JPH0766461A - 超伝導回路 - Google Patents

超伝導回路

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JPH0766461A
JPH0766461A JP5209735A JP20973593A JPH0766461A JP H0766461 A JPH0766461 A JP H0766461A JP 5209735 A JP5209735 A JP 5209735A JP 20973593 A JP20973593 A JP 20973593A JP H0766461 A JPH0766461 A JP H0766461A
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JP
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layer
superconducting
resistor
deposited
resistance
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JP5209735A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Shimizu
信宏 清水
Tokuo Chiba
徳男 千葉
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超伝導層インダクタンスと容量成分による共
振を制御する。 【構成】 超伝導層2の少なくとも一部が抵抗層1と重
なるように構成することにより超伝導回路を形成する超
伝導線のインダクタンスや浮遊容量による共振を抵抗成
分により制御し、回路動作に及ぼす悪影響を除くように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高速素子、高周波素
子、ジョセフソン回路、、高感度磁気センサ等に応用す
る超伝導回路に関する。
【0002】
【従来技術】従来の超伝導回路においては超伝導層と抵
抗層は超伝導回路の抵抗の接続部分でしか重なっていな
かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超伝導
層による超伝導線はインダクタンスのほかに浮遊容量を
持つため、ある固有の周波数で共振を起こし回路動作に
悪影響を与える。特に超伝導層のインダクタンスが大き
くなると、共振周波数が小さくなり、回路を使用する上
で共振がより顕著になるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明では抵抗層と超伝導層が重なるようにした。
抵抗層により、共振を抑えることができる。
【0005】
【実施例】超伝導層2と抵抗層1とを重ねる方法は大き
く分けると直接重ねる場合と、2つの層の間に層間絶縁
膜等をはさむ場合の2通りがある。どちらの場合にも共
振を抑える効果があり、いろいろな組合せが可能であ
る。
【0006】最初に直接重ねる場合について説明する。
図1の断面図で本発明の第1実施例を示す。抵抗層1と
超伝導層2とはほぼ同じ形状をしており、電気的にもつ
ながっている。以下製作工程により本発明の構造を説明
する。製作工程は薄膜をフォトリソ工程でエッチングす
る方法である。基板上に抵抗層1と超伝導層2を堆積す
る。基板は平坦性の良いものほど特性のばらつきは小さ
くなる。一般に使われているものは、Siやガラスを平
坦に研磨した基板である。ここでは、Si基板を熱酸化
して表面に約100nmのSiO2を形成したものを使
用する。 抵抗層1は非磁性の金属で例としてはAl,
Au,In,Ag,Pt,Pd,Ti,Ta,Cu,B
i,Y,Mg,Ga,Ba,Rh,Zr等やSiを添加
したシリサイド、各金属の混合による合金等いろいろな
組合せが可能である。いずれもスパッタ、蒸着、CVD
で堆積可能である。ここではAlをスパッタで50nm
堆積する。Alは膜厚を変えたり、Si等他の元素を添
加することで抵抗値を可変することができる。
【0007】超伝導層2の例としてはNb、NbNの低
温で金属系の超伝導材料や、酸化物による高温超伝導材
料がある。どの材料もスパッタ、蒸着、CVD等で堆積
可能である。ここではNb膜をDCマグネトロンスパッ
タで堆積する。膜厚は下地の凹凸を覆えば良く、通常下
地の膜厚よりも厚くする。また磁気的な超伝導シールド
が必要な場合は、少なくとも磁場侵入長以上にすること
が望ましく、3倍程度の膜厚があれば十分である。ここ
では100−400nm堆積する。抵抗層1と超伝導層
2との堆積手順は、真空中で連続的に堆積する方法と、
一層堆積後、大気中に出してから次の層を堆積する方法
がある。真空中で連続堆積する方法は抵抗層1と超伝導
層2の間に酸化膜が形成されず、電気的に良好な接続が
可能となる。抵抗層1を堆積後、大気中に出してから超
伝導層2を堆積する場合は、超伝導層2を堆積する前
に、逆スパッタにより、抵抗層1の表面にできた酸化膜
を除去した方が電気的な接続が良好になる。
【0008】次にフォトリソ工程で、設計のサイズにパ
ターニングする。超伝導層2のエッチング方法は、ウエ
ットとドライの両方がある。いずれの場合でも抵抗層1
に対して選択性があることが重要である。一般的にプラ
ズマによるドライエッチングを使う。超伝導層2がN
b,NbNの場合はCF4 とO2 の混合ガスを使いプラ
ズマエッチングまたは反応性イオンエッチング(RI
E)を行う。プラズマエッチでO2 の量を多くしていく
と等方的にエッチングをするとともに、O2 によりパタ
ーン周辺のレジスト膜を削りテーパ状にすることができ
る。
【0009】抵抗層1のエッチングはウエットとドライ
エッチングの両方が可能である。超伝導層2と基板表面
に対して選択性があることが重要である。Alの抵抗層
1のウエットエッチング例は主に燐酸と硝酸の混合液を
使った方法がある。ドライエッチングの例としてはCC
4 等のCl系のガス及びそれらの混合ガスを使った反
応性イオンエッチング(RIE)がある。ここではAl
をウエットエッチングする。この方法は基板、Nbに対
して選択比があり、良好な方法である。以上説明した方
法で、図1の構造の回路が形成される。抵抗1は超伝導
層2とほぼ同じ幅になっているが、大きくしたり、エッ
チングしないで残すことも可能であり、共振を抑制でき
る。図2は本発明の第2の実施例である。第1実施例に
対して抵抗層1と超伝導層2を入れ換えた構造である。
第1実施例と同じ方法で製作可能である。
【0010】抵抗層1と超伝導層2との間に層間絶縁膜
3を挟む方法について説明する。図3は本発明の第3実
施例の断面図を示す。第1実施例と似ており、抵抗層1
が下で、超伝導層2が上である。層間絶縁膜3の例はS
iO2 ,SiO,Si,MgO等がある。どれもスパッ
タ、蒸着、CVD等で堆積できる。堆積膜厚は下にある
層を完全に絶縁するように抵抗層の1.5倍から2倍程
度にする。ここではRFマグネトロンスパッタで、Si
2 を堆積後、フォトリソ工程で各電極とコンタクトが
とれるようにする。SiO2のエッチングはウエットと
ドライエッチングの両方が可能である。ウエットエッチ
ングの例としてはフッ酸の混合液を使った方法がある。
ドライエッチングの例としてはCF4 やCHF3 とO2
の混合ガスを使った反応性イオンエッチング(RIE)
がある。ここではCHF3 とO2の混合ガスを使ったR
IEによりSiO2 をエッチングする。
【0011】図4は本発明の第4の実施例であり、抵抗
層1を超伝導層2よりも大きくし、全体を覆うようにし
た構造である。抵抗層1と超伝導層2は少しでも重なる
部分があれば、共振を抑制する効果があり、重なる部分
が多い程効果は大きくなる。第3、第4実施例について
は抵抗層1と超伝導層2を入れ換えることも可能であ
る。
【0012】本発明の構造は各種超伝導回路に応用で
き、特にジョセフソン接合8を含む回路は共振が問題と
なるものが多くあり、本発明は有効である。ここでは磁
束計として使う直流型超伝導磁束量子干渉素子(dc
SQUID)を第1実施例で製作する方法についての説
明する。
【0013】図5は本発明によるdc SQUIDの第
1実施例である。図5(a)は平面図、図5(b)はA
−A’での断面図である。dc SQUID磁束計は磁
束入力部として入力コイル12、入力磁束に応じた信号
を出力するSQUID部と、このSQUID部への帰還
回路である帰還コイル11からなる。SQUID部はジ
ョセフソン接合8、下部電極5、第1抵抗4、対向電極
9による超伝導ループからなる。
【0014】最初、基板上に抵抗層1に相当する第1抵
抗4と、超伝導層2にあたる下部電極5、障壁層6、上
部電極7からなるジョセフソン接合8を連続で真空中で
堆積する。第1抵抗4としてはAlをDCマグネトロン
スパッタで堆積する。ジョセフソン接合8の例はNb/
Al−oxide/Nb構造の他にNbN/MgO/N
bN,Nb/Si/Nb,Nb/Nb−oxide/N
b等種々の構造があるが、ここではNb/Al−oxi
de/Nb構造をスパッタで堆積する。Nb膜はDCマ
グネトロンスパッタで膜厚100から300nm堆積す
る。Nbはスパッタ圧力により膜のストレスが変わるの
で、ストレスを小さくする圧力で堆積するのが好まし
い。AlをDCマグネトロンスパッタし1nmから20
nm堆積する。Alのスパッタ圧力はNbに比べて低く
した方が膜が緻密になり、Nb表面を均一に覆うことが
できる。O2 ガスまたはO2 とArの混合ガス等を導入
し圧力を設定値にし、Al表面を酸化してAlOx/A
lの障壁層を形成する。Nb堆積条件で再び上部電極を
100から300nm堆積する。これらの堆積は真空中
で連続的に行われるため、電気的な接続はほぼ完全なも
のとなる。
【0015】次にフォトリソ工程により上部電極7、障
壁層6をエッチングし、ジョセフソン接合8を形成す
る。エッチング方法は一般的にプラズマによるドライエ
ッチングを使う。上部電極7のNbはCF4 またはCF
4 とO2 の混合ガスを使い反応性イオンエッチング(R
IE)で形成する。障壁層6のAlのエッチングは抵抗
層1と同様の方法で可能である。またここで障壁層6は
エッチングを行なわなくてもよい。次にジョセフソン接
合8の下部電極5と第1抵抗4をフォトリソ工程でパタ
ーニングする。各エッチングは第1実施例と同様の方法
で可能である。次は層間絶縁層3を堆積後フォトリソ工
程でコンタクトホールを開けた後、超伝導膜を堆積して
フォトリソ工程で対向電極9を形成する。層間絶縁層3
はSiO2,SiO,Si,MgO等がある。どれもス
パッタ、蒸着、CVD等で堆積できる。堆積膜厚は下部
電極5を完全に絶縁するように下部電極5の1.5倍か
ら2倍程度にする。ここではRFマグネトロンスパッタ
で、SiO2 を堆積後、フォトリソ工程で各電極とコン
タクトがとれるようにする。SiO2 のエッチングはウ
エットとドライエッチングの両方が可能である。ウエッ
トエッチングの例としてはフッ酸の混合液を使った方法
がある。ドライエッチングの例としてはCF4やCHF3
とO2 の混合ガスを使った反応性イオンエッチング
(RIE)がある。ここではCHF3 とO2 の混合ガス
を使ったRIEによりSiO2 をエッチングする。第2
抵抗10と超伝導層で対向電極13、帰還コイル11、
入力コイル12を形成する。抵抗と超伝導層の例は、前
述の第1抵抗4、下部電極5と同様の材料、方法で形成
可能である。
【0016】フォトリソ工程においてレジストの剥離
は、ウエットとドライ方式がある。ウエットにはアルカ
リ性の剥離液、濃硝酸、加熱した濃硫酸等があり、ドラ
イにはO2 プラズマやUV光を使ったものがある。各方
法またはいくつかの方法を組み合わせることで、剥離が
可能である。
【0017】超伝導層は抵抗層と重なっているため、各
コイル部(入力コイル12、SQUID部のワッシャー
コイル等)で発生する共振を抑えることができ、共振に
よるSQUID磁束計の特性劣化を防止できる。図6は
本発明によるdc SQUIDの第2実施例の断面図で
あり、第2抵抗層10を最上にした例である。この場合
第2抵抗10の例はAl以外にAuも有効である。SQ
UID素子と外部信号との接続端子部の表面はAuの方
がAlよりもいろいろな材料と接続可能である。特にP
b−Inを主な材料とするワイヤで接続する場合、Al
との接続は難しい。
【0018】図7は本発明のdc SQUIDの第3実
施例の断面図である。抵抗層と超伝導層の位置関係は第
1実施例の図1と同じである。この構造は第1抵抗4
が、SQUID部のシャント抵抗やダンピング抵抗と、
入力コイル12、帰還コイル11による共振を抑えるダ
ンピングの機能をする。積層の総数が少ないため、他の
実施例に比べて製作が容易である。回路が変わらなけれ
ば、各パターンの積層順や抵抗層の位置にはいろいろな
組合せが可能である。
【0019】
【発明の効果】超伝導層と抵抗層が重なることにより、
超伝導線のインダクタンスと容量成分による共振を抵抗
層によって、抑制することが可能となる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の断面図である。
【図4】本発明の第4実施例の断面図である。
【図5】本発明によるdc SQUIDの第1実施例の
構造図であり、(a)は平面図、(b)はそのA−A’
断面図である。
【図6】本発明によるdc SQUIDの第2実施例の
断面図である。
【図7】本発明によるdc SQUIDの第3実施例の
断面図である。
【符号の説明】
1 抵抗層 2 超伝導層 3 層間絶縁膜 4 第1抵抗 5 下部電極 6 障壁層 7 上部電極 8 ジョセフソン接合 9 対向電極 10 第2抵抗 11 帰還コイル 12 入力コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超伝導層の少なくとも一部が抵抗層と重
    なっている超伝導回路。
  2. 【請求項2】 薄い絶縁膜からなる障壁層を超伝導層か
    らなる上部電極と、下部電極ではさんだ構造のジョセフ
    ソン接合を含む請求項1記載の超伝導回路。
  3. 【請求項3】 磁束入力部と、入力磁束に応じた信号を
    出力する超伝導量子干渉素子部と、この超伝導量子干渉
    素子部への帰還回路を含み、前記抵抗層が前記磁束入力
    部と前記超伝導量子干渉素子部のワッシャーコイルの少
    なくとも一方に重なっている請求項1記載の超伝導回
    路。
  4. 【請求項4】 前記抵抗層が非磁性でAl,Au,I
    n,Ag,Pt,Pd,Ti,Ta,Cu,Bi,Y,
    Mg,Ga,Ba,Rh,Zr,Siの内少なくとも一
    つを含む請求項1記載の超伝導回路。
  5. 【請求項5】 前記超伝導層が主にNb,NbNの内少
    なくとも一つを含む請求項1記載の超伝導回路。
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