JP3050887B2 - 血液バッグ抗菌包装システム - Google Patents

血液バッグ抗菌包装システム

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な血液バッグ抗菌包装システムに関する
ものである。さらに詳しくは、血液バッグを抗菌性フィ
ルム又は抗菌性を付与した吸水性のシートで包装した血
液バッグ抗菌包装システムであり、血液の保存、輸送に
有用な包装システムである。
〔従来技術〕
血液バッグは血液の保存、輸送のためにさらには人体
への輸血時における血液容器としてバッグから直接輸血
するために使用されてきた。血液を封入した血液バッグ
は保存、輸送時にはさらに包装をほどこして、保存及び
輸送時の血液バッグの破損の防止、取扱いの容易比等を
ほどこして来た。しかしながら長期間の保存、輸送を行
ううちに、包装内部にかびや雑菌が混入、繁殖して、包
装容器内部、血液バッグの表面にかびがはえる、雑菌が
多数付着するなどの現象が起こることがしばしば生じ
た。こうなると人体の治療には使用できなくなる問題点
が生じた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は従来のこうした欠点を解決するために提案さ
れたものであって、長期間の保存、輸送においても包装
容器内又は血液バッグの表面にかびがはえるとか雑菌が
多数付着するなどの現象を防止するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の事情に鑑み検討の結果得られたもので
ある。
1)血液バッグを抗菌性フイルム又は抗菌性を付与した
吸水性のシートで包装し、さらに、ガスバリア性を有す
る包装材による包装をすることを特徴とする血液バッグ
の抗菌性包装システム。
2)前記抗菌性フィルム又は抗菌性を付与した吸水性の
シートが血液バッグに密着して包装されている抗菌性包
装システム。
3)前記ガスバリア性を有する包装材による包装が、ガ
スバリア性を有するトレイとガスバリア性を有する蓋材
とから構成されている抗菌性包装システム。
4)前記ガスバリア性を有する包装材による包装が、ア
ルミニウム層を有する積層フィルムの袋状物からなるこ
とを特徴とする抗菌性包装システム。
5)前記包装内に脱酸素材が封入されている抗菌包装シ
ステム。
6)前記抗菌性フィルム又は抗菌性を付与した吸水性の
シートとガスバリア性を有する包装材とが一体化してい
る抗菌包装システム。
7)前記抗菌性フィルム又は抗菌性付与した吸水性のシ
ートが、抗菌作用を有する金属イオンをイオン交換して
保持している150m2/g以上の比表面積及び14以下のSiO2/
Al2O3モル比を有するゼオライト系固体粒子および高吸
水性樹脂が二枚の膜によりサンドイッチ状に挟まれ、該
二枚の膜の少なくとも一方が透水性であるところの抗菌
性吸水シートよりなる抗菌包装システム。
すなわち本発明は、血液バッグ、その外面を覆う抗菌
性フィルム又は抗菌性を付与した吸水性シート、及び血
液バッグ全体を包装し封入するガスバリア性を有する包
装材からなる包装を主要な構成とするものである。
次に本発明の血液バッグ抗菌包装システムを構成する
各要素について詳細に説明する。
本発明の血液バッグは公知のものが使用でき、その形
状、構造、材質等において何んら限定されるものではな
い。材質としては、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)、ポリエチレン等が使用されてい
る。
抗菌性フィルム、抗菌性を有する吸水シートとして
は、少なくとも抗菌性を有し、包装内部においてかび、
雑菌等の繁殖を十分に抑制することができるものであれ
ば良く、殺菌剤を封入、含浸、付着させたフィルム状の
もの、例えば樹脂フィルム、紙、布等が使用できる。
殺菌剤を使用するにあたっては、血液バッグの包装シ
ステムであるとの観点からみて、ハロゲン系殺菌剤、酸
素系殺菌剤、界面活性剤、アルデヒド系殺菌剤、アルコ
ール・フェノール系殺菌剤、エポオキシド及びビグアニ
ド系殺菌剤等人体に対して有害であるものは避けるべき
である。
本発明に用いる抗菌性フィルム又は抗菌性を付与した
吸水性のシートとして抗菌作用を有する金属イオンをイ
オン交換して保持している150m2/g以上の比表面積及び1
4以下のSiO2/Al2O3モル比を有するゼオライト系固体粒
子および高吸水性樹脂が二枚の膜によりサンドイッチ状
に挟まれ、該二枚の膜の少なくとも一方が透水性である
ところの抗菌性吸水シートの使用が特に望ましい。
このシートは人体には無害であり、しかも抗菌性も十
分に有する。
ここで、抗菌作用を有するゼオライト系固体粒子と
は、アルミノシリケートよりなる天然または合成ゼオラ
イトのイオン交換可能な部分に抗菌効果を持つ金属イオ
ンの1種又は2種以上を保持しているものである。抗菌
作用のある金属イオンの好適例として銀、銅、亜鉛、
錫、鉛、ビスマス、カドミウム、クロムおよび水銀が挙
げられ、好ましくは銀、銅、亜鉛が用いられる。抗菌性
のある上記金属の単独または混合での使用が可能であ
る。
SiO2/Al2O3のモル比が14以下のゼオライト素材として
は天然または合成品の何れのゼオライトも使用可能であ
る。例えば天然のゼオライトとしてはアナルシン(Anal
cine:SiO2/Al2O3-3.6〜5.6)、チャバサイト(Chabazit
e:SiO2/Al2O3-3.2〜6.0および6.4〜7.6)、クリノプチ
ロライト(Cllnoptilolite:SiO2/Al2O3-8.5〜10.5)、
エリオナイト(Erionite:SiO2/Al2O3-5.8〜7.4)、フォ
ジヤサイト(Faujasite:SiO2/Al2O3-4.2〜4.6)、モル
デナイト(Mordenite:SiO2/Al2O3-8.34〜10.0)、フィ
リップサイト(Phillipsite:SiO2/Al2O3-2.6〜4.4)等
が挙げられる。これらの典型的な天然ゼオライトは本発
明に好適である。一方合成ゼオライトの典型的なものと
してはA−型ゼオライト(SiO2/Al2O3-1.4〜2.4)、X
−型ゼオライト(SiO2/Al2O3-2〜3)、Y−型ゼオラ
イト(SiO2/Al2O3-3〜6)、モルデナイト(SiO2/Al2O
3-9〜10)等が挙げられるが、これらの合成ゼオライト
は本発明のゼオライト素材として好適である。特に好ま
しいものは、合成のA−型ゼオライト、X−型ゼオライ
ト、Y−型ゼオライト、クリノブチロライト及び合成又
は天然のモルデナイトである。
ゼオライトの形状は粉末粒子状が好ましく、粒子径は
用途に応じて適宜選べばよい。たとえば数ミクロン〜数
10ミクロンあるいは数100ミクロン以上、あるいは5ミ
クロン以下、特に2ミクロン以下であることができる。
用いられる高吸水性樹脂としては、デンプン・アクリ
ル酸塩のグラフト重合体、カルボキシメチルセルロース
架橋体、ビニルアルコール・アクリル酸塩共重合体、ポ
リアクリロニトリル加水分解物、架橋ポリアクリル酸
塩、変性ポリビニルアルコール、アクリル酸塩重合体、
アクリル酸塩・アクリルアミド共重合体又はイソブチレ
ン・無水マレイン酸共重合体等の高吸水性を有する樹脂
が挙げられる。上記の高吸水性樹脂の2種以上を用いる
ことも可能である。高吸水性樹脂は、シート1m2当たり
0.1〜200gの範囲内が好ましく、特に1〜50gの範囲内が
望ましい。
高吸水性樹脂は、抗菌性ゼオライト系固体粒子とは独
立した粉粒体であることが好ましく、たとえば5〜500
μの粒径のものが抗菌性ゼオライト系固体粒子と混り合
った状態で二枚の膜にサンドイッチされる。あるいは抗
菌性ゼオライト系固体粒子の表面に高吸水性樹脂がコー
ティング等の適宜の手段で施与され一体となった粒状体
を用いることができる。
透水性の膜としては、紙、湿式不織布、乾式不織布、
セロハン、ポリビニルアルコール、織布微細孔のあいた
フィルム等を用いることができる。非透水性の膜として
は、合成樹脂フィルム、たとえばポリオレフィン、ポリ
エステル、ポリアミド等の慣用のフィルムを用いること
ができる。二枚の膜の一方を非透水性のものとするか、
あるいは二枚の膜の双方を透水性のものとするかは、本
発明のシートの使用分野によって任意に選ぶことができ
る。各々の該菌体が、複数の膜の集合体たとえば積層物
であることができ、例えば紙と孔あきポリエチレンフィ
ルムの積層物であることもできる。また各々の膜は、基
布をたとえばポリビニルアルコールでコーティングした
複合体であることもできる。本発明において膜という言
葉は、上記ものを包含した意味で用いられる。
抗菌性ゼオライト系固体粒子および高吸水性樹脂をサ
ンドイッチする二枚の膜は、適宜の手段により互いに結
合される。好ましくは、加熱により接着性になる膜を選
び、あるいは更に接着剤を用いて、加熱圧着により膜を
結合する。接着剤としては、エチレン−酢酸ビニル共重
合体が特に好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレンも
接着剤として用いることもできる。二枚の膜を、機械的
手段たとえば縫合により互いに結合することもできる。
本発明により、吸水したシートの表面や周囲でカビ、
細菌が増殖することがない、衛生的に好ましい抗菌性吸
水シートが提供される。
この抗菌性フィルム又は抗菌性を付与した吸水性のシ
ートは、血液バッグの外面に密着しているのが好まし
く、こうすることによって血液バッグ外面へのかび、雑
菌の繁殖の抑制を効率的にはたすことができる。
該シート又はフィルムと血液バッグとの密着性を付与
するにあたっては、本発明の包装システムを真空包装に
することが望ましい。
しかしながら含気包装をも利用できることは言うまで
もない。
本発明の包装システムの最外部の包装を行なう包装材
は、ガスバリヤ性を有する材質が使用され、例えば外部
からのかび、雑菌、外気等の侵入を防止する。これら
は、複数の層材料が接合された積層構造からなる積層体
が通常使用される。たとえば、ポリプロピレン−EVOH−
ポリプロピレン積層フィルム、アルミニウム蒸着層を有
する樹脂積層フィルムが使用できる。
こうしたガスバリア性を有する包装材は、たとえばパ
ウチ又は蓋材を有するトレーの形状で使用することがで
きる。このとき数個の血液バッグを一個のトレー又はパ
ウチ中に包装することもできる。
抗菌性フィルム又は抗菌性を付与した吸水性のシート
とその外部を包装するバリア性の高い包装材とは、公知
の手段により一体化しても良い。この一体化した包装材
を使用するにあたっては真空包装を利用すると、前記抗
菌性フィルム又はシートと血液バッグとの密着性が十分
確保できるので望ましい。
本発明の包装システムを実施するにあたっては、脱酸
素剤、エージレスを包装内に封入しておくとさらに効果
的である。
図面には本発明の一実施態様を示している。
〔発明の効果〕
本発明による血液バッグ抗菌包装システムは、包装内
部でのかび、雑菌の繁殖を抑制して、血液バッグの保
存、輸送を安全に行うことができ、汚染のない臨床的に
安心して使用できる血液バッグを提供することができる
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、血液バッグをパウチ包装する過程を示す。第
2,3図は、包装の断面を模式的に示すものである。 1……血液バッグ 2……抗菌性シート 3……脱酸素剤 4……アルミニウム層入り積層包装袋 5……トレー 6……血液

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】血液バッグを抗菌性フィルム又は抗菌性を
    付与した吸水性のシートで包装し、さらに、ガスバリア
    性を有する包装材による包装をすることを特徴とする血
    液バッグの抗菌性包装システム。
  2. 【請求項2】前記抗菌性フィルム又は抗菌性を付与した
    吸水性のシートが血液バッグに密着して包装されている
    請求項1に記載の抗菌性包装システム。
  3. 【請求項3】前記ガスバリア性を有する包装材による包
    装が、ガスバリア性を有するトレイとガスバリア性を有
    する蓋材とから構成されている請求項1又は2に記載の
    抗菌性包装システム。
  4. 【請求項4】前記ガスバリア性を有する包装材による包
    装が、アルミニウム層を有する積層フィルムの袋状物か
    らなることを特徴とする請求項1又は2に記載の抗菌性
    包装システム。
  5. 【請求項5】前記包装内に脱酸素材が封入されている請
    求項1ないし4のいずれかに記載の抗菌包装システム。
  6. 【請求項6】前記抗菌性フィルム又は抗菌性を付与した
    吸水性のシートとガスバリア性を有する包装材とが一体
    化している請求項1ないし5のいずれかに記載の抗菌包
    装システム。
  7. 【請求項7】前記抗菌性フィルム又は抗菌性付与した吸
    水性のシートが、抗菌作用を有する金属イオンをイオン
    交換して保持している150m2/g以上の比表面積及び14以
    下のSiO2/Al2O3モル比を有するゼオライト系固体粒子お
    よび高吸水性樹脂が二枚の膜によりサンドイッチ状に挟
    まれ、該二枚の膜の少なくとも一方が透水性であるとこ
    ろの抗菌性吸水シートよりなる請求項1ないし6のいず
    れかに記載の抗菌包装システム。
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