JPH0767647B2 - ねじの製造方法 - Google Patents
ねじの製造方法Info
- Publication number
- JPH0767647B2 JPH0767647B2 JP28989392A JP28989392A JPH0767647B2 JP H0767647 B2 JPH0767647 B2 JP H0767647B2 JP 28989392 A JP28989392 A JP 28989392A JP 28989392 A JP28989392 A JP 28989392A JP H0767647 B2 JPH0767647 B2 JP H0767647B2
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- Japan
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- screw
- metal plate
- groove
- thread
- grooves
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス成形にておこな
うねじの製造方法に関し、詳しくはねじのピッチも含め
てねじ溝の形成を精度高くおこなって、ねじの精度を高
めようとする技術に係るものである。
うねじの製造方法に関し、詳しくはねじのピッチも含め
てねじ溝の形成を精度高くおこなって、ねじの精度を高
めようとする技術に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、金属板１にリード角θを保って多
数本のねじ溝２・・をプレス成形にて刻設し、その後、
金属板１を円筒状に曲成してその内面に上記ねじ溝２・
・が連なって連続ねじ状に形成されるねじの製造方法に
おいては、偏平な金属板１にねじ溝２・・を形成するの
に、図５に示すように、溝部５ａ・・を多数本形成した
下型４と山部６ｂ・・を多数本形成した上型３とにおい
てプレス成形するのである。
数本のねじ溝２・・をプレス成形にて刻設し、その後、
金属板１を円筒状に曲成してその内面に上記ねじ溝２・
・が連なって連続ねじ状に形成されるねじの製造方法に
おいては、偏平な金属板１にねじ溝２・・を形成するの
に、図５に示すように、溝部５ａ・・を多数本形成した
下型４と山部６ｂ・・を多数本形成した上型３とにおい
てプレス成形するのである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
製造方法においては、偏平な金属板１に多数本のねじ溝
２・・を一挙にプレス成形するが故に、金属板１はこれ
にねじ溝２が形成されることで、多少は伸びるが、多数
本のねじ溝２・・が形成されるに相当するだけの伸びを
望むことができず、また、金属板１のスプリングバック
機能による縮み作用もあって、金属板１に所定の間隔
で、かつ所定の深さにねじ溝２・・を形成させ難く、プ
レス成形によるねじ製品においてピッチ及びねじ溝の深
さにおいてその精度を高め難いという問題があった。
製造方法においては、偏平な金属板１に多数本のねじ溝
２・・を一挙にプレス成形するが故に、金属板１はこれ
にねじ溝２が形成されることで、多少は伸びるが、多数
本のねじ溝２・・が形成されるに相当するだけの伸びを
望むことができず、また、金属板１のスプリングバック
機能による縮み作用もあって、金属板１に所定の間隔
で、かつ所定の深さにねじ溝２・・を形成させ難く、プ
レス成形によるねじ製品においてピッチ及びねじ溝の深
さにおいてその精度を高め難いという問題があった。
【０００４】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、ねじのピッチも
含めてねじ溝の形成を精度高くおこなって、ねじの精度
を高めることができるねじの製造方法を提供しようとす
るにある。
ものであり、その目的とするところは、ねじのピッチも
含めてねじ溝の形成を精度高くおこなって、ねじの精度
を高めることができるねじの製造方法を提供しようとす
るにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属板１にリ
ード角θを保って多数本のねじ溝２をプレス成形にて刻
設し、その後、金属板１を円筒状に曲成してその内面に
上記ねじ溝２が連なって連続ねじ状に形成されるねじの
製造方法であって、上記多数本のねじ溝２を形成するの
に、ねじ溝２毎に時間差を付けて形成するとともに前に
プレス成形して刻設されたねじ溝２により金属板１の位
置保持をおこないながら次のねじ溝のプレス成形をおこ
なうことを特徴とするものである。
ード角θを保って多数本のねじ溝２をプレス成形にて刻
設し、その後、金属板１を円筒状に曲成してその内面に
上記ねじ溝２が連なって連続ねじ状に形成されるねじの
製造方法であって、上記多数本のねじ溝２を形成するの
に、ねじ溝２毎に時間差を付けて形成するとともに前に
プレス成形して刻設されたねじ溝２により金属板１の位
置保持をおこないながら次のねじ溝のプレス成形をおこ
なうことを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】偏平な金属板１に多数本のねじ溝２をプレス成
形して形成するのに、各ねじ溝２毎に時間差を付け、そ
して、前のねじ溝２のプレス成形にて次にねじ溝２のプ
レス成形に際しての金属板１の位置決めをおこなう。し
かして、金属板１を無理に伸ばすようなことを回避し、
ねじピッチも含めてねじ溝２の深さを所定通りにして成
形する。このようにして、プレス成形によるねじ製品の
精度を大幅に高める。
形して形成するのに、各ねじ溝２毎に時間差を付け、そ
して、前のねじ溝２のプレス成形にて次にねじ溝２のプ
レス成形に際しての金属板１の位置決めをおこなう。し
かして、金属板１を無理に伸ばすようなことを回避し、
ねじピッチも含めてねじ溝２の深さを所定通りにして成
形する。このようにして、プレス成形によるねじ製品の
精度を大幅に高める。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図１及び図２は製造工程を示していて、下型４には
ねじのリード角θを保って多数本の溝部５1 〜５ｎが平
行に形成されている。上型３は多数個に分割されてい
て、その第１上型３1 には上記リード角θを保って一本
の山部６1 が形成されている。この山部６1 は形成され
るねじ溝２の始端部になるものである。分割された第２
上型３2 には上記山部６1 と同じ位置において下型４の
溝部５1 に挿入される山部６1 ′と、これに一ピッチず
らして平行に山部６2 が形成されている。また、第３上
型３3 には上記山部６1 と同じ位置において下型４の溝
部５1 に挿入される山部６1 ″と、上記山部６2 と同じ
位置において下型４の溝部５2 に挿入される山部６2 ′
が形成され、更に、これら山部６1 ″，山部６2 ′に平
行に山部６3 が形成されている。このようにして第ｎ上
型３ｎにはｎ本の山部が上記リード角θを保って略平行
に形成されている。
る。図１及び図２は製造工程を示していて、下型４には
ねじのリード角θを保って多数本の溝部５1 〜５ｎが平
行に形成されている。上型３は多数個に分割されてい
て、その第１上型３1 には上記リード角θを保って一本
の山部６1 が形成されている。この山部６1 は形成され
るねじ溝２の始端部になるものである。分割された第２
上型３2 には上記山部６1 と同じ位置において下型４の
溝部５1 に挿入される山部６1 ′と、これに一ピッチず
らして平行に山部６2 が形成されている。また、第３上
型３3 には上記山部６1 と同じ位置において下型４の溝
部５1 に挿入される山部６1 ″と、上記山部６2 と同じ
位置において下型４の溝部５2 に挿入される山部６2 ′
が形成され、更に、これら山部６1 ″，山部６2 ′に平
行に山部６3 が形成されている。このようにして第ｎ上
型３ｎにはｎ本の山部が上記リード角θを保って略平行
に形成されている。
【０００８】しかして、図２のように、第１上型３1 ・
・第１ｎ上型３ｎを適宜間隔を隔てて配設し、これの下
方において１個の下型４をベッド（図示せず）の上に走
行自在に配し、下型４の始端位置（図２の右端）におい
て金属板１を載置し、第１上型３1 を下降させてその山
部６1 が始端部の溝部５1 に挿入されて金属板１にねじ
の始端部のねじ溝２1 の成形をおこなう。次に第１上型
３1 を離型した後、下型４を矢印方向に移動されて第２
上型３2 の下方に至らせる。そして、第２下型３2 を下
降させて、その山部６1 ′を金属板１に形成されている
ねじ溝２1 に挿入して金属板１の位置決めを図りながら
山部６2 を溝部５2 に挿入して、かかる個所のねじ溝２
2 の成形をおこなう。次に、第２上型３2 を上昇させて
離型を図り、その後、下型４を移動させて第３上型３3
の下方に至らせる。そして、第３上型３3 を下降させて
山部６1 ″，６2 ′を金属板１のねじ溝２1 ，２2 に係
入させて金属板１の位置決めを図るとともに山部６3 を
溝部５3 に挿入して金属板１のねじ溝２3 の成形をおこ
なうのである。そして、第ｎ上型においても同様に、そ
の前のプレス工程における上型にて成形されたねじ溝２
において金属板１の位置決めをおこないながらねじ終端
部のねじ溝２ｎの成形をおこなうのである。
・第１ｎ上型３ｎを適宜間隔を隔てて配設し、これの下
方において１個の下型４をベッド（図示せず）の上に走
行自在に配し、下型４の始端位置（図２の右端）におい
て金属板１を載置し、第１上型３1 を下降させてその山
部６1 が始端部の溝部５1 に挿入されて金属板１にねじ
の始端部のねじ溝２1 の成形をおこなう。次に第１上型
３1 を離型した後、下型４を矢印方向に移動されて第２
上型３2 の下方に至らせる。そして、第２下型３2 を下
降させて、その山部６1 ′を金属板１に形成されている
ねじ溝２1 に挿入して金属板１の位置決めを図りながら
山部６2 を溝部５2 に挿入して、かかる個所のねじ溝２
2 の成形をおこなう。次に、第２上型３2 を上昇させて
離型を図り、その後、下型４を移動させて第３上型３3
の下方に至らせる。そして、第３上型３3 を下降させて
山部６1 ″，６2 ′を金属板１のねじ溝２1 ，２2 に係
入させて金属板１の位置決めを図るとともに山部６3 を
溝部５3 に挿入して金属板１のねじ溝２3 の成形をおこ
なうのである。そして、第ｎ上型においても同様に、そ
の前のプレス工程における上型にて成形されたねじ溝２
において金属板１の位置決めをおこないながらねじ終端
部のねじ溝２ｎの成形をおこなうのである。
【０００９】このように、偏平な金属板１に多数本のね
じ溝２（２1 〜２ｎ）をプレス成形して形成するのに、
多数本のねじ溝２・・毎に時間差を付け、そして、前の
ねじ溝２のプレス成形にて次にねじ溝２のプレス成形に
際しての金属板１の位置決めをおこなうものであり、し
かして、金属板１を無理に伸ばすようなことを回避し、
ねじピッチも含めてねじ溝２の深さを所定通りにして成
形する。このようにして、プレス成形によるねじ製品の
精度を大幅に高めるのである。
じ溝２（２1 〜２ｎ）をプレス成形して形成するのに、
多数本のねじ溝２・・毎に時間差を付け、そして、前の
ねじ溝２のプレス成形にて次にねじ溝２のプレス成形に
際しての金属板１の位置決めをおこなうものであり、し
かして、金属板１を無理に伸ばすようなことを回避し、
ねじピッチも含めてねじ溝２の深さを所定通りにして成
形する。このようにして、プレス成形によるねじ製品の
精度を大幅に高めるのである。
【００１０】ところで、第１上型３1 には山部６1 のみ
を形成し、第２上型３2 には山部６ 2 を形成し、第３上
型３3 には６3 を形成し、そして、第ｎ上型ｎには山部
６ｎを形成し、しかして、第２上型３2 による成形に際
しては、第１上型３1 を上昇することなく下降状態を維
持して、金属板１の位置保持をおこないながら、第２上
型３2 を下降させ、また、第２上型３2 による金属板１
の位置決め状態において第３上型３3 によるに成形をお
こなうようにしてもよい。かかる場合、第３上型３3 に
よる成形に際して、その二つ前の第１上型３1 は上昇さ
せてもよいものである。
を形成し、第２上型３2 には山部６ 2 を形成し、第３上
型３3 には６3 を形成し、そして、第ｎ上型ｎには山部
６ｎを形成し、しかして、第２上型３2 による成形に際
しては、第１上型３1 を上昇することなく下降状態を維
持して、金属板１の位置保持をおこないながら、第２上
型３2 を下降させ、また、第２上型３2 による金属板１
の位置決め状態において第３上型３3 によるに成形をお
こなうようにしてもよい。かかる場合、第３上型３3 に
よる成形に際して、その二つ前の第１上型３1 は上昇さ
せてもよいものである。
【００１１】尚、上述のように、上型３及び下型４によ
るプレス成形に際して、前のプレス成形において金属板
１の位置保持をおこなう構成は種々設計変更可能であ
る。そして、金属板１は筒状に曲成されて多数本のねじ
溝２・・が一本の連続したねじ状になるのであり、そし
て、このようねじ筒Ａは、図４に示すように、壁７に形
成された孔部８内に挿入され、そして、ねじ筒Ａの内面
のねじ状部にボルト９をねじ込むことで、予め金属板１
に形成されている突条部１０が壁７の孔部８の内周面に
食い込み、ねじ筒Ａの廻り止めがおこなわれるものであ
る。
るプレス成形に際して、前のプレス成形において金属板
１の位置保持をおこなう構成は種々設計変更可能であ
る。そして、金属板１は筒状に曲成されて多数本のねじ
溝２・・が一本の連続したねじ状になるのであり、そし
て、このようねじ筒Ａは、図４に示すように、壁７に形
成された孔部８内に挿入され、そして、ねじ筒Ａの内面
のねじ状部にボルト９をねじ込むことで、予め金属板１
に形成されている突条部１０が壁７の孔部８の内周面に
食い込み、ねじ筒Ａの廻り止めがおこなわれるものであ
る。
【００１２】そして、ねじ筒Ａの利用形態は種々変更可
能である。
能である。
【００１３】
【発明の効果】本発明は上述のように、多数本のねじ溝
を形成するのに、ねじ溝毎に時間差を付けて形成すると
ともに前のねじ溝のプレス成形にて金属板の位置保持を
おこないながら次のねじ溝のプレス成形をおこなうか
ら、偏平な金属板に多数本のねじ溝をプレス成形して形
成するのに、各ねじ溝毎に時間差を付け、そして、前の
ねじ溝のプレス成形にて次にねじ溝のプレス成形に際し
ての金属板の位置決めをおこない、金属板を無理に伸ば
すようなことを回避し、ねじピッチも含めてねじ溝の深
さを所定通りにして成形することができ、プレス成形に
よるねじ製品の精度を大幅に高めることができるという
利点がある。
を形成するのに、ねじ溝毎に時間差を付けて形成すると
ともに前のねじ溝のプレス成形にて金属板の位置保持を
おこないながら次のねじ溝のプレス成形をおこなうか
ら、偏平な金属板に多数本のねじ溝をプレス成形して形
成するのに、各ねじ溝毎に時間差を付け、そして、前の
ねじ溝のプレス成形にて次にねじ溝のプレス成形に際し
ての金属板の位置決めをおこない、金属板を無理に伸ば
すようなことを回避し、ねじピッチも含めてねじ溝の深
さを所定通りにして成形することができ、プレス成形に
よるねじ製品の精度を大幅に高めることができるという
利点がある。
【図１】本発明の一実施例を示し、金属板にねじ溝を形
成し、ねじ筒を形成する工程図である。
成し、ねじ筒を形成する工程図である。
【図２】同上の動作説明図である。
【図３】同上の断面図である。
【図４】同上の使用状態の一部省略した断面図である。
【図５】従来例を示し、（ａ）は動作説明図、（ｂ）は
金属板の平面図、（ｃ）は（ｂ）のＹーＹ線断面図であ
る。
金属板の平面図、（ｃ）は（ｂ）のＹーＹ線断面図であ
る。
１ 金属板 ２ ねじ溝
Claims (1)
- 【請求項１】金属板にリード角を保って多数本のねじ溝
をプレス成形にて刻設し、その後、金属板を円筒状に曲
成してその内面に上記ねじ溝が連なって連続ねじ状に形
成されるねじの製造方法であって、上記多数本のねじ溝
を形成するのに、ねじ溝毎に時間差を付けて形成すると
ともに前にプレス成形して刻設されたねじ溝により金属
板の位置保持をおこないながら次のねじ溝のプレス成形
をおこなうことを特徴とするねじの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28989392A JPH0767647B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ねじの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28989392A JPH0767647B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ねじの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06143033A JPH06143033A (ja) | 1994-05-24 |
| JPH0767647B2 true JPH0767647B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=17749136
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28989392A Expired - Lifetime JPH0767647B2 (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | ねじの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0767647B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4395465B2 (ja) * | 2005-07-11 | 2010-01-06 | 永山電子工業株式会社 | インサートナット及びインサートｔナット |
| JP2007085431A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Nagayama Denshi Kogyo Kk | Ｔナット |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP28989392A patent/JPH0767647B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06143033A (ja) | 1994-05-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960123 |