JPH0768526A - 自動型枠分解組立装置 - Google Patents

自動型枠分解組立装置

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JPH0768526A
JPH0768526A JP21674393A JP21674393A JPH0768526A JP H0768526 A JPH0768526 A JP H0768526A JP 21674393 A JP21674393 A JP 21674393A JP 21674393 A JP21674393 A JP 21674393A JP H0768526 A JPH0768526 A JP H0768526A
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JP
Japan
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core
cores
concrete product
assembling apparatus
side plate
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Application number
JP21674393A
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English (en)
Inventor
Nobuo Shirota
信夫 城田
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INASA TEKKOSHO KK
Original Assignee
INASA TEKKOSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、貫通孔を具備するコンクリート製品
の成形機に関する。 【構成】コンクリート製品の貫通孔を形成するための中
子を、一対の先細テーパ状の分割中子から形成し、中子
引抜・組立装置によって、同分割中子を軸線方向に対称
に進退し、進出状態で、その先端同士を当接可能に構成
している。このように、中子を左右から離脱可能なテー
パ状の分割中子から形成したので、中子の引き抜き・装
着作業を、ともに容易かつ迅速に行うことができ、補助
作業員も不要となすことができる。また、鏡板, 内側側
板及び外側側板を、中子引抜組立装置や側板起倒装置を
用いて自動的にコンクリート製品から脱型することがで
きるので、天井走行クレーン等の使用を不要とすること
ができ、脱型作業を極めて安全なものとすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貫通孔を具備するコン
クリート製品の成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した貫通孔を具備するコンクリート
製品の一形態として、図26(c) に示す形態のものがあ
り、同コンクリート製品は、表面形成部100 の裏面側に
一対の控え部101 を一体的に突設し、かつ、各控え部10
1 に、任意の数の貫通孔102 を設けたことを特徴とす
る。
【0003】従来、この種のコンクリート製品は、図26
(a) 〜図26(f) に示すように手順で成形されている。
【0004】図26(a) はコンクリート製品Cの成形完了
状態を示しており、図中、103 は底部型枠、104,105 は
同底部型枠103 の両端に回動自在に立設した左右鏡板、
106は左右鏡板104,105 間に架設した、長尺かつテーパ
付の棒状体からなる中子である。
【0005】かかるコンクリート製品Cの脱型作業に際
しては、まず、各中子106 の基端側に設けたボルト107
と螺着した108 を回転してコンクリート製品Cから中子
106を若干引き抜くことによって剥離し、その後、人力
によって外部に完全に引き抜くようにしている。
【0006】次に、図26(b) に示すように、左右鏡板10
4,105 を天井走行クレーン109 等を用いて、下部枢軸11
0,111 周りに左右対称に倒して左右鏡板104,105 をコン
クリート製品Cから剥離する。この際、左鏡板104 には
U字状内側側板112 が一体的に連結されているので、U
字状内側側板112 もコンクリート製品Cから剥離するこ
とができる。
【0007】その後、図26(c) に示すように、同様に天
井走行クレーン109 を用いて、外側側板113,114 を枢軸
115,116 周りに前後方向に倒して、コンクリート製品C
から外側側板113,114 をコンクリート製品Cから剥離す
る。
【0008】図26(d) に示すように、棒状の吊り金物11
7 を用いて、天井走行クレーン109によって脱型後のコ
ンクリート製品Cを所望の搬送ヤードまで移送し、搬送
ヤードからストックヤードや、擁壁等構築現場に搬送す
ることになる。
【0009】する。
【0010】その後、各型枠部分を清掃した後、天井走
行クレーン109 を用いて、逆の手順によって、図26(e)
に示すように、底部型枠103 上に、左右鏡板103,104,U
字状内側側板112 及び外側側板113,114 を組立てる。
【0011】最後に、図26(f) に示すように、長尺かつ
テーパ付の棒状体からなる中子106を、芯合わせしなが
ら、人力によって、左右鏡板103,104 間に架設し、型枠
の組立を完了する。
【0012】その後、コンクリートを型枠内に充填し
て、成形作業を行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したコン
クリート製品成形装置ないし成形方法は、未だ、以下の
解決すべき課題を有していた。
【0014】中子106 を引き抜き・装着作業に時間を
要する。特に、装着作業において、一方の鏡板103 から
他方の鏡板104 に設けた枢支孔に向けて位置決めしなけ
れば架設できないため、補助人員を要する。
【0015】鏡板103,104 や外側側板113,114 の起立
・倒伏に玉掛作業を要するので、脱型作業は極めて危険
な作業となる。
【0016】本発明は、上記した課題を解決することが
できるコンクリート製品成形装置を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、貫通孔を具備
するコンクリート製品を成形する自動型枠分解組立装置
であって、貫通孔を形成するための中子を、一対の分割
中子から形成し、同分割中子を軸線方向に対称に進退
し、進出状態で、その先端同士を当接可能な中子引抜・
組立装置に係るものである。
【0018】本発明は、また、それぞれの分割中子を、
基端から先端に向けて漸次テーパ状に径を小さくしたこ
とにも構成上の特徴を有する。
【0019】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明に係る自動型枠分解組立装置を具体的に説明する。
【0020】(実施例1)図1〜図3に本実施例に係る
自動型枠分解組立装置Aの全体構成を示す。
【0021】図1において、矩形箱状の台車10が複数
の転動ローラ8を具備するレール11上に移動自在に載置
されており、同台車10上には、平板状の底部型枠12が載
置されている。
【0022】また、レール11は、長手方向に一定間隔を
開けて一対のストッパー6, 7を設けており、脱型位置
に移送されてきた台車10をストッパー6, 7によって確
実に固定保持することができる。
【0023】なお、本実施例では、各ストッパー6,7
は、それぞれ、枢軸6a,7a 周りに回動する起立爪6b,7b
と、同起立爪6b,7b を回動する作動シリンダ6c,7c と、
起立詰め6b,7b の先端に取付けた長尺のストッパー板6
d,7d とから構成されている。
【0024】同底部型枠12上には、成形完了かつ脱型後
のコンクリート製品Cが載置されている。
【0025】コンクリート製品Cは、図1及び図2から
明らかなように、矩形板状の表面形成部1と、同表面形
成部1の後部に一体的に突設した一対の控え部2, 2と
形成され、かつ、各控え部2, 2は、前後方向に間隔を
開けて複数の貫通孔3,3を設けている。
【0026】そして、各貫通孔3は、中央部が最も直径
が小さく、中央部から両端開口に向けて漸次テーパ状に
直径を大きくして、左右テーパ孔3a,3b を形成してい
る。
【0027】また、台車10の左右両側には、後述する分
割中子13a,13b と、鏡板14と、内側U字状側板15とを一
体的にコンクリート製品Cから引き抜くことができる中
子引抜組立装置Dが配設されている。
【0028】中子引抜組立装置Dは、その本体ケーシン
グ16,17 の内部に、油圧シリンダ等からなる作動アクチ
ュエータ18,19 を配設しており、各作動アクチュエータ
18,19 は、チャック機構20,21 を介して、そのロッド先
端に、左右鏡板14を着脱自在に連結することができる。
【0029】分割中子13a,13b は、実質的に、上記した
各貫通孔3を形成する左右テーパ孔3a,3b と同一テーパ
形状を有している。
【0030】なお、分割中子13a,13b は、後述する型枠
組立作業の際に正確に先端の端面同士を当接可能とする
ため、同端面の中央部に係合突起4と係合凹部5とをそ
れぞれ設けている。
【0031】さらに、図1から明らかなように、左右鏡
板14,14 は、それぞれ、その下部にL字状フレーム40,4
1 を設けており、これらのL字状フレーム40,41 は、中
子引抜組立装置Dの作動によって進退する際、中子引抜
組立装置Dの下部フレーム42,43 の上面に取付けたフレ
ーム案内支持ローラ44,45 上に載置されるべく構成され
ている。
【0032】従って、左右鏡板14,14 に装着した分割中
子13a,13b の軸線を水平に保持しながら進退移動するこ
とができ、中子脱着作業を正確に行うことができる。
【0033】また、図2に示すように、台車10の前後部
には、以下の構成を有する側板起倒装置Eが設けられて
いる。
【0034】即ち、台車10の前後部には、前後側板16,1
7 が下端を枢軸18a,19a によって枢支連結された状態で
配設されている。
【0035】この枢軸18a,19a には起倒案内板20,21 の
基端が固着されており、同起倒案内板20,21 の先端には
突出軸係合部23,24 が設けられており、これらの突出軸
係合部23,24 は、図示しないアクチュエータを用いて、
前後側板16,17 の中途に設けた突出軸25,26 と着脱自在
に連結可能な構成としている。
【0036】また、枢軸18a,19a には、回動レバー27,2
8 の基端が固着されており、同回動レバー27,28 の先端
には、基端を床面Fに枢支した垂直作動シリンダ29,30
のロッド先端が枢支連結されている。
【0037】さらに、図3に脱型後のコンクリート製品
Cを搬送ヤード等に天井クレーンJを用いて搬送する挟
搬機Kを示す。
【0038】かかる挟搬機32は、本実施例では、コンク
リート製品Cの表面形成部1の両端と狭圧状態に当接す
る一対の狭圧板31,32 と、同狭圧板31,32 同士を伸縮自
在に連結する伸縮機構33と、伸縮機構33の上部に設けた
フック部34とからなる。
【0039】ついで、上記構成を有する自動型枠分解組
立装置Aの作動について、図1〜図3を参照して説明す
る。
【0040】コンクリート製品Cの養生・硬化工程が完
了した場合、台車10を図2に示すように、脱型位置まで
移動し、移動確認後、同位置に、一対のストッパー6,
7を駆動して台車10を確実に固定保持する。
【0041】次に、側板起倒装置Eの一部を構成する図
示しないアクチュエータを用いて、起倒案内板20,21 の
先端には設けた突出軸係合部23,24 を前後側板16,17 の
中途に設けた突出軸25,26 と係合させる。
【0042】垂直作動シリンダ29,30 を作動して、回動
レバー27,28 を回動する。この回動によって、回動レバ
ー27,28 と一体をなす枢軸18,19 が回動し、この回動に
連動して枢軸18a,19a と一体をなす起倒案内板20,21 及
び同起倒案内板20, 21と連結された前後側板16,17 が枢
軸18a,19a 周りに前後方向に傾倒することになり、前後
側板16,17 をコンクリート製品Cから離脱することがで
きる。
【0043】次に、中子引抜組立装置Dの作動アクチュ
エータ18,19 を駆動して前進し、チャック機構20,21 を
介して、そのロッド先端を左右鏡板14を係合させ、係合
確認後、作動アクチュエータ18,19 を再度駆動して後退
させる。この後退によって、左右鏡板14,14 及びこれら
に一体的に取付けた分割中子13a,13b と、鏡板14と、内
側U字状側板15とを一体的にかつ左右対称にコンクリー
ト製品Cから引き抜くことができる。
【0044】このようにして脱型したコンクリート製品
Cの表面形成部1の両端を、挟搬機32の狭圧板31,32 に
よって挟持し、その後、天井走行クレーン31で上昇し
て、搬送ヤード等に搬送することができる。
【0045】以上説明したように、本実施例では、中子
を左右から離脱可能な分割中子13a,13b から形成したの
で、しかも、分割中子13a,13b を中央部から両端開口に
向けて漸次径を大きくしたテーパ状としたので、中子の
引き抜き・装着作業を、ともに容易かつ迅速に行うこと
ができ、補助作業員も不要となすことができる。
【0046】また、鏡板14, 内側側板15及び外側側板1
6,17 を、中子引抜組立装置Dや側板起立装置Eを用い
て自動的にコンクリート製品Cから脱型することができ
るので、天井走行クレーン等の使用を不要とすることが
でき、脱型作業を極めて安全なものとすることができ
る。
【0047】なお、図4〜図6に本実施例に係る自動型
枠分解組立装置Aによって成形されたコンクリート製品
Cの全体構成を示している。
【0048】図示するように、かかるコンクリート製品
Cにおいて、各控え部2に設けた各貫通孔3は、中央部
が最も直径が小さく、中央部から両端開口部に向けて漸
次テーパ状に直径を大きくして、左右テーパ孔3a,3b か
らなる。
【0049】従って、コンクリート製品Cの上下を逆に
しても各貫通孔3の形状は同一形状なので、図6に示す
ように、擁壁Gの構築作業等において、鉄筋40を貫通孔
3内に挿通する際に、コンクリート製品Cの上下関係を
気にすることなく、積み重ねることができ、擁壁構築工
事を容易に行うことができる。
【0050】さらに、貫通孔3は両端開口部が最も直径
が大きいので、その面からも鉄筋40を貫通孔3内に挿入
することが容易となり、擁壁構築工事をさらに容易に行
うことができる。
【0051】(実施例2)本実施例は、上記した実施例1
に係る自動型枠分解組立装置Aの各部を、さらに、具体
的に構成したものである。
【0052】以下、添付図である図7〜図20を参照して
自動型枠分解組立装置Aを詳細に説明する。
【0053】なお、本実施例では、成形すべきコンクリ
ート製品Cは、図12に示すように、各控え部2に、3個
の円形の貫通孔3と、一個の矩形の貫通孔3とを設けた
ものとして示されている。
【0054】また、上記した実施例1と同一の構成は同
一の符合で示す。
【0055】まず、左右レール11は、図10と図11に示す
ように、脱型位置において、その上面に複数の案内ロー
ラ9を配設しており、各案内ローラ9は、台車10の側面
と当接して台車10を正確に脱型位置に案内することがで
きるとともに、台車10の左右方向に移動を確実に防止す
ることができる。
【0056】次に鏡板14,14 を左右方向に移動する際の
移動案内機構Hについて、図8及び図12を参照して説明
する。
【0057】図12から明らかなように、台車10上には前
後方向に間隔を開けて一対の案内レール46,47 が設けら
れており、同案内レール46,47 の上部フランジを上下か
ら挟持する状態で案内ローラ48,49,50,51 が設けられて
おり、案内ローラ48, 50はL字状フレーム40に回動自在
に取付けられており、一方、案内ローラ49,51 はL字状
フレーム41に回動自在に取付けられている。
【0058】次に、中子引抜組立装置Dの要部を構成す
る作動アクチュエータ18,19 を、左右鏡板14,14 に着脱
自在に連結するチャック機構20,21 について説明する。
【0059】なお、チャック機構20,21 は同一構造を有
するので、チャック機構20について説明する。
【0060】図7及び図13から明らかなように、鏡板14
は、その外面に平面視においてT字状断面を有する一対
の係合片55,56 を平行間隔を開けて突設している。
【0061】一方、図7, 図13及び図14に示すように、
作動アクチュエータ18のロッド先端には、平面視で門型
形状を有するフレーム57の中央部が枢支連結されてい
る。
【0062】また、同フレーム57は充分な剛性を有する
偏平箱状のチャック機構支持フレーム97の先端に固定連
結されており、同支持フレーム97は、中子引抜組立装置
Dの本体ケーシング16に設けたガイドフレーム98に沿っ
て幅方向に移動可能に構成されている。
【0063】さらに、同フレーム57の左右側壁57a,57b
間には、一対の移動板58,59 が配設されており、両移動
板58, 59間には作動アクチュエータ60が介設されてい
る。
【0064】また、これら移動板58,59 の上下には進退
杆61,61,62,62 の一端が突設されており、同進退杆61,6
1,62,62 の他端はフレーム57の左右側壁57a,57b の上下
部を貫通して左右側方へ突出しており、突出端同士は、
係合板63,64 によって連結されている。
【0065】かかる構成によって、作動アクチュエータ
60を作動すると、係合板63,64 が左右方向に拡開して、
鏡板14に設けた係合片55,56 と係合することになる。
【0066】その後、作動アクチュエータ18を後退させ
ると、係合板63,64 と係合片55,56との係合によって、
鏡板14及び同鏡板14と一体をなすU字状内側側板15と分
割中子13a とを一体的に引き抜き、コンクリート製品C
から脱型することができる。
【0067】次に、U字状内側側板15を幅方向に拡縮す
る機構について、図15〜図17を参照して具体的に説明す
る。
【0068】図15及び図16に示すように、鏡板14の内面
には下方開のチャンネル状をなすフレーム70の一端が一
体的に連結されている。
【0069】このフレーム70の前後位置で、幅方向にボ
ルト取付板71が取付けられており、同ボルト取付板71の
両端には、それぞれ、摺動ボルト72,72 が前後方向に間
隔を開けて固定連結されている。
【0070】一方、分割中子13a 及び上記したフレーム
70を囲繞するU字状内側側板15の左右側壁15a,15b の内
面には、ブラケット73,74 間に架設した枢軸75の両端が
枢支連結されている。同枢軸75には長尺の案内プレート
76の基端側縁が取付けられており、同案内プレート76の
先端側縁は、前後方向に整列した状態で長孔77,78 を設
けている。
【0071】各長孔77,78 は、それぞれ、直線部77a,78
a と、外側屈曲部77b,78b とからなる。
【0072】さらに、案内プレート76の先端側縁は、ボ
ルト取付板71の両端縁と重合状態になっており、ボルト
取付板71に取付けた摺動ボルト72,72 が、それぞれ、上
記した長孔77,78 を挿通して上部に突出している。
【0073】また、摺動ボルト72,72 の突出端には、座
金79を介して、抜け止めナット80が螺着されている。
【0074】かかる構成によって、中子引抜組立装置D
を作動して鏡板14を分割中子13a とともに後退させた場
合、U字状内側側板15とコンクリート製品製品Cとの間
の脱型抵抗が小さい場合は、U字状内側側板15も鏡板14
とともに一体的に引き抜かれることになる。
【0075】しかし、U字状内側側板15とコンクリート
製品製品Cとの間の脱型抵抗が大きい場合は、まず、鏡
板14と一体をなすフレーム70のみが引き抜かれる。この
際、フレーム70とボルト取付板71は一体的に連結されて
いるので、ボルト取付板71に取付けた摺動ボルト72,72
は案内プレート76に設けた長孔77,78 内を摺動しながら
移動することなる。そして、摺動ボルト72,72 が長孔7
7,78 の外側屈曲部77b,77b に至ると、摺動ボルト72,72
の移動方向は軸線方向をそのまま維持することになる
ので、必然的に、U字状内側側板15の左右側壁15a,15b
がコンクリート製品Cの内面から剥離されることにな
り、U字状内側側板15とコンクリート製品Cとの間の脱
型抵抗が著しく軽減されることになる。従って、その後
の鏡板14の後退によって、U字状内側側板15も確実にコ
ンクリート製品Cから確実に引き抜くことができる。
【0076】また、図15及び図16において、81は側板拡
張・収縮防止機構を示しており、成形材料を充填時に、
U字状内側側板15の上部が幅方向へ拡開・収縮するのを
防止することができる。
【0077】本実施例では、かかる側板拡張防止機構81
は、U字状内側側板15の左右側壁15a,15b の内面の上部
に取付け、ピン係合孔81a を有するブラケット81b と、
フレーム70の上部に横断状態に取付けたピン取付板81c
と、同ピン取付板81c の両端に設けた係合ピン81d とか
らなる。
【0078】かかる構成によって、成形作業時には、図
15及び図16に示すように、係合ピン81d がピン係合孔81
c に係合してU字状内側側板15の幅方向への拡開を確実
に防止することができる。一方、脱型作業時には、係合
ピン81d がピン係合孔81c から離脱し、U字状内側側板
15の幅方向への拡開・収縮を防止することができる。
【0079】このことは、他方の鏡板14及びU字状内側
側板15についても同様である。
【0080】次に、側板起倒装置Eについて図7, 図18
及び図19を参照して説明する。
【0081】垂直作動シリンダ19は、図示するように、
先端トラニオン方式でシリンダ取付フレーム82に枢軸83
を介して揺動自在に取付けられている。
【0082】また、起倒案内板20の先端に設けた突出軸
係合部23は、起倒案内板20の先端に取付けたスリーブ84
と、同スリーブ84内を摺動自在に移動する突出軸係合筒
85と、同突出軸係合筒85の後端のロッド先端を連結した
作動アクチュエータ86と、同作動アクチュエータ86を起
倒案内板20の先端に取付けるためのブラケット87とから
なる。
【0083】かかる構成によって、作動アクチュエータ
86の作動によって容易かつ確実に突出軸係合筒85を前側
板16の側面に設けた突出軸25に向けて進出して嵌合させ
ることができ、その後、垂直作動シリンダ19を作動して
前側板16を容易かつ確実に傾倒することができる。
【0084】さらに、図20に挟搬機32の詳細な構成が示
されており、各狭圧板31,32 は、その内面に摩擦抵抗を
高めるためゴムライナ90を貼着している。
【0085】このように、本実施例においても、中子を
左右から離脱可能な分割中子13a,13b から形成したの
で、しかも、分割中子13a,13b を中央部から両端開口に
向けて漸次径を大きくしたテーパ状としたので、中子の
引き抜き・装着作業を、ともに容易かつ迅速に行うこと
ができ、補助作業員も不要となすことができる。
【0086】また、鏡板14, 内側側板15及び外側側板1
6,17 を、中子引抜組立装置Dや側板起倒装置Eを用い
て自動的にコンクリート製品Cから脱型することができ
るので、天井走行クレーン等の使用を不要とすることが
でき、脱型作業を極めて安全なものとすることができ
る。
【0087】さらに、本実施例の場合、U字状内側側板
15とコンクリート製品製品Cとの間の脱型抵抗が大きい
場合であっても、摺動ボルト72,72 と屈曲形状を有する
長孔77,78 との協働によって、U字状内側側板15の左右
側壁15a,15b がコンクリート製品Cの内面から剥離し
て、U字状内側側板15とコンクリート製品Cとの間の脱
型抵抗が著しく軽減し、鏡板14の後退によって、U字状
内側側板15も確実にコンクリート製品Cから確実に引き
抜くことができ、引き抜き作業を円滑に行うことができ
る。
【0088】(実施例3)本実施例は、単一又は少数の導
水孔を有する暗渠等や多数の貫通孔を設けたブロックの
成形に好適な自動型枠分解組立装置Aに係るものであ
る。
【0089】図21に示す自動型枠分解組立装置Aは暗渠
の成形に適用できるものであり、長手方向の両端に設け
た鏡板14,14 の内面にそれぞれ矩形断面の分割中子13
a,13bを取付けており、鏡板14,14 を中子引
抜組立装置Dの作動によって後退させることによって、
分割中子13a,13b を引き抜き、図22に示す形態のコンク
リート製品Cを成形することができる。
【0090】また、図23及び図24にコンクリート製品C
の変容例を示しており、かかる製品Cは、分割中子13a,
13b の形状を変えるのみで容易に成形することができ
る。
【0091】さらに、図25に示す自動型枠分解組立装置
Aは、多数の貫通孔を設けたブロックの成形に好適であ
る。
【0092】
【効果】本発明貫通孔では、コンクリート製品の貫通孔
を形成するための中子を、一対の先細テーパ状の分割中
子から形成し、中子引抜・組立装置によって、同分割中
子を軸線方向に対称に進退し、進出状態で、その先端同
士を当接可能に構成している。
【0093】このように、中子を左右から離脱可能なテ
ーパ状の分割中子から形成したので、中子の引き抜き・
装着作業を、ともに容易かつ迅速に行うことができ、補
助作業員も不要となすことができる。
【0094】また、鏡板, 内側側板及び外側側板を、中
子引抜組立装置や側板起倒装置を用いて自動的にコンク
リート製品から脱型することができるので、天井走行ク
レーン等の使用を不要とすることができ、脱型作業を極
めて安全なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る自動型枠分解組立装置
の全体正面図である。
【図2】同自動型枠分解組立装置の側面図である。
【図3】挟搬機の使用状態説明図である。
【図4】コンクリート製品の斜視図である。
【図5】図4のI−I線による断面図である。
【図6】コンクリート製品を用いて構築した擁壁の斜視
図である。
【図7】実施例2に係る自動型枠分解組立装置の要部全
体斜視図である。
【図8】同自動型枠分解組立装置の正面図である。
【図9】同自動型枠分解組立装置の平面図である。
【図10】同自動型枠分解組立装置のレール構造の平面
図である。
【図11】同自動型枠分解組立装置のレール構造の側面
図である。
【図12】同自動型枠分解組立装置の要部側面図であ
る。
【図13】中子引抜組立装置の先端部の平面図である。
【図14】同正面図である。
【図15】鏡板とU字状内側側板の関係を示す平面図で
ある。
【図16】図15のII-II 線による横断面図である。
【図17】摺動ボルトの取付状態を示す側面図である。
【図18】側板起倒装置の正面図である。
【図19】同側面図である。
【図20】挟搬機の使用状態を示す斜視図である。
【図21】実施例3に係る自動型枠分解組立装置の概念
的全体斜視図である。
【図22】同成形機によって成形されたコンクリート製
品の斜視図である。
【図23】同コンクリート製品の変容例の斜視図であ
る。
【図24】同コンクリート製品の変容例の斜視図であ
る。
【図25】実施例3にかかる他の自動型枠分解組立装置
の概念的全体斜視図である。
【図26】従来のコンクリート製品の成形工程説明図で
ある。
【符号の説明】
A 自動型枠分解組立装置 C コンクリート製品 D 中子引抜組立装置 E 側板起倒装置 3 貫通孔 13a 分割中子 13b 分割中子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を具備するコンクリート製品を成
    形する自動型枠分解組立装置であって、貫通孔を形成す
    るための中子を、一対の分割中子から形成し、同分割中
    子を軸線方向に対称に進退し、進出状態で、その先端同
    士を当接可能な中子引抜・組立装置を具備することを特
    徴とする自動型枠分解組立装置。
  2. 【請求項2】 分割中子は、基端から先端に向けて漸次
    テーパ状に径を小さくしたことを特徴とする請求項1記
    載の自動型枠分解組立装置。
JP21674393A 1993-08-31 1993-08-31 自動型枠分解組立装置 Pending JPH0768526A (ja)

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