JPH0662517B2 - 置換アルキルートリ置換アンモニウム界面活性剤 - Google Patents

置換アルキルートリ置換アンモニウム界面活性剤

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JPH0662517B2
JPH0662517B2 JP61001235A JP123586A JPH0662517B2 JP H0662517 B2 JPH0662517 B2 JP H0662517B2 JP 61001235 A JP61001235 A JP 61001235A JP 123586 A JP123586 A JP 123586A JP H0662517 B2 JPH0662517 B2 JP H0662517B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、N−(ω,ω−1−ジアルコキシ)−および
N−(ω,ω−ジアルケノキシ)−アルカ−1−イル−
N,N,N−トリ置換アンモニウム界面活性剤に関する
ものである。
[発明の背景および構成] 本発明はグリセロールを基礎とする陽イオン化合物に関
する。
本発明に係る化合物は、式(I): [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
であり、R3、R4およびRは同一であるか、または異
なって、水素、炭素原子数1〜8個のアルキル、アリー
ル、炭素原子数7〜11個のアラルキルであり、または
3、R4およびRのうちの2もしくは3個が一緒にな
っている場合、キヌクリジノ、ピロリジノ、ピロリジ
ノ、またはモルホリノを形成し、nは1〜8であり、X
は製薬上許容し得る陰イオンである] またはその光学異性体によって説明される。
これらの化合物は、陽イオン界面活性剤を適用すること
ができる多くの用途のいずれにも使用することができ
る。例えば、これらは、工業的用途、食物または飼料、
医薬製剤、美容関係の組成物、または界面活性剤が使用
できるその他の分野を使用することができる。
これらの化合物は薬学的に非毒性の化合物であるため、
美容術に、例えばメーキャップ、口紅、アイシャドー物
質にも使用でき、さらにマニキュア、ボデーローショ
ン、保湿クリーム等にも使用できる。これらの化合物は
さらに、単独または他の物質と組み合わせて、シャンプ
ー、ヘアコンディショナー、パーマ液もしくは直毛化剤
のような毛髪への適用のために、またはヘアクリーム、
ゲル等の成分として使用できる。
特に興味深いのは、これらの化合物を医薬製剤、特に軟
膏、ゲル、ペースト、クリーム等のごとき局所製剤に使
用することであり、中でもリポソームを含め医薬製剤の
製造のための使用である。この製剤の堅ろう性は、製剤
を作るために使用する水溶液の量に依存する。本発明化
合物を含有するかかる製剤の場合、水溶液において不溶
の、またはごくわずかしか溶解しない薬物を可溶化する
ことができ、その結果、生体に対してより高い薬物濃度
を提供することができる。
医薬製剤の場合、本化合物は、クリーム、ペースト、ゲ
ル、コロイド分散液等の製剤に対し陽イオン界面活性剤
が許容され得る状況で使用することができる。その他の
情報については、レミントンズ・ファーマシューティカ
ル・サイエンシズ(Remington's Pharmaceutical
Sciences)第16版(マック・パブリッシング・カンパ
ニー,イーストン,ベンシルバニア)(1980),ア
ーサー・オーソル編またはその他の医薬製剤に関する標
準的な論文を参照できる。
本発明化合物は、リポソームの製造に特に有用である。
リポソームは、通例球状の、同心の脂質二層構造から成
る微細な小胞(または泡)である。構造的には、リポソ
ームは数百オングストローム〜数分の1ミリメートルの
長管形ないし球形の大きさおよび球状の範囲である。全
体の球状にかかわりなく、この二層構造は、一般に、各
々の薄膜をその隣接物から隔てている水層を伴う、閉じ
た同心の薄膜として構成されている。小胞の大きさは、
通常直径20〜30,000nmの範囲である。薄層間
の液体の層は、通常3〜10nmである。
最も広い用語においては、リポソームは1またはそれ以
上の界面活性剤から製造される。例えば陽イオン性、中
性、陰イオン性界面活性剤等、いかなる型の界面活性剤
もリポソームに使用可能であると考えられてきたが、正
に荷電したリポソームは、経験上、今日まで完全に取り
組まれていない幾つかの問題点を有している。リポソー
ムの製造に今日まで使用されてきた第三級アミン類は、
小胞自体の貯蔵ができる程充分化学的に安定でない(短
い貯蔵寿命)か、または、そのアミンの構造が、リポソ
ーム構造から浸出し得るようなものであるかのいずれか
であった。さらに、第三級アミンの1つであるステアロ
イルアミンは毒性の懸念があり、よってリポソームの一
成分としての使用が制限される。式(I)の化合物はこれ
らの欠点を有していない。式(I)の化合物のエーテル結
合は、リポソーム中で非常に安定である。式(I)の化合
物はステアロイルアミン類およびその他の第三級アミン
類がそうであるようにリポソーム母体から浸出すること
もなく、また他の方法で拡散することもない。毒性は式
(I)の化合物については全く無関係である。
正に荷電した医薬製剤、特にリポソームは薬学上好都合
なものである。哺乳類の細胞は負に荷電しているため、
正に荷電している物質が提供されると、膜への付着およ
び膜による吸収がより良くなる結果となる。
典型的には、本発明に係るリポソーム調製物は薬物0.
05〜10重量%、その界面活性剤構成成分の1〜10
0%を式(I)の化合物が占めている界面活性剤1〜20
重量%、および水溶液、即ち100容量%とするに足る
量の、塩および緩衝液を含んでも含まなくてもよい水か
らなる。特に好ましいのは、1〜5%の薬物および界面
活性剤成分の50重量%またはそれ以上を占める式(I)
の化合物を含有する製剤である。最も好ましいのは、薬
物5重量%、唯一の界面活性剤成分であって20重量%
の量で存在する式(I)の化合物、および100容量%と
するに足る(p.s.)量の水溶液を含有する製剤である。
式(I)の化合物を用いて製造された本発明に係る製剤、
特にリポソームは、総重量の1重量%またはそれ以上を
占める式(I)の化合物を、中性リポソーム形成物質と共
に使用した場合には、正に荷電した物質の性質を示す。
したがって、リポソームの製造に用いられるその他の賦
形剤、界面活性剤等を、この製剤に使用することができ
る。製剤中に1%またはそれ以上の式(I)の化合物が存
在する限り、式(I)の化合物と第二の界面活性剤とのい
かなる組み合わせを用いてもよい。
使用可能な第二の界面活性剤は、例えば三成分系または
複合脂質、クリセリド、セリド、エトリドおよびステリ
ド、即ち親水基がリン酸、カルボン酸、硫酸、アミノ、
ヒドロキシまたはコリン基であり、親油基がアルキルも
しくはアルケニル、ポリオキシアルキレンまたは少なく
とも1個の芳香族もしくはシクロアルキル基により置換
されているアルキル基である、幾つかの化合物のうちの
1つである。ポリエチレンオキシまたはグリコール基を
用いることができる。本製剤への組み合わせに好適な他
の界面活性剤は、マクーチェオンズ・ディタージェンツ
・アンド・エマルジファイアーズ(McCutcheon's De
tergents and Emulsifiers)およびマクーチェオン
ズ・ファンクショナル・マテアリアルズ(McCutcheon'
s Functionnal Materials)(アルレッド・パブ・
カンパニー、リッジウッド、ニュージャージー、米国)
に見出すことができる。
好ましい第二の界面活性剤はリン脂質関連物質、例えば
レシチン、ホスファチジルエタノールアミン、リソレシ
チン、リソホスファチジルエタノールアミン、ホスファ
チジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィン
ゴミエリン、セファリン、カルジオリピン、ホスファチ
ジン酸、セレブロシド類、ジセチルホスファート、ホス
ファチジルコリンおよびジパルミトイルホスファチジル
コリンである。さらに、リン非含有脂質は、例えばパル
ミチン酸セチル、グリセリルリシンオレアート、ステア
リン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸イソプロピル、アム
ホテリン酸アクリル酸重合体、トリエタノールアミン-
ラウリルスルファート、アルカノイル-アリールスルホ
ナート等である。
その他の添加物は、長鎖アルコール類およびジオール
類、例えばコレステロールのようなステロール類、例え
ばリン酸ジセチルナトリムウのような脂肪アルコールの
リン酸エステル類、例えば硫酸セチルナトリウムのよう
なアルキルスルファート類、ポリペプチドのようなある
種の重合体、および蛋白質であってよい。
典型的には、リポソームは、その全体の大きさおよび薄
層構造の性質に基づき、3つの種類に分けることができ
る。1977年12月のニューヨーク学術科学会議(the
New York Academy Sciences Meeting)での
「リポソームならびに生物学および医学におけるその用
途」において提唱されたこの3分類とは、多層小胞(M
LV)、小型単層小胞(SUV)および大型単層小胞子(L
UV)である。
SUVは直径がおよそ20〜50nmの範囲であって、
水の区画をとりまく単一の脂質二層構造から成ってい
る。SUVが全く均一の大きさの単一区画の小胞である
のに対し、MLVは大きさが10,000nmまで甚し
く異なり、その構造は多区画であって、1以上の二層構
造を含んでいる。LUVリポソームは約600nm〜3
0,000nmの範囲という大きな直径の故にこのよう
に命名され、これは1以上の二層構造を含む。
リポソームは数多くの方法により製造できるが、その全
てが3種の異なる型のリポソームを生成する訳ではな
い。例えば金属プローブをMLVの懸濁液中に直接浸漬
することによる超音波拡散は、SUVを製造する一般的
方法である。
MLV級のリポソームの製造は、通常、適当な有機溶媒
に脂質を溶解し、次にこの溶媒を気体または空気流の下
で乾燥するとを含む。これにより、容器の表面に乾燥脂
質の薄い膜が残る。次いで水溶液を、容器の壁面から脂
質物質を遊離させるために振とうしながら、容器に導入
する。この方法は脂質を拡散し、その結果脂質は脂質凝
集体またはリポソームを形成する。
LUV種のリポソームは、脂質の薄膜を蒸留水またはあ
る種の水溶液で徐々に水和することにより製造できる。
別法として、リポソームは凍結乾燥によって製造でき
る。この方法は、脂質を窒素気流下で乾燥して膜にする
ことからなる。次いでこの膜を揮発性溶媒に溶解し、凍
結し、凍結乾燥装置に入れて溶媒を除去する。薬物を含
有する医薬製剤を製造するためには、その薬物の溶液を
凍結乾燥した脂質に加え、しかる後リポソームを生成さ
せる。
種々の型のリポソームを製造する様々な方法が定期刊行
物および特許文献に記載されている。リポソーム製剤に
関する特別な論評および情報については、パガノおよび
ウェインスタイン[アニュアル・レビュー・オブ・バイ
オフィジクス・アンド・バイオエンジニアリング(Aan
n.Rev.Biophysic.Bioeng.),435〜68(1
978)]ならびにスゾカおよびパパハジョポーロス[ア
ニュアル・レビュー・オブ・バイオフィジクス・アンド
・バイオエンジニアリング(Aann.Rev.Biophysic.
Bioeng.),467〜508(1980)]による論
評、ならびに数多くの特許文献、例えば米国特許4,2
29,360号、4,224,179号、4,127,
344号、4,193,893号、4,217,344
号、4,241,046号、4,078,052号およ
び4,235,871号を参照できる。
本発明化合物はD,L−異性体のラセミ混合物として、
または個々のDまたはL異性体として製造できる。Dま
たはL出発物質を利用することができるため、ある種の
本化合物は個々の異性体として容易に製造できる。しか
しながら、特定の異性体を指定しない限り、本発明は
D,L−ラセミ体と同様、純粋なDまたはL異性体の両
者を包含するものと解するべきである。
式(I)の化合物の1個は不斉部位(*として上に示し
た)を有するので、ジアステレオマーとして存在し得
る。式(I)の個々の異性体化合物は、本明細書中で、時
には「配列規則」とも呼ばれるIUPADのR−S規約
を用いて命名してある。R−S規約の記載は、例えば
「イントロダクション・トゥ・オーガニック・ケミスト
リー(Introductio to Organic Chemistry)」
(A.ストライトウィーサー・ジュニアおよびC.ヒー
スコック著、マクミラン・パブリッシング・カンパニ
ー、ニューヨーク、1976)110〜114頁に見出
すことができる。適当な場合には、化合物の光学活性は
当該化合物の溶液が偏光面を回転させる方向を示(+)、
(−)または(±)によって表示できる。
[定義] 炭素原子数6〜22個のアルキルとは、6〜22個の炭
素原子を有する完全に飽和したアルカンの直鎖または分
枝鎖基を示し、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テト
ラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシ
ル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘンエイ
コシルおよびドコシルを包含する。
炭素原子数6〜22個のアルケニルとは、1またはそれ
以上の不飽和結合を有する炭素原子数6〜22個の任意
の不飽和炭素の直鎖または分枝鎖基をさし、ヘキセニ
ル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウ
ンデセニル、ドデニル、トリデセニル、テトラデセニ
ル、ペンタゼセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニ
ル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコセニル、ヘ
ンエイコソエニル、およびドコセニルを包含する。
炭素原子数1〜8個のアルキルとは、メチル、エチル、
プロピルおよびブチル等、オクチル基を含みオクチル基
までの直鎖または分枝鎖アルキル基、ならびにこれらの
化合物の位置異性体である基をさす。
アリールはベンゼンまたはナフタレン等をさす。
炭素原子数7〜11個のアラルキルとは、ベンジル基、
フェネチル、3−フェニルプロピル等のようにベンゼン
環が結合しているアルキル基を有する基をさす。
薬物とは、人または動物における疾病の予防、診断、緩
解、処置または治療に使用する、食物以外の任意の治療
または予防物質をさす。
製薬上許容し得る陰イオンとは、それ自身非毒性であ
り、またはその他の点で製薬上許容でき、かつ化合物を
製薬上非許容性にしない陰イオンである。このような陰
イオンの例は、フルオリド、クロリド、ブロミド、およ
びヨージドのごときハライド陰イオンである。硫酸、亜
硫酸、リン酸、および硝酸のごとき無機陰イオンもまた
使用することができる。有機陰イオンは、酢酸、プロピ
オン酸、グリコール酸、ピルビン酸、修酸、リンゴ酸、
マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、
クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、
等の単純な有機酸から誘導できる。
「Z」とは、その化合物のシス形をさす。
式(I)の好ましい化合物は、R1およびR2が同一で、炭
素原子数C10〜C20のアルキル、または炭素原子数C10
〜C20のアルケニルであり、R3、R4およびR5がメチ
ルまたはエチルであり、nが1〜4であり、Xがハライ
ドイオンである化合物である。やはり好ましいのは、R
が炭素原子数14〜22個のアルキルまたはアルケニ
ルであり、Rが炭素原子数6〜14個のアルキルまた
はアルケニル基である化合物である。
最も好ましいのは以下のラセミ化合物およびそれらの光
学異性体である: N−(2,3−ジ−オクタデシルオキシ)−プロパ−1−
イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、 N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデシルオキシ))−
プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド、 N−(2,3−ジ−)4−(Z)−デセニルオキシ))−プロ
パ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムク
ロリド、 N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−1−
イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、 N−(2,3−ジ−デシルオキシ)−プロパ−1−イル−
N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、 N−(2−ヘキサデシルオキシ−3−デシルオキシ)−プ
ロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウム
クロリド、 N−(2−ヘキサデシルオキシ−3−デシルオキシ)−プ
ロパ−1−イル−N,N−ジメチルアミン塩酸塩、 N−(9,10−ジ−デシルオキシ)−デカ−1−イル−
N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、 N−(5,6−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))
−ヘキサ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニ
ウムクロリド、および N−(3,4−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))
−ブタ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド。
[発明の記載] 本発明化合物は、nの値に応じて2種の方法によって製
造する。nが1であり、本化合物がクリセロールに最も
類似する場合、本発明化合物はD−マンニトールから誘
導する。マンニトールの2個の中央のヒドロキシ基を最
初にケタールの生成、例えばアセトニドの生成によって
保護する。次に残りの4個のヒドロキシ基を、適当な長
鎖脂肪酸を用いてエーテルに変換する。次いでこの分子
を各々3個の炭素原子を有する2個のアルデヒド単位に
化学的に分割するが、ここで2個の炭素は長鎖アルキル
またはアルケニル基で置換されている。次いでこのアル
デヒド官能基を第三級アミンに変換し、次に酸付加塩ま
たは第四級アンモニウム化合物のいずれかへとさらに変
換する。この方法を以下のように反応式Iによっ例示す
る。
この反応式中、R1およびR2は前記と同意義であり、R
は上記のR3、R4およびR5と同じ意義を有する。以下
の反応式および実施例中、アセトニドという用語とイソ
プロピリジンという用語は互換性を持って使用している
ことに留意されたい。
式IのD−マントニール−3,4−アセトニドは既知の
化合物であり、ウィギンズ,L.F、ジャーナル・オブ
・ケミカル・ソサエティ(J.Chem. Soc.)13(1
946)またはモルペイン、C.およびティセランド,
M.、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエティ,パー
キンス・トランザクションズ(J.Chem. Soc. Perki
ns Transactions)1(6)、1379(1979)
の方法に従って製造できる。式Iの化合物を生成するた
めには、アセトンに入れたD−マンニトールおよび2,
2−ジメトキシプロパンの混合物に過塩素酸を加え、
1,2:3,4:5,6−トリイソプロピリジン−D−
マンニトールを生成する。次いでこの化合物を70%酢
酸に溶解し、1 1/2時間加熱し、酢酸エチルから結晶化
するとD−マンニトール−3,4−アセトニドが得られ
る。
化合物2を生成するためには、アセトニドをジメチルホ
ルムアミド、ジエチルホルムアミド等のごとき適当な極
性溶媒に溶解する。ここに、水素化ナトリウムのような
強塩基を室温下に加える。次いでこの混合物を、攪拌し
ながら好ましくは約30〜100℃、より好ましくは約
50℃に、およそ30〜90分間、好ましくは約60分
間加熱する。次いでここに、オレオイルアルコールのト
ルエンスルホン酸エステルまたは1−ブロモヘキサデカ
ンで代表される所望の鎖長のアルキル化剤を加える。ア
ルキル化剤の添加後、温度を約50℃および150℃の
間、好ましくは約90℃に上げ、さらに最長2時間、好
ましくは約1時間攪拌する。塩基/加熱/アルキル化剤
/加熱の工程を5回反復する。最初の添加においては、
塩基は使用するアセトニドの量に対し等モル量を加え、
アルキル化剤は等モル量を加える。化合物2を生成する
ために、加熱しながら1モル量の塩基を加え、続いて加
熱しながら1モル量のアルキル化エステルを加え、攪拌
するというこの工程を4回反復する(合計5回)。
化合物3、マンニトールテトラエーテルは、アセトニド
で代表されるケタールを加水分解することによって製造
する。この加水分解は、テトラヒドロフランのような極
性の水溶性有機溶媒を使用する1相反応として実施す
る。好ましくはこの加水分解は、トリフルオロ酢酸中の
水10%溶液によって行なう。有機溶媒中のマニトール
テトラエーテル(化合物3)の溶液および酸水溶液を、
わずかに加温して、即ちおよそ50℃またはこの前後で
およそ1時間攪拌する。次いで溶媒を蒸発させ、残った
酸を、トルエンのような溶媒を用いる共沸蒸留によって
除去する。
アルデヒド4は、ジオール3を、クロロホルムにより最
も良く代表される溶媒中で、酸化剤、好ましくは四酢酸
鉛のごとき酸化体で処理することにより製造する。この
反応を実施するには、わずかにモル過剰の四酢酸鉛を使
用する。混合物をほぼ周囲温度で最長4時間、好ましく
は約2時間攪拌し、この時点でエチレングリコールを添
加し、引き続き速やかに相当量の水を加えることによ
り、過剰の四酢酸鉛の反応を停止させる。得られた粗製
アルデヒドは常法により回収し、さらに精製することな
く次工程に直接使用することができる。
式5の化合物を生成するため、塩酸ジ置換アミン(置換
基は上のR3、R4およびR5の意義を有する)をアルコー
ル、好ましくはメタノールに溶解し、この溶液に2/3モ
ル量の無水酢酸ナトリウムを加える。この混合物を約1
時間室温で攪拌し、生成する塩化ナトリウムを濾去す
る。次にこのメタノール溶液を、上で得た粗製アルデヒ
ドに加える。第2の溶媒、好ましくはテトラヒドロフラ
ンを次にこの混合物に加え、続いて分子篩を加える。次
いでこの混合物に、わずかにモル過剰の還元剤、好まし
くは水素化シアノほう素ナトリウムを加え、混合物をわ
ずかな昇温下、好ましくは約40〜60℃で最長3日間
攪拌する次に、有機溶媒を加え、ここにHClガスを吹
き込むことにより、この生成物を塩酸塩に変換する。
次に、塩化アルキルまたはアラルキルを、トリ置換アミ
ン物質を入れた反応容器中に圧縮し、この後反応容器を
密封し、約50℃〜100℃、好ましくは約70℃で最
長48時間加熱することにより、四級アンモニウム化合
物を製造する。この方法により式(I)のテトラ置換アン
モニウムクロリド生成物(ここで各Rは前に定義した
3、R4およびR5であってよいが、ただしR3、R4
たはR5のいずれかがアリールとして定義されるとき、
そのアリール基はトリ置換アミン上に存在する)が得ら
れる。
別法として、nが1であり、R1およびR2が同一でない
式(I)の化合物を製造したい場合は、以下の反応式IIの
流れ図によって製造することができる。
この反応式中、Rはベンジルである。RおよびR
前記と同意義であり、RはRとは異なる。
式7の2,5−ジベンジル−D−マンニトールは、バゲ
ット,N.およびストリブレヒル、ジャーナル・オブ・
ケミカル・ソサエティ・パーキンI(J.Chem. Soc.
Perkn I )、1323(1977)の方法により製造
した。濃硫酸を、ジメチルホルムアミド中のD−マンニ
トールおよびベンズアルデヒドの溶液に加える。室温で
3日間攪拌した後、この溶液を氷水、炭酸カリウムおよ
び石油エーテルの混合物中に注ぐ。次にこの1,3:
4,6−ジ−O−ベンジリデン−D−マンニトールを塩
化ベンジルに溶解し、水酸化カリウム末を加える。この
混合物を140℃に3日間加熱し、次いで冷却し、水で
希釈する。クロロホルムで抽出し、続いて水洗すると
2,5−ジ−O−ベンジル−1,3−4,6−ジ−O−
ベンジリデン−D−マンニトールが得られる。この化合
物をエタノールおよび水に溶解し、1MHClで処理す
る。4 1/2時間還流した後、反応混合物を冷却し、炭酸
バリウムで反応停止させ、蒸発乾固する。固体の残留物
を熱酢酸エチルと共に摩砕し、次いでこれを蒸発させる
と2,5−ジ−O−ベンジル−D−マンニトールが生成
する。
ジベンジル−D−マンニトールを乾燥溶媒、例えばアセ
トンに溶解し、ここに1/2モル量の硫酸銅および少量
の濃硫酸を加える。この溶液を周囲温度で約48時間攪
拌し、この時点で混合物を弱塩基、好ましくは炭酸ナト
リウムにより反応をしずめ、さらに反応が逐行される時
間だけ攪拌する。溶媒はケタールの供給源でもある。
1位および6位のヒドロキシ基を次に強塩基および1−
ハロアルキルまたは1−ハロアルケニル基によってエー
テル化する。ケタールを、キシレン、トルエン等のよう
な非極性溶媒に溶解し、これに水酸化カリウム末のよう
な粉末塩基および1−ハロアルキルまたは1−ハロアル
ケニル物質を加える。化合物8を生成するためにこの混
合物を約4時間加熱還流する。
次に、テトラヒドロフラン/メタノールのごとき適当な
溶媒中での接触水素添加分解により、2個のベンジル基
を除去する。10%パラジウム/炭素のような重金属触
媒を使用する。この反応は、適当な水素添加分解装置中
で、この例では、約60℃〜80℃に加熱し、約60ps
i の水素下で約48時間実施する。
前述の水素添加分解で得られたジオールを、化合物9の
製造のために上に記載したのと同一の方式でエーテル化
する。
テトラ置換D−マンニトール−3,4−ケタールが得ら
れたならば、式2から式(I)に至る変換の際上に説明し
た一連の工程によって、これを式(I)に変換する。
nが2〜8である化合物は、対応するトリオールから製
造する。この反応工程に対する式は、以下の反応式III
に述べる。この式は、nが1である化合物の製造にも使
用できる。
この反応式中、RおよびRは前記と同意義である。
式(I)においてRはR3、RおよびRと同一であ
る。
式12の化合物は文献で知られているか、または化学物
質供給会社から構入できるか、または本明細書中に示す
ように製造することができる。
式13のケタール、好ましくはアセトニドを、適当なト
リオールをアセトンに溶解し、少量の濃硫酸を添加する
ことによって製造する。この反応は、溶液を室温で最長
約4時間、好ましくは約2時間攪拌することにより逐行
できる。次に得られたケタールを標準的な分離手段によ
って回収する。
次いで、未反応の1位のヒドロキシ基を、アリルエーテ
ルすなわち化合物14を形成させることにより保護す
る。この反応は、該アルコールをジメチルホルムアミド
のような乾燥した双極性非プロトン性溶媒に溶解するこ
とによって実施する。水素化ナトリウムのような強塩基
(等モル量)をアルコールに加え、これを周囲温度で規
定の時間攪拌し、次いで同じ時間80℃〜100℃に温
める。次に塩化アリルの50%モル過剰量を、昇温下に
攪拌しつつ添加する。攪拌および加熱はさらに30〜1
20分間、好ましくは約60分間継続する。次いで生成
物を抽出し、クロマトグラフィー手段でさらに精製す
る。
次に、強酸の希釈溶液、例えば1NHClによってケタ
ールを化合物15に加水分解するが、この反応はメタノ
ール、エタノール等のような極性溶媒中で実施する。加
水分解を逐行させるため、反応混合物は幾分加熱する。
好ましくは溶液は約2時間約50℃に加熱する。
ジオールすなわち化合物15を、式1から式2に至る変
換に際して上上に述べたと同一の方法により、ジエーテ
ル、化合物16に変換する。ここで再び水素化ナトリウ
ムのような強酸基および適当なアルキルままたアルケニ
ルアルコールのトシルエステルまたはハライドを用い
て、ジメチルホルムアミドのような乾燥した双極性非プ
ロトン性溶媒中でエーテル化を行なう。1モル当量のア
ルキル化剤を各回毎に使用して、この反応を2回反復す
る。前述のとおり、この反応は昇温下、好ましくは50
℃〜150℃、より詳細には約90℃で行なう。
次に、ウィルキンソン触媒[トリス(トリフェニルホス
フィン)、塩化ロジウム]により、酸媒質中で、1位ア
リルエーテル、化合物16を加水分解する。溶媒はエー
テルのごとき極性溶媒とし、好ましくはテトラヒドロフ
ランのような共溶媒と共に用いる。トリエーテル/触媒
混合物を数時間、好ましくは約3時間還流し、この時点
で追加の酸(1NHCl)を加え、還流をさらに数時
間、およそ3〜4時間継続する。これらの条件で、アリ
ルエーテルから化合物17に至る加水分解が実施でき
る。
まず、p−トルエンスルホン酸エステル中間体すなわち
化合物18を作り、ここにジ置換アミンを加え、アミン
化合物すなわち化合物19を形成させることにより、ア
ルコールすなわち化合物17をアミンに変換する。例示
を用いれば、アルコールをピリジンのような適当な溶媒
に溶解し、ここにp−トルエンスルホニルクロリドを加
える。この混合物を周囲温度で一夜攪拌し、次いで氷水
中で冷却し、生成物を抽出手段によって回収する。粗生
成物を直ちにジ置換アミン、好ましくはジアルキルアミ
ンに溶解し、周囲温度で約1日密封容器に入れてトリ置
換アミンの形成を行なう。
式17の化合物をp−トルエンスルホニルクロリドと反
応させて粗製のトシラートとすることにより、アルコー
ルすなわち化合物17を、R、Rおよび/またはR
が窒素を有する環を形成している四級アミンに変換す
ることもできる。この化合物をメチルエチルケトンに溶
解し、ヨウ化ナトリウムを加える。混合物を5時間還流
する。得られたヨードプロパン化合物をジクロロメタン
に溶解し、適当な環状含窒素化合物を加える。この混合
物を加圧反応器に封入し、100℃で48時間加熱し、
この後クロマトグラフィーを行なうと、R、Rおよ
びRが含窒素環、例えばキヌクリジンを形成する適当
な四級アンモニウム化合物が得られる。別法として、ア
ルコールすなわち化合物17をトシラートすなわち化合
物18に変換し、次いでこれを密封加圧反応器中で反応
させて含ヨウ素化合物の生成を経ずに四級化合物を形成
させる。
もしR、RおよびRのうち2個が含窒素環、例え
ばピロリジン、ペピリジンまたはモルホリンを形成して
いるならば、アルコール17を上記のようにアミン19
に変換する。次いで、化合物5から式(I)の化合物に至
る反応の際に上で述べたと同一の方法に従って、アミン
19をジ置換アミン塩酸塩と反応させて式(I)の対応化
合物を生成する。
トリ置換アミンすなわち化合物19は、この生成物を単
離する手段として、最も簡便には酸付加塩、好ましくは
塩酸塩に変換する。
次いで、上の式(I)の製造に対して述べたと同一の方法
で、四級アンモニウム生成物すなわち式(I)を製造す
る。
以下に実施例と製造例を挙げて、本発明化合物とその出
発原料物質の製造法を具体的に説明する。また、製剤例
を挙げて、本発明化合物の使用方法を具体的に説明す
る。ただし、これらの実施例、製造例および製剤例は、
単に例示のためのでものであって、いかなる場合も限定
を行なうことを意図してはいない。
製造例A N−(2,3−ジ(9−(Z)−オクタデセニル
オキシ))プロパ−1−イル−N,N−ジメチルアミン塩
酸塩 後記製造例12で得られた粗製ジオール、すなわち1,2,
5,6−テトラオレオイル−D−マンニトールをクロロホ
ルム(500ml)に溶解し、四酢酸鉛(11.8g、2
6.0mM)を加えた。この混合物を2時間撹拌し、次に
エチレングリコール(5ml)、続いて速やかに水(100m
l)を加えた。水相を吸引して除き、有機相を飽和塩化ナ
トリウム溶液で1回洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)
し、油状物となるまで濃縮して粗製のアルデヒドを得、
これを直ちに次工程に使用した。
メタノール(150ml)中の塩酸ジメチルアミン(35.
5g、435mM)の溶液に、無水酢酸ナトリウム(24
g、282mM)を加えた。この混合物を1時間撹拌し、
生成する塩化ナトリウムを濾去し、この透明なメタノー
ル溶液を上記粗製アルデヒドに加えた。テトラヒドロフ
ラン(150ml)を加え、次いで3オングストロームの分
子篩(約20g)にかけた。水素化シアノほう素ナトリウ
ム(1.5g、23.9mM)を加え、混合物を50℃で3
日間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過(1:1の
テトラヒドロフランで洗浄)し、溶液を1NHClで強
酸性とし、1/2時間撹拌した。次に10%NaOHで溶液
を強塩基性とし、ジエチルエーテルで抽出(3×200m
l)した。この粗生成物を、クロロホルム中0〜10%メ
タノールのグラジエントを用いるシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製して、標記ジメチルアミンを
粘性の油状物として得た。
この油状物(100mg)をエーテル(10ml)に溶解し、H
Clガスで飽和した酢酸エチル3滴を加えることによ
り、標記ジメチルアミン塩酸塩を製造した。得られた溶
液を濃縮し、高度真空下にて4時間置いた。得られた生
成物はS異性体のゴム状固体であった。
同様の方法により、適当なジオールを使用して以下の化
合物を製造した: (S)N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−
1−イル−N,N−ジメチルアミン塩酸塩、m.p.49〜
50℃、[α]25 D−8.39゜(CHCl3)。
実施例1 N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニ
ルオキシ))プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチル
アンモニウムクロリド 製造例Aで得られたジメチルアミン化合物、すなわちN
−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))プ
ロパ−1−イル−N,N−ジメチルアミン(10g)をパ
ール加圧反応器に入れ、−78℃に冷却した。塩化メチ
ル(約50ml)をこの反応容器中に凝縮させ、次いで密封
し70℃に48時間加熱した。反応容器を冷却し、開け
て塩化メチルを窒素気流の下で蒸発させた。粗生成物を
アセトニトリルから結晶化し、標記物質(S)N−(2,
3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ)−プロパ−
1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリ
ドを灰白色の固体として得た。
[α]25 D−20.0゜(CHCl3)。
同様の方法により、適当なジメチルアミン化合物を使用
して以下の化合物を製造した: (S)N−(2,3−ジ−デシルオキシ)−プロパ−1−イ
ル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、m.
p.87〜88℃、 [α]25 D−26.5゜(CHCl3)。
(S)N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−
1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリ
ド、[α]25 D−23.4゜(CH3OH)。
(S)N−(2,3−ジ−(4−(Z)−デセニルオキシ))−
プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド、ろう状、 [α]25 D0゜(CHCl3)。
(S)N−(2,3−ジ−ドコシルオキシ)−プロパ−1−
イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
m.p.161〜163℃、 [α]25 D−15.7゜(CHCl3)、 (±)N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド、m.p.35〜38℃、NMR(300
MHz、CDCl3)5.35(t,J=5Hz,4H)、
4.15〜3.90(m,2H)、3.80〜3.40
(m,3H)、3.49(s,9H)、3.43(t,J=7H
z,4H)、2.01(m,8H)、1.56(m,4H)、
1.27(m,40H)、0.88(t,J=7Hz,6H
O)。
実施例2 N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニ
ルオキシ))−プロパ−1−イル−キヌクリジニウムクロ
リド 後記製造例14で得られた2,3−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−1−ヨードプロパン(2.0g、
2.82mM)をジクロロメタン(1ml)に溶解し、キヌク
リジン(1.57g、14.1mM)を加えた。この溶液を
加圧反応器に封入し、100℃で48時間加熱した。粗
生成物を、シリカゲルを小量詰めたクロマトグラフィー
(クロロホルム中0〜5%メタノール)に付し、次いでダ
ゥエックス2−X8でイオン交換(塩化物形、メタノー
ルで溶出)し、標記化合物、(S)N−(2,3−ジ(9−
(Z)−オクタデセニルオキシ))プロパ−1−イル−キヌ
クリジニウムヨージドを得た。m.p.81〜83℃、[α]
25 D−33.5゜(CHCl3)。
同様の方法により、適当なヨードプロパン化合物を使用
して以下の化合物を製造した: (±)N−メチル−N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキ
シ)−プロパ−1−イル−ピロリジニウムクロリド、m.
p.71〜73℃、 (±)N−メチル−N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキ
シ)−プロパ−1−イル−ピペリジニウムクロリド、m.
p.111〜116℃、 (±)N−メチル−N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキ
シ)−プロパ−1−イル−モルホリニウムクロリド、m.
p.118〜121℃。
製造例B (±)N−(5,6−ジ−(9−(Z)−オクタデ
セニルオキシ))−ヘキサ−1−イル−N,N−ジメチル
アミン塩酸塩 後記製造例18で得られた5,6−ジ−(9−(Z)−オ
クタデセニルオキシ)−ヘキサン−1−オール(2.50
g、3.94mM)をピリジン(20ml)に溶解し、p−ト
ルエンスルホニルクロリド(0.90g、4.73mM)を
加えた。この混合物を室温で一夜撹拌し、次いで氷水に
注ぎ1/2時間撹拌した。得られた混合物をエーテルで
抽出し、エーテル相を0.1−NHClで洗浄し、乾燥
(硫酸マグネシウム)し、濃縮した。この粗製中間体を直
ちにジメチルアミンに溶解し、室温で20時間封入管中
に置いた。この管を0℃に冷却し、開いた。ジメチルア
ミンを窒素気流下に蒸発させた。粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(クロロホルム中0〜5%メ
タノール)に付すと、標記生成物が極めて濃厚な油状物
として得られた。この油状物から製造例Aに記載したよ
うに塩酸塩を製造したが、これもやはり油状物であっ
た。NMR(300MHz,CDCl3)5.40〜5.
30(m,4H)、3.65〜3.50(m,1H)、3.
50〜3.30(m,6H)、3.05〜2.90(m,
2H)、2.79(s,6H)、2.10〜1.65
(m,11H)、1.65〜1.45(m,8H)、1.
45〜1.15(m,44H)、0.95〜0.80
(m,6H)。
同様の方法により、適当な1−オール化合物を使用して
以下の化合物を製造した: (±)−(3,4−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−ブタ−1−イル−N,N−ジメチルアミン塩酸
塩、油状物、NMR(90MHz,CDCl3)5.33
(t,J=5Hz,4H)、3.85〜3.15(m,1
8H)、2.20〜1.80(m,8H)、1.70〜
1.00.(m,50H)、0.88(t,J=7Hz,
6H)、 (±)N−(9,10−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオ
キシ))−デカ−1−イル−N,N−ジメチルアミン塩酸
塩、ろう状物質、NMR(90MHz,CDCl3)5.
34(t,J=5Hz,4H)、4.65〜4.25
(m,9H)、2.81(s,3H)、2.75(s,3
H)、2.20〜1.75(m,8H)、1.75〜1.
00(m,62H)、0.88(t,J=7Hz,6
H)。
実施例3 (±)N−(5,6−ジ−(9−(Z)−オクタデ
セニルオキシ))−ヘキサ−1−イル−N,N,N−トリ
メチルアンモニウムクロリド 製造例Bで得られたジメチルアミン化合物を実施例1と
同様の方法で処理して標記の化合物を製造した。
(±)N−(5,6−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−ヘキサ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド、油状物。
同様の方法により、適当なジメチルアミン化合物を使用
して以下の化合物を製造した: (±)N−(9,10−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオ
キシ))−デカ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド、油状物、NMR(300MHz,C
DCl3)5.40〜5.30(t,J=tHz,4H)、
3.70〜3.30(m,9H)、3.46(s,9
H)、2.10〜1.90(m,8H)、1.85〜1.
65(m,2H)、1.60〜1.20(m,50H)、
0.88(t,J=7Hz,6H)、 (±)N−(3,4−ジ−ヘキサデシルオキシ)ブタ−1−
イル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
m.p.177〜179℃。
製造例1 1,2:3,4:5,6−トリイソプロピリ
デン−D−マンニトール 過塩素酸(3.5ml、70%)を、アセトン(100ml)に
入れたD−マンニトール(100g)および2,2−ジメ
トキシプロパン(700ml)の混合物に添加した。この混
合物を室温で18時間撹拌した後、重炭酸ナトリウム
(5g)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、次
に濾過した。濾液を当初の1/2容量に濃縮し、水(5
00ml)で希釈して標記化合物を得た。
製造例2 D−マンニトール−3,4−アセトニド 1,2:3,4:5,6−トリイソプロピリデン−D−
マンニトール(90g)を70%酢酸(250ml)に溶解
し、1.5時間45℃に加熱した。混合物を減圧濃縮し
て油状物とした。この油状物をトルエン(150ml)に再
懸濁し、再び減圧濃縮した。得られた油状物を酢酸エチ
ル(400ml)に溶解し、−5℃に冷却した。この混合物
から標記化合物を結晶化した。
製造例3 1,3:4,6−ジ−O−ベンジリデン−D
−マンニトール ジメチルホルムアミド(600ml)に入れたD−マンニト
ール(200g)およびベンズアルデヒド(240ml)の溶
液に、濃硫酸(40ml)を加えた。この溶液を室温で3日
間撹拌した後、混合物を、氷水(6リットル)、炭酸カリ
ウム(60g)および石油エーテル(1リットル)の撹拌混
合物中に注いだ。得られた固体を濾過によって集め、石
油エーテルで洗浄し、熱クロロホルムと共に摩砕して標
記化合物を得た。m.p.190〜191℃。
製造例4 2,5−ジ−O−ベンジル−1,3:4,6
−ジ−O−ベンジリデン−D−マンニトール 水酸化カリウム末(37g)を、塩化ベンジル(64ml)に
溶解した1,3:4,6−ジ−O−ベンジリデン−D−
マンニトール(10g)を加えた。この混合物を3時間1
40℃に加熱し、次いで冷却し、水(200ml)で希釈し
た。クロロホルムで抽出し、続いて水洗し蒸発させると
固体が得られ、これを石油エーテルから結晶化して標記
化合物を得た。m.p.102〜103℃。
製造例5 2,5−ジ−O−ベンジル−D−マンニトー
ル エタノール(150ml)および水(22ml)に溶解した2,
5−ジ−O−ベンジル−1,3:4,6−ジ−O−ベン
ジリデン−D−マンニトール(10.9g)を1MHCl
(7ml)で処理した。この混合物を4.5時間還流した
後、冷却し、炭酸バリウムで反応を停止させ、蒸発乾固
した。固体の残留物を熱酢酸エチルと共に摩砕し、次い
で蒸発させて標記化合物を得た。m.p.116〜117
℃。
製造例6 1,2,10−デカントリオール 9−デセン−1−オール(25.0g、160mM)を、t
−ブタノール(100ml)、アセトン(90ml)および水
(10ml)から成る溶液に溶解した。この溶液に、トリメ
チルアミン−N−オキシド(26.6g、240mM)およ
びt−ブタノール(250ml)中の四酸化オスミウム(5
00mg)の溶液2mlを加えた。得られた溶液を窒素雰囲
気下で20時間撹拌し、次いで10%重亜硫酸ナトリウ
ム(50ml)を加えた。混合物を濃縮し、トリクロロメタ
ンに取り、2回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮すると
1,2,10−デカントリオールが油状物として得られ
た。
製造例7 2,5−ジ−O−ベンジル−D−マンニトー
ル−3,4−アセトニド 乾燥アセトン(1000ml)に溶解した2,5−ジ−O−
ベンジル−D−マンニトール(48g、133mM)を硫酸
銅(II)(10g、62.6mM)および濃硫酸(2ml)で処理
した。室温で48時間撹拌した後、炭酸ナトリウム固体
の添加により反応停止させ、この後3時間撹拌した。反
応混合物を濾過し、濃縮し、残留物をヘキサン/酢酸エ
チルから結晶化して標記化合物38.0gを得た。m.p.
73〜74℃。
製造例8 2,5−ジ−O−ベンジル−1,6−ジデシ
ル−D−マンニトール−3,4−アセトニド キシレン(300ml)に入れた2,5−ジ−O−ベンジル
−D−マンニトール−3,4−アセトニド(10.0
g、25mM)、水酸化カリウム末(23g)および臭化デ
シル(40ml)の混合物を4時間還流した。混合物を冷却
し、ヘキサン(300ml)で希釈し、過剰の塩をデカンテ
ーションして除き、乾燥シリカゲル(1kg)のカラムに適
用した。ヘキサン、続いてヘキサン中の0〜50%エー
テルのグラジェントにより溶出して、標記化合物を油状
物として得た。
製造例9 1,6−ジデシル−D−マンニトール−3,
4−アセトニド 製造例8のジベンジル化合物(6.0g、8.8mM)をテ
トラヒドロフラン/メタノール(1:1、100ml)に溶
解した。窒素を数分間通気した後、10%パラジウム/
炭素(1g)を加え、混合物を60psiの水素の下に70
℃で4時間振とうした。この混合物を濾過し、濃縮し
て、標記化合物(4.3g)を白色固体として得た。m.p.
36〜39℃。
製造例10 1,6−ジデシル−2,5−ジヘキサデシ
ル−D−マンニトール−3,4−アセトニド 1,6−ジデシル−D−マンニトール−3,4−アセト
ニド(4.3g、8.57mM)およびブロモヘキサデカン
(7.84g、25.7mM)をキシレン(40ml)に溶解
し、KOH(5.0g)を加えた。この混合物を1.5時間
還流しつつ撹拌した。混合物を冷却後、シリカゲル(乾
燥、200g)カラム上にデカンテーションし、ヘキサ
ン、続いてヘキサン中の3%エーテルで溶出し、標記化
合物(7.3g)を油状物として得た。
下記の製造例12および前記の製造例Aおよび実施例1
に開示した方法に従い、(S)N−(3−デシルオキシ−
2−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−1−イル−N,N
−ジメチルアミン塩酸塩、[m.p.45〜48℃、[α]25 D
−18.7゜(CHCl3)]および(S)N−(3−デシル
オキシ−2−ヘキサデシルオキシ)−プロパ−1−イル
−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド[m.p.
88〜90℃、[α]25 D−24.7゜(CHCl3)]を製
造した。
製造例11 1,2,5,6−テトラオレオイル−D−
マンニトール−3,4−アセトニド D−マンニトール−3,4−アセトニド(5.0g、2
2.52mM)をジメチルホルムアミド(200ml)、減圧
下に水素化カルシウムより蒸留)に溶解した。この溶液
に水素化ナトリウム(1.08g、22.52mM、50
%油中分散)を加え、混合物を50℃に加熱し、1時間
撹拌した(機械的撹拌装置を要する)。得られた混合物に
オレオイルアルコールのトルエンスルホナート(9.5
g、22.52mM)を加えた。温度を90℃に上げ、撹
拌を1時間継続した。
水素化ナトリウム(同量)の添加および1時間の撹拌、続
くオレオイルトシラート(同量)の添加および1時間の撹
拌、という工程を全て90℃の定温で4回反復した(計
5回)。反応混合物を室温まで冷却させ、徐々に塩化ナ
トリウムの飽和溶液(500ml)に注いだ。得られた混合
物をヘキサンで抽出(3×250ml)し、乾燥(炭酸カリ
ウム)し、濃縮した。粗生成物を、ヘキサン中0〜5%
ジエチルエーテルのグラジエントで溶出するシリカ(1
000g)クロマトグラフィーに付すと、標記化合物1
3.93gが粘性油状物として得られた。
製造例12 1,2,5,6−テトラオレオイル−D−
マンニトール テトラヒドロフラン(100ml)中の1,2,5,6−
テトラオレオイル−D−マンニトール−3,4−アセト
ニド(24.0g、19.62mM)の溶液にH2O:トリ
フルオロ酢酸(1:9:、100ml)を加えた。この溶液
を50℃で1時間撹拌し、ロータリーエバポレーターで
油状物となるまで濃縮した。トルエン(200ml)を加
え、蒸発させて残余の酸を共沸により除いた。粗生成物
をジエチルエーテル(100ml)に溶解し、水酸化アンモ
ニウムの飽和水溶液(10ml)を加えた。この混合物を2
時間撹拌し、次いでエーテル相を2回水洗し、乾燥(硫
酸マグネシウム)し濃縮した。この粗生成物は、続く反
応に好適であった:少量をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、所望
のジオールの分析用試料を粘性の油状物として得た。
製造例13 2,3−ジ(9−(Z)−オクタデセニル)プ
ロパン−1−オール 製造例12で得られた粗製1,2,5,6−テトラオレ
オイル−D−マンニトールをクロロホルム(500ml)に
溶解し、四酢酸鉛(11.8g、26.0mM)を加えた。
この混合物を2時間撹拌し、次いでエチレングリコール
(5ml)、続いて速やかに水(100ml)を加えた。水相を
吸引して除き、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回
洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、油状物となるまで
濃縮して粗製のアルデヒドを得、これを直ちに次工程に
使用した。
粗製の2,3−ジ(9−(Z)−オクタデセニル)プロパン
−1−アール(10.0g、16.9mM)をテトラヒドロ
フラン/メタノール(1:1、200ml)に溶解し、0℃
に冷却した。水素化硼素ナトリウム(3.13g、85.
0mM)を加え、混合物を一夜撹拌した。この溶液を1N
HC1でpH<2に酸性化し、エーテルで希釈し、水洗
し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(クロロホルム)
に付すと、標記化合物が油状物として得られた。
製造例14 2,3−ジ(9−(Z)−オクタデセニルオ
キシ)−1−ヨードプロパン 2,3−ジ(9−(Z)−オクタデセニル)−プロパン−1
−オール(5.0g、8.36mM)をピリジン(50ml)に
溶解し、p−トルエンスルホニルクロリド(1.91g、
10.0mM)を加えた。溶液を24時間撹拌し、次いで
氷水に注ぎ、エーテルで抽出し、水層が酸性を持続する
ようになるまで1NHC1で洗浄した。有機相を乾燥
(硫酸マグネシウム)し、濃縮して粗製のトシラートを得
た。この物質をメチルエチルケトン(50ml)に溶解し、
ヨウ化ナトリウム(1.5g、10.0mM)を加えて5時
間還流した。溶媒を除去し、残留物をエーテルに取り水
洗した。有機層を濃縮し、クロマトグラフィーに付すと
標記化合物が油状物として得られた。
製造例15 5,6−イソプロピリゼン−ヘキサン−1
−オール 1,2,6−ヘキサントリオール(31g、0.23m
M)をアセトン(150ml)と共に撹拌した。この混合物
に濃硫酸(5滴)を加えた。得られた溶液を室温で2時間
撹拌した、反応溶液をジエチルエーテルで希釈し、飽和
重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、濃縮して標記化合物(31g)を透明な油状物と
して得た。
製造例16 5,6−イソプロピリデン−ヘキサン−1
−アリルエーテル 製造例15で得られた5,6−イソプロピリデン−ヘキ
サン−1−オール(30g、172mM)を乾燥ジメチルホ
ルムアミド(500ml)に溶解した。この溶液に水酸化ナ
トリウム(8.28g、172mM、50%油中分散)を加
え、混合物を室温で1/2時間撹拌し、次いで1/2時
間90℃に加温した。混合物に塩化アリル(21ml、2
58mM)を加え、撹拌を1時間続けた。冷却後この混合
物を水に注ぎ、エーテルで抽出(2×100ml)した。合
わせたエーテル抽出液を塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグ
ネシウム)し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ
ー(ヘキサン中10%エーテル)により標記化合物を透明
な油状物として得た。bp=70℃(0.01mmHg)。
製造例17 5,6−ジ−ヒドロキシ−ヘキサン−1−
アリルエーテル エタノール(100ml)に5,6−イソプロピリデン−ヘ
キサン−1−アリルエーテル(20g、93.9mM)を溶
解し、ここに1N−HCl20mlを加えた。次いで溶液
を2時間50℃に加熱した。得られた溶液を濃縮し、次
にクロロホルム(100ml)に取り、塩水で洗浄(2×1
0ml)し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮すると標記化
合物が透明な油状物として得られた。
製造例18 5,6−ジ−(9−(Z)−オクタデセニル
オキシ)−ヘキサン−1−アリルエーテル 製造例17の生成物(3.45g、19.83mM)を乾燥
ジメチルホルムアミド(60ml)に溶解した。この溶液に
水素化ナトリウム(951mg、19.8mM)を加えた。
混合物を90℃に加熱し、オレオイルトシラート(8.
37g、198.8mM)を加えた。撹拌を1時間続けて
から、2回目の当量の水素化ナトリウム(951mg、1
9.8mM)を加えた。15分後、2回目の当量のオレオ
イルトシラート(8.37g、19.8mM)を加え、撹拌
を1時間続けた。反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽
出(2×100ml)した。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン中0〜5%エーテル)により標記化合物
3.5gが透明な油状物として得られた。
製造例19 5,6−ジ−(9−(Z)−オクタデセニル
オキシ)−ヘキサン−1−オール 製造例18で得られたアリルエーテル化合物(3.20
g、4.74mM)をエタノール/テトラヒドロフラン
(1:1、30ml)に溶解し、ウィルキンソンの触媒(ト
リス(トリフェニルホスフィン)、塩化ロジウム、200
mg)、続いて0.1N−HCl(1ml)を加えた。この混合
物を3時間還流し、次いで1N−HCl(5mml)を加
え、4時間還流した。溶液を冷却し濃縮した。ジエチル
エーテルを加え、塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサ
ン中5〜50%エーテル)に付して標記アルコール2.
56gを油状物として得た。
製造例1 以下の組成物は、本発明化合物を使用した医薬製剤を例
示するものである。
1)N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド34mgおよび9−(1,3−ジヒドロ
キシ−2−プロポキシメチル)グアニンジパルミテート
6.3mgをクロロホルム/メタノール(2:1、2ml)に
溶解した。窒素気流下に溶媒を除き、一夜減圧に維持し
た。乾燥した膜を50mMリン酸緩衝化食塩水(pH7.
4)1ml中に懸濁し、超音波処理して透明にした。
2)ジクロロメタン20mlにフルオシノロンアセトニド
[6α,9α−ジフルオロ−11β,16α,17α,
21−テトラヒドロキシ−プレグナ−1,4−ジエン−
3,20−ジオン−16,17−アセトニド]0.02
5mgおよびN−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニ
ルオキシ))−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチ
ルアンモニウムクロリド0.25gを溶解することによ
り、局所製剤を製造した。溶媒を窒素気流中で乾燥膜が
得られるまで蒸発させた。この膜混合物を一夜減圧に維
持し、ジクロロメタンを完全に蒸発させた。次に乾燥し
た膜を1%塩化ナトリウム溶液25mlに懸濁した。この
懸濁液を、視覚的に透明になるまで超音波処理した。
3)フルオシノニド[6α,9α−ジフルオロ−11
β,16α,17α,21−テトラヒドロキシ−プレグ
ナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、16,17−
アセトニド−21−アセテート]0.025mgおよびN
−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))−
プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニウ
ムクロリド1.0gをジクロロメタン20mlに溶解し、
次にこれを乾燥膜が得られるまで窒素気流中で蒸発させ
た。この膜混合物を一夜減圧に維持して残余のジクロロ
メタンを蒸発させた。得られた膜を1%塩化ナトリウム
溶液25mlに懸濁し、視覚的に透明になるまで超音波処
理した。
4)クロロホルム2mlにN−(2,3−ジ−(9−(Z)−
オクタデセニルオキシ))−プロパ−1−イル−N,N,
N−トリメチルアンモニウムクロリド160mgおよび硝
酸ブトコナゾール[1−[4−(クロロフェニル)−2−
(2,6−ジクロロフェニルチオ)−n−ブチル]イミダ
ゾールニトラード]20mgを溶解した。窒素気流中でク
ロロホルムを除去し、残留物を一夜減圧に維持して残余
のクロロホルムを除いた。得られた膜を、手で振とうお
よび撹拌することにより精製水2mlに懸濁した。
5)ジアラキドイルホスファチジルコリン60mgおよび
N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))
−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニ
ウムクロリド5.4mgをクロロホルム2mlに溶解し、ク
ロロホルムを窒素気流中で除去し、一夜減圧に維持して
残った溶媒を除いた。得られた膜を、過度の発泡を避け
るために穏やかに摩砕することにより、β−インターフ
ェロン2000万単位を含有する精製水2mlに懸濁し
た。
6)N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド30mgおよび6−O−ステアロイル−
N−アセチルームラミル−L−α−アミノブチリル−D
−イスグルタミン3mgをクロロホルムに溶解した。溶媒
の大半を除去するために窒素気流を使用し、残りを減圧
下に除いた。得られた膜を精製水1mlに懸濁し、透明に
なるまで超音波で処理した。
7)ジステアロイルホスファチジルコリン2.22mg、
N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキシ))
−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアンモニ
ウムクロリド1mgおよびコレステロール0.23mgをク
ロロホルム1mlに溶解した。溶媒を窒素気流の下で除去
し、残留物を一夜減圧に維持した。乾燥した膜を8%ト
リトンX−100(0.5ml)を含有する6mMのリン酸
緩衝化食塩水に懸濁した。ここにレクチン親和カラム精
製化牛ヘルペス抗原50μgを加えた。次いでパックさ
れたバイオビーズを加え(トルトンX−100を除くた
め)、55℃で2時間穏やかに振とうし、このバイオビ
ーズをデカンテーショで余いた。
8)ジオレオイルホスファチジルコリン14μモルおよ
びN−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニルオキ
シ))−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
モニウムクロリド6μモルをクロロホルム2mlに溶解
し、次いで窒素気流中で乾燥した。得られた乾燥した膜
を1/2時間減圧下に維持して、この後、膜をシクロヘ
キサン1mlに溶解し、100mlの丸底フラスコに移して
ドライアイス上で凍結した。次にフラスコを凍結乾燥装
置に取り付け、シクロヘキサンを除去した。次いでマウ
スのγインターフェロン溶液[0.2ml(500,000
単位/ml)を、リン酸1カリウム10mM、塩化ナトリウ
ム2mMおよび塩化カリウム3mMを含む緩衝液(水酸化
カリウムでpH8.0に調節)に懸濁した]をこの凍結乾燥
した脂質に加えると、リポソームが形成された。続いて
このリポソームを、リン酸緩衝液を必要に応じて用い
て、使い易い濃度に希釈した。
同様の方法により、リポソーム中に薬物が他の濃度で入
っているものを調整することができる。膜に添加する水
溶液の量を変えることにより、最終的なリポソーム製剤
中の薬物濃度がを0.05〜10重量%の間で変化させ
ることができる。
製剤例2 本発明化合物およびリポソームの使用により、薬物の可
溶化能を増大することが出来る。この方法により、通常
不溶性または難溶性の薬物を生体に対しより大きな濃度
で与えることが出来る。
例えば、本発明化合物のいずれをも共存させない場合、
1−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2,6−ジク
ロロフェニルチオ)−n−ブチル]イミダゾール硝酸塩
は水性緩衝液(リン酸緩衝化食塩水、pH7.4)に不溶性
である。しかるに、下記の方法により上記薬物の0.3
%可溶性調整物を製造することが出来た: 1−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2,6−ジクロ
ロフェニルチオ)−n−ブチル]イミダゾール硝酸塩18
mgおよびN−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタデセニル
オキシ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチル
アンモニウムクロリド482mgを塩化メチレンに溶解し
た。塩化メチレンを窒素気流の下で蒸発させ、乾燥した
膜を一夜減圧下に維持した。この乾燥した膜をリン酸緩
衝化食塩水(pH7.4)に懸濁し、超音波処理して透明と
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 453/02 (72)発明者 ゴードン・ヘンリー・ジヨーンズ アメリカ合衆国カリフオルニア 95014、 キユパーテイノ、エドワード・ウエイ 21550番 (72)発明者 リチヤード・ボルトン・ロマン アメリカ合衆国アラバマ 36532、フエア ホープ、ペカン・ストリート 104番

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
    て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
    基であり、R3、R4およびRは同一であるか、または
    異なって、水素または炭素原子数1〜8個のアルキルで
    あり、またはR3、R4およびRのうち2もしくは3個
    が一緒になっている場合、キヌクリジノ、ピロリジノ、
    ペピリジノ、またはモルホリノを形成し、nは1〜8で
    あり、Xは製薬上許容し得る陰イオンである] で示される化合物またはその光学異性体。
  2. 【請求項2】R1およびR2が同一で炭素原子数10〜2
    0個のアルケニルであり、R3、R4およびRが水素、
    メチルまたはエチルであり、nが1〜4である、特許請
    求の範囲第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】(±)N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オクタ
    デセニルオキシ))−プロパ−1−イル−N,N,N−ト
    リメチルアンモニウムクロリドまたはその光学異性体で
    ある、特許請求の範囲第2項記載の化合物。
  4. 【請求項4】(±)N−(2,3−ジ−(4−(Z)−デセニ
    ルオキシ))−プロパ−1−イル−1−トリメチルアンモ
    ニウムクロリドまたはその光学異性体である、特許請求
    の範囲第2項記載の化合物。
  5. 【請求項5】(±)N−(3,4−ジ−(9−(Z)−オクタ
    デセニルオキシ))−ブタ−1−イル−N,N,N−トリ
    メチルアンモニウムクロリドまたはその光学異性体であ
    る、特許請求の範囲第2項記載の化合物。
  6. 【請求項6】(±)N−(5,6−ジ−(9−(Z)−オクタ
    デセニルオキシ))−ヘキサ−1−イル−N,N,N−ト
    リメチルアンモニウムクロリドまたはその光学異性体で
    ある、特許請求の範囲第2項記載の化合物。
  7. 【請求項7】R1およびR2が同一で炭素原子数10〜2
    0個のアルキルであり、R3、R4およびRが水素、メ
    チルまたはエチルであり、nが1〜4であり、Xがハラ
    イドイオンである、特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】(±)N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオキ
    シ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
    モニウムクロリドまたはその光学異性体である、特許請
    求の範囲第7項記載の化合物。
  9. 【請求項9】(±)N−(2,3−ジ−オクタデシルオキ
    シ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルアン
    モニウムクロリドである特許請求の範囲第7項記載の化
    合物。
  10. 【請求項10】Rが炭素原子数14〜22個のアルキ
    ルまたはアルケニルであり、Rが炭素原子数6〜14
    個のアルキルまたはアルケニルであり、R3、R4および
    5が水素、メチルまたはエチルであり、nが1〜4で
    あり、Xがハライドイオンである、特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。
  11. 【請求項11】(±)N−(2−ヘキサデシルオキシ−3
    デシルオキシ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリ
    メチルアンモニウムクロリドまたはその光学異性体であ
    る、特許請求の範囲第10項記載の化合物。
  12. 【請求項12】(±)N−(2−ヘキサデシルオキシ−3
    −デシルオキシ)−プロパ−1−イル−N,N−ジメチ
    ルアミン塩酸塩である特許請求の範囲第10項記載の化
    合物。
  13. 【請求項13】薬物0.05〜10重量%、式(I)の化
    合物がその界面活性剤成分の1〜100%を占める界面
    活性剤成分1〜20重量%[ここで式(I)は式: [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
    て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
    基であり、R3、R4およびRは同一であるか、または
    異なって、水素または炭素原子数1〜8個のアルキルで
    あり、またはR3、R4およびR5のうちの2もしくは3
    個が一緒になっている場合、キヌクリジノ、ピロリジ
    ノ、ピペリジノ、またはモルホリノを形成し、nは1〜
    8であり、Xは製薬上許容し得る陰イオンである] またはその光学異性体によって示される]、および10
    0容量%とするに足る量の水溶液からなる、リポソーム
    製剤。
  14. 【請求項14】薬物0.05〜10重量%、式(I)の化
    合物がその界面活性剤成分の1〜100%を占める界面
    活性剤成分1〜20重量%[ここで式(I)は式: [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
    て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
    基であり、R3、R4およびRは同一であるか、または
    異なって、水素または炭素原子数1〜8個のアルキルで
    あり、またはR3、R4およびR5のうちの2もしくは3
    個が一緒になっている場合、キヌクリジノ、ピロリジ
    ノ、ピペリジノ、またはモルホリノを形成し、nは1〜
    8であり、Xは製薬上許容し得る陰イオンである] またはその光学異性体によって示される]、および10
    0容量%とするに足る量の水溶液からなる、医薬製剤。
  15. 【請求項15】該薬物が9−(1,3−ジヒドロキシ−
    2−プロポキシメチル)グアニンジパルミタート、6
    α,9α−ジフルオロ−11β,16α,17α,21
    −テトラヒドロキシ−プレグナ−1,4−ジエン−3,
    20−ジオン−16,17−アセトニド(フルオシノロ
    ンアセトニド)、6α,9α−ジフルオロ−11β,1
    6α,17α,21−テトラヒドロキシ−プレグナ−
    1,4−ジエン−3,20−ジオン−16,17−アセ
    トニド−21−アセタート(フルオシノニド)、1−[4
    −(4−クロロフェニル)−2−(2,6−ジクロロフェ
    ニルチオ)−n−ブチル]イミダゾール硝酸塩(ブタコナゾ
    ール硝酸塩)、β−インターフェロン、γ−インターフ
    ェロン、6−O−ステアロイル−N−アセチルムラミル
    −L−α−アミノブチリル−D−イソグルタミンまたは
    ペルペス抗原である、特許請求の範囲第14項記載の製
    剤。
  16. 【請求項16】R1およびR2が同一で炭素原子数10〜
    20個のアルキルまたはアルケニルであり、R3、R4
    よびR5が水素、メチルまたはエチルであり、nが1〜
    4であり、Xがハライドイオンである式(I)の化合物を
    有する、特許請求の範囲第15項記載の製剤。
  17. 【請求項17】該薬物が1〜5%を占め、式(I)が界面
    活性剤成分の50%またはそれ以上を占める、特許請求
    の範囲第15項記載の製剤。
  18. 【請求項18】(±)N−(2,3−ジ−ヘキサデシルオ
    キシ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルア
    ンモニウムクロリドである式(I)の化合物またはその光
    学異性体を有する、特許請求の範囲第16項記載の製
    剤。
  19. 【請求項19】(±)N−(2,3−ジ−オクタデシルオ
    キシ)−プロパ−1−イル−N,N,N−トリメチルア
    ンモニウムクロリドである式(I)の化合物またはその光
    学異性体を有する、特許請求の範囲第16項記載の製
    剤。
  20. 【請求項20】(±)N−(2,3−ジ−(9−(Z)−オク
    タデシルオキシ))−プロパ−1−イル−N,N,N−ト
    リメチルアンモニウムクロリドである式(I)の化合物ま
    たはその光学異性体を有する、特許請求の範囲第16項
    記載の製剤。
  21. 【請求項21】R1およびR2が同一で炭素原子数10〜
    20個のアルキル、または炭素原子数10〜20個のア
    ルケニルであり、R3、R4およびR5が水素、メチルま
    たはエチルであり、nが1〜4である式(I)の化合物を
    有する、特許請求の範囲第14項記載の製剤。
  22. 【請求項22】Rが炭素原子数14〜22個のアルキ
    ルまたはアルケニルであり、Rが炭素原子数6〜14
    個の異なるアルキル基であり、R3、R4およびRが水
    素、メチルまたはエチルであり、nが1〜4であり、X
    がハライドイオンである、特許請求の範囲第14項記載
    の製剤。
  23. 【請求項23】式: [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
    て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
    基であり、R3、R4およびRは同一であるか、または
    異なって、水素または炭素原子数1〜8個のアルキルで
    あり、またはR3、R4およびRのうちの2もしくは3
    個が一緒になっている場合、キヌクリジノ、ピロリジ
    ノ、ピペリジノ、またはモルホリノを形成し、nは1〜
    8であり、Xは製薬上許容し得る陰イオンである] で示される化合物またはその光学異性体の製造方法であ
    って、式: [式中、R1、R2およびnは前記と同意義であり、各R
    基は上でR3、R4およびRを定義したように定義され
    る] で示される化合物を塩化アルキルと反応させて式(I)の
    化合物を生成することからなる方法。
  24. 【請求項24】式: [式中、R1およびR2は同一であるか、または異なっ
    て、炭素原子数6〜22個のアルキルまたはアルケニル
    基であり、R3、R4およびRのうち0もしくは1個は
    水素または炭素原子数1〜8個のアルキルであり、かつ
    3、R4およびR5のうちの2もしくは3個は一緒にな
    ってキヌクリジノ、ピロリジノ、ピペリジノまたはモル
    ホリノを形成し、nは1〜8であり、Xは製薬上許容し
    得る陰イオンである] で示される化合物またはその光学異性体の製造方法であ
    って、 (a)式: [式中、R1、R2およびnは前記と同意義であり、Yは
    ハライドまたはp−トルエンスルホニル基である] で示される化合物を、キヌクリジン、ピロリジン、ピペ
    リジン、およびモルホリンの群から選ばれる塩基と反応
    させ、所望により更に、 (b) R3、R4およびRのうちの2個が一緒になってピ
    ロリジノ、ピペリジノ、またはモルホリノを形成してい
    る工程(a)の生成物を、塩化アルキルと反応させて式
    (I)の化合物を生成することからなる方法。
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