JPH0768091B2 - アスパラガスの開花促進剤 - Google Patents

アスパラガスの開花促進剤

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JPH0768091B2
JPH0768091B2 JP63039290A JP3929088A JPH0768091B2 JP H0768091 B2 JPH0768091 B2 JP H0768091B2 JP 63039290 A JP63039290 A JP 63039290A JP 3929088 A JP3929088 A JP 3929088A JP H0768091 B2 JPH0768091 B2 JP H0768091B2
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壽昭 亀谷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アスパラガスの生育初期に開花を促進する開
花促進剤に関する。
〔従来の技術〕
アスパラガスは宿根性の野菜で、その消費は近年急速に
増加しつつある。本植物は雌雄が異株であり、雄株が雌
株より20〜30%収量が高くその品質も優れている。従っ
て、農業生産上は雄株のみを栽培することが圧倒的に有
利である。従来の栽培では、アスパラガスの苗が自然に
開花するのを待って雌雄の判別を行い、その後雄株のみ
を本圃へ定植するという方法が取られてきた。しかしな
がら、この方法では雌雄の判別までに半年から1年半の
期間を要し、しかもこの間育苗した株のうち半数の雌株
は無駄になってしまう。
一方、発明者の一人亀谷は、近年ある種の除草剤(例え
ば3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレ
ア、一般名ジウロン)が、アスパラガスの開花を促進す
ることを見出した(Planta(1986)169:289−291)。
しかしながら、こういった除草剤では開花後すべての株
が枯れてしまうため、これを雌雄の判別に用いることは
出来なかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はアスパラガスの開花を促進する作用を有し、且
つ、アスパラガスの生育に悪影響を与えない物質を見出
しアスパラガスの栽培を効率よく行なうための開花促進
剤を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的は本発明に従って一般式 (式中、R1、R2は互いに同じでも異なっていてもよく、
水素原子、ハロゲン原子、または低級アルキル基を表わ
す。R3はC3〜C8のアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シクロアルキル基もしくはシクロアルキル基置換
アルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよい
フェニル基を表わす。) で示される化合物(但し、イソプロピル−N−(3,4−
ジクロロフェニル)カーバメート及びシクロペンチル−
N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメートを除く)
を有効成分とするアスパラガスの開花促進剤により達成
される。
本発明を詳細に説明するに、一般式(1)においてR1
R2で示されるハロゲンとしてはクロル、ブロム、フルオ
ロ、ヨード原子があげられ、低級アルキル基としてはメ
チル、エチル、プロピル基等、が挙げられる。R1、R2
置換基の位置としては2位から6位までのいずれの位置
でもよいが、3位,4位のいずれか一方あるいは両方が含
まれていることが望ましい。R3としてはn−プロピル、
i−プロピル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル等C3−C8の直鎖
または分枝アルキル基、アリル、1−ブテニル等C3−C8
のアルケニル基、プロパルギル、ブチニル等C3−C8のア
ルキニル基、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シク
ロブチルエチル等C3−C8のシクロアルキル基もしくはシ
クロアルキル置換アルキル基、あるいはフルオロフェニ
ル等のハロゲンで置換されていてもよいフェニル基が挙
げられる。一般式(1)で示される化合物としては例え
ば、n−プロピルN−フェニルカーバメート、n−プロ
ピル N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメート、
n−ブチル N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメ
ート、n−ペンチル N−(3,4−ジクロロフェニル)
カーバメート、イソブチル N−(3,4−ジクロロフェ
ニル)カーバメート、tert−ブチル N−(3,4−ジク
ロロフェニル)カーバメート、1,3−ジメチルブチル
N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメート、sec−ブ
チル N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメート、
1−エチルプロピル N−(3,4−ジクロロフェニル)
カーバメート、1−メチルブチル N−(3,4−ジクロ
ロフェニル)カーバメート、アリル N−(3,4−ジク
ロロフェニル)カーバメート、2−プロピニル N−
(3,4−ジクロロフェニル)カーバメート、イソプロピ
ル N−(3−クロロフェニル)カーバメート、イソプ
ロピル N−(4−クロロフェニル)カーバメート、n
−プロピル N−(4−クロロフェニル)カーバメー
ト、n−ブチル N−(3−クロロフェニル)カーバメ
ート、n−プロピル N−(4−フルオロフェニル)カ
ーバメート、n−プロピル N−(4−プロモフェニ
ル)カーバメート、シクロプロピル N−(3,4−ジク
ロロフェニル)カーバメート、シクロプロピルメチル
N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメート、1−シ
クロプロピルエチル N−(3,4−ジクロロフェニル)
カーバメート、シクロブチル N−(3,4−ジクロロフ
ェニル)カーバメート、シクロヘキシル N−(3,4−
ジクロロフェニル)カーバメート、シクロヘプチル、N
−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメート、n−プロ
ピル N−(3,5−ジクロロフェニル)カーバメート、
3−フルオロフェニル N−(3,4−ジクロロフェニ
ル)カーバメート、イソプロピル N−(3−メチルフ
ェニル)カーバメート、イソプロピル N−(4−メチ
ルフェニル)カーバメート、n−ブチルN−(3−メチ
ルフェニル)カーバメート、シクロヘキシル N−(3
−メチルフェニル)カーバメート、イソプロピル N−
(3,4−ジメチルフェニル)カーバメート、イソプロピ
ルN−(3−メトキシフェニル)カーバメート、イソプ
ロピル N−(4−メトキシフェニル)カーバメート、
イソプロピル N−(3−エトキシフェニル)カーバメ
ート等があげられるが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
一般式(1)で示される化合物は公知の方法に従って、
たとえば対応するフェニルイソシアネート誘導体とアル
コールとを反応させる方法、アニリン誘導体とクロルギ
酸エステルとを反応させる方法などによって製造するこ
とができる。
本発明に係るアスパラガス開花促進剤は、一般式(1)
で示される化合物をそのままあるいは一旦適当な溶剤に
溶かしたのち水に希釈して用いる。また、適当な担体、
溶剤、界面活性剤等を加えて、水和剤、乳剤等の形態に
製造して用いてもよい。適当な担体としてはモンモリロ
ナイト、カオリナイト等の粘土類、けいそう土、白土、
タルク、石膏、炭酸カルシウム、シリカゲルなどの無機
物質等があげられる。溶剤としては、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、ケロシン、鉱油等のパラフィン
系炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン等のハロゲ
ン化炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル類、メタノール、プロパノール、エチレングリコ
ール等のアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、水等があげられる。界面活性剤は製剤
の剤型に応じて脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアクキルフェノールエ
ーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル等を用いることができる。
製剤したものの組成としては、通常水和剤では有効成分
10〜90重量%、担体10〜90重量%、界面活性剤0〜10重
量%であり、乳剤では有効成分1〜40重量%、溶剤50〜
99重量%、界面活性剤0〜30重量%である。
本発明の開花促進剤のアスパラガスへの適用方法として
は種子処理、土壌処理、茎葉処理等が考えられるが、種
子浸せきが効果的である。詳しくは、アスパラガスの種
子を本促進剤の適当な希釈液に1〜14日間浸せきし、そ
の後通常の栽培条件、例えば土やバーミキュライト上に
播種育成すればよい。希釈液は、本促進剤1重量部を前
記の適当な溶剤1〜1000重量部に溶解したのち適当に水
で希釈すれば得られ、もしくは一旦水和剤、乳剤等の適
当な製剤としたのち水で希釈すればよい。
希釈液の濃度としては、化合物(1)が50マイクロモル
〜1000マイクロモルとなるように調製すればよい。
〔実施例〕
以下、実施例、製剤例、試験例によって本発明を詳細に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の例
に制約されるものではない。
参考製造例1 18.8gの3,4−ジクロロフェニルイソシアネートと6.0gの
イソプロピルアルコールを500mlの無水ベンゼン中で充
分かくはんした後、室温下で約8時間置き、析出したイ
ソプロピル N−(3,4−ジクロロフェニル)カーバメ
ート(参考化合物1)の結晶約22gをろ紙上に集めた。
参考製造例2 18.8gの3.4−ジクロロフェニルイソシアネートと10gの
シクロペンチルアルコールを500mlの無水ベンゼン中で
充分かくはんした後、室温下で約8時間置き、析出した
シクロペンチル N−(3,4−ジクロロフェニル)カー
バメート(参考化合物2)の結晶約24gをろ紙上に集め
た。
同様にして表−2に示す本発明化合物を製造した。
製剤例1:水和剤 本発明化合物40部、カープレックス#80(塩野義製薬社
商標名)20部、N,Nカオリンクレー(土屋カオリン
社、商標名)35部、高級アルコール硫酸エステル系界面
活性剤ソルポール8070(東邦化学社、商標名)5部を配
合し、均一に混合粉砕して、有効成分40%を含有する水
和剤を得た。
製剤例2:乳剤 本発明化合物5部をジメチルホルムアミド80部に溶解さ
せ、これにポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト15部を加えて、有効成分5%を含有する乳剤を得た。
製剤例3:水和剤 本発明化合物20部、珪藻土75部、アルキルベンゼンスル
ホン酸を主成分とする界面活性剤5部を均一に粉砕混合
して、有効成分20%を含有する水和剤を得た。
試験例1 24.8mgの参考化合物1を2mlのジメチルスルホキシドに
溶解し、これを水で希釈して1とし100マイクロモル
の溶液を作った。また27.4mgの参考化合物2を2mlのジ
メチルスルホキシドに溶解し、これを水で希釈して1
とし100マイクロモルの溶液を作った。
アスパラガス(品種メリーワシントン)の種子を上記溶
液中に浸せきし、25℃の条件下に12日間置いた。溶液か
ら取り出した種子をよく水で洗った後、土を詰めた鉢に
は種し、25℃、12時間日長(約48ワット/m2の螢光灯
下)の下で13日間栽培し開花株数を調査した。尚、比較
対照のため水のみで浸せきを行ったものおよび、ジウロ
ン100マイクロモル溶液に浸せきしたものについても同
様に試験した。
結果を表−1に示した。
表−1より明らかなように、水のみではほとんど開花が
見られないが、参考化合物1または2で処理した株では
それぞれ58%および47%の開花が認められた。また、ジ
ウロンを処理した場合は開花は若干認められたが、その
後すべての株が枯死した。これに対し参考化合物1また
は2を処理した株は開花後もいずれも順調に生育した。
試験例2 試験例1と同様の方法で化合物3〜19のアスパラガスの
開花促進活性を測定した。但し、化合物の濃度はいずれ
も400マイクロモルとした。結果を表−2に示す。
〔発明の効果〕 本発明の開花促進剤はアスパラガスを発芽直後に開花さ
せることができるので、早期に雌雄判別が可能となり、
アスパラガスの栽培に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1、R2は互いに同じでも異っていてもよく、水
    素原子、ハロゲン原子または低級アルキル基を表わす。
    R3はC3〜C8のアルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、シクロアルキル基もしくはシクロアルキル基置換ア
    ルキル基またはハロゲン原子で置換されていてもよいフ
    ェニル基を表わす。) で示される化合物(但し、イソプロピル−N−(3,4ジ
    クロロフェニル)カーバメート及びシクロペンチル−N
    −(3,4−ジクロロフェニル)カーバメートを除く)を
    有効成分とするアスパラガスの開花促進剤。
JP63039290A 1988-02-22 1988-02-22 アスパラガスの開花促進剤 Expired - Lifetime JPH0768091B2 (ja)

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