
1, 6−ジデシル−D−マンニトール−3, 4−アセト
ニド キシレン(300ml)に入れた2, 5−ジ−O−ベンジ
ル−D−マンニトール−3, 4−アセトニド(10.0
g、25mM)、水酸化カリウム末(23g)および臭化デシ
ル(40ml)の混合物を4時間還流した。混合物を冷却
し、ヘキサン(300ml)で希釈し、過剰の塩をデカン
テ−ションして除き、乾燥シリカゲル(1kg)のカラムに
適用した。ヘキサン、続いてヘキサン中の0〜50%エ
ーテルのグラジェントにより溶出して、標記化合物を油
状物として得た。
【0063】製造例9 1, 6−ジデシル−D−マンニ
トール−3, 4−アセトニド 製造例8のジベンジル化合物(6.0g、8.8mM)をテト
ラヒドロフラン/メタノ−ル(1:1、100ml)に溶
解した。窒素を数分間通気した後、10%パラジウム/
炭素(1g)を加え、混合物を60psiの水素の下に70℃
で48時間振とうした。この混合物を濾過し、濃縮し
て、標記化合物(4.3g)を白色固体として得た。m.p.
36〜39℃。
トール−3, 4−アセトニド 製造例8のジベンジル化合物(6.0g、8.8mM)をテト
ラヒドロフラン/メタノ−ル(1:1、100ml)に溶
解した。窒素を数分間通気した後、10%パラジウム/
炭素(1g)を加え、混合物を60psiの水素の下に70℃
で48時間振とうした。この混合物を濾過し、濃縮し
て、標記化合物(4.3g)を白色固体として得た。m.p.
36〜39℃。
【0064】製造例10 1, 6−ジデシル−2, 5−
ジヘキサデシル−D−マンニトール−3, 4−アセトニ
ド 1, 6−ジデシル−D−マンニトール−3, 4−アセト
ニド(4.3g、8.57mM)およびブロモヘキサデカン
(7.84g、25.7mM)をキシレン(40ml)に溶解
し、KOH(5.0g)を加えた。この混合物を1.5時間
還流しつつ攪拌した。混合物を冷却後、シリカゲル(乾
燥、200g)カラム上にデカンテーションし、ヘキサ
ン、続いてヘキサン中の3%エーテルで溶出し、標記化
合物(7.3g)を油状物として得た。下記の製造例12お
よび前記の実施例1および製造例Aに開示した方法に従
い、(S)N−(3−デシルオキシ−2−ヘキサデシルオ
キシ)−プロパ−1−イル−N, N−ジメチルアミン塩
酸塩 [m.p.45〜48℃、[α]D 25−18.7°(CH
Cl3)]および(S)N−(3−デシルオキシ−2−ヘキサ
デシルオキシ)−プロパ−1−イル−N, N,N−トリ
メチルアンモニウムクロリド[m.p.88〜90℃、[α]
25D−24.7°(CHCl3)]を製造した。
ジヘキサデシル−D−マンニトール−3, 4−アセトニ
ド 1, 6−ジデシル−D−マンニトール−3, 4−アセト
ニド(4.3g、8.57mM)およびブロモヘキサデカン
(7.84g、25.7mM)をキシレン(40ml)に溶解
し、KOH(5.0g)を加えた。この混合物を1.5時間
還流しつつ攪拌した。混合物を冷却後、シリカゲル(乾
燥、200g)カラム上にデカンテーションし、ヘキサ
ン、続いてヘキサン中の3%エーテルで溶出し、標記化
合物(7.3g)を油状物として得た。下記の製造例12お
よび前記の実施例1および製造例Aに開示した方法に従
い、(S)N−(3−デシルオキシ−2−ヘキサデシルオ
キシ)−プロパ−1−イル−N, N−ジメチルアミン塩
酸塩 [m.p.45〜48℃、[α]D 25−18.7°(CH
Cl3)]および(S)N−(3−デシルオキシ−2−ヘキサ
デシルオキシ)−プロパ−1−イル−N, N,N−トリ
メチルアンモニウムクロリド[m.p.88〜90℃、[α]
25D−24.7°(CHCl3)]を製造した。
【0065】製造例11 1, 2, 5, 6−テトラオレ
オイル−D−マンニトール−3, 4−アセトニド D−マンニトール−3, 4−アセトニド(5.0g、22.
52mM)をジメチルホルムアミド(200ml、減圧下に
水素化カルシウムより蒸留)に溶解した。この溶液に水
素化ナトリウム(1.08g、22.52mM、50%油中
分散)を加え、混合物を50℃に加熱し、1時間攪拌し
た(機械的攪拌装置を要する)。得られた混合物にオレオ
イルアルコールのトルエンスルホナート(9.5g、22.
52mM)を加えた。温度を90℃に上げ、攪拌を1時間
継続した。水素化ナトリウム(同量)の添加および1時間
の攪拌、続くオレオイルトシラート(同量)の添加および
1時間の攪拌、という工程を全て90℃の定温で4回反
復した(計5回)。反応混合物を室温まで冷却させ、徐々
に塩化ナトリウムの飽和溶液 ( 500ml)に注いだ。
得られた混合物をヘキサンで抽出(3×250ml)し、
乾燥(炭酸カリウム)し、濃縮した。粗生成物を、ヘキサ
ン中0〜5%ジエチルエーテルのグラジエントで溶出す
るシリカ(1000g)クロマトグラフィーに付すと、標
記化合物13.93 gが粘性油状物として得られた。
オイル−D−マンニトール−3, 4−アセトニド D−マンニトール−3, 4−アセトニド(5.0g、22.
52mM)をジメチルホルムアミド(200ml、減圧下に
水素化カルシウムより蒸留)に溶解した。この溶液に水
素化ナトリウム(1.08g、22.52mM、50%油中
分散)を加え、混合物を50℃に加熱し、1時間攪拌し
た(機械的攪拌装置を要する)。得られた混合物にオレオ
イルアルコールのトルエンスルホナート(9.5g、22.
52mM)を加えた。温度を90℃に上げ、攪拌を1時間
継続した。水素化ナトリウム(同量)の添加および1時間
の攪拌、続くオレオイルトシラート(同量)の添加および
1時間の攪拌、という工程を全て90℃の定温で4回反
復した(計5回)。反応混合物を室温まで冷却させ、徐々
に塩化ナトリウムの飽和溶液 ( 500ml)に注いだ。
得られた混合物をヘキサンで抽出(3×250ml)し、
乾燥(炭酸カリウム)し、濃縮した。粗生成物を、ヘキサ
ン中0〜5%ジエチルエーテルのグラジエントで溶出す
るシリカ(1000g)クロマトグラフィーに付すと、標
記化合物13.93 gが粘性油状物として得られた。
【0066】製造例12 1,2, 5, 6−テトラオレ
オイル−D−マンニトール テトラヒドロフラン(100ml)中の1, 2,5, 6−
テトラオレオイル−D−マンニトール−3, 4−アセト
ニド(24.0g、19.62mM)の溶液に、H2O:トリ
フルオロ酢酸(1:9、100ml)を加えた。この溶液
を50℃で1時間攪拌し、ロータリーエバポレーターで
油状物となるまで濃縮した。トルエン(200ml)を加
え、蒸発させて残余の酸を共沸により除いた。粗生成物
をジエチルエーテル(100ml)に溶解し、水酸化アン
モニウムの飽和水溶液(10ml)を加えた。この混合物
を2時間攪拌し、次いでエーテル相を2回水洗し、乾燥
(硫酸マグネシウム)し濃縮した。この粗生成物は、続く
反応に好適であった:少量をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、所
望のジオールの分析用試料を粘性の油状物として得た。
オイル−D−マンニトール テトラヒドロフラン(100ml)中の1, 2,5, 6−
テトラオレオイル−D−マンニトール−3, 4−アセト
ニド(24.0g、19.62mM)の溶液に、H2O:トリ
フルオロ酢酸(1:9、100ml)を加えた。この溶液
を50℃で1時間攪拌し、ロータリーエバポレーターで
油状物となるまで濃縮した。トルエン(200ml)を加
え、蒸発させて残余の酸を共沸により除いた。粗生成物
をジエチルエーテル(100ml)に溶解し、水酸化アン
モニウムの飽和水溶液(10ml)を加えた。この混合物
を2時間攪拌し、次いでエーテル相を2回水洗し、乾燥
(硫酸マグネシウム)し濃縮した。この粗生成物は、続く
反応に好適であった:少量をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、所
望のジオールの分析用試料を粘性の油状物として得た。
【0067】製造例13 2, 3−ジ(9−(Z)−オク
タデセニル)プロパン−1−オール 製造例12で得られた粗製1, 2, 5, 6−テトラオレ
オイル−D−マンニトールをクロロホルム(500ml)
に溶解し、四酢酸鉛(11.8g、26.0mM)を加えた。
この混合物を2時間攪拌し、次いでエチレングリコール
(5ml)、続いて速やかに水(100ml)を加えた。水相
を吸引して除き、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1
回洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、油状物となるま
で濃縮して粗製のアルデヒドを得、これを直ちに次工程
に使用した。粗製の2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデ
セニル)プロパン−1−アール(10.0g、16.9mM)
をテトラヒドロフラン/メタノール(1:1、200m
l)に溶解し、0℃に冷却した。水素化硼素ナトリウム
(3.13g、85.0mM)を加え、混合物を一夜攪拌し
た。この溶液を1NHClでpH<2に酸性化し、エー
テルで希釈し、水洗し、濃縮し、カラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム)に付すと、標記化合物が油状物とし
て得られた。
タデセニル)プロパン−1−オール 製造例12で得られた粗製1, 2, 5, 6−テトラオレ
オイル−D−マンニトールをクロロホルム(500ml)
に溶解し、四酢酸鉛(11.8g、26.0mM)を加えた。
この混合物を2時間攪拌し、次いでエチレングリコール
(5ml)、続いて速やかに水(100ml)を加えた。水相
を吸引して除き、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1
回洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、油状物となるま
で濃縮して粗製のアルデヒドを得、これを直ちに次工程
に使用した。粗製の2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデ
セニル)プロパン−1−アール(10.0g、16.9mM)
をテトラヒドロフラン/メタノール(1:1、200m
l)に溶解し、0℃に冷却した。水素化硼素ナトリウム
(3.13g、85.0mM)を加え、混合物を一夜攪拌し
た。この溶液を1NHClでpH<2に酸性化し、エー
テルで希釈し、水洗し、濃縮し、カラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム)に付すと、標記化合物が油状物とし
て得られた。
【0068】製造例14 2, 3−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−1−ヨ−ドプロパン 2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニル)−プロパン−
1−オ−ル(5.0g、8.36mM)をピリジン(50 ml)
に溶解し、p−トルエンスルホニルクロリド(1.91g、
10.0mM)を加えた。溶液を24時間攪拌し、次いで
氷水に注ぎ、エーテルで抽出し、水層が酸性を持続する
ようになるまで1NHClで洗浄した。有機相を乾燥
(硫酸マグネシウム)し、濃縮して粗製のトシラートを得
た。この物質をメチルエチルケトン(50ml)に溶解
し、ヨウ化ナトリウム(1.5g、10.0mM)を加えて5
時間還流した。溶媒を除去し、残留物をエーテルに取り
水洗した。有機層を濃縮し、クロマトグラフィーに付す
と標記化合物が油状物として得られた。
クタデセニルオキシ)−1−ヨ−ドプロパン 2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニル)−プロパン−
1−オ−ル(5.0g、8.36mM)をピリジン(50 ml)
に溶解し、p−トルエンスルホニルクロリド(1.91g、
10.0mM)を加えた。溶液を24時間攪拌し、次いで
氷水に注ぎ、エーテルで抽出し、水層が酸性を持続する
ようになるまで1NHClで洗浄した。有機相を乾燥
(硫酸マグネシウム)し、濃縮して粗製のトシラートを得
た。この物質をメチルエチルケトン(50ml)に溶解
し、ヨウ化ナトリウム(1.5g、10.0mM)を加えて5
時間還流した。溶媒を除去し、残留物をエーテルに取り
水洗した。有機層を濃縮し、クロマトグラフィーに付す
と標記化合物が油状物として得られた。
【0069】製造例15 5, 6−イソプロピリデン−
ヘキサン−1−オール 1, 2, 6−ヘキサントリオール(31g、0.23mM)
をアセトン(150ml)と共に攪拌した。この混合物に
濃硫酸(5滴)を加えた。得られた溶液を室温で2時間攪
拌した。反応溶液をジエチルエーテルで希釈し、飽和重
炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)
し、濃縮して標記化合物(31g)を透明な油状物として
得た。
ヘキサン−1−オール 1, 2, 6−ヘキサントリオール(31g、0.23mM)
をアセトン(150ml)と共に攪拌した。この混合物に
濃硫酸(5滴)を加えた。得られた溶液を室温で2時間攪
拌した。反応溶液をジエチルエーテルで希釈し、飽和重
炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)
し、濃縮して標記化合物(31g)を透明な油状物として
得た。
【0070】製造例16 5, 6−イソプロピリデン−
ヘキサン−1−アリルエーテル 製造例15で得られた5,6−イソプロピリデン−ヘキ
サン−1−オール(30g、172mM)を乾燥ジメチルホ
ルムアミド(500ml)に溶解した。この溶液に水酸化
ナトリウム(8.28g、172mM、50%油中分散)を
加え、混合物を室温で1/2時間攪拌し、次いで1/2
時間90℃に加温した。混合物に塩化アリル(21ml、
258mM)を加え、攪拌を1時間続けた。冷却後この混
合物を水に注ぎ、エーテルで抽出(2×100ml)し
た。合わせたエーテル抽出液を塩水で洗浄し、乾燥(硫
酸マグネシウム)し、濃縮した。シリカゲルクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中10%エーテル)により標記化合物
を透明な油状物として得た。bp=70℃ (0.01 mmH
g)。
ヘキサン−1−アリルエーテル 製造例15で得られた5,6−イソプロピリデン−ヘキ
サン−1−オール(30g、172mM)を乾燥ジメチルホ
ルムアミド(500ml)に溶解した。この溶液に水酸化
ナトリウム(8.28g、172mM、50%油中分散)を
加え、混合物を室温で1/2時間攪拌し、次いで1/2
時間90℃に加温した。混合物に塩化アリル(21ml、
258mM)を加え、攪拌を1時間続けた。冷却後この混
合物を水に注ぎ、エーテルで抽出(2×100ml)し
た。合わせたエーテル抽出液を塩水で洗浄し、乾燥(硫
酸マグネシウム)し、濃縮した。シリカゲルクロマトグ
ラフィー(ヘキサン中10%エーテル)により標記化合物
を透明な油状物として得た。bp=70℃ (0.01 mmH
g)。
【0071】製造例17 5, 6−ジ−ヒドロキシ−ヘ
キサン−1−アリルエーテル エタノール(100ml)に5, 6−イソプロピリデン−
ヘキサン−1−アリルエーテル(20g、93.9mM)を
溶解し、ここに1N−HCl 20mlを加えた。次いで
溶液を2時間50℃に加熱した。得られた溶液を濃縮
し、次にクロロホルム(100ml)に取り、塩水で洗浄
(2×10ml)し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮する
と標記化合物が透明な油状物として得られた。
キサン−1−アリルエーテル エタノール(100ml)に5, 6−イソプロピリデン−
ヘキサン−1−アリルエーテル(20g、93.9mM)を
溶解し、ここに1N−HCl 20mlを加えた。次いで
溶液を2時間50℃に加熱した。得られた溶液を濃縮
し、次にクロロホルム(100ml)に取り、塩水で洗浄
(2×10ml)し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮する
と標記化合物が透明な油状物として得られた。
【0072】製造例18 5, 6−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−ヘキサン−1−アリルエーテル 製造例17の生成物(3.45g、19.83mM)を乾燥ジ
メチルホルムアミド(60ml)に溶解した。この溶液に水
素化ナトリウム(951mg、19.8mM)を加えた。混合
物を90℃に加熱し、オレオイルトシラート(8.37
g、19.8mM)を加えた。攪拌を1時間続けてから、2
回目の当量の水素化ナトリウム(951mg、19.8mM)
を加えた。15分後、2回目の当量のオレオイルトシラ
ート(8.37g、19.8mM)を加え、攪拌を1時間続け
た。反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽出(2×10
0ml)した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン中0〜5%エーテル)により標記化合物3.5gが
透明な油状物として得られた。
クタデセニルオキシ)−ヘキサン−1−アリルエーテル 製造例17の生成物(3.45g、19.83mM)を乾燥ジ
メチルホルムアミド(60ml)に溶解した。この溶液に水
素化ナトリウム(951mg、19.8mM)を加えた。混合
物を90℃に加熱し、オレオイルトシラート(8.37
g、19.8mM)を加えた。攪拌を1時間続けてから、2
回目の当量の水素化ナトリウム(951mg、19.8mM)
を加えた。15分後、2回目の当量のオレオイルトシラ
ート(8.37g、19.8mM)を加え、攪拌を1時間続け
た。反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽出(2×10
0ml)した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン中0〜5%エーテル)により標記化合物3.5gが
透明な油状物として得られた。
【0073】製造例19 5, 6−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−ヘキサン−1−オール 製造例18で得られたアリルエーテル化合物(3.20
g、4.74mM)をエタノール/テトラヒドロフラン
(1:1、30ml)に溶解し、ウィルキンソンの触媒(ト
リス(トリフェニルホスフィン)、塩化ロジウム、200
mg)、続いて0.1N−HCl(1ml)を加えた。この混
合物を3時間還流し、次いで1N−HCl(5ml)を加
え、4時間還流した。溶液を冷却し濃縮した。ジエチル
エーテルを加え、塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー (ヘキ
サン中5〜50%エーテル)に付して標記アルコール
2.56gを油状物として得た。
クタデセニルオキシ)−ヘキサン−1−オール 製造例18で得られたアリルエーテル化合物(3.20
g、4.74mM)をエタノール/テトラヒドロフラン
(1:1、30ml)に溶解し、ウィルキンソンの触媒(ト
リス(トリフェニルホスフィン)、塩化ロジウム、200
mg)、続いて0.1N−HCl(1ml)を加えた。この混
合物を3時間還流し、次いで1N−HCl(5ml)を加
え、4時間還流した。溶液を冷却し濃縮した。ジエチル
エーテルを加え、塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー (ヘキ
サン中5〜50%エーテル)に付して標記アルコール
2.56gを油状物として得た。
【0074】製剤例1 以下の組成物は、本発明化合物を使用した医薬製剤を例
示するものである。 1)N−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−プロパ−1−イル−N, N, N−トリメチルアン
モニウムクロリド34mgおよび9−(1, 3−ジヒドロ
キシ−2−プロポキシメチル) グアニンジパルミテート
6.3mgをクロロホルム/メタノ−ル(2:1、2ml)に
溶解した。窒素気流下に溶媒を除き、一夜減圧に維持し
た。乾燥した膜を50 mMリン酸緩衝化食塩水(pH7.
4)1 ml中に懸濁し、超音波処理して透明にした。
示するものである。 1)N−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−プロパ−1−イル−N, N, N−トリメチルアン
モニウムクロリド34mgおよび9−(1, 3−ジヒドロ
キシ−2−プロポキシメチル) グアニンジパルミテート
6.3mgをクロロホルム/メタノ−ル(2:1、2ml)に
溶解した。窒素気流下に溶媒を除き、一夜減圧に維持し
た。乾燥した膜を50 mMリン酸緩衝化食塩水(pH7.
4)1 ml中に懸濁し、超音波処理して透明にした。
【0075】2)ジクロロメタン20mlにフルオシノ
ロンアセトニド[6α,9α−ジフルオロ−11β,1
6α, 17α, 21−テトラヒドロキシ−プレグナ−
1, 4−ジエン−3, 20−ジオン−16,17−アセ
トニド]0.025mgおよびN−(2, 3−ジ−(9−(Z)
−オクタデセニルオキシ))−プロパ−1−イル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロリド0.25gを溶
解することにより、局所製剤を製造した。溶媒を窒素気
流中で乾燥膜が得られるまで蒸発させた。この膜混合物
を一夜減圧に維持し、ジクロロメタンを完全に蒸発させ
た。次に乾燥した膜を1%塩化ナトリウム溶液25ml
に懸濁した。この懸濁液を、視覚的に透明になるまで超
音波処理した。
ロンアセトニド[6α,9α−ジフルオロ−11β,1
6α, 17α, 21−テトラヒドロキシ−プレグナ−
1, 4−ジエン−3, 20−ジオン−16,17−アセ
トニド]0.025mgおよびN−(2, 3−ジ−(9−(Z)
−オクタデセニルオキシ))−プロパ−1−イル−N,
N,N−トリメチルアンモニウムクロリド0.25gを溶
解することにより、局所製剤を製造した。溶媒を窒素気
流中で乾燥膜が得られるまで蒸発させた。この膜混合物
を一夜減圧に維持し、ジクロロメタンを完全に蒸発させ
た。次に乾燥した膜を1%塩化ナトリウム溶液25ml
に懸濁した。この懸濁液を、視覚的に透明になるまで超
音波処理した。
【0076】3) フルオシノニド [6α, 9α−ジフル
オロ−11β, 16α, 17α, 21−テトラヒドロキ
シ−プレグナ−1, 4−ジエン−3, 20−ジオン、1
6,17−アセトニド−21−アセテ−ト]0.025mg
およびN−( 2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニル
オキシ))−プロパ−1−イル−N, N, N−トリメチル
アンモニウムクロリド1.0gをジクロロメタン20ml
に溶解し、次にこれを乾燥膜が得られるまで窒素気流中
で蒸発させた。この膜混合物を一夜減圧に維持して残余
のジクロロメタンを蒸発させた。得られた膜を1%塩化
ナトリウム溶液25mlに懸濁し、視覚的に透明になる
まで超音波処理した。
オロ−11β, 16α, 17α, 21−テトラヒドロキ
シ−プレグナ−1, 4−ジエン−3, 20−ジオン、1
6,17−アセトニド−21−アセテ−ト]0.025mg
およびN−( 2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニル
オキシ))−プロパ−1−イル−N, N, N−トリメチル
アンモニウムクロリド1.0gをジクロロメタン20ml
に溶解し、次にこれを乾燥膜が得られるまで窒素気流中
で蒸発させた。この膜混合物を一夜減圧に維持して残余
のジクロロメタンを蒸発させた。得られた膜を1%塩化
ナトリウム溶液25mlに懸濁し、視覚的に透明になる
まで超音波処理した。
【0077】4) クロロホルム2mlにN−(2, 3−ジ
−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−プロパ−1−
イル−N, N, N−トリメチルアンモニウムクロリド1
60mgおよび硝酸ブトコナゾール[1−[4−(クロロフ
ェニル)−2−(2, 6−ジクロロフェニルチオ)− n−
ブチル]イミダゾールニトラード]20mgを溶解した。窒
素気流中でクロロホルムを除去し、残留物を一夜減圧に
維持して残余のクロロホルムを除いた。得られた膜を、
手で振とうおよび攪拌することにより精製水2mlに懸濁
した。
−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−プロパ−1−
イル−N, N, N−トリメチルアンモニウムクロリド1
60mgおよび硝酸ブトコナゾール[1−[4−(クロロフ
ェニル)−2−(2, 6−ジクロロフェニルチオ)− n−
ブチル]イミダゾールニトラード]20mgを溶解した。窒
素気流中でクロロホルムを除去し、残留物を一夜減圧に
維持して残余のクロロホルムを除いた。得られた膜を、
手で振とうおよび攪拌することにより精製水2mlに懸濁
した。
【0078】5) ジアラキドイルホスファチジルコリン
60mgおよびN−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセ
ニルオキシ))−プロパ−1−イル−N, N,N−トリメ
チルアンモニウムクロリド5.4mgをクロロホルム2ml
に溶解し、クロロホルムを窒素気流中で除去し、一夜減
圧に維持して残った溶媒を除いた。得られた膜を、過度
の発泡を避けるために穏やかに摩砕することにより、β
−インターフェロン2000万単位を含有する精製水2
mlに懸濁した。
60mgおよびN−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセ
ニルオキシ))−プロパ−1−イル−N, N,N−トリメ
チルアンモニウムクロリド5.4mgをクロロホルム2ml
に溶解し、クロロホルムを窒素気流中で除去し、一夜減
圧に維持して残った溶媒を除いた。得られた膜を、過度
の発泡を避けるために穏やかに摩砕することにより、β
−インターフェロン2000万単位を含有する精製水2
mlに懸濁した。
【0079】6) N−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタ
デセニルオキシ))−プロパ−1−イル−N, N, N−ト
リメチルアンモニウムクロリド30mgおよび6−O−ス
テアロイル−N−アセチル−ムラミル−L−α−アミノ
ブチリル−D−イソグルタミン3mgをクロロホルムに溶
解した。溶媒の大半を除去するために窒素気流を使用
し、残りを減圧下に除いた。得られた膜を精製水1ml
に懸濁し、透明になるまで超音波で処理した。
デセニルオキシ))−プロパ−1−イル−N, N, N−ト
リメチルアンモニウムクロリド30mgおよび6−O−ス
テアロイル−N−アセチル−ムラミル−L−α−アミノ
ブチリル−D−イソグルタミン3mgをクロロホルムに溶
解した。溶媒の大半を除去するために窒素気流を使用
し、残りを減圧下に除いた。得られた膜を精製水1ml
に懸濁し、透明になるまで超音波で処理した。
【0080】7) ジステアロイルホスファチジルコリン
2.22mg、N−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセ
ニルオキシ))−プロパ−1−イル−N, N,N−トリメ
チルアンモニウムクロリド1mgおよびコレステロール
0.23mgをクロロホルム1mlに溶解した。溶媒を窒素
気流の下で除去し、残留物を一夜減圧に維持した。乾燥
した模を8%トリトンX−100(0.5ml)を含有する
6mMのリン酸緩衝化食塩水に懸濁した。ここにレクチ
ン親和カラム精製化牛ヘルペス抗原50μgを加えた。
次いでパックされたバイオビーズを加え(トルトンX−
100を除くため)、55℃で2時間穏やかに振とう
し、このバイオビーズをデカンテーションで余いた。
2.22mg、N−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセ
ニルオキシ))−プロパ−1−イル−N, N,N−トリメ
チルアンモニウムクロリド1mgおよびコレステロール
0.23mgをクロロホルム1mlに溶解した。溶媒を窒素
気流の下で除去し、残留物を一夜減圧に維持した。乾燥
した模を8%トリトンX−100(0.5ml)を含有する
6mMのリン酸緩衝化食塩水に懸濁した。ここにレクチ
ン親和カラム精製化牛ヘルペス抗原50μgを加えた。
次いでパックされたバイオビーズを加え(トルトンX−
100を除くため)、55℃で2時間穏やかに振とう
し、このバイオビーズをデカンテーションで余いた。
【0081】8) ジオレオイルホスファチジルコリン1
4μモルおよびN−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデ
セニルオキシ))−プロパ−1−イル−N, N,N−トリ
メチルアンモニウムクロリド6μモルをクロロホルム2
mlに溶解し、次いで窒素気流中で乾燥した。得られた
乾燥した膜を1/2時間減圧下に維持して、この後、膜
をシクロヘキサン1mlに溶解し、100mlの丸底フラ
スコに移してドライアイス上で凍結した。次にフラスコ
を凍結乾燥装置に取り付け、シクロヘキサンを除去し
た。次いでマウスのγインターフェロン溶液[0.2ml
(500,000単位/ml)を、リン酸1カリウム10m
M、塩化ナトリウム2mMおよび塩化カリウム3mMを含
む緩衝液(水酸化カリウムで pH8.0に調節)に懸濁し
た]をこの凍結乾燥した脂質に加えると、リポソームが
形成された。続いてこのリポソームを、リン酸緩衝液を
必要に応じて用いて、使い易い濃度に希釈した。同様の
方法により、リポソーム中に薬物が他の濃度で入ってい
るものを調製することができる。膜に添加する水溶液の
量を変えることにより、最終的なリポソーム製剤中の薬
物濃度を0.05〜10重量%の間で変化させることが
できる。
4μモルおよびN−(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデ
セニルオキシ))−プロパ−1−イル−N, N,N−トリ
メチルアンモニウムクロリド6μモルをクロロホルム2
mlに溶解し、次いで窒素気流中で乾燥した。得られた
乾燥した膜を1/2時間減圧下に維持して、この後、膜
をシクロヘキサン1mlに溶解し、100mlの丸底フラ
スコに移してドライアイス上で凍結した。次にフラスコ
を凍結乾燥装置に取り付け、シクロヘキサンを除去し
た。次いでマウスのγインターフェロン溶液[0.2ml
(500,000単位/ml)を、リン酸1カリウム10m
M、塩化ナトリウム2mMおよび塩化カリウム3mMを含
む緩衝液(水酸化カリウムで pH8.0に調節)に懸濁し
た]をこの凍結乾燥した脂質に加えると、リポソームが
形成された。続いてこのリポソームを、リン酸緩衝液を
必要に応じて用いて、使い易い濃度に希釈した。同様の
方法により、リポソーム中に薬物が他の濃度で入ってい
るものを調製することができる。膜に添加する水溶液の
量を変えることにより、最終的なリポソーム製剤中の薬
物濃度を0.05〜10重量%の間で変化させることが
できる。
【0082】製剤例2 本発明化合物およびリポソームの使用により、薬物の可
溶化能を増大することが出来る。この方法により、通常
不溶性または難溶性の薬物を生体に対しより大きな濃度
で与えることが出来る。 例えば、本発明化合物のいずれをも共存させない場合、
1−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2, 6−ジク
ロロフェニルチオ)− n−ブチル]イミダゾール硝酸塩は
水性緩衝液(リン酸緩衝化食塩水、pH7.4)に不溶性で
ある。しかるに、下記の方法により上記薬物の0.3%
可溶性調製物を製造することが出来た:1−[4−(4−
クロロフェニル)−2−(2, 6−ジクロロフェニルチ
オ)− n−ブチル]イミダゾール硝酸塩18mgおよびN−
(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ)−プ
ロパ−1−イル−N, N, N−トリメチルアンモニウム
クロリド482mgを塩化メチレンに溶解した。塩化メチ
レンを窒素気流の下で蒸発させ、乾燥した膜を一夜減圧
下に維持した。この乾燥した膜をリン酸緩衝化食塩水(p
H7.4)に懸濁し、超音波処理して透明とした。
溶化能を増大することが出来る。この方法により、通常
不溶性または難溶性の薬物を生体に対しより大きな濃度
で与えることが出来る。 例えば、本発明化合物のいずれをも共存させない場合、
1−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2, 6−ジク
ロロフェニルチオ)− n−ブチル]イミダゾール硝酸塩は
水性緩衝液(リン酸緩衝化食塩水、pH7.4)に不溶性で
ある。しかるに、下記の方法により上記薬物の0.3%
可溶性調製物を製造することが出来た:1−[4−(4−
クロロフェニル)−2−(2, 6−ジクロロフェニルチ
オ)− n−ブチル]イミダゾール硝酸塩18mgおよびN−
(2, 3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ)−プ
ロパ−1−イル−N, N, N−トリメチルアンモニウム
クロリド482mgを塩化メチレンに溶解した。塩化メチ
レンを窒素気流の下で蒸発させ、乾燥した膜を一夜減圧
下に維持した。この乾燥した膜をリン酸緩衝化食塩水(p
H7.4)に懸濁し、超音波処理して透明とした。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 211/10 295/08 (72)発明者 フィリップ・ルイス・フェルグナー アメリカ合衆国カリフォルニア94022、ロ ス・アルトス、フレモント・アベニュー 1080番 (72)発明者 ゴードン・ヘンリー・ジョーンズ アメリカ合衆国カリフォルニア95014、キ ュパーティノ、エドワード・ウエイ21550 番 (72)発明者 リチャード・ボルトン・ロマン アメリカ合衆国アラバマ36532、フェアホ ープ、ペカン・ストリート104番
Claims (2)
- 【請求項1】 式(A): 【化1】 [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
基であり、Rは各々同一であるか、または異なって、水
素または炭素原子数1〜8個のアルキルであるか、また
は2個のR基が一緒になってピロリジノ、ピペリジノ、
もしくはモルホリノを形成し、nは1〜8である]で示
される化合物またはその光学異性体。 - 【請求項2】 R1およびR2が同一で炭素原子数10〜
20個のアルケニルであり、Rが同一または異なって、
メチルまたはエチルであり、nが1〜4である、請求項
1記載の化合物。
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US5703055A (en) * | 1989-03-21 | 1997-12-30 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Generation of antibodies through lipid mediated DNA delivery |
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