JPH0768683B2 - 振動ローラの振動発生装置 - Google Patents

振動ローラの振動発生装置

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JPH0768683B2
JPH0768683B2 JP24098890A JP24098890A JPH0768683B2 JP H0768683 B2 JPH0768683 B2 JP H0768683B2 JP 24098890 A JP24098890 A JP 24098890A JP 24098890 A JP24098890 A JP 24098890A JP H0768683 B2 JPH0768683 B2 JP H0768683B2
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carrier
eccentric
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兼希 荻山
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、振動ローラの振動発生装置に関し、特にドラ
ム内に組込んだ遊星歯車機構を介して複数の偏心錘を回
転させて振動を発生させるようにしたものに関する。
〔従来技術〕
道路のアスファルト等の転圧に供する振動ローラは、ド
ラム内に組込まれた振動発生装置でドラムに振動を付加
し、その振動で路床や路面を締固めるようになってい
る。
従来の一般的振動発生装置は、ドラム内に軸部材を設
け、軸部材に偏心錘を付設し、油圧モータで軸部材を介
して偏心錘を回転させ、その遠心力でドラムに軸直交方
向振動(特に、上下方向振動)を付加するように構成さ
れている(例えば、実公平1−36967号公報)。
上記振動発生装置のように、ドラムに上下方向振動を付
加して締固める方法では振動エネルギーの多くがその付
近の地盤の振動に吸収され、エネルギー効率が低く、近
隣の建物なども振動するため好ましくない。
そこで、最近、振動ローラのドラムにドラム軸心回りの
回転振動を付加し得るような振動発生装置が提案されて
いる。
例えば、特開昭63−315711号公報には、振動ローラのド
ラム内に2本の偏心錘軸を平行に配設し、両偏心錘軸を
相互に反対方向に回転するように歯車列で連動連結し、
モータで偏心錘軸を回転駆動することによりその偏心錘
に作用する遠心力でドラム軸に直交する方向の軸直交方
向振動やドラム軸心回りの回転振動を発生させる振動発
生装置が記載されている。
また、特公平1−54482号公報には、振動ローラに2つ
のドラムを設け、一方のドラムには通常の軸直交方向振
動を発生させる第1の振動発生装置を組込み、他方のド
ラムにはドラム軸心回りの回転振動を発生させる第2の
振動発生装置を組込んだものが記載されている。上記第
2の振動発生装置は、ドラム内にドラム軸心と直交方向
に向けてドラム軸心の両側に直列状に2本の軸部材を設
け、両軸部材を傘歯車機構を介して連動連結し、これら
軸部材の外端部に偏心錘を固着し、モータで傘歯車機構
を介して両軸部材を相互に反対向きに回転駆動すること
により1対の偏心錘に作用する遠心力で回転振動を発生
させるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記前者の公報に記載の振動発生装置では、モータ出力
軸から平歯車列を介して偏心錘軸に回転を伝達する機構
なので、平歯車列の増速比を大きくすることが難しく、
油圧モータなど比較的低速のモータで駆動するのに不利
であり且つ回転数が低くなる分だけ偏心錘を大型化しな
ければならないこと、1組の平歯車列を介して大きなト
ルクを伝達する必要があるので歯車の摩耗により耐久性
が低下すること、多数のベアリングや歯車など高価な部
品が必要となるので製作コストが高価になること、など
の問題がある。
上記後者の公報に記載の振動発生装置では、1対の偏心
錘の偏心方向がドラム軸心と平行になったときに両偏心
錘の偏心方向が一致し、ドラムをその軸方向に振動させ
る力が作用するので転圧時の走行性や作業性や乗心地性
が悪化する。
そこで、これを防ぐ為に「建設機構」(88,10)に記載
のようにドラム内に2組の振動発生機構(4本の軸部材
と4個の偏心錘)を組込むことも提案されているが、部
品数が多くなり構造が非常に複雑化し高価になってしま
うこと、1つの平歯車を介して大きなトルクを伝達する
ことになるので歯車の摩耗により耐久性が低下するこ
と、などの問題がある。
本発明の目的は、ドラム軸心回りの回転振動を発生で
き、大きな増速比を実現して振動を強化しつつ耐久性を
向上でき、種々の可能性を有する振動ローラの振動発生
装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
第1請求項に係る振動ローラの振動発生装置は、振動ロ
ーラのドラム内にドラム軸心と同心状に配設された内歯
歯車と、内歯歯車の内側に同心状に配設された太陽歯車
と、複数の遊星歯車と、複数の遊星歯車を支持するキャ
リアとを有する遊星歯車機構と、遊星歯車に一体回転す
るように夫々連結され遊星歯車の軸心に対して偏心した
複数の偏心錘と、内歯歯車と太陽歯車とキャリアとの何
れか1つを回転駆動する回転駆動手段とを備えたもので
ある。
第2請求項に係る振動ローラの振動発生装置は、第1請
求項の振動ローラの振動発生装置において、上記偏心錘
のドラム軸心に対する相対的位置関係が全部の偏心錘に
対して同じに設定され、ドラム軸心回りの回動振動を発
生するように構成されているものである。
第3請求項に係る振動ローラの振動発生装置は、振動ロ
ーラのドラム内にドラム軸心と同心状に配設されドラム
に固定された内歯歯車と、内歯歯車に噛合した複数の遊
星歯車と、複数の遊星歯車を支持するキャリアとを有す
る遊星歯車機構と、遊星歯車に一体回転するように夫々
連結され遊星歯車の軸心に対して偏心した複数の偏心錘
と、上記キャリアを回転駆動する回転駆動手段とを備え
たものである。
第4請求項に係る振動ローラの振動発生装置は、振動ロ
ーラのドラム内にドラム軸心と同心状に配設されドラム
に固定された太陽歯車と、太陽歯車に噛合する複数の遊
星歯車と、複数の遊星歯車を支持するキャリアとを有す
る遊星歯車機構と、遊星歯車に一体回転するように夫々
連結され遊星歯車の軸心に対して偏心した複数の偏心錘
と、上記キャリアを回転駆動する回転駆動手段とを備え
たものである。
〔作用〕
第1請求項に係る振動ローラの振動発生装置において
は、ドラム内に組込んだ遊星歯車機構と、その複数の遊
星歯車と共に回転する複数の偏心錘と、内歯歯車と太陽
歯車とキャリアとの何れか1つを回転駆動する回転駆動
手段とを備えているので、回転駆動手段によって内歯歯
車と太陽歯車とキャリアとの何れか1つを回転駆動する
ことによりその入力回転数よりも高い回転数で複数の遊
星歯車を回転駆動させると、複数の偏心錘も遊星歯車と
共に回転し、これら偏心錘に作用する遠心力によって振
動が発生する。
特に、太陽歯車を固定しキャリア又は内歯歯車を回転駆
動する場合、内歯歯車を固定しキャリアを回転駆動する
場合に、増速比(遊星歯車の回転速度/入力回転速度)
が大きくなるので有利である。
内歯歯車を固定し、太陽歯車を回転駆動する場合には、
増速比は前記の場合よりも大幅に小さくなることから、
内歯歯車を固定的に設け、キャリアと太陽歯車とを択一
的に切換えて回転駆動する回転駆動手段を設ける場合に
は起振力を強弱切換えることも出来る。
第2請求項に係る振動ローラの振動発生装置において
は、偏心錘のドラム軸心に対する相対的位置関係が全部
の偏心錘に対して同じに設定され、ドラム軸心回りの回
転振動を発生するように構成されている。つまり、複数
の偏心錘に作用する遠心力がドラム軸に対して半径方向
に向くときには振動が発生しないが、上記遠心力が略周
方向に正逆向きに向くときに回転振動が発生する。
第3請求項に係る振動ローラの振動発生装置において
は、太陽歯車を有しない遊星歯車機構が設けられ、内歯
歯車はドラムに固定され、内歯歯車と遊星歯車とで増速
機構が構成され、その増速比を十分大きく設定すること
が出来る。
回転駆動手段によりキャリアを回転駆動すると、前記同
様に複数の遊星歯車が回転し、遊星歯車と共に偏心錘が
回転し、振動が発生する。尚、第2請求項のように構成
すれば、ドラム軸心回りの回転振動を発生させることが
出来る。
第4請求項に係る振動ローラの振動発生装置において
は、内歯歯車を有しない遊星歯車機構が設けられ、太陽
歯車はドラムに固定され、太陽歯車と遊星歯車とで増速
機構が構成され、その増速比がある程度大きく設定する
ことが出来る。
回転駆動手段によりキャリアを回転駆動すると、前記同
様に複数の遊星歯車が回転し、遊星歯車と共に偏心錘が
回転し、振動が発生する。尚、第2請求項のように構成
すれば、ドラム軸心回りの回転振動を発生させることが
出来る。
〔発明の効果〕
第1請求項に係る振動ローラの振動発生装置によれば、
回転駆動手段で偏心錘を回転させる上で遊星歯車機構を
介して増速比を大きく設定できることから、比較的低速
の油圧モータや電動モータで強力な振動を発生させるこ
とが出来、偏心錘を全体として小型化できる。偏心錘を
回転させるのに複数の遊星歯車を介して回転駆動力を伝
達できるので耐久性に優れる。回転駆動手段の構成如何
により移動の強さを強弱切換え得るように構成すること
も可能である。
第2請求項に係る振動ローラの振動発生装置によれば、
基本的に第1請求項と同様の効果が得られるが、ドラム
軸心回りの回転振動を発生させることが出来るので、締
固めのエネルギー効率が高くなる。ドラムに軸方向の振
動が発生しないので、比較的簡単な構成でもって転圧時
の走行性、作業性及び乗心地性に優れたものとすること
が出来る。
第3請求項に係る振動ローラの振動発生装置によれば、
第1請求項と同様に、増速比を大きく設定でき、強力な
振動を発生でき、偏心錘を全体として小型化でき、耐久
性を向上させることが出来る。加えて、太陽歯車を省略
してあるので構造を簡単化し、製作コストを低くするこ
とが出来る。
第4請求項に係る振動ローラの振動発生装置によれば、
第1請求項と同様に、増速比を大きく設定でき、強力な
振動を発生でき、偏心錘を全体として小型化でき、耐久
性を向上させることが出来る。加えて、内歯歯車を省略
してあるので構造を簡単化し、製作コストを低くするこ
とが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
振動ローラRは、第1図に示すように前輪としての鋼製
ドラム1を有し、このドラム1は第2図に示すように車
体2前部の左右両側からドラム1の端部内に夫々連設さ
れた左右1対の支持ブラケット3A・3Bに枢着されてい
る。
上記ドラム1は、円筒状のドラム本体4とドラム本体4
内に左右に隔てて隔置されドラム本体4の内周面に溶接
接合された左右1対の円板状のリブ5A・5Bとからなり、
次のようにして車体2に回転自在に支持されている。
第2図に示すように、左側のリブ5Aの左方にはラバー支
持板6がリブ5Aと略平行に設けられ、ラバー支持板6は
防振ゴム7を介してリブ5Aに固定され、ラバー支持板6
の中央部の左側にはギヤ8がドラム1と同心状に固定さ
れ、ギヤ8の支軸部8aは支持ブラケット3Aの枢支部9に
左右1対のベアリング10を介して枢支されている。右側
のリブ5Bの右方にはラバー支持板11がリブ5Bと略平行に
設けられ、ラバー支持板11は防振ゴム12を介して支持ブ
ラケット3Bに固定され、ラバー支持板11の中央部には略
円筒状の枢支部材13がドラム1と同心状に固着され、リ
ブ5Bの中央部には枢支部材13内へ延びる支軸部材14が同
心状に固定され、支軸部材14と枢支部材13間には左右1
対のベアリング15が装着されている。
上記振動ローラRは、支持ブラケット3Aに固着された2
組の油圧モータ16でギヤ8を正回転若しくは逆回転駆動
させることにより、前進若しくは後進される。
上記振動ローラRのドラム1内には、ドラム1を前後方
向に振動させて路面Eの締め固めを効果的に行うため、
次のような構成の振動発生装置17が設けられている。
上記振動発生装置17について説明すると、第2図・第3
図に示すように、ドラム本体4の長手方向略中央部内に
は遊星歯車機構18が設けられ、この遊星歯車機構18は、
ドラム本体4内に同心状に配設されドラム本体4の内周
壁に固着された内歯歯車20と、内歯歯車20内の中心部に
ドラム本体4と同心状に配設された太陽歯車21と、内歯
歯車20と太陽歯車21とに噛合する3つの遊星歯車22と、
各遊星歯車22と一体的に回転するピン部材23を介して3
つの遊星歯車22を枢支するキャリア24とを備えている。
上記キャリア24は、左右に所定距離隔てて配設された1
対の略三角形平板状のプレート部24aと、左右のプレー
ト部24aを連結する3つの連結部24bとから一体的に形成
され、太陽歯車21及び遊星歯車22は左右のプレート部24
a間に設けられ、左右のプレート部24aの中心部間には軸
部材21aが枢支され、太陽歯車21はそれに相対回転不能
に挿通された軸部材21aを介してキャリア24に回転自在
に支持され、左右のプレート部24aの3つのコーナ部間
には3本のピン部材23が夫々1対のベアリング25を介し
て回転自在に枢支され、これら3本のピン部材23はその
軸心が正三角形の頂点に位置するように配置され、3つ
の遊星歯車22はピン部材23の途中部に夫々固着されてい
る。
上記プレート部21aから左方へ突出した各ピン部材23の
左端部にはピン部材23の軸心に対して偏心した略扇状の
偏心錘26が固着され、これら3つの偏心錘26は、第3図
に示すように、ドラム本体4の軸心に対する相対的位置
関係が3つの偏心錘26に対して同じになるように配設さ
れている。
上記枢支部材13の右端面にはキャリア24を回転駆動する
ための油圧モータ27が固着され、キャリア24には右方へ
延びる回転軸部24aが一体的の設けられ、油圧モータ27
の駆動軸27aと回転軸部24cは枢支部材13内においてカッ
プリング29を介して連結されるとともに、ベアリング28
を介して枢支部材13に回転自在に枢支され、第3図に示
すように、油圧モータ27でキャリア24が矢印Aの方向に
回転駆動されると、遊星歯車22及び偏心錘26は、キャリ
ア24と一体的に矢印Aの方向に公転するとともに、内歯
歯車20を介して矢印Bの方向に自転する。
次に、上記振動発生装置17の作用について説明する。
キャリア24が油圧モータ27で回転駆動されて偏心錘26が
ピン部材23を中心にして矢印Bの方向に回転し、偏心錘
26の遠心力Wが対応する各ピン部材23に作用する。ここ
で、遊星歯車機構18の増速作用について説明すると、内
歯歯車20の歯数をZ、遊星歯車22の歯数をZ、キャ
リア24の回転数をN、遊星歯車22の回転数をNとす
ると、 N=Z/Z×N ・・・(1) 例えば、Z/Z=60/15とするとN=4.0×Nとな
り、高い増速比の増速作用が得られることになる。上記
ピン部材23に作用する遠心力WはNの2乗に比例する
ので、増速力が大きくNが大きい程遠心力Wが大きく
なる。
一方、各ピン部材23に作用する遠心力Wは、3つの偏心
錘26の位置関係が第4図・第6図に示す状態のときに
は、ドラム本体4の半径方向向きとなって釣り合うが、
第5図に示すようにドラム本体4の周方向に僅かでも傾
くと、ドラム本体4を右回りに回転させようとする回転
力−Fを発生させ、第7図に示すようにドラム本体4の
周方向に僅かでも傾くと、ドラム本体4を左回りに回転
させようとする回転力F(回転トルク)を発生させる。
従って、偏心錘26が連続的に回転すると、ドラム本体4
に回転力−Fと回転力Fとが交互に作用してドラム本体
4にドラム軸心回りの回転振動が発生し、ドラム本体4
の回転振動により路面Eに前後方向向きの剪断的振動が
発生して路面Eが締め固めされる。
以上のように、遊星歯車機構18を介して増速度比を大き
く設定出来るので、比較的低速の油圧モータ27でも強力
な振動を発生させることが出来、偏心錘26を全体として
小型化出来る。3つの遊星歯車22を介して偏心錘26を回
転させるので、各遊星歯車22に作用する面圧など歯車の
面圧を小さくして耐久性を向上出来る。ドラム本体4の
軸心回りの回転振動を発生させることが出来るので、締
固めエネルギー効率が高くなる。ドラム本体4の軸方向
の振動が作用しないので、転圧時の走行性、作業性及び
乗心地性に優れたものとなる。
尚、上記各ピン部材23の左右両端部をキャリア24の左右
両側へ突出させ、ピン部材23の両端部に偏心錘26を夫々
設けてもよい。
次に上記実施例を部分的に変更して次のように構成する
ことも出来る。但し、上記実施例と同一部品に同一符号
を付して説明を省略する。
〔1〕上記実施例の遊星歯車機構18の代りにその遊星歯
車機構18の太陽歯車21を省略したものを用いることも出
来る。この場合、前記(1)式が成立するので、高い増
速比が得られる。これ以外の構成については上記実施例
と同様である。
〔2〕上記実施例の遊星歯車機構18の代りにその内歯歯
車20を省略したものを用いることも出来る。この場合、
太陽歯車21に固定された軸部材21aは第2図において左
方へ延長されて左側のリブ5Aに固着される。ここで、太
陽歯車21の歯数をZとすると、 N=(Z/Z+1)N ・・・(2) 例えば、Z/Z=30/15とすると、N=3.0×N
なり、依然として大きな増速比となるように設定するこ
とができる。
〔3〕前記実施例の遊星歯車機構18の代りに、第8図の
ように構成することも出来る。即ち、駆動軸27aに連結
された回転軸31は第1電磁クラッチ32を介して太陽歯車
21の軸部材21Aに連動連結され、また回転軸31はそれに
外嵌された第2電磁クラッチ33を介してキャリア24Aの
ボス部24dに連結されている。
第1電磁クラッチ32を分離状態とし且つ第2電磁クラッ
チ33を接続状態にした場合には、前記実施例と同様に油
圧モータ27でキャリア24Aが回転駆動され、また第1電
磁クラッチ32を接続状態とし且つ第2電磁クラッチ33を
分離状態にした場合には、油圧モータ27で太陽歯車21が
回転駆動される。
このように太陽歯車21が回転駆動される場合の増速比に
ついて説明すると、太陽歯車21の歯数をZとすると、 N=N/(1+Z/Z) ・・・(3) N=Z/Z×N ・・・(2) 例えば、Z/Z=60/30、Z/Z=60/15とすると、
=N×(1/3)、N=4×N=1.33×N
なり、増速比は比較的小さくなる。
従って、キャリア24Aを回転駆動する場合には増速比が
大きく、偏心錘26に作用する遠心力は大きくなるが、太
陽歯車21を回転駆動する場合には増速比が小さく、偏心
錘26に作用する遠心力は小さくなる。それ故、第1及び
第2クラッチ32・33を介して強振動モードと弱振動モー
ドとに適宜切換えることが出来るようになる。例えば、
路盤の締固めやアスファルトの荒仕上げ転圧時には、強
振モードとし、アスファルトの仕上げ転圧時には弱振モ
ードとするなど適宜使い分けることが出来る。
〔4〕前記実施例の遊星歯車機構18においては、内歯歯
車20がドラム本体4に固定されているが、内歯歯車20を
ドラム本体4に回転自在に支持して油圧モータ27で内歯
歯車20を回転駆動するとともに太陽歯車21をドラム本体
4に固定する場合にも大きな増速比が得られる。
〔5〕ドラム軸心回りの回転振動を発生させる場合に
は、前記のように偏心錘26のドラム軸心に対する相対位
置関係を全部の軸心錘26に対して同一に設定すればよい
が、ドラム軸心に対する直交方向振動を発生させる場合
には第9図に示すように偏心錘26の偏心方向を全部の偏
心錘26について同一方向に揃えておけばよい。この場
合、主として従来の一般的な振動ローラと同様に鉛直方
向振動により締固めが行われることになる。
〔6〕前記実施例の遊星歯車機構18として、ダブルピニ
オン型のものやそれに類する種々の遊星歯車機構を採用
することも出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は振動ロー
ラの側面図、第2図はドラムの縦断面図、第3図は第2
図III−III線断面図、第4図〜第7図は振動発生装置の
作動説明図、第8図は第1変形例に係る振動発生装置の
第2図相当図、第9図は第2変形例に係る振動発生装置
の第3図相当図である。 R……振動ローラ、1……ドラム、4……ドラム本体、
17……振動発生装置、18……遊星歯車機構、20……内歯
歯車、21……太陽歯車、22……遊星歯車、23……ピン部
材、24・24A……キャリア、26……偏心錘、27……油圧
モータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動ローラのドラム内にドラム軸心と同心
    状に配設された内歯歯車と、内歯歯車の内側に同心状に
    配設された太陽歯車と、複数の遊星歯車と、複数の遊星
    歯車を支持するキャリアとを有する遊星歯車機構と、 遊星歯車に一体回転するように夫々連結され遊星歯車の
    軸心に対して偏心した複数の偏心錘と、 内歯歯車と太陽歯車とキャリアとの何れか1つを回転駆
    動する回転駆動手段とを備えたことを特徴とする振動ロ
    ーラの振動発生装置。
  2. 【請求項2】上記偏心錘のドラム軸心に対する相対的位
    置関係が全部の偏心錘に対して同じに設定され、ドラム
    軸心回りの回動振動を発生するように構成されているこ
    とを特徴とする第1請求項に記載の振動ローラの振動発
    生装置。
  3. 【請求項3】振動ローラのドラム内にドラム軸心と同心
    状に配設されドラムに固定された内歯歯車と、内歯歯車
    に噛合した複数の遊星歯車と、複数の遊星歯車を支持す
    るキャリアとを有する遊星歯車機構と、 遊星歯車に一体回転するように夫々連結され遊星歯車の
    軸心に対して偏心した複数の偏心錘と、 上記キャリアを回転駆動する回転駆動手段とを備えたこ
    とを特徴とする振動ローラの振動発生装置。
  4. 【請求項4】振動ローラのドラム内にドラム軸心と同心
    状に配設されドラムに固定された太陽歯車と、太陽歯車
    に噛合する複数の遊星歯車と、複数の遊星歯車を支持す
    るキャリアとを有する遊星歯車機構と、 遊星歯車に一体回転するように夫々連結され遊星歯車の
    軸心に対して偏心した複数の偏心錘と、 上記キャリアを回転駆動する回転駆動手段とを備えたこ
    とを特徴とする振動ローラの振動発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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