JPH0768663B2 - 衛生用品の表層材 - Google Patents

衛生用品の表層材

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JPH0768663B2
JPH0768663B2 JP62211145A JP21114587A JPH0768663B2 JP H0768663 B2 JPH0768663 B2 JP H0768663B2 JP 62211145 A JP62211145 A JP 62211145A JP 21114587 A JP21114587 A JP 21114587A JP H0768663 B2 JPH0768663 B2 JP H0768663B2
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JP
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fiber
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adhesive fiber
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polyester
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良一 松本
忠昭 濱口
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、生理用ナプキンや紙おむつ等の衛生用品の
表層材に関するものである。
(従来の技術) 生理用ナプキンや紙おむつ等の衛生用品の表層材とし
て、ポリエチレンテレフタレート繊維を芯とし、その周
囲に融点100〜140℃の低融点の共重合ポリエステルで鞘
を形成した芯鞘型複合繊維の熱接着性繊維のみを使用
し、または上記熱接着性繊維およびポリエチレンテレフ
タレート繊維を3/7〜7/3の割合で配合してウエッブを形
成し、加熱により熱接着性繊維の鞘部分を溶融してポリ
エチレンテレフタレート繊維相互の接点を接着した熱接
着性繊維製不織布が使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 衛生用品の表層材は、経血や尿の吸収性にすぐれた吸収
材を包んで使用されるものであり、使用時に経血や尿を
速やかに吸収材へ送り込めるように透水性にすぐれてい
ることが必要であると共に、経血や尿が吸収材に吸収さ
れた際に表層材自体は濡れ感の無いことが必要である。
そして、表層材は、直接膚に接するものであるから、感
触が柔らかく、皮膚のかぶれが無く、安全であることが
必要である一方、内側の吸収材が経血や尿を吸収して膨
潤した際に破れないだけの十分な強力を保持することが
必要である。
しかして、上記不織布の引張り強力は、目付量を増大し
たり、繊維を太くしたり、また熱接着時に使用する加熱
ローラの温度や圧力を高くしたりすることによって向上
することができるが、従来は、熱接着性繊維の芯を構成
する繊維および上記熱接着性繊維に配合される非接着性
繊維の双方が剛性にすぐれたポリエチレンテレフタレー
ト繊維であったので、上記のように引張り強力を向上し
たときは感触が硬くなって衛生用品の表層材としての着
用感が悪く、反対に感触を柔らかくするために表層材の
構成繊維を細くすると、引張り強力が低下して破れ易く
なると共に、かさばりが減り、組織がち密になって通気
性や透水性が不十分になるという問題があった。
この発明は、感触が柔らかく、十分な通気性や透水性を
有し、しかも引張り強力にすぐれた不織布からなる衛生
用品の表層材を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) ポリエチレンテレフタレート繊維を芯としその周囲に低
融点の共重合ポリエステルで鞘を形成したポリエステル
系の繊度1.5〜3デニールの熱接着性繊維(A)とポリ
エステル系の繊度3〜4デニールの非接着性繊維(B)
とを含有し、上記熱接着性繊維(A)の鞘部分の溶融に
より結合された目付量15〜45g/m2の不織布からなり、上
記熱接着性繊維(A)の含有量が不織布全体の30〜70重
量%であり、上記非接着性繊維(B)中の少なくとも30
重量%がポリエチレンテレフタレート繊維または共重合
ポリエステル繊維であることを特徴とする。
この発明で使用するポリエステル系の熱接着性繊維
(A)は、従来と同様のポリエステル系芯鞘型複合繊維
である。すなわち、芯はポリエチレンテレフタレートか
らなり、鞘は、融点が100〜140℃の低融点の共重合ポリ
エステルで形成され、この低融点の共重合ポリエステル
としては、アルコール成分としてエチレングリコールに
ジエチレングリコールを5〜10%(重量)、酸成分とし
てテレフタール酸にイソフタール酸を30〜60%(重量)
配合したもの、およびアルコール成分としてネオペンチ
ルグリコールを5〜10%(重量)配合したもの等が例示
される。そして、上記芯鞘型複合繊維すなわち熱接着性
繊維(A)の太さは1.5〜3デニールであり、そのカッ
ト長は38〜64mmが好ましい。
また、非接着性繊維(B)としては、ポリエチレンテレ
フタレート繊維の外、ポリブチレンテレフタレート繊維
および共重合ポリエステル繊維が使用されるが、この非
接着性繊維(B)としてのポリブチレンテレフタレート
繊維および共重合ポリエステル繊維は、熱接着性繊維
(A)の鞘を形成する共重合ポリエステルに比べて高融
点の、融点200〜260℃のポリエステルからなるものであ
り、共重合ポリエステル繊維としては、エチレングリコ
ールとテレフタール繊維(95〜70モル%)およびイソフ
タール酸(5〜30モル%)との共重合物、並びにエチレ
ングリコールとテレフタール酸(98〜90モル%)および
ジメチルイソフタレートスルフオン酸ナトリウム(2〜
10モル%)との共重合物等が例示される。なお、非接着
性繊維(B)の太さは1.5〜4デニールであり、そのカ
ット長は38〜64mmが好ましい。
(作用) ポリエステル系の非接着性繊維(B)中の少なくとも30
重量%がポリエチレンテレフタレート繊維よりも柔らか
く、剛性の低いポリブチレンテレフタレート繊維または
共重合ポリエステル繊維であるため、柔らかい感触が得
られる。そして、上記のポリブチレンテレフタレート繊
維および共重合ポリエステル繊維は、繊維自身の物性と
して初期引張りモジュラスがポリエチレンテレフタレー
ト繊維よりも低いので、従来使用されていたポリエチレ
ンテレフタレート繊維と同じ太さで用いても不織布とし
ての感触が柔らかくなり、しかもこのように同じ太さで
使用することにより、不織布としての引張り強さ、嵩高
性、通気性、透水性等が従来と同程度になる。ただし、
熱接着性繊維(A)および非接着性繊維(B)の太さが
1.5デニール未満では強度が不足し、反対に熱接着性繊
維(A)の太さが3デニールを超え、非接着性繊維
(B)の太さが4デニールを超えた場合は、感触が硬く
なる。
上記不織布の目付量は、ナプキン用には15〜35g/m2、特
に15〜25g/m2が好ましく、また紙おむつ用には15〜45g/
m2、特に20〜35g/m2が好ましいが、ポリエステル系の熱
接着性繊維(A)の含有量が上記目付量の30重量%未満
の場合は接着点が不足して不織布強力が不十分になり、
反対に70重量%を超えた場合は、剛性が大きいポリエチ
レンテレフタレート繊維の芯が増大し、かつ繊維相互の
滑りを不能にする接着点が多くなるので、不織布の風合
が硬くなり、衛生用品の表層材として不適当になる。ま
た、ポリエステル系の非接着性繊維(B)に含まれるポ
リブチレンテレフタレート繊維または共重合ポリエステ
ル繊維が上記非接着性繊維(B)全体の30重量%未満の
場合は、柔らかい繊維の含有量が少なくなり、不織布と
しての風合が硬くなって本発明の目的を達成することが
できない。
上記の熱接着性繊維(A)として太さ1.5〜3デニール
のものを、また非接着性繊維(B)として太さ3〜4デ
ニールのものを用いた場合に好ましい風合が得られる
が、熱接着性繊維(A)に1.5〜2デニールの細めのも
のを用い、非接着性繊維(B)に3〜4デニールの太め
のものを用い、熱接着性繊維(A)のウエッブおよび非
接着性繊維(B)のウエッブをを別々に作り、しかるの
ち重ねて加熱ロールで加熱、加圧すると、クッション性
が向上する。また、非接着性繊維(B)として構造巻縮
繊維や複合巻縮繊維を用いた場合は、上記のクッション
性が更に向上する。
(実施例) 生理用ナプキンの表層材としてポリエステル系熱接着性
繊維(A)およびポリエステル系の非接着性繊維(B)
が50/50の重量比で配合された目付量25g/m2のカードウ
エッブを作り、これを温度180℃の加熱ロールにより5kg
/m2の圧力で加圧し、加熱し、熱接着性繊維(A)の鞘
部が溶融して繊維相互を熱接着し、実施例1、実施例2
および比較例の合計3種類の熱接着性繊維製不織布を製
造した。ただし、熱接着性繊維(A)にはポリエチレン
テレフタレート繊維を芯とし融点115℃の共重合ポリエ
ステルを鞘とする芯鞘型複合繊維ステープル(ユニチカ
株式会社製、商品名「メルティ」繊度2デニール、カッ
ト長51mm)を上記3種類の不織布に共通に使用した。ま
た、実施例1の非接着性繊維(B)には、エチレングリ
コールとテレフタール酸を主成分とし少量のネオペンチ
ルグリコールエチレンオキサイド付加物およびジメチル
イソフタレートスルフオン酸ナトリウムを含む共重合ポ
リエステル繊維(東洋紡績株式会社製、カチオン可染性
繊維、商品名「カラーファイン」、繊度2デニール、カ
ット長51mm)を用い、実施例2の非接着性繊維(B)に
はポリブチレンテレフタレート繊維(PBT、2デニー
ル、51mm)を用い、比較例の非接着性繊維(B)にはポ
リエチレンテレフタレート繊維(PBT、2デニール、51m
m)を用いた。
上記の実施例1、実施例2および比較例の不織布の性能
を下記の表に示した。ただし、剛軟度はJIS−L−1079
ガーレ法で測定したものであり、剛軟度(1)は不織布
のタテ方向の引張り張力600gにおける測定値、また剛軟
度(2)は不織布のヨコ方向の引張り張力60gにおける
測定値である。
この表によって明らかなように、ポリエステル系の非接
着性繊維(B)として初期引張り抵抗度の小さい繊維、
すなわち剛性の低い繊維を用いた実施例1および実施例
2の不織布は、従来のポリエチレンテレフタレート繊維
を用いた比較例に比べ、不織布としての剛軟度が低く、
風合が柔らかく、しかも衛生用品の表層材として十分な
強力を備えていた。
(発明の効果) この発明は、ポリエステル系の芯鞘型繊維の熱接着性繊
維(A)とポリエステル系の非接着性繊維(B)とから
なる熱接着性繊維製不織布において、非接着性繊維
(B)を全体の30〜70重量%使用し、かつ非接着性繊維
(B)中の少なくとも30重量%に剛性の低いポリブチレ
ンテレフタレート繊維または共重合ポリエステル繊維を
使用し、しかも上記熱接着性繊維(A)の繊度を1.5〜
3デニールに、上記非接着性繊維(B)の繊度を1.5〜
4デニールに、また上記不織布の目付量を15〜45g/m2
それぞれ設定したものであるから、非接着性繊維(B)
にポリエチレンテレフタレート繊維のみを用いた従来の
不織布に比べて風合が柔らかく、しかも十分な引張り強
さを有し、生理用ナプキンや紙おむつなどの衛生用品の
表層材として極めてすぐれている。そして、全繊維がポ
リエステル系繊維であるから、ポリオレフイン系繊維を
用いたものに比べて耐熱性にすぐれ、製造の際に加工条
件による制約が少なく、製造が容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61F 13/54 D01F 8/14 B D04H 1/42 T

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート繊維を芯とし
    その周囲に低融点の共重合ポリエステルで鞘を形成した
    ポリエステル系の繊度1.5〜3デニールの熱接着性繊維
    (A)とポリエステル系の繊度1.5〜4デニールの非接
    着性繊維(B)とを含有し、上記熱接着性繊維(A)の
    鞘成分の溶融により結合された目付量15〜45g/m2の不織
    布からなり、上記熱接着性繊維(A)の含有量が不織布
    全体の30〜70重量%であり、上記非接着性繊維(B)中
    の少なくとも30重量%がポリブチレンテレフタレート繊
    維または共重合ポリエステル繊維であることを特徴とす
    る衛生用品の表層材
JP62211145A 1987-08-25 1987-08-25 衛生用品の表層材 Expired - Lifetime JPH0768663B2 (ja)

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FR2920913B1 (fr) * 2007-09-06 2009-11-13 Pellenc Sa Batterie constituee d'une pluralite de cellules positionnees et reliees entre elles, sans soudure.
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