JPH076994A - 化学反応装置およびその使用方法 - Google Patents

化学反応装置およびその使用方法

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JPH076994A
JPH076994A JP14352593A JP14352593A JPH076994A JP H076994 A JPH076994 A JP H076994A JP 14352593 A JP14352593 A JP 14352593A JP 14352593 A JP14352593 A JP 14352593A JP H076994 A JPH076994 A JP H076994A
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reaction chamber
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続処理で基板が次から次へと反応室に搬送
されてきても、大気が反応室に流入しないようにする。 【構成】 化学反応装置は、第1の緩衝室1、反応室
2、第2の緩衝室3、水洗室4及び乾燥室5が順次設け
られている。第1の緩衝室1の基板搬入口51には第1
のゲートバルブ40が設けられ、第1の緩衝室1と反応
室2とを連通させる第1の連通孔52には第2のゲート
バルブ41が設けられ、反応室2と第2の緩衝室3とを
連通させる第2の連通孔53には第3のゲートバルブ4
2が設けられ、第2の緩衝室3と水洗室4とを連通させ
る第3の連通孔54には第4のゲートバルブ43が設け
られている。第1のゲートバルブ40及び第2のゲート
バルブ41のうちのいずれか一方、及び第3のゲートバ
ルブ42及び第4のゲートバルブ43のうちのいずれか
一方は常に閉じられており、反応室2が大気と連通する
ことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置、例
えば液晶デバイス又はプリント基板等の一主面上に選択
的に形成される薄膜パターンの形成に用いられる化学反
応装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように半導体集積回路装置例えば
液晶デバイス又は高密度プリント基板等には多数の薄膜
パターンの形成が必要である。薄膜パターンを形成する
ための手段としては、デバイスを構成するシリコン、ガ
ラス又は樹脂等よりなる基板の一主面上に所定の膜厚の
薄膜をスパッタ装置、常圧CVD装置又はプラズマCV
D装置等の薄膜堆積装置を用いて被着形成した後、感光
性樹脂と適当な露光機を用いた写真食刻によって所望の
感光性樹脂パターンを前記薄膜上に選択的に形成し、そ
の後、前記感光性樹脂パターンを食刻時のマスクとして
適当な食刻液又は食刻ガスにより不要な薄膜を選択的に
除去し、さらに、感光性樹脂パターンを適当な材料と装
置により除去する一連の微細加工プロセスが一般的であ
る。
【0003】上記微細加工プロセス中の写真食刻時の現
像プロセスや食刻プロセスにおいては、反応液を基板上
にシャワー又はスプレー状に吹き付けるようにして1枚
ずつ連続的に処理する化学反応装置が量産工場では一般
的に用いられている。
【0004】図2は、このような化学反応装置の概略構
成図であって、食刻装置としての構成では、反応(処
理)室2、水洗室4及び乾燥室5が最低限度の構成要素
である。さらに、反応室2の前段には薬液の拡散を防止
するために第1の緩衝室1が配置され、反応室2の後段
には処理液の水洗室4への持ち出し量を低下させるため
に第2の緩衝室3が配置されているのが一般的である。
この他にも薬液処理の処理時間が長くなる場合には反応
室2を長くしたり又は反応室2を二段構成にする等の設
計的手法が加味されることは知られている。
【0005】以下、上記の化学反応装置の構成内容を簡
単に説明すると、薬液循環ポンプ6、薬液中のダスト又
はパーティクルを除去するためのフィルタ7及び流量調
整用バルブ8よりなる薬液循環用配管系9と、薬液を噴
射する薬液噴射ノズル10、反応室2の底部に設けられ
た薬液回収配管11並びに薬液循環タンク12により閉
ループを構成して薬液13を循環使用する構成が代表的
である。
【0006】ストップバルブ14を有する薬液供給用配
管系15は薬液循環タンク12に薬液13を供給する配
管であり、図示は省略しているが、例えば別に設置され
た供給タンクから窒素ガス加圧等の圧送手段によって新
規な薬液が薬液循環タンク12に供給される。同じくス
トップバルブ16を有する薬液廃棄用配管系17は使用
済の薬液13を外部に廃棄するための配管であり、図示
は省略しているが、別途設置された廃液タンク等に移し
替えてから産業廃棄物として処理する等の手続きがなさ
れる。
【0007】水洗室4においては、基板に付着している
薬液を洗い流すため一般的には適度な純度の純水が必要
であるから、流量調整用バルブ18を有する純水供給用
配管系19が設けられ、該純水供給配管系19の先端に
は純水を噴射する純水噴射ノズル20が配置されてい
る。水洗室4の底部には基板を水洗した処理水を排水す
る排水管21が設けられており、微量ではあるが排水中
に薬液が含まれるので、通常排水は公害対策のための処
理を施してから工場排水として廃棄される。
【0008】乾燥室5においては、水洗後の濡れた基板
を乾燥するために、圧力計22及び流量調整用バルブ2
3を有しドライエア又は窒素ガスからなる乾燥ガスを供
給する乾燥ガス供給用配管系24が設けられており、該
乾燥ガス供給用配管系24の先端には上記乾燥ガスを基
板上にシート状に噴射する乾燥ガス噴射ノズル25が設
けられている。乾燥室5の底部には、該乾燥室5内で乾
燥ガス噴射ノズル25により飛散された後に凝集された
水を廃棄するための排水管26が設けられている。
【0009】このように乾燥ガスを基板に吹き付けて乾
燥する方式は別名エアナイフとも呼ばれる。エアナイフ
以外にもIPA等の速乾性の有機溶剤を用いた置換型乾
燥やスピン(回転)乾燥が知られているが、ここでは説
明は省略する。
【0010】尚、図2に示すように、純水噴射ノズル2
0及び乾燥ガス噴射ノズル25は基板に対して上側から
のみならず下側からも噴射するのが効率的であり且つ一
般的である。
【0011】図3は、反応室2の詳細な断面概略図であ
る。
【0012】図3の左右方向に並んで設けられた搬送ロ
ーラー27の上を基板50が反応室2の入口側の側壁に
設けられた開口スリット28から反応室2内に入ってい
き、薬液噴射ノズル10の下を一定の速度で通過し、反
応室2の出口側の側壁に設けられた開口スリット29を
通過して第2の緩衝室3に入っていく搬送形態が一般的
である。
【0013】反応室2の上部には反応室2内の薬液ミス
トを排気するための排気管30が設けられており、該排
気管30には、薬液ミストが大量に装置外に持ち出され
るのを防止するフィルタ又はトラップ31が設けられて
いる。
【0014】図1においては図示を省略したが、第1の
緩衝室1における開口スリット28の近傍及び第2の緩
衝室3における開口スリット29の近傍には、それぞれ
ゲートバルブ32が設けられており、これらのゲートバ
ルブ32は、薬液ミストを装置外に拡散させないため
と、反応室2に第1の緩衝室1及び第2の緩衝室3を経
由して化学反応装置近辺の大気(通常、クリーンエアで
あり、高価な空調コストが必要になる。)を大量に吸い
込んでしまう損失を避けるためのものであり、基板の通
過時のみ開くようになっている。
【0015】反応室2の上部にはストップバルブ33を
有するガス配管系34が設けられており、該ガス配管系
34は、反応室2内の雰囲気が吸い込まれた大気により
乾燥気味又は湿潤気味になり薬液の水分濃度が変化する
のを防止するため、水分を含んだ空気又は乾燥した空気
を供給する役目を担っている。この場合、吸い込まれた
大気と薬液とが反応して薬液の寿命が短くなるのを防止
するため、大気に代えて不活性ガス例えば窒素ガスを供
給することもある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の化学
反応装置においては、基板が反応室に入って行く時及び
出て行く時にゲートバルブ32が開くため、第1の緩衝
室1及び第2の緩衝室3から大気又は水分を大量に含ん
だ空気が反応室2に流入することは避けられない。特に
連続処理の場合には基板が次から次へと搬送されて来る
ためゲートバルブ32は閉じている状態よりも開いてい
る状態の方が長くなり、大気の混入を防止する機能が著
しく損なわれてしまうという問題がある。
【0017】本発明は、上述した問題点に鑑みなされた
ものであり、連続処理で基板が次から次へと反応室に搬
送されてきても、大気が反応室に流入しないような化学
反応装置及びその使用方法を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、反応室の前後に設けられた2つの緩衝室
のそれぞれの基板搬入口側及び基板搬出口側にゲートバ
ルブを設け、いずれの緩衝室においても両方のゲートバ
ルブが同時に開いている状態をなくすことにより、反応
室が大気と連通するのを阻止するものである。
【0019】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、搬入された基板に反応液を供給して化学処理を行な
う反応室と、化学処理が施された基板に純水を供給して
洗浄を行なう水洗室と、上記反応室の基板搬入側に隣接
して設けられ第1の連通孔を介して上記反応室と連通し
ており上記反応室内の反応液の拡散を防止する第1の緩
衝室と、上記反応室と上記水洗室との間に設けられ第2
の連通孔を介して上記反応室と連通し且つ第3の連通孔
を介して上記水洗室と連通しており上記反応室内の処理
液が上記水洗室に持ち出されるのを防止する第2の緩衝
室とを備えた化学反応装置を対象とし、上記第1の緩衝
室の基板搬入口を開閉する第1のゲートバルブと、上記
第1の連通孔を開閉する第2のゲートバルブと、上記第
2の連通孔を開閉する第3のゲートバルブと、上記第3
の連通孔を開閉する第4のゲートバルブとを備えている
構成である。
【0020】請求項2の発明は、第1及び第2の緩衝室
をそれぞれパージするために、請求項1の構成に、上記
第1の緩衝室に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス
供給手段と、上記第1の緩衝室内の気体を排出する第1
の排気手段と、上記第2の緩衝室に不活性ガスを供給す
る第2の不活性ガス供給手段と、上記第2の緩衝室内の
気体を排出する第2の排気手段とを備えているという構
成を付加するものである。
【0021】請求項3の発明は、搬入された基板に反応
液を供給して化学処理を行なう反応室と、化学処理が施
された基板に純水を供給して洗浄を行なう水洗室と、上
記反応室の基板搬入方向手前側に隣接して設けられ第1
の連通孔を介して上記反応室と連通しており上記反応室
内の反応液の拡散を防止する第1の緩衝室と、上記反応
室と上記水洗室との間に設けられ第2の連通孔を介して
上記反応室と連通し且つ第3の連通孔を介して上記水洗
室と連通しており上記反応室内の処理液が上記水洗室に
持ち出されるのを防止する第2の緩衝室と、上記第1の
緩衝室の基板搬入口を開閉する第1のゲートバルブと、
上記第1の連通孔を開閉する第2のゲートバルブと、上
記第2の連通孔を開閉する第3のゲートバルブと、上記
第3の連通孔を開閉する第4のゲートバルブとを備えた
化学反応装置の使用方法であって、上記第1のゲートバ
ルブを開いて基板を上記第1の緩衝室に搬入した後、上
記第1のゲートバルブを閉じ、次に、上記第2のゲート
バルブを開けて基板を上記第1の緩衝室から上記反応室
に移送した後、上記第2のゲートバルブを閉じ、次に、
上記反応室において基板に化学処理を施し、次に、上記
第3のゲートバルブを開けて基板を上記第2の緩衝室に
搬入した後、上記第3のゲートバルブを閉じ、次に、上
記第4のゲートバルブを開けて基板を上記水洗室に移送
する構成である。
【0022】
【作用】請求項1の構成により、第1の緩衝室の基板搬
入口を開閉する第1のゲートバルブと、第1の連通孔を
開閉する第2のゲートバルブと、第2の連通孔を開閉す
る第3のゲートバルブと、第3の連通孔を開閉する第4
のゲートバルブとを備えているため、第1のゲートバル
ブ及び第2のゲートバルブのうちの一のゲートバルブを
常に閉じた状態にすることにより、反応室が第1の緩衝
室を介して大気と連通することはない。また、第3のゲ
ートバルブ及び第4のゲートバルブのうちの一のゲート
バルブを常に閉じた状態にすることにより、反応室が第
2の緩衝室及び水洗室を介して大気と連通することはな
い。
【0023】請求項2の構成により、第1の不活性ガス
供給手段により不活性ガスを第1の緩衝室に供給すると
共に第1の排気手段により第1の緩衝室内の気体を排出
すると第1の緩衝室内をパージすることができる。ま
た、第2の不活性ガス供給手段により不活性ガスを第2
の緩衝室に供給すると共に第2の排気手段により第2の
緩衝室内の気体を排出すると第2の緩衝室内をパージす
ることができる。
【0024】請求項3の構成により、第1のゲートバル
ブを開いて基板を第1の緩衝室に搬入した後、第1のゲ
ートバルブを閉じ、次に、第2のゲートバルブを開けて
基板を第1の緩衝室から反応室に移送するため、第1の
ゲートバルブ及び第2のゲートバルブが同時に開いてい
ることがないので、反応室が第1の緩衝室を介して大気
と連通している状態は生じない。また、第3のゲートバ
ルブを開けて基板を第2の緩衝室に搬入した後、第3の
ゲートバルブを閉じ、次に、第4のゲートバルブを開け
て基板を水洗室に移送するため、第3のゲートバルブ及
び第4のゲートバルブが同時に開いていることがないの
で、反応室が第2の緩衝室を介して水洗室ひいては大気
と連通している状態は生じない。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0026】図1は上記一実施例に係る化学反応装置の
概略構成を示している。本実施例に係る化学反応装置の
説明において、図2に示す従来の化学反応装置と共通す
る部材及び手段については、同一の符号を付すことによ
り詳細な説明は省略する。
【0027】まず、本実施例の特徴として、第1の緩衝
室1の基板搬入口51を開閉する第1のゲートバルブ4
0、第1の緩衝室1と反応室2とを連通させる第1の連
通孔52を開閉する第2のゲートバルブ41、反応室2
と第2の緩衝室3とを連通させる第2の連通孔53を開
閉する第3のゲートバルブ42、第2の緩衝室3と水洗
室4とを連通させる第3の連通孔54を開閉する第4の
ゲートバルブ43がそれぞれ設けられている。
【0028】また、上述したガス配管系34から分岐し
て延びストップバルブ44を有する第1の不活性ガス供
給手段としての第1の分岐ガス管系45が第1の緩衝室
1に接続されていると共に、ガス配管34から分岐して
延びストップバルブ46を有する第2の不活性ガス供給
手段としての第2の分岐ガス管系47が第2の緩衝室3
に接続されている。また、図示は省略したが、第1の緩
衝室1内の気体を外部に排出する第1の排気手段として
のガス排出管が第1の緩衝室1に設けられていると共
に、第2の緩衝室3内の気体を外部に排出する第2の排
気手段としてのガス排出管が第2の緩衝室3に設けられ
ている。
【0029】以下、上記構成の化学反応装置の運転方法
について詳細に説明する。
【0030】まず、基板の処理が行なわれておらず、化
学反応装置が運転可能で待機状態にあるときには、第1
のゲートバルブ40、第2のゲートバルブ41、第3の
ゲートバルブ53及び第4のゲートバルブ54がすべて
閉じており、反応室2内に化学反応装置の外部から大気
が流入することはない。この場合には、第1の分岐ガス
管系45のストップバルブ44及び第2の分岐ガス管系
47のストップバルブ46はそれぞれ閉じられており、
第1及び第2の緩衝室1,3への不活性ガスの混入も阻
止されている。
【0031】次に、基板が搬送されてくる場合には、第
1の緩衝室1の基板搬入側の適当な箇所に設けられた基
板検出手段が基板を検出すると、第1のゲートバルブ4
0が開き、基板の第1の緩衝室1内への受入れが可能に
なる。基板が第1の緩衝室1に搬入されると、第1のゲ
ートバルブ40を閉じた後に第2のゲートバルブ41を
開いて基板の反応室2内への受入れを可能にする。基板
が反応室2内に搬入されると、第2のゲートバルブ41
を閉じる。
【0032】以上述べたシーケンスによって基板50は
第1の緩衝室1を通過して反応室2に移動するわけであ
るが、この間において、第1のゲートバルブ40又は第
2のゲートバルブ41のいずれかが常に閉じているため
に、反応室2の排気機構が動作していても化学反応装置
外の大気が第1の緩衝室1を経由して反応室2内に吸引
されない。ごく僅かでも大気の混入を回避したい場合に
は基板50が第1の緩衝室1内にあり且つ第1及び第2
のゲートバルブ40,41の両方が閉じている時間帯
に、第1の分岐ガス管系45から大量の不活性ガス例え
ば窒素やアルゴン等を供給して第1の緩衝室1内の大気
をパージ(払い出し)しておくことで対応可能である。
第1の緩衝室1内の大気のパージが完了した後において
は、基板50が反応室2内に収納されるまでの間だけ微
量の不活性ガスを供給しておけば十分であり、常時第1
の分岐ガス管系45から不活性ガスを供給する必要の無
いことは説明を要しないであろう。
【0033】第1の緩衝室1の搬送方向の長さを短くす
るためには、第1の緩衝室1内を基板が通過する際、基
板が第1の緩衝室1内に収納された時点で一旦搬送ロー
ラーの回転を止めて基板を停止させればよいことも明白
であろう。
【0034】また、1枚目の基板が第1の緩衝室1を通
過して反応室2に収納された時点以降に上記のシーケン
スに従って2枚目以降の基板を連続的に処理可能である
ことは言うまでもない。
【0035】基板が反応室2を通過した後、第2の緩衝
室3を経由して水洗室4に移動していく場合のゲートバ
ルブのシーケンスも同様な動作であり、基板50が反応
室2における搬出側に接近した時点で、反応室2内の通
過時間から設定されるタイムシーケンスにより又は反応
室2内の適当な場所で基板50を検知することにより、
第3のゲートバルブ42を開いて基板50を第2の緩衝
室3内に受け入れ可能にする。基板50が第2の緩衝室
3内に移送されると、第3のゲートバルブ42を閉じた
後に第4ゲートバルブ43を開いて、基板の水洗室4内
への受入れを可能にする。次に、基板50が水洗室4内
に移送されると、第4のゲートバルブ43を閉じる。
【0036】以上述べたシーケンスによって基板50は
第2の緩衝室3を通過して水洗室4に移送されるわけで
あるが、この間、第3のゲートバルブ又は第4のゲート
バルブのいずれかが閉じているために、反応室2及び水
洗室4の排気機構が動作しても、化学反応装置外の大気
が水洗室4を経由して反応室2内に吸引されないことは
容易に理解されよう。また、水洗室4の水しぶきや水蒸
気が第2の緩衝室3を経由して反応室2内に吸引されな
いことも明らかである。
【0037】ごく僅かでも大気や水分の混入を回避した
い場合には、基板50が第2の緩衝室3内にあり且つ第
3及び第4のゲートバルブ42,43の両方が閉じてい
る時間帯に第2の分岐ガス管系47から大量の不活性ガ
ス例えば窒素やアルゴン等を供給して第2の緩衝室3内
の大気や水分をパージ(払い出し)しておくことで全く
同様に対応可能となる。常時、第2の分岐ガス管系47
から不活性ガスを流す必要が無いことや、第2の緩衝室
3の搬送方向の長さを短くするためには、基板が第2の
緩衝室3内に収納された時点で一旦搬送ローラーの回転
を止めて基板を停止させればよいことも明白であろう。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る化学反応装置によると、第1の緩衝室の基板搬入口
を開閉する第1のゲートバルブ、第1の連通孔を開閉す
る第2のゲートバルブ、第2の連通孔を開閉する第3の
ゲートバルブ及び第3の連通孔を開閉する第4のゲート
バルブを備えているため、第1のゲートバルブ又は第2
のゲートバルブのいずれかを常に閉じた状態にしておく
ことにより、反応室が第1の緩衝室を介して大気と連通
することはなく、第3のゲートバルブ又は第4のゲート
バルブのいずれかを常に閉じた状態にしておくことによ
り、反応室が第2の緩衝室及び水洗室を介して大気と連
通することがないと共に、第1及び第2の緩衝室並びに
反応室が閉空間になるので、薬液の変質や劣化防止のた
めに必要なパージ用不活性ガスの使用量が少量で済み且
つ第1及び第2緩衝室並びに反応室の排気量も少量で済
む。
【0039】このため、請求項1の発明によると、大気
又は水分の混入による薬液の変質や劣化がほとんど生じ
ないため薬液寿命の長期化が著しく推進されると共に、
パージ用不活性ガスの使用量及び緩衝室や反応室の排気
量が少量で済むため省資源及び省エネルギーの効果が極
めて大きい。
【0040】請求項2の発明に係る化学反応装置による
と、第1及び第2の緩衝室を閉空間にすることができる
と共に、第1の不活性ガス供給手段により不活性ガスを
第1の緩衝室に供給すると共に第1の排気手段により第
1の緩衝室内の気体を排出することによって第1の緩衝
室内の大気を完全にパージし、第2の不活性ガス供給手
段により不活性ガスを第2の緩衝室に供給すると共に第
2の排気手段により第2の緩衝室内の気体を排出するこ
とによって第2の緩衝室内の大気を完全にパージするこ
とができるので、反応室への大気の混入を完全に防止す
ることが可能である。
【0041】請求項3の発明に係る化学反応装置の使用
方法によると、第1のゲートバルブ及び第2のゲートバ
ルブが同時に開いていることがないため反応室が第1の
緩衝室を介して大気と連通している状態は生じず、第3
のゲートバルブ及び第4のゲートバルブが同時に開いて
いることがないため反応室が第2の緩衝室を介して水洗
室ひいては大気と連通している状態は生じないので、大
気又は水分の混入による薬液の変質や劣化がほとんど生
じないため薬液寿命の長期化が著しく推進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る化学反応装置の概略構
成図である。
【図2】従来の化学反応装置の概略構成図である。
【図3】従来の化学反応装置における反応室の断面構成
図である。
【符号の説明】
1 第1の緩衝室 2 反応室 3 第2の緩衝室 4 水洗室 5 乾燥室 6 薬液循環ポンプ 9 薬液循環用配管系 10 薬液噴射ノズル 11 薬液回収配管 12 薬液循環タンク 15 薬液供給用配管系 17 薬液廃棄用配管系 19 純水供給用配管系 20 純水噴射ノズル 24 乾燥ガス供給配管 25 乾燥ガス噴射ノズル 27 搬送ローラー 30 排気管 34 ガス配管系 40 第1のゲートバルブ 41 第2のゲートバルブ 42 第3のゲートバルブ 43 第4のゲートバルブ 45 第1の分岐ガス管系(第1の不活性ガス供給手
段) 47 第2の分岐ガス管系(第2の不活性ガス供給手
段) 50 基板 51 基板搬入口 52 第1の連通孔 53 第2の連通孔 54 第3の連通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入された基板に反応液を供給して化学
    処理を行なう反応室と、化学処理が施された基板に純水
    を供給して洗浄を行なう水洗室と、上記反応室の基板搬
    入側に隣接して設けられ第1の連通孔を介して上記反応
    室と連通しており上記反応室内の反応液の拡散を防止す
    る第1の緩衝室と、上記反応室と上記水洗室との間に設
    けられ第2の連通孔を介して上記反応室と連通し且つ第
    3の連通孔を介して上記水洗室と連通しており上記反応
    室内の処理液が上記水洗室に持ち出されるのを防止する
    第2の緩衝室とを備えた化学反応装置であって、上記第
    1の緩衝室の基板搬入口を開閉する第1のゲートバルブ
    と、上記第1の連通孔を開閉する第2のゲートバルブ
    と、上記第2の連通孔を開閉する第3のゲートバルブ
    と、上記第3の連通孔を開閉する第4のゲートバルブと
    を備えていることを特徴とする化学反応装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の緩衝室に不活性ガスを供給す
    る第1の不活性ガス供給手段と、上記第1の緩衝室内の
    気体を排出する第1の排気手段と、上記第2の緩衝室に
    不活性ガスを供給する第2の不活性ガス供給手段と、上
    記第2の緩衝室内の気体を排出する第2の排気手段とを
    備えていることを特徴とする請求項1に記載の化学反応
    装置。
  3. 【請求項3】 搬入された基板に反応液を供給して化学
    処理を行なう反応室と、化学処理が施された基板に純水
    を供給して洗浄を行なう水洗室と、上記反応室の基板搬
    入方向手前側に隣接して設けられ第1の連通孔を介して
    上記反応室と連通しており上記反応室内の反応液の拡散
    を防止する第1の緩衝室と、上記反応室と上記水洗室と
    の間に設けられ第2の連通孔を介して上記反応室と連通
    し且つ第3の連通孔を介して上記水洗室と連通しており
    上記反応室内の処理液が上記水洗室に持ち出されるのを
    防止する第2の緩衝室と、上記第1の緩衝室の基板搬入
    口を開閉する第1のゲートバルブと、上記第1の連通孔
    を開閉する第2のゲートバルブと、上記第2の連通孔を
    開閉する第3のゲートバルブと、上記第3の連通孔を開
    閉する第4のゲートバルブとを備えた化学反応装置の使
    用方法であって、上記第1のゲートバルブを開いて基板
    を上記第1の緩衝室に搬入した後、上記第1のゲートバ
    ルブを閉じ、次に、上記第2のゲートバルブを開けて基
    板を上記第1の緩衝室から上記反応室に移送した後、上
    記第2のゲートバルブを閉じ、次に、上記反応室におい
    て基板に化学処理を施し、次に、上記第3のゲートバル
    ブを開けて基板を上記第2の緩衝室に搬入した後、上記
    第3のゲートバルブを閉じ、次に、上記第4のゲートバ
    ルブを開けて基板を上記水洗室に移送することを特徴と
    する化学反応装置の使用方法。
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CN109219872A (zh) * 2016-06-02 2019-01-15 应用材料公司 用于连续牵引处理的闸阀

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