JP4318597B2 - 立体不織布 - Google Patents

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Description

本発明は、立体不織布及びその製造方法並びに該立体不織布を用いた吸収性物品に関する。
全部又は一部が分割可能な複合繊維から形成され、微細な繊維を有してなる不織布が知られている。この不織布は触感に優れており更に集塵力に優れるので、眼鏡拭きや各種清掃用のワイパーとして用いられている。前記不織布は、前記複合繊維の構造上、スパンレース法によって前記複合繊維を分割離間させる必要がある。しかし、スパンレース法により製造される前記不織布は、製造工程が煩雑であり、生産性が悪いという問題がある。更にコストも高いという問題もある。
本出願人は先に、柔軟で感触に優れた不織布を提供することを目的として、熱処理やロールによる加圧によって分割繊維の一部を分割離間させた不織布を提案した(特許文献1参照)。しかし、エンボスロールやカレンダーロールを用いて分割離間を生じさせると、不織布を加圧してしまうため、不織布が薄くなってしまうという不都合がある。また、ロールによる加圧に代えてエアースルーなどの熱処理のみで分割離間を生じさせた場合には、分割離間をさせるためにかける熱がより高温で長時間の熱処理になり、加熱のし過ぎにからくる溶融繊維溶融ムラや玉が発生し、良好な感触が得られにくい。また、加工そのものも煩雑になり好ましくない。
また、出願人は、平面方向へ伸張させた場合の回復性及び厚み方向へ圧縮させたときの圧縮変形性が充分な立体シートを提供することを目的として、第1層とこれに隣接する第2層とを有し、第1層と第2層とが所定パターンの接合部によって部分的に接合されており、該接合部間で第1層が3次元的立体形状をなしており、第2層がエラストマー的挙動を示す材料で構成され、シート全体がエラストマー的挙動を示すと共に通気性を有する立体シート材料を提案した(特許文献2参照)。しかし、この立体シート材料も、良好な感触を得るためには目付を比較的大きくしなければならなかった。
特開平9−273061号公報 特開2002−187228号公報
本発明の目的は、比較的低い目付でも良好な感触及び良好な経血等の色の隠蔽性が発現される立体不織布を提供することにある。
本発明は、少なくとも第1層と第2層とを有し、第1層と第2層とが所定パターンの接合部によって部分的に接合されており、第1層に、分割型複合繊維が20質量%以上含まれており、第1層は、第2層の収縮により前記接合部以外の部分が隆起して凸部を形成しており、該分割型複合繊維には、構成樹脂間が分割離間した部分が生じている立体不織布を提供することにより前記目的を達成したものである。
また本発明は、前記立体不織布の好ましい製造方法として、分割型複合繊維を含む第1層用の不織布を形成し、第1層用の不織布とは別に形成した第2層用の不織布又は繊維ウエブと第1層用の不織布とを重ね合わせ、両者を所定パターンで部分的に接合して積層不織布とした後、該積層不織布の第2層部分を収縮させる立体不織布の製造方法を提供するものである。
更に本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を有する吸収性物品において、前記表面シートとして請求項1記載の立体不織布を用い且つ該立体不織布における前記第1層の側を肌対向側として配した吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、比較的低い目付でも良好な感触が発現される立体不織布が得られる。
また本発明によれば、良好な感触及び良好な経血等の色の隠蔽性が発現される吸収性物品が得られる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の立体不織布10は、第1層1及びこれに隣接する第2層2とを有している。第1層1及び第2層2は、互いに積層されて所定パターンの接合部3で部分的に接合されている。
本実施形態における接合部3は、いわゆる千鳥状のパターン〔図4(a)参照〕で散点状に配されており、個々の接合部3は、それぞれ平面視円形で不連続に形成されている。接合部3は、図2に示すように、圧密化されており、立体不織布10における他の部位に比して厚みが小さく且つ密度が高くなっている。
接合部3は、例えば熱エンボス、超音波エンボス、高周波エンボス、接着剤による接着などの各種接合手段によって形成される。本実施形態における接合部3は円形のものであるが、接合部3の形状は、円形の他、楕円形、三角形、矩形又はこれらの組み合わせ等であってもよい。また接合部3を、連続した形状、例えば直線や曲線などの線状、格子状等に形成してもよい。接合部3の形成パターンの他の例を図4(b)〜図4(d)に示した。
第1層1は、第2層2との接合部3以外の部分が、立体不織布1の第1層1側の面側に隆起して凸部4を形成している。即ち、図1及び図2に示すように、第1層1における、接合部3同士間に位置する部分(詳細には、四隅部に接合部3を有する矩形状部分)が凸状をなしている。各凸部4の内部は、第1層1を構成する繊維で満たされている。
凸部4は、接合部3を形成するための処理(熱エンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等)のみによって生じたものではなく、後述する第2層2の収縮により接合部3間が隆起して生じたものである。換言すれば、第2層2を収縮させることにより、接合部3を形成した後の積層不織布(製造中間体)に比較して、接合部3部分の厚みtに対する凸部4部分の厚みTの比(T/t)が増大している。隆起には、隆起の程度が増大することも含まれる。
第2層2を収縮させて第1層1の一部を隆起させてあることは、第1層中に含まれる分割型複合繊維には曲げ応力が加わっていることを意味しており、その曲げ応力により第1層中の分割型複合繊維には、構成繊維間の分割離間が良好に生じている。また、第2層2が熱により収縮する場合、第1層1にも熱がかかり分割繊維を構成する樹脂成分の熱特性(軟化・溶融)により、さらに構成繊維間の分離を進めることができる。これにより、不織布中の繊維充填密度としては変わらないが、見かけの繊維本数が増大するため、比較的低い目付にしても良好な感触及び良好な経血等の色の隠蔽性を達成することができる。
経血等の色の隠蔽性とは、一面側から他面側に色の付いた液を透過させた後に、該一面側から見てその液の色を見えにくくできる性質である。
立体不織布10は、接合部3部分の厚みtに対する凸部4部分の厚みTの比(T/t)が、液の吸収性(液引込み性や表面液残り)、隠蔽性、風合い、触感、毛羽立ちの観点から30〜150、特に40〜100であることが好ましい。
第1層1及び第2層2は、それぞれ繊維集合体から構成されている。本明細書において、繊維集合体は、不織布化していない繊維ウエブや、不織布を含む概念である。
第1層1には、分割型複合繊維が20質量%以上、好ましくは30質量%以上含まれている。
第1層1中の分割型複合繊維の含有量が20質量%未満であると、分割型複合繊維の構成樹脂間を分割離間させることによる見掛けの繊維量の増大効果が充分に得られず、低目付で良好な感触及び/又は隠蔽性を実現することが困難となる。
第1層1は、分割型複合繊維100%からなるものでも良いが、第1層1中の分割型複合繊維の含有量は80質量%以下、特に70質量%以下であることが、第1層1側の表面を摩擦することによる毛羽立ちや毛羽抜けを効果的に防止できるので好ましい。例えば、立体不織布10を例えば吸収性物品の表面シートとして用い、且つ第1層1の側を肌当接側にして配した場合等に、着用者との摩擦に起因する毛羽立ちや毛羽抜けを防止することができる。
本実施形態で用いた分割型複合繊維5は、図3(a)に示すように、互いに異なる2種類以上の樹脂51,52から構成され、各樹脂51,52が、繊維5の長手方向に連続的に配されており且つ繊維5の周方向に交互に配されている繊維であり、熱的作用及び/又は機械的作用によって各樹脂間が分割離間可能なものである。
分割型複合繊維5は、低融点樹脂51と、該低融点樹脂51よりも融点の高い高融点樹脂52とを構成樹脂とし、4分割〜32分割可能な繊維であることが好ましく、特にコスト、生産性、分割性の点で6分割〜16分割可能な繊維であることが好ましい。
低融点樹脂としては、その融点が100〜150℃程度のものが好ましく用いられる。その例としては、特開平9−273061号公報の段落〔0013〕に記載のものが挙げられる。高融点樹脂としては、その融点が150〜260℃程度のものが好ましく用いられる。その例としては、特開平9−273061号公報の段落〔0014〕に記載のものが挙げられる。高融点樹脂の融点は、低融点樹脂の融点よりも100〜150℃程度高いことが好ましい。
低融点樹脂と高融点樹脂との好ましい組み合わせとしては、低融点樹脂/高融点樹脂が、低融点ポリプロピレン(PP)/ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)/ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)等が挙げられる。
分割型複合繊維は、その繊度が1〜15dtex、特に2〜8dtexであることが、不織布製造時の開繊性やカード性が良好であるため、これら加工性の点から好ましい。
第1層1中の分割型複合繊維は、立体不織布を低目付としても充分な強度が得られるようにする観点及び/又は毛羽立ちや毛羽抜けを防止する観点から、繊維の交点において熱融着していることが好ましい。繊維の交点は、分割型複合繊維同士の交点と、他の繊維を含有させる場合における、分割型複合繊維と他の繊維との交点とがあるが、何れかの交点において熱融着していることが好ましい。
低融点樹脂及び高融点樹脂からなる分割型複合繊維は、低融点樹脂が熱収縮性を有するものであることが好ましい。その場合、立体不織布の状態では、低融点樹脂が繊維の長手方向に熱収縮している。
低融点樹脂が熱収縮性を有していると、立体不織布の製造工程において、分割型複合繊維の構成樹脂を分割離間させ易く、前述のように熱融着の工程と同時に行なえるため設備的に簡易な手段で、容易に見掛けの繊維量を増大させることができる。
また、低融点樹脂が熱収縮性を有していると、図3(b)に示すように、熱処理により、熱収縮して凝集した低融点樹脂51によって高融点樹脂52が覆われ、それによって構成樹脂間が完全に分割離間するのを抑制された部分53と、低融点樹脂の存在量が低下して構成樹脂間の分割離間が促進された部分54とを、分割型複合繊維の長手方向に混在状態に生じさせることができる。そして、分割離間が抑制された部分53同士又は該部分53と他の熱融着性繊維との強固に熱融着された熱融着点55が生じることによって、毛羽立ちや毛羽抜けの発生を防止することができる。また、分割離間が促進された部分54によって見掛けの繊維量が増大する。そのため、低目付であっても、感触及び/又は色の隠蔽性の良好な立体不織布が得られる。
また分割型複合繊維は、その構成樹脂の少なくとも一つに親水化剤が練り込まれて親水性を有していることが好ましい。親水化剤を練り込むことで親水性に耐久性が付与され、立体不織布10を、吸収性物品の表面シートや表面シートと吸収体との間に配置するセカンドシートとして用いる場合に、液が繰り返し透過しても親水性が低下しにくくなる。これにより、通液性を安定して発現させることができる。
特に、分割型複合繊維は、その構成樹脂の少なくとも一つに親水化剤を練り込むと共に分割型複合繊維の表面に該親水化剤と同一又は異なる親水化剤を施すことで、親水性に一層の耐久性が付与される。
分割型複合繊維の構成樹脂に練り込む親水化剤は、水酸基、カルボニル基、カルボキシル基、スルホン基などの親水基を有する化合物であればよい。例えば脂肪酸グリセリド、アルキコキシ化アルキルフェノール、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、脂肪酸ジエタノールアミド等の非イオン界面活性剤が挙げられる。
一方、分割型複合繊維の表面に施す親水化剤としては、例えば硫酸エステル塩基、C8〜C30のアルキルリン酸エステル塩基、スルホン酸塩基等を含むアニオン系活性剤、ベタイン活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ソルビタンモノオレートやポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン、アルキロールアミド型化合物とポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサンとの配合物、ポリグリセリン脂肪酸エステル或いはこれとポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサンとの配合物、ポリエーテルポリエステルブロック共重合体或いはこれとポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサンとの配合物、炭素数28以上の炭化水素基を疎水基とする界面活性剤とポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサンとの配合物が挙げられる。
また分割型複合繊維は、その構成樹脂の少なくとも一つが親水性の樹脂であることが好ましい。構成樹脂の少なくとも一つ、好ましくは全部に、親水性の樹脂を用いることで、親水化剤を練り込んだ場合と同様又はそれ以上に、親水性に耐久性を付与でき、親水化剤を練り込んだ場合と同様に、通液性を安定して発現させることができる。親水性樹脂を用いた分割型複合繊維も同様に、繊維の表面に該親水化剤と同一又は異なる親水化剤を施すこともできる。
親水性の樹脂としては、例えばエチレン・ビニルアルコール共重合体などのポリビニルアルコール系樹脂。ポリエチレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、親水性ビニルモノマー等の共重合による物やスルホン酸金属塩含有などの親水性PET樹脂類。改質アクリレートやアクリル系樹脂。例えば酢酸ビニルをグラフト重合したナイロンなどポリアミド系樹脂。また、前述の親水化剤を練り込んだ親水ポリオレフィン系樹脂、酢酸セルロース樹脂、ポリ乳酸樹脂、ポリカプロラクトン樹脂等が挙げられる。これらの中でもポリビニルアルコール系樹脂や親水PET系樹脂等が好ましい。
尚、低融点樹脂と高融点樹脂とからなる分割型複合繊維の場合、高融点樹脂が、親水性の樹脂であることが熱処理後に繊維形状が維持されるため、液の引込みや吸収性の安定性、繰り返しの吸収性発現の観点から好ましい。低融点樹脂が親水性の樹脂である場合、熱によって溶融、軟化させながら分割剥離すると、樹脂が収縮や凝集するため、不織布内の低融点親水樹脂と液との接触面積が減少するため、高点融点樹脂の場合より低下するが、表面ドライ感を重視する設計の場合は有効である。
本実施形態の立体不織布10は、その製造工程に第2層2を収縮させる工程を有しており、第2層2を収縮させる手段として、第2層2中に、熱収縮性繊維を含有させてある。立体不織布10の状態では、熱収縮性繊維はその多くが収縮した状態であるが、充分に収縮していない状態のもの等が残っていても良い。本明細書においては、収縮しているか否かを問わずに、熱収縮性繊維という。
熱収縮性繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが好ましく用いられる。特に潜在捲縮性繊維が、不織布のやわらかさや風合い、伸縮性や弾性発現の観点から好ましい。
潜在捲縮性繊維は、加熱される前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許2759331号明細書に記載のものが挙げられる。
第2層2中の熱収縮性繊維(特に潜在捲縮性繊維)の含有量は、立体形状の成形性や伸縮性、弾性、不織布生産性や加工性の観点から、50〜100質量%、特に70〜100質量%であることが好ましい。
第1層1中には、分割型複合繊維以外の繊維が含まれていても良い。第1層1中に含有させる分割型複合繊維以外の繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなる熱融着繊維が挙げられる。このような熱融着繊維としては、分割型複合繊維の低融点樹脂の融点と同程度又はそれよりも低い融点を有する樹脂もしくは同種の樹脂から構成されるものを用いることが、分割型複合繊維との融着の点から好ましい。そのような繊維としては、例えばポリエチレン系繊維やポリプロピレン系繊維、ポリエチレンテレフタレート系繊維、ポリアミド系繊維が挙げられる。また、芯鞘型複合繊維やサイドバイサイド型複合繊維を用いることもできる。これらの複合繊維を用いる場合には、その低融点樹脂として、分割型複合繊維の低融点樹脂の融点と同程度又はそれよりも低い融点を有する樹脂もしくは同種の樹脂が用いられることが前述した理由と同様の理由から好ましい。
熱可塑性ポリマー材料からなる熱融着性繊維(分割型複合繊維を除く)の第1層1中の含有量は0〜80質量%、特に20%〜70質量%であることが好ましい。
第1層1を構成する繊維は、実質的に熱収縮性を有しないか、又は収縮性がある場合上述した第2層2中の熱収縮性繊維の収縮開始温度以下では前記熱収縮性繊維よりも収縮率が低いものであることが好ましい。
第2層2中には、熱収縮性繊維以外の繊維が含まれていても良い。第2層2中に含有させる熱収縮性繊維以外の繊維としては、上述した熱可塑性ポリマー材料からなる熱融着性繊維や、第1層1中に含有させた分割型複合繊維と同様の分割型複合繊維が挙げられる。
第2層中に分割型複合繊維を含有させる場合その含有量は、第1層中の分割型複合繊維の含有率よりも低いことが好ましく、特に第2層中の含有量が5〜60質量%、特に10〜40質量%であることが収縮による立体形状の形成性と不織布の液の引込み性や拡散性を向上する点と、見かけの繊維量が上がるため隠蔽性を上げられる点から好ましい。
第2層中の熱可塑性ポリマー材料からなる熱融着性繊維(分割型複合繊維を除く)の含有量は5〜50質量%、特に10〜30質量%であることが不織布の強度や伸びをある程度抑制できるのでハンドリング性や加工性の点から好ましい。
立体不織布全体として見た場合、分割型複合繊維の含有量は、立体不織布中5〜80質量%、特に10〜60質量%であることが収縮による立体構造の形成や液の引込み、吸収性、拡散性及び風合いの各特性や機能を最適に発現する点から好ましい。また、その他の熱融着性繊維(分割型複合繊維を除く)の含有量は、立体不織布中5〜70質量%、特に10〜55質量%であることが立体構造の形成性を妨げず、風合いと強度バランスの点から好ましい。
本実施形態の立体不織布10においては、第1層1及び/又は第2層2に、前述した分割型複合繊維、熱収縮性繊維及び熱融着繊維に加えて、コットン、羊毛などの天然繊維、アクリル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン、キュプラ、アセテート等の再生繊維、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系繊維などの他の種の繊維を含有させてもよい。これらの繊維は、立体不織布10の重量に対して30質量%程度以下、好ましくは20質量%程度以下の量で含有させることができる。
本実施形態の立体不織布10は、上述した構成を有するため、比較的低い目付でも良好な感触及び良好な経血等の色の隠蔽性が発現される。
本発明の立体不織布は、その目付が30〜100g/m2、特に40〜80g/m2であることが、吸収性物品の表面材として用いたときの液の吸収性と透過性のバランスが良く、また、コストの点からも好ましい。
また、立体不織布10は、KESの圧縮特性において、圧縮仕事量の値が、1〜2(gf・cm/cm2)、特に1.2〜1.8(gf・cm/cm2)であることが、吸収性物品の表面材として、肌への負荷が小さく柔らかい。また、適度な反発性を維持するため、表面材としての液の透過性、液戻りの抑制など吸収性と前記風合いのバランスの点から好ましい。
KES圧縮特性の圧縮仕事量の値は、以下のようにして測定される。
KESFB3(カトーテック株式会社製)を用いた。長さ2.5cm×幅2.0cm以上の試料を準備し測定台にのせ、面積2cm2の円形平面をもつ鋼板の圧縮子で圧縮速度20μm/secにて、圧縮最大荷重50gf/cm2まで圧縮した。試料は第1層が上面になるように置き圧縮した。この時、圧縮荷重0.5gf/cm2から最大荷重時までの圧縮荷重の変化を積分することにより、圧縮仕事量が求められる。測定は3回行ない平均値を求めた。
また、立体不織布10は、単位坪量当たりの隠蔽率が1.20〜1.70、特に1.25〜1.60であることが、液の透過性と隠蔽性のバランスが良好で、吸液後のドライ感の点から好ましい。
単位坪量当たりの隠蔽率は、以下のようにして測定される。
簡易型分光色差計NF333(日本電色工業株式会社製)を用い、L値、a値、b値を測定した。測定の設定は、視野角2°、光源Cで、赤色の基準版を用い、その上に、第1層側を上にして試料を置き測定した。測定は3回行ない、平均値を求めた。この中で、白さをあらわすL値を隠蔽率とした。一方、試料の坪量を測定し、前記隠蔽率の値を坪量で割り算し、単位坪量当たりの隠蔽率を算出した。
また、立体不織布10は、その厚みが0.5g/cm2荷重下において1.0〜4.0mm、特に1.5〜3.0mmであることが、十分な嵩高さが発現する点から好ましい。0.5g/cm2荷重下の厚みは、立体不織布10に軽くタッチし始めたときの厚みにほぼ相当する。0.5g/cm2荷重下の立体不織布10の厚みは、特開平8−246321号公報の段落〔0063〕の記載に従い測定される。
次に、本実施形態の立体不織布10の好ましい製造方法について説明する。
先ず、第1層1及び第2層2を構成する繊維ウエブを製造する。両繊維ウエブは、それぞれ、例えばカード機を用いたカード法、紡糸ノズルから紡出された溶融状態の繊維をイジェクタで延伸しコンベアベルト上に堆積させる方法、エアレイド法などによって形成することができる。
次いで、第1層用の繊維ウエブに、熱処理を施し、構成繊維の交点を熱融着させて不織布化する。熱処理は、ドットや線状の各種パターンを持ったヒートエンボスロールやスムースロールで熱や超音波により繊維同士を圧着する方法、熱風を透過させて繊維同士を融着するエアスルー法等を用いることもできるが、熱風を透過させる方法、即ちエアースルー法が好ましい。エアースルー法によれば、分割型複合繊維に、低融点樹脂の熱収縮による凝集が生じやすく、高融点樹脂と低融点樹脂が離間しやすくなり、繊維の分割が促進する。
次いで、得られた第1層用の不織布を、上述した第2層用の繊維ウエブ又はこれに不織布化処理を施して得た第2層用の不織布と重ね合わせ、凹凸ロールと平滑ロールとの組み合わせからなる熱エンボスロール装置等を用いて、これらを所定のパターンで部分的に接合させる。これにより、所定パターンの接合部3が形成された積層不織布が得られる。
得られた積層不織布に対して、第2層2部分(第2層となる部分)に含まれた熱収縮性繊維が熱収縮を開始する温度以上の熱処理を施して、該積層不織布の第2層部分を熱収縮させる。
この熱収縮により、積層不織布の第1層部分(第1層となる部分)の接合部3間に位置する部分が、第1層側に隆起して凸部4を形成する。また、それと同時に、第1層部分に含まれていた分割型複合繊維に再び熱がかかり低融点樹脂が軟化又は再凝集や収縮が起こると共に、分割繊維に曲げ応力も発生し、分割型複合繊維の構成樹脂間の分割離間がより一層生じやすくなりる。特に熱融着した繊維の交点以外の部分に構成繊維間の分割離間が生じる
第2層を熱収縮させるための熱処理の温度は、収縮繊維の収縮開始温度より高く、収縮繊維の融着温度より低いことが、立体不織布の風合いの点から好ましい。また、分割型複合繊維を構成する低融点樹脂の融点は収縮繊維の融着温度より低い場合、分割離間が促進するので好ましい。
第2層を収縮させるには、例えば卓上型の恒温乾燥機や、熱接着不織布を製造する際に用いられるエアスルー熱処理機などが用いられる。
本実施形態の立体不織布の製造方法によれば、分割繊維に加わる熱工程が多く、しかも変形する応力を工程の中で与えられるため、繊維の分割離間が促進し易い。このため、比較的簡易な方法で分割離間させることができると共に、柔らかく、風合いの良い、不織布を製造することができる。また、繊維に酸化チタンなどの無機粒子を多く含有しなくとも隠蔽性の高い不織布を製造できる。
第2層を熱収縮させる際の第2層の熱収縮率は、熱収縮のコントロール、風合い、加工性、コストなどの点から、20〜90%、特に40〜80%とすることが好ましい。熱収縮率は面積収縮率であり、収縮前の基準面積S0 、基準面積の収縮後の面積S1 から下記の式(1)にて求められる。
収縮率=(S0 −S1 )/S0 ×100 (1)
立体不織布10は、例えば生理用ナプキンや使い捨ておむつなどの吸収性物品の表面シート、該吸収性物品における吸収体と表面シートの間に配置されるセカンドシート、あるいはシートの中に部分的に保液性や徐放性を持たせたスキンケアシートや清掃シートなどとして好適に用いられる。清掃シートとして用いた場合には汚れのかきとり性が優れている。また、スキンケアシートとして用いた場合には、肌への良好な感触が得られる。特に、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を有する吸収性物品における前記表面シートとして立体不織布10を用い、且つ該立体不織布10における第1層1の側を肌対向側として配することで、良好な感触及び良好な経血等の色の隠蔽性が発現され、しかも、違和感の少ない、使用感、ドライ感に優れた吸収性物品が得られる。
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態の立体不織布10は第1層1及び第2層2から構成される二層構造であったが、これに代えて、第2層の第1層とは反対側の面側に1又は2以上の層を備えた三層構造以上の多層構造であってもよい。
図1は、本発明の立体不織布の一実施形態として立体不織布を示す斜視図である。 図2は、図1の立体不織布における、複数の凸部の各頂部を通る縦方向断面(I−I断面)が模式的に示されている。 図3は、分割型複合繊維を示す図で、図3(a)は構成繊維間が分割離間していない繊維単独の状態を示し、図3(b)は図1の立体不織布中における状態を模式的に示す説明図である。 図4は、立体不織布の接合部の形成パターンを示す平面図であり、図4(a)は、図1に示す立体不織布のパターンであり、図4(b)〜図4(d)は、他の例を示す図である。
符号の説明
1 第1層
2 第2層
3 接合部
4 凸部
5 分割型複合繊維
51,52 構成樹脂
10 立体不織布


Claims (4)

  1. 少なくとも第1層と第2層とを有し、第1層と第2層とが所定パターンの接合部によって部分的に接合されており、第1層に、分割型複合繊維が20質量%以上含まれており、第2層には、潜在捲縮性繊維が含まれており、第2層は、該潜在捲縮性繊維が捲縮を発現して収縮しており、第1層は、第2層の収縮により前記接合部以外の部分が隆起して凸部を形成しており、
    前記分割型複合繊維は、低融点樹脂と、該低融点樹脂よりも融点の高い高融点樹脂とを構成樹脂として有し、該低融点樹脂が該分割型複合繊維の長手方向に熱収縮しており、該低融点樹脂と該高融点樹脂との間が分割離間した部分が生じており、且つ該分割型複合繊維の該低融点樹脂と該高融点樹脂との間が離間することなく該分割型複合繊維同士の交点又は該分割型複合繊維と他の繊維との交点が熱融着された熱融着点を有しており、
    前記分割型複合繊維は、前記高融点樹脂に親水化剤が練り込まれているか、又は該高融点樹脂が親水性の樹脂である、立体不織布。
  2. 請求項1記載の立体不織布の製造方法であって、
    分割型複合繊維を含む第1層用の不織布を形成し、第1層用の不織布とは別に形成した第2層用の不織布又は繊維ウエブと第1層用の不織布とを重ね合わせ、両者を所定パターンで部分的に接合して積層不織布とした後、該積層不織布の第2層部分を収縮させる立体不織布の製造方法。
  3. 前記第1層用の不織布を、分割型複合繊維を含む繊維ウエブにエアースルー法による熱処理を施して形成する請求項記載の立体不織布の製造方法。
  4. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を有する吸収性物品において、前記表面シートとして請求項1記載の立体不織布を用い且つ該立体不織布における前記第1層の側を肌対向側として配した吸収性物品。
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