JPH0768671A - 片面段ボール製造装置の圧着機構 - Google Patents

片面段ボール製造装置の圧着機構

Info

Publication number
JPH0768671A
JPH0768671A JP24401693A JP24401693A JPH0768671A JP H0768671 A JPH0768671 A JP H0768671A JP 24401693 A JP24401693 A JP 24401693A JP 24401693 A JP24401693 A JP 24401693A JP H0768671 A JPH0768671 A JP H0768671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
endless belt
core paper
lower roll
liner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24401693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Yasui
年彦 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isowa Industry Co Ltd, Isowa Corp filed Critical Isowa Industry Co Ltd
Priority to JP24401693A priority Critical patent/JPH0768671A/ja
Publication of JPH0768671A publication Critical patent/JPH0768671A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無端ベルトが巻装される各ロールに所要の機
能を付帯させて、圧着機構をコンパクトに纏める。 【構成】 分割フレーム50,50間に回転自在に配設
される駆動ロール68、予熱ロール70およびテンショ
ンロール72に、無端ベルト74が巻装される。駆動ロ
ール68と予熱ロール70との間に臨む無端ベルト74
が、下段ロール18の外周面に中芯紙20およびライナ
66を介して当接する。駆動ロール68は、ユニバーサ
ルジョイントを介して接続される駆動源により回転駆動
される。予熱ロール70は、供給源から供給される高温
蒸気がロール内に流通されてロール表面が所要温度にま
で昇温される。テンションロール72は、分割フレーム
50,50に対して移動可能に配設され、該ロール72
に巻装される無端ベルト74の張力を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧着機構の無端ベル
トと下段ロールとにより中芯紙とライナとを挟圧して両
者を貼合わせた片面段ボールを製造する片面段ボール製
造装置において、前記無端ベルトを、駆動ロールと予熱
ロールおよびテンションロールに巻装した片面段ボール
製造装置の圧着機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】片面段ボール製造装置(所謂シングルフェ
ーサ)は、円周面に夫々波形の段部を形成した上段ロー
ルおよび下段ロールが、前記段部において相互に噛合す
るようフレームに上下の関係で回転自在に配設され、前
記下段ロールにプレスロールが、片面段ボールの原料紙
となる中芯紙およびライナを介して圧接されるようにな
っている。すなわち中芯紙は上段ロールおよび下段ロー
ルの間に供給され、両ロール間を通過する際に所要の段
部(フルート)が形成される。得られた波形の段頂部に
は、糊付機構に設けた糊付ロールにより澱粉系の糊料が
塗布される。また中芯紙の反対側からプレスロールを経
て供給されるライナは、当該プレスロールと下段ロール
との間で前記中芯紙の段頂部に挟圧され、これら中芯紙
とライナとの貼合わせによって片面段ボールが製造され
る。
【0003】従来の片面段ボール製造装置に使用される
プレスロールは、大径の金属ロール体からなり、該ロー
ルは下段ロールに向けて常に付勢されて、両ロールの間
を通過する中芯紙とライナに所要のニップ圧を付与する
ようになっている。この場合に、下段ロールの外周面に
は山部と谷部との連続からなる段部が所要ピッチで形成
されているため、両ロールの圧接位置が山部から谷部ま
たは谷部から山部へ移動した際にその回転中心が僅かで
はあるが変化する。このように両ロールの回転に伴い、
両ロールの回転中心が周期的に近接離間する結果とし
て、片面段ボール製造時に大きな振動と高い騒音とを発
生し、従って工場環境を大きく損なう原因となってい
る。また、プレスロールも下段ロールも硬質の金属を材
質としているから、下段ロールの山部がプレスロールの
表面に当接して衝撃(所謂ハンマー現象)を周期的に与え
ている。従って製造された片面段ボールのライナ面に
は、下段ロールの山部のピッチで横方向にライン状の押
圧条(所謂プレスマーク)が付いてしまうという問題があ
った。
【0004】前述した各種問題に対処する手段として、
金属ロール体からなるプレスロールに代えて無端ベルト
により中芯紙とライナとを下段ロールとの間で挟圧する
提案がなされている。すなわち、下段ロールに近接して
無端ベルトを走行自在に配設し、該無端ベルトを下段ロ
ールの外表面に近接させることにより、該ロールと無端
ベルトとの間を通過する中芯紙とライナを挟圧して貼合
わせるよう構成される。このように無端ベルトを使用し
た場合は、大きな振動と高い騒音の発生を抑制し得ると
共に、片面段ボールにプレスマークが付くのを防止する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記無端ベルトを備え
る圧着機構では、無端ベルトと下段ロールとの間で中芯
紙とライナとを挟圧して確実に貼合わせるためには、
無端ベルトを下段ロールの周速と同期した速度で走行さ
せる手段、ライナを加熱して糊付け部分に熱を与えて
澱粉系糊料のゲル化を促進させる手段、および無端ベ
ルトと下段ロールとで中芯紙とライナとを所要圧力で挟
圧するために該ベルトに所要の張力を付与する手段を設
ける必要がある。すなわち、前記の手段をコンパ
クトに纏めた圧着機構の提案が望まれている。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案され
たものであって、無端ベルトが巻装される各ロールに所
要の機能を付帯させることにより、圧着機構をコンパク
トに纏め得る手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した問題点を解決
し、所期の目的を好適に達成するため本発明は、外周面
に波形段部を形成した上段ロールと、この波形段部に噛
合する波形段部が外周面に形成され、前記上段ロールと
の間に通紙される中芯紙に所要の段形成を行なう下段ロ
ールと、段形成をされた前記中芯紙の段頂部に糊付けを
行なう糊付機構と、前記下段ロールに近接して走行する
無端ベルトを備える圧着機構とからなり、前記下段ロー
ルの外周面に沿って送給される前記中芯紙の糊付けされ
た段頂部の部分にライナを圧着機構により圧接して中芯
紙とライナとを貼合わせて片面段ボールを製造する片面
段ボール製造装置において、前記圧着機構は、適宜の駆
動源により回転駆動される駆動ロールと、内部に高温蒸
気が流通される予熱ロールと、前記無端ベルトに張力を
付与可能なテンションロールとを備え、前記3本のロー
ルに前記無端ベルトを巻装したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る片面段ボール製造装置の
圧着機構につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら以下説明する。図1は、実施例に係る圧着機
構を採用した片面段ボール製造装置の構成を概略的に示
すもので、工場床面に設置したベース10の上に、中芯
紙20の供給方向と交差する駆動側および操作側に離間
して対向配置した一対の固定フレーム12,12からな
る装置本体14が配設され、両フレーム12,12間
に、外周面に波形段部を形成した上段ロール16と、同
じく外周面に波形段部を形成した下段ロール18とが回
転自在に枢支されている。上段ロール16の回転軸は、
下段ロール18の回転軸に対し斜め上方に位置し、夫々
の波形段部は中芯紙20を介して噛合可能になってい
る。また前記上段ロール16の直下で、かつ下段ロール
18の斜め下方には、糊付ロール22およびドクターロ
ール24からなる糊付機構26が配設されている。中芯
紙20は、図1で左側の原紙供給源(図示せず)から複数
の案内ロール28を経て上段ロール16と下段ロール1
8との噛合領域へ供給され、該領域を通過することによ
り所要の段形成がなされる。段形成がなされた中芯紙2
0は、その段頂部に前記糊付機構26により糊付けがな
された後、下段ロール18の外周面に沿って送給方向を
反転されて上方へ向かう。
【0009】ここで、前記上段ロール16の直下で、か
つ下段ロール18の斜め下方に、前記糊付機構26が収
納される加圧室30が画成され、この加圧室30は、上
段ロール16と下段ロール18側に開放している。図3
に示す如く、加圧室30の開口部と、上段ロール16お
よび下段ロール18の直下に配置したシールロール32
との間に、軸方向に亘ってシール部材34が夫々配設さ
れて、加圧室30を略密閉状態に保持するよう構成され
ている。そして加圧室30には、図示しない供給源から
圧縮空気が供給され、室内を大気圧より僅か(例えば0.
15気圧)だけ高い気圧となるよう設定してある。この
場合において、加圧室30に臨む下段ロール18の外表
面側は、軸方向に所定間隔で形成した周溝(図示せず)に
より大気圧となっている。従って、上下の段ロール1
6,18間を通過して段成形された中芯紙20は、加圧
室30と下段ロール18の外表面との圧力差によってロ
ール表面に押付けられた状態で、安定した移送が達成さ
れる。
【0010】なお、前記糊付機構26は加圧室30の底
面(べース10)に敷設したレール36に摺動自在に配設
されており、加圧室30の図1で左側に設けた扉体38
を開放することにより、該糊付機構26をレール36に
沿って加圧室30から搬出し得るようになっている。
【0011】前記本体14の配設位置から図1で右側
(下段ロール18の配設側)に延出するベース10に、駆
動側と操作側とに離間して一対のガイドレール40,4
0が敷設され、このガイドレール40,40にスライダ
42,42を介して移動体44が摺動自在に配設されて
いる。移動体44は、駆動側と操作側とに離間して対向
する一対の移動フレーム46,46と、各移動フレーム
46に複数のボルト48を介して分割可能に配設固定さ
れる分割フレーム50および補助フレーム52とから構
成され、対向する分割フレーム50,50間に後述する
圧着機構54が配設される(図4参照)。
【0012】前記ベース10における移動フレーム4
6,46を挟む外側に、図2に示す如く、油圧シリンダ
56,56(一方のみ図示)が配置され、各ピストンロッ
ド56aを対応の移動フレーム46に配設したブラケッ
ト58に接続している。従って、両油圧シリンダ56,
56を同期的に正逆方向に付勢すれば、移動体44はガ
イドレール40,40に沿って移動して本体14に対し
て近接および離間する。各移動フレーム46の固定フレ
ーム12を指向する前面端にストッパ60が夫々突設さ
れており、移動体44を本体14に近接して該ストッパ
60を固定フレーム12に対応的に配設した位置決め部
材62に当接することにより、移動体44を稼動位置
(圧着機構54の無端ベルト74が下段ロール18に圧
接される位置)に位置決めし得るようになっている。な
お、位置決め部材62は位置調節可能に構成され、移動
体44の稼動位置を適宜調節し得るようにしてある。
【0013】前記油圧シリンダ56,56は、移動体4
4を3個所の位置に位置決めするよう設定されている。
すなわち、前記ストッパ60を位置決め部材62に当接
する前記稼動位置(図2の実線位置)と、移動体44を本
体14から離間して下段ロール18の交換およびメンテ
ナンスを可能とする第1退避位置(図2の二点鎖線位
置)、および圧着機構54の無端ベルト74を交換する
ために必要な量だけ移動体44を本体14から離間させ
た第2退避位置(図6参照)とに位置決めされる。なお、
移動体44を稼動位置に位置決めしているときには、該
移動体44は、ストッパ60が位置決め部材62に所要
圧力で当接するよう油圧シリンダ56,56により付勢
されて、移動体44が稼動位置から離間する方向に移動
するのを防止するよう設定してある。
【0014】前記移動フレーム46,46の間には、図
3に示す如く、ロール状のプレヒータ64が2台配設さ
れ、図の右側の原紙供給源(図示せず)から供給されたラ
イナ66は、プレヒータ64,64を経て下段ロール1
8に供給され、中芯紙20の糊付けがなされた段頂部に
接合された状態で上方へ送給される。
【0015】前記分割フレーム50,50間に、前記下
段ロール18と協働して中芯紙20とライナ66とを貼
合わせる圧着機構54が配設されている。すなわち分割
フレーム50,50間には、図3に示す如く、前記下段
ロール18を指向する側において、該下段ロール18を
挟んで中芯紙20の送給方向の上流側に予熱ロール70
が回転自在に配設されると共に、下流側に駆動ロール6
8が回転自在に配設されている。また、下段ロール18
から離間する側の分割フレーム50,50間にテンショ
ンロール72が回転自在に配設され、該分割フレーム5
0,50に配設した3本のロール68,70,72に、無
端ベルト74が巻装されている。そして、前記移動体4
4を本体14に近接して稼動位置に位置決めした際に、
駆動ロール68と予熱ロール70との間に臨む無端ベル
ト74が下段ロール18の外周面に近接し、この下段ロ
ール18の外周面に沿って送給される前記中芯紙20お
よびこれに貼合わされるライナ66を、当該下段ロール
18との間で挟圧するようになっている。なお、前記プ
レヒータ64を経たライナ66は、前記予熱ロール70
の外周面に沿って無端ベルト74を介して下段ロール1
8との当接部に供給される。
【0016】前記予熱ロール70は、移動体44を稼動
位置に位置決めした際には、前記シールロール32と下
段ロール18との間に臨んで無端ベルト74を介して両
者32,18に当接される。これにより前記加圧室30
の開口部は、上下の段ロール16,18、予熱ロール7
0およびシールロール32により閉塞されるようになっ
ている。なお無端ベルト74は、継目の無い樹脂ベルト
が好適に使用される。
【0017】前記分割フレーム50,50間に配設され
る駆動ロール68は、図4に示す如く、片面段ボール製
造装置の駆動源(図示せず)にユニバーサルジョイント8
2を介して接続されて回転駆動されるよう構成されてお
り、上段ロール16および下段ロール18と同期した所
要の速度で無端ベルト74を走行させるようになってい
る。なお、駆動ロール68と駆動源とをユニバーサルジ
ョイント82で接続しているので、前記移動体44の本
体14に対する近接離間移動は許容される。また、前記
予熱ロール70は図示しない高温蒸気の供給源に接続さ
れ、該ロール内に高温蒸気を流通させてロール表面を所
要温度にまで昇温させるよう構成されている。そして該
予熱ロール70に巻装される無端ベルト74を介してラ
イナ66を加熱し、前記糊付け部分に熱を与えて澱粉系
糊料のゲル化を促進させて中芯紙20との接着を確実に
行なわせるようになっている。
【0018】前記無端ベルト74は、下段ロール18の
外周面に沿って送給される前記中芯紙20およびこれに
貼合わされるライナ18に対し、適切な接触圧で押圧し
得るようその張力が調節可能になっている。すなわち、
前記テンションロール72の両軸端に配設した各支持部
材73が、各分割フレーム50に形成した長溝50aに
摺動自在に嵌挿されて、当該テンションロール72は分
割フレーム50,50に対して下段ロール18の半径方
向に移動可能に配設されている。また、各分割フレーム
50の外側に油圧シリンダ76が配設され、そのピスト
ンロッドを支持部材73に接続してある。従って、一対
の油圧シリンダ76,76を同期的に正逆方向に付勢す
れば、テンションロール72が無端ベルト74に対して
近接離間移動し、該ベルト74に付与される張力が調整
される。なお実施例の油圧シリンダ76においては、無
端ベルト74に対するテンションロール72の相対位置
を3個所で位置決めするよう設定されている。すなわ
ち、無端ベルト74に所要の張力を付与して中芯紙20
とライナ66とを確実に貼合わせるよう設定した第1位
置と、3本のロール68,70,72に巻装された無端ベ
ルト74に僅かな張力が付与されて緩みのない状態とな
る第2位置、および無端ベルト74を3本のロール6
8,70,72から軸方向に抜き外し得る緩んだ状態とす
る第3位置に位置決めされる。
【0019】前記分割フレーム50,50の外形寸法
は、図6に示す如く、無端ベルト74の内部寸法よりも
小さく設定されている。すなわち、前記テンションロー
ル72を第3位置に位置決めして無端ベルト74を緩ん
だ状態としたもとで、各ロール68,70,72から分割
フレーム50を取外すことなく無端ベルト74を軸方向
に抜き外すことができる。
【0020】前記補助フレーム52,52間には、前記
無端ベルト74が巻装される3本のロール68,70,7
2と平行な案内ロール78が回転自在に枢支されてお
り、該ロール78は駆動ロール68とテンションロール
72との間に臨む無端ベルト74の外側に臨んでいる。
この案内ロール78の外周には、図5に示す如く、軸方
向に無端ベルト74の幅寸法より若干離間して一対の規
制部材80,80が外嵌されている。そして案内ロール
78は、両規制部材80,80の間に臨む外周を、無端
ベルト74に外側から当接する位置に位置決めされてい
る。従って、案内ロール78に沿って走行する無端ベル
ト74は、両規制部材80,80により幅方向への蛇行
が規制される。なお実施例では、テンションロール72
にも規制部材80,80を配設して無端ベルト74の蛇
行防止を図っている(図4参照)。また前記駆動ロール6
8および予熱ロール70に、同様に規制部材80,80
を配設してもよい。
【0021】ここで、前記シールロール32と予熱ロー
ル70とは無端ベルト74を介して当接するので、該ベ
ルト74の介在していない軸端部においてはベルト74
の厚み分だけ両ロール32,70の間に隙間を生ずる。
前記加圧室30には、該室からの圧縮空気の漏出を考慮
して常に一定の気圧となるよう圧縮空気が常に補給され
るようになっているため、両ロール32,70の隙間か
らの圧縮空気の漏出量が多くなると、圧縮空気の供給量
が多くなってランニングコストが嵩んだり、室内の気圧
が低下して中芯紙20を下段ロール18に確実に圧接さ
せ得なくなるおそれがある。そこで、前記シールロール
32の両軸端部に無端ベルト74の厚みと略等しい厚み
のスリーブを外嵌し、予熱ロール70との間に隙間が生
ずるのを防止することが推奨される。なお、シールロー
ル32の周面に無端ベルト74の幅寸法と等しい長さの
凹溝を形成してもよい。またスリーブや凹溝は、無端ベ
ルト74の蛇行(軸方向移動)を規制する機能も奏する。
【0022】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る片面段ボ
ール製造装置の圧着機構の作用につき説明する。なお前
記移動体44は、前述した第1退避位置に位置決めされ
ると共に、前記テンションロール72は、第2位置に位
置決めされているものとする。
【0023】片面段ボールの製造に際し、前記油圧シリ
ンダ56,56を所要方向に付勢すると、第1退避位置
に臨む移動体44が前記ガイドレール40,40に沿っ
て装置本体14に近接移動し、前記ストッパ60が位置
決め部材62に当接した稼動位置に位置決めされる。こ
れにより、前記分割フレーム50,50に配設された圧
着機構54の無端ベルト74は、装置本体14に配設し
た下段ロール18に近接する。この状態で、前記油圧シ
リンダ76,76を所要方向に付勢して、第2位置に位
置決めされているテンションロール72を第1位置に移
動することにより、前記無端ベルト74には所要の張力
が付与される。すなわち、図3に示す如く、前記駆動ロ
ール68と予熱ロール70との間に臨む無端ベルト74
により、前記下段ロール18の外周面に沿いつつ送給さ
れる中芯紙20およびライナ66をロール表面に圧接す
ることが可能となる。なお移動体44は、稼動位置に位
置決めされている状態で、油圧シリンダ56,56によ
り常に装置本体14側に向けて所要圧力で付勢されてい
るので、片面段ボール製造時に圧着機構54に加わる負
荷によって、移動体44が稼動位置から離間する方向へ
移動するのは防止される。
【0024】前記上下の段ロール16,18を回転駆動
すると共に、前記駆動ロール68を回転駆動して無端ベ
ルト74を走行させた状態で、原紙供給源から複数の案
内ロール28を経て上段ロール16と下段ロール18と
の噛合領域へ供給された中芯紙20は、該領域を通過す
ることにより所要の段形成がなされる。段形成がなされ
た中芯紙20は、その段頂部に前記糊付機構26により
糊付けがなされた後、下段ロール18の外周面に沿って
送給方向を反転されて上方へ向かう。なお、段形成され
た中芯紙20は、前記加圧室30の加圧力によって下段
ロール18の外表面に押付けられた状態で、安定した移
送が達成される。
【0025】また、原紙供給源から前記プレヒータ6
4,64を経て供給されるライナ66は、予熱ロール7
0の外周面に沿って無端ベルト74を介して送給され
て、中芯紙20との貼合領域へ向かう。このライナ66
は、所要長さに亘って無端ベルト74と下段ロール18
との間で前記中芯紙20の段頂部に挟圧され、これら中
芯紙20とライナ66との貼合わせによって片面段ボー
ルが製造される。この場合において、前記予熱ロール7
0の内部に高温蒸気が流通されてロール表面が所要温度
にまで昇温されているので、該予熱ロール70に巻装さ
れる無端ベルト74を介してライナ66が加熱され、前
記中芯紙20の糊付け部分に熱を与えて澱粉系糊料のゲ
ル化を促進させて中芯紙20との接着を確実に行なわせ
ることができる。
【0026】前記下段ロール18の交換やメンテナンス
等に際しては、前記油圧シリンダ56,56を逆付勢す
ることにより前記移動体44を本体14から離間移動さ
せて、図2において二点鎖線で示す第1退避位置に臨ま
せる。これにより、下段ロール18と圧着機構54との
間には所要の間隙を生ずるので、作業者は該ロール18
の交換やメンテナンスを広い空間内で容易に行なうこと
ができる。また、圧着機構54のテンションロール72
は、油圧シリンダ76,76の付勢により中間の第2位
置に移動され、3本のロール68,70,72に巻装され
る無端ベルト74に付与される張力を解除する。これに
より、無端ベルト74は不使用時に大きな張力が加えら
れない状態で保持されるので、該ベルト74の使用寿命
を長くすることが可能となる。
【0027】次に、前記圧着機構54の無端べルト74
を交換する場合につき説明する。実施例に使用される無
端ベルト74は継目のないシームレスであるので、該ベ
ルト74は3本のロール68,70,72の軸方向から抜
き外す必要がある。従って、先ず前記移動体44を本体
14から最も離間した第2退避位置に移動させた後、図
6に示す如く、前記補助フレーム52,52および分割
フレーム50,50を移動フレーム46,46から夫々取
外す。また、前記油圧シリンダ76,76を付勢してテ
ンションロール72を後退させて第3位置に位置決めす
ることにより、無端ベルト74を抜き外し可能な状態ま
で緩ませる。前記分割フレーム50の外形寸法は、無端
ベルト74の内部寸法より小さく設定してあるので、分
割フレーム50を3本のロール68,70,72から取外
すことなく無端ベルト74を軸方向に抜き外して簡単に
交換することができる。
【0028】なお実施例では、中芯紙を加圧力により下
段ロールの表面に押圧する構成につき説明したが、本願
はこれに限定されるものでなく、下段ロール側からの吸
引力により該ロール表面に中芯紙を吸着保持する方式も
適宜採用可能である。また、移動体の移動手段として
は、油圧シリンダに代えてモータとボールねじ等からな
る機構やその他の手段を、適宜選択して使用することが
できる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る片面
段ボール製造装置の圧着機構は、無端ベルトが巻装され
る3本のロールに、夫々駆動、予熱およびテンションの
機能を付帯させることにより、圧着機構をコンパクトに
纏めることができる。すなわち、無端ベルトと下段ロー
ルとの間で中芯紙とライナとを挟圧して確実に貼合わせ
るために必要となる、無端ベルトを下段ロールの周速
と同期した速度で走行させる手段、ライナを加熱して
糊付け部分に熱を与えて澱粉系糊料のゲル化を促進させ
る手段、および無端ベルトと下段ロールとで中芯紙と
ライナとを所要圧力で挟圧するために該ベルトに所要の
張力を付与する手段を、別途設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧着機構が採用される片面段ボー
ル製造装置の実施例を示す概略断面図である。
【図2】実施例に係る片面段ボール製造装置の概略正面
図である。
【図3】実施例に係る片面段ボール製造装置の要部を示
す概略断面図である。
【図4】実施例に係る片面段ボール製造装置の分割フレ
ームに配設される3本のロールを展開した状態で示す側
面図である。
【図5】実施例に係る片面段ボール製造装置の案内ロー
ルを示す断面図である。
【図6】実施例に係る片面段ボール製造装置の移動体を
第2退避位置に移動すると共に、移動フレームから分割
フレームと補助フレームとを分離した状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
16 上段ロール 18 下段ロール 20 中芯紙 26 糊付機構 54 圧着機構 66 ライナ 68 駆動ロール 70 予熱ロール 72 テンションロール 74 無端ベルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に波形段部を形成した上段ロール
    (16)と、この波形段部に噛合する波形段部が外周面に形
    成され、前記上段ロール(16)との間に通紙される中芯紙
    (20)に所要の段形成を行なう下段ロール(18)と、段形成
    をされた前記中芯紙(20)の段頂部に糊付けを行なう糊付
    機構(26)と、前記下段ロール(18)に近接して走行する無
    端ベルト(74)を備える圧着機構(54)とからなり、前記下
    段ロール(18)の外周面に沿って送給される前記中芯紙(2
    0)の糊付けされた段頂部の部分にライナ(66)を圧着機構
    (54)により圧接して中芯紙(20)とライナ(66)とを貼合わ
    せて片面段ボールを製造する片面段ボール製造装置にお
    いて、 前記圧着機構(54)は、 適宜の駆動源により回転駆動される駆動ロール(68)と、 内部に高温蒸気が流通される予熱ロール(70)と、 前記無端ベルト(74)に張力を付与可能なテンションロー
    ル(72)とを備え、 前記3本のロール(68,70,72)に前記無端ベルト(74)を巻
    装したことを特徴とする片面段ボール製造装置の圧着機
    構。
  2. 【請求項2】 前記下段ロール(18)を挟んで中芯紙(20)
    の送給方向の上流側に前記予熱ロール(70)が配設される
    と共に下流側に前記駆動ロール(68)が配設され、両ロー
    ル(70,68)の間に臨む前記無端ベルト(74)が、下段ロー
    ル(18)の外周面に沿って送給される中芯紙(20)と予熱ロ
    ール(70)の外周面に沿って無端ベルト(74)を介して送給
    される前記ライナ(66)とを挟んで前記下段ロール(18)に
    圧接される請求項1記載の片面段ボール製造装置の圧着
    機構。
JP24401693A 1993-09-02 1993-09-02 片面段ボール製造装置の圧着機構 Pending JPH0768671A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24401693A JPH0768671A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 片面段ボール製造装置の圧着機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24401693A JPH0768671A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 片面段ボール製造装置の圧着機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0768671A true JPH0768671A (ja) 1995-03-14

Family

ID=17112462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24401693A Pending JPH0768671A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 片面段ボール製造装置の圧着機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0768671A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6745807B2 (en) 2000-09-22 2004-06-08 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. System for manufacturing bonded sheet material

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6745807B2 (en) 2000-09-22 2004-06-08 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. System for manufacturing bonded sheet material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017110302A1 (ja) シート加熱装置及びシングルフェーサ並びに段ボールシートの製造装置
US4337884A (en) Single facer
EP0911145B1 (en) Single facer
EP0878295A1 (en) Improved single facer with small intermediate corrugating roll
US4104107A (en) Apparatus for urging web guides toward the corrugating roll of a single facer
JPH07125115A (ja) 片面段ボール製造装置
JPH11291366A (ja) 片面段ボール製造方法および装置
JPH07251469A (ja) 片面段ボール製造装置
JPH0768671A (ja) 片面段ボール製造装置の圧着機構
JPH0768668A (ja) 片面段ボール製造装置
JP3020528U (ja) 片面段ボール製造装置
GB2281921A (en) Apparatus for producing single-faced corrugated board sheets
JPH0768669A (ja) 片面段ボール製造装置のベルト蛇行防止方法およびその装置
JPH07308980A (ja) 片面段ボール製造装置のベルト蛇行防止装置
JPH07308981A (ja) 片面段ボール製造装置のベルト速度制御装置
JPH0768670A (ja) 片面段ボール製造装置における圧着機構の配設構造
JPH07251470A (ja) 片面段ボール製造装置
JPH0788983A (ja) 片面段ボール製造装置
JPH07125114A (ja) 片面段ボール製造装置
JP4287953B2 (ja) シングルフェーサ
CN219769257U (zh) 一种尖对尖瓦楞纸生产设备
JPH06286032A (ja) 片面段ボール製造装置
JP3501251B2 (ja) 片面段ボール製造装置
JPH11147268A (ja) 片面段ボール製造装置
JP2000062054A (ja) 複両面段ボ―ル製造機