JPH0766863B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH0766863B2
JPH0766863B2 JP2289457A JP28945790A JPH0766863B2 JP H0766863 B2 JPH0766863 B2 JP H0766863B2 JP 2289457 A JP2289457 A JP 2289457A JP 28945790 A JP28945790 A JP 28945790A JP H0766863 B2 JPH0766863 B2 JP H0766863B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高輝度放電灯(HIDランプ)を点灯させる用
途に適する放電灯点灯装置に関するものである。
[従来の技術] 一般にHIDランプは放電開始直後の放電管内圧力が低
く、放電エネルギーにより発光する金属の蒸気圧が低い
ので、発光光束が少ない。放電管温度が上昇するにつれ
て、金属蒸気圧は高くなり、光束も増加し、やがて安定
する。このとき、金属蒸気圧はランプ電圧に比例すると
考えて良い。
第12図はHIDランプの点灯装置の従来例を示している。
交流電源ACには、銅鉄型の安定器Lを介してHIDランプl
aが接続されている。この点灯装置の負荷特性を第13図
に示す。点灯直後のA点ではランプ電圧Vlaが低く、光
出力が安定したB点ではランプ電圧Vlaが高くなる。こ
のA点からB点まで徐々に動作点が移動して行く。この
ため、HIDランプは光束(光出力)が安定するまでに時
間がかかる。
そこで、第13図のA点からB点に移行するときに、点灯
装置の出力を増加させ、HIDランプlaに過剰な電流Ilaを
流すことにより、発光管温度を急激に増加させて、光束
安定までの時間を短縮する回路方式がある。第14図にそ
の回路例を示す。図中、Lはインダクタ、LTはリーケー
ジトランス、Ryはリレー、Sはその接点である。ランプ
電圧VlaがリレーRyの感応電圧に達すると、接点Sをa
側からb側に切り替える。この点灯装置の出力特性を第
15図に示す。
ところで、HIDランプは、発光管内の金属蒸気が抜ける
ことにより、発光管内圧力が十分上昇しなくなることが
ある。これをスローリークという。この場合、ランプ電
圧Vlaは低いまま維持され、十分な光出力も得られなく
なる。スローリークしたHIDランプを第14図の点灯装置
で点灯した場合、第15図のA点からB点への移行途中の
C点にてランプが動作し続けることになる。正常なラン
プであれば、A点からB点への移行は早いので、点灯装
置に用いられるコイル等の巻線は、第12図の従来例と同
等の線径でもよい。しかし、スローリークしたHIDラン
プの場合、過剰な電流が流れ続けるので、線径はその電
流に耐え得るよりも太いものが要求される。したがっ
て、巻線の温度上昇の関係で、点灯装置は大きく重いも
のになってしまう。もし、線径を太くしなければ、発熱
が著しい場合、発火する恐れがある。また、ランプが破
損してしまうことがある。
そこで、スローリークランプに対する点灯装置の保護対
策として、第16図に示すように、サーマルプロテクタTP
を安定器Lの巻線に取り付けて、スローリーク等により
異常な温度上昇が起きた場合には電源を切断することが
提案されている(実開昭62−180056号,実開昭63−1210
37号等参照)。しかるに、この場合、ランプlaは完全に
放電が停止してしまう。このため、例えば、車両前照灯
等にHIDランプを用いた場合には、夜間走行は不可能と
なり、緊急時に対応できない。つまり、照明装置として
の機能を全く無くしてしまうという安全上の問題があっ
た。
そこで、放電灯の始動後、所定時間が経過すると、放電
灯のランプ電圧が上昇しているか否かには関係なく、始
動時の出力特性から定格出力時の特性に移行させてしま
うことが考えられる。第3図の回路は、そのような考え
方に基づいて本発明者が考案したものである。以下、そ
の回路構成について説明する。直流電源V1には、電源ス
イッチSWを介してMOSトランジスタQ1,Q2の直列回路が接
続されている。MOSトランジスタQ1,Q2には、ダイオード
D1,D2がそれぞれ逆並列接続されている。MOSトランジス
タQ2の両端には、直流成分カット用のコンデンサC1と、
共振用のインダクタL1及びコンデンサC2の直列回路が接
続されている。コンデンサC2の両端には、ランプlaが並
列接続されている。また、ランプlaの両端電圧Vlaは、
ダイオードD3により整流され、抵抗R1,R2で分圧され、
コンデンサC3で平滑されて、Vla検出回路1の出力電圧V
aとして検出されている。この電圧VaはコンパレータCMP
により基準電圧Vrと比較され、その比較出力VLはオア回
路OR1の一方の入力に供給されている。オア回路OR1の他
方の入力には、タイマー回路2の出力VTが入力されてい
る。オア回路OR1の出力はアンド回路AND1の一方の入力
とされると共に、反転回路G1により反転されて、アンド
回路AND2の他方の入力とされている。アンド回路AND1,A
ND2の他方の入力には、第1及び第2の発振器の出力周
波数f1,f2が供給されている。アンド回路AND1,AND2の出
力はオア回路OR2に入力されている。オア回路OR2の出力
は分周器DIVにより分周され、ドライバDR1,DR2を介して
それぞれMOSトランジスタQ1,Q2のゲートに入力されてい
る。
第2図は第3図の回路の動作周波数f1,f2での出力特性
を示している。図中、aは正常ランプの動作を示してお
り、bはスローリークランプの動作を示している。ま
た、第4図は第3図の回路の動作波形図である。図中、
左半分は正常ランプの動作波形を示しており、右半分は
スローリークランプの動作波形を示している。
以下、第3図の回路の動作について説明する。Vla検出
回路1の出力電圧Vaと基準電圧Vrとを比較して、Va>Vr
であれば比較出力VLは“High"レベル、Va≦Vrであれば
比較出力VLは“Low"レベルとなる。タイマー回路2は、
電源スイッチSWの投入後、一定時間τsは計時出力VT
“Low"レベルとなり、その後、計時出力VTが“High"レ
ベルとなる。
インバータ装置の駆動信号源の周波数f1,f2は、共にデ
ューティが約50%の矩形波であり、定格動作時の周波数
f1と、始動直後の過剰動作時の周波数f2は、コンデンサ
C2のインダクタL1の共振周波数f0に対して、f0<f2<f1
という関係がある。この信号が分周器DIVで分周され
て、MOSトランジスタQ1,Q2を交互にオン/オフすること
により、コンデンサC2とインダクタL1の共振回路に共振
電流が流れて、コンデンサC2の両端に生じる共振電圧に
より放電灯laが駆動される。
まず、電源スイッチSWの投入により、インバータ装置が
動作を開始し、ランプlaが点灯し、ランプ電圧Vlaが低
くなり、Va<Vrとなり、コンパレータCMPの比較出力VL
は“Low"レベルとなる。タイマー回路2は、電源スイッ
チSWの投入と同時に計時を開始し、所定時間τsの間、
計時出力VTは“Low"レベルとなる。このとき、オア回路
OR1の入力VL,VTが共に“Low"レベルであるので、アンド
回路AND1の出力は“Low"レベルとなる。また、反転回路
G1の出力は“High"レベルであるから、アンド回路AND2
は周波数f2を通過する。故に、MOSトランジスタQ1,Q2
周波数f2によりスイッチングされ、点灯装置の出力が過
剰となる。このため、ランプlaは急速に温度が上がり、
ランプ電圧Vlaは速やかに上昇する。
正常なランプのとき、ランプ電圧Vlaが上昇し、Va>Vr
となると、コンパレータCMPの比較出力VLは“High"レベ
ルとなる。故に、オア回路OR1の出力は“High"レベル、
反転回路G1の出力は“Low"レベルとなる。このため、ア
ンド回路AND2の出力は“Low"レベルとなり、アンド回路
AND1は周波数f1を通過する。故に、MOSトランジスタQ1,
Q2は周波数f1でスイッチングされ、点灯装置は定格動作
となる。正常なランプlaは、第2図のB点にて安定に点
灯する。
一方、スローリークランプのときは、ランプ電圧Vlaが
上昇し切れず、第2図のC点を維持する。この場合に
は、タイマー回路2が所定時間Tsを計時完了し、計時出
力VTが“High"レベルとなった後、オア回路OR1の出力が
“High"レベル、反転回路G1の出力は“Low"レベル、ア
ンド回路AND2出力は“Low"レベルとなり、アンド回路AN
D1は周波数f1を通過させる。故に、MOSトランジスタQ1,
Q2は周波数f1によりスイッチングされるので、点灯装置
は定格動作へ移行する。その後、ランプlaは第2図のD
点で点灯し続ける。
[発明が解決しようとする課題] ところが、第3図の回路では、高圧放電灯の始動後、所
定時間が経過すると、高圧放電灯のランプ電圧が上昇し
ているか否かには関係なく、始動時の出力特性から定格
出力時の特性に移行させてしまうものであるから、正常
なランプであれば、第2図のB点のランプ電流Ilaで動
作するはずのところを、スローリークしたランプである
と、第2図のD点のランプ電流Ilaで動作することにな
り、正常なランプに比べると、大きなランプ電流が流れ
ることになる。しかも、スローリークしたランプの場
合、点灯し続けるので、通常よりも大きなランプ電流が
長い時間にわたって流れ続けることになる。したがっ
て、インダクタ等の線径は、その過剰なランプ電流に耐
え得るように、太い線径が要求されることになり、やは
りインダクタの大型化、重量増加の原因となる。また、
通常よりも大きなランプ電流が長い時間にわたって流れ
続けることによる発熱の問題もあり、より安全で確実な
スローリーク対策が望まれるところである。
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、光束安定時間を短縮するため
に始動直後から安定するまでの間、過剰なランプ電流が
流せるようにした放電灯点灯装置において、スローリー
クしたHIDランプを点灯したときに、ランプを完全消灯
することなく、点灯装置の大形化もせずに、点灯装置を
保護することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の放電灯点灯装置にあっては、蒸気の課題を解決
するために、第1図に示すように、高輝度放電灯を定格
値で点灯させるための第1の出力特性と、放電灯始動
直後のランプ電圧が定格値よりも低い期間に通常よりも
過剰なランプ電流を供給するための第2の出力特性
と、発光管内の金属蒸気が抜けることによりランプ電圧
が十分に上昇しなくなった異常な放電灯(スローリーク
ランプ)を定格値よりも低く且つ安全上必要な明るさで
点灯させるための第3の出力特性とを有し、放電灯を
第2の出力特性で始動させて略定格状態に達する定格
点灯のための第1の出力特性に切り換えると共に、正
常な放電灯が始動から略定格状態に達するまでに必要な
時間よりも長い所定時間の経過後に、放電灯が略定格状
態に達しないときは第3の出力特性に切り換える出力
特性の切換手段を設けたことを特徴とするものである。
[作用] 第1図の制御方式(本発明)と第2図の制御方式(比較
例)を比べると、第2図の制御方式では、正常なランプ
であれば、第2図のB点のランプ電流Ilaで動作するは
ずのところを、スローリークしたランプであると、第2
図のD点のランプ電流Ilaで動作することになり、正常
なランプに比べると、大きなランプ電流が長い時間にわ
たって流れ続けることになる。
これに対して、本発明の第1図の制御方式では、スロー
リークしたランプの動作点Dが第3の出力特性上に移
行することにより、第1の出力特性上の正常なランプ
の動作点Bと同じ程度のランプ電流Ilaとなり、ランプ
電流Ilaは正常時と変わらないので、点灯装置の耐量を
最小限にすることができる。このように、スローリーク
したランプでも、正常なランプに比べて大きな電流を流
し続けることはないので、インダクタ等の部品耐量が小
さくて良く、それだけ小形・軽量・低コストとなる。ま
た、ランプは完全消灯ではないので、第16図の対策に比
べると、応急的に使えるという利点がある。一般照明で
あれば真っ暗にならないという利点があり、車両の全照
灯であれば夜間でも一応走行可能となる。
なお、第7図の実施例のように、スローリークしたラン
プに流れる電流を制限するためのインピーダンスILを白
熱電球とすれば、第1の出力特性から第3の出力特性に
移行してランプ光束が減少しても、その光束減少を白熱
電球の発光により補償することができ、より安全性が向
上するものである。
[実施例1] 第5図は、本発明の第1実施例の回路図である。本実施
例では、リーケージトランスT1のインダクタL1の組み合
わせによる銅鉄型安定器を使用している。ランプ電圧Vl
aが低いと、リレーRy1は感応しないので、その接点S1
a極側である。故に、入力電源V0はリーケージトランス
T1により昇圧されないが、リーケージトランスT1のリー
ケージトランス成分を介さず、インダクタL1のみを安定
要素とする。
その後、ランプ電圧Vlaが高くなると、リレーRy1が感応
するので、その接点S1はb極側に切替わる。故に、入力
電源V0はリーケージトランスT1で昇圧され、安定要素は
インダクタL1とリーケージトランスT1のリーケージイダ
クタンス成分の和となる。このとき、例えば、インダク
タL1の値を十分に小さく設定する等、適切な設計をすれ
ば、接点S1がa極側のときの方がb極側のときよりも2
次短絡電流が多い点灯装置を構成できる。これにより、
始動直後の光束立ち上げを迅速化できる。
第6図はリレーRy2とその接点S2の動作を示している。
電源スイッチSWの投入後、交流電源V0がダイオードD4
整流され、抵抗R4で限流され、コンデンサC4で平滑さ
れ、その電圧VcがリレーRy2に印加される。コンデンサC
4の電圧Vcは上昇し、やがて、リレーRy2の感応電圧に達
すると、リレーRy2が動作し、接点S2が開離する。
第1図は本実施例の出力特性を示している。正常なラン
プであれば、点灯直後はA点で動作し、ランプ電圧Vla
が上昇して、リレーRy1が感応し、接点S1がa極側から
b極側に切替わり、B点で定格出力点灯状態となる。ス
ローリークランプでは、点灯直後はA点で動作するが、
その後、ランプ電圧とVlaが上昇し切れず、リレーRy1
感応しないままで、C点の動作を維持する。この場合、
所定時間τsの経過後に、リレーRy2の接点S2が開離す
ることにより、安定要素としてインダクタL2が追加さ
れ、第1図のD点で点灯維持する。これにより、第1図
のの特性上のC点から、の特性上のC′点に移行す
るよりも、更にランプ電流Ilaの少ないの特性上のD
点へ移行するので、より安全な保護対策となる。なお、
正常ランプの場合は、接点S2がオフされても、接点S1
b極側なので、全く影響は無い。
[実施例2] 第7図は本発明の第2実施例の回路図である。以下、そ
の回路構成について説明する。直流電源V0には、MOSト
ランジスタQ0とインダクタL1を介して平滑コンデンサC1
が接続されている。インダクタL1とコンデンサC1の直列
回路には、回生電流を流すためのダイオードD0が接続さ
れている。これにより、降圧チョッパー回路が構成され
ている。コンデンサC1に得られた電圧は、抵抗R1,R2
分圧され、コンデンサC3で平滑され、必要に応じてツェ
ナーダイオードZDで電圧規制されて、コンパレータCMP
の反転入力端子に基準電圧VLとして印加される。コンパ
レータCMPの非反転入力端子には、鋸歯状波発振器から
高周波の鋸歯状波信号fHFが入力されている。コンパレ
ータCMPの出力は、ドライバDRを介してMOSトランジスタ
Q0のゲート・ソース間に供給される。
コンデンサC1に得られた直流電圧は、インダクタL2とイ
ンピーダンスILの直列回路を介してMOSトランジスタQ1
〜Q4よりなるフルブリッジ回路に印加されている。ただ
し、インピーダンスILには常閉型のサーマルプロテクタ
TPが並列接続されており、このサーマルプロテクタTPは
インダクタL2に熱結合されている。フルブリッジ回路の
MOSトランジスタQ1〜Q4は、低周波信号源から出力され
る低周波信号fLFを分周器DIVで分周した出力によりドラ
イバDR1〜DR4を介してオン・オフ駆動されている。MOS
トランジスタQ1,Q3の接続点とMOSトランジスタQ2,Q4
接続点の間には、ランプlaが接続されている。
第8図(a)は本実施例の低周波的な動作を示してお
り、一周期TLの前半ではMOSトランジスタQ1,Q4がオン、
MOSトランジスタQ2,Q3がオフとなり、後半では、MOSト
ランジスタQ2,Q3がオン、MOSトランジスタQ1,Q4がオフ
となる。これにより、低周波信号fLFで決まる周期T
L(=1/fLF)の矩形波電圧がランプlaに印加され、ラン
プlaは低周波で矩形波点灯される。
第8図(b),(c)は本実施例の高周波的な動作を示
している。チョッパー回路のMOSトランジスタQ0は、コ
ンデンサC1の電圧VcによってPWM制御される。基準電圧V
LはコンデンサC1の電圧Vcに応じて増減し、鋸歯状波発
振器の高周波信号fHFと基準電圧VLを電圧比較器CMPによ
り比較して、その比較出力によりMOSトランジスタQ0
オン・オフ制御される。コンデンサC1のVcが低いとき
は、ランプ電圧Vlaも低く、電圧VLも低いので、コンパ
レータCMPから出力されるパルスの幅は広い。コンデン
サC1の電圧Vcが上昇すると、ランプ電圧Vlaが上昇し、
電圧VLも上昇するので、コンパレータCMPから出力され
るパルスの幅が狭くなる。電圧Vcが更に上昇すると、電
圧VLはツェナーダイオードZDで制限されて、一定値とな
るので、ランプ電圧Vlaが所定値以上では、一定のパル
ス幅でMOSトランジスタQ0がスイッチングされる。これ
により、第9図に示す出力特性が得られる。
本実施例では、始動時ではランプ電圧Vlaが低く、A点
で動作し、その後、スローリークランプがC点での動作
を維持し続けると、過剰な電流が流れ、インダクタL2
温度上昇が大きくなるので、一定時間後にインダクタL2
と熱結合されたサーマルプロテクタTPが開離し、インダ
クタL2と直列的にインピーダンスILが挿入されるので、
このインピーダンスILで電圧降下Vxが生じる。故に、コ
ンデンサC1の電圧VcはVla+Vxとなり、動作点は第9図
のD点に移行し、等価的にランプ電圧Vlaの高い側の動
作点に移行するので、回路電流を減少させることができ
る。なお、本実施例では、インピーダンスILを白熱電球
とすることにより、ある程度の光束補償が可能となり、
より安定性が向上する。
[実施例3] 第10図は本発明の第3実施例の回路図である。本実施例
では、第3図に示す回路に、サーマルプロテクタTPを追
加すると共に、そのX点の出力により動作する反転回路
G2と、アンド回路AND3,AND4、オア回路OR3及び第3の信
号源(周波数f3)を追加したものである。コンパレータ
CMPとタイマー回路2による基本的な動作については、
第3図に示す回路と同じである。
第11図は本実施例の動作説明図である。もし、スローリ
ークランプがD点で点灯維持し続けていると、このとき
のランプ電流Ilaは、定格出力時のB点よりも多いの
で、インダクタL1の発熱も大きく、他の部品のストレス
も大きくなる。そこで、これに耐え得る設計とすること
が望ましいが、例えば、もう少し装置を小形化したいと
か、周囲温度が異常に高く、部品を熱的に保護したい等
の要求がある。
このような点に鑑みて、本実施例ではインダクタL1と熱
的に結合されたサーマルプロテクタTPを追加し、インダ
クタL1の発熱が大きくなると、サーマルプロテクタTPが
開離し、反転回路G2の出力を“Low"レベルとして、アン
ド回路AND3の出力を“Low"レベルとし、アンド回路AND4
からオア回路OR3を介して、第3の信号源から周波数f3
の信号を分周器DIVに供給する。第3の信号源からの周
波数f3では、周波数f1での動作よりも更に出力が少なく
なり、E点で動作する。これにより、さらに安全に点灯
装置を保護できる。
[発明の効果] 本発明にあっては、上述のように、高輝度放電灯を定格
値で点灯させるための第1の出力特性と、放電灯始動直
後のランプ電圧が定格ランプ電圧に対して低い間、通常
よりも過剰なランプ電流を供給するための第2の出力特
性と、発光管内の金属蒸気が抜けることによりランプ電
圧が十分に上昇しなくなった異常な放電灯を定格値より
も低く且つ安全上必要な明るさで点灯させるための第3
の出力特性とを有し、放電灯を第2の出力特性で始動さ
せて略定格状態に達すると定格点灯のための第1の出力
特性に切り換えると共に、正常な放電灯が始動から略定
格状態に達するまでに必要な時間よりも長い所定時間の
経過後に、放電灯が略定格状態に達しないときは第3の
出力特性に切り換える出力特性の切換手段を設けたもの
であるから、単に、放電灯の始動後、所定時間が経過す
ると、放電灯のランプ電圧が上昇しているか否かには関
係なく、始動時の出力特性から定格出力時の特性に移行
させてしまうだけの制御を行う場合に比べると、スロー
リークランプ等のランプ電圧が異常に低い放電灯を点灯
させた場合でも、正常なランプを点灯させる場合に比べ
て大きな電流を長時間にわたって流し続けることがない
ので、放電灯の破損を確実に防止でき、点灯装置の熱的
な耐量を最小限にすることが可能となり、点灯装置を確
実に保護できるという効果がある。また、放電灯を完全
に消灯させるものではないので、照明装置としての機能
を全く無くすことはなく、応急的に使用することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1実施例の出力特性を示す図、第2
図は本発明に対する比較例の出力特性を示す図、第3図
は同上の回路図、第4図は同上の動作説明図、第5図は
本発明の第1実施例の回路構成を示す回路図、第6図は
同上の動作説明図、第7図は本発明の第2実施例の回路
図、第8図及び第9図は同上の動作説明図、第10図は本
発明の第3実施例の回路図、第11図は同上の動作説明
図、第12図は従来例の回路図、第13図は同上の動作説明
図、第14図は他の従来例の回路図、第15図は同上の動作
説明図、第16図はさらに他の従来例の回路図である。 1はVla検出回路、2はタイマー回路、CMPはコンパレー
タ、laはランプである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高輝度放電灯を定格値で点灯させるための
    第1の出力特性と、放電灯始動直後のランプ電圧が定格
    値よりも低い期間に通常よりも過剰なランプ電流を供給
    するための第2の出力特性と、発光管内の金属蒸気が抜
    けることによりランプ電圧が十分に上昇しなくなった異
    常な放電灯を定格値よりも低く且つ安全上必要な明るさ
    で点灯させるための第3の出力特性とを有し、放電灯を
    第2の出力特性で移動させて略定格状態に達すると定格
    点灯のための第1の出力特性に切り換えると共に、正常
    な放電灯が始動から略定格状態に達するまでに必要な時
    間よりも長い所定時間の経過後に、放電灯が略定格状態
    に達しないときは第3の出力特性に切り換える出力特性
    の切換手段を設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】高輝度放電灯と並列的に接続されて、高輝
    度放電灯の両端電圧が略定格状態にまで上昇すると、第
    1の接点が常開側に切り換わる第1のリレーと、 交流電源を昇圧するリーケージトランスと、 高輝度放電灯と直列的に接続されて、第1のリレーの共
    通接点と常開接点を介してリーケージトランスの出力に
    接続され、第1のリレーが常開側に切り換わったとき
    に、高輝度放電灯をリーケージトランスの出力に正属す
    る第1のインダクタと、 交流電源の投入後、所定時間が経過すると第2の接点を
    開離させる第2のリレーとを有し、 第2の接点と並列的に接続されて、第1のリレーが常閉
    側であるときに、第1のリレーの共通接点と常閉接点を
    介して、第1のインダクタと高輝度放電灯の直列回路を
    交流電源に接続する第2のインダクタと、 第1のリレーが常開側であるときが第1の出力特性、第
    1のリレーが常閉側で第2の接点が閉じているときが第
    2の出力特性、第1のリレーが常閉側で第2の接点が開
    いているときが第3の出力特性となるように構成して成
    ることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】入力電源を電圧変換する降圧チョッパー回
    路と、 降圧チョッパー回路の出力電圧を第1のインピーダンス
    要素を介して印加される高輝度放電灯と、 降圧チョッパー回路の出力電圧が所定値未満のときは、
    出力電圧が上昇するにつれて降圧チョッパー回路を通過
    する電流が減少するように降圧チョッパー回路における
    スイッチング素子の導通パルス幅を制御し、且つ降圧チ
    ョッパー回路の出力電圧が所定値以上になると、前記ス
    イッチング素子の導通パルス幅を一定となるように制御
    するPWM制御回路と、 第1のインピーダンス要素に過剰な電流が長時間流れて
    いるときに回路の温度上昇を検出して接点が開離する常
    閉型のサーマルプロテクタと、 前記サーマルプロテクタの常閉型の接点と並列に接続さ
    れると共に第1のインピーダンス要素と直列に接続され
    て、前記サーマルプロテクタの接点開離時には高輝度放
    電灯に流れる電流を制限する第2のインピーダンス要素
    とを有し、 前記サーマルプロテクタの接点が閉じており、且つ前記
    降圧チョッパー回路の出力電圧が前記所定値以上のとき
    が第1の出力特性、前記所定値未満のときが第2の出力
    特性、そして、前記サーマルプロテクタの接点が開離し
    ているときが第3の出力特性となるように構成して成る
    ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】高輝度放電灯に過剰な電流が長時間流れて
    いるときに回路の温度上昇を検出して接点が開離する常
    閉型のサーマルプロテクタと、 前記サーマルプロテクタの常閉型の接点と並列に接続さ
    れると共に高輝度放電灯と直列に接続されて、前記サー
    マルプロテクタの接点開離時には高輝度放電灯に流れる
    電流を制限すると共に出力光束の減少を補償する白熱電
    球を備え、 前記サーマルプロテクタの接点が開離しているときが第
    3の出力特性となるように構成して成ることを特徴とす
    る請求項1記載の放電灯点灯装置。
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