JPH07682U - 資材の搬入・搬出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 作業性および作業時間の短縮が図れ、ひいて
は作業コストの軽減が図れ、工場の専有面積をも少なく
できる資材の搬入・搬出装置を提供する。 【構成】 レールＸ上に、材料載置台Ａと加工済製品置
台Ｃとを移動可能に設けると共に、材料載置台Ａの位置
する箇所の手前には切断・加工機Ｂを設け、材料載置台
Ａの位置する箇所と切断・加工機Ｂとの上方には走行レ
ール３を設け、走行レール３には上下方向に移動可能な
支柱４を設け、支柱４には、材料を吸い上げるバキュー
ム１を設け、バキューム１の背部には必要時にはバキュ
ーム１の下に平行に位置し、不要時にはバキューム１の
使用の妨げとならないように後方に半回転して移動する
パイプフォーク２を設けたことを特徴とする資材の搬入
・搬出装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、薄板材等の資材の搬入・搬出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の装置は、図４、図５に示すように、材料載置台（Ａ）より薄板 状の材料を、切断・加工機（レザー切断機）（Ｂ）まで搬入し、該材を穴明け加 工等をして加工済み製品とし、加工済製品置台（Ｃ）まで搬出するものであり、 その装置は、上方より材料を吸い上げるバキューム（１）と、材料を横から差し 込み持ち上げるフォーク（２）とが連接されてたものである。

【０００３】 そして、この装置は、材料載置台（Ａ）、切断・加工機（レザー切断機）（Ｂ ）そして加工済製品置台（Ｃ）の上方を通るよう配設されたレール（Ｄ）上を走 行するものであり、その作動システムを具体的に説明すると、 材料載置台（Ａ）より薄板状の材料をバキューム（１）で吸い上げる。 この吸い上げた薄板状の材料を、移動して切断・加工機（レザー切断機）（ Ｂ）上に置く。 バキューム（１）およびフォーク（２）は元の位置に戻る。 切断・加工機（レザー切断機）（Ｂ）で加工が終了すると、素材をバキュー ム（１）で吸い上げる。 バキューム（１）およびフォーク（２）は一体で移動し、フォーク（２）が 切断・加工機（レザー切断機）（Ｂ）の手前で移動停止し、フォーク（２） が定位置まで下降し、移動、加工済み製品をすくい上げる。 バキューム（１）およびフォーク（２）一体で移動し、バキューム（１）が 切断・加工機（レザー切断機）（Ｂ）の定位置まで移動すると、ストップし て素材を切断・加工機（レザー切断機）（Ｂ）に置く。 バキューム（１）およびフォーク（２）一体で移動し、フォーク（２）が加 工済製品置台（Ｃ）の定位置まで移動すると、ストップして下降し、加工済 製品置台（Ｃ）に置く。 バキューム（１）およびフォーク（２）は一体で元の位置に戻る。 そして、これらの工程を順次繰り返すものである。

【０００４】 しかし、これらの移動システムは、材料載置台（Ａ）、切断・加工機（レザー 切断機）（Ｂ）そして加工済製品置台（Ｃ）が帯状の一列に配置されており、材 料あるいは加工済み製品の搬送（移動）に時間がかかり、作業場の専有面積が大 きく、不経済であり、また、作業効率の極めて悪いものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案は、上記の欠点を除去するものであり、作業性および作業時 間の短縮が図れ、ひいては作業コストの軽減が図れ、工場の専有面積をも少なく できる資材の搬入・搬出装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、レール上に、材料載置台と加工済製品置 台とを移動可能に設けると共に、材料載置台の位置する箇所の手前には切断・加 工機を設け、材料載置台の位置する箇所と切断・加工機との上方には走行レール を設け、該レールには上下方向に移動可能な支柱を設け、該支柱には、材料を吸 い上げるバキュームを設け、該バキュームの背部には必要時には前記バキューム の下に平行に位置し、不要時にはバキュームの使用の妨げとならないように後方 に半回転して移動するパイプフォークを設けたことを特徴とする資材の搬入・搬 出装置より構成される。

【０００７】

【作用】

本考案の作動においては、レール（Ｘ）上に、材料載置台（Ａ）と加工済製品 置台（Ｃ）を設け、レール（Ｘ）より外れた箇所に、切断・加工機（レザー切断 機）（Ｂ）を配置し、前記材料載置台（Ａ）と切断・加工機（レザー切断機）（ Ｂ）の上に走行レール（３）を設け、該レールに支柱（４）を移動可能に設け、 該支柱にバキューム（１）およびパイプフォーク（２）を設け、バキューム（１ ）およびパイプフォーク（２）が一体に、材料載置台（Ａ）の定位置まで移動し ストップし、バキューム（１）が下降し、薄板材料はバキュームが圧着、そして 吸引して該材を持ち上げる。

【０００８】 そして、次に、切断・加工機（Ｂ）まで移動し、該機上に運ぶものである。こ の際、パイプフォーク（２）は、後方に半回転してバキューム（１）の作動を妨 げないものである。

【０００９】 さらに、加工の終えた素材（この時点より加工済み製品という）は、表面に多 数の穴、切り欠き、溝等を有するため、バキューム（１）では吸引不可能となり 従って、移動不可能のため、今度は、パイプフォーク（２）が前方に半回転して バキューム（１）の下に移動し、バキューム（１）の板体（１ａ）と平行になり 、加工済み製品をすくいあげて移動し、加工済製品置台上に運ぶものである。

【００１０】 また、加工済み製品の置き方においては、材料載置台（Ａ）と加工済製品置台 （Ｃ）とがレール上（Ｘ）を移動し、バキューム（１）およびパイプフォーク（ ２）の位置する箇所まで交互に移動するよう構成すればより、迅速に処理できる ものである。

【００１１】

【実施例】

本発明の最適な実施例について添付図１、図２そして図３を参照して以下詳細 に説明すると、レール（Ｘ）上に、材料載置台（Ａ）と加工済製品置台（Ｃ）と を移動可能に設けると共に、材料載置台（Ａ）の位置する箇所の手前には切断・ 加工機（Ｂ）を設け、材料載置台（Ａ）の位置する箇所と切断・加工機（Ｃ）と の上方には走行レール（３）を設け、該レール（３）には上下方向に移動可能な 支柱（４）を設け、該支柱（４）には、材料を吸い上げるバキューム（１）を設 け、該バキュームの背部には必要時には前記バキュームの下に平行に位置し、不 要時にはバキュームの使用の妨げとならないように後方に半回転して移動するバ イプフォーク（２）を設けたことを特徴とする資材の搬入・搬出装置より構成さ れる。

【００１２】 尚、バキューム（１）は上部に位置し、パイプフォーク（２）が下降し前方向 に半回転して水平状態となり、切断・加工機（レザー切断機）（Ｂ）の高さに合 わせて走行台車（Ｄ）が走行レール（３）を移動し、加工済製品をすくい上げ、 加工済製品置台（Ｃ）の上に置くものである。

【００１３】 尚、支柱に取り付けられたバキューム（１）は、複数列の板体（１ａ）にそれ ぞれ複数個の吸い込み口（１ｂ）を有するものであり、別個に設けたポンプ（図 示せず）の稼働により吸引したり、吐出したりするものである。

【００１４】 また、パイプフォーク（２）は、支柱（４）の末端に枢着された略Ｌ字状のア ーム（２ａ）の一と平行に、他と取り付けられ、パイプフォーク（２）の内部先 端に突出したセンサー（２ｂ）が取り付けられており、パイプフォークの走行時 に定位置に走行停止をさせる定置具（２ｃ）に当接してストップするよう構成さ れている。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、以上の構成よりなるものであり、この考案によると、材料載置台（ Ａ）と加工済製品置台（Ｃ）が相互に移動し、加工済製品置台（Ｃ）とがコンパ クトに配置され、専有面積を少なくし、また搬送（移動）時間を短縮でき、作業 の効率化が図れ、コストダウンにつながる等極めて有益なる効果を奏するもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す説明図である。

【図２】本考案の一実施例を示す説明図である。

【図３】本考案の作動状態の一実施例を示す一部欠截説
明図である。

【図４】本考案の従来例を示す斜視図である。

【図５】本考案の従来例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ バキューム １ａ板体 １ｂ吸い込み口 ２ パイプフォーク ２ａ略Ｌ字状のアーム ２ｂセンサー ２ｃ定置具 ３ 走行レール ４ 支柱 Ａ 材料載置台 Ｂ 切断・加工機（レザー切断機） Ｃ 加工済製品置台 Ｄ 走行台車 Ｘ レール

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｈ 5/08 Ｂ 7612−3Ｆ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レール上に、材料載置台と加工済製品置
   台とを移動可能に設けると共に、材料載置台の位置する
   箇所の手前には切断・加工機を設け、材料載置台の位置
   する箇所と切断・加工機との上方には走行レールを設
   け、該レールには上下方向に移動可能な支柱を設け、該
   支柱には、材料を吸い上げるバキュームを設け、該バキ
   ュームの背部には必要時には前記バキュームの下に平行
   に位置し、不要時にはバキュームの使用の妨げとならな
   いように後方に半回転して移動するパイプフォークを設
   けたことを特徴とする資材の搬入・搬出装置。