JP2023054943A - 吸収性物品用の表面シート - Google Patents

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Abstract

【課題】肌触りの良さを実感できる吸収性物品用の表面シートに関する。【解決手段】吸収性物品用の表面シートは、肌側面に複数の中実な凸部を有する。凸部は、第1方向及び第2方向に沿って配された複数の接合部によって囲われている。表面シートは、それぞれ第2方向に沿って延在し、第1方向に沿って交互に配される第1接合部存在領域と第1接合部不存在領域とを有する。表面シートは、1つの第1接合部存在領域と1つの第1接合部不存在領域とからなる第1の要素を1つ以上含む第1の繰り返しユニットを有する。第1の繰り返しユニットにおける、第1接合部存在領域の第1方向の長さの総和に対する第1接合部不存在領域の第1方向の長さの総和の割合である第1の割合は30%以下である。表面シート全体の面積に対する接合部の面積率は20%以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、吸収性物品用の表面シートに関する。
従来、生理用ナプキン等の吸収性物品の表面シートとして、着用者の肌に当接される面にエンボス加工を施し、凹凸を形成したものが知られている(例えば特許文献1)。凹凸を有する表面シートによれば、凹凸の存在により、着用者の肌との接触面積を低減させることが可能となり、濡れやムレを低減して肌かぶれを防止し、着用者に対して肌触りの良さを実感させることができる。
特開2015-186543号公報
凹凸を有する表面シートでは、着用中に高荷重が付加されて凸部が潰れることがある。この場合、肌の動きに対し凸部が柔軟に変形しにくくなる。凹凸構造を有する吸収性物品用の表面シートとして、高荷重条件においても凸部が潰れにくい表面シートが望まれている。
本発明の課題は、凹凸構造を有し、着用者の肌と表面シートとが密着する着用状態においても、凸部が潰れにくい吸収性物品用の表面シートに関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品用の表面シートは、肌側に配置される第1層と非肌側に配置される第2層が積層され、部分的に接合された積層シートであって、互いに直交する第1方向と第2方向と厚み方向とを有する。
上記表面シートは、肌側面に、複数の中実な凸部を有する。上記凸部は、第1方向及び第2方向に沿って配された複数の接合部によって囲われている。
上記表面シートは、第1接合部存在領域と、第1接合部不存在領域とを有する。上記第1接合部存在領域は、第2方向に沿って延在し、少なくとも1か所以上で上記接合部が存在する。上記第1接合部不存在領域は、第2方向に沿って延在し、上記接合部が存在しない。上記第1接合部存在領域と上記第1接合部不存在領域とは第1方向に沿って交互に配されている。
上記表面シートは、1つの前記第1接合部存在領域と1つの前記第1接合部不存在領域とからなる第1の要素を1つ以上含む第1の繰り返しユニットを有する。
上記第1の繰り返しユニットにおける、上記第1接合部存在領域の第1方向の長さの総和に対する上記第1接合部不存在領域の第1方向の長さの総和の割合である第1の割合は30%以下である。
上記表面シート全体の面積に対する上記接合部の面積率は20%以下である。
以上のように、本発明の吸収性物品用の表面シートによれば、肌触りの良さを実感できる表面シートとすることができる。
本発明の実施形態に係る表面シートを備える吸収性物品を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る表面シートの模式斜視図である。 上記表面シートを示す模式平面図である。 上記表面シートを示す模式平面図であり、接合部及び凸部の配置を説明する図である。 上記表面シートの接合部の寸法例、凸部の底部を説明するための部分拡大平面図である。 (A)は図3の線VIA-VIAで切断した上記表面シートが有する高凸部の第1方向Xに沿って切断した模式断面図であり、(B)は図3の線VIB-VIBで切断した上記表面シートが有する高凸部の第2方向Yに沿って切断した模式断面図であり、(C)は図3の線VIC-VICで切断した上記表面シートが有する低凸部の第1方向Xに沿って切断した模式断面図である。 上記表面シート製造時の熱収縮工程を説明するための模式断面図であり、(A)は高凸部の第1方向Xに沿った模式断面図であり、(B)は高凸部の第2方向Yに沿った模式断面図である。 (A)は比較例1の表面シートを示す平面図であり、(B)は比較例2の表面シートを示す平面図である。 (A)は、本発明の実施例に係る表面シートを備えた吸収性物品と肌との擦れにくさの評価方法を説明する模式的な断面図であり、(B)は該評価を行う際に吸収性物品上に配置される錘の位置を示す図である。 上記実施例において引張試験機によって作成されたチャートの一例を示す図であり、縦軸が摩擦力、横軸が錘の変位(mm)を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
本発明の吸収性物品用の表面シートは、例えば吸収性物品としての生理用ナプキンの表面シートに用いられ、以下、生理用ナプキンを例にあげて説明する。
また、図面は、本発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
[ナプキンの全体構成]
本発明の吸収性物品用の表面シートを備える吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。なお、ナプキン1は、ウイング部Wを備えていなくてもよい。
ナプキン1及び該ナプキン1を構成する構成部材は、着用者の前後方向に対応する第1方向Xと、第1方向Xに直交する第2方向Yとを有する。第2方向Yは、着用者の左右方向に対応する。さらに、ナプキン1及び該ナプキン1を構成する構成部材は、第1方向X及び第2方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。
本明細書において、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側と表現することがある。
本明細書において、「平面視」とは、厚み方向Zから見た平面視を意味する。
本体Mは、第1方向Xに沿って延び、着用時に着用者の着衣の内面に固定される。本体Mは、後述する吸収体6を有しており、着用者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
ウイング部Wは、本体Mから第2方向Yの外方に大きく突出するように構成される。
ナプキン1は、吸収体6と、表面シート2と、裏面シート(図示せず)と、一対のサイドシート9と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート、吸収体6及び表面シート2が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び圧搾溝によるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。
吸収体6は、第1方向Xに沿って延び、表面シート2と裏面シートとの間に配置される。吸収体6は、液を表面シート2側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
表面シート2は、液透過性のシート材として構成され、吸収体6の厚み方向Z上方に配置される。図1及び図2に示すように、表面シート2の上面すなわち着用者の肌側の面を外表面2aとし、表面シート2の下面すなわち着用者の非肌側の面を内表面2bとする。外表面2aは、ナプキン1の着用時、着用者の肌と接触する面である。
表面シート2は、外表面2aに凹凸を有する凹凸構造のシートである。凹凸構造とすることにより、表面シート2と着用者の肌との接触面積を減らし、濡れ、蒸れを低減して、着用者の肌かぶれを防止するととも、肌と表面シート2とが密着する着用状態においても肌触りの良さを実感できる構成となっている。
表面シート2の詳細については後述する。
裏面シートは、吸収体6の厚み方向Z下方に配置される。裏面シートは、例えば周縁部において、表面シート2及びサイドシート9と接着剤、熱シール等によって接合される。裏面シートは、接着剤等によって吸収体6に接合されていてもよい。
裏面シートは、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
一対のサイドシート9は、ナプキン1の第2方向Y周縁に配置され、表面シート2を挟んで第2方向Yに相互に対向する。サイドシート9は、第2方向Y内方において接着剤等により表面シート2に接合される。サイドシート9の材料としては、表面シート2よりも親水性が小さいシート材料が好ましく、具体的には、表面シートよりも親水性の低い不織布、フィルム材料、及び不織布とフィルム材料のラミネート構造のシートが挙げられる。
図1に示すように、ナプキン1は、表面シート2と吸収体6が圧搾された、防漏溝8a及びデザインエンボス部8bをさらに備える。防漏溝8a及びデザインエンボス部8bは、表面シート2から吸収体6に向かって厚み方向Zに圧搾加工することによって形成され、表面シート2及び吸収体6が裏面シート側に向かって陥凹し、これらが熱融着等により一体化した構成を有する。
[表面シートの全体構成]
図2に示すように、表面シート2は、互いに直交する第1方向X、第2方向Y及び厚み方向Zを有する。
表面シート2の外表面2aは、ナプキン1の厚み方向Z外方に向かって突出する複数の凸部3を有する。各凸部3は、厚み方向Z下方に窪んだ凹部となる接合部4の間に形成される。凸部3は、接合部4間の厚み方向Zに隆起した領域と定義される。接合部4における肌側面(外表面)を、凸部3の厚み方向Zの高さを規定する際の基準の面(後述する基準面60に対応する。)とする。
表面シート2には、その全面に亘って凸部3が形成される。
図2に示すように、表面シート2は、第1層21と第2層22が積層され、第1層21と第2層22とが部分的に接合部4にて接合された積層シートである。
表面シート2を備えるナプキン1において、第1層21は肌側に位置し、第2層22は非肌側に位置する。表面シート2において、複数の凸部3は、第1層21側に形成される。
第1層21は、非熱収縮性繊維を含む。第2層22は、熱収縮性繊維を含む。
図6(A)~(C)に示すように、表面シート2の凸部3は、第1層21の非熱収縮性繊維層21aと、第2層22の熱収縮性繊維層22aと、を含む。表面シート2では、凸部3の内表面2b側では熱収縮性繊維層22aが熱収縮した構成となり、外表面2a側では非熱収縮性繊維層21aが起立して盛り上がった構成となる。
一方、接合部4は、エンボスパターンで厚み方向Zに圧縮加工されて形成される。接合部4では、厚み方向Zにこれらの2層の繊維層が圧縮されている。つまり、接合部4は、凸部3よりも繊維密度が高い構成となる。
[表面シートの材料]
非熱収縮性繊維を含む非熱収縮性繊維層21aとしては、例えば、カード法によって形成されたウェブや嵩高な不織布が好ましく用いられる。カード法によって形成されたウェブは、不織布化される前の状態の繊維集合体である。嵩高な不織布としては、表面シート2に良好な風合いをもたらすことが可能であるとの観点から、エアスルー不織布、エアレイド不織布、レジンボンド不織布が好ましく用いられる。
熱収縮性繊維を含む熱収縮性繊維層22aとしては、カード法によって形成されたウェブや熱収縮性を有する不織布を用いることができる。具体的には、熱収縮性繊維層22aの構成繊維の熱収縮性繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが好適に用いられる。そのような繊維の例としては、潜在捲縮性繊維が挙げられる。潜在捲縮性繊維は、加熱される前においては、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、かつ所定温度で加熱することによって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。熱収縮性繊維である潜在捲縮性繊維は、例えば、収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維からなる。その例としては、特開平9-296325号公報や特許第2759331号公報に記載のものが挙げられる。
[表面シートの製造方法]
非熱収縮性繊維層21aを構成するシート材と、熱収縮性繊維層22aを構成するシート材とを積層し、エンボスパターンで圧縮して接合部4を形成する。これにより、図7(A)及び(B)それぞれの図における上側に位置する図に示すように、部分的に接合部4が形成された非熱収縮性繊維層21a及び熱収縮性繊維層22aからなる積層体が形成される。これと同時に、又はこの後に、積層体に熱を加えて、図7(A)及び(B)それぞれの図における下側に位置する図に示すように、熱収縮性繊維層22aを面内方向に熱収縮させ(熱収縮工程)、上記構成の表面シート2が作製される。該表面シート2では、熱収縮性繊維層22aの熱収縮により、非熱収縮性繊維層21aが起立して盛り上がった構成となる。
[表面シートの詳細構成]
(接合部の構成と配置)
図2に示すように、接合部4は、外表面2aが厚み方向Z下方に窪んでいる領域である。複数の接合部4は、第1層21と第2層22とが部分的にエンボス加工により接合されて構成される。
接合部4は、互いに形状が異なる、第1接合部41と、第2接合部42と、に区分される。
以下、第1接合部41と第2接合部42というように特に区別する必要がない場合は、単に接合部4という。
図2及び図3に示すように、第1接合部41は、第1方向Xの長さが第2方向Yの長さ以上であり、第1方向Xに沿って連続して延在する形状を有する。図3に示すように、第1接合部41は、V字状の2方向延出形状部41aと、逆V字状の2方向延出形状部41bと、これらを結ぶ第1方向Xに平行な矩形状の連結エンボス部41cと、からなる。2方向延出形状部41a及び41bは、先端が丸い円弧状を有する。
複数の第1接合部41は、第1方向X及び第2方向Yに沿って間欠配置される。
第2接合部42は、角が丸い2つの略矩形状部が、それぞれの中心を交点として、互いに90°の角度で交差したX字形状を有する。
複数の第2接合部42は、第1方向X及び第2方向Yそれぞれに沿って間欠配置される。
図4(A)に示すように、表面シート2は、複数の第1接合部存在領域51yと、複数の第1接合部不存在領域52yと、を有する。
第1接合部存在領域51yは、第2方向Yに平行に延在し、少なくとも1か所以上で接合部4が存在する領域である。
第1接合部不存在領域52yは、第2方向Yに平行に延在し、接合部4が存在しない領域である。
表面シート2において、第1接合部存在領域51yと、第1接合部不存在領域52yとは、第1方向Xに沿って交互に配される。換言すると、互いに隣接する1つの第1接合部存在領域51yと1つの第1接合部不存在領域52yとで第1の要素81を構成するとした場合、該第1の要素81が第1方向Xに沿って複数配される。
図4(A)において、第1接合部存在領域51yを粗のドットで示し、第1接合部不存在領域52yを密のドットで示している。
図2~図4に示すように、接合部4は、第2方向Yに沿って横列をなして間欠配置されている。
図4(A)に示すように、複数の第1接合部41は、第2方向Yに沿って第1接合部横列41Lyをなして並んでいる。複数の第2接合部42は、第2方向Yに沿って第2接合部横列42Lyをなして並んでいる。第1接合部横列41Lyと第2接合部横列42Lyは、第1方向Xに沿って交互に配列され、更に、第1接合部横列41Lyと第2接合部横列42Lyとの間には、接合部4が存在しない第1接合部不存在領域52yが位置している。
また、第1接合部横列41Ly内の第1接合部41と、該第1接合部横列41Lyと隣接する第2接合部横列42Ly内の第2接合部42とは、互い違いに配置されている。言い換えれば、隣接する横列の接合部同士は、横列内の各接合部の配置間隔の半分の間隔で第2方向Yにずれて配置されており、斜方格子状の千鳥配置となっている。
第1接合部存在領域51yには、第1接合部横列41Ly又は第2接合部横列42Lyが位置する。
第1接合部不存在領域52yには、接合部4が位置していない。
隣り合う第1接合部横列41Lyと第2接合部横列42Lyとの間には第1接合部不存在領域52yが存在しており、第1接合部横列41Lyと第2接合部横列42Lyとは、第1方向Xに離間して位置している。
図3及び図4(A)に示すように、表面シート2全体において、接合部4は、第1の繰り返しユニットUyが、第1方向Xに沿って繰り返された繰り返しパターンにより構成されている。
本発明において、第1の繰り返しユニットUyは、第1接合部存在領域51yと第1接合部不存在領域52Yとからなる第1要素を1つ以上含んで構成されている。図3、図4(A)に示す実施形態においては、第1の繰り返しユニットUyは、2つの第1接合部存在領域51yと2つの第1接合部不存在領域52yとを含む。より詳細には、第1の繰り返しユニットUyは、図4(A)上、上から下に向かって順に位置する、第2接合部横列42Lyが位置する第1接合部存在領域51yと、該第1接合部存在領域51yと隣接する第1接合部不存在領域52yと、該第1接合部不存在領域52yと隣接する第1接合部横列41Lyが位置する第1接合部存在領域51yと、該第1接合部存在領域51yと隣接する第1接合部不存在領域52yと、から構成される。
本実施形態では、表面シート2において、第1の繰り返しユニットUyは、2つの第1の要素81から構成されるといえる。
詳細には、図4(A)に示す例では、第1の繰り返しユニットUyは、第1の要素81Aと第1の要素81Bを有する。以下、第1の要素81A、第1の要素81Bというように特に区別する必要がない場合は、第1の要素81という。
第1の要素81Aは、第2接合部横列42Lyに対応する第1接合部存在領域51yと、図上、その下に位置する第1接合部不存在領域52yから構成される。
第1の要素81Bは、第1接合部横列41Lyに対応する第1接合部存在領域51yと、図上、その下に位置する第1接合部不存在領域52yから構成される。
第1の要素81Aにおける第2接合部横列42Lyを構成する第2接合部42の形状は、第1方向Xに長手方向を有する全体的に細長い形状である。これに対し、第2の要素81Bにおける第1接合部横列41Lyを構成する第1接合部41の形状は、第1方向Xの長さと第2方向Yの長さが同じ形状である。このように、第1の要素81Aと第1の要素81Bとは、第1の要素の構成に係る接合部4(41及び42)の形状が異なっている。
尚、第1の繰り返しユニットUyは、1つ以上の第1の要素81から構成することができる。
第1の繰り返しユニットUyは、表面シート2に第1方向Xに沿って繰り返しの接合部パターンを設ける際の、最小単位の接合部パターンである。
本実施形態では、更に、第1の要素81Aと第1の要素81Bとは、種類が異なっている。
本明細書において、「第1の要素の種類が異なる」とは、ある1つの第1の要素81を構成する第1接合部存在領域51yの第1方向Xの長さが、他の1つの第1の要素81を構成する第1接合部存在領域51yの第1方向Xの長さと異なることを意味する。このような形態の場合、ある1つの第1の要素81と他の第1の要素81とは種類が異なる、という。
本実施形態では、第1の要素81Bを構成する第1接合部存在領域51yの第1方向Xの長さは、第1の要素81Aを構成する第1接合部存在領域51yの第1方向Xの長さより長く形成され、両者は長さが異なる。尚、本実施形態では、第1の要素81Aを構成する第1接合部不存在領域52yの第1方向Xの長さは、第1の要素81Bを構成する第1接合部不存在領域52yの第1方向Xの長さと同じである。
このように、本実施形態では、第1の繰り返しユニットUyは、2つの第1の要素から構成されており、各々の第1の要素として、異なる2種類の第1の要素81(81A及び81B)から構成される。尚、第1の繰り返しユニットUyは、異なる3種類以上の第1の要素81から構成されていてもよい。
図4(B)に示すように、表面シート2は、複数の第2接合部存在領域53xと、複数の第2接合部不存在領域54xと、を有する。
第2接合部存在領域53xは、第1方向Xに平行に延在し、少なくとも1か所以上で接合部4が存在する領域である。
第2接合部不存在領域54xは、第1方向Xに平行に延在し、接合部4が存在しない領域である。
表面シート2において、第2接合部存在領域53xと、第2接合部不存在領域54xとは、第2方向Yに沿って交互に配される。換言すると、互いに隣接する1つの第2接合部存在領域53xと1つの第2接合部不存在領域54xとで第2の要素82を構成するとした場合、該第2の要素82が第2方向Yに沿って複数配される。
図4(B)において、第2接合部存在領域53xを粗のドットで示し、第2接合部不存在領域54xを密のドットで示している。
図2~図4に示すように、接合部4は、第1方向Xに沿って縦列をなして間欠配置されている。
図4(B)に示すように、複数の第1接合部41は、第1方向Xに沿って第1接合部縦列41Lxをなして並んでいる。複数の第2接合部42は、第1方向Xに沿って第2接合部縦列42Lxをなして並んでいる。第1接合部縦列41Lxと第2接合部縦列42Lxは、第2方向Yに交互に配列され、更に、第1接合部縦列41Lxと第2接合部縦列42Lxとの間には、接合部4が存在しない第2接合部不存在領域54xが位置している。
また、第1接合部縦列41Lx内の第1接合部41と、該第1接合部縦列41Lxと隣接する第2接合部縦列42Lx内の第2接合部42とは、互い違いに配置されている。言い換えれば、隣接する縦列の接合部同士は、縦列内の各接合部の配置間隔の半分の間隔で第1方向Xにずれて配置されており、斜方格子状の千鳥配置となっている。
第2接合部存在領域53xには、第1接合部縦列41Lx又は第2接合部縦列42Lxが位置する。
第2接合部不存在領域54xには、接合部4が位置していない。
隣り合う第1接合部縦列41Lxと第2接合部縦列42Lxとの間には第2接合部不存在領域54xが存在しており、第1接合部横列41Lyと第2接合部横列42Lyとは、第2方向Yに離間して位置している。
図3及び図4(B)に示すように、表面シート2全体において、接合部4は、第2の繰り返しユニットUxが、第2方向Yに沿って繰り返された繰り返しパターンにより構成される。
本発明において、第2の繰り返しユニットUxは、第2接合部存在領域53xと第2接合部不存在領域53xとからなる第1要素を1つ以上含んで構成されている。図3、図4(B)に示す実施形態においては、第2の繰り返しユニットUxは、2つの第2接合部存在領域53xと、2つの第2接合部不存在領域54xと、を含む。より詳細には、第2の繰り返しユニットUxは、図4(B)上、左から右に向かって順に位置する、第2接合部縦列42Lxが位置する第2接合部存在領域53xと、該第2接合部存在領域53xと隣接する第2接合部不存在領域54xと、該第2接合部不存在領域54xと隣接する第1接合部縦列41Lxが位置する第2接合部存在領域53xと、該第2接合部存在領域53xと隣接する第2接合部不存在領域54xと、から構成される。
第2の繰り返しユニットUxは、隣接する1つの第2接合部存在領域53xと1つの第2接合部不存在領域54xとを第2の要素82とした場合、2つの第2の要素82から構成されるといえる。
詳細には、図4(B)に示す例では、第2の繰り返しユニットUxは、第2の要素82Aと第2の要素82Bを有する。
第2の要素82Aは、第2接合部縦列42Lxに対応する第2接合部存在領域53xと、図上、その右に位置する第2接合部不存在領域54xから構成される。
第2の要素82Bは、第1接合部縦列41Lxに対応する第2接合部存在領域53xと、図上、その右に位置する第2接合部不存在領域54xから構成される。
第2接合部縦列42Lxを構成する第2接合部42の形状は第1方向Xに長手方向を有する全体的に細長い形状であるのに対し、第1接合部縦列41Lxを構成する第1接合部41の形状は第1方向Xの長さと第2方向Yの長さが同じ形状である。このように、第2の要素82Aと第2の要素82Bとは、第2の要素82の構成に係る接合部4(41及び42)の形状が異なっている。
本実施形態では、第2の要素82Aを構成する第2接合部存在領域53xの第2方向Yの長さは、第2の要素82Bを構成する第2接合部存在領域53xの第2方向Yの長さと同じである。第2の要素82Aを構成する第2接合部不存在領域54xの第2方向Yの長さは、第2の要素82Bの一部を構成する第2接合部不存在領域54xの第2方向Yの長さと同じである。尚、異なる2つの第2の要素82において、互いの第2接合部存在領域53xの第2方向Yの長さが異なってもよく、この場合、2つの第2の要素82は種類が異なるという。
尚、第2の繰り返しユニットUxは、1つ以上の第2の要素82から構成することができる。
第2の繰り返しユニットUxは、表面シート2に第2方向Yに沿って繰り返しの接合部パターンを設ける際の、最小単位の接合部パターンである。
このように、複数の第1接合部41と複数の第2接合部42とは、互いに、第1方向X及び第2方向Yで、互い違いになるように千鳥状に配置されている。
(凸部の構成)
図2に示すように、表面シート2において、凸部3は、複数の高凸部31と、複数の低凸部32と、に区分される。
高凸部31は、相対的に厚み方向Zの高さが高い凸部であり、低凸部32は、相対的に厚み方向Zの高さが低い凸部である。
高凸部31の厚み方向Zから見た平面形状は、例えば略楕円形状である。低凸部32の厚み方向Zから見た平面形状は、例えば高凸部31よりも面積の小さい略正円形状である。低凸部32の後述する底部の面積(底面積)は、高凸部31の底部の面積(底面積)よりも小さい。
高凸部31及び低凸部32は、いずれも、厚み方向Z外方に凸なドーム構造を有し、外表面が厚み方向Z外方に凸な曲面で構成される。
以下、高凸部31、低凸部32というように、特に区別する必要がない場合は、凸部3という。
また、表面シート2において、高凸部31は、低凸部32よりも、構成する繊維の繊維密度が低くなっている。より詳細には、高凸部31の非熱収縮性繊維層21aの繊維密度は、低凸部32の非熱収縮性繊維層21aの繊維密度よりも、低くなっている。
図2、図6(A)及び(B)に示すように、高凸部31の断面は、頂部34に向かって厚み方向Z外方に突出した形状を有する。高凸部31は、内部が構成繊維で満たされており、中実に構成されている。
頂部34は、高凸部31において厚み方向Zの高さが最大となる部分であり、高凸部31を厚み方向Zから平面視した場合に略中央部に位置する。頂部34は、例えば点状に構成されてもよいし、所定の面積を有した領域でもよい。
ここで、図6に示すように、接合部4における外表面2a及びそれを延在した仮想面を、凸部3の厚み方向Zの高さ、及び、後述する起立角度を規定する際の基準面60とする。基準面60は、平坦な面である。起立角度は、厚み方向Zに起立した起立部である非熱収縮性繊維層21aの厚み方向Zへの隆起状態を示すものである。起立角度が大きいほど起立性が高いといえ、着用時の加圧下(高荷重下)においてもより潰れにくい凸部3とすることができる。
高凸部31において、該基準面60から頂部34までの厚み方向Zの寸法を、高凸部31の高さHaと定義する。
高凸部31において、第1方向Xに沿った断面(図6(A)参照)における厚み方向Zに起立した起立部である非熱収縮性繊維層21aの起立角度を第1の起立角度θ1という。
高凸部31において、第2方向Yに沿った断面(図6(B)参照)における厚み方向Zに起立した起立部である非熱収縮性繊維層21aの起立角度を第2の起立角度θ2という。
本実施形態では、第1の起立角度θ1は、第2の起立角度θ2よりも大きく構成される。
低凸部32の第1方向Xに沿った断面は、図2及び図6(C)に示すように、頂部35に向かって厚み方向Z外方に突出した形状を有する。低凸部32も、高凸部31と同様に中実に構成されている。
頂部35は、低凸部32において厚み方向Zの高さが最大となる部分であり、低凸部32を平面視した場合に略中央部に位置する。頂部35は、例えば点状に構成されるが、所定の面積を有した領域でもよい。頂部35から基準面60までの厚み方向Zの寸法を、低凸部32の高さHbと定義する。低凸部32の高さHbは、高凸部31の厚み方向Zの高さHaよりも低い。
ここでは、低凸部32の第2方向Yに沿った断面の図示を省略しているが、本実施形態の表面シート2においては、低凸部32の第2方向Yに沿った断面における起立角度は、低凸部32の第1方向Xに沿った断面における起立角度より小さい。
起立角度とは、基準面60と壁部61とのなす角度をいう。
図6(A)(図6(B))に示すように、壁部61は、凸部3の第1方向Xに沿った断面(第2方向Yに沿った断面)における、凸部3の第1方向X(第2方向Y)における最も外側にある端点の接線に相当する。凸部の断面において、凸部3の上記端点近辺を円Оの一部とみなし、この円弧上に任意の3つの点を設定し、これら3つの点から円Оの中心を求め、端点における円Оの接線を求めることができる。そして、該接線を、起立角度を規定する際の壁部61とする。
第1方向Xに沿った凸部3の断面は次のように得ることができる。
すなわち、表面シート2を、凸部3と、該凸部3を間に介して第1方向Xにおけるその両側に位置する接合部4を含むように、ナイフ、カッター、剃刀等を用いて、切断面が潰れないように、厚み方向Zに切断する。この際、起立角度を求める対象となる凸部3を間に介してその両側に第2方向Yに沿って位置する2つの接合部4間の中心を通る第1方向Xに平行な仮想線上に沿って切断する。
第2方向Yに沿った凸部3の断面は次のように得ることができる。
すなわち、表面シート2を、凸部3と、該凸部3を間に介して第2方向Yにおけるその両側に位置する接合部4を含むように、ナイフ、カッター、剃刀等を用いて、切断面が潰れないように、厚み方向Zに切断する。この際、起立角度を求める対象となる凸部3を間に介してその両側に第1方向Xに沿って位置する2つの接合部4間の中心を通る第2方向Yに平行な仮想線に沿って切断する。
起立角度は、切断面をSEM(例えば、日本電子株式会社製、型番:JCM-6000Plus)又はマイクロスコープ(例えば、株式会社キーエンス製、型番:VHX-1000)を用いて適切な倍率で撮像し、その撮像した画像に基づいて、求めることができる。
尚、図6及び図7において、破線で示した接合部4は、図面上に、凸部3の奥側に位置する接合部4を示す。
(凸部の配置)
図4(A)に示すように、凸部3は、第2方向Yに沿って横列をなして並んでいる。
高凸部31は、第2方向Yに沿って高凸部横列31Lyをなして並んでいる。低凸部32は、第2方向Yに沿って低凸部横列32Lyをなして並んでいる。高凸部横列31Lyと低凸部横列32Lyは、第1方向Xに交互に配列されている。
また、高凸部横列31Ly内の高凸部31と、該高凸部横列31Lyと隣り合う低凸部横列32Lyの低凸部32とは、互い違いに配置されている。言い換えれば、隣接する横列の凸部同士は、横列内の各凸部の配置間隔の半分の間隔で第2方向Yにずれて配置されており、斜方格子状の千鳥配置となっている。
図4(B)に示すように、凸部3は、第1方向Xに沿って縦列をなして間欠配置されている。
高凸部31は、第1方向Xに沿って高凸部縦列31Lxをなして並んでいる。低凸部32は、第1方向Xに沿って低凸部縦列32Lxをなして並んでいる。高凸部縦列31Lxと低凸部縦列32Lxは、第2方向Yに交互に配列されている。
また、高凸部縦列31Lx内の高凸部31と、該高凸部縦列31Lxと隣り合う低凸部縦列32Lxの低凸部32とは、互い違いに配置されている。言い換えれば、隣接する縦列の凸部同士は、縦列内の各凸部の配置間隔の半分の間隔で第1方向Xにずれて配置されており、斜方格子状の千鳥配置となっている。
(凸部と接合部との位置関係)
図2~図4に示すように、複数の凸部3それぞれは、4つの接合部4により囲まれている。より詳細には、凸部3は、凸部3を間に挟んで第1方向Xに沿って位置する2つの接合部4と、凸部3を間に挟んで第2方向Yに沿って位置する2つの接合部4により囲まれている。これにより、第1方向Xに沿って位置する複数の各凸部3は、互いに、第1方向Xに沿って位置する接合部4によって、第1方向Xで独立した形態となっている。第2方向Yに沿って位置する複数の各凸部3は、互いに、第2方向Yに沿って位置する接合部4によって、第2方向Yで独立した形態となっている。
高凸部31は、第1方向Xに沿って隣り合って位置する2つの第2接合部42と、該2つの第2接合部42間の間隙を第2方向Yで挟むように第2方向Yに沿って隣り合って位置する2つの第1接合部41と、により囲まれる。
低凸部32は、第2方向Yに沿って隣り合って位置する2つの第2接合部42と、該2つの第2接合部42間の間隙を第1方向Xで挟むように第1方向Xに沿って隣り合って位置する2つの第1接合部41と、により囲まれる。
図5において、高凸部31の底部71及び低凸部32の底部72をそれぞれ破線で示している。
以下、高凸部31の底部71、低凸部32の底部72というように特に区別する必要がない場合は底部7という。
図5においては、図面を見やすくするために、凸部3の図示を省略しているが、4つの接合部4により囲まれた領域に凸部3が位置する。
本明細書において、凸部3の底部7を次のように定義する。
凸部3の底部7の外形は、基準面60上における、凸部3を囲んで位置する4つの接合部4により規定される部分であるとする。
4つの接合部4により規定される部分とは、1つの凸部3からみた第1方向X両側に位置する接合部4の該凸部3に最も近い端部と、該凸部3からみた第2方向Y両側に位置する接合部4の該凸部3に最も近い端部を結んだ部分であるとする。
凸部3の底部7を規定する接合部4の端部は、接合部4に対して第1方向X又は第2方向Yに平行な仮想線を引いた際の、該仮想線と接合部4との接点に対応する。該接点は、凸部3の底部7の端部を規定する。
凸部3の底部7における端部は、凸部3において、起立部である第1層21の非熱収縮性繊維層21aの起立基点といえる。
具体的に説明する。
図5に示すように、1つの高凸部31と、該高凸部31を間に挟んで第1方向X両側に位置する2つの第2接合部42と、該高凸部31を間に挟んで第2方向Y両側に位置する2つの第1接合部41と、からなるグループを第1グループとする。
第1グループにおいて、各第2接合部42に対して第2接合部42の高凸部31に近い側で接するように第2方向Yに平行な仮想線61yを引いた際に、該仮想線61yと第2接合部42との接点91を用いて、底部71の第1方向Xの端部71aを規定する。
図5に示す例では、1つの第2接合部42につき2つの接点91が設定されるので、この2つの接点91を結ぶ線分が底部71の第1方向Xの端部71aとなる。尚、接点が1つの場合は、該接点が底部7の端部となる。接点が3つ以上ある場合は、これら接点は同一直線上に位置するので、第2方向Yにおいて最も外側にある両側の2つの接点を結んだ線分が底部の端部となる。以下、同様である。
また、上記第1グループにおいて、各第1接合部41に対して第1接合部41の高凸部31に近い側に接するように第1方向Xに平行な仮想線61xを引いた際に、該仮想線61xと第1接合部41との接点92を用いて、底部71の第2方向Yの端部71bを規定する。図5に示す例では、1つの第1接合部41につき2つの接点92が設定されるので、この2つの接点92を結ぶ線分が底部71の第2方向Yの端部71bとなる。
図上、接点91及び92を黒点で示している。
これらの計8つの接点91及び92を結んで形成される領域が高凸部31の底部71となり、本実施形態では平面形状が八角形の底部71となる。
本実施形態では、平面視で、高凸部31の底部71は第1方向Xに長軸を有する長円に近い形状を有し、高凸部31は略長円状を有する。高凸部31の底部71の第1方向Xの端部71a付近、第2方向Yの端部71b付近は、凸部を形成する熱収縮工程での非熱収縮性繊維層21aの起立(隆起)の起立基点となる。
低凸部32の底部72についても高凸部31と同様に定義することができる。
図5に示すように、1つの低凸部32と、該低凸部32を間に挟んで第1方向X両側に位置する2つの第1接合部41と、該低凸部32を間に挟んで第2方向Y両側に位置する2つの第2接合部42と、からなるグループを第2グループとする。
該第2グループにおいて、各第1接合部41に対して第2接合部42の低凸部32に近い側に接するように第2方向Yに平行な仮想線62yを引いた際に、該仮想線62yと第1接合部41との接点93を用いて、底部72の第1方向Xの端部72aを規定する。
図5に示す例では、1つの第1接合部41につき2つの接点93が設定されるので、この2つの接点93を結ぶ線分が底部72の第1方向Xの端部72aとなる。
また、上記第2グループにおいて、各第2接合部42に対して第2接合部42の低凸部32に近い側に接するように第1方向Xに平行な仮想線62xを引いた際に、該仮想線62xと第2接合部42との接点94を用いて、底部72の第2方向Yの端部72bを規定する。図5に示す例では、1つの第2接合部42につき2つの接点94が設定されるので、この2つの接点94を結ぶ線分が底部72の第2方向Yの端部72bとなる。
図上、これら接点93及び94を黒点で示している。
これらの計8つの接点93及び94を結んで形成される領域が低凸部32の底部72となり、本実施形態では平面形状が八角形の底部となる。
本実施形態では、平面視で、低凸部32の底部72は正円に近い形状を有し、低凸部32は略正円状を有する。低凸部32の底部72の第1方向Xの端部72a付近、第2方向Yの端部72b付近は、凸部を形成する熱収縮工程での非熱収縮性繊維層21aの起立(隆起)の起立基点となる。
図6(A)に示すように、表面シート2において、高凸部31は、第1方向Xにおいて、第1接合部不存在領域52y、第1接合部存在領域51y、第1接合部不存在領域52yに亘って位置している。換言すると、高凸部31の底部71の第1方向Xの端部71a付近は、第1接合部不存在領域52yに位置している。
図6(B)に示すように、表面シート2において、高凸部31は、第2方向Yにおいて、第2接合部不存在領域54x、第2接合部存在領域53x、第2接合部不存在領域54xに亘って位置している。
尚、図2~図4、図8において、図面を見やすくするために、凸部3が配される位置を実際の構成とは異ならせている。
高凸部31及び低凸部32は、接合部4のエンボスパターンを調整することで形成することができる。具体的には、接合部4の区画する面積が大きい領域には高凸部31、接合部4の区画する面積が小さい領域には低凸部32を形成することができる。
また、凸部3の底部7において、第1方向Xに関して、第1接合部存在領域51yと第1接合部不存在領域52yとの比率を調整することで、第2方向Yに沿って接合部4を介して並ぶ複数の凸部3を、第2方向Yにおいて独立した形状とすることができる。同様に、第2方向Yに関して、第2接合部存在領域53xと第2接合部不存在領域54xとの比率を調整することで、第1方向Xに沿って接合部4を介して並ぶ複数の凸部3を、第1方向Xにおいて独立した形状とすることができる。
このように、表面シート12では、高凸部31及び低凸部32を容易に形成できる。
更に、接合部4の配置によって、凸部3の起立角度を調整することができる。
具体的には、図4(A)を参照して、表面シート2において、凸部3が、第1方向X及び第2方向Yに沿って配置される接合部4によって囲まれ、第1接合部存在領域51y(粗のドット領域)と、第1接合部不存在領域52y(密のドット領域)とを、第1方向Xに沿って交互に配置し、第1の繰り返しユニットUyにおける、第1接合部存在領域51yの第1方向Xの長さL1の総和に対する第1接合部不存在領域52yの第1方向Xの長さL2の総和の割合である第1の割合を30%以下となるように、接合部4が配置される。
これにより、高凸部31の起立性を高めることができ、潰れにくい凸部とすることができる。詳細については後述する。
尚、第1の割合は、表面シート2の第1方向Xにおける非エンボス率(非接合部率ともいう。)といえる。
図4(B)参照をして、表面シート2において、第2接合部存在領域53x(粗のドット領域)と、第2接合部不存在領域54x(密のドット領域)とを、第2方向Yに沿って交互に配置し、1つの第2の繰り返しユニットUxにおける、第2接合部存在領域53xの第2方向Yの長さL3の総和に対する第2接合部不存在領域54xの第2方向Yの長さL4の総和の割合である第2の割合は、上記第1の割合よりも大きくなっている。
ここで、第2の割合は、表面シート2の第2方向Yにおける非エンボス率(非接合部率ともいう。)といえる。
[作用効果]
上記したように、表面シート2では、第1接合部存在領域51yと、第1接合部不存在領域52yとは、第1方向Xに沿って交互に配され、第1方向Xにおける非エンボス率(第1の割合)が30%以下の範囲で存在している。これにより、複数の凸部3の一部である複数の高凸部31の起立性をより高めることができるとともに、中実構造の凸部3が潰れにくく、第1接合部不存在領域52y方向にせん断変形し易くなる。
それに加えて、高凸部31は、第1方向Xに沿って隣り合う一対の第2接合部42に挟まれ、かつ、第2方向Yに沿って隣り合う一対の第1接合部41によって挟まれ、かつ、第1接合部存在領域51yと第1接合部不存在領域52yとが第1方向Xに沿って交互に配されていることで、高凸部31の底部71の第1方向Xの端部71a付近は、第1接合部不存在領域52yに位置する。これにより、凸部の形状が第1方向Xに略対称形となり易く、表面シート2と着用者の肌との接触点を少なくすることが容易となり、通気性を良好にすることができるとともに着用者の肌との摩擦を低減することができる。なお、第1接合部不存在領域が高凸部31の第1方向X中央部に存在する場合は、高凸部31の頂部が第2方向Yに延びた形状となり、肌との接触面積が大きくなることがあるので、好ましくない。また、高凸部31の頂部が第2方向Yに延びた形状となることで、高凸部の頂部に段差ができ、肌触りの良さが低下しやすい。
また、第1の割合を上記範囲とすることで、表面シート2の構成材料として熱収縮性繊維を使用した場合は、表面シート2製造時の熱収縮工程において、高凸部31の第1方向Xの端部71a付近で集中して非熱収縮性繊維層21aがより厚み方向Zに起立して隆起しやすくなり、起立性を高めることができる。
凸部の起立性をより高めることで、加圧下(高荷重下)においても凸部が潰れにくく、また、よりせん断変形しやすい凸部とすることができる。
更に、表面シート2では、表面シート2全体の面積に対する接合部4の面積率は20%以下となっている。表面シート2において、接合部4は、圧着されて他の領域と比較して剛性が高い部分となる。このため、接合部4の面積率を20%以下とすることによって、柔らかな風合いの表面シート2とすることができ、肌触りの良さを向上させることができる。
ここで、接合部4には、表面シート2と吸収体6を一体的に接合する防漏溝8a及びデザインエンボス部8bは含まれない。すなわち、接合部4は、ナプキン1といった吸収性物品に用いられる前の状態の表面シート2単体での接合部4である。
表面シート2は、上記構成を備えることによって、柔らかい風合いを備えつつ、凸部3が潰れにくく、表面シート2の外表面2aに対して平面方向の外力が加わっても凸部3はいずれの方向にもせん断変形しやすくなっている。
このような表面シート2をナプキン1といった吸収性物品に適用した際、着用者から高荷重が加わっても、凸部3が潰れにくくなって表面シート2の凹凸構造が保持されやすく、凹凸構造による着用者の肌と表面シートとの接触面積の低減効果が維持される。これにより、濡れやムレを低減して肌かぶれを防止し、着用者に対して着用中継続して肌触りの良さを実感させることができる。加えて、着用者の肌とナプキン1が接している状態において、着用者が平面方向にずれるように動いた際に、着用者の肌からナプキン1に対し、平面方向に引きずるような力が付加され得るが、凸部3はせん断変形しやすくなっているので、肌の動きに追従しやすく、着用者の肌と表面シート2との間に作用する摩擦力が低減され、着用時に発生する擦れを抑制することができる。これにより、表面シート2と肌との擦れに起因する、かゆみやかぶれといった肌トラブルが抑制され、肌と表面シート2が密着する着用状態においても肌触りの良い表面シート2を備えるナプキン1とすることができる。
このように、本発明の表面シートは、吸収性物品の、着用者の肌に直接接する表面シートに好ましく適用され得る。
また、表面シート2は、大きさの異なる高凸部31と、低凸部32とを備えることが好ましい。
高凸部31は、低凸部32よりも、高さが高く、底面積(底部7の面積)が大きい。すなわち、高凸部31は、低凸部32と比べて、全体的に大きい構成となっている。高凸部31と低凸部32とは隣り合って配されている。
このように、表面シート2が高凸部31と低凸部32とを有することで、着用者の肌と表面シートとの接触面積がより低減される。これにより、濡れやムレがより低減され、より肌触りの良さを着用者に実感させることができる。加えて、着用者の肌と表面シート2との間に作用する摩擦力がより低減される。これにより、表面シート2と肌との擦れがより抑制され、滑らかな肌触りを実感できる表面シート2とすることができる。
更に、高凸部31は、低凸部32よりも、構成する繊維の繊維密度が低くなっていることが好ましい。これにより、表面シート2の液吸収性をより向上させることができる。
すなわち、低密度部となる高凸部31と高密度部となる低凸部32を設けることで、高凸部31と低凸部32との間で繊維密度勾配が付与され、高凸部31で吸液された液は、繊維密度勾配によって低凸部32に移行しやすくなる。これにより、表面シート12が液を素早く引き込むことができる。これにより、液排泄後においても、表面シート2の摩擦係数の上昇を抑制することができ、滑らかな肌触りを実感できる表面シート2とすることができる。
また、複数の凸部3のうちの一部である、複数の高凸部31それぞれを間に介して第2方向Yに沿って位置する一対の第1接合部41それぞれは、第1方向Xの長さが第2方向Yの長さよりも長く、第1方向Xに沿って連続して延在する形状を有することが好ましい。
このような構成によれば、各高凸部31は、図6(A)に示すように、第1方向Xに関して、第1方向Xに沿って順に隣接して位置する第1接合部不存在領域52y、第1接合部存在領域51y、及び第1接合部不存在領域52yに跨って位置する。つまり、高凸部31の第1方向Xの両端部付近が位置する一対の第1接合部不存在領域52yの間には第1接合部存在領域51yのみが位置し、第1接合部不存在領域52yは位置していない。
これにより、一対の第1接合部不存在領域52yの間に第1接合部不存在領域52yが位置する形態と比べて、表面シート2製造時の熱収縮工程によって、4つの接合部4により囲まれた領域では、一対の第1接合部不存在領域52yに位置する高凸部31の第1方向Xの両端部付近で集中して非熱収縮性繊維層21aが起立して盛り上がりやすくなり、より凸部の起立性を高めることができる。
また、第1方向Xに長手方向を有する高凸部31を囲む第1接合部41を第1方向Xに連続した第1方向Xに長い形状とすることで、表面シート2を適用した吸収性物品において着用者からの加圧に対してより潰れにくく凸部の保形性を良好なものとすることができる。
また、表面シート2において、複数の凸部3の一部である、複数の高凸部31それぞれは、第1方向Xの断面において、厚み方向Zに起立した起立部(非熱収縮性繊維層21a)の起立角度が80°以上であることが好ましい。
このように80°以上というように、起立部となる非熱収縮性繊維層21aの起立角度を大きくすることで、高凸部31はよりせん断変形しやすくなり、着用者の肌と表面シート2との間に作用する摩擦力がより低減され得る。
本実施形態の表面シート2を備えるナプキン1において、高凸部31は、低凸部32よりも高さが高いため、低凸部32よりも優先的に着用者の肌に接触しやすい。このように着用者の肌に接触しやすい高凸部31の起立角度を大きくし、せん断変形しやすい構成とすることで、着用者の肌と表面シート2との間に作用する摩擦力が低減され、着用時に発生する擦れを抑制することができる。
また、表面シート2において、上記第1の割合(表面シート2の第1方向Xにおける非エンボス率)を30%以下とすることに加えて、第2の割合(表面シート2の第2方向Yにおける非エンボス率)を第1の割合よりも大きくすることが好ましい。
このような構成によれば、高凸部31の起立部である非熱収縮性繊維層21aにおいて、第2方向Yの端部71b付近よりも、第1方向Xの端部71a付近の方が、より厚み方向Zに隆起しやすくなる。このため、高凸部31において、第2方向Yに沿った断面よりも第1方向Xに沿った断面の方が、起立性が高い(起立角度が高い)形態となり、高凸部31では、第2方向Yよりも第1方向Xの方がよりせん断変形しやすくなる。
ここで、ナプキン1においては、着用時に着用者の動きによってより擦れが発生しやすい方向は前後方向(第1方向X)である。表面シート2の、よりせん断変形しやすい第1方向Xがナプキン1における前後方向となるように表面シート2を配置してナプキン1を構成することにより、擦れやすい前後方向に、優先的に高凸部31が変形し、着用時の擦れをより効果的に低減することができる。
高凸部31において、第2方向Yよりも第1方向Xにせん断変形しやすくする観点から、第2の割合は、第1の割合よりも大きく、好ましくは、40%以上であり、より好ましくは50%以上であり、好ましくは80%以下であり、より好ましくは70%以下である。
高凸部31において、第2方向Yよりも第1方向Xにせん断変形しやすくする観点から、第1の割合と第2の割合との差は、好ましくは10%以上であり、より好ましくは20%以上であり、好ましくは50%以下であり、より好ましくは40%以下である。
また、図6(A)及び(B)に示すように、表面シート2において、複数の凸部3の一部である高凸部31では、第1方向Xの断面における第1の起立角度θ1が、第2方向Yの断面における第2の起立角度θ2よりも大きいことが好ましい。
このように、高凸部31において、第2方向Yに沿った断面よりも第1方向Xに沿った断面の方が、起立部である非熱収縮性繊維層21aの起立性が高くなる構成とすることで、高凸部31では、第2方向Yよりも第1方向Xの方がよりせん断変形しやすい構成となる。
表面シート2の、よりせん断変形しやすい第1方向Xがナプキン1における前後方向となるように表面シート2を配置してナプキン1を構成することにより、擦れやすい前後方向に、優先的に高凸部31が変形し、着用時の擦れをより効果的に低減することができる。
潰れにくい凸部3とする観点から、高凸部31の第1の起立角度θ1は、好ましくは80°以上であり、より好ましくは85°以上であり、好ましくは110°以下であり、より好ましくは100°以下である。
第2方向Yよりも第1方向Xの方がせん断変形しやすい高凸部31とする観点から、高凸部31の第2の起立角度θ2は、第1の起立角度θ1よりも小さいことが好ましく、両者の差は、好ましくは5°以上であり、より好ましくは10°以上であり、好ましくは40°以下であり、より好ましくは30°以下である。
一例として、第1の起立角度θ1は90°であり、第2の起立角度θ2は70°である。尚、この数値に限定されない。
また、複数の凸部30は、第2方向Yに沿って横列をなして並んでいる。
これにより、凸部30の接触が第2方向Yに間隔をあけて並ぶことになり、表面シート12と肌との接触面積を確実に低減させることができる。したがって、擦れを効果的に抑制することができる。
また、複数の凸部30は、第1方向Xに沿って縦列をなして並んでいる。
これによっても同様に、表面シート12と肌との接触面積を確実に低減させ、擦れを効果的に抑制することができる。
特に、表面シート2を備えた吸収性物品(ナプキン)1では、高凸部横列31Lyと低凸部横列32Lyとが、第1方向Xに交互に配されているので、着用者が激しく動いた際等に、第1方向Xへ肌の動きに対して凸部が変形し肌の動きに追従しやすく、第1方向Xにおける肌との摩擦係数を低減させ、擦れを一層効果的に抑制することができる。
また、ナプキン1では、高凸部縦列31Lxと低凸部縦列32Lxとが、第2方向Yに交互に配されているので、着用者が激しく動いた際等に、第2方向Yへの肌の動きに対して凸部が変形し肌の動きに追従しやすく、第2方向Yにおける肌との摩擦係数を低減させ、擦れを一層効果的に抑制することができる。
更に、ナプキン1では、高凸部縦列31Lx内の高凸部31と、これに隣接する低凸部縦列32Lxの低凸部32とは、第1方向Xに関して互い違いに配置されているので、着用者が動いた際に第1方向Xと第2方向Yの双方に対して中間の方向である斜め方向への肌の動きに対して凸部が変形し肌の動きに追従しやすく、当該斜め方向における肌との摩擦係数を低減させ、擦れを一層効果的に抑制することができる。
[補足説明]
以下、各構成における寸法例について説明するが、これらは一例であり、これらに限定されない。
(第1接合部存在領域、第1接合部不存在領域に係る寸法例)
図4(A)を参照して、潰れにくく、せん断変形しやすい高凸部31を形成する観点から、第1の繰り返しユニットUyにおいて、第1接合部存在領域51yの第1方向Xにおける長さL1の総和に対する第1接合部不存在領域52yの第1方向Xの長さL2の総和の割合(第1の割合)は、好ましくは30%以下、より好ましくは25%以下であり、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上である。
一例として、第1の繰り返しユニットUyにおける第1接合部存在領域51yの第1方向Xにおける長さL1の総和は6.9mmであり、第1接合部不存在領域52yの第1方向Xの長さL2の総和は1.9mmであり、第1の割合は28%である。
図4(A)に示す例では、第1の繰り返しユニットUyにおいて、第1接合部存在領域51yの第1方向Xにおける長さL1の総和は、第2接合部42が位置する第1接合部存在領域51yの第1方向Xにおける長さL1と、第1接合部41が位置する第1接合部存在領域51yの第1方向Xにおける長さL1との和である。第2接合部42が位置する第1接合部存在領域51yにおける長さL1は例えば1.9mmであり、これは、第2接合部42の第1方向Xの長さに相当する。第1接合部41が位置する第1接合部存在領域51yにおける長さL1は例えば5.0mmであり、これは、第1接合部41の第1方向Xの長さに相当する。
第1の繰り返しユニットUyにおいて、第1接合部不存在領域52yの第1方向Xにおける長さL2の総和は、2つの第1接合部不存在領域52yの第1方向Xにおける長さL2の和である。図4(A)上、第1の繰り返しユニットUyにおいて、上側に位置する第1接合部不存在領域52yの第1方向Xにおける長さL2は例えば0.95mmであり、下側に位置する第1接合部不存在領域52yの第1方向Xにおける長さL2は例えば0.95mmである。
(第2接合部存在領域、第2接合部不存在領域に係る寸法例)
図4(B)を参照して、第2方向Yよりも第1方向Xの方がせん断変形しやすい高凸部31とする観点から、第2の繰り返しユニットUxにおいて、第2接合部存在領域53xの第2方向Yにおける長さL3の総和に対する第2接合部不存在領域54xの第2方向Yの長さL4の総和の割合(第2の割合)は、上記第1の割合よりも大きいことが好ましい。
第2の割合は、好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下であり、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以上である。
一例として、第2の繰り返しユニットUxにおける第2接合部存在領域53xの第2方向Yにおける長さL3の総和は3.8mmであり、第2接合部不存在領域54xの第2方向Yの長さL4の総和は2.2mmであり、第2の割合は58%である。
図4(B)に示す例では、第2の繰り返しユニットUxにおいて、第2接合部存在領域53xの第2方向Yにおける長さL3の総和は、第2接合部42が位置する第2接合部存在領域53xの第2方向Yにおける長さL3と、第1接合部41が位置する第2接合部存在領域53xの第2方向Yにおける長さL3との和である。第2接合部42が位置する第2接合部存在領域53xにおける長さL3は例えば1.9mmであり、これは、第2接合部42の第2方向Yの長さに相当する。第1接合部41が位置する第2接合部存在領域53xにおける長さL3は例えば1.9mmであり、これは、第1接合部41の第2方向Yの長さに相当する。
第2の繰り返しユニットUxにおいて、第2接合部不存在領域54xの第2方向Yにおける長さL4の総和は、2つの第2接合部不存在領域54xの第2方向Yにおける長さL4の和である。第2の繰り返しユニットUxにおいて、図4(B)上、左側に位置する第2接合部不存在領域54xの第2方向Yにおける長さL4は例えば0.95mmであり、右側に位置する第2接合部不存在領域54xの第2方向Yにおける長さL4は例えば0.95mmである。該L4は、第2方向Yで隣り合う第1接合部41と第2接合部42との第1方向Xにおける距離に対応する。
(凸部及び接合部に係る寸法例)
図5を参照して、凸部3及び接合部4に係る寸法例について説明する。
高凸部31の底部71の第1方向Xの長さaは6.9mmであり、第2方向Yの長さbは4.1mmである。高凸部31の底部71の底面積は24mmである。
低凸部32の底部72の第1方向Xの長さcは3.8mmであり、第2方向Yの長さdは4.1mmである。低凸部32の底部72の底面積は7.8mmである。
第1方向Xで隣り合う第1接合部41と第2接合部42との第1方向Xにおける距離eは0.95mmである。第2方向Yで隣り合う第1接合部41と第2接合部42との第2方向Yにおける距離hは1.1mmである。
第2方向Yに沿って並ぶ複数の第1接合部41、及び、複数の第2接合部42は、それぞれ、配置間隔fを6.1mmとして間欠配置される。第1方向Xに沿って並ぶ複数の第1接合部41、及び、複数の第2接合部42は、それぞれ、配置間隔gを8.8mmとして間欠配置される。
第1接合部41の第1方向Xの長さjは5.0mmであり、第2方向Yの長さiは1.9mmである。
第2接合部42の第1方向Xの長さmは1.9mmであり、第2方向Yの長さkは1.9mmである。
2つの線状部が、それぞれの中心を交点として交差したX字形状の第2接合部42の、2つの線状部がなす角度nは90°である。
第1接合部41の、V字状の2方向延出形状部41a及び逆V字状の2方向延出形状部41bの2方向延出部分の角度pは120°である。
図6(A)及び(B)に示すように、高凸部31の高さHaは、着用者の肌と表面シートとの接触面積を低減させる観点から、好ましくは1mm以上であり、より好ましくは2mm以上であり、好ましくは5mm以下であり、より好ましくは4mm以下である。
図6(C)に示すように、低凸部32の高さHbは、着用者の肌と表面シートとの接触面積を低減させる観点から、好ましくは0.5mm以上であり、より好ましくは1mm以上であり、好ましくは4mm以下であり、より好ましくは3.5mm以下である。
一例として、高凸部31の高さHaは2.3mmである。低凸部32の高さHbは1.5mmである。
柔らかな良好な肌触りを実現しつつ所望の凸部を形成する観点から、表面シート2全体の面積に対する接合部4の面積率は、好ましくは20%以下であり、より好ましくは18%以下であり、好ましくは3%以上であり、より好ましくは5%以上である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の表面シートが適用される吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート等であってもよい。
<実施例>
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[評価用の表面シートの作製]
(実施例1)
実施例1の表面シートとして、上記したエンボスパターン(接合部パターン)を形成し、図2~図4に示す構成の表面シートを作製した。
具体的には、表面シートの第1層を構成する非熱収縮性繊維として、芯部がポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)からなる、芯鞘比が4:6、2.4dtxの、芯鞘型複合繊維を用いた。第1層には、該芯鞘型複合繊維から構成されたウェブに、温度136度、風速1.3m/sの熱風を、エアスルー方式で吹き付けて(熱風処理工程)、繊維同士を融着させて構成したシート材を用いた。
表面シートの第2層を構成する熱収縮性繊維として、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)からなる、芯鞘比が5:5、2.3dtxの、熱収縮性の芯鞘型複合繊維を用いた。第2層は、該熱収縮性の芯鞘型複合繊維からなるウェブ(シート材)である。
上記第1層(非熱収縮性繊維層を構成するシート材)と上記第2層(熱収縮性繊維層を構成するシート材)とを超音波エンボス法により部分的に接合して接合部4を形成した後、エアスルー方式により熱収縮処理を行った(熱収縮工程)。これにより、第2層が熱収縮して第1層が凸状に突出し、多数の高凸部、低凸部を有する表面シートを作製した。
実施例1の表面シートに形成される凸部は中実構造であり、第1方向Xにおける非エンボス率(第1の割合)は28%、表面シート全体におけるエンボス率(接合部の面積率)は15.7%であった。
尚、後述する表1において、第1の割合は「非エンボス率」、表面シート全体におけるエンボス率(接合部率)は「全体のエンボス率」と表記した。
(比較例1)
比較例1の表面シートとして、図8(A)に示す表面シート11を作製した。
尚、図8(A)及び後述する図8(B)において、接合部が存在しない第1接合部不存在領域52yをドットで示し、ドットで示されていない領域は、接合部が存在する第1接合部存在領域51yに対応する。
比較例1は、実施例1と比べて、接合部の形状及び配置のみが異なる。
図8(A)に示すように、比較例1の表面シート11は、互いに形状の異なる3種類の接合部13~15を有する。接合部13は、V字状の2方向延出形状部と、逆V字状の2方向延出形状部と、これらを結ぶ第1方向Xに平行な矩形状の連結エンボス部と、からなる。接合部14は、Y字形状の接合部である。接合部15は、逆Y字形状の接合部である。
比較例1の表面シートにおいて、接合部13~15により区画された領域に高凸部31、低凸部32が形成されている。低凸部32は、4つの接合部に囲まれている。高凸部31は、6つの接合部に囲まれており、第2方向Yに沿って高凸部31を間に挟んで両側にそれぞれ2つずつ接合部がある。該2つの、接合部14と接合部15は、第1方向Xに離間している。
表面シート11は、第1の繰り返しユニットUyを有する。該第1の繰り返しユニットUyは、図上、上から下に向かって、接合部が位置しない第1接合部不存在領域52yと、接合部14、接合部13、接合部15が位置する第1接合部存在領域51yと、を有する。すなわち、比較例1の表面シートでは、第1の繰り返しユニットUyは、隣接する1つの前記第1接合部存在領域と1つの前記第1接合部不存在領域とを第1の要素81として、1つの第1の要素81から構成される。
表面シート11において、高凸部31は、第1接合部存在領域51y、第1接合部不存在領域52y、第1接合部存在領域51yに亘って位置している。
上記実施形態と同様に、第1の繰り返しユニットUyにおける、第1接合部存在領域51yの第1方向Xの長さL1の総和に対する第1接合部不存在領域52yの第1方向Xの長さL2の総和の割合を第1の割合とした。
比較例1の表面シートに形成される凸部は、中実構造であり、第1方向Xにおける非エンボス率(第1の割合)は10%より少なく、全体エンボス率は20%よりも大きかった。
(比較例2)
比較例2の表面シートとして、図8(B)に示す表面シート12を作製した。図8(B)において、凸部の図示を省略している。
比較例2は、実施例1と比べて、接合部の形状及び配置のみが異なる。
図8(B)に示すように、比較例2の表面シート12は、千鳥状に配置されたドット状の接合部16を有する。
比較例2の表面シートでは、図上、上下左右の4つの接合部により囲まれる領域の凸部それぞれが互いに連なった形状の凸部となり、全体的に複数の凸部を有さない構成となった。表面シート12は、接合部16が位置する第1接合部存在領域51yと、接合部が位置しない第1接合部不存在領域52yとからなる第1の要素(以下、上の第1の要素という)と、図上、上の第1の要素の下に位置する第1接合部存在領域51yと接合部が位置しない第1接合部不存在領域52yとからなる第1の要素(以下、下の第1の要素という)とからなる第1の繰り返しユニットUyを有する。上記実施形態と同様に、第1の繰り返しユニットUyにおける、第1接合部存在領域51yの第1方向Xの長さL1の総和に対する第1接合部不存在領域52yの第1方向Xの長さL2の総和の割合を第1の割合とした。
比較例2の表面シートに形成される凸部は、中実構造であり、第1方向Xにおける非エンボス率(第1の割合)は40%であり、全体エンボス率は18.8%であった。
(比較例3)
比較例3の表面シートとして、特開2017-74282号公報に記載される表面シートを作製した。具体的には、繊維シートに凹凸ロールを用いて延伸加工を行って、凹凸構造の表面シートを得た。該表面シートに形成される凸部は中空構造となっていた。該表面シートには接合部が設けられていないので、第1方向Xにおける非エンボス率及び表面シート全体におけるエンボス率の算出は行わなかった。
[表面シートを備える吸収性物品の評価]
作製した実施例1及び比較例1~3に係る表面シートを備える吸収性物品と肌との摩擦仕事量及び肌触りの評価を行った。
(吸収性物品と肌との摩擦仕事量の評価)
実施例1及び比較例1~3の表面シートを用いて、図1に示すナプキン1と同様のナプキンを作製し、該ナプキンについて、下記方法により、肌との摩擦仕事量の評価を行った。測定は、温度23度、湿度50%の温湿度環境下で行った。
図9(A)に示すように、評価対象のナプキン1を表面シートを上にしてアクリル板P上に配置し、表面シート上に、肌を模したシリコン製のモデル皮膚G(今井ゴム株式会社製)を配置した。モデル皮膚Gのサイズは、縦6.5cm、横3.5cm、厚み0.5cmであった。モデル皮膚Gは、図9(B)に示すように、ナプキン1の排泄部対向領域上であって、一対の防漏溝8aの間に、防漏溝8aと重ならないように配置した。さらに、モデル皮膚G上に、13gf/cmの錘WEを配置した。これにより、ナプキン1が、モデル皮膚Gによって、厚み方向Zに13gf/cmの荷重が付加された状態となった。モデル皮膚Gと錘WEとは接着されて構成されている。
錘WEに引張試験機T(株式会社オリエンテック製、「TENSILON RTC-1210S」)を接続し、錘WEを第1方向Xに引っ張った。これにより、表面シート2上で、錘WEとモデル皮膚Gを第1方向Xに5cm滑らせた。引張速度は200mm/分とした。引張試験機Tによって、錘WEの変位(mm)と、錘WEに作用した第1方向Xの力とを測定し、横軸を当該変位(mm)、縦軸を当該力の値とするチャート(グラフ)を作成した。「錘WEに作用した第1方向Xの力」は、モデル皮膚Gとナプキン1との間に作用する摩擦力に対応するため、チャートの縦軸の値を、摩擦力の値と読み替えて判断した。
図10のチャートの例に示すように、変位が0mmから所定の値となるまでは、摩擦力が変位に対してほぼ比例的に上昇する。この間は、ナプキン1とモデル皮膚Gとの間には静摩擦力が作用している。つまり、表面シートが伸張することで、モデル皮膚Gはナプキン1に対して相対的に静止した状態となる。最大静摩擦力に到達すると、その後は摩擦力が急激に低下し、動摩擦に移行する。動摩擦に移行すると、モデル皮膚Gがナプキン1に対して相対的に移動し、モデル皮膚Gがナプキン1と擦れた状態となる。
このため、最大静摩擦力に到達するまでの錘WEの仕事量(エネルギ)が大きいほど、中間シートが大きく変形してナプキン1がせん断変形し、モデル皮膚Gがナプキン1と擦れた状態になりにくい。
そこで、実施例1及び比較例1~3の表面シートを用いたナプキンにおける図10のようなチャートから、最大静摩擦力に到達するまでの、摩擦力と変位との積分値を算出し、これを「摩擦仕事量」と定義した。そして、この摩擦仕事量を着用者の動作時における肌の擦れにくさの指標とした。摩擦仕事量の数値が高いほど、擦れにくい表面シートであるといえる。
実施例1及び比較例1~3において測定された摩擦仕事量の値を、表1に示す。
(肌触りの評価)
実施例1及び比較例1~3の表面シートを用いたナプキンそれぞれを、成人女性10人に、非生理期間中に使用してもらい、肌への密着感、柔軟性、擦れにくさ、ムレ感等の感触を総合的に肌触りとして、以下の4段階の判定基準で評価してもらった。結果は10人の平均値からA~Cの3段階で評価した。
((評価基準))
4:優れている
3:良い
2:やや劣る
1:劣る
((評価値A~Cの付け方))
A:3.5以上
B:2.5以上3.5未満
C:2.5より低い値
Figure 2023054943000002
(評価結果の説明)
表1に示すように、実施例1の表面シートを備えたナプキンでは、摩擦仕事量は15N・mmよりも大きかった。これに対し、比較例1~3の表面シートを備えたナプキンでは、摩擦仕事量は15N・mmよりも小さかった。また、肌触り評価において、比較例1~3の表面シートを備えたナプキンでは、評価がB又はCであったが、実施例1の表面シートを備えたナプキンでは、評価がAとなった。
この結果から、表面シートにおいて、凸部を中実構造とし、第1の繰り返しユニットUyにおいて、第1の割合(表面シートにおける非エンボス率)を30%以下とし、表面シート全体の面積に対する接合部の面積率(全体のエンボス率)を20%以下とすることにより、着用者がナプキンと接触した状態で動いた場合でも、凸部3が潰れにくく、肌が擦れにくい、良好な肌触りを有する表面シートとすることができることがわかった。
1…ナプキン(吸収性物品)
2…表面シート
21…第1層
22…第2層
3…凸部
31…高凸部
32…低凸部
4…接合部
51y…第1接合部存在領域
52y…第1接合部不存在領域
81…第1の要素
X…第1方向
Y…第2方向
Uy…第1の繰り返しユニット

Claims (9)

  1. 肌側に配置される第1層と非肌側に配置される第2層が積層され、部分的に接合部で接合された積層シートであり、互いに直交する第1方向と第2方向と厚み方向とを有する、吸収性物品用の表面シートであって、
    肌側面に、第1方向及び第2方向に沿って配された複数の前記接合部によって囲われた、複数の中実な凸部を有し、
    それぞれ第2方向に沿って延在する、少なくとも1か所以上で前記接合部が存在する第1接合部存在領域と、前記接合部が存在しない第1接合部不存在領域と、を有し、前記第1接合部存在領域と前記第1接合部不存在領域とは第1方向に沿って交互に配され、
    1つの前記第1接合部存在領域と1つの前記第1接合部不存在領域からなる第1の要素を1つ以上含む第1の繰り返しユニットを有し、
    前記第1の繰り返しユニットにおける、前記第1接合部存在領域の第1方向の長さの総和に対する前記第1接合部不存在領域の第1方向の長さの総和の割合である第1の割合は30%以下であり、
    前記表面シート全体の面積に対する前記接合部の面積率は20%以下である
    吸収性物品用の表面シート。
  2. 前記第1の繰り返しユニットは、前記第1の要素を2つ以上含み、該第1の要素それぞれは、前記第1接合部存在領域の第1の方向の長さが互いに異なる2種類以上の前記第1の要素を含む
    請求項1に記載の吸収性物品用の表面シート。
  3. 各前記凸部の底部における第1方向の端部は、前記第1接合部不存在領域に位置する
    請求項1又は2に記載の吸収性物品用の表面シート。
  4. 複数の前記凸部は、隣り合って配される、高凸部と、前記高凸部よりも厚み方向の高さが低く、底面積が小さい低凸部と、を有する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品用の表面シート。
  5. 複数の前記凸部のうち一部の複数の凸部それぞれを間に介して第2方向に沿って位置する一対の前記接合部それぞれは、第1方向の長さが第2方向の長さ以上であり、第1方向に沿って連続して延在する形状を有する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品用の表面シート。
  6. 複数の前記凸部のうち一部の複数の凸部それぞれは、第1方向の断面における厚み方向に起立した起立部の第1の起立角度が80°以上である
    請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品用の表面シート。
  7. それぞれ第1方向に沿って延在する、少なくとも1か所以上で前記接合部が存在する第2接合部存在領域と、前記接合部が存在しない第2接合部不存在領域と、を有し、前記第2接合部存在領域と前記第2接合部不存在領域とは第2方向に沿って交互に配され、
    1つの前記第2接合部存在領域と1つの前記第2接合部不存在領域からなる第2の要素を1つ以上含む第2の繰り返しユニットを有し、
    前記第2の繰り返しユニットにおける、前記第2接合部存在領域の第2方向の長さの総和に対する前記第2接合部不存在領域の第2方向の長さの総和の割合である第2の割合は、前記第1の割合よりも大きい
    請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品用の表面シート。
  8. 複数の前記凸部のうち一部の複数の凸部それぞれは、第1方向の断面における厚み方向に起立した起立部の第1の起立角度が、第2方向の断面における厚み方向に起立した起立部の第2の起立角度よりも大きい
    請求項1から7のいずれか1項に記載の吸収性物品用の表面シート。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の吸収性物品用の表面シートの製造方法であって、
    前記第1層は非熱収縮性繊維を含み、前記第2層は熱収縮性繊維を含み、
    前記第1層と前記第2層が前記接合部により部分的に接合された後、前記第2層の前記熱収縮性繊維を熱収縮させ、前記第1層の前記非熱収縮性繊維を厚み方向に隆起させて前記凸部を形成する熱収縮工程を有する
    吸収性物品用の表面シートの製造方法。
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