JPH0766689A - フリップフロップ回路 - Google Patents

フリップフロップ回路

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JPH0766689A
JPH0766689A JP6121036A JP12103694A JPH0766689A JP H0766689 A JPH0766689 A JP H0766689A JP 6121036 A JP6121036 A JP 6121036A JP 12103694 A JP12103694 A JP 12103694A JP H0766689 A JPH0766689 A JP H0766689A
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    • H03K3/037Bistable circuits
    • H03K3/0375Bistable circuits provided with means for increasing reliability; for protection; for ensuring a predetermined initial state when the supply voltage has been applied; for storing the actual state when the supply voltage fails

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不安定出力の発生を防止するラッチ状態確定
可能なフリップフロップ回路を提供する。 【構成】 フリップフロップ回路は回路のラッチ部分T
6、T7に結合された不平衡要素T2、R1、R2を含
んでいる。回路のラッチ部分は本発明の電流モードの実
施例においては、一対の交差結合されたトランジスタか
らなっており、また本発明の電圧モードの実施例におい
ては、一対の交差結合されたインバータからなってい
る。不平衡要素はラッチ・トランジスタまたはインバー
タの一方への入力線に電気的擾乱を導入する。不平衡要
素は本発明の電流モードの実施例においては、コンデン
サであり、また本発明の電圧モードの実施例において
は、付加的なトランジスタT2である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は総括的に、ラッチ・フリ
ップフロップ回路に関し、詳細にいえば、不安定な出力
状態の発生を防止する機構を有するフリップフロップ回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】フリップフロップなどの双安定ラッチは
2つの安定した2進出力状態のいずれかを取ることがで
きる。出力の状態はデータ入力信号及びクロック信号の
状態によって決定される。クロック信号とデータ入力信
号が非同期で切り換えられる非同期システムで使用され
るラッチ・フリップフロップは概して、第3のすなわち
不安定な出力状態を取りやすい。データ入力信号がクロ
ック信号の活性縁部と同時にその論理状態を遷移してい
る場合に、不安定出力が生じる可能性がある。このよう
な場合、フリップフロップの出力は論理高状態及び論理
低状態の間の不安定状態にラッチされる。このような無
効な論理レベルは、フリップフロップから出力信号を受
け取る後続の論理段で解釈することはできず、システム
・エラーが生じる。
【0003】通常、システムの雑音が出力を高低いずれ
かの論理状態に駆動することによってフリップフロップ
の出力を安定させるので、不安定状態は時間が経過する
と自動的に解決される。しかしながら、雑音が不安定性
の問題を解決しない場合には、次の活性なクロック・サ
イクルが発生するまで、フリップフロップの出力は不確
定な論理状態にとどめられる。しばしば、フリップフロ
ップの出力が自動的に安定するのを待つか、あるいは次
の活性なクロック・サイクルを待つのに要する時間に関
連した遅延は、後続の論理回路が障害を起こすのに充分
な長さである。
【0004】非同期システムにおけるフリップフロップ
の不安定性の問題を修正する周知の態様は、カスケード
構成で2つの別々なフリップフロップを構成することで
ある。たとえば、米国特許第4929850号明細書
は、第2のラッチが刻時されたときに、第1のラッチが
不安定状態になる可能性をほぼなくするに充分な期間だ
け時間的に分離されたクロック・パルスによって個別に
駆動される2つのD型フリップフロップを開示してい
る。第1のフリップフロップの出力を安定させてから、
データを第2のフリップフロップに対してクロックする
ことができる。
【0005】米国特許第4800296号明細書は単一
エミッタ・トランジスタと2重エミッタ・トランジスタ
を含んでいる耐不安定性を有するフリップフロップを開
示している。不安定状態時に、トランジスタの各々は電
流を導通する。しかしながら、2重エミッタ・トランジ
スタの第2のエミッタは、第2の遅延によって与えられ
る遅延の後、付加的な電流を導通し、これによって単一
エミッタ・トランジスタをオフにするのに充分な電流を
流して、回路の不安定状態を覆す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フリップフロップ回路
の最適な設計のためには、最小限の回路と、最小限の付
加的な遅延で不安定性の問題を排除できるのが好まし
い。したがって、本発明の目的は、標準的な電気部品か
らなり、遅延クロック信号によって導入される付加的な
タイミング遅延がない、不安定性特性が改善された単一
のフリップフロップを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】不安定性特性が改善され
たラッチ状態確定可能なフリップフロップを提供する。
フリップフロップは非同期データ信号及びクロック信号
を受け取って、データ出力信号をもたらす。回路は付加
的なトランジスタやコンデンサなどの不平衡構成要素を
利用して、回路に電気的擾乱を誘起して、不安定出力の
発生を防止する。フリップフロップ回路は比較的単純な
回路に構成された標準的な構成要素を使用して、電流モ
ードまたは電圧モードのいずれかで実現される。
【0008】本発明の電流モードの実施例においては、
一対の出力トランジスタを交差結合し、フリップフロッ
プ用のラッチを形成する。回路に組み込まれた付加的な
トランジスタは、交差結合されたトランジスタの一方の
入力に接続されたコレクタ出力を有している。付加トラ
ンジスタのエミッタは外部電流源に結合されている。ト
ランジスタの出力は回路に電気的擾乱を誘起し、これは
データ出力が不安定状態となることを防止する。トラン
ジスタが電流を導通するのは、不安定性の問題が生じる
と考えられる時期であるクロック遷移中だけである。遷
移前及び遷移後に、トランジスタは電流を導通せず、効
果的に回路から除去される。
【0009】本発明の電圧モードの実施例においては、
一対の出力インバータを交差結合して、フリップフロッ
プ用のラッチを形成する。回路に組み込まれた不平衡コ
ンデンサは一端がクロック信号に結合され、他端が交差
結合されたインバータの一方の入力に結合されている。
コンデンサの出力は回路に電気的擾乱を誘起し、これは
データ出力が不安定状態となることを防止する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の原理にしたがって構成された
ラッチ状態確定可能なフリップフロップ回路10の電流
モードの実施例の略図である。回路10は極性保持型の
フリップフロップを示しているが、不安定性の問題をこ
うむる他のタイプのフリップフロップ、レジスタ、また
はラッチなどの任意のデータ・ラッチ回路で、本発明を
実施することができる。回路10は一対のクロック駆動
トランジスタT1及びT3、一対のデータ入力トランジ
スタT4及びT5、一対の出力トランジスタT6及びT
7、一対の電流路形成抵抗R1及びR2、一対の引き上
げ抵抗R3及びR4、ならびに不平衡トランジスタT2
からなっている。これらの個々の構成要素は図1の略図
に示すように、導電経路によって電気的に相互接続され
ている。好ましい実施例において、トランジスタT1−
T7はnpn型のバイポーラ・スイッチング・トランジ
スタである。
【0011】トランジスタT2ならびに抵抗R1及びR
2のない回路10の作動は、標準的な極性保持型のフリ
ップフロップのものと同じである。ほぼ1ミリアンペア
の外部電流源がT1及びT3両方のエミッタに結合され
ている。トランジスタT1及びT3のベースは、それぞ
れ、互いに相補関係にある非反転クロック信号及び反転
クロック信号(クロック・バーとして示されている)に
よって駆動される。非反転クロック信号が活性状態(高
レベル)にあり、反転クロック信号が非活性(低レベ
ル)にある場合、トランジスタT1がオンとなり、トラ
ンジスタT3はオフとなる。T1は外部電流源から与え
られる電流を、エミッタからコレクタへ導通し、また入
力トランジスタT4及びT5のエミッタへ導通し、これ
によってこれらのトランジスタの作動を可能とする。T
3はオフのままであり、それ故、外部電流源から与えら
れる電流をまったく導通しない。
【0012】図1のフリップフロップ回路10へのデー
タ入力信号は差動入力信号であり、トランジスタT5の
ベースに印加される反転入力信号(−データ入力)、及
びトランジスタT4のベースに印加される非反転入力信
号(+データ入力)に分岐すなわち分離される。この差
動入力信号は非反転クロック信号及び反転クロック信号
に関して、非同期で切り換えられる。トランジスタT4
のコレクタは回路出力(−データ出力)を直接駆動し、
トランジスタT5のコレクタは回路出力(+データ出
力)を直接駆動する。
【0013】したがって、非反転クロック信号が活性状
態(高レベル)である場合、フリップフロップ回路は単
純な電流スイッチとして作動し、トランジスタT1がト
ランジスタT4及びT5のエミッタに電流を印加し、ま
たトランジスタT6及びT7が効果的に回路から切り離
される。等しいキャパシタンスがトランジスタT6及び
T7の出力に存在している場合、+データ出力信号は+
データ入力信号に追随し、−データ出力信号は−データ
入力信号に追随する。引上げ電圧Vddが引上げ抵抗R3
を介してトランジスタT6のコレクタに、また引上げ抵
抗R4を介してトランジスタT7のコレクタに印加され
る。R3及びR4の値は500Ω程度であり、−データ
出力の最小信号振幅と+データ出力の最大信号振幅の間
の電圧の振れを画定する。本発明の一実施例において、
差動電圧の振れは約1.0ボルト、すなわち−データ出
力の最小値=Vdd−0.5V及び+データ出力の最大値
=Vddである。
【0014】非反転クロック信号が非活性状態(低レベ
ル)に切り替わり、反転クロック信号が活性状態(高レ
ベル)に切り替わった場合、トランジスタT1はオフと
なり、これによってトランジスタT4及びT5を動作不
能とし、またトランジスタT3はオンとなる。トランジ
スタT3は外部電流源から与えられる電流を、そのエミ
ッタからコレクタへ、また出力トランジスタT6及びT
7へ導通させ、これによってこれらの出力トランジスタ
を活性化する。トランジスタT1がオフであるから、こ
れは外部電流源から与えられる電流をまったく導通させ
ない。
【0015】出力トランジスタT6及びT7は交差結合
構成で配置されている(すなわち、トランジスタT7の
出力(コレクタ)はトランジスタT6の入力(ベース)
に結合され、トランジスタT6の出力(コレクタ)はト
ランジスタT7の入力(ベース)に結合されている)。
トランジスタT3によって出力トランジスタT6及びT
7のエミッタに電流が印加された場合、これらのトラン
ジスタのコレクタ出力は+データ入力及び−データ入力
の信号入力の状態の変化にかかわりなく、現在の状態に
ラッチされる。
【0016】したがって、トランジスタT1がオフで、
トランジスタT3がオンの場合、+データ出力及び−デ
ータ出力は+データ入力及び−データ入力の状態の変化
にかかわりなく、そのラッチ状態を維持する。これらの
出力の状態は非反転クロック信号が再度活性状態となり
(高レベル)、反転クロック信号が非活性状態(低レベ
ル)になる次のクロック・サイクルが始まるまで変化せ
ず、その時点で、出力信号+データ出力及び−データ出
力はそのそれぞれの入力信号+データ入力及び−データ
入力に追随する。それ故、フリップフロップ出力信号が
フリップフロップ入力信号に追随するのは、非反転クロ
ック信号が高レベルの時だけであり、非反転クロック信
号が低レベルの時は、入力信号の変化にかかわりなく、
現在の状態にラッチされたままとなる。
【0017】非反転クロック信号が活性状態(高レベ
ル)にあるか、または非活性状態(低レベル)にある間
に、+データ入力及び−データ入力信号が状態を変える
限り、不安定性は上述の回路では問題とならない。しか
しながら、高から低への非反転クロック信号の遷移と同
時に、非同期的差動データ入力が遷移を受ける場合に
は、不安定性が発生する可能性がある。このような場
合、非反転クロック信号の瞬間電圧が反転クロック信号
のものとほぼ等しくなり、−データ入力の瞬間電圧が+
データ入力のものと近似する(すなわち、これらの信号
の各々がそのそれぞれの遷移の中間になる)ことがあ
る。これらの状況において、トランジスタT1及びT3
−T7がオンとなると、T1及びT3は各々外部電流源
によって与えられる電流の半分を導通し、T4−T7は
各々この電流の4分の1を導通する。トランジスタT1
もT3も、これらのトランジスタの各々が外部電流源に
よって与えられる電流を部分的にしか導通しないので、
他方を完全にオフにする能力を有していない。トランジ
スタT4及びT5は+データ出力及び−データ出力を、
論理高レベルと論理低レベルの間の中間電圧レベルまで
駆動する。出力は、(i)システム内の雑音が出力を高
低いずれかの論理状態へ駆動して、フリップフロップの
出力を安定させる結果として、不安定状態が時間の経過
と共に自動的に解消するか、または(ii)次の活性な
クロック・サイクルが発生するかのいずれかまで、この
中間論理レベルを維持する。
【0018】本発明は図1に示すように、抵抗R1及び
R2ならびにトランジスタT2をフリップフロップ回路
に付加することによって、上述の回路の不安定性の可能
性を排除する。トランジスタT2のエミッタは外部電流
源に結合されている。トランジスタT2のベースは抵抗
R1によって非反転クロック信号に結合され、かつ抵抗
R2によって反転クロック信号に結合されている。抵抗
R1及びR2の各々は数kΩの値であり、不安定動作が
発生すると考えられる高から低への遷移を非反転クロッ
ク信号が行うときに、電流のパルスを発生するように構
成されている。それ故、必要な擾乱のタイミング及び振
幅を、この比較的簡単な抵抗−トランジスタ構成による
重要なパラメータの適正な制御によって発生させること
ができる。
【0019】トランジスタT2はクロックの遷移時に電
流を導通するだけである。遷移の前後に、トランジスタ
T2は電流を導通せず、回路10から効果的に除去され
る。R1とR2の抵抗値が等しいため、トランジスタT
1−T3の各々はクロックの遷移時に、外部電流源から
与えられる電流の3分の1を導通する。
【0020】クロック・サイクル遷移時に発生する電流
のパルスは、トランジスタT2のコレクタによって、T
4のコレクタ、あるいは、図1に示す実施例において
は、T5のコレクタのいずれかに送られる。電流のパル
スは不平衡機能をもたらし、これは交差結合されたトラ
ンジスタT6及びT7のフィードバック経路に電気的擾
乱を導入することによって、フリップフロップの不安定
作動を防止する。トランジスタT4及びT5のコレクタ
出力における電圧は同じではなく、トランジスタT1が
効果的に遮断され、不安定状態が排除されるまで、トラ
ンジスタT3及びT6にますます多くの電流を引き出さ
せるようにする。
【0021】フリップフロップが不安定状態を達成する
条件を再導入するためには、トランジスタT2によって
導入される擾乱と一致する同一の電気的擾乱がトランジ
スタT4のコレクタに発生する必要があるが、その可能
性はまずありえない。不安定状態に到達する確率は、ト
ランジスタT4のコレクタで再現される可能性がさらに
少ないと思われる複雑な擾乱をT2のコレクタに発生さ
せることによってさらに小さくすることができる。
【0022】不安定性の発生を防止するためには、回路
10の設計によって次の2つの基準を満たすことが望ま
しい。まず、トランジスタT6及びT7によって形成さ
れるループのゲインは、単位(1)よりも大きい。第2
に、クロック遷移時間は交差結合出力ラッチ・トランジ
スタのフィードバック・ループの遅延に関して遅くなけ
ればならない。この基準はトランジスタT2によって導
入される擾乱が、フィードバック・ループによって平均
化されないようにするものであって、これは不安定性が
生じる点を、データ入力波形の他の点へシフトするだけ
にすぎない。これらの状態においては、トランジスタT
6及びT7によって形成されるラッチは、トランジスタ
T2によって発生した擾乱を認識できず、不安定性の問
題は残される。
【0023】図2は本発明の原理にしたがって構成され
たラッチ状態確定可能なフリップフロップ回路20の電
圧モードの実施例の略図である。図2の回路は、たとえ
ば、TTLまたはCMOSテクノロジによって実現でき
る。回路20は一対のスイッチング電界効果型トランジ
スタ(FET)T8及びT9、一対のインバータ22お
よび24によって形成されたラッチ、ならびに不平衡コ
ンデンサC1からなる。
【0024】図2の回路の作動の原理は図1のものと同
様である。それぞれPFET及びNFETであるFET
T8及びT9は、マルチプレクサとして機能するよう
に構成されており、かつインバータ22及び24は交差
結合された構成で配置され、ラッチを形成する。非反転
クロック信号がNFET T9のゲートに印加され、反
転クロック信号がPFET T8のゲートに印加され
る。データ入力信号(分岐されておらず、クロック信号
に関して非同期である)は、一緒に結合されているFE
T T8及びT9のソースに印加される。FET T8
及びT9のドレンはインバータ22の入力及びインバー
タ24の出力に結合されている。
【0025】図2の回路の出力(反転データ出力信号)
は第1のインバータ22の出力端子26に取り出され
る。非反転クロック信号が活性状態(高レベル)である
場合、FET T8及びT9は両方ともオンとなり、端
子26の反転データ出力信号はこれが反転されているこ
とを除けば、データ入力信号に追随する。非反転クロッ
ク信号が非活性(低レベル)になると、FET T8及
びT9はオフとなり、反転データ出力信号はデータ入力
信号の変化にかかわりなく、交差結合されたインバータ
22及び24によって現在の状態にラッチされる。
【0026】コンデンサC1のない図2の回路20は活
性状態(高)から非活性状態(低)へのクロックの遷移
中に、不安定性の問題を受けやすい。不安定出力26の
発生を防止するために、回路20はコンデンサC1を利
用して、交差結合のインバータ22または24のいずれ
かの入力に擾乱を導入する。図2に示すように、コンデ
ンサC1は一端がNFET T9のゲートに結合され、
他端が出力26に結合されている。コンデンサのキャパ
シタンス値は100フェムト・ファラド(fF)程度で
ある。
【0027】非反転クロック信号が高から低になると
き、ラッチの出力は端子26においてコンデンサC1に
よって与えられる擾乱を受ける。擾乱は回路20に不平
衡を生じ、これは回路の出力26における不安定状態の
発生を防止する。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、非常に簡単な回路でか
つ付加遅延を与えることなく、ラッチ状態の不安定性の
問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがって構成されたラッチ状態確定
可能なフリップフロップの電流モードの実施例の略図で
ある。
【図2】本発明にしたがって構成されたラッチ状態確定
可能なフリップフロップの電圧モードの実施例の略図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポウル・ウィンシング・チュン アメリカ合衆国95115 カリフォルニア州 サンノゼ セッションズ・ドライブ6943

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の入力及び第1のデータ出力を有する
    スイッチング部分と、 前記スイッチング部分の前記複数の入力の1つに結合さ
    れた少なくとも1つのクロック入力と、 前記スイッチング部分の前記複数の入力の他の1つに結
    合された少なくとも1つのデータ入力と、 交差結合構成で配置された第1及び第2の要素からな
    り、前記第1要素の入力が前記スイッチング部分の前記
    第1のデータ出力及び前記第2要素の出力に第1の導電
    経路によって結合され、かつ前記第2要素が前記第1要
    素の出力に第2の導電経路によって結合されている、少
    なくとも1つの第2のデータ出力をもたらすために前記
    スイッチング部分の前記第1データ出力に結合されてい
    るラッチ部分と、 前記第2のデータ出力が不安定状態になるのを防止する
    ための前記第1または第2の導電経路の一方に結合され
    た不平衡要素とからなっているフリップフロップ回路。
  2. 【請求項2】前記スイッチング部分が複数個の相互接続
    されたスイッチング・トランジスタからなっている請求
    項1に記載の回路。
  3. 【請求項3】前記の少なくとも1つのクロック入力と前
    記の少なくとも1つのデータ入力が互いに非同期に切り
    換えられる請求項1に記載の回路。
  4. 【請求項4】前記交差結合要素と前記不平衡要素がトラ
    ンジスタである請求項3に記載の回路。
  5. 【請求項5】前記の少なくとも1つのクロック入力が非
    反転クロック入力と、反転クロック入力とからなる請求
    項4に記載の回路。
  6. 【請求項6】前記反転クロック入力及び前記非反転クロ
    ック入力が互いに相補う関係にある請求項5に記載の回
    路。
  7. 【請求項7】前記の少なくとも1つのデータ出力が互い
    に反対極性の一対のデータ出力からなっており、前記の
    少なくとも1つのデータ入力が互いに反対極性の一対の
    データ入力からなっている請求項5に記載の回路。
  8. 【請求項8】前記不平衡トランジスタ要素のベースが第
    1の抵抗によって前記非反転クロック入力に結合され、
    かつ第2の抵抗によって前記反転クロック入力に結合さ
    れており、前記不平衡トランジスタ要素の前記エミッタ
    が外部電流源に結合されている請求項7に記載の回路。
  9. 【請求項9】前記交差結合要素が第1及び第2インバー
    タであり、前記不平衡要素がコンデンサである請求項3
    に記載の回路。
  10. 【請求項10】前記の少なくとも1つのクロック入力が
    非反転クロック入力と、反転クロック入力とからなって
    いる請求項9に記載の回路。
  11. 【請求項11】前記反転クロック入力及び前記非反転ク
    ロック入力が互いに相補う関係にある請求項10に記載
    の回路。
  12. 【請求項12】前記不平衡コンデンサ要素は一端が前記
    反転または非反転クロック入力のいずれかに結合されて
    おり、他端が前記第1インバータの出力に結合されてい
    る請求項10に記載の回路。
  13. 【請求項13】前記スイッチング部分が第1及び第2の
    電界効果型トランジスタからなっている請求項10に記
    載の回路。
  14. 【請求項14】前記第1及び第2の電界効果型トランジ
    スタのソースが互いに結合されており、前記第1及び第
    2の電界効果型トランジスタのドレンが互いに結合さ
    れ、かつ前記第1インバータの入力に結合されており、
    前記非反転及び反転クロック入力が前記第1及び第2の
    電界効果型トランジスタのそれぞれのゲートに結合され
    ている請求項13に記載の回路。
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