JPH0768284A - 廃水処理用充填材 - Google Patents
廃水処理用充填材Info
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- JPH0768284A JPH0768284A JP24382693A JP24382693A JPH0768284A JP H0768284 A JPH0768284 A JP H0768284A JP 24382693 A JP24382693 A JP 24382693A JP 24382693 A JP24382693 A JP 24382693A JP H0768284 A JPH0768284 A JP H0768284A
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- shape
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- filler
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、三次元的に流れる廃水に対しても
十分に性能を発揮することができ、しかも容易に製造で
きる廃水処理用充填材を提供する。 【構成】 熱可塑性合成樹脂を加熱溶融して押出機の複
数のノズルから押し出すことにより複数の線条３を成形
して連続的に降下させ、その下方位置において未だ未固
化状態で柔軟性を維持する各線条３を受け具によりその
降下速度より遅く受け取ることによって各線条３を曲が
りくねらせて互いに接触部位をその未固化状態の粘着性
を利用して接着させながら網状に集合させると共にその
網状集合物を受け具の形状に倣って変形させて冷却固化
したものを適宜な長さに切断してその両端を一体的に接
合することにより立体化して得られる廃水処理用充填
材。
十分に性能を発揮することができ、しかも容易に製造で
きる廃水処理用充填材を提供する。 【構成】 熱可塑性合成樹脂を加熱溶融して押出機の複
数のノズルから押し出すことにより複数の線条３を成形
して連続的に降下させ、その下方位置において未だ未固
化状態で柔軟性を維持する各線条３を受け具によりその
降下速度より遅く受け取ることによって各線条３を曲が
りくねらせて互いに接触部位をその未固化状態の粘着性
を利用して接着させながら網状に集合させると共にその
網状集合物を受け具の形状に倣って変形させて冷却固化
したものを適宜な長さに切断してその両端を一体的に接
合することにより立体化して得られる廃水処理用充填
材。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、廃水処理、特に有機汚
染物質を分解する微生物を付着させて生物化学的処理で
ある嫌気・好気性処理を行う場合に好適であって、気液
接触やガス洗滌などを行う曝気槽等に備えられて、接触
材又は濾材などとして使用される廃水処理用充填材に関
する。
染物質を分解する微生物を付着させて生物化学的処理で
ある嫌気・好気性処理を行う場合に好適であって、気液
接触やガス洗滌などを行う曝気槽等に備えられて、接触
材又は濾材などとして使用される廃水処理用充填材に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、合成樹脂製の線条を曲がりくねら
せて網状組織とし、これをマット状、棒状、パイプ状等
の形状になして、廃水処理にも利用できるようにした立
体網状集合体が、特公昭６２−６０４９４号公報、特公
平２−６５９３号公報などによって公知である。
せて網状組織とし、これをマット状、棒状、パイプ状等
の形状になして、廃水処理にも利用できるようにした立
体網状集合体が、特公昭６２−６０４９４号公報、特公
平２−６５９３号公報などによって公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
立体網状集合体の形状は、一方向にのみ連続して方向性
を有するので、廃水が三次元的に流れる場合に不十分な
性能しか発揮できないという不満があった。そこで本発
明は、三次元的に流れる廃水に対しても十分に性能を発
揮することができ、しかも容易に製造可能な廃水処理用
充填材の提供を目的とする。
立体網状集合体の形状は、一方向にのみ連続して方向性
を有するので、廃水が三次元的に流れる場合に不十分な
性能しか発揮できないという不満があった。そこで本発
明は、三次元的に流れる廃水に対しても十分に性能を発
揮することができ、しかも容易に製造可能な廃水処理用
充填材の提供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の廃水処理用充填材は、熱可塑性合成樹脂を
加熱溶融して押出機の複数のノズルから押し出すことに
より複数の線条３を成形して連続的に降下させ、その下
方位置において未だ未固化状態で柔軟性を維持する各線
条３を受け具によりその降下速度より遅く受け取ること
によって各線条３を曲がりくねらせて互いに接触部位を
その未固化状態の粘着性を利用して接着させながら網状
に集合させると共にその網状集合物を受け具の形状に倣
って変形させて冷却固化したものを適宜な長さに切断し
てその両端を一体的に接合することにより立体化して得
られるものである。
に、本発明の廃水処理用充填材は、熱可塑性合成樹脂を
加熱溶融して押出機の複数のノズルから押し出すことに
より複数の線条３を成形して連続的に降下させ、その下
方位置において未だ未固化状態で柔軟性を維持する各線
条３を受け具によりその降下速度より遅く受け取ること
によって各線条３を曲がりくねらせて互いに接触部位を
その未固化状態の粘着性を利用して接着させながら網状
に集合させると共にその網状集合物を受け具の形状に倣
って変形させて冷却固化したものを適宜な長さに切断し
てその両端を一体的に接合することにより立体化して得
られるものである。
【０００５】
【実施例】以下、図面に基づき実施例について説明す
る。まず、図１は第１実施例の廃水処理用充填材１を示
したもので、これは中空で且つ球状の立体網状構造にな
っている。この廃水処理用充填材１は、図２乃至図４に
示す製造工程を経て得られるものである。すなわち、ま
ず図２及び図３に示すように、押出機４にポリプロピレ
ン等熱可塑性合成樹脂を入れて加熱溶融し、その下面に
突設した複数のノズル５から溶融樹脂を押し出して複数
の線条３を成形して連続的に降下させる。その下方位置
には球状の受け具２を配する。この受け具２は回転シャ
フト７に取付けられて回転可能であり、その表面の所要
箇所には窪み８を設けている。又、回転シャフト７にお
いて受け具２の両端箇所には突起９を設けている。受け
具２は略下半分を冷却水１０の中に浸している。上記の
ように降下する線条３は受け具２の上面によって受け取
られ、且つ受け具２の回転によって送られるが、その受
け具２の回転速度を調整して、線条３が下降する速度よ
り遅い速度で受け取るようにする。線条３は未固化状態
のまま受け具２の上面によって受け取られるので曲がり
くねって、各線条３は未固化状態の粘着性により互いに
接触部を接着しながら網状に集合する。この網状集合物
は受け具２の回転によってその表面に沿って板状に延ば
されながら面積を増大していく。尚、受け具２の表面に
設けた窪み８にも網状集合物が入り込むので、受け具２
が回転するときに網状集合物は滑らずに送られていく。
網状集合物は板状になるが、同時に受け具２の外形に倣
って断面を略半円形とする。受け具２の表面に拡がった
網状集合物は受け具２の回転により冷却水１０に浸され
て固化し形状が決まる。その後、冷却水１０の中から引
き出されると板状で且つ断面が略半円形の網状体６が完
成する。尚、回転シャフト７に設けた突起９により網状
体６の両端の縁には凹凸部１１が形成される。凹凸部１
１は網状体６に対し蛇腹効果を付与し、網状体６を引き
伸ばすときに加わる無理な力を緩和する。従って網状体
６は弾性復元力を損わずにすむ。尚、網状集合物を冷却
するための手段は、上記のように冷却水１０に浸す代わ
りに、冷風を吹きかけてもよい。次に、上記のように製
造した板状で且つ断面が略半円形の網状体６を所定の長
さに切断する。その後、図４に示すように、切断した網
状体６の弾性復元性を利用して両端部を合わせて加熱融
着すれば図１に示すような中空球状の廃水処理用充填材
１が得られる。尚、網状体６の両端部を接合する手段は
留め具等を用いてもよい。
る。まず、図１は第１実施例の廃水処理用充填材１を示
したもので、これは中空で且つ球状の立体網状構造にな
っている。この廃水処理用充填材１は、図２乃至図４に
示す製造工程を経て得られるものである。すなわち、ま
ず図２及び図３に示すように、押出機４にポリプロピレ
ン等熱可塑性合成樹脂を入れて加熱溶融し、その下面に
突設した複数のノズル５から溶融樹脂を押し出して複数
の線条３を成形して連続的に降下させる。その下方位置
には球状の受け具２を配する。この受け具２は回転シャ
フト７に取付けられて回転可能であり、その表面の所要
箇所には窪み８を設けている。又、回転シャフト７にお
いて受け具２の両端箇所には突起９を設けている。受け
具２は略下半分を冷却水１０の中に浸している。上記の
ように降下する線条３は受け具２の上面によって受け取
られ、且つ受け具２の回転によって送られるが、その受
け具２の回転速度を調整して、線条３が下降する速度よ
り遅い速度で受け取るようにする。線条３は未固化状態
のまま受け具２の上面によって受け取られるので曲がり
くねって、各線条３は未固化状態の粘着性により互いに
接触部を接着しながら網状に集合する。この網状集合物
は受け具２の回転によってその表面に沿って板状に延ば
されながら面積を増大していく。尚、受け具２の表面に
設けた窪み８にも網状集合物が入り込むので、受け具２
が回転するときに網状集合物は滑らずに送られていく。
網状集合物は板状になるが、同時に受け具２の外形に倣
って断面を略半円形とする。受け具２の表面に拡がった
網状集合物は受け具２の回転により冷却水１０に浸され
て固化し形状が決まる。その後、冷却水１０の中から引
き出されると板状で且つ断面が略半円形の網状体６が完
成する。尚、回転シャフト７に設けた突起９により網状
体６の両端の縁には凹凸部１１が形成される。凹凸部１
１は網状体６に対し蛇腹効果を付与し、網状体６を引き
伸ばすときに加わる無理な力を緩和する。従って網状体
６は弾性復元力を損わずにすむ。尚、網状集合物を冷却
するための手段は、上記のように冷却水１０に浸す代わ
りに、冷風を吹きかけてもよい。次に、上記のように製
造した板状で且つ断面が略半円形の網状体６を所定の長
さに切断する。その後、図４に示すように、切断した網
状体６の弾性復元性を利用して両端部を合わせて加熱融
着すれば図１に示すような中空球状の廃水処理用充填材
１が得られる。尚、網状体６の両端部を接合する手段は
留め具等を用いてもよい。
【０００６】次に、図５は第２実施例の廃水処理用充填
材１ａを示したもので、これは中空で且つ多面体の立体
網状構造になっている。この廃水処理用充填材１ａは、
図６乃至図８に示す製造工程を経て得られるもので、こ
の工程では、受け具２ａの形状を多面体とし、又、冷却
手段として冷風１２ａを浴せるようにしてあるが、その
他は上記第１実施例の工程と同一である。
材１ａを示したもので、これは中空で且つ多面体の立体
網状構造になっている。この廃水処理用充填材１ａは、
図６乃至図８に示す製造工程を経て得られるもので、こ
の工程では、受け具２ａの形状を多面体とし、又、冷却
手段として冷風１２ａを浴せるようにしてあるが、その
他は上記第１実施例の工程と同一である。
【０００７】次に、図９は第３実施例の廃水処理用充填
材１ｂを示したもので、これは第１実施例と同じく中空
で且つ球状の立体網状構造になっている。この廃水処理
用充填材１ｂは、図１０乃至図１３に示す製造工程を経
て得られるものである。すなわち、まず図１０に示すよ
うに、押出機４ｂの下面に複数のノズル５ｂが設けら
れ、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂が加熱溶融さ
れてノズル５ｂから押し出される。この溶融樹脂は適度
な粘性を有して連続的な線条３ｂとなる。ノズル５ｂの
下方には冷却水１０ｂを充填した水槽１３ｂが配され、
その内部に外部金型１４ｂと内部金型１５ｂとから成る
受け具２ｂを備えている。外部金型１４ｂは略お椀形
で、又、内部金型１５ｂは外部金型１４ｂの曲率半径に
比べて半径が少し小さい球状を呈してその両端に回転シ
ャフト７ｂを設けている。内部金型１５ｂは外部金型１
４ｂの内面側に適宜な隙間１８ｂをあけて回転自在に配
されている。内部金型１５ｂの外周面は図１１に示すよ
うな凸部１６ｂを設けることにより、又は図１２に示す
ような円弧状突起１９ｂを設けることにより凹凸状とな
っている。尚、凹部を設けることにより凹凸状としても
よい。外部金型１４ｂの一端及び内部金型１５ｂの上半
部は水面上に突出し、外部金型１４ｂの他端は水中に没
している。外部金型１４ｂの斜め上方位置には引取ロー
ラ１７ｂが配されている。上記のノズル５ｂから垂下し
た線条３ｂは、冷却水１０ｂに浸漬される前の未だ固化
しない状態で、その降下速度よりも受け取り速度を遅く
することによって皺状に曲がりくねって溶融状態のまま
互いに接着しつつ立体網状に集合する。この網状集合物
は外部金型１４ｂと内部金型１５ｂの間の隙間１８ｂに
挿入する。そしてこの網状集合物は内部金型１５ｂの回
転により外部金型１４ｂの内面に沿って送られ、円弧状
に曲がりながら且つ断面を略半円形に成型されて固化す
る。固化した網状体６ｂは引取ローラ１７ｂによって引
き上げられ、適宜な長さに切断される。切断された網状
体６ｂは復元力により、図１３に示すように内部金型１
５ｂと外部金型１４ｂによって曲げられた円弧状に戻
る。その円弧状に曲がった網状体６ｂの両端切断面を合
せて熱融着等により一体的に接合すれば、図９に示すよ
うに、中心部に空洞を有する球状の廃水処理用充填材１
ｂが得られる。尚、網状体６ｂの両端切断面を接合する
には、熱融着の他に連結金具等を用いることも可能であ
る。
材１ｂを示したもので、これは第１実施例と同じく中空
で且つ球状の立体網状構造になっている。この廃水処理
用充填材１ｂは、図１０乃至図１３に示す製造工程を経
て得られるものである。すなわち、まず図１０に示すよ
うに、押出機４ｂの下面に複数のノズル５ｂが設けら
れ、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂が加熱溶融さ
れてノズル５ｂから押し出される。この溶融樹脂は適度
な粘性を有して連続的な線条３ｂとなる。ノズル５ｂの
下方には冷却水１０ｂを充填した水槽１３ｂが配され、
その内部に外部金型１４ｂと内部金型１５ｂとから成る
受け具２ｂを備えている。外部金型１４ｂは略お椀形
で、又、内部金型１５ｂは外部金型１４ｂの曲率半径に
比べて半径が少し小さい球状を呈してその両端に回転シ
ャフト７ｂを設けている。内部金型１５ｂは外部金型１
４ｂの内面側に適宜な隙間１８ｂをあけて回転自在に配
されている。内部金型１５ｂの外周面は図１１に示すよ
うな凸部１６ｂを設けることにより、又は図１２に示す
ような円弧状突起１９ｂを設けることにより凹凸状とな
っている。尚、凹部を設けることにより凹凸状としても
よい。外部金型１４ｂの一端及び内部金型１５ｂの上半
部は水面上に突出し、外部金型１４ｂの他端は水中に没
している。外部金型１４ｂの斜め上方位置には引取ロー
ラ１７ｂが配されている。上記のノズル５ｂから垂下し
た線条３ｂは、冷却水１０ｂに浸漬される前の未だ固化
しない状態で、その降下速度よりも受け取り速度を遅く
することによって皺状に曲がりくねって溶融状態のまま
互いに接着しつつ立体網状に集合する。この網状集合物
は外部金型１４ｂと内部金型１５ｂの間の隙間１８ｂに
挿入する。そしてこの網状集合物は内部金型１５ｂの回
転により外部金型１４ｂの内面に沿って送られ、円弧状
に曲がりながら且つ断面を略半円形に成型されて固化す
る。固化した網状体６ｂは引取ローラ１７ｂによって引
き上げられ、適宜な長さに切断される。切断された網状
体６ｂは復元力により、図１３に示すように内部金型１
５ｂと外部金型１４ｂによって曲げられた円弧状に戻
る。その円弧状に曲がった網状体６ｂの両端切断面を合
せて熱融着等により一体的に接合すれば、図９に示すよ
うに、中心部に空洞を有する球状の廃水処理用充填材１
ｂが得られる。尚、網状体６ｂの両端切断面を接合する
には、熱融着の他に連結金具等を用いることも可能であ
る。
【０００８】更に、図１４は第４実施例の廃水処理用充
填材１ｃを示したもので、これは上記の第１実施例及び
第３実施例と同じく球状の立体網状構造となっている
が、中心部の空洞部が狭い穴状になったものである。こ
の廃水処理用充填材１ｃは、図１５乃至図１７に示す製
造工程を経て得られるものである。すなわち、まず図１
５に示すように、押出機４ｃの下面に複数のノズル５ｃ
が設けられ、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂が加
熱溶融されてノズル５ｃから押し出される。この溶融樹
脂は適度な粘性を有して連続的な線条３ｃとなる。ノズ
ル５ｃの下方には冷却水１０ｃを充填した水槽１３ｃが
配され、その水槽１３ｃ内に金型２０ｃと突起９ｃ付き
の回転シャフト７ｃから成る受け具２ｃを備えている。
金型２０ｃは円弧状に曲っていて、その内面に沿って図
１６に示すように断面略半円形の凹部２１ｃを設けてい
る。即ち、金型２０ｃは恰も樋を円弧状に曲げた形状を
呈している。この金型２０ｃの一端は水面上に僅かに突
出して凹部２１ｃの一方の開口をノズル５ｃの真下に位
置させている。従ってノズル５ｃから垂下してくる線条
３ｃは金型２０ｃの凹部２１ｃ内に挿入する。尚、ノズ
ル５ｃから垂下してくる線条３ｃが金型２０ｃの凹部２
１ｃ内にスム−ズに挿入するように、凹部２１ｃの一方
の開口の形状、即ち、略半円形の形状に合わせて、複数
のノズル５ｃも半円形に配置されている。金型２０ｃの
他端は水中に没していて、その凹部２１ｃの他方の開口
は斜め上方へ向いている。この開口の延長線上の両側に
引取ローラ１７ｃが配されている。又、金型２０ｃの曲
率中心位置に周面に針状の突起９ｃを設けた回転シャフ
ト７ｃが位置している。上記のようにノズル５ｃから垂
下した線条３ｃは、冷却水１０ｃに浸漬される前のまだ
固化しない状態で、その降下速度よりも受け取り速度を
遅くすることによって皺状に曲がりくねって溶融状態の
まま互いに接着しつつ立体網状に集合する。この網状集
合物は金型２０ｃの凹部２１ｃに入り、回転シャフト７
ｃの突起９ｃにより凹部２１ｃに沿って円弧状に曲げら
れながら送られていく。このとき網状集合物は金型２０
ｃの凹部２１ｃによって形を成型され、断面形状が略半
円形になり、且つ金型２０ｃと同一の曲率半径で曲げら
れて固化する。金型２０ｃを通過した網状集合物は引取
ローラ１７ｃによって引き上げられる。引き上げられた
網状体６ｃは適宜な長さに切断される。その切断された
網状体６ｃは復元力により、図１７に示すように金型２
０ｃによって曲げられた円弧状に戻る。その円弧状に曲
がった網状体６ｃの両端切断面を合わせて熱融着等によ
り一体的に接合すれば、図１４に示すような中心部に空
洞を有する球状の廃水処理用充填材１ｃが得られる。
尚、網状体６ｃの両端切断面を接合するには、熱融着の
他に連結用金具等を用いても良い。
填材１ｃを示したもので、これは上記の第１実施例及び
第３実施例と同じく球状の立体網状構造となっている
が、中心部の空洞部が狭い穴状になったものである。こ
の廃水処理用充填材１ｃは、図１５乃至図１７に示す製
造工程を経て得られるものである。すなわち、まず図１
５に示すように、押出機４ｃの下面に複数のノズル５ｃ
が設けられ、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂が加
熱溶融されてノズル５ｃから押し出される。この溶融樹
脂は適度な粘性を有して連続的な線条３ｃとなる。ノズ
ル５ｃの下方には冷却水１０ｃを充填した水槽１３ｃが
配され、その水槽１３ｃ内に金型２０ｃと突起９ｃ付き
の回転シャフト７ｃから成る受け具２ｃを備えている。
金型２０ｃは円弧状に曲っていて、その内面に沿って図
１６に示すように断面略半円形の凹部２１ｃを設けてい
る。即ち、金型２０ｃは恰も樋を円弧状に曲げた形状を
呈している。この金型２０ｃの一端は水面上に僅かに突
出して凹部２１ｃの一方の開口をノズル５ｃの真下に位
置させている。従ってノズル５ｃから垂下してくる線条
３ｃは金型２０ｃの凹部２１ｃ内に挿入する。尚、ノズ
ル５ｃから垂下してくる線条３ｃが金型２０ｃの凹部２
１ｃ内にスム−ズに挿入するように、凹部２１ｃの一方
の開口の形状、即ち、略半円形の形状に合わせて、複数
のノズル５ｃも半円形に配置されている。金型２０ｃの
他端は水中に没していて、その凹部２１ｃの他方の開口
は斜め上方へ向いている。この開口の延長線上の両側に
引取ローラ１７ｃが配されている。又、金型２０ｃの曲
率中心位置に周面に針状の突起９ｃを設けた回転シャフ
ト７ｃが位置している。上記のようにノズル５ｃから垂
下した線条３ｃは、冷却水１０ｃに浸漬される前のまだ
固化しない状態で、その降下速度よりも受け取り速度を
遅くすることによって皺状に曲がりくねって溶融状態の
まま互いに接着しつつ立体網状に集合する。この網状集
合物は金型２０ｃの凹部２１ｃに入り、回転シャフト７
ｃの突起９ｃにより凹部２１ｃに沿って円弧状に曲げら
れながら送られていく。このとき網状集合物は金型２０
ｃの凹部２１ｃによって形を成型され、断面形状が略半
円形になり、且つ金型２０ｃと同一の曲率半径で曲げら
れて固化する。金型２０ｃを通過した網状集合物は引取
ローラ１７ｃによって引き上げられる。引き上げられた
網状体６ｃは適宜な長さに切断される。その切断された
網状体６ｃは復元力により、図１７に示すように金型２
０ｃによって曲げられた円弧状に戻る。その円弧状に曲
がった網状体６ｃの両端切断面を合わせて熱融着等によ
り一体的に接合すれば、図１４に示すような中心部に空
洞を有する球状の廃水処理用充填材１ｃが得られる。
尚、網状体６ｃの両端切断面を接合するには、熱融着の
他に連結用金具等を用いても良い。
【０００９】
【発明の効果】本発明の廃水処理用充填材１，１ａ，１
ｂ，１ｃは上記の通りであり、球状等の形状を呈して、
Ｘ，Ｙ，Ｚ方向に略同様の網状組織を有するので、三次
元的に流れる廃水に対しても十分に性能を発揮できる効
果があり、しかも製造が容易であるという利点がある。
ｂ，１ｃは上記の通りであり、球状等の形状を呈して、
Ｘ，Ｙ，Ｚ方向に略同様の網状組織を有するので、三次
元的に流れる廃水に対しても十分に性能を発揮できる効
果があり、しかも製造が容易であるという利点がある。
【図１】第１実施例の廃水処理用充填材の斜視図であ
る。
る。
【図２】第１実施例の製造装置の側面図である。
【図３】図２に示した製造装置の略中央部の断面図であ
る。
る。
【図４】切断した網状体の両端を接合する前の状態を示
す側面図である。
す側面図である。
【図５】第２実施例の廃水処理用充填材の斜視図であ
る。
る。
【図６】第２実施例の製造装置の側面図である。
【図７】図６に示した製造装置の略中央部の断面図であ
る。
る。
【図８】切断した網状体の両端を接合する前の状態を示
す側面図である。
す側面図である。
【図９】第３実施例の廃水処理用充填材の斜視図であ
る。
る。
【図１０】第３実施例の製造装置の断面図である。
【図１１】図１０に示した製造装置における受け具の平
面図である。
面図である。
【図１２】図１０に示した製造装置における受け具の他
の例を示す平面図である。
の例を示す平面図である。
【図１３】切断した網状体の両端を接合する前の状態を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図１４】第４実施例の廃水処理用充填材の斜視図であ
る。
る。
【図１５】第４実施例の製造装置の断面図である。
【図１６】図１５に示した製造装置における受け具の平
面図である。
面図である。
【図１７】切断した網状体の両端を接合する前の状態を
示す側面図である。
示す側面図である。
１，１ａ，１ｂ，１ｃ 廃水処理用充填材 ２，２ａ，２ｂ，２ｃ 受け具 ３，３ａ，３ｂ，３ｃ 線条 ４，４ａ，４ｂ，４ｃ 押出機 ５，５ａ，５ｂ，５ｃ ノズル ６，６ａ，６ｂ，６ｃ 網状体 ７，７ａ，７ｂ，７ｃ 回転シャフト ８，８ａ 窪み ９，９ａ，９ｃ 突起 １０，１０ｂ，１０ｃ 冷却水 １１，１１ａ 凹凸部 １２ａ 冷風 １３，１３ｂ，１３ｃ 水槽 １４ｂ 外部金型 １５ｂ 内部金型 １６ｂ 凸部 １７ｂ，１７ｃ 引取ローラ １８ｂ 隙間 １９ｂ 円弧状突起 ２０ｃ 金型 ２１ｃ 凹部
Claims (1)
- 【請求項１】 熱可塑性合成樹脂を加熱溶融して押出機
の複数のノズルから押し出すことにより複数の線条３を
成形して連続的に降下させ、その下方位置において未だ
未固化状態で柔軟性を維持する各線条３を受け具により
その降下速度より遅く受け取ることによって各線条３を
曲がりくねらせて互いに接触部位をその未固化状態の粘
着性を利用して接着させながら網状に集合させると共に
その網状集合物を受け具の形状に倣って変形させて冷却
固化したものを適宜な長さに切断してその両端を一体的
に接合することにより立体化して得られる廃水処理用充
填材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24382693A JP2711508B2 (ja) | 1993-09-04 | 1993-09-04 | 廃水処理用充填材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24382693A JP2711508B2 (ja) | 1993-09-04 | 1993-09-04 | 廃水処理用充填材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0768284A true JPH0768284A (ja) | 1995-03-14 |
| JP2711508B2 JP2711508B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=17109509
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24382693A Expired - Lifetime JP2711508B2 (ja) | 1993-09-04 | 1993-09-04 | 廃水処理用充填材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2711508B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-09-04 JP JP24382693A patent/JP2711508B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2711508B2 (ja) | 1998-02-10 |
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