JPH0767998B2 - 巻取紙を印刷機に装着する装置 - Google Patents

巻取紙を印刷機に装着する装置

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JPH0767998B2
JPH0767998B2 JP60132825A JP13282585A JPH0767998B2 JP H0767998 B2 JPH0767998 B2 JP H0767998B2 JP 60132825 A JP60132825 A JP 60132825A JP 13282585 A JP13282585 A JP 13282585A JP H0767998 B2 JPH0767998 B2 JP H0767998B2
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順三 長島
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は巻取紙を印刷機に装着する装置に関する。
〔技術的背景〕
輪転印刷機では巻取紙と呼ばれる巻芯に用紙を巻装した
ものを用いる。輪転印刷機では、1巻の巻取紙の印刷が
終るとその巻芯もしくは残紙を除去して次の巻取紙を装
着し前の用紙の端部と新たな用紙の端部とを糊付けして
新たな用紙の印刷に移行する。
ここにおいて、従来の新聞用輪転機における巻取紙の供
給には例えば電動トロッコと呼ばれる荷下ろし所から印
刷機まで設置されている軌道に沿って走行する台車に巻
取機を搭載して運搬している。この運搬中、巻取紙は台
車の縦断面形状が溝状になった支持部によって保持され
て一定姿勢を保ったまま運ばれる。したがって、台車へ
の積込み時の姿勢そのままで印刷機の位置まで到達す
る。
しかしながら、この装置では巻取紙を台車から印刷機へ
移す段階で巻取紙を転動させるため、新たな巻取紙の端
部位置が一定しておらず、このため糊付け作業がし難
い。
〔発明の目的〕
本発明は上述の点を考慮してなされたもので、台車から
印刷機に対し姿勢を変えずに巻取紙の受渡しを行ない得
る装置を提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
この目的達成のため、本発明では、 印刷機から空芯もしくは残紙を受取る芯管受け台、およ
び巻取紙を支持する巻取紙受け台を台車上に有し、走行
経路に沿って設けられた誘導線により非接触で誘導され
て走行する誘導式自走台車と、荷ほどきされた巻取紙の
所定の姿勢にして前記自走台車に搭載するステーション
領域手段と、前記自走台車を前記ステーション領域手段
の位置から印刷機に巻取紙を装着する位置の真下まで床
面下に埋設された誘導線を有し、巻取紙を搭載した前記
自走台車を前記ステーション領域手段と印刷機の巻取紙
交換位置との間の床面を走行させる走行経路と、印刷機
に巻取紙を装着する位置の真下に設けられたリフタ、お
よびこのリフタの真上位置に配されたタレットアームを
有し、前記自走台車を前記リフタ上に固定した上で上昇
させ、該自走台車に搭載されて搬送された巻取紙を前記
タレットアームに移した上で前記印刷機の装着高さまで
持ち上げ、該印刷機に装着する移載手段と、をそなえた
巻取紙を印刷機に装着する装置、 を提供するものである。
〔実施例〕
以下添付図面を参照して本発明を一実施例につき説明す
る。
第1図は本発明に係る装置を工場に設置した場合の平面
図である。同図において、Aは工場建屋の端部に設けら
れ、巻取紙をトラックから荷下ろしする領域であり、こ
の荷下ろし領域で保管された巻取紙は次いで荷ほどき領
域Bに移され包装がほどかれる。包装がほどかれた巻取
紙は巻方向がチェックされた上で図示しないホイストク
レーンによりステーション領域CのNO.1〜NO.4の何れか
のラインにセットされる。このラインには軌道D上を走
行する台車が到着するから到着次第ホイストクレーンで
積込む。
巻取紙が積込まれた台車は軌道Dを走行して当該ライン
に対応する印刷機の自動移載装置Eに達すると巻取紙を
渡し、代りに空芯または残紙を受取る。そしてステーシ
ョン領域Cの残紙ステーションXに空芯等を排出する。
一方印刷機Fは、既に印刷にかかった紙に新たな補強さ
れた巻取紙が糊付けされて連続化されることにより印刷
を行ない、その結果得られた刷本を刷本処理領域Gに送
って印刷機毎の刷本群を形成し刷本出荷領域Hから出荷
する。
第2図は第1図により説明した本発明装置の動作の流れ
を示したものである。図において上半分つまり実線で示
した部分が本発明装置に関連する部分であり破線で示し
た部分が本発明装置によって巻取紙が装着される印刷機
から得られる刷本の処理工程を示している。
この流れ図において、円で示されたステップは一連の工
程の始めと終りを示し、台形で示されたステップは作業
員による作業を示し、矩形で示されたステップが装置動
作のステップである。
この流れ図に基づき更めて説明すると、トラックにより
巻取紙が入荷したら(101)、荷下ろし領域Aに保管す
る(102)。次いで荷ほどき領域Bにおいて荷ほどきし
(103)、ステーション領域Cに移して巻方向をチェッ
クした後に(104)、巻取紙をステーションに固定する
(105)。
そして台車がステーション領域に到着して巻取紙を搭載
し搬送する(106)。台車は印刷機に近接設置された自
動移載装置において空芯または残紙を受取り巻取紙を装
着し(107)、受取った空芯、残紙を携えてステーショ
ン領域Cに戻りその処理を行なう(109)。
一方、印刷機は印刷を行なって刷本を出力する(11
0)。印刷機から出力された刷本はパレットに積載され
て搬送され(111,112)、所定領域に貯溜された上で刷
本出荷領域Hに保管され(113,114)た後に出荷される
(115)。
第3図は自走台車の構成を概略的に示すものである。こ
の台車(1)は走行経路に沿って床面に埋設された誘導
線(F)を台車上のアンテナ(AT)で検出し、その誘導
線に沿って自走するものである。すなわち、誘導線
(G)に交流電流を通電し、その電流によって生じる磁
界をアンテナ(AT)で検出する。アンテナ(AT)で検出
された信号は台車上の制御装置(S)に送られ、その制
御装置(S)によりモータを制御して駆動車軸(K1)
(K2)に回転させる。
さらに、この台車(1)は地上制御盤(RS)との間で信
号の授受を行うことができる。地上側からは、台車のス
タート、センタリング等の信号が制御盤(RS)→アンテ
ナ(AT)→制御装置(S)という経路で送られ、また、
台車側からは台車の在信号等が制御装置(S)→アンテ
ナ(AT)→制御盤(RS)という経路で送られている。な
お、上記アンテナ(AT)は誘導用と信号授受用のアンテ
ナにより構成されている。上記地上制御盤(RS)はさら
に上位の搬送制御用コンピュータにより制御されてい
る。
第4図および第5図は第1図における自動移載装置Eの
構造を示し、第6図(イ)、(ロ)はその動作内容をフ
ローチャートとして示したものである。
第4図および第5図において1は自走台車であり、2は
両端に巻取紙3を把持するタレットアーム、4はピット
5中に設けられたリフタである。
台車1は下面に駆動用および従動用の車輪6,7と、油圧
シリンダ8,8で昇降駆動される位置決め用の4つの凹部
材9とを有している。また上面中央には横断面が上部に
平行な2条の縁を持った溝形形状をなし側面視V字形の
巻取紙受け台11が固設され、その前後には横断面が上部
に平行な2条の縁を持った溝形形状をなし側面視Y字形
の2本の芯管受け台12,12が設けられる。上記各受け台1
1,12は上面が第3図の紙面直交方向に長い樋状となって
り、芯管受け台12は昇降可能でかつスプリング13,13が
装着されている。
タレットアーム2は軸14に対向して固定された2つのア
ーム2a,2bからなり、該軸14はフレーム15に回動自在に
支持されてモータ16で回動される。該モータ16はサーボ
モータまたはステップモータであり、回転角度検出装置
17を有し、タレットアーム2を所望の角度だけ正確に回
動させ得る。タレットアームの両端の対向部には巻取紙
3の芯管18の両端を押圧把持するためのチャック19がそ
れぞれ設けられる。該チャック19は図示しない流体シリ
ンダによって突出駆動され、またモータ20によって芯管
18を把持した状態で回転駆動される。一方のチャック19
には芯管の有無を検出するタッチセンサ21が、また他方
のチャック近傍には芯管検出用の光電センサ22と芯管18
に残紙が存在しているか否かを検出する光電センサ23と
がそれぞれ配設されている。24は巻取紙3の回転速度を
検出するためのタッチローラ、25は芯管加速用の駆動ロ
ーラであり、26はフレーム側部に設けられた光電センサ
である。
リフタ4は流体シリンダ28と該シリンダによって昇降さ
れる座板29とを有し、該座板は通常は自走台車1の走行
面30と同一面を形成するようになっている。座板29の上
面には自走台車1の凹部材9と対応する4つの円錐形の
コーン31が固着されている。
通常タレットアーム2は第4図で一点鎖線で示す水平位
置2−1にあり、この状態で第4図右方の巻取紙が引き
出される。該巻取紙3が引き出され所定量まで減少する
と巻取紙交換指令が発せられ、これによりタレットアー
ム2が第4図右回り方向に90度回動して実線で示す垂直
位置2−2をとり、次いで図示しない装置によって両巻
取紙の継ぎ合せが行なわれ、新たな巻取紙3が引き続き
連続して引き出される。
上記交換指令は芯管18上の巻取紙が殆んど無くなったと
きに前記光電センサ23が該巻取紙を検出しなくなること
によって発せられ、また巻取紙3の種類を交換するため
ボタン操作によって発せられる。
上記光電センサ23による場合、新たな満巻の巻取紙3を
巻取紙受け台11上に載置した自走台車1が到来し、座板
29上で自動停止する。次いでシリンダ8が駆動されて凹
部材9を座板上のコーン31に押圧し、自走台車1の位置
決めが図られる。このとき芯管受け台12はタレットアー
ム上の芯管3の直下にあり、巻取紙受け台11上の巻取紙
3の芯管は前記水平位置2−1におけるタレットアーム
左方の芯管の直下に位置する。次いでシリンダ28が駆動
されて座板29が自走台車1と共に所定高さだけ上昇し、
芯管受け台12をスプリング13の力に抗してタレットアー
ム上の空の芯管18に押圧する。次いで上記空の芯管を支
えていたタレットアーム内のシリンダが非作動となり、
チャック19が互いに後退離反して該芯管18が芯管受け台
18上に支持される。このときチャック19,19からの芯管1
8の離脱は上記スプリング13の押圧力によって容易に行
なわれる。芯管18の離脱が前記タッチセンサ21および光
電センサ22によって確認されるとタレットアーム2が90
度より小さい所定角度だけ右回りに回動して停止し、そ
の後シリンダ28が再び駆動されて自走台車1は更に上昇
される。台車上の巻取紙3が前記光電センサ26の光路を
遮り、再び該光路を開いた時点で座板29の上昇が停止さ
れ、このときの台車上の自走紙の芯管位置は前記水平位
置2−1におけるタレットアーム2の左方芯管位置と一
致し、また一致するよう上記光電センサ26の位置が設置
されている。該センサ26の作用によりタレットアーム2
が再び右回りに回動して上記水平位置2−1で停止し、
離反していたチャック19を突出させて巻取紙受け台11上
の新たな巻取紙3を把持する。タッチセンサ21が上記巻
取紙3を検出することによりシリンダ28が非駆動となっ
て座板29が最下位置即ち走行面30と同位置まで下降し、
更にシリンダ8が非駆動となり凹部材9とコーン31とが
完全に離反した後、自走台車1は空の芯管18を保持した
まま、図外の芯管排出位置へと走行する。
前記した巻取紙交換指令がオペレータのボタン操作によ
って、芯管18上に巻取紙が残っているときなされた場
合、タレットアーム2は前記と同様にして90度回動して
紙の継ぎ合せがなされた後、光電センサ23によって残紙
の存在が確認される。このときタレットアーム2は垂直
位置2−2から水平位置2−1へと右回りに回動し、次
いで巻取紙3を有しない自走台車1が到来する。該台車
1は前記と同様にして停止および位置決めを行ない、リ
フタ4によって上昇される。巻取紙受け台11の上面には
タッチセンサ32が設けられており、該センサ32が残紙付
きの芯管を検出することによって座板29の上昇が停止さ
れ、該芯管を支持していたチャック19が後退して該芯管
を巻取紙受け台11上に載置する。次いでリフタ4が最下
位置まで下降して位置決めの解除がなされ、自走台車1
は上記残紙付きの芯管を倉庫へ搬出する。その後タレッ
トアーム2は90度より小さい所定角度だけ第4図の左回
り方向に回動して停止し、自走台車1は新たな満巻の巻
取紙を巻取紙受け台11上に支持して到来し再び座板29上
に停止する。次いで前述の同様の順序で上記巻取紙のタ
レットアーム2への供給が行なわれ、自走台車1は該ア
ームより走行離反して次の指令に備える。
第6図(イ)(ロ)には上述した巻取紙供給の手順がフ
ローチャートで示されている。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように、芯管受け台および巻取紙受け台
を台車上に有し走行経路に沿って設けられた誘導線によ
り非接触で誘導されて走行する誘導式自走台車を、巻取
紙を搭載するステーション領域と印刷機の巻取紙装着位
置の真下との間の床面を走行させ、非走行時には移載手
段上に自走台車を固定し、移載手段ごと台車を上昇させ
て芯管を取り外して巻取紙を転動させずに印刷機に装着
するようにしたため、入荷した巻取紙を円滑に印刷機に
装着することができ、とくに残紙と新たな巻取紙とを糊
付けすることが簡便にでき、輪転印刷機を設置した印刷
工場の稼動効率を大幅に向上するものである。しかも、
自走台車であるから作業が能率化でき、また自走台車が
走行する経路には床面に突出した軌道がないため、床面
で作業する作業員に危険を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を設置した印刷工場の部分平面図、
第2図は同工場における巻取紙の流れを示すフローチャ
ート、第3図は自走台車の構成を概略的に示す図、第4
図は第1図における自動移載装置の構造を示す側面図、
第5図は同自動移載装置を構成するタレットアームの平
面図、第6図(イ)、(ロ)は同自動移載装置の動作内
容を示すフローチャートである。 C……ステーション領域、D……軌道、E……自動移載
装置、F……印刷機、AT……アンテナ、DW……駆道車
輪、DM……走行モータ、RT……自走台車。 1……自走台車、2……タレットアーム、3……巻取
紙、4……リフタ、6,7……車輪、8……油圧シリン
ダ、16……モータ、18……芯管、20……モータ、21……
タッチセンサ、22……光電センサ、23……光電センサ、
24……タッチローラ、25……駆動ローラ、26……光電セ
ンサ、28……流体シリンダ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷機から空芯もしくは残紙を受取る芯管
    受け台、および巻取紙を支持する巻取紙受け台を台車上
    に有し、走行経路に沿って設けられた誘導線により非接
    触で誘導されて走行する誘導式自走台車と、 荷ほどきされた巻取紙を所定の姿勢にして前記自走台車
    に搭載するステーション領域手段と、 前記自走台車を前記ステーション領域手段の位置から印
    刷機に巻取紙を装着する位置の真下まで床面下に埋設さ
    れた誘導線を有し、巻取紙を搭載した前記自走台車を前
    記ステーション領域手段と印刷機の巻取紙交換位置との
    間の床面を走行させる走行経路と、 印刷機に巻取紙を装着する位置の真下に設けられたリフ
    タ、およびこのリフタの真上位置に配されたタレットア
    ームを有し、前記自走台車を前記リフタ上に固定した上
    で上昇させ、該自走台車に搭載されて搬送された巻取紙
    を前記タレットアームに移した上で前記印刷機の装着高
    さまで持ち上げ、該印刷機に装着する移載手段と、 をそなえた巻取紙を印刷機に装着する装置。
JP60132825A 1985-06-18 1985-06-18 巻取紙を印刷機に装着する装置 Expired - Lifetime JPH0767998B2 (ja)

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