JPH0766276A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0766276A
JPH0766276A JP23589293A JP23589293A JPH0766276A JP H0766276 A JPH0766276 A JP H0766276A JP 23589293 A JP23589293 A JP 23589293A JP 23589293 A JP23589293 A JP 23589293A JP H0766276 A JPH0766276 A JP H0766276A
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JP
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region
trench
film
etching
semiconductor device
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JP23589293A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sekine
康弘 関根
Seiji Kamei
誠司 亀井
Yuzo Kataoka
有三 片岡
Masaru Sakamoto
勝 坂本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置のトレンチ分離形成プロセスの工
程を増加させずに、異なる深さと幅のトレンチを、アラ
イメント誤差無く形成し、素子分離領域等とする方法を
提供する。 【構成】 半導体基体表面の少なくとも1部の領域上に
所望の膜厚のパターン膜105を形成する工程と、前記
パターン膜105を形成した領域上、及び形成しない領
域上に開口部107,108を有するエッチングマスク
106を形成する工程と、前記エッチングマスクの開口
部分107,108を通してエッチングを行なうことに
よって、深さの異なるトレンチ109,110を同時に
形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、さらに詳しくは半導体基体表面に任意の深さと
幅のトレンチを形成し、素子分離領域とする方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】[従来例A]半導体集積回路における素
子間分離は、長い間、半導体表面の選択的酸化、すなわ
ち、いわゆるLOCOS法によってなされてきた。
【0003】しかし、半導体集積回路の高集積化に伴
い、素子分離領域をより小さくできるトレンチ分離を用
いる方法が注目されている。トレンチ分離とは、素子間
分離を行なう領域に素子間分離に必要な深さを持つ溝、
すなわちトレンチを設け、さらにこのトレンチを絶縁体
によって埋込むことにより、このトレンチを挟む領域間
の電気的絶縁を達成する方法である。この方法により、
素子寸法と比較して充分小さな、狭いトレンチを形成す
ることができ、半導体集積回路のより一層の高集積化が
達成される。
【0004】一方、半導体集積回路技術の進展により、
素子分離も一種類の分離領域だけではなく、回路内にお
いて必要に応じて異なる深さの分離領域を使いわける方
法も提案されている。
【0005】例えば、CMOS回路においては、異なる
ウェル間の分離には深い素子分離領域を設け、同じウェ
ル内での分離には浅い素子分離領域を設けることによ
り、確実にラッチアップを防止すると共に、回路の高速
化も達成できる。
【0006】また、バイポーラ回路においても通常の深
い素子分離領域以外にベースーコレクタ間耐圧を向上さ
せるための浅い分離領域を設けることができれば、高
速、高耐圧のバイポーラ素子を形成することができる。
【0007】このような深さの異なるトレンチの形成
は、従来、通常のトレンチ形成工程を2回以上くり返
し、それぞれのトレンチエッチングのエッチング時間や
エッチング条件を変えることによって行なわれていた。
【0008】すなわち、半導体基板として用いられるシ
リコンウェハ表面に、後にトレンチエッチングを行なう
際のエッチングマスクとして用いるためのSiO2 膜を
形成する。
【0009】次いで、フォトリソグラフィー法によっ
て、SiO2 膜上に、第1のトレンチ領域のみ開口して
いるレジストパターンを形成し、このレジストパターン
をエッチングマスクとしてSiO2 膜をドライエッチン
グ法によりエッチングする。
【0010】さらに、SiO2 膜のエッチングマスクと
して用いたレジストパターンを除去してから、第1のト
レンチ領域のみ開口しているSiO2 膜をエッチングマ
スクとしてシリコンウェハ表面をエッチングすることに
より、第1のトレンチを得る。
【0011】次に、形成された第1のトレンチ内部を熱
酸化法とCVD法を用いてSiO2で埋め込み、表面を
平坦化することにより第1のトレンチ分離領域が形成さ
れる。
【0012】次いで、第2のトレンチ領域を形成するた
めに用いるエッチングマスクとして機能するSiO2
を形成し、次いで第1のトレンチの場合と同様にフォト
リソグラフィー法により第2のトレンチ領域のみ開口し
ているレジストパターンを形成し、このレジストパター
ンをエッチングマスクとしてSiO2 膜をドライエッチ
ング法によってエッチングする。
【0013】さらにSiO2 膜のエッチングマスクとし
て用いたレジストパターンを除去してから、第2のトレ
ンチ領域のみ開口しているSiO2 膜をエッチングマス
クとしてシリコンウェハ表面をエッチングすることによ
り第2のトレンチが形成される。この時、トレンチエッ
チングの条件を第1のトレンチ形成プロセスの場合と変
えることにより、深さや形状等の異なる第2のトレンチ
を形成することができる。
【0014】次に第2のトレンチ内へのSiO2 の埋込
み、さらにウェハ表面の平坦化を行なうことにより、2
種の異なる深さを持ったトレンチ分離領域を形成するこ
とができる。
【0015】[従来例B]図8は、半導体装置を分離す
る為に従来用いられていた素子分離領域を説明する為の
模式図である。
【0016】同図において、半導体基体801とエピタ
キシャル成長層803の間に埋込み不純物領域802が
形成されており、前記埋込み不純物領域802と同じ導
電型だが不純物濃度の異なる不純物層804をパターニ
ング、イオン注入法、熱処理の順で形成する。次に熱酸
化806及びLP−CVD法によるSiN膜807を堆
積させ、パターニングにより前記SiN膜807を除去
し、イオン注入法で不純物領域805を形成する。
【0017】次に、高温、長時間の熱酸化処理により、
分厚い熱酸化膜808を形成する。この熱処理により前
記不純物領域805の不純物は拡散し、所望の不純物濃
度を得る。又、前記熱酸化処理時に酸素原子が前記Si
N膜下部に浸入する事により、前記酸化膜808の両端
が前記SiN膜を押し上げバーズビーク809を発生さ
せる。
【0018】この様にして、前記エピタキシャル成長層
の主面側では前記バーズビーク809を含む幅zの熱酸
化膜808と、前記熱酸化膜808の直下には幅yの不
純物領域805から成る素子分離領域が形成される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例Aの方法では、トレンチ分離形成プロセスをすべ
て2回以上くり返さなければならないため、工程が大幅
に増加してしまうと共に、例えば2種のトレンチ形成の
ために、アライメント露光をそれぞれ独立して行なうた
め、2種のトレンチ間にアライメント誤差が生じてしま
うという問題があった。
【0020】また、上記従来例Bに示すx、y、zの様
な広い幅は半導体装置を形成する為の実効面積を狭くす
るという欠点があった。
【0021】特に、図8の809はバーズビークと呼ば
れ、従来技術である選択酸化を行う場合必ず発生する領
域で、前記バーズビーク809がさらに半導体装置形成
の為の実効面積を減少させてしまう。
【0022】又、前記エピタキシャル成長層803内で
電気的な分離領域となる前記不純物層804を形成する
には、高温、長時間の熱処理が必要であり、加えてこの
熱処理により前記不純物層804が横方向にも拡散する
為、前記不純物層804の幅yが大きくなり、さらに前
記不純物層804に合わせて選択酸化を行い前記熱酸化
膜808を形成する為、前記バーズビーク809を含
め、素子分離領域は前記エピタキシャル成長層803の
主面側でz、前記エピタキシャル成長層803内でyの
幅を持つ事になり、微細化された高集積の半導体装置の
形成において大きな障害となる。
【0023】[発明の目的]本発明は、以上述べた問題
点を解決すべくなされたものであり、その目的とすると
ころは、トレンチ分離形成プロセスの工程の増加を最小
限に抑えて異なる深さのトレンチを形成できる方法を提
供することであり、またアライメント誤差のないトレン
チ形成方法を提供することにある。
【0024】また、本発明は、バーズビークの発生が無
く、より小さな面積で、任意の異なる幅の素子分離領域
を形成し、高集積化に対応可能で、微細な半導体装置を
製造する方法を提供する事を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するため、半導体基体表面の少なくとも1部の領
域上に所望の膜厚のパターン膜を形成する工程と、前記
パターン膜を形成した領域上、及び形成しない領域上に
開口部を有するエッチングマスクを形成する工程と、前
記エッチングマスクの開口部分を通してエッチングを行
なうことによって、深さの異なるトレンチを同時に形成
することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する
ものである。
【0026】また、半導体基体表面に複数の開口部分を
持つエッチングマスクを形成する工程と、特定の前記開
口部内の領域に不純物導入を行なう工程と、前記複数の
開口部分の底部に露出する半導体基体表面を酸化し、前
記不純物導入を行なった開口部と行なわなかった開口部
内で異なる厚さの酸化膜を形成する工程と、前記開口部
分の底部に形成された前記異なる厚さの酸化膜及び半導
体基体をエッチングする工程と、を含むことを特徴とす
る半導体装置の製造方法を手段とするものである。
【0027】更にまた、半導体基体表面に、濃度差を持
たせた複数の不純物導入領域を設け、前記複数の不純物
導入領域及び不純物導入を行なわない領域から選ばれた
少なくとも2つの領域上に設けたエッチングマスクの開
口部分を通してエッチングを行ない、エッチング速度の
差により深さの異なるトレンチを形成することを特徴と
する半導体装置の製造方法を手段とするものである。
【0028】また、上述した本発明の目的は、素子分離
領域を有する半導体装置の製造方法において、半導体基
体の素子分離領域となる領域に複数の開孔部を形成する
工程と、前記開口部に誘電体を埋め込んで第1の素子分
離領域を形成する工程と、前記第1の素子分離領域の複
数に挟まれた領域に不純物を注入する工程と、前記不純
物を注入した領域を熱処理により熱酸化領域とし、隣接
する前記第1の素子分離領域と合わせて第2の素子分離
領域とする工程と、を有することを特徴とする半導体装
置の製造方法により達成される。
【0029】また、前記誘電体を埋め込んだ第1の素子
分離領域に挟まれた領域を多孔質化させる工程と、前記
多孔質領域を熱酸化法で増速酸化させて熱酸化膜領域と
し、隣接する前記第1の素子分離領域と合わせて第2の
素子分離領域とする半導体装置の製造方法でも良い。
【0030】
【作用】上述した本発明の手段によれば、パターン膜の
厚さ分だけ、パターン膜の無い部分に比べて半導体基体
に対するエッチングの進み具合を遅らせることができる
ため、一度に深さの異なるトレンチを同時に形成するこ
とができる。
【0031】また、不純物の導入量の異なる半導体基体
表面を同時に酸化することにより、形成されるトレンチ
の深さに応じて酸化膜の厚さが異なるようにしておき、
異なる厚さの酸化膜を介してエッチングを行なうことに
より、酸化膜の厚さに応じたエッチング深さのトレンチ
を形成することができる。
【0032】また、エッチング速度が異なるような不純
物を予め一部の領域に注入しておくことにより、一度の
エッチングにより深さの異なるトレンチを同時に形成す
ることができる。
【0033】以上述べた方法によれば、深さの異なるト
レンチを効率的かつ制御性良く形成することができる。
【0034】更にまた、本発明によれば、前記半導体基
体に設けられた前記開孔部に埋込まれた前記誘電体を利
用した新たな素子分離領域を形成する事により、前記半
導体基体内で異なる幅の素子分離領域を形成することが
でき、各半導体装置間の絶縁性を著しく高めると共に素
子分離領域の面積を減少する事が出来、微細で高集積な
半導体装置を形成する事が出来る。
【0035】又、素子分離領域周辺で段差が生じない
為、平坦性に優れた配線の形成も可能となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
【0037】[実施例1]本発明における第1の実施例
のプロセスを図1(a)〜(f)に示す。
【0038】まず、P型(100)、10〜20Ω・c
mのシリコンウェハ101表面に従来法により高濃度n
型拡散層102及び低濃度n型拡散層103を形成す
る。
【0039】次に、n型拡散層103表面に熱酸化法に
よって、酸化ケイ素膜104を膜厚500Å形成し、つ
いでポリシリコン膜105を1μmを形成した(図1
(a))。
【0040】次に、フォトリソグラフィー法、及びドラ
イエッチング法を用いてウェハ表面にポリシリコン膜パ
ターン105を形成した(図1(b))。
【0041】次いで、CVD法によりウェハ全面にNS
G膜106を成膜し、さらにフォトリソグラフィー法及
びドライエッチング法を用いてトレンチ分離領域を形成
すべき領域に、NSG膜の開口部107、108、を設
けた(図1(c))。
【0042】開口部108では、NSG膜106の下層
にあった酸化ケイ素膜104も同時にエッチングした。
107、108のドライエッチング工程では、エッチン
グガスとしてCHF3 +C26 を用いるRIE法によ
り、NSG膜と、ポリシリコン及びシリコンウェハとの
エッチング選択比を5以上とることができた。
【0043】次に、レジストを剥離した後、NSG膜1
06をエッチングマスクとして、開口部107及び10
8のエッチングを行なった。エッチングは、有磁場マイ
クロ波プラズマエッチング装置を用いて行ない、エッチ
ングガス;Cl2 50SCCM、ガス圧力 5mmT
orr、マイクロ波電力300mA、ウェハに対するR
F印加電力は、70W(2MHz)であった。このエッ
チングにより、低濃度n型拡散層103を貫通する浅い
トレンチ109と、低濃度n型拡散層103及び高濃度
n型拡散層102を貫通する深いトレンチ110を同時
に形成することができた(図1(d))。
【0044】次に、ポリシリコン膜105及び酸化ケイ
素膜104をHF水溶液を用いて除去した後、トレンチ
109、110内及びウェハ表面に熱酸化法によって酸
化ケイ素膜111を2000Åを成長させ、次いでCV
D法によりトレンチ109、110の内部をポリシリコ
ン膜112で埋め込んだ(図1(e))。
【0045】次に、ウェハ表面にフォトレジストを塗布
した後、エッチバックを行ない、ウェハ表面の平坦化を
行なった後、ウェハ全面を熱酸化することにより、ポリ
シリコン膜112が露出しているトレンチ109、11
0の開口部に2000Åの酸化ケイ素膜113を形成す
る(図1(f))。
【0046】以上の工程により、深さの異なるトレンチ
分離領域を形成することができた。
【0047】本実施例では、形成されるトレンチの深さ
は、ポリシリコン膜105と、熱酸化膜104のそれぞ
れの膜厚と、低濃度n型拡散層103、及び高濃度n型
拡散層102とのエッチング選択比によって自由に制御
することができる。 [実施例2]本発明における第2の実施例のプロセスフ
ローを図2(a)〜(f)に示す。
【0048】まず、P型(100)、10〜20Ω・c
mのシリコンウェハ201表面に、従来法により高濃度
n型拡散層202及び低濃度n型拡散層203を順次形
成する。次に低濃度n型拡散層203表面に熱酸化法に
より酸化シリコン膜204500Åを形成した後、CV
D法により窒化シリコン膜205を2000Å形成し、
フォトリソグラフィー法及びドライエッチング法により
窒化シリコン膜205に開口部分206、207を形成
する(図1(a))。
【0049】次に、フォトリソグラフィー法により、開
口部分207を覆うようにレジストマスク208を形成
した後、ウェハ全面にイオン打込みを行なった。イオン
種はAs+ 、ドーズ量1×1016ions/cm2 、加速電
圧60keVであった。
【0050】次に、レジストマスク208を除去し、水
蒸気中、950℃30分間熱酸化を行なうことにより、
窒化シリコン膜205の開口部分206、207に酸化
シリコン膜210、211を成長させた。酸化シリコン
膜210、211の膜厚はそれぞれ3000Å、100
0Åであった(図2(c))。
【0051】次に、窒化シリコン膜205をエッチング
マスクとして、開口部分206、207を通して酸化シ
リコン膜210、211及びシリコンウェハ表面のエッ
チングを連続して行なった。エッチングは有磁場マイク
ロ波プラズマエッチング装置を用いた。エッチング条件
は、エッチングガス:Cl2 50SCCM、ガス圧力
5mmTorr、マイクロ波電力300mA、ウェハに
対するRF印加電力は70W(2MHz)である。
【0052】このエッチングにより、低濃度n型拡散層
203を貫通する浅いトレンチ212と、低濃度n型拡
散層203及び高濃度n型拡散層202を貫通する深い
トレンチ213を同時に形成することができた(図2
(d))。
【0053】次に、窒化シリコン膜205及び酸化シリ
コン膜204を除去した後、ウェハの表面及びトレンチ
212、213の内部に熱酸化膜214、215を約2
000Å形成した(図2(e))。。
【0054】次に、トレンチ212、213内部にCV
D法を用いてポリシリコン膜216、217を埋め込ん
だ後、ウェハ表面を平坦化し、ポリシリコン膜216、
217のウェハ表面に露出する部分に熱酸化膜218、
219を形成した(図2(f))。
【0055】以上の工程により深さの異なるトレンチ分
離領域を形成することができた。
【0056】本実施例では、窒化シリコン膜205に設
けた開口部分206、207の下地シリコン層の不純物
濃度の差による、熱酸化における酸化膜成長速度の差に
より、開口部分206、207の底部に、膜厚の異なる
酸化シリコン膜210、211を形成している。シリコ
ンウェハと酸化シリコン膜とのエッチング選択比は約1
0あるため、酸化時間を制御し、膜厚の差を最適化する
ことにより、任意の2種の深さを持つトレンチを形成す
ることができる。
【0057】また窒化シリコン膜205のかわりに酸化
シリコン膜を用いて本実施例と同様の効果を得ることが
できた。 [実施例3]本発明における第3の実施例は、半導体基
体内に不純物を算入し高濃度領域を形成し、前記半導体
基体と前記高濃度領域との濃度差を利用して一回のエッ
チングで深さの異なる開孔部を設け、前記開孔部内に誘
電体を埋込む事により半導体装置間及び半導体装置内で
分離領域となる深さの異なる絶縁領域を形成するもので
ある。
【0058】図3は、本発明による第3の実施例を表わ
す図面であり、同図に於いて301は半導体基体、30
2は埋込み不純物領域、303はエピタキシャル成長
層、304は不純物層、305は絶縁膜、306及び3
07は前記絶縁膜305の開孔部、308は前記エピタ
キシャル成長層303内に設けた開孔部、309は前記
不純物層304及び前記埋込み不純物領域302の一部
を貫いた開孔部、310は絶縁膜、311は誘電体、3
12及び313はそれぞれ前記開孔部308、309に
埋込まれた誘電体、314は半導体装置のベース領域3
15は半導体装置のエミッタ領域、316は絶縁膜、
E、B、Cはそれぞれ半導体装置のエミッタ、ベース、
コレクタ領域と接続する配線である。
【0059】次に、図3のプロセスフローについて順を
追って説明する。
【0060】まず、半導体基体301にパターニングを
施し、不純物を導入する。その後熱処理を加え、エピタ
キシャル成長層303を成長させる事で埋込み不純物層
302を形成する。
【0061】本実施例では、前記半導体基体301には
P(100)、10〜20Ω・cmのものを使用し、前
記不純物の導入にはイオン注入法を用い、Asを5×1
15cm-2、60keVの条件で注入した。その後の熱
処理はN2 雰囲気にて1150℃、360分施した。前
記エピタキシャル成長層303は、N型不純物を導入す
る事で比抵抗を2Ω・cmとし、厚さ2.5μmに形成
している。上記の様に処理する事で前記埋込み不純物層
302が形成される(図3(a))。
【0062】次に、フォトリソグラフィ工程にて前記埋
込み不純物層302の両端に不純物が導入出来る様にパ
ターニングを行い、不純物を導入する。その後熱処理を
加え、不純物領域304を形成する。ここで前記不純物
の導入にはイオン注入法を用い、Pを1×1016
-2、60keVで注入し、熱処理はN2 雰囲気で11
50℃、30分施した(図3(b))。
【0063】次に、前記不純物領域304を含む前記エ
ピタキシャル成長層303上に、絶縁膜305を形成す
る。本実施例では前記絶縁膜305は熱酸化法による熱
酸化膜を8000Å形成している。引続きフォトリソグ
ラフィ工程にてパターニングを行い、前記絶縁膜305
に開孔部306及び307を設ける(図3(c))。
【0064】ここで前記開孔部306は前記エピタキシ
ャル成長層303上に、又前記開孔部307は前記不純
物領域304上に形成する。前記開孔部306、307
の幅は1.0μmである。
【0065】次にパターニングにより形成された前記開
孔部306、307を利用してエッチング法にて前記エ
ピタキシャル成長層303内に開孔部308を、又前記
不純物領域304内には開孔部309を形成する。
【0066】本実施例において前記開孔部308、30
9を形成するエッチングにはドライエッチ法を用い、そ
の時の条件はSF6 が18SCCM、CH22 が33
SCCM、Cl2 が30SCCM、Heが5SCCM、
エッチング時の圧力が10mmTorr、RFパワが2
5W、マイクロ波電流値が210mA、でエッチング時
間を5分とした。以上の条件のエッチング法で前記開孔
部308の深さ1.2μm、幅1.0μm、前記開孔部
309の深さ4.5μm、幅1.0μmとなり、深さの
異なる前記開孔部308、309を形成した(図3
(d))。
【0067】次に熱酸化法にて前記開孔部308、30
9内全体を覆う様に絶縁膜310を形成する。本実施例
では熱酸化法にて熱酸化膜を1000Å成長させている
(図3(e))。
【0068】次に前記開孔部308、309内に誘電体
311を埋込む。本実施例において前記誘電体311は
LP−CVD法でPoly・Siを13000Åの厚さ
で埋込んでいる(図3(f))。
【0069】次に前記開孔部308、309に埋込まれ
た部分以外の前記誘電体311及び前記絶縁膜305を
エッチング法等にて除去する事により前記開孔部30
8、309に埋込まれた誘導体領域312、313を形
成する(図3(g))。
【0070】その後、半導体装置のベース領域314、
エミッタ領域315を従来通りの技術で形成した後、絶
縁膜316を堆積させ、パターニングにより前記ベース
領域314、前記エミッタ領域315、及び前記不純物
層304及び前記埋込み不純物領域302をコレクタ領
域とする部分に配線用開孔部を設け、配線用金属317
を形成する。E、B、Cはそれぞれ前記エミッタ領域の
配線、前記ベース領域の配線、前記コレクタ領域の配線
である(同図(h))。 [実施例4]図4を用いて他の実施例を以下に説明す
る。
【0071】まず、Si基体401表面に、幅が狭くか
つ深さの深い、例えば幅1μm、深さ5μmのトレンチ
402を形成する(図4(a))。
【0072】次に、Si基体表面に幅が広くかつ深さの
浅い、例えば幅10μm、深さ1μmのトレンチ403
を形成し、その後熱酸化膜404をSi表面に形成し、
さらにLP−CVD法により、窒化珪素膜405を形成
する(図4(b))。
【0073】次に、常圧CVD法によりBPSG膜40
6を形成する。このとき狭いトレンチ内は、常圧CVD
でBPSGを堆積時に、材料ガスの平均自由行程が短い
為空洞領域407が生じる(図4(c))。
【0074】次に、窒素雰囲気中で950℃ 30mi
nの熱処理を行なう(図4(d))。
【0075】その後、BPSG膜406上に窒化珪素膜
408を形成し、広いトレンチ領域以外の窒化珪素膜4
08を選択的に除去する(図4(e))。
【0076】次に、HF水溶液によりBPSG膜406
を等方性エッチングにより除去する(図4(f))。
【0077】リン酸によりSi窒化膜408を除去する
(g)これにより、1回の埋め込み層堆積により、幅が
異なり、かつ深さの異なるトレンチ形成が同時にでき
る。 [実施例5]本発明による好適な実施態様は、開孔内に
誘電体を埋込んだ後に、半導体基体上面の誘電体を除去
し、フォトリソグラフィ工程にて、埋込まれた誘電体間
をパターニングした後に不純物を導入する。引続き熱処
理を加え、さらに熱酸化を行う事により、誘電体間を熱
酸化膜により空隙無く埋込み、素子分離領域を形成する
ものである。以下に本発明の実施例について詳述する。
【0078】図5は本発明の特徴を最もよく表わす図面
であり、同図に於いて501は半導体基体、502は不
純物層、503はエピタキシャル成長層、504、50
4aは絶縁膜、505は開孔部、506は誘電体、50
7は前記開孔部505内に埋込まれた誘電体、508は
絶縁膜、509はマスク材、550は不純物、511は
前記不純物550を導入した不純物領域、512は熱酸
化膜である。
【0079】次に図5のプロセス・フローについて順を
追って説明する。
【0080】まず、半導体基体501上に不純物を導入
し、熱処理により不純物層502を形成し、更に、エピ
タキシャル成長層503を前記不純物層502上に成長
させる。ここでは、半導体基体501はP(100)1
0〜20Ω・cmを用い、不純物層502にはAsを1
×1015cm-2/60keVのイオン注入法で導入し、
熱処理を1150℃、480分のN2 雰囲気にて行い形
成した後エピタキシャル成長層503を2.5μm、2
Ω・cmに成長させている(図5(a))。
【0081】次に、前記エピタキシャル成長層503上
にSiO2 、SiN等の絶縁膜504をCVD法、熱酸
化法にて堆積させ、その後フォトリソグラフィ工程にて
所望のパターニングを行い、引き続き各種エッチング法
にて開孔部505を形成する。ここでは前記絶縁膜50
4は熱酸化法にてSiO2 膜を8000Å成長させ、パ
ターニングを行った後、ドライエッチ法にて幅1μm、
深さ5μmの開孔部505を形成している(同図
(b))。
【0082】次に、誘導体506を前記開孔部505内
に埋込む。又、誘電体506を埋込む前に前記開孔部全
体を覆う様に熱酸化膜504aを1000〜2000Å
成長させても良い。ここでは、前記熱酸化膜504aを
前記開孔部505内に1500Å成長させた後に、LP
−CVD法にてPoly−Siを13000Åの厚さで
埋込んでいる(同図(c))。
【0083】次に、前記エピタキシャル成長層503上
の前記絶縁膜504及び前記誘電体506をエッチバッ
ク法等で除去し、前記開孔部505内のみに埋込まれた
誘電体507を形成する。さらにLP−CVD法でSi
N膜508を2000Å堆積させる(同図(d))。
【0084】次に、フォトリソグラフィ工程にてパター
ニングを行い、前記誘電体507間の所望の部分の感光
剤509、SiN膜508を除去する。
【0085】引続き、パターニングにより残された前記
感光剤509をマスクとして不純物510を導入し、不
純物領域551を形成する。ここで前記不純物510の
導入法としてイオン注入法を用い、イオン種としてPを
1×1016cm-2/100keVで注入している(同図
(e))。
【0086】続いて、前記感光剤509を除去する(同
図(f))。
【0087】次に、前記不純物領域511に熱処理を加
え、拡散させた後に引続き熱酸化を行い、前記不純物層
502及び前記不純物領域511全体を熱酸化膜512
に変化させる。ここでは前記不純物領域511を拡散さ
せる為の熱処理条件としては、1000℃、60分N2
雰囲気で、引続き行う熱酸化条件はパイロジェニック法
で1000℃、400分の熱酸化処理を行う事で前記不
純物層502及び前記不純物領域511の熱酸化が達成
される(同図(g))。
【0088】こうして、幅の狭い第1の素子分離領域5
07と幅の広い第2の素子分離領域507+512+5
07が形成できた。 [実施例6]本発明による他の実施例は、半導体基体に
開孔部を形成し、前記開孔部に誘電体を埋込んだ後、前
記半導体基体上の前記誘電体のみを除去し、その上に絶
縁体を堆積させ、フォトリソグラフィ工程にて前記絶縁
膜をパターニングし、前記絶縁膜をマスクとして前記開
孔部に埋込まれた前記誘電体間の半導体基体を多孔質化
させ、次に熱酸化処理を行う事で前記多孔質化した半導
体基体が熱酸化され、前記誘電体間を熱酸化膜により空
隙無く埋込む事により素子分離領域を形成する方法であ
る。以下に詳述する。
【0089】図6は、本発明による別の実施例を表わす
図面であり、同図に於いて601は半導体基体、602
は不純物層、603はエピタキシャル層、604、60
4aは絶縁膜、605は開孔部、606は誘電体、60
7は前記開孔部に埋込まれた誘電体、608は絶縁体、
609は前記絶縁膜の開孔部、610は多孔質化した領
域、611は熱酸化膜である。
【0090】次に図6のプロセスフローについて順を追
って説明する。
【0091】まず、半導体基体601上に不純物を導入
し、熱処理により不純物層602を形成し、更にエピタ
キシャル成長層603を前記不純物層602上に成長さ
せる。ここでは、半導体基体601はPC(100)1
0〜20Ω・cmを用い、不純物層602はAsをイオ
ン注入法にて1×1015cm-2/60keVの条件で導
入し、その後熱処理を1150℃、480分のN2 雰囲
気にて処理し、エピタキシャル成長層603を2.5μ
m、2Ω・cmに成長させている(図6(a))。
【0092】次に、前記エピタキシャル成長層603上
にSiO2 、SiN等の絶縁膜604をCVD法、又は
熱酸化法にて堆積させ、その後フォトリソグラフィ工程
にて所望のパターニングを行い、引続いて各種エッチン
グ法にて開孔部605を形成する。ここでは前記絶縁膜
604は熱酸化法にて熱酸化膜を8000Å成長させ、
パターニングを行った後、ドライエッチ法にて幅1μ
m、深さ5μmの開孔部605を形成している(同図
(b))。
【0093】次に、誘電体606を前記開孔部605内
に埋込む。又、誘電体606を埋込む前に前記開孔部6
05内全体を覆う様に熱酸化膜604aを1000〜2
000Å成長させても良い。ここでは前記熱酸化膜60
4aを前記開孔部605内に1500Å成長させた後に
LP−CVD法にてPoly−Siを13000Åの厚
さで埋込んでいる(同図(c))。
【0094】次に、前記エピタキシャル成長層603上
の前記絶縁膜604及び前記誘電体606をエッチバッ
ク法等で除去し、前記開孔部605内のみに埋込まれた
誘電体607を形成する(同図(d))。
【0095】次に、絶縁膜608を堆積させ、引続いて
フォトリソグラフィ工程でパターニングを行い、前記誘
電体607間の所望の部分で前記絶縁膜608を除去す
る。ここで絶縁膜608は、CVD法によるSiO2
SiN等で、膜厚は1000〜5000Åの範囲であ
り、本実施例においてはLP−CVD法によるSiN膜
を3000Å堆積している。前記絶縁膜608をパター
ニングして除去した部分は開孔部609となる(同図
(e))。
【0096】次に、前記絶縁膜608をマスクとして陽
極化成法を用い、前記半導体基体601の部分まで多孔
質領域610を形成する。ここで陽極化成の条件として
は、電流が0.1〜1A、電圧が2〜8V、処理時間が
1〜10分であり、本実施例では電流が0.5A、電圧
が3V、処理時間を5分とした(同図(f))。
【0097】次に、熱酸化処理を行い、前記多孔質層6
10を熱酸化膜611に変化させる。ここで熱酸化条件
としては900℃〜1100℃、10分〜60分のパイ
ロジェニック法を用い、本実施例では950℃、30分
の熱酸化処理を行う事で前記多孔質層610の熱酸化が
完了する。さらにマスク材である前記絶縁膜608を除
去する(同図(g))。
【0098】こうして、幅の狭い第1の素子分離領域6
07と幅の広い第2の素子分離領域607+611+6
07が形成できた。 [実施例7]本発明の他の実施例を図7(a)〜(f)
を用いて詳細に説明する。
【0099】まず、Si基体701表面に幅の狭いトレ
ンチ705と幅の広いトレンチ704を形成する。
【0100】各トレンチの深さは、後工程で半導体表面
に堆積する誘電体層の膜厚と等しい深さにする。
【0101】また各トレンチの幅は、幅の広いトレンチ
の幅は、前記誘電体層の厚さの3倍以上、かつ前記幅の
狭いトレンチの幅は前記誘電体層の厚さの1.5倍以下
であることが、本発明の工程を行なうには好ましい。
【0102】本実施例では、例えば、幅の狭いトレンチ
の深さ1μm、幅1μm、幅の広いトレンチの深さ1μ
m、幅50μmとする。
【0103】また、幅の広いトレンチと幅の狭いトレン
チは、2度の異なるエッチング方法により形成する。
【0104】次に、熱酸化により半導体表面及びトレン
チ表面にSi酸化膜702を1000Å形成する。続い
て減圧CVD法によりSi窒化膜703を1000Å形
成する(図7(a))。
【0105】次に、常圧CVD法により埋込み誘電体層
706を形成する。例えば埋込み誘電体層706はBP
SG膜1μmにする。常圧CVD法で形成した誘電体層
は堆積中の平均自由行程が短かいため、トレンチ705
内は誘電体層で充満されず空洞領域707が形成される
(図7(b))。
【0106】次に、例えば窒素雰囲気中で約900℃、
30′の熱処理を行う(図7(c))。次に、BPSG
膜706上にSi窒化膜708を約1000Å形成し、
広いトレンチ上以外のSi窒化膜を選択的に除去する
(図7(d))。
【0107】次に、HF水溶液によりBPSG膜706
をウエット エッチング(WetEtching)する
(図7(e))。
【0108】その後リン酸によりSi窒化膜708を除
去する(図7(f))。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
深さの異なるトレンチを従来方法と比較して、大幅に工
程を短縮して形成することができるため、経済的に優れ
る効果が得られる。
【0110】また、深さの異なるトレンチを、1回のリ
ソグラフィー及びエッチング工程で形成できるため、深
さの異なるトレンチ間のアライメント誤差がなく、また
寸法ばらつきも小さくできるため、高精度の微細トレン
チ分離領域を形成することができる。
【0111】また以上説明した様に、半導体基体に開孔
部を設け、前記開孔部内に埋込まれた誘電体を利用し、
さらに新たな素子分離領域を形成する事により、前記半
導体基体内で異なる幅の素子分離領域を形成することが
でき、また各半導体装置間の絶縁性を著しく高めると共
に素子分離領域の面積を減少させ、さらに素子分離領域
周辺でも優れた平坦性が保たれる為、微細で高集積な半
導体装置を形成出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のプロセスフローを示す半導
体装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例2のプロセスフローを示す半導
体装置の断面図である。
【図3】本発明の実施例3のプロセスフローを示す半導
体装置の断面図である。
【図4】本発明の実施例4のプロセスフローを示す半導
体装置の断面図である。
【図5】本発明の実施例5の素子分離領域を形成する為
のプロセスフロー図。
【図6】本発明の実施例6の素子分離領域を形成する為
のプロセスフロー図。
【図7】本発明の実施例7の素子分離領域を形成する為
のプロセスフロー図。
【図8】従来技術による素子分離領域の断面構造
【符号の説明】
101、201 P型シリコン基体 102、202 高濃度n型拡散層 103、203 低濃度n型拡散層 104、111、113、204、210、211、2
14、215、218、219 酸化珪素膜 105、112、216、217 ポリシリコン膜 106 NSG膜 107、108 NSG膜の開口部 212、213、109、110、402 トレンチ 205、405、408 窒化珪素膜 206、207 窒化珪素膜の開口部分 209 高濃度n型不純物導入領域 208 フォトレジスト膜 301 半導体基体 302 埋込み不純物領域 303 エピタキシャル成長層 304 不純物層 305 絶縁膜 306、307 絶縁膜の開孔部 308 エピタキシャル成長層に設けた開孔部 309 不純物層の一部を貫いた開孔部 310 絶縁膜 311 誘電体 312、313 埋込まれた誘電体 314 ベース領域 315 エミッタ領域 316 絶縁膜 401 シリコン基体 404 シリコン表面 406、409 BPSG膜 407 空洞領域 E エミッタ領域と接続する配線 B ベース領域と接続する配線 C コレクタ領域と接続する配線 501 半導体基体 502 不純物層 503 エピタキシャル成長層 504 絶縁膜 504a 絶縁膜 505 開孔部 506 誘電体 507 埋込まれた誘電体 508 絶縁膜 509 マスク材 510 不純物 511 不純物 512 熱酸化膜 601 半導体基体 602 不純物層 603 エピタキシャル成長層 604 絶縁膜 604a 絶縁膜 605 開孔部 606 誘電体 607 埋込まれた誘電体 608 絶縁膜 609 絶縁膜の開孔部 610 多孔質化領域 611 熱酸化膜 701 Si基体 702 SiO2 703 SiN 704 広いトレンチ 705 狭いトレンチ 706 BPSG膜 707 空洞領域 708 SiN 709 広いトレンチ
フロントページの続き (72)発明者 坂本 勝 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体表面の少なくとも1部の領域
    上に所望の膜厚のパターン膜を形成する工程と、 前記パターン膜を形成した領域上、及び形成しない領域
    上に開口部を有するエッチングマスクを形成する工程
    と、 前記エッチングマスクの開口部分を通してエッチングを
    行なうことによって、深さの異なるトレンチを同時に形
    成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記パターン膜のエッチング速度が前記
    半導体基体のエッチング速度と比較して同等もしくはよ
    り遅いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体基体がシリコンからなること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パターン膜がポリシリコンからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 半導体基体表面に複数の開口部分を持つ
    エッチングマスクを形成する工程と、 特定の前記開口部内の領域に不純物導入を行なう工程
    と、 前記複数の開口部分の底部に露出する半導体基体表面を
    酸化し、前記不純物導入を行なった開口部と行なわなか
    った開口部内で異なる厚さの酸化膜を形成する工程と、 前記開口部分の底部に形成された前記異なる厚さの酸化
    膜及び半導体基体をエッチングして異なる深さのトレン
    チを同時に形成する工程と、を含むことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体基体がシリコンからなること
    を特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記エッチングマスクが、窒化シリコン
    又は酸化シリコンからなることを特徴とする請求項5記
    載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記不純物導入を行なう方法がイオン打
    込み法であることを特徴とする請求項5記載の半導体装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基体表面に、濃度差を持たせた複
    数の不純物導入領域を設け、前記複数の不純物導入領域
    及び不純物導入を行なわない領域から選ばれた少なくと
    も2つの領域上に設けたエッチングマスクの開口部分を
    通してエッチングを行ない、エッチング速度の差により
    深さの異なるトレンチを形成することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記トレンチに誘電体を埋め込むこと
    を特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 Si基体上に、幅が狭く深さの深いト
    レンチを形成する工程と、幅が広く深さが浅いトレンチ
    を形成する工程と、前記トレンチを形成した基体上にC
    VD法によりBPSG膜を堆積する工程と、前記幅の広
    いトレンチ上の凹状の前記BPSG膜上のみに窒化珪素
    膜をマスクとして形成する工程と、前記工程後、前記B
    PSG膜を等方性エッチングにより除去する工程と、前
    記窒化珪素膜を除去する工程と、を有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 素子分離領域を有する半導体装置の製
    造方法において、 半導体基体の素子分離領域となる領域に複数の開孔部を
    形成する工程と、 前記開口部に誘電体を埋め込んで第1の素子分離領域を
    形成する工程と、 前記第1の素子分離領域の複数に挟まれた領域に不純物
    を注入する工程と、 前記不純物を注入した領域を熱処理により熱酸化領域と
    し、隣接する前記第1の素子分離領域と合わせて第2の
    素子分離領域とする工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記誘電体を埋め込んだ第1の素子分
    離領域に挟まれた領域を多孔質化させる工程と、 前記多孔質領域を熱酸化法で増速酸化させて熱酸化膜領
    域とし、隣接する前記第1の素子分離領域と合わせて第
    2の素子分離領域とすることを特徴とする請求項12記
    載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 素子分離領域を有する半導体装置の製
    造方法において、 半導体基体上に幅の狭いトレンチと幅の広いトレンチを
    形成する工程と、 前記トレンチを形成した半導体基体上に誘電体層を形成
    する工程と、 前記幅の広いトレンチ上に形成された凹部状の前記誘電
    体層上にマスクとして絶縁膜を形成する工程と、 前記マスクに覆われていない前記誘電体領域をエッチン
    グ除去する工程と、 前記エッチング工程後、前記マスクを除去する工程と、 を有し、前記誘電体を埋め込んだトレンチを素子分離領
    域とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記幅の広いトレンチの幅が、前記誘
    電体層の厚さの3倍以上、かつ前記幅の狭いトレンチの
    幅が前記誘電体層の厚さの1.5倍以下であることを特
    徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記幅の狭いトレンチに空洞を有する
    ことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 前記幅の広いトレンチと幅の狭いトレ
    ンチを2度の異なるエッチング方法により形成すること
    を特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6458494B2 (en) * 1999-04-29 2002-10-01 Lg Electronics, Inc. Etching method
US6932916B2 (en) * 2002-04-30 2005-08-23 Infineon Technologies Ag Semiconductor substrate with trenches of varying depth
US7816206B2 (en) 2005-03-31 2010-10-19 Fujitsu Semiconductor Limited Semiconductor device and method for fabricating the same

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