JPH0768669A - 片面段ボール製造装置のベルト蛇行防止方法およびその装置 - Google Patents

片面段ボール製造装置のベルト蛇行防止方法およびその装置

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JPH0768669A
JPH0768669A JP5240499A JP24049993A JPH0768669A JP H0768669 A JPH0768669 A JP H0768669A JP 5240499 A JP5240499 A JP 5240499A JP 24049993 A JP24049993 A JP 24049993A JP H0768669 A JPH0768669 A JP H0768669A
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JP
Japan
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roll
endless belt
belt
corrugated board
core paper
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JP5240499A
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Inventor
Toshihiko Yasui
年彦 安井
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Publication date
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無端ベルトの蛇行防止を、簡単な構造および
低コストで実現する。 【構成】 分割フレーム50,50間に、駆動ロール6
8と予熱ロール70およびテンションロール72が回転
自在に配設され、この3本のロール68,70,72に無
端ベルト74が巻装される。テンションロール72の外
周に、無端ベルト74の走行方向と交差する方向に該ベ
ルト74の幅寸法より若干離間して一対の規制部材8
0,80が外嵌される。両規制部材80,80の間に、無
端ベルト74が走行自在に臨む。これにより、テンショ
ンロール72における両規制部材80,80の間を走行
する無端ベルト74は、両規制部材80,80により幅
方向への蛇行が規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のロールに巻装
された無端ベルトと下段ロールとにより中芯紙とライナ
とを挟圧して両者を貼合わせた片面段ボールを製造する
片面段ボール製造装置において、ロール群に巻装される
無端ベルトが幅方向に蛇行するのを防止し得る片面段ボ
ール製造装置のベルト蛇行防止方法およびその装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術】片面段ボール製造装置(所謂シングルフェ
ーサ)は、円周面に夫々波形の段部を形成した上段ロー
ルおよび下段ロールが、前記段部において相互に噛合す
るようフレームに上下の関係で回転自在に配設され、前
記下段ロールにプレスロールが、片面段ボールの原料紙
となる中芯紙およびライナを介して圧接されるようにな
っている。すなわち中芯紙は上段ロールおよび下段ロー
ルの間に供給され、両ロール間を通過する際に所要の段
部(フルート)が形成される。得られた波形の段頂部に
は、糊付機構に設けた糊付ロールにより澱粉系の糊料が
塗布される。また中芯紙の反対側からプレスロールを経
て供給されるライナは、当該プレスロールと下段ロール
との間で前記中芯紙の段頂部に挟圧され、これら中芯紙
とライナとの貼合わせによって片面段ボールが製造され
る。
【0003】従来の片面段ボール製造装置に使用される
プレスロールは、大径の金属ロール体からなり、該ロー
ルは下段ロールに向けて常に付勢されて、両ロールの間
を通過する中芯紙とライナに所要のニップ圧を付与する
ようになっている。この場合に、下段ロールの外周面に
は山部と谷部との連続からなる段部が所要ピッチで形成
されているため、両ロールの圧接位置が山部から谷部ま
たは谷部から山部へ移動する際に、その回転中心が僅か
ではあるが変化する。このように両ロールの回転に伴
い、両ロールの回転中心が周期的に近接離間する結果と
して、片面段ボール製造時に大きな振動と高い騒音とを
発生し、従って工場環境を大きく損なう原因となってい
る。また、プレスロールも下段ロールも硬質の金属を材
質としているから、下段ロールの山部がプレスロールの
表面に当接して衝撃(所謂ハンマー現象)を周期的に与え
ている。従って製造された片面段ボールのライナ面に
は、下段ロールの山部のピッチで横方向にライン状の押
圧条(所謂プレスマーク)が付いてしまうという問題があ
った。
【0004】前述した各種問題に対処する手段として、
金属ロール体からなるプレスロールに代えて無端ベルト
により中芯紙とライナとを下段ロールとの間で挟圧する
提案がなされている。すなわち、下段ロールに近接して
複数のロールに巻装した無端ベルトを走行自在に配設
し、該無端ベルトを下段ロールの外表面に近接させるこ
とにより、該ロールと無端ベルトとの間を通過する中芯
紙とライナを挟圧して貼合わせるよう構成される。この
ように無端ベルトを使用した場合は、大きな振動と高い
騒音の発生を抑制し得ると共に、片面段ボールにプレス
マークが付くのを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した無端ベルトを
使用する片面段ボール製造装置では、該ベルトと下段ロ
ールとを幅方向(ロールの軸方向)の全長に亘って平行に
当接させる必要があるため、無端ベルトが巻装されるロ
ールにクラウンを付すことができなかった。この場合に
おいて、前記無端ベルトは、厚み寸法が均一でかつ内径
寸法を幅方向の全長に亘って同一に製造するのは極めて
困難で、僅かな誤差を内在しているものが殆どである。
そのため、クラウンの付されていないロール群に巻装さ
れた無端ベルトは、該ベルト自体に内在している誤差等
に起因して走行中に幅方向に移動する蛇行を生じ、中芯
紙とライナとの貼合領域から外れてしまうことがあり、
両者の貼合わせ不良を生ずる問題を招くこととなってい
た。
【0006】そこで、前記無端ベルトが巻装される複数
のロールの軸心を僅かに交差するよう偏位させることに
より、ロール群に巻装される無端ベルトの蛇行を防止す
る提案がなされている。しかるに、無端ベルト自体に内
在している誤差等に起因する蛇行方向やその量等は、各
無端ベルト毎に異なるため、該ベルトを交換する毎にロ
ールの偏位方向や偏位量を調整する必要がある。すなわ
ち、各ロールに調整機構が必要となって構造が複雑にな
ると共にコストが嵩む欠点がある。また、調整機構の配
設スペースを確保しなければならず、装置が大型化する
難点も指摘される。更に、無端ベルトの交換の度に調整
作業が必要となってロスタイムが多くなり、製造能率の
低下を招く問題もある。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、無端ベルトの蛇行防止を、簡単な構造
および低コストで実現し得る片面段ボール製造装置のベ
ルト蛇行防止方法およびその装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した問題点を解決
し、所期の目的を好適に達成するため本発明に係る片面
段ボール製造装置のベルト蛇行防止方法は、外周面に波
形段部が夫々形成された上段ロールと下段ロールとの間
に通紙される中芯紙に所要の段形成を行ない、前記下段
ロールに近接して走行する無端ベルトと該ロールとの間
で、段形成をされた前記中芯紙の糊付けした段頂部の部
分にライナを圧接して両者を貼合わせて片面段ボールを
製造する片面段ボール製造装置において、前記無端ベル
トを、走行経路に設けられて該ベルトの幅方向への移動
を規制する規制手段の間に走行させるようにしたことを
特徴とする。
【0009】また、前記のベルト蛇行防止方法を好適に
実施するため本願の別の発明に係る片面段ボール製造装
置のベルト蛇行防止装置は、外周面に波形段部を形成し
た上段ロールと、この波形段部に噛合する波形段部が外
周面に形成され、前記上段ロールとの間に通紙される中
芯紙に所要の段形成を行なう下段ロールと、段形成をさ
れた前記中芯紙の段頂部に糊付けを行なう糊付機構と、
前記下段ロールに近接配置され、複数のロールに巻装さ
れて走行自在な無端ベルトを備える圧着機構とからな
り、前記下段ロールの外周面に沿って送給される前記中
芯紙の糊付けされた段頂部の部分にライナを圧着機構に
より圧接して中芯紙とライナとを貼合わせて片面段ボー
ルを製造する片面段ボール製造装置において、前記無端
ベルトの走行方向と交差する方向に離間する一対の規制
手段を、無端ベルトが巻装される複数のロールの内の少
なくとも一つに設け、両規制手段の間に無端ベルトを走
行させるよう構成したことを特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る片面段ボール製造装置の
ベルト蛇行防止方法につき、これを好適に実施し得る装
置との関係において、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら以下説明する。図1は、実施例に係るベ
ルト蛇行防止装置が採用される片面段ボール製造装置の
構成を概略的に示すもので、工場床面に設置したベース
10の上に、中芯紙20の供給方向と交差する駆動側お
よび操作側に離間して対向配置した一対の固定フレーム
12,12からなる装置本体14が配設され、両フレー
ム12,12間に、外周面に波形段部を形成した上段ロ
ール16と、同じく外周面に波形段部を形成した下段ロ
ール18とが回転自在に枢支されている。上段ロール1
6の回転軸は、下段ロール18の回転軸に対し斜め上方
に位置し、夫々の波形段部は中芯紙20を介して噛合可
能になっている。また前記上段ロール16の直下で、か
つ下段ロール18の斜め下方には、糊付ロール22およ
びドクターロール24からなる糊付機構26が配設され
ている。中芯紙20は、図1で左側の原紙供給源(図示
せず)から複数の案内ロール28を経て上段ロール16
と下段ロール18との噛合領域へ供給され、該領域を通
過することにより所要の段形成がなされる。段形成がな
された中芯紙20は、その段頂部に前記糊付機構26に
より糊付けがなされた後、下段ロール18の外周面に沿
って送給方向を反転されて上方へ向かう。
【0011】ここで、前記上段ロール16の直下で、か
つ下段ロール18の斜め下方に、前記糊付機構26が収
納される加圧室30が画成され、この加圧室30は、上
段ロール16と下段ロール18側に開放している。図3
に示す如く、加圧室30の開口部と、上段ロール16お
よび下段ロール18の直下に配置したシールロール32
との間に、軸方向に亘ってシール部材34が夫々配設さ
れて、加圧室30を略密閉状態に保持するよう構成され
ている。そして加圧室30には、図示しない供給源から
圧縮空気が供給され、室内を大気圧より僅か(例えば0.
15気圧)だけ高い気圧となるよう設定してある。この
場合において、加圧室30に臨む下段ロール18の外表
面側は、軸方向に所定間隔で形成した周溝(図示せず)に
より大気圧となっている。従って、上下の段ロール1
6,18間を通過して段成形された中芯紙20は、加圧
室30と下段ロール18の外表面との圧力差によってロ
ール表面に押付けられた状態で、安定した移送が達成さ
れる。
【0012】なお、前記糊付機構26は加圧室30の底
面(べース10)に敷設したレール36に摺動自在に配設
されており、加圧室30の図1で左側に設けた扉体38
を開放することにより、該糊付機構26をレール36に
沿って加圧室30から搬出し得るようになっている。
【0013】前記本体14の配設位置から図1で右側
(下段ロール18の配設側)に延出するベース10に、駆
動側と操作側とに離間して一対のガイドレール40,4
0が敷設され、このガイドレール40,40にスライダ
42,42を介して移動体44が摺動自在に配設されて
いる。移動体44は、駆動側と操作側とに離間して対向
する一対の移動フレーム46,46と、各移動フレーム
46に複数のボルト48を介して分割可能に配設固定さ
れる分割フレーム50および補助フレーム52とから構
成され、対向する分割フレーム50,50間に後述する
圧着機構54が配設される(図4参照)。
【0014】前記ベース10における移動フレーム4
6,46を挟む外側に、図2に示す如く、油圧シリンダ
56,56(一方のみ図示)が配置され、各ピストンロッ
ド56aを対応の移動フレーム46に配設したブラケッ
ト58に接続している。従って、両油圧シリンダ56,
56を同期的に正逆方向に付勢すれば、移動体44はガ
イドレール40,40に沿って移動して本体14に対し
て近接および離間する。各移動フレーム46の固定フレ
ーム12を指向する前面端にストッパ60が夫々突設さ
れており、移動体44を本体14に近接して該ストッパ
60を固定フレーム12に対応的に配設した位置決め部
材62に当接することにより、移動体44を稼動位置
(圧着機構54の無端ベルト74が下段ロール18に圧
接される位置)に位置決めし得るようになっている。な
お、位置決め部材62は位置調節可能に構成され、移動
体44の稼動位置を適宜調節し得るようにしてある。
【0015】前記油圧シリンダ56,56は、移動体4
4を3個所の位置に位置決めするよう設定されている。
すなわち、前記ストッパ60を位置決め部材62に当接
する前記稼動位置(図2の実線位置)と、移動体44を本
体14から離間して下段ロール18の交換およびメンテ
ナンスを可能とする第1退避位置(図2の二点鎖線位
置)、および圧着機構54の無端ベルト74を交換する
ために必要な量だけ移動体44を本体14から離間させ
た第2退避位置(図6参照)とに位置決めされる。なお、
移動体44を稼動位置に位置決めしているときには、該
移動体44は、ストッパ60が位置決め部材62に所要
圧力で当接するよう油圧シリンダ56,56により付勢
されて、移動体44が稼動位置から離間する方向に移動
するのを防止するよう設定してある。
【0016】前記移動フレーム46,46の間には、図
3に示す如く、ロール状のプレヒータ64が2台配設さ
れ、図の右側の原紙供給源(図示せず)から供給されたラ
イナ66は、プレヒータ64,64を経て下段ロール1
8に供給され、中芯紙20の糊付けがなされた段頂部に
接合された状態で上方へ送給される。
【0017】前記分割フレーム50,50間には、前記
下段ロール18と協働して中芯紙20とライナ66とを
貼合する圧着機構54が配設されている。すなわち分割
フレーム50,50間には、図3に示す如く、前記下段
ロール18を指向する側に駆動ロール68と予熱ロール
70とが、下段ロール18の接線方向に離間して回転自
在に配設されている。また、下段ロール18から離間す
る側の分割フレーム50,50間にテンションロール7
2が回転自在に配設され、該分割フレーム50,50に
配設した3本のロール68,70,72に、無端ベルト7
4が巻装されている。そして、前記移動体44を本体1
4に近接して稼動位置に位置決めした際に、駆動ロール
68と予熱ロール70との間に臨む無端ベルト74が下
段ロール18の外周面に近接し、この下段ロール18の
外周面に沿って送給される前記中芯紙20およびこれに
貼合わされるライナ66を、当該下段ロール18との間
で挟圧するようになっている。また下方に位置する予熱
ロール70は、前記シールロール32と下段ロール18
との間に臨んで無端ベルト74を介して両者32,18
に当接される。これにより、前記加圧室30の開口部は
上下の段ロール16,18、予熱ロール70およびシー
ルロール32により閉塞される。なお、無端ベルト74
は、継目の無い樹脂ベルトが好適に使用される。
【0018】前記無端ベルト74は、下段ロール18の
外周面に沿って送給される前記中芯紙20およびこれに
貼合わされるライナ18に対し、適切な接触圧で押圧し
得るようその張力が調節可能になっている。すなわち、
前記テンションロール72の両軸端に配設した各支持部
材73が、各分割フレーム50に形成した長溝50aに
摺動自在に嵌挿されて、当該テンションロール72は分
割フレーム50,50に対して下段ロール18の半径方
向に移動可能に配設されている。また、各分割フレーム
50の外側に油圧シリンダ76が配設され、そのピスト
ンロッドを支持部材73に接続してある。従って、一対
の油圧シリンダ76,76を同期的に正逆方向に付勢す
れば、テンションロール72が無端ベルト74に対して
近接離間移動し、該ベルト74に付与される張力が調整
される。なお実施例の油圧シリンダ76においては、無
端ベルト74に対するテンションロール72の相対位置
を3個所で位置決めするよう設定されている。すなわ
ち、無端ベルト74に所要の張力を付与して中芯紙20
とライナ66とを確実に貼合わせるよう設定した第1位
置と、3本のロール68,70,72に巻装された無端ベ
ルト74に僅かな張力が付与されて緩みのない状態とな
る第2位置、および無端ベルト74を3本のロール6
8,70,72から軸方向に抜き外し得る緩んだ状態とす
る第3位置に位置決めされる。なお、前記分割フレーム
50,50の外形寸法は、無端ベルト74の内径寸法よ
りも小さく設定されており、分割フレーム50を取外す
ことなく、3本のロール68,70,72に巻装されてい
る無端ベルト74を軸方向に抜き外し得るよう構成され
ている。
【0019】前記テンションロール72には、図4に示
す如く、無端ベルト74の走行方向と交差する方向(軸
方向)に該ベルト74の幅寸法より若干離間して一対の
規制部材80,80が外嵌されており、該規制部材80,
80によって無端ベルト74の幅方向への移動(蛇行)を
防止するようになっている。すなわち、テンションロー
ル72における両規制部材80,80の間を走行する無
端ベルト74は、該ベルト自体に内在する前述した誤差
等に起因して幅方向に蛇行するが、その幅方向一端が規
制部材80に当接することによりそれ以上の蛇行は規制
される。これにより、無端ベルト74が前記中芯紙20
とライナ66との貼合領域(中芯紙20とライナ66と
の幅寸法の領域)から離間するのを防止し、両者20,6
6の確実な貼合わせを行なうことができる。なお、規制
部材80は、分割可能な一対の分割型から構成され、両
者を相互に固定することによりテンションロール72の
外周に外嵌固定される。
【0020】前記補助フレーム52,52間には、前記
無端ベルト74が巻装される3本のロール68,70,7
2と平行な案内ロール78が回転自在に枢支されてお
り、該ロール78は駆動ロール68とテンションロール
72との間に臨む無端ベルト74の外側に臨んでいる。
この案内ロール78の外周には、図5に示す如く、テン
ションロール72と同様に軸方向に無端ベルト74の幅
寸法より若干離間して一対の規制部材80,80が外嵌
されている。そして、案内ロール78は、両規制部材8
0,80の間に臨む外周を無端ベルト74に外側から当
接する位置に位置決めされている。従って、案内ロール
78に沿って走行する無端ベルト74は、両規制部材8
0,80により幅方向への蛇行が規制される。
【0021】前記駆動ロール68は、図4に示す如く、
片面段ボール製造装置の駆動源(図示せず)にユニバーサ
ルジョイント82を介して接続されて回転駆動されるよ
う構成されており、上段ロール16および下段ロール1
8と同期した所要の速度で無端ベルト74を走行させる
ようになっている。なお、駆動ロール68と駆動源とを
ユニバーサルジョイント82で接続しているので、前記
移動体44の本体14に対する近接離間移動は許容され
る。また、前記予熱ロール70は図示しない高温蒸気の
供給源に接続され、該ロール内に高温蒸気を流通させて
ロール表面を所要温度にまで昇温させるようになってい
る。そして該予熱ロール70に巻装される無端ベルト7
4を介してライナ66を加熱し、中芯紙20との接着を
確実に行なわせるようになっている。
【0022】ここで、前記シールロール32と予熱ロー
ル70とは無端ベルト74を介して当接するので、該ベ
ルト74の介在していない軸端部においてはベルト74
の厚み分だけ両ロール32,70の間に隙間を生ずる。
前記加圧室30には、該室からの圧縮空気の漏出を考慮
して常に一定の気圧となるよう圧縮空気が常に補給され
るようになっているため、両ロール32,70の隙間か
らの圧縮空気の漏出量が多くなると、圧縮空気の供給量
が多くなってランニングコストが嵩んだり、室内の気圧
が低下して中芯紙20を下段ロール18に確実に圧接さ
せ得なくなるおそれがある。そこで、前記シールロール
32の両軸端部に無端ベルト74の厚みと略等しい厚み
のスリーブを外嵌し、予熱ロール70との間に隙間が生
ずるのを防止することが推奨される。なお、シールロー
ル32の周面に無端ベルト74の幅寸法と等しい長さの
凹溝を形成してもよい。またスリーブや凹溝は、無端ベ
ルト74の幅方向への蛇行を規制する機能も奏する。
【0023】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る片面段ボ
ール製造装置のベルト蛇行防止装置の作用につき、蛇行
防止方法との関係において説明する。実施例に係る製造
装置の稼動状態では、図1に示すように、前記移動体4
4は、ストッパ60が本体14の位置決め部材62に当
接された稼動位置に位置決めされた状態で、油圧シリン
ダ56,56により所要圧力で付勢されている。また前
記テンションロール72は、油圧シリンダ76,76に
より第1位置に位置決めされて、無端ベルト74には所
要の張力が付与されている。従って、前記駆動ロール6
8と予熱ロール70との間に臨む無端ベルト74は、前
記下段ロール18に近接して、下段ロール18の外周面
に沿いつつ送給される中芯紙20およびライナ66をロ
ール表面に圧接している。これにより中芯紙20とライ
ナ66とは、所要長さに亘って下段ロール18と無端ベ
ルト74との間で挟圧され、その糊付け部の確実な接合
がなされる。
【0024】前記無端ベルト74は、図4および図5に
示す如く、テンションロール72および案内ロール78
に配設した規制部材80,80の間を走行しているの
で、無端ベルト74が在内する誤差等により生ずる蛇行
は、両規制部材80,80により防止される。これによ
り、無端ベルト74は常に中芯紙20とライナ66との
貼合領域に臨み、両者20,66の確実な貼合わせを達
成し得る。しかも、ロール72,78に規制部材80,8
0を外嵌するだけの極めて簡単な構成であるので、コス
トが嵩んだり装置が大型化することはない。
【0025】なお、実施例の片面段ボール製造装置で
は、前記下段ロール18や無端ベルト74の交換やメン
テナンス等を容易に行ない得るよう構成されているの
で、その作用につき簡単に説明する。
【0026】前記下段ロール18の交換やメンテナンス
等に際しては、前記油圧シリンダ56,56を逆付勢す
ることにより前記移動体44を本体14から離間移動さ
せて、図2において二点鎖線で示す第1退避位置に臨ま
せる。これにより、下段ロール18と圧着機構54との
間には所要の間隙を生ずるので、作業者は該ロール18
の交換やメンテナンスを広い空間内で容易に行なうこと
ができる。また、圧着機構54のテンションロール72
は、油圧シリンダ76,76の付勢により中間の第2位
置に移動され、3本のロール68,70,72に巻装され
る無端ベルト74に付与される張力を解除する。これに
より、無端ベルト74は不使用時に大きな張力が加えら
れない状態で保持されるので、該ベルト74の使用寿命
を長くすることが可能となる。
【0027】次に、前記圧着機構54の無端べルト74
を交換する場合につき説明する。実施例に使用される無
端ベルト74は継目のないシームレスであるので、該ベ
ルト74は3本のロール68,70,72の軸方向から抜
き外す必要がある。従って、先ず前記移動体44を本体
14から最も離間した第2退避位置に移動させた後、図
6に示す如く、前記補助フレーム52,52および分割
フレーム50,50を移動フレーム46,46から夫々取
外す。また、前記油圧シリンダ76,76を付勢してテ
ンションロール72を後退させて第3位置に位置決めす
ることにより、無端ベルト74を抜き外し可能な状態ま
で緩ませる。なお、前記テンションロール72に外嵌さ
れる規制部材80は、テンションロール72を第3位置
に位置決めした際に、無端ベルト74が容易に抜き外し
得る厚み寸法に設定されている。しかも前記分割フレー
ム50の外形寸法は、無端ベルト74の内径寸法より小
さく設定してあるので、分割フレーム50を3本のロー
ル68,70,72から取外すことなく無端ベルト74を
軸方向に抜き外して交換することができる。
【0028】そして、新しい無端ベルト74を3本のロ
ール68,70,72に巻装した後、分割フレーム50,
50および補助フレーム52,52を移動フレーム46,
46に固定することにより、無端ベルト74の交換作業
が完了する。この場合に、新しい無端ベルト74の蛇行
方向やその量等は、前回の無端ベルト74とは異なる
が、実施例では前記ロール72,78にベルト74の蛇
行を規制する規制部材80,80を外嵌した構成である
ので、無端ベルト74の交換に際してロール72,78
や規制部材80,80の調整を行なう必要はない。従っ
て、サイクルタイムを短縮して製造能率を向上させるこ
とができる。
【0029】
【変形例について】なお、実施例ではテンションロール
72と案内ロール78とに規制部材80,80を外嵌し
た場合につき説明したが、本願はこれに限定されるもの
ではなく、テンションロール72にのみ規制部材80,
80を外嵌してもよい。また、駆動ロール68、予熱ロ
ール70、テンションロール72および案内ロール78
の何れか一つに規制部材80,80を外嵌したり、任意
数のロールまたは全てのロールに規制部材80,80を
外嵌することも可能である。
【0030】図1に示す実施例では、圧着機構54の無
端ベルト74を3本のロール68,70,72に巻装し、
テンションロール72を無端ベルト74の内側から近接
離間移動させる構成を採用しているが、本願はこれに限
定されるものではない。例えば図7の変形例に示すよう
に、無端ベルト74を駆動ロール68と予熱ロール70
とに巻装した状態で、下段ロール18と反対側に位置す
るテンションロール72を無端ベルト74に外側から近
接離間移動することにより、該無端ベルト74の張力を
調節するようにしてもよい。そしてこの変形例において
も、無端ベルト74に当接するロールの何れか一つ、任
意数または全てのロールに規制部材80,80を外嵌す
る構成が適宜選択可能である。更に、2つのロールに無
端ベルトを巻装し、何れか一方のロールをテンションロ
ールとして機能させる構成において、何れか一方または
両方のロールに規制部材を配設する構成も採用できる。
【0031】また、実施例では別部材としての規制部材
をロールに外嵌する構成としたが、例えばロールの外周
面に無端ベルトの幅寸法より若干長い凹溝を形成し、該
凹溝内に無端ベルトを走行させることにより両突部で蛇
行を防止する構成としてもよいこと勿論である。
【0032】更に、実施例では中芯紙を加圧力により下
段ロールの表面に押圧する構成につき説明したが、下段
ロール側からの吸引力により該ロール表面に中芯紙を吸
着保持する方式も適宜採用可能である。また、移動体の
移動手段としては、油圧シリンダに代えてモータとボー
ルねじ等からなる機構やその他の手段を、適宜選択して
使用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る片面
段ボール製造装置のベルト蛇行防止方法およびその装置
によれば、無端ベルトの蛇行を、複雑な調整機構を設け
ることなく極めて簡単な構成で防止することができる。
すなわち、コストを低廉に抑えると共に装置の大型化を
抑制し得る。また、無端ベルトの交換に際しても煩雑で
時間の掛かる調整作業を必要としないので、サイクルタ
イムを短縮して製造能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルト蛇行防止装置が採用される
片面段ボール製造装置の実施例を示す概略断面図であ
る。
【図2】実施例に係る片面段ボール製造装置の概略正面
図である。
【図3】実施例に係る片面段ボール製造装置の要部を示
す概略断面図である。
【図4】実施例に係る片面段ボール製造装置の分割フレ
ームに配設した3本のロールを展開した状態で示す側面
図である。
【図5】実施例に係る片面段ボール製造装置の案内ロー
ルを示す断面図である。
【図6】実施例に係る片面段ボール製造装置の移動体を
第2退避位置に移動すると共に、移動フレームから分割
フレームと補助フレームとを分離した状態を示す説明図
である。
【図7】実施例に係る片面段ボール製造装置における圧
着機構の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】 16 上段ロール 18 下段ロール 20 中芯紙 26 糊付機構 54 圧着機構 66 ライナ 68 駆動ロール 70 予熱ロール 72 テンションロール 74 無端ベルト 78 案内ロール 80 規制部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に波形段部が夫々形成された上段
    ロール(16)と下段ロール(18)との間に通紙される中芯紙
    (20)に所要の段形成を行ない、前記下段ロール(18)に近
    接して走行する無端ベルト(74)と該ロール(18)との間
    で、段形成をされた前記中芯紙(20)の糊付けした段頂部
    の部分にライナ(66)を圧接して両者(20,66)を貼合わせ
    て片面段ボールを製造する片面段ボール製造装置におい
    て、 前記無端ベルト(74)を、走行経路に設けられて該ベルト
    (74)の幅方向への移動を規制する規制手段(80,80)の間
    に走行させるようにしたことを特徴とする片面段ボール
    製造装置のベルト蛇行防止方法。
  2. 【請求項2】 外周面に波形段部を形成した上段ロール
    (16)と、この波形段部に噛合する波形段部が外周面に形
    成され、前記上段ロール(16)との間に通紙される中芯紙
    (20)に所要の段形成を行なう下段ロール(18)と、段形成
    をされた前記中芯紙(20)の段頂部に糊付けを行なう糊付
    機構(26)と、前記下段ロール(18)に近接配置され、複数
    のロールに巻装されて走行自在な無端ベルト(74)を備え
    る圧着機構(54)とからなり、前記下段ロール(18)の外周
    面に沿って送給される前記中芯紙(20)の糊付けされた段
    頂部の部分にライナ(66)を圧着機構(54)により圧接して
    中芯紙(20)とライナ(66)とを貼合わせて片面段ボールを
    製造する片面段ボール製造装置において、 前記無端ベルト(74)の走行方向と交差する方向に離間す
    る一対の規制手段(80,80)を、無端ベルト(74)が巻装さ
    れる複数のロール(68,70,72)の内の少なくとも一つに設
    け、両規制手段(80,80)の間に無端ベルト(74)を走行さ
    せるよう構成したことを特徴とする片面段ボール製造装
    置のベルト蛇行防止装置。
  3. 【請求項3】 前記無端ベルト(74)が巻装される複数の
    ロール(68,70,72)の内の一つは、該ベルト(74)に張力を
    付与するテンションロールであって、このテンションロ
    ール(72)に前記規制手段(80,80)が設けられる請求項2
    記載の片面段ボール製造装置のベルト蛇行防止装置。
  4. 【請求項4】 前記無端ベルト(74)の走行経路に近接配
    置されて該ベルト(74)に外側から当接する案内ロール(7
    8)に、前記規制手段(80,80)を設けるようにした請求項
    2または3記載の片面段ボール製造装置のベルト蛇行防
    止装置。
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