JPH0769382A - 加工米飯用包装容器 - Google Patents

加工米飯用包装容器

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JPH0769382A
JPH0769382A JP21826293A JP21826293A JPH0769382A JP H0769382 A JPH0769382 A JP H0769382A JP 21826293 A JP21826293 A JP 21826293A JP 21826293 A JP21826293 A JP 21826293A JP H0769382 A JPH0769382 A JP H0769382A
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JP
Japan
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container body
container
antibacterial
antimicrobial
processed rice
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Application number
JP21826293A
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English (en)
Inventor
Michio Otani
道夫 大谷
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の加工米飯用包装容器は、抗菌性金属又
は抗菌性金属イオンを胆持させた燐酸カルシウム系セラ
ミックスを特定量含有したポリプロピレンシートが容器
の内側となるよう成形してなる容器本体と、イソチアン
酸エステル類のサイクロデキストリン包接化合物又はモ
ノテルペン化合物類のサイクロデキストリン包接化合物
と、脱酸素剤とが分包されたパック材からなる抗菌性パ
ック材と、容器蓋体からなるものである。 【効果】本発明の加工米飯用包装容器は、加工米飯、例
えば白米、赤飯、五目ご飯、ピラフのような固形食品を
初発菌数を極めて低く抑えセミ無菌化して充填すること
で、加工米飯のおいしさを維持したまま長期間常温流通
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工米飯を常温で保
存、流通させる加工米飯用包装容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び問題点】従来から加工米飯の包装には、
レトルト包装や冷凍包装が主流となっている。これらの
包装形態では、加工米飯の味と価格の点で消費者に充分
な評価を得ていないのが現状である。この理由として、
レトルト包装では食品を容器に密封した後、容器ごと加
熱し滅菌するので容器の中心部の食品が殺菌される温度
まで加熱する必要があり、加熱時間は例えば蒸気・加圧
熱水中で120℃x30分のように長い時間を要するレ
トルト殺菌処理する必要があるためである。この結果、
容器に接している部分は過度の加熱を受けることにな
り、この部分の食品の品質は大幅に低下し、おいしさを
損なったり、食品に包装材として使用している特有のオ
レフィン臭が移る等の問題を生じる。また、冷凍包装で
は加工食品を急速冷凍を行うため、この冷凍により食品
の品質が低下し、おいしさを損なったり、急速冷凍に費
用がかかり生産コストが高く問題であった。
【0003】これらを解決する方法として、無菌の雰囲
気で包装する完全無菌化包装や商業無菌化包装がある。
この方法では食品の品質低下が少なく高品質の製品をつ
くることができる。しかし、完全無菌化包装や商業無菌
化包装されているものは、例えばロングライフ牛乳、豆
乳、スープ類等の液体食品が主であり、この理由として
加工米飯のような固形食品では完全無菌化や商業無菌化
が難しいことが挙げられる。このため加工米飯のような
固形食品は初発菌数を極めて低く抑えることはできても
完全無菌化や商業無菌化が難しいため、低温で流通させ
ればある程度の期間の保存が可能であるが、常温流通さ
せることは困難であった。
【0004】更に、これら無菌化包装では使用する容器
を殺菌して使用する必要があり、殺菌後も無菌空気など
で陽圧に保持し細菌汚染を防止した環境下で充填包装す
る必要がある。これら容器の殺菌には、過酸化水素水と
エチレンオキサイド等が多用されているが、過酸化水素
水を使用した場合胞子形成菌に対する減菌効果は濃度が
高まるほど、また加温することによって飛躍的に向上す
るため、無菌包装充填機では過酸化水素水を加温して浸
積したり、加温してスプレーした後、約100℃で加熱
して分解蒸発させる方法がとられるため装置が大型化し
コストが高く問題であった。一方、エチレンオキサイド
を使用した場合、過酸化水素水のように短時間に連続的
に処理できないこと、残留ガスの消失に長時間を要する
ため、容器納入前の予備殺菌などに使用されるが、無菌
充填包装ラインでは使用できないという問題があり、無
菌化包装の大きな障害となっている。また、上記のよう
な無菌化包装だけでは微生物対策にはなっても酸化によ
るおいしさの低下までは防げない。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、これらの問
題点を解決しようとするもので、初発菌数を極めて低く
抑えセミ無菌化した加工米飯、例えば白米、赤飯、五目
ご飯、ピラフのような固形食品に使用されるもので、好
気菌、嫌気菌などの微生物の繁殖を抑え、更に酸化によ
る劣化を防止できる包装容器を提供するもので、加工米
飯を充填する際に包装容器を殺菌することなく使用する
ことができるものである。
【0006】即ち、本発明は、容器本体、容器蓋体、及
び抗菌性パック材からなる加工米飯用容器であって、容
器本体が内面側から、抗菌性金属又は抗菌性金属イオン
を胆持させた燐酸カルシウム系セラミックスを0.3〜
3重量%含有したポリプロピレンシート、エチレンー酢
酸ビニル共重合体ケン化物樹脂シート及びポリプロピレ
ンシートとがバインダーを介して順次積層された積層シ
ートで構成されており、前記抗菌性パック材が通気性且
つ遮水性を有する袋状体内にイソチアン酸エステル類の
サイクロデキストリン包接化合物又はモノテルペン化合
物類のサイクロデキストリン包接化合物と、脱酸素剤と
が分包されたパック材からなることを特徴する加工米飯
用包装用容器、を要旨とするものである。
【0007】次いで、本発明を図を参照しながら以下に
詳述する。本発明の容器本体を構成する積層シートは、
図1に示すように、抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを
胆持させた燐酸カルシウム系セラミックス11を0.3
〜3重量%含有するポリプロピレンシート1に、バイン
ダー4を介して接着されたエチレンー酢酸ビニル共重合
体ケン化物樹脂シート2を配し、更に該エチレンー酢酸
ビニル共重合体ケン化物樹脂シート2に、バインダー4
を介してポリプロピレンシート3を順次積層したもので
ある。
【0008】本発明で使用する抗菌性金属又は抗菌性金
属イオンを胆持させた燐酸カルシウム系セラミックス1
1を含有するポリプロピレンシート1は、本発明の容器
本体を成形した際に、容器本体の内側となるように積層
されるものである。非透湿性のあるポリプロピレンを使
用するのは、容器本体内に充填された加工米飯に含まれ
る水分等によるエチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物
樹脂シート2、のガス遮断性能の低下を防ぐためであ
る。このため前記のポリプロピレンシート1は厚みが2
00〜400μmのものが好ましい。200μm未満の
厚みでは、充分な透湿防止効果が発揮できず好ましくな
い。また、400μmより厚くしても、さらなる透湿防
止効果の向上が望めないばかりか、容器本体を成形する
際の成形性も悪くなりやすいので好ましくない。また、
抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを胆持させた燐酸カル
シウム系セラミックス11が含有されているので、本発
明の容器に加工米飯を充填する際に、容器本体を殺菌す
ることなくそのまま使用することができる。これは、容
器本体の内面に該抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを胆
持させた燐酸カルシウム系セラミックス11による抗菌
作用が発揮されているためである。更に、加工米飯を充
填した後も、特に容器本体と加工米飯が接触する部分に
おいて、顕著な抗菌効果を発揮できる。
【0009】本発明で使用する抗菌性金属又は抗菌性金
属イオンを胆持させた燐酸カルシウム系セラミックス1
1とは、ハイドロキシアパタイト、非晶質燐酸カルシウ
ム、燐酸3カルシウム、燐酸4カルシウム、燐酸8カル
シウム、水素化アパタイト、フッ化アパタイトなどを含
む燐酸カルシウム系セラミックスに抗菌性金属又は抗菌
性金属イオンを胆持させもので、特にハイドロキシアパ
タイト、非晶質燐酸カルシウムに抗菌性金属又は抗菌性
金属イオンを胆持させものが好適に使用できる。また、
抗菌性金属、抗菌性金属イオンは金、銀、亜鉛、銅、
錫、鉛、白金、鉄、アンチモン、ニッケル、アルミニウ
ム、バリウム、カドミウム、マンガンの金属及びそれら
の金属イオンから選ばれた一種、または2種以上の混合
物を使用できる。
【0010】これら抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを
胆持させた燐酸カルシウム系セラミックス11はポリプ
ロピレンシート中に0.3〜3重量%、好ましくは0.
5〜2.0重量%含有したものが使用される。該抗菌性
燐酸カルシウム系セラミックスの含有量が0.3重量%
未満では抗菌効果が充分発揮されず、また3.0重量%
を超えた場合、シート強度が著しく低下するので好まし
くない。
【0011】本発明で使用するエチレンー酢酸ビニル共
重合体ケン化物樹脂シート2は容器本体でのガス、主に
酸素ガスを遮断するために設けられる。容器本体でのガ
スの遮断の点から、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン
化物樹脂シート2の厚みは20〜60μmが好ましく使
用される。20μm未満の厚みでは、充分な酸素ガスを
遮断する効果が得られず、60μmより厚くしても、得
られる酸素ガスを遮断する効果に対するコストが高くな
り過ぎるので好ましくない。また、エチレンー酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物樹脂に含まれるエチレンの含有量
は、ガス遮断性能の点から26〜45モル%のものが好
ましく使用できる。
【0012】本発明で使用するポリプロピレンシート3
は容器本体を成形した際に、容器本体の外側となるよう
に積層されるもので、ポリプロピレンのような非透湿性
のある樹脂を使用するのは、上記エチレンー酢酸ビニル
共重合体ケン化物樹脂シート2が対透湿性が充分でな
く、容器本体の外部からの侵入するおそれのある水分等
によってガス遮断性能が低下することを防ぐためであ
る。ポリプロピレンシート3に使用できるポリプロピレ
ンは、プロピレン単体からなるもののほか、他の樹脂と
の共重合体、あるいはその他の材料を添加したポリプロ
ピレン樹脂が使用でき、例えばクロロポリプロピレン樹
脂からなるものなどを例示できる。また、ポリプロピレ
ンシートの厚みは200〜400μmが好ましく使用さ
れる。200μm未満の厚みでは、充分な透湿防止効果
が発揮できず好ましくない。また、400μmより厚く
しても、さらなる透湿防止効果の向上が望めないばかり
か、容器本体を成形する際の成形性も悪くなりやすいの
で好ましくない。
【0013】本発明で積層シートを得るために使用する
バインダー4は、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化
物樹脂シート2と抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを胆
持させた燐酸カルシウム系セラミックス11を、0.3
〜3重量%含有するポリプロピレンシート1との接着、
及びエチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂シート
2とポリプロピレンシート3とを接着するためのもので
あり、1液性のウレタンまたはエチレンー酢酸ビニル共
重合体(以下EVAと称する)などが好ましく用いられ
る。
【0014】本発明は、上記容器本体、容器蓋体及び抗
菌性パック材からなる加工米飯用容器とである。抗菌性
パック材8は、図2に示すように、通気性且つ遮水性を
有する袋状体5、5’内に、イソチアン酸エステル類の
サイクロデキストリン包接化合物又はモノテルペン化合
物類のサイクロデキストリン包接化合物6と、脱酸素剤
7とが分包されたパック材からなるものである。
【0015】本発明で使用するサイクロデキストリン包
接化合物6は、イソチアン酸エステル類又はモノテルペ
ン化合物類がサイクロデキストリンに包接されて形成さ
れている。サイクロデキストリン包接化合物6は、食品
安全性及び抗菌性を有するイソチアン酸エステル類、モ
ノテルペン化合物類がサイクロデキストリンから徐放さ
れて上記袋状体5を通過して加工米飯を充填した容器内
に広がり、特に嫌気菌の抑制に効果を発揮する。特に、
加工米飯のような多量の水分を含む食品を充填した容器
内においては高い湿度雰囲気となるので、食品安全性及
び抗菌性を有するイソチアン酸エステル類、モノテルペ
ン化合物類の徐放は促進され、嫌気菌の抑制に顕著な効
果を発揮する。最も有効に嫌気菌の抑制効果を発揮する
のは、容器本体内のイソチアン酸エステル類、モノテル
ペン化合物類の濃度が0.02〜0.2ppmである場
合である。この濃度のイソチアン酸エステル類、モノテ
ルペン化合物類をサイクロデキストリンから徐放させる
ために、サイクロデキストリン包接化合物7の量は0.
1〜2gの範囲で使用するのが好ましい。
【0016】本発明で使用する上記イソチアン酸エステ
ル類としては、イソチアン酸アリル、イソチアン酸フェ
ニル、イソチアン酸メチル、イソチアン酸エチル、イソ
チアン酸プロピル、イソチアン酸イソプロピル、イソチ
アン酸ブチル、イソチアン酸イソブチル、イソチアン酸
イソアミル、イソチアン酸ベンジル、イソチアン酸シク
ロヘキシル等が使用される。モノテルペン化合物類とし
ては、テルペン炭化水素、テルペンアルコール、テルペ
ンアルデヒド、テルペンケトン、テルペンオキシド、テ
ルペン酸等が使用される。また、イソチアン酸エステル
類、モノテルペン化合物類の担体としてサイクロデキス
トリンが使用されているのは、食品安全性と抗菌効果を
安定して長く発揮させるためである。
【0017】本発明で使用する脱酸素剤7は鉄粉等を主
素材とする無機系のものやアスコルビン酸、カテコール
等を主素材とする有機系のものが好適に使用される。通
気性且つ遮水性を有する袋状体5’内に封入された脱酸
素剤7は、加工米飯を充填し、蓋体により密封された容
器内に、前記ガスバリヤー性樹脂を含む積層シートを通
過して侵入してくる微量の酸素ガスを効果的に吸収する
ことができる。このように加工米飯を充填した容器内の
酸素ガスを効果的に吸収することができるため、特に好
気菌の抑制に効果を発揮し、同時に酸化による劣化を防
止できる。
【0018】本発明の容器は、容器内に、通気性且つ遮
水性を有する袋状体内に、イソチアン酸エステル類のサ
イクロデキストリン包接化合物又はモノテルペン化合物
類のサイクロデキストリン包接化合物と、脱酸素剤が別
々に分包されたパック材を加工米飯の充填と同時に内包
させ、容器蓋体により密封して使用するものである。か
かる容器蓋体として、本発明の容器本体を構成する積層
シートを使用することもできる。また、一般に密封する
のに使用されているナイロンやポリビニリデンクロライ
ド等のバリヤー性を有する樹脂やこれらの積層シートを
使用できる。
【0019】抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを胆持さ
せた燐酸カルシウム系セラミックス11を0.3〜3重
量%含有するポリプロピレンシート1が容器本体の内面
となるように成形された容器本体に、通気性且つ遮水性
を有する袋状体内に、イソチアン酸エステル類のサイク
ロデキストリン包接化合物又はモノテルペン化合物類の
サイクロデキストリン包接化合物と、脱酸素剤が別々に
分包されたパック材からなる抗菌性パック材を加工米飯
をセミ無菌充填するのと同時に内包させ、容器蓋体によ
り密封することで、好気菌、嫌気菌などの微生物の繁殖
を抑えることができ、更に封入された脱酸素剤により酸
化による劣化をも防止できる。また、前記の抗菌性パッ
ク材はイソチアン酸エステル類のサイクロデキストリン
包接化合物又はモノテルペン化合物類のサイクロデキス
トリン包接化合物と脱酸素剤とを別々に分包されている
ので、脱酸素剤のもつ乾燥効果によって、食品安全性及
び抗菌性を有するイソチアン酸エステル類、モノテルペ
ン化合物類の徐放が妨げられるおそれもない。この抗菌
性パック材を連結して使用すれば封入作業の簡素化が図
れ、またそれぞれのパック材の入れ忘れが防げ便利であ
る。加工米飯を充填する際に本発明の包装容器を殺菌す
ることなく使用することができる。特に、初発菌数を極
めて低く抑えたセミ無菌化した加工米飯のような固形食
品に使用した場合、顕著に好気菌、嫌気菌などの微生物
の繁殖を抑え、更に酸化による劣化を防止できるので、
加工米飯のおいしさを維持したまま長期間常温流通させ
ることができる。
【0020】
【実施例】
実施例1.2.抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを胆持
させた燐酸カルシウム系セラミックス5として、商標
名:アパサイダーA、アパサイダーAW(株式会社サン
ギ社製)をそれぞれ1.0重量%と、1.5重量%含有
する厚み265μmのポリプロピレンシートが容器本体
内面を構成するように容器を成形した。この容器本体は
外層として厚み265μmのポリプロピレンシートを配
し、これらのポリプロピレンシート間に厚み50μmの
商標名:エバールF(株式会社クラレ社製)のシートを
介在させ、バインダーとして各10μmのEVAを使用
して積層されたもので、合計厚み600μmのものを使
用した。得られたそれぞれの容器に、殺菌処理をするこ
となく、加工米飯を200gをセミ無菌充填した。これ
と同時に通気性且つ遮水性を有する袋状体内に、商標
名:ワサパワー(積水化成品工業株式会社製)0.2g
が封入されたパック材と、商標名:エージレス(三菱ガ
ス化学株式会社製)0.5gが封入されたパック材から
なる抗菌性パック剤を連結させてたものを内包させ、容
器蓋体により密封した。容器蓋体として、容器本体を構
成する積層シートと同じものを抗菌性金属イオンを胆持
させた燐酸カルシウム系セラミックスを含有するポリプ
ロピレンシートが内面側となるようにして使用した。加
工米飯を充填した本発明の使用状態の参考断面図を図3
に示した。それぞれの容器に充填された加工米飯を、6
ヶ月間常温保存したが、ともに何等変質、腐敗すること
なく、またオレフィン臭が加工米飯に移行することもな
かった。
【0021】
【発明の効果】本発明の加工米飯用包装容器は、抗菌性
金属又は抗菌性金属イオンを胆持させた燐酸カルシウム
系セラミックスを0.3〜3重量%含有したポリプロピ
レンシートとエチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物樹
脂シートとポリプロピレンシートとをバインダーを介し
て接着した積層シートで構成されているので、本発明の
容器の殺菌をすることなく使用できる。更に、加工米飯
を充填した後も、特に容器と接触する部分で抗菌効果を
発揮できる。
【0022】また、加工米飯を充填した本発明の容器内
に、通気性且つ遮水性袋状体内にイソチアン酸エステル
類のサイクロデキストリン包接化合物又はモノテルペン
化合物類のサイクロデキストリン包接化合物と、脱酸素
剤とが分包されたパック材からなる抗菌性パック剤を内
包することで、顕著に好気菌、嫌気菌などの微生物の繁
殖を抑え、更に酸化による劣化を防止できるので、完全
無菌化や商業無菌化することの困難な加工米飯、例えば
白米、赤飯、五目ご飯、ピラフのような固形食品を初発
菌数を極めて低く抑えセミ無菌化して充填することで、
加工米飯のおいしさを維持したまま長期間常温流通する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層シートの断面図
【図2】抗菌パック材
【図3】加工米飯を充填した本発明の使用状態の参考断
面図
【符号の説明】
1. 抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを胆持させた燐
酸カルシウム系セラミックスを0.3〜3重量%含有す
るポリプロピレンシート 2. エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂シー
ト 3. ポリプロピレンシート 4. バインダー 5.5’. 通気性且つ遮水性袋状体 6. イソチアン酸エステル類のサイクロデキストリン
包接化合物又はモノテルペン化合物類のサイクロデキス
トリン包接化合物 7. 脱酸素剤 8. 分包されたパック材を連結させた抗菌性パック材 9. 加工米飯 11.抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを胆持させた燐
酸カルシウム系セラミックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 85/50 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体、容器蓋体、及び抗菌性パック材
    からなる加工米飯用容器であって、容器本体が内面側か
    ら、抗菌性金属又は抗菌性金属イオンを胆持させた燐酸
    カルシウム系セラミックスを0.3〜3重量%含有した
    ポリプロピレンシート、エチレンー酢酸ビニル共重合体
    ケン化物樹脂シート及びポリプロピレンシートとがバイ
    ンダーを介して順次積層された積層シートで構成されて
    おり、前記抗菌性パック材が通気性且つ遮水性を有する
    袋状体内にイソチアン酸エステル類のサイクロデキスト
    リン包接化合物又はモノテルペン化合物類のサイクロデ
    キストリン包接化合物と、脱酸素剤とが分包されたパッ
    ク材からなることを特徴する加工米飯用包装用容器。
JP21826293A 1993-09-02 1993-09-02 加工米飯用包装容器 Pending JPH0769382A (ja)

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