JPH0768668A - 片面段ボール製造装置 - Google Patents

片面段ボール製造装置

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Publication number
JPH0768668A
JPH0768668A JP5240498A JP24049893A JPH0768668A JP H0768668 A JPH0768668 A JP H0768668A JP 5240498 A JP5240498 A JP 5240498A JP 24049893 A JP24049893 A JP 24049893A JP H0768668 A JPH0768668 A JP H0768668A
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JP
Japan
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roll
endless belt
moving body
core paper
lower roll
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Application number
JP5240498A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Yasui
年彦 安井
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Publication date
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Priority to GB9416670A priority patent/GB2281922A/en
Priority to ES09401872A priority patent/ES2110888B1/es
Priority to ITMI941786A priority patent/IT1274744B/it
Priority to DE4430785A priority patent/DE4430785A1/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下段ロールや無端ベルトの交換やメンテナン
ス等を容易に行なう。 【構成】 ベース10に配設された装置本体14に、上
段ロールと下段ロールとが回転自在に配設される。ベー
ス10に敷設した一対のガイドレール40,40に、ス
ライダを介して移動体44が摺動自在に配設される。移
動体44は、一対の移動フレーム46,46と、各移動
フレーム46に複数のボルトを介して分割可能に配設固
定される分割フレーム50および補助フレーム52とか
ら構成される。分割フレーム50,50間に、無端ベル
トを備える圧着機構54が配設される。移動体44は、
ベース10に配設した油圧シリンダ56,56を正逆方
向に付勢することにより、本体14に対して近接離間移
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下段ロールと無端ベ
ルトとにより中芯紙とライナとを挟圧して両者を貼合わ
せた片面段ボールを製造する片面段ボール製造装置にお
いて、下段ロールや無端ベルトの交換やメンテナンス等
を容易に行ない得るようにした片面段ボール製造装置に
関するものである。
【0002】
【従来技術】片面段ボール製造装置(所謂シングルフェ
ーサ)は、円周面に夫々波形の段部を形成した上段ロー
ルおよび下段ロールが、前記段部において相互に噛合す
るようフレームに上下の関係で回転自在に配設され、前
記下段ロールにプレスロールが、片面段ボールの原料紙
となる中芯紙およびライナを介して圧接されるようにな
っている。すなわち中芯紙は上段ロールおよび下段ロー
ルの間に供給され、両ロール間を通過する際に所要の段
部(フルート)が形成される。得られた波形の段頂部に
は、糊付機構に設けた糊付ロールにより澱粉系の糊料が
塗布される。また中芯紙の反対側からプレスロールを経
て供給されるライナは、当該プレスロールと下段ロール
との間で前記中芯紙の段頂部に挟圧され、これら中芯紙
とライナとの貼合わせによって片面段ボールが製造され
る。
【0003】従来の片面段ボール製造装置に使用される
プレスロールは、大径の金属ロール体からなり、該ロー
ルは下段ロールに向けて常に付勢されて、両ロールの間
を通過する中芯紙とライナに所要のニップ圧を付与する
ようになっている。この場合に、下段ロールの外周面に
は山部と谷部との連続からなる段部が所要ピッチで形成
されているため、両ロールの圧接位置が山部から谷部ま
たは谷部から山部へ移動した際にはその回転中心が僅か
ではあるが変化する。このように両ロールの回転に伴
い、両ロールの回転中心が周期的に近接離間する結果と
して、片面段ボール製造時に大きな振動と高い騒音とを
発生し、従って工場環境を大きく損なう原因となってい
る。また、プレスロールも下段ロールも硬質の金属を材
質としているから、下段ロールの山部がプレスロールの
表面に当接して衝撃(所謂ハンマー現象)を周期的に与え
ている。従って製造された片面段ボールのライナ面に
は、下段ロールの山部のピッチで横方向にライン状の押
圧条(所謂プレスマーク)が付いてしまうという問題があ
った。
【0004】前述した各種問題に対処する手段として、
金属ロール体からなるプレスロールに代えて無端ベルト
により中芯紙とライナとを下段ロールとの間で挟圧する
提案がなされている。すなわち、下段ロールに近接して
複数のロールに巻装した無端ベルトを走行自在に配設
し、該無端ベルトを下段ロールの外表面に近接させるこ
とにより、該ロールと無端ベルトとの間を通過する中芯
紙とライナを挟圧して貼合わせるよう構成される。この
ように無端ベルトを使用した場合は、大きな振動と高い
騒音の発生を抑制し得ると共に、片面段ボールにプレス
マークが付くのを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した無端ベルトを
使用する片面段ボール製造装置では、下段ロールに近接
して複数のロールと無端ベルトが配設されるため、下段
ロールの交換やメンテナンス等を行なう場合は、作業者
は狭い空間での作業を強いられ、時間の掛かる煩雑な作
業となっていた。また、無端ベルトの交換やメンテナン
ス等も同様に煩わしいものであった。
【0006】更に、ロール群に巻装される無端ベルトに
は、製造装置の稼動時にのみ下段ロールとの間で中芯紙
とライナとを挟圧し得る張力を付与すればよいが、従来
は中芯紙やライナの通紙の際や下段ロールの交換および
メンテナンス等の際にも常に一定の張力を付与した状態
に保持されていた。このため無端ベルトの劣化が早く、
使用寿命が短かくなるという欠点があった。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に係る片
面段ボール製造装置に内在している欠点に鑑み、これを
好適に解決するべく提案されたものであって、下段ロー
ルや無端ベルトの交換やメンテナンス等を容易に行ない
得る片面段ボール製造装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した問題点を解決
し、所期の目的を好適に達成するため本発明は、外周面
に波形段部を形成した上段ロールと、この波形段部に噛
合する波形段部が外周面に形成され、前記上段ロールと
の間に通紙される中芯紙に所要の段形成を行なう下段ロ
ールと、段形成をされた前記中芯紙の段頂部に糊付けを
行なう糊付機構と、前記下段ロールに近接配置され、複
数のロールに巻装されて走行自在な無端ベルトを備える
圧着機構とからなり、前記下段ロールの外周面に沿って
送給される前記中芯紙の糊付けされた段頂部の部分にラ
イナを圧着機構により圧接して中芯紙とライナとを貼合
わせて片面段ボールを製造する片面段ボール製造装置に
おいて、前記上下の段ロールが配設される装置本体に対
して移動体を近接離間移動自在に配設し、この移動体
に、前記圧着機構を配設し、前記装置本体に対して移動
体を近接することにより、圧着機構の前記無端ベルトを
下段ロールに中芯紙およびライナを介して圧接するよう
構成したことを特徴とする。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る片面段ボール製造装置に
つき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら
以下説明する。図1は、実施例に係る片面段ボール製造
装置の構成を概略的に示すもので、工場床面に設置した
ベース10の上に、中芯紙20の供給方向と交差する駆
動側および操作側に離間して対向配置した一対の固定フ
レーム12,12からなる装置本体14が配設され、両
フレーム12,12間に、外周面に波形段部を形成した
上段ロール16と、同じく外周面に波形段部を形成した
下段ロール18とが回転自在に枢支されている。上段ロ
ール16の回転軸は、下段ロール18の回転軸に対し斜
め上方に位置し、夫々の波形段部は中芯紙20を介して
噛合可能になっている。また前記上段ロール16の直下
で、かつ下段ロール18の斜め下方には、糊付ロール2
2およびドクターロール24からなる糊付機構26が配
設されている。中芯紙20は、図1で左側の原紙供給源
(図示せず)から複数の案内ロール28を経て上段ロール
16と下段ロール18との噛合領域へ供給され、該領域
を通過することにより所要の段形成がなされる。段形成
がなされた中芯紙20は、その段頂部に前記糊付機構2
6により糊付けがなされた後、下段ロール18の外周面
に沿って送給方向を反転されて上方へ向かう。
【0010】ここで、前記上段ロール16の直下で、か
つ下段ロール18の斜め下方に、前記糊付機構26が収
納される加圧室30が画成され、この加圧室30は、上
段ロール16と下段ロール18側に開放している。図3
に示す如く、加圧室30の開口部と、上段ロール16お
よび下段ロール18の直下に配置したシールロール32
との間に、軸方向に亘ってシール部材34が夫々配設さ
れて、加圧室30を略密閉状態に保持するよう構成され
ている。そして加圧室30には、図示しない供給源から
圧縮空気が供給され、室内を大気圧より僅か(例えば0.
15気圧)だけ高い気圧となるよう設定してある。この
場合において、加圧室30に臨む下段ロール18の外表
面側は、軸方向に所定間隔で形成した周溝(図示せず)に
より大気圧となっている。従って、上下の段ロール1
6,18間を通過して段成形された中芯紙20は、加圧
室30と下段ロール18の外表面との圧力差によってロ
ール表面に押付けられた状態で、安定した移送が達成さ
れる。
【0011】なお、前記糊付機構26は加圧室30の底
面(べース10)に敷設したレール36に摺動自在に配設
されており、加圧室30の図1で左側に設けた扉体38
を開放することにより、該糊付機構26をレール36に
沿って加圧室30から搬出し得るようになっている。
【0012】前記本体14の配設位置から図1で右側
(下段ロール18の配設側)に延出するベース10に、駆
動側と操作側とに離間して一対のガイドレール40,4
0が敷設され、このガイドレール40,40にスライダ
42,42を介して移動体44が摺動自在に配設されて
いる。移動体44は、駆動側と操作側とに離間して対向
する一対の移動フレーム46,46と、各移動フレーム
46に複数のボルト48を介して分割可能に配設固定さ
れる分割フレーム50および補助フレーム52とから構
成され、対向する分割フレーム50,50間に後述する
圧着機構54が配設される(図4参照)。
【0013】前記ベース10における移動フレーム4
6,46を挟む外側に、図2に示す如く、油圧シリンダ
56,56(一方のみ図示)が配置され、各ピストンロッ
ド56aを対応の移動フレーム46に配設したブラケッ
ト58に接続している。従って、両油圧シリンダ56,
56を同期的に正逆方向に付勢すれば、移動体44はガ
イドレール40,40に沿って移動して本体14に対し
て近接および離間する。各移動フレーム46の固定フレ
ーム12を指向する前面端にストッパ60が夫々突設さ
れており、移動体44を本体14に近接して該ストッパ
60を固定フレーム12に対応的に配設した位置決め部
材62に当接することにより、移動体44を稼動位置
(圧着機構54の無端ベルト74が下段ロール18に圧
接される位置)に位置決めし得るようになっている。な
お、位置決め部材62は位置調節可能に構成され、移動
体44の稼動位置を適宜調節し得るようにしてある。
【0014】前記油圧シリンダ56,56は、移動体4
4を3個所の位置に位置決めするよう設定されている。
すなわち、前記ストッパ60を位置決め部材62に当接
する前記稼動位置(図2の実線位置)と、移動体44を本
体14から離間して下段ロール18の交換およびメンテ
ナンスを可能とする第1退避位置(図2の二点鎖線位
置)、および圧着機構54の無端ベルト74を交換する
ために必要な量だけ移動体44を本体14から離間させ
た第2退避位置(図6参照)とに位置決めされる。なお、
移動体44を稼動位置に位置決めしているときには、該
移動体44は、ストッパ60が位置決め部材62に所要
圧力で当接するよう油圧シリンダ56,56により付勢
されて、移動体44が稼動位置から離間する方向に移動
するのを防止するよう設定してある。
【0015】前記移動フレーム46,46の間には、図
3に示す如く、ロール状のプレヒータ64が2台配設さ
れ、図の右側の原紙供給源(図示せず)から供給されたラ
イナ66は、プレヒータ64,64を経て下段ロール1
8に供給され、中芯紙20の糊付けがなされた段頂部に
接合された状態で上方へ送給される。
【0016】前記分割フレーム50,50間には、図3
に示す如く、前記下段ロール18を指向する側に駆動ロ
ール68と予熱ロール70とが、下段ロール18の接線
方向に離間して回転自在に配設されている。また、下段
ロール18から離間する側の分割フレーム50,50間
にテンションロール72が回転自在に配設され、該分割
フレーム50,50に配設した3本のロール68,70,
72に、無端ベルト74が巻装されている。そして、前
記移動体44を本体14に近接して稼動位置に位置決め
した際に、駆動ロール68と予熱ロール70との間に臨
む無端ベルト74が下段ロール18の外周面に近接し、
この下段ロール18の外周面に沿って送給される前記中
芯紙20およびこれに貼合わされるライナ66を、当該
下段ロール18との間で挟圧するようになっている。ま
た下方に位置する予熱ロール70は、前記シールロール
32と下段ロール18との間に臨んで無端ベルト74を
介して両者32,18に当接される。これにより、前記
加圧室30の開口部は上下の段ロール16,18、予熱
ロール70およびシールロール32により閉塞される。
なお、無端ベルト74は、継目の無い樹脂ベルトが好適
に使用される。
【0017】ここで、前記シールロール32と予熱ロー
ル70とは無端ベルト74を介して当接するので、該ベ
ルト74の介在していない軸端部においてはベルト74
の厚み分だけ両ロール32,70の間に隙間を生ずる。
前記加圧室30には、該室からの圧縮空気の漏出を考慮
して常に一定の気圧となるよう圧縮空気が常に補給され
るようになっているため、両ロール32,70の隙間か
らの圧縮空気の漏出量が多くなると、圧縮空気の供給量
が多くなってランニングコストが嵩んだり、室内の気圧
が低下して中芯紙20を下段ロール18に確実に圧接さ
せ得なくなるおそれがある。そこで、前記シールロール
32の両軸端部に無端ベルト74の厚みと略等しい厚み
のスリーブを外嵌し、予熱ロール70との間に隙間が生
ずるのを防止することが推奨される。なお、シールロー
ル32の周面に無端ベルト74の幅寸法と等しい長さの
凹溝を形成してもよい。またスリーブや凹溝は、無端ベ
ルト74の蛇行(軸方向移動)を規制する機能も奏する。
【0018】前記無端ベルト74は、下段ロール18の
外周面に沿って送給される前記中芯紙20およびこれに
貼合わされるライナ18に対し、適切な接触圧で押圧し
得るようその張力が調節可能になっている。すなわち、
前記テンションロール72の両軸端に配設した各支持部
材73が、各分割フレーム50に形成した長溝50aに
摺動自在に嵌挿されて、当該テンションロール72は分
割フレーム50,50に対して下段ロール18の半径方
向に移動可能に配設されている。また、各分割フレーム
50の外側に油圧シリンダ76が配設され、そのピスト
ンロッドを支持部材73に接続してある。従って、一対
の油圧シリンダ76,76を同期的に正逆方向に付勢す
れば、テンションロール72が無端ベルト74に対して
近接離間移動し、該ベルト74に付与される張力が調整
される。なお実施例の油圧シリンダ76においては、無
端ベルト74に対するテンションロール72の相対位置
を3個所で位置決めするよう設定されている。すなわ
ち、無端ベルト74に所要の張力を付与して中芯紙20
とライナ66とを確実に貼合わせるよう設定した第1位
置と、3本のロール68,70,72に巻装された無端ベ
ルト74に僅かな張力が付与されて緩みのない状態とな
る第2位置、および無端ベルト74を3本のロール6
8,70,72から軸方向に抜き外し得る緩んだ状態とす
る第3位置に位置決めされる。
【0019】なお、前記分割フレーム50,50の外形
寸法は、無端ベルト74の内径寸法よりも小さく設定さ
れており、分割フレーム50を取外すことなく、3本の
ロール68,70,72に巻装されている無端ベルト74
を軸方向に抜き外し得るよう構成されている。
【0020】前記補助フレーム52,52間には、前記
駆動ロール68とテンションロール72との間に臨む無
端ベルト74に当接する案内ロール78が回転自在に配
設されている。この案内ロール78の外周には、図5に
示す如く、無端ベルト74の幅寸法より若干離間して一
対の規制部材80,80が外嵌されており、該規制部材
80,80は、無端ベルト74の軸方向への移動(蛇行)
を防止するべく機能する。なお実施例では、テンション
ロール72にも規制部材80,80を配設して無端ベル
ト74の蛇行防止を図っている(図4参照)。
【0021】前記駆動ロール68は、図4に示す如く、
片面段ボール製造装置の駆動源(図示せず)にユニバーサ
ルジョイント82を介して接続されて回転駆動されるよ
う構成されており、上段ロール16および下段ロール1
8と同期した所要の速度で無端ベルト74を走行させる
ようになっている。なお、駆動ロール68と駆動源とを
ユニバーサルジョイント82で接続しているので、前記
移動体44の本体14に対する近接離間移動は許容され
る。また、前記予熱ロール70は図示しない高温蒸気の
供給源に接続され、該ロール内に高温蒸気を流通させて
ロール表面を所要温度にまで昇温させるようになってい
る。そして該予熱ロール70に巻装される無端ベルト7
4を介してライナ66を加熱し、中芯紙20との接着を
確実に行なわせるようになっている。
【0022】前記シールロール32は、図7および図8
に示す如く、軸方向両端に配設した調整機構により前記
予熱ロール70に対して近接離間調節可能に構成されて
いる。なお、両調整機構の構成は同一であるので、一方
の機構についてのみ説明する。すなわち、図7はシール
ロール32の駆動側の調整機構を示すものであって、前
記ベース10に支持部材84が立設され、この支持部材
84に穿設した上下方向に延在する長孔84aに、シー
ルロール32の軸32aに外嵌した保持体86が昇降移
動自在に内挿されている。なお保持体86の下面には、
図7に示す如く、所要角度で傾斜する傾斜部86aが形
成されている。また本体側のベース10に油圧シリンダ
88がブラケット90を介して配設され、該シリンダ8
8のピストンロッド88aには、前記保持体86の傾斜
部86aと対応する傾斜部92aを上面に形成した楔体
92が配設される。そしてこの楔体92は、図8に示す
如く、前記支持部材84の長孔84aに摺動自在に挿入
されて、該楔体92の上面傾斜部92aに、保持体86
の下面傾斜部86aが当接するようになっている。従っ
て、両調整機構の油圧シリンダ88を正逆付勢して楔体
92を進退移動させることにより、傾斜部86a,92
aの係合作用下に、シールロール32は昇降移動し、予
熱ロール70との間隔が調節される。
【0023】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る片面段ボ
ール製造装置の作用につき説明する。実施例に係る製造
装置の稼動状態では、図1に示すように、前記移動体4
4は、ストッパ60が本体14の位置決め部材62に当
接された稼動位置に位置決めされた状態で、油圧シリン
ダ56,56により所要圧力で付勢されている。また前
記テンションロール72は、油圧シリンダ76,76に
より第1位置に位置決めされて、無端ベルト74には所
要の張力が付与されている。従って、前記駆動ロール6
8と予熱ロール70との間に臨む無端ベルト74は、前
記下段ロール18に近接して、下段ロール18の外周面
に沿いつつ送給される中芯紙20およびライナ66をロ
ール表面に圧接している。これにより中芯紙20とライ
ナ66とは、所要長さに亘って下段ロール18と無端ベ
ルト74との間で挟圧され、その糊付け部の確実な接合
がなされる。
【0024】前記下段ロール18の交換やメンテナンス
等に際しては、前記油圧シリンダ56,56を逆付勢す
ることにより前記移動体44を本体14から離間移動さ
せて、図2において二点鎖線で示す第1退避位置に臨ま
せる。これにより、下段ロール18と圧着機構54との
間には所要の間隙を生ずるので、作業者は該ロール18
の交換やメンテナンスを広い空間内で容易に行なうこと
ができる。また、圧着機構54のテンションロール72
は、油圧シリンダ76,76の付勢により中間の第2位
置に移動され、3本のロール68,70,72に巻装され
る無端ベルト74に付与される張力を解除する。これに
より、無端ベルト74は不使用時に大きな張力が加えら
れない状態で保持されるので、該ベルト74の使用寿命
を長くすることが可能となる。
【0025】次に、前記圧着機構54の無端べルト74
を交換する場合につき説明する。実施例に使用される無
端ベルト74は継目のないシームレスであるので、該ベ
ルト74は3本のロール68,70,72の軸方向から抜
き外す必要がある。従って、先ず前記移動体44を本体
14から最も離間した第2退避位置に移動させた後、図
6に示す如く、前記補助フレーム52,52および分割
フレーム50,50を移動フレーム46,46から夫々取
外す。また、前記油圧シリンダ76,76を付勢してテ
ンションロール72を後退させて第3位置に位置決めす
ることにより、無端ベルト74を抜き外し可能な状態ま
で緩ませる。前記分割フレーム50の外形寸法は、無端
ベルト74の内径寸法より小さく設定してあるので、分
割フレーム50を3本のロール68,70,72から取外
すことなく無端ベルト74を軸方向に抜き外して交換す
ることができる。
【0026】なお、図1に示す実施例では、圧着機構5
4の無端ベルト74を3本のロール68,70,72に巻
装し、テンションロール72を無端ベルト74の内側か
ら近接離間移動させる構成を採用しているが、本願はこ
れに限定されるものではない。例えば図9の変形例に示
すように、無端ベルト74を駆動ロール68と予熱ロー
ル70とに巻装した状態で、下段ロール18と反対側に
位置するテンションロール72を無端ベルト74に外側
から近接離間移動することにより、該無端ベルト74の
張力を調節するようにしてもよい。また、駆動ロール6
8や予熱ロール70に、案内ロール78やテンションロ
ール72に設けた規制部材80を配設してもよい。
【0027】更に、実施例では中芯紙を加圧力により下
段ロールの表面に押圧する構成につき説明したが、下段
ロール側からの吸引力により該ロール表面に中芯紙を吸
着保持する方式も適宜採用可能である。また、移動体の
移動手段としては、油圧シリンダに代えてモータとボー
ルねじ等からなる機構やその他の手段を、適宜選択して
使用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る片面
段ボール製造装置によれば、上下段ロールを備えた装置
本体に対し、中芯紙およびライナを下段ロールに押付け
て貼合わせる圧着機構を備えた移動体を近接離間移動自
在に構成したので、下段ロールや圧着機構の無端ベルト
の交換およびメンテナンス等を短時間で容易に行なうこ
とができる。従って、交換およびメンテナンス等に要す
るサイクルタイムを短縮して、製造能率を向上させ得
る。
【0029】また、テンションロールを介して所要の張
力が付与される圧着機構の無端ベルトは、テンションロ
ールを移動することにより使用時以外には大きな張力を
付与しないようにすることができるので、無端ベルトの
使用寿命を長くすることが可能となる。更に、移動体を
稼動位置に位置決めしている間は、該移動体を本体に向
けて常に所要圧力で付勢しているので、移動体が本体か
ら離間する方向に移動するのを抑制することができる。
すなわち、移動体に配設される圧着機構が下段ロールか
ら離間するのを防止して、中芯紙とライナとの確実な貼
合わせを達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る片面段ボール製造装置の実施例を
示す概略断面図である。
【図2】実施例に係る片面段ボール製造装置の概略正面
図である。
【図3】実施例に係る片面段ボール製造装置の要部を示
す概略断面図である。
【図4】実施例に係る片面段ボール製造装置の分割フレ
ームに配設した3本のロールを展開した状態で示す側面
図である。
【図5】実施例に係る片面段ボール製造装置の案内ロー
ルを示す断面図である。
【図6】実施例に係る片面段ボール製造装置の移動体を
第2退避位置に移動して、移動フレームから分割フレー
ムと補助フレームとを分離した状態を示す説明図であ
る。
【図7】実施例に係る片面段ボール製造装置におけるシ
ールロールの調整機構を示す概略断面図である。
【図8】実施例に係る片面段ボール製造装置におけるシ
ールロールの調整機構を示す概略断面図である。
【図9】実施例に係る片面段ボール製造装置における圧
着機構の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
14 本体 16 上段ロール 18 下段ロール 20 中芯紙 26 糊付機構 44 移動体 54 圧着機構 56 油圧シリンダ 62 位置決め部材 66 ライナ 68 駆動ロール 70 予熱ロール 72 テンションロール 74 無端ベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に波形段部を形成した上段ロール
    (16)と、この波形段部に噛合する波形段部が外周面に形
    成され、前記上段ロール(16)との間に通紙される中芯紙
    (20)に所要の段形成を行なう下段ロール(18)と、段形成
    をされた前記中芯紙(20)の段頂部に糊付けを行なう糊付
    機構(26)と、前記下段ロール(18)に近接配置され、複数
    のロールに巻装されて走行自在な無端ベルト(74)を備え
    る圧着機構(54)とからなり、前記下段ロール(18)の外周
    面に沿って送給される前記中芯紙(20)の糊付けされた段
    頂部の部分にライナ(66)を圧着機構(54)により圧接して
    中芯紙(20)とライナ(66)とを貼合わせて片面段ボールを
    製造する片面段ボール製造装置において、 前記上下の段ロール(16,18)が配設される装置本体(14)
    に対して移動体(44)を近接離間移動自在に配設し、 この移動体(44)に、前記圧着機構(54)を配設し、 前記装置本体(14)に対して移動体(54)を近接することに
    より、圧着機構(54)の前記無端ベルト(74)を下段ロール
    (18)に中芯紙(20)およびライナ(66)を介して圧接するよ
    う構成したことを特徴とする片面段ボール製造装置。
  2. 【請求項2】 前記圧着機構(54)は、ロール群(68,70)
    に巻装される前記無端ベルト(74)への張力の付与および
    解除可能なテンションロール(72)を備える請求項1記載
    の片面段ボール製造装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体(44)は、移動手段(56)により
    装置本体(14)に近接移動された際に、位置調節可能な位
    置決め手段(62)に当接して圧着機構(54)の無端ベルト(7
    4)が下段ロール(18)に圧接する稼動位置に位置決めされ
    ると共に、この移動体(44)は移動手段(56)により位置決
    め手段(62)に所要圧力で当接するよう付勢される請求項
    1または2記載の片面段ボール製造装置。
JP5240498A 1993-08-31 1993-08-31 片面段ボール製造装置 Pending JPH0768668A (ja)

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GB9416670A GB2281922A (en) 1993-08-31 1994-08-17 Apparatus for producing single-faced corrugated board sheets
ES09401872A ES2110888B1 (es) 1993-08-31 1994-08-26 Aparato para producir hojas de carton ondulado en una cara.
ITMI941786A IT1274744B (it) 1993-08-31 1994-08-29 Apparecchitura per produrre fogli di cartone ondulato rivestiti su faccia singola
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08281845A (ja) * 1995-04-13 1996-10-29 Uchida Seisakusho:Kk 片面段ボール製造装置
JP2001212894A (ja) * 2000-02-04 2001-08-07 Futagami Tekkosho:Kk 合紙機
US7857027B2 (en) 2005-02-25 2010-12-28 Mitsubishi Heavy Industries Printing & Packaging Machinery, Ltd. Apparatus for manufacturing single faced corrugated pasteboard

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