JPH076929B2 - 全反射螢光exafs装置 - Google Patents

全反射螢光exafs装置

Info

Publication number
JPH076929B2
JPH076929B2 JP61056921A JP5692186A JPH076929B2 JP H076929 B2 JPH076929 B2 JP H076929B2 JP 61056921 A JP61056921 A JP 61056921A JP 5692186 A JP5692186 A JP 5692186A JP H076929 B2 JPH076929 B2 JP H076929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
ray
exafs
goniometer
fluorescent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61056921A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62214335A (ja
Inventor
友久 北野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP61056921A priority Critical patent/JPH076929B2/ja
Publication of JPS62214335A publication Critical patent/JPS62214335A/ja
Publication of JPH076929B2 publication Critical patent/JPH076929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、原子構造解析を行うことのできる全反射螢光
拡張X線吸収微細構造(Extended X-ray Ashorption Fi
ne Structure,以下EXAFSと略称する)測定装置に関す
る。
〔従来の技術〕
螢光EXAFS測定装置は、濃度が小さな構成元素のEXAFS測
定に適している。また、化合物半導体のエピタキシャル
層のように、構成元素の濃度は十分あるが、基板上に数
千Åの膜が積み上げられた構造に関しては、もはや透過
EXAFS測定では、一層のみのエピタキシャル層のEXAFS測
定は不可能であって、このようなものには螢光EXAFS測
定が有効である。
第3図に従来の螢光EXAFS測定装置の光学系を示す(参
考:ジャーナル・オブ・アプライド・クリスタルグラフ
ィ(J.Appl,Cryst,1981.14,3−7))。X線源31で発生
したX線が、二結晶モノクロメータ32に入射すると、二
結晶モノクロメータ32によって分光されたX線は、受光
スリット33によって絞られ、X線に対して45゜方向に設
置された試料34に入射される。そして、そこから発生し
た螢光X線の強度を、試料34に入射するX線に対して90
゜方向に設置された半導体検出器35で計数するものであ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の螢光EXAFS測定装置では、試料表面を入射X線に
対して45゜方向に設置しているため、散乱X線の影響は
少なくなりS/N比が向上するが、X線の試料への侵入深
さが大きくなり、それに伴って発生する螢光X線の脱出
深さも大きくなり、表面に鈍感なバルクの原子構造解析
しか行うことが出来ないという欠点がある。また、例え
ば基板とエピタキシャル層が同じ構成元素である場合、
基板からの螢光X線も検出し、エピタキシャル層のみか
らのシグナルを得ることができないという欠点がある。
本発明の目的は、このような従来の欠点を除去せしめ
て、格子振動による原子位置の不確実さを抑えた状態で
表面に敏感な状態から深さの違いによる原子構造解析を
行うための全反射螢光EXAFS測定装置を提供することに
ある。
〔問題を解決するための手段〕
本発明の全反射螢光EXAFS測定装置は、回転可能に支持
され、先端部に試料を固定できるクライオスタットと、
このクライオスタットに固定された試料をヘッド部に固
定し、θ回転を有するゴニオメータと、試料に入射する
X線を発生するX線源と、ゴニオメータに取り付けられ
た第1の台に設置され、独立に2θ回転運動を行い、試
料から発生する螢光X線を検出する螢光X線検出器と、
ゴニオメータに取り付けられた第2の台に設置され、独
立に2θ回転を行い、全反射領域での試料からの回折X
線を検出する全反射検出器とを備えることを特徴として
いる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。本実施例における試料周辺部を第1図に、光学
系を第2図に示す。
第1図において、クライオスタット13が天井19からフッ
ク12を経由して鉛直方向に吊りさげられている。クライ
オスタット13の先端には試料14が取り付けられ、この試
料は、θ回転を有する、すなわち鉛直軸を中心としてθ
回転運動を行うことが可能なゴニオメータ15の回転中心
にあるヘッド部に固定される。従って、クライオスタッ
ト13は、ゴニオメータ15のθ回転運動と連動して回転す
る。これによりゴニオメータ15によって二結晶分光され
た入射X線11方向に対して0.1″の精度によってθ回転
運動を行うことが可能となる。なお、本実施例の測定装
置は、X線源,二結晶モノクロメータおよびスリットを
備えることは、従来の測定装置と同様である。
ゴニオメータ15には2θ回転アーム16が取り付けられ、
この回転アームには、入射X線11が試料14によって全反
射されていることを検出するための全反射検出器18が設
置される。また、ゴニオメータ15には2θ回転アーム17
が取り付けられ、この回転アームには、X線吸収量と等
価な螢光X線の強度を計測するための半導体検出器21が
設置される。なお、2θ回転アーム16と17とは独立に取
り付けられている。すなわち、これら回転アーム16,17
は、独立に2θ回転を行うことができる。
以下に、第1図及び第2図を参照しながら本実施例の動
作を説明する。
まず、試料14を、クライオスタット13によって10K以下
の温度まで冷却する。これにより試料14の格子振動を抑
えることができる。次に、試料14を、二結晶分光された
入射X線11が試料表面で全反射を起こす臨界角θc近傍
でゴニオメータ15によってθ回転運動させる。この時、
各角度位置で、試料14から発生する螢光X線20の強度を
回転アーム17に設置されている半導体検出器21で検出
し、螢光EXAFS測定を行えば、臨界角θcより小さな角
度θでは、入射X線11は試料表面で全反射を起こし、従
って入射X線11の侵入深さが小さく、それに伴って試料
14から発生する螢光X線20の脱出深さが小さく表面に敏
感な測定を行うことが可能となる。一方、臨界角θcを
境にして、角度θがそれより大きくなると急激に入射X
線11の侵入深さが大きくなり、試料14から発生する螢光
X線20の脱出深さも連続的に大きくなり、深さ方向の測
定を行うことが可能となる。
また、全反射領域での試料14からの回折X線22を、回転
アーム16に取り付けられた全反射検出器18で検出するこ
とによって、試料14からのロッキングカーブを測定する
ことができ、全反射による表面に敏感な螢光EXFAS測定
に付随して、X線の動力学理論に基づいた、表面に敏感
な構造解析も行うことが可能となる。
通常全反射を起こす角度範囲は、たかだか入射X線11方
向に対して0度から3度の範囲に限られているので、2
θ回転アーム16の可動範囲は、入射X線11方向に対して
−1度から5度の範囲である。一方、蛍光X線強度を測
定するための半導体検出器21が設置されている2θ回転
アーム17は、入射ビーム11方向に対して20度から90度の
範囲で回転可能である。
〔発明の効果〕
以上の発明によれば、格子振動による原子位置の不確実
さを抑えた状態で、表面に敏感な状態から深さの違いに
よる原子構造解析を行える効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の試料周辺部を示す構成
図、 第2図は第1図の実施例の光学系を示す構成図、 第3図は、従来の螢光EXAFS測定装置の光学系を示す構
成図である。 11……二結晶分光された入射X線 12……フック 13……クライオスタット 14……試料 15……ゴニオメータ 16……全反射検出器設置用2θ回転アーム 17……半導体検出器設置用2θ回転アーム 18……全反射検出器 19……天井 20……螢光X線 21……半導体検出器 22……回折X線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能に支持され、先端部に試料を固定
    できるクライオスタットと、このクライオスタットに固
    定された試料をヘッド部に固定し、θ回転を有するゴニ
    オメータと、試料に入射するX線を発生するX線源と、
    ゴニオメータに取り付けられた第1の台に設置され、独
    立に2θ回転運動を行い、試料から発生する螢光X線を
    検出する螢光X線検出器と、ゴニオメータに取り付けら
    れた第2の台に設置され、独立に2θ回転を行い、全反
    射領域での試料からの回折X線を検出する全反射検出器
    とを備えることを特徴とする全反射螢光EXAFS装置。
JP61056921A 1986-03-17 1986-03-17 全反射螢光exafs装置 Expired - Lifetime JPH076929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61056921A JPH076929B2 (ja) 1986-03-17 1986-03-17 全反射螢光exafs装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61056921A JPH076929B2 (ja) 1986-03-17 1986-03-17 全反射螢光exafs装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62214335A JPS62214335A (ja) 1987-09-21
JPH076929B2 true JPH076929B2 (ja) 1995-01-30

Family

ID=13040953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61056921A Expired - Lifetime JPH076929B2 (ja) 1986-03-17 1986-03-17 全反射螢光exafs装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH076929B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2514687B2 (ja) * 1988-04-09 1996-07-10 株式会社日立製作所 蛍光x線構造解析装置及び蛍光x線構造解析方法
JPH04270953A (ja) * 1991-01-09 1992-09-28 Mitsubishi Electric Corp 元素分析方法および元素分析装置ならびに薄膜形成装置
JP6371109B2 (ja) * 2014-05-09 2018-08-08 住友ゴム工業株式会社 硫黄の化学状態を調べる方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50937A (ja) * 1973-05-03 1975-01-08

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62214335A (ja) 1987-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI536014B (zh) 用於分析來自傾斜層的x射線繞射之方法及設備
Zolotov et al. The possibility of identifying the spatial location of single dislocations by topo-tomography on laboratory setups
JPH076929B2 (ja) 全反射螢光exafs装置
KR920003050A (ko) 단결정 소재의 외부상 침전물의 검사방법
JPH05126768A (ja) 蛍光x線の分析方法
JPH08128971A (ja) Exafs測定装置
SU1257482A1 (ru) Рентгенодифракционный способ исследовани структурных нарушений в тонких приповерхностных сло х кристаллов
SU1226209A1 (ru) Рентгенографический способ вы влени дефектов структуры кристаллов
JP2921597B2 (ja) 全反射スペクトル測定装置
JP2961881B2 (ja) X線回折法による膜厚測定方法
GB2228167A (en) X-ray diffractometer
JP2620106B2 (ja) 薄膜試料のx線回折極点図形観測装置
JPH05296946A (ja) X線回折装置
JPH05288616A (ja) X線残留応力測定方法
JPH03125948A (ja) 格子定数の精密測定方法
JPS62204145A (ja) 試料薄膜x線回折測定方法
JP2952284B2 (ja) X線光学系の評価方法
JPH05215698A (ja) 結晶構造解析方法及び装置
SU1141321A1 (ru) Рентгеновский спектрометр
JPS6259253B2 (ja)
JP2003254917A (ja) X線測定装置
JPH10300693A (ja) 小角散乱電磁波ct方法及び小角散乱x線ct装置
JPH01174952A (ja) 薄膜試料x線回折装置
JPH0254496B2 (ja)
HAsHIMoTo Diffuse X-Ray Scattering Measurement by Stationary Use of the Buerger Precession Camera