JPH0767606A - 収穫野菜処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 野菜処理を自動化及び均一化し、大量の野菜
を低コストで処理できるようにした収穫野菜処理方法及
びをの装置を提供することが目的である。 【構成】 本発明は、収穫野菜Ａの結球部Ａ１を受持し
かつ茎部Ａ２を挟持しながら搬送中に収穫野菜Ａの茎部
Ａ２を切断する収穫野菜処理装置である。更に、収穫野
菜Ａの結球部Ａ１を受持しかつ茎部Ａ２を挟持しながら
搬送する第１搬送手段１を設け、該第１搬送手段１の中
途から搬送方向に向かって結球部Ａ１を引上げつつ搬送
する第２搬送手段７を設け、第１搬送手段１と第２搬送
手段７との間に収穫野菜Ａの茎部Ａ２を切断するカッタ
手段２３を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、玉葱等の結球野菜を収
穫した後にその茎部、根部等を切断処理する収穫野菜処
理方法及びその装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】玉葱、かぶら、丸大根、らっきょ等の結
球野菜は、収穫直後又は一度貯蔵した後の出荷時に、茎
部（茎葉部）、根部等を切断したり、それらの長さを揃
えたり、種々の仕上げのための処理及び調製をする必要
があり、それらの切断作業は、野菜を１個づつ手で持っ
て釜、包丁、鋏等で切るという人為的作業であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の処理作業は
人為的に行うものであるため、切断位置が不揃いであ
り、大量処理が困難で作業能率が悪く、疲労が大きく、
人件費が多くなってコスト高になっている。そこで本発
明は、野菜処理を自動化及び均一化し、大量の野菜を低
コストで処理できるようにした収穫野菜処理方法及びを
の装置を提供することが目的である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、収穫野菜Ａの
結球部Ａ１を受持しかつ茎部Ａ２を挟持しながら搬送中
に収穫野菜Ａの茎部Ａ２を切断する収穫野菜処理装置で
あって、前述の目的を達成するために、次の技術的手段
を講じている。すなわち、本発明装置は、収穫野菜Ａの
結球部Ａ１を受持しかつ茎部Ａ２を挟持しながら搬送す
る第１搬送手段１を設け、該第１搬送手段１の中途から
搬送方向に向かって結球部Ａ１を引上げつつ搬送する第
２搬送手段７を設け、第１搬送手段１と第２搬送手段７
との間に収穫野菜Ａの茎部Ａ２を切断するカッタ手段２
３を設けていることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】収穫野菜Ａを第１搬送手段１上に供給すると、
該野菜Ａの結球部Ａ１を受持し、その茎部Ａ２を挟持し
た状態で一方向に搬送する。第１搬送手段１の中途から
搬送方向に向かって第２搬送手段７が設けられていて、
該第２搬送手段７は後上り傾斜状であることから、第１
搬送手段１にて茎部Ａ２を挟持した状態で結球部Ａ１を
引上げ、ここに、茎部Ａ２を引伸しつつ搬送する。

【０００６】この搬送中に、第１搬送手段１と第２搬送
手段７で引伸状態の茎部Ａ２が第２カッタ手段２３にて
切断されて寸法等が調製される。

【０００７】

【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
ると、全体構成を側面的に示した図１および平面的に示
した図２において、収穫野菜Ａは、根部Ａ３を有する結
球部Ａ１に茎部Ａ２が残っていて収穫されて貯蔵されて
いたものである。この野菜Ａは、第１搬送手段１の始端
側に、人手によって供給されるか持上げコンベアを介し
てホッパ２により供給される。

【０００８】第１搬送手段１は両端が軸受３によって機
枠４に水平姿勢で回転自在に支持されている左右一対の
スクリュ軸５よりなり、該軸５はその外周に所定ピッチ
でラセン突条５Ａを有することで互いの内向回転によっ
て結球部Ａ１を受持しつつ矢示Ｂ方向に搬送可能であ
る。更に、左右一対のスクリュ軸５は互いに内向回転す
ることにより、茎部Ａ２を挟持するものであり、この挟
持を確実にするためゴムその他の弾性材よりなるピン５
Ｂが突出されている。

【０００９】ホッパ２にはスクリュ軸５の左右に、その
軸方向に延伸する立壁２Ａを有し、スクリュ軸５に受持
されている野菜Ａの落ちこぼれを防止している。更に、
第１搬送手段１の搬送始端域の上方には矢示Ｃ方向に回
転して茎部Ａ２の挟持を促進するための整列ブラシ体６
が架設されている。第１搬送手段１の中途から搬送方向
に向かって結球部Ａ１を引上げつつ搬送する第２搬送手
段７が備えられており、該第２搬送手段７は左右一対の
エンドレスな回走体８に弾性材よりなる引上げ片９を列
設してなり、回走体８は前後の巻掛体１０，１１に巻掛
けられていて、後上り傾斜状にされている。

【００１０】従って、第１搬送手段１にて茎部Ａ２を挟
持した状態で搬送中において、左右一対の引上げ片９に
て結球部Ａ１をスクリュ軸５よりすくい上げ搬送方向に
向かって徐々に持上げることで茎部Ａ２を引伸するもの
である。第２搬送手段７の中間よりやや後方側には、第
２搬送手段７で受持されて搬送されている野菜Ａの結球
部Ａ１を、左右両側から挟持する保持ベルト手段１２が
配置されていて、この手段１２は、図２で示す如く入口
側の支点プーリ１３より後方に向かって幅狭となるよう
にハの字形に配されかつ、支点プーリ１３を中心に揺動
自在にすることにより、結球部Ａ１の大きさに追従して
保持できるようになっている。

【００１１】機枠４の後端部には、ステイ１４が立設さ
れていて、このステイ１４には平行リンク１５が上下動
自在に装着されていて、該平行リンク１５に、根部Ａ３
を切断する第１カッタ手段１６と結球部Ａ１の大きさ、
形状等を検出する検出体１７が備えられている。平行リ
ンク１５はボルト形ストッパ１８にて下限が規制されて
いて、回転モータ１９等によってボリウム２０の部分を
支点に上下動自在であり、検出体１７はローラ等による
回転接触体であって第２搬送手段７上の結球部Ａ１の大
きさ、形状が検出されると、その検出信号で平行リンク
１５のモータ１９による上下動で第１カッタ手段１６が
適正高さ位置に設定可能とされている。

【００１２】第１カッタ手段１６はモータ２１にて回転
されるディスク形であり、保持ベルト手段１２の上方に
位置し、該手段１２にて左右両側から結球部Ａ１を保持
した状態で根部Ａ３を切断可能である。図３および図４
を併せて参照すると、保持ベルト手段１２の後方には解
除センサ２２が配置されていて、第１カッタ手段１６の
後段で第１搬送手段１と第２搬送手段７との間には第２
カッタ手段２３が設けられていて、該手段２３で引伸状
態の茎部Ａ２を切断するものとされている。

【００１３】第２カッタ手段２３は縦軸心回りに水平面
上で回転するディスクカッタであり、このカッタ等で切
断された茎部Ａ２は根部Ａ３とともにシュート２４を介
して回収箱２５に落下案内され、一方、結球部Ａ１はシ
ュート２６を介して回収箱２７に収容可能である。機枠
４の後部には原動モータ２８が設けられ、この出力は巻
掛態２８Ａを介してギヤ伝動手段２９に連動されてい
る。

【００１４】ギヤ伝動手段２９は、第１搬送手段１の第
１伝動系３０、整列ブラシ体６の第２伝動系３１、第２
搬送手段７の第３伝動系３２、保持ベルト手段１２の第
４伝動系３３、第２カッタ手段２３の第５伝動系３４に
それぞれ伝動力が分岐されていて、第１搬送手段１と第
２搬送手段７はそれぞれ同調するものとされている。

【００１５】

【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、野菜
の結球部を受持し、かつ基部を挟持しかつ引伸した状態
で基部を切断するので、シャープに切断することができ
る。従って、本発明は、野菜処理を自動化及び均一化
し、多量の野菜を低コストで調製処理できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の全体構成を示す側面図である。

【図２】本発明実施例の全体構成を示す平面図である。

【図３】本発明実施例の要部を示す側面図である。

【図４】本発明実施例の要部を示す平面図である。

【符号の説明】

Ａ 収穫野菜 Ａ１ 結球部 Ａ２ 茎部 Ａ３ 根部 １ 第１搬送手段 ７ 第２搬送手段 １６ 第１カッタ手段 ２３ 第２カッタ手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 収穫野菜（Ａ）の結球部（Ａ１）を受持
   しかつ茎部（Ａ２）を挟持しながら搬送中に収穫野菜
   （Ａ）の茎部（Ａ２）を切断する収穫野菜処理装置であ
   って、 収穫野菜（Ａ）の結球部（Ａ１）を受持しかつ茎部（Ａ
   ２）を挟持しながら搬送する第１搬送手段（１）を設
   け、該第１搬送手段（１）の中途から搬送方向に向かっ
   て結球部（Ａ１）を引上げつつ搬送する第２搬送手段
   （７）を設け、第１搬送手段（１）と第２搬送手段
   （７）との間に収穫野菜（Ａ）の茎部（Ａ２）を切断す
   るカッタ手段（２３）を設けていることを特徴とする収
   穫野菜処理装置。