JPH05102547A - ジヨセフソン集積回路装置の製造方法 - Google Patents

ジヨセフソン集積回路装置の製造方法

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JPH05102547A
JPH05102547A JP3127765A JP12776591A JPH05102547A JP H05102547 A JPH05102547 A JP H05102547A JP 3127765 A JP3127765 A JP 3127765A JP 12776591 A JP12776591 A JP 12776591A JP H05102547 A JPH05102547 A JP H05102547A
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josephson
junction
josephson junction
interlayer insulating
insulating film
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Hirosane Hoko
宏真 鉾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ジョセフソン集積回路装置の製造
方法に関し、ジョセフソン集積回路装置を構成するジョ
セフソン素子の接合径が異なっても、その上に形成され
る層間絶縁膜の厚さを実質的に均一にし、層間絶縁膜に
配線用の接続孔を形成するために必要なエッチング時間
をほぼ同一にすることを目的とする。 【構成】 基板の上に所要電流によって異なる径のジョ
セフソン接合を形成する場合に、その下部電極、基板の
台形部の幅を適宜選定して、その上面の形状を近似させ
ることによって、その上に堆積する層間絶縁膜の厚さを
ほぼ均一にするように構成した。その態様としては、例
えば、つぎのものがある。1.同一の面積を有する単位
ジョセフソン接合を所要電流に対応する数だけ形成す
る。2.面積が異なるジョセフソン接合に同一の幅の下
部電極を形成する。3.面積が異なるジョセフソン接合
と下部電極に同一の幅の基板台形部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジョセフソン接合素
子、特に、ジョセフソン集積回路装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジョセフソン接合素子は、超高速動作が
可能で、かつ、消費電力が低いため、コンピュータ等に
おける高速スイッチング素子として有望視されている。
また、磁場に対して高感度であることから、SQUID
として、医療分野での計測に使用する研究が進められて
いる。
【0003】一般に、ジョセフソン接合素子は、配線層
の間を層間絶縁膜で分離する構造になっているため、ジ
ョセフソン接合素子の信頼性は、層間絶縁膜の信頼性に
依存している。今後、接合や配線寸法などを微細化する
ことにより、ジョセフソン接合素子の高集積化、高速化
を図る必要があり、その信頼性が益々重要になってく
る。
【0004】ジョセフソン接合素子を集積化した集積回
路装置においても、集積化された微細な接合や回路の信
頼性を高めることが重要で、そのためには、層間絶縁膜
の平坦化プロセスを導入する必要がある。
【0005】従来、ジョセフソン集積回路装置の層間絶
縁膜には、ジョセフソン接合特性を劣化させる高温工程
を採用することができないため、バイアススパッタ法に
よって形成したSiO2 膜が用いられてきたが、ジョセ
フソン接合の微細化、高集積化が進むにつれ、層間絶縁
膜のより高い信頼性が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、ジ
ョセフソン集積回路装置における層間絶縁膜はバイアス
スパッタ法によって形成されていたが、この従来工程に
はいくつかの問題があった。
【0007】図5は、従来のジョセフソン集積回路装置
の構成説明図である。この図の、1は基板、21 は小接
合径ジョセフソン接合用の下部電極、31 は小接合径ジ
ョセフソン接合、41 は小接合径ジョセフソン接合用の
上部電極、2 2 は大接合径ジョセフソン接合用の下部電
極、32 は大接合径ジョセフソン接合、42 は大接合径
ジョセフソン接合用の上部電極、5は層間絶縁膜であ
る。
【0008】従来のジョセフソン集積回路装置において
は、図5に示されるように、各ジョセフソン接合の所要
電流が異なる場合、その所要電流の大きさに応じてジョ
セフソン接合の直径(接合面積)を変えることにより各
ジョセフソン接合の正常な動作を達成していた。
【0009】すなわち、基板1の上に、下部電極21
ジョセフソン接合31 、上部電極4 1 を形成して小接合
径ジョセフソン接合を構成し、基板1の上に、下部電極
2 、ジョセフソン接合32 、上部電極42 を形成して
大接合径ジョセフソン接合を構成し、その上にバイアス
スパッタ法によって、SiO2 層間絶縁膜5を形成して
いた。
【0010】この場合、設計による各接合の所要電流の
大小によって、小接合径ジョセフソン接合用の下部電極
1 の幅をW2 、ジョセフソン接合31 および上部電極
1 の径をW1 とし、大接合径ジョセフソン接合用の下
部電極22 の幅をW4 、ジョセフソン接合32 および上
部電極42 の径をW3 とするとき、W1 <W3 、W2
4 の関係になるように設定していたため、その上にバ
イアススパッタ法によって形成されるSiO2 層間絶縁
膜5の厚さは、下地の凸部の面積の大小に影響され、小
接合径ジョセフソン接合上の層間絶縁膜の厚さをd1
大接合径ジョセフソン接合上の層間絶縁膜の厚さをd2
とするとき、d1 <d2 となり、堆積する層間絶縁膜の
膜厚に差が生じることが避けられなかった。
【0011】その結果、この層間絶縁膜に配線接続用の
孔をエッチングによって形成するとき、接合径の異なる
ジョセフソン接合用の上部電極上の層間絶縁膜の厚さが
異なり、孔開けのために必要なエッチング時間が異なる
という不都合が生じる。
【0012】例えば、小接合径ジョセフソン接合用の上
部電極上の層間絶縁膜に接続孔が開いたときには、大接
合径ジョセフソン接合用の上部電極上の層間絶縁膜の接
続孔では、絶縁膜が除去しきれていないで残ることにな
り、逆に、大接合径ジョセフソン接合の上の層間絶縁膜
に接続孔が開いたときには、小接合径ジョセフソン接合
の上の層間絶縁膜は既に除去されて、上部電極あるいは
ジョセフソン接合までエッチングが進むことになり、そ
の結果、ジョセフソン集積回路装置の特性の不均一と信
頼性の低下を招くことになる。
【0013】したがって、本発明は、ジョセフソン集積
回路装置を構成するジョセフソン接合の接合径が異なっ
ていても、その上に形成される層間絶縁膜の厚さを実質
的に均一にし、配線用の接続孔を形成するために必要な
エッチング時間をほぼ同一にすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるジョセフ
ソン集積回路装置の製造方法においては、基板の上に異
なる幅を有する複数の下部電極を形成する工程と、この
各々の下部電極の上に、実質的に同一の面積を有するジ
ョセフソン接合と、このジョセフソン接合上に接続する
上部電極を、設計による所要の電流容量に対応する数だ
け形成する工程と、その上に層間絶縁膜を堆積する工程
と、この層間絶縁膜に各上部電極の上面に達する接続孔
を形成する工程を採用した。
【0015】また、基板上に実質的に同一の幅を有する
複数の下部電極を形成する工程と、この各々の下部電極
の上に、設計による所要の電流容量に相当する面積のジ
ョセフソン接合と、このジョセフソン接合上に接続する
上部電極を形成する工程と、その上に層間絶縁膜を堆積
する工程と、この層間絶縁膜に各上部電極の上面に達す
る接続孔を形成する工程を採用した。
【0016】そしてまた、基板に実質的に同一の幅を有
する複数の台形部を形成する工程と、この各々の台形部
の上に所定の幅の下部電極を形成する工程と、この各々
の下部電極の上に、設計による所要の電流容量に相当す
る面積のジョセフソン接合と、このジョセフソン接合上
に接続する上部電極を形成する工程と、その上に層間絶
縁膜を堆積する工程と、この層間絶縁膜に各上部電極の
上面に達する接続孔を形成する工程を採用した。
【0017】
【作用】図1(A)〜(C)は、本発明の原理説明図で
ある。本発明の原理は、ジョセフソン接合の接合径の大
小にかかわらず、層間絶縁膜をバイアススパッタ法によ
って形成する際の下地の形状を可能な限り近似させて、
堆積される層間絶縁膜の厚さをほぼ同一にすることであ
る。この原理を実現するために、次の態様が考えられ
る。
【0018】態様1(図1(A)参照) この図の、1は基板、21 は小接合径ジョセフソン接合
用の下部電極、31 は小接合径ジョセフソン接合、41
は小接合径ジョセフソン接合用の上部電極、2 2 は大接
合径ジョセフソン接合用の下部電極、32 は大接合径ジ
ョセフソン接合、42 は大接合径ジョセフソン接合用の
上部電極、5は層間絶縁膜である。この態様において
は、基板1の上に、接合径に応じて異なる幅を有する複
数の下部電極、すなわち、小接合径ジョセフソン接合用
の下部電極21 、大接合径ジョセフソン接合用の下部電
極22 を形成し、これらの下部電極21、22 の上に、
実質的に同一の面積を有する単位ジョセフソン接合
1 、32 とその上部電極41 、42 を、設計による所
要の電流容量に対応する数だけ形成する。この態様1に
よると、所要電流が異なるジョセフソン接合素子を形成
するにかかわらず、バイアススパッタの下地の形状を近
似させることができ、その上に堆積する層間絶縁膜5の
厚さをほぼ同一にすることができる。
【0019】この態様における各電極の大きさは、小接
合径ジョセフソン接合用の下部電極21 の幅をW6 、上
部電極の幅をW5 、層間絶縁膜の厚さをd3 、大接合径
ジョセフソン接合用の下部電極22 の幅をW8 、上部電
極の幅をW7 、層間絶縁膜の厚さをd4 とするとき、 W6 ≠W8 、W5 =W7 、d3 =d4 である。
【0020】態様2(図1(B)参照) この図における符号は、図1(A)における符号と同様
である。この態様においては、基板1の上に、実質的に
同一の幅を有する複数の下部電極、すなわち、小接合径
ジョセフソン接合用の下部電極21 、大接合径ジョセフ
ソン接合用の下部電極22 を形成し、これらの下部電極
1 、22 の上に、所要の電流容量に相当する面積のジ
ョセフソン接合31 、32 とその上部電極41 、42
形成する。この態様2によると、幅が異なる上部電極4
1 、42 を形成するにかかわらず、バイアススパッタの
下地の形状を近似させることができ、その上に堆積する
層間絶縁膜5の厚さをほぼ同一にすることができる。
【0021】この態様における各電極の大きさは、小接
合径ジョセフソン接合用の下部電極21 の幅をW10、上
部電極の幅をW9 、層間絶縁膜の厚さをd5 、大接合径
ジョセフソン接合用の下部電極22 の幅をW12、上部電
極の幅をW11、層間絶縁膜の厚さをd6 とするとき、 W9 ≠W11、W10=W12、d5 =d6 である。
【0022】態様3(図1(C)参照) この図における符号は、図1(A)における符号と同様
である。この態様においては、基板1に実質的に同一の
幅を有する複数の台形部を形成し、この各々の台形部の
上に所要の幅の下部電極、すなわち、小接合径ジョセフ
ソン接合用の下部電極21 、大接合径ジョセフソン接合
用の下部電極22を形成し、これらの下部電極21 、2
2 の上に、設計による所要の電流容量に相当する面積の
ジョセフソン接合31 、32 と上部電極41 、42 を形
成する。この態様3によると、幅が異なる下部電極
1 、22 、上部電極41 、42 を形成するにかかわら
ず、バイアススパッタの下地の形状を近似させることが
でき、その上に堆積する層間絶縁膜5の厚さをほぼ同一
にすることができる。
【0023】この態様における基板と各電極の大きさ
は、基板1の小接合径ジョセフソン接合用の台形部の幅
をW15、大接合径ジョセフソン接合用の台形部の幅をW
17、小接合径ジョセフソン接合用の下部電極21の幅を
14、上部電極の幅をW13、層間絶縁膜の厚さをd7
大接合径ジョセフソン接合用の下部電極22 の幅を
17、上部電極の幅をW16、層間絶縁膜の厚さをd8
するとき、 W13≠W16、W14≠W17、W15=W17、d7 =d8 であ
る。
【0024】上記の各態様のように、各ジョセフソン接
合上の層間絶縁膜の膜厚をほぼ同一にすると、ジョセフ
ソン接合上の層間絶縁膜に配線を形成するための接続孔
を開ける場合、ジョセフソン接合の径の差に関係なく、
同じ条件でエッチングすることができる。
【0025】このように、従来のように、ジョセフソン
接合の径が異なることに起因して層間絶縁膜の厚さが異
なり、小接合径ジョセフソン接合上の開口部の層間絶縁
膜の除去が終了しても、大接合径ジョセフソン接合上の
層間絶縁膜ではその開口内に層間絶縁膜がまだ残ってい
て、その後形成される配線との接続が不良になり、ジョ
セフソン集積回路装置の信頼性を落とすという問題を除
くことができる。
【0026】また、径が同じ単位ジョセフソン接合を用
い、設計による所要電流の大きさを単位ジョセフソン接
合の数によって調節する方法を採用すると、従来技術に
おいて生じていたジョセフソン接合の径の差によって生
じる接合の寸法のバラツキを抑えることが可能となり、
それによって生じるジョセフソン接合電流のバラツキを
抑えることが可能で、回路マージンの減少も小さくな
り、回路の信頼性が向上する。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0028】第1実施例(原理1) 図2(A)〜(F)は、第1実施例の製造方法の工程説
明図である。この図の、11は基板、12は下部電極、
13はバリア層、14は上部電極、15はレジスト膜、
16はレジスト膜、17はSiO2 膜、18はレジスト
膜、19は開口、20は接続孔、21はNb層、22は
レジスト膜である。この工程説明図に沿って本実施例を
説明する。
【0029】第1工程(図2(A)参照) 先ず、基板11の上にNbからなる下部電極12を20
0nm、AlOx からなるバリア層13を7nm、Nb
からなる上部電極14を150nmを順次堆積する。
【0030】第2工程(図2(B)参照) 次に、レジスト膜15を形成し、これをパターニング
し、このパターニングされたレジスト膜15をマスクと
してNbからなる上部電極14とAlOx からなるバリ
ア層13を選択的にエッチングして、この実施例におい
ては、実質的に同一径(1.5μm)のジョセフソン接
合を1個有する領域と、3個有する領域を形成する。こ
の工程においては、上部電極14のNbを例えば、CF
4 −5%O2 ガス、50mTorr、RFパワー50W
の条件で反応性イオンエッチング(RIE)し、次にバ
リア層13のAlOx を、例えば、Arガス10mTo
rr、RFパワー100Wの条件でエッチングして除去
する。
【0031】第3工程(図2(C)参照) 次に、ジョセフソン接合を1個有する領域と、3個有す
る領域の上に、例えば、レジスト膜16を形成し、この
レジスト膜をマスクとして下部電極12の露出している
部分を、例えば、CF4 −5%O2 ガス50mTor
r、RFパワー50Wの条件でエッチングして除去す
る。
【0032】第4工程(図2(D)参照) 次に、例えば、Arガス10mTorr、バイアス電圧
−180V、RFパワー10W/cm2 の条件下におけ
るバイアススパッタ法によって層間絶縁膜となるSiO
2 膜17を堆積する。この層間絶縁膜の膜厚は、例えば
500nmである。このバイアススパッタ法によって層
間絶縁膜を形成すると、SiO2 を堆積する工程と突出
部のSiO2 をエッチングする工程が並行的に行われる
ため、ジョセフソン接合上には概ね平坦化されたSiO
2 膜が形成される。
【0033】第5工程(図2(E)参照) 次にレジスト膜18を形成し、その各上部電極14の位
置に径1.0μmの開口19を形成し、この開口19を
とおして、SiO2 膜17をエッチングし、接続孔20
を形成する。この工程におけるエッチングは、CHF3
−20%O2 ガス15mTorr、RFパワー100W
の条件下でのRIEである。
【0034】第6工程(図2(F)参照) そして、全体にNb層21を堆積し、レジスト膜22で
配線パターンを形成した後、これをマスクとしてCF4
−5%O2 ガス50mTorr、RFパワー50Wの条
件下でNb層21をエッチングして完成する。
【0035】第2実施例(原理2) 図3(A)、(B)は、第2実施例の製造方法の工程説
明図である。この図において使用する符号は図2におけ
る符号と同様である。この工程説明図に沿って本実施例
を説明する。
【0036】第1工程(図3(A)参照) 図1(A)と同様の工程に続いて、設計によるジョセフ
ソン接合に流れる電流の比が例えば3:1である場合
は、ジョセフソン接合の径を、小接合径のジョセフソン
接合の径を1.5μmとし、大接合径ジョセフソン接合
の径を2.6μmとする。
【0037】第2工程(図3(B)参照) このように接合の径が異なる場合には、従来技術による
と、層間絶縁膜の厚さが異なるという不都合を生じてい
たが、本実施例においては下部電極12の幅を例えば、
共に3.5μmにし、上面の形状を概ね近似させるか
ら、例えば、バイアススパッタ法でSiO2 膜17を5
00nm堆積することにより、両ジョセフソン接合上の
層間絶縁膜をほぼ同じ膜厚にすることができる。したが
って、この後行われる接続孔の形成も、前記従来技術が
有していた不都合を伴うことなく行うことができる。こ
の工程の後は、図1(E)、(F)の工程と同様であ
る。
【0038】第3実施例(原理3) 図4(A)、(B)は、第3実施例の製造方法の工程説
明図である。この図において使用する符号は図2におけ
る符号と同様である。この工程説明図に沿って本実施例
を説明する。
【0039】第1工程(図4(A)参照) 下部電極12の幅を同一にすることができない場合は、
この工程による。例えば小接合径ジョセフソン接合の径
が1.5μmでその下部電極の幅が2.5μm、大接合
径ジョセフソン接合の径が2.6μmでその下部電極の
幅が3.5μmの場合を考える。この場合には、2.5
μmの幅の下部電極12の下、および、3.5μm幅の
下部電極12の下に相当する絶縁膜(基板)11上に共
に3.5μm幅のレジストパターンを形成し、このレジ
ストパターンをマスクにして、例えば、CHF3 ガス、
15mTorr、100Wの条件下で絶縁膜(基板)1
1を200nmRIE加工して除去し台形部を形成す
る。
【0040】第2工程(図4(B)参照) 本実施例においては、下部電極12の幅を同一にするこ
とができない場合であるが、絶縁膜(基板)11の台形
部の幅を同一にして、バイアススパッタする下地を概ね
近似した形状にすることによって、SiO2 膜17の厚
さをほぼ同一にしようとするものである。
【0041】この例において、バイアススパッタ法でS
iO2 膜17を例えば、500nm堆積すると、小接合
径ジョセフソン接合と大接合径ジョセフソン接合の上の
SiO2 膜17の厚さをほぼ同一にすることが可能であ
る。この工程に続いて図1(E)、(F)について説明
した工程と同様の工程を施して完成する。
【0042】
【発明の効果】先に述べたように、本発明の製造方法に
よると、スパッタ法あるいはバイアススパッタ法によっ
て層間絶縁膜となるSiO2 膜を堆積する場合、従来技
術において生じていたジョセフソン接合の径の違いによ
り、ジョセフソン接合上に堆積されるSiO2 膜の膜厚
が異なるという事態は生じない。
【0043】したがって、その後の工程で、各ジョセフ
ソン接合用の上部電極を配線するために層間絶縁膜に接
続孔を形成する際に、ジョセフソン接合の接合径の大き
さの差によって、それらの部分の層間絶縁膜の最適エッ
チング時間が異なることもなく、エッチング工程が単純
化され、ジョセフソン集積回路装置の信頼性と歩留りを
向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、本発明の原理説明図であ
る。
【図2】(A)〜(F)は、第1実施例の製造方法の工
程説明図である。
【図3】(A)、(B)は、第2実施例の製造方法の工
程説明図である。
【図4】(A)、(B)は、第3実施例の製造方法の工
程説明図である。
【図5】従来のジョセフソン集積回路装置の構成説明図
である。
【符号の説明】
1 基板 21 小接合ジョセフソン接合用の下部電極 31 小接合ジョセフソン接合 41 小接合ジョセフソン接合用の上部電極 22 大接合ジョセフソン接合用の下部電極 32 大接合ジョセフソン接合 42 大接合ジョセフソン接合用の上部電極 5 層間絶縁膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に異なる幅を有する複数の下部
    電極を形成する工程と、この各々の下部電極の上に実質
    的に同一の面積を有するジョセフソン接合とこのジョセ
    フソン接合上に接続する上部電極を所要の電流容量に対
    応する数だけ形成する工程と、その上に層間絶縁膜を堆
    積する工程と、この層間絶縁膜に各上部電極の上面に達
    する接続孔を形成する工程を含むことを特徴とするジョ
    セフソン集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に実質的に同一の幅を有する複数
    の下部電極を形成する工程と、この各々の下部電極の上
    に所要の電流容量に相当する面積のジョセフソン接合と
    このジョセフソン接合上に接続する上部電極を形成する
    工程と、その上に層間絶縁膜を堆積する工程と、この層
    間絶縁膜に各上部電極の上面に達する接続孔を形成する
    工程を含むことを特徴とするジョセフソン集積回路装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板に実質的に同一の幅を有する複数の
    台形部を形成する工程と、この各々の台形部の上に所定
    の電流容量に対応する幅の下部電極を形成する工程と、
    この各々の下部電極の上に所要の電流容量に相当する面
    積のジョセフソン接合とこのジョセフソン接合上に接続
    する上部電極を形成する工程と、その上に層間絶縁膜を
    堆積する工程と、この層間絶縁膜に各上部電極の上面に
    達する接続孔を形成する工程を含むことを特徴とするジ
    ョセフソン集積回路装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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