JPH0765878A - 回路基板へのリード端子接合方法及びリード端子付き回路基板 - Google Patents

回路基板へのリード端子接合方法及びリード端子付き回路基板

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JPH0765878A
JPH0765878A JP5211936A JP21193693A JPH0765878A JP H0765878 A JPH0765878 A JP H0765878A JP 5211936 A JP5211936 A JP 5211936A JP 21193693 A JP21193693 A JP 21193693A JP H0765878 A JPH0765878 A JP H0765878A
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hole
circuit board
energy beam
solder layer
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雅男 久保
Sakuo Kamata
策雄 鎌田
Masanobu Ogasawara
正信 小笠原
Yoshimitsu Nakamura
良光 中村
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3447Lead-in-hole components

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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路基板のスルホールとリード端子との接合
を安定して行う。 【構成】 回路基板1のスルホール2にリード端子3を
接合する回路基板1へのリード端子3接合方法である。
半田層4を形成したリード端子3を半田層4を形成した
回路基板1のスルホール2に挿入し、リード端子3とス
ルホール2の内壁面とを接触させる。この状態でエネル
ギービーム5を照射してリード端子3をスルホール2に
フラックスレスで接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路基板へのリード端
子接合方法及びリード端子付き回路基板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来は、半田めっきしたリードを回路基
板のスルホールに圧入し、噴流式またはディップ式の半
田付け装置で半田付けを行っている。この回路基板への
リード接合方法では、良好な半田付けを行うために回路
基板の半田付け面にフラックスを塗布または浸漬させて
いるので、多量のフラックスを必要としている。また、
リードの5〜10μmの半田めっきもディップ層に浸漬
した時に半田厚みが1〜2μmと薄くなってしまう。更
に回路基板のサイズが大きくなると、リードの位置によ
る半田不良が発生する。
【0003】このような従来例を解決するものとしてリ
ード端子の外面にのみ半田層を形成し、これを回路基板
のスルホールに挿入して仮固定し、回路基板の上面側に
おいてのみレーザを照射してリード端子の頭部にある半
田のみを溶かして本固定するものが特開平4ー1719
73号公報に開示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リード端子
の外面にのみ半田層を形成し、これを回路基板のスルホ
ールに挿入するものにおいては、リード端子の接合に当
たり、十分な濡れ接合が得られず、接合安定性が良くな
かった。本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発明し
たものであって、回路基板のスルホールとリード端子と
の接合が安定して行える回路基板へのリード端子接合方
法及びリード端子付き回路基板を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の従来例の問題点を
解決するため、本発明は、回路基板1のスルホール2に
リード端子3を接合する回路基板1へのリード端子3接
合方法において、リード端子3及びスルホール2の双方
に半田層4を形成し、リード端子3をスルホール2に挿
入させ、リード端子3とスルホール2の内壁面とを接触
させた後エネルギービーム5を照射してリード端子3を
スルホール2にフラックスレスで接合することを特徴と
するものである。
【0006】また、回路基板1のスルホール2にリード
端子3を接合する回路基板1へのリード端子3接合方法
において、リード端子3のフランジ6近傍の径が他の部
位より小さくなり、フランジ6に袋状の段差を設け、リ
ード端子3及びスルホール2の少なくとも一方に半田層
4を形成し、リード端子3をスルホール2に挿入させ、
リード端子3とスルホール2の内壁面とを接触させた後
エネルギービーム5を照射してリード端子3をスルホー
ル2にフラックスレスで接合することも好ましい。
【0007】また、本発明のリード端子3付き回路基板
1は半田層4を有するスルホール2を備えた回路基板1
と、スルホール2との接触領域に半田層4を設けられた
前記スルホール2に挿入可能なリード端子3とを備え、
リード端子3とスルホール2との接触部位に、半田層4
を介在させてエネルギービーム5を照射してリード端子
3とスルホール2とをフラックスレスで接合可能に構成
されて成るものである。
【0008】
【作用】上記のような方法の本発明によれば、リード端
子3及びスルホール2の双方に半田層4を形成し、リー
ド端子3をスルホール2に挿入させ、リード端子3とス
ルホール2の内壁面とを接触させ、この状態でエネルギ
ービーム5を照射することで、接合安定性良くフラック
スレスにより接合することができることになる。
【0009】また、リード端子3のフランジ6近傍の径
が他の部位より小さくなり、フランジ6に袋状の段差を
設け、リード端子3及びスルホール2の少なくとも一方
に半田層4を形成し、リード端子3をスルホール2に挿
入させ、リード端子3とスルホール2の内壁面とを接触
させた後エネルギービーム5を照射することでリード端
子3をスルホール2にフラックスレスで接合するのであ
るが、この場合、リード端子3をスルホール2に圧入す
る際にフランジ6近傍の小径部7の存在により発生する
バリ8量を減少させることができる。そして、発生した
バリ8を上記リード端子3の小径部7とフランジ6の袋
状の段差部9とに収納することができる。そして、仮に
バリ8がフランジ6から外にはみ出してもフランジ6の
先端でバリ8を挟み込んでバリ8が後で外れないように
できる。また、フランジ6にエネルギービーム5を照射
して入熱して接合する場合、フランジ6の外周部を熱が
移動し、そこに接する回路基板1への熱が伝わり易く、
フィレット10の形成が容易にできてリード端子3の接
合性が向上する。
【0010】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1には回路基板1のスルホール2及びリ
ード端子3の双方に半田めっきをしてそれぞれ半田層4
を形成し、上記半田層4を形成したリード端子3を半田
層4を形成したスルホール2に圧入してエネルギービー
ム5を照射して接合する基本的な例を示しており、
(a)は回路基板1の一例を示す斜視図であり、
(b)、(c)は回路基板1の断面図である。すなわ
ち、図1(b)のように半田層4を形成したリード端子
3を半田層4を形成したスルホール2に圧入してリード
端子3とスルホール2の内壁面とを接触させ、その後に
図1(c)のようにエネルギービーム5(例えば、レー
ザビーム、光ビーム、電子ビーム等)を照射することに
より、スルホール2の半田層4とリード端子3の半田層
4とをフラックスを使用しないで接合する。ここで、ス
ルホール2及びリード端子3に半田層4を形成するため
の半田としては、SnーPbのみでなく、Sn及びSn
の合金も含むものである。そして、スルホール2及びリ
ード端子3に半田層4を形成することで、リード端子3
の圧入時に双方の半田層4が塑性変形流動しやすくて密
着が得られやすく、また、圧入により半田層4の新生面
の形成でフラックスレスでぬれ性及び拡散反応が生じ、
これらの結果接合安定性が向上することになる。また、
このようにフラックスレスで接合するので、洗浄工程が
要らず、また半田ディップ槽に浸漬しないので、半田め
っきのやせ細りがなく、更に、半田の供給が1ピンづつ
独立しているので、半田ディップ方式に見られるような
ピン位置による半田付けのばらつきがなくなることにな
る。
【0011】上記のようにスルホール2及びリード端子
3に半田層4を形成するのが好ましいが、接合材の組み
合わせ例としては他に下記の表1のような種々の組み合
わせが考えられる。
【0012】
【表1】
【0013】ここで、リード端子3のスルホール2への
圧入に当たっては、半田層4を形成したリード端子3の
径を半田層4を形成したスルホール2の径よりも若干大
きくし、リード端子3をスルホール2に圧入するものに
のみ限定されるものではなく、これと同等の効果が得ら
れる他の圧入方式を採用することもできる。例えば、図
2に示す圧入方式は、半田層4を形成したリード端子3
を半田層4を形成したスルホール2に挿入した後、図2
(a)のようにリード端子3の先端を矢印イ方向に押圧
すると共にリード端子3の後部のスルホール2に挿入さ
れていない部分を矢印ロ方向にプレス具11aによりプ
レスして挟持し、次に、図2(b)のようにプレス具1
1bによりリード端子3の先端を矢印イ方向に押圧する
と共にプレス具11aをリード端子3のスルホール2に
挿入されていない部分を挟持した状態で矢印ハ方向に押
圧することで、リード端子3が圧縮されてスルホール2
の内面に圧接すると共にスルホール2の開口縁の外側部
分においてリード端子3が潰されて外に広がってかしめ
による変形密着固定がなされることになる。
【0014】また、図3の実施例においては半田層4を
形成したリード端子3を半田層4を形成したスルホール
2に挿入した後、リード端子3とスルホール2との間に
断面円状又は断面C状の半田ブッシュ12を圧入する例
である。また、図4の実施例においては半田層4を形成
したリード端子3を半田層4を形成したスルホール2に
挿入する際、図4(a)のように半田シート13をスル
ホール2の挿入側の開口付近に配置し、半田シート13
をリード端子3で押しながら半田シート13とリード端
子3とを同時にスルホール2に圧入する例である。
【0015】上記図3、図4の実施例においては、半田
ブッシュ12や半田シート13を介在することで、フラ
ックスレスによる接合がより安定して確実に行われるこ
とになる。また、上記図2乃至図4に示す実施例におい
ては、半田層4を形成したリード端子3の径を半田層4
を形成したスルホール2の径よりも若干小さいものを用
いることができ、挿入作業が容易になる。
【0016】次に、図5にはフランジ6を有する半田層
4を形成したリード端子3を半田層4を形成したスルホ
ール2に圧入する例が示してあり、(a)は回路基板1
の斜視図であり、(b)はリード端子3の先端(頭部)
を回路基板1内部に設定した場合の回路基板1の断面図
であり、(c)はリード端子3の先端(頭部)を回路基
板1表面から突出した場合の回路基板1の断面図であ
り、(d)はリード端子3のフランジ6にフィレット1
0を形成した場合の回路基板1の断面図である。この実
施例のようにリード端子3にフランジ6を設けること
で、リード端子3の先端(頭部)をスルホール2の任意
の位置に設定、もしくは回路基板1の表面から任意の位
置に突出させることが可能で、各種条件に合わせた位置
設定が可能となる。そして、リード端子3にエネルギー
ビーム5を照射して、リード端子3の半田層4とスルホ
ール2の半田層4とをフラックスレスで接合する。この
実施例の場合にも半田層4を形成したフランジ6を有す
るリード端子3を半田層4を形成したスルホール2に圧
入することで、フラックスレスによる接合で接合安定性
が向上するのはもちろんである。そして、エネルギービ
ーム5をフランジ6に照射することでリード端子3への
入熱が容易になり且つスルホール2内は勿論のことフラ
ンジ6で図5(d)のようにフィレット10が容易に形
成され、リード端子3と回路基板1が確実に接合される
ので、接合の信頼性が向上する。
【0017】図6にはフランジ6を有する半田層4を形
成したリード端子3を半田層4を形成したスルホール2
に圧入するものにおいて、フランジ6に回路基板1と平
行な平坦面14を形成した例を示している。この実施例
においては、図6(a)のようにフランジ6を有するリ
ード端子3をスルホール2に圧入した後、図6(b)の
ようにエネルギービーム5をフランジ6に照射して加熱
昇温させた場合、図6(c)のように回路基板1とフラ
ンジ6の側端面との間及びフランジ6の内周端部とリー
ド端子3との間にフィレット10が形成され、且つフラ
ンジ6の外面に平坦面15が形成されるようになってい
る。この場合、フィレット10はリード端子3の半田層
4またはスルホール2の半田層4から供給されるのでコ
ーナ部分にのみ局部的にフィレット10が形成され、フ
ランジ6の外面に平坦面14が形成されることになる。
そして、上記平坦面14は0.1mm以上形成するよう
にする。このように、フランジ6へのフィレット10の
形成で、リード端子3が回路基板1に確実に接合され、
且つフランジ6に平坦面14を形成することで、フラン
ジ6で回路基板1への実装時の高さ管理が容易にできる
ことになる。
【0018】図7には本発明の更に他の実施例が示して
ある。半田層4を形成したリード端子3を半田層4を形
成したスルホール2に圧入し、その後エネルギービーム
5を照射して接合する際、図7(a)のようにリード端
子3先端に半田ボール21又はろう材ボールを置き、エ
ネルギービーム5を照射してリード端子3の半田層4と
スルホール2の半田層4とを接合一体化する。この場
合、更に半田ボール21又はろう材ボールを溶融して上
記半田層4と接合一体化すると共に図7(b)のように
大きなフィレット10を形成して接合強度を向上させる
ようにしている。この場合、図7(c)のようにリード
端子3先端に置いた半田ボール21又はろう材ボール2
1をパンチ22により押圧変形し、その後、エネルギー
ビーム5を照射して図7(b)のように大きなフィレッ
ト10を形成してもよい。図7に示す実施例においては
リード端子3にフランジ6を設けない実施例を示してい
るが、フランジ6を設けたものであってもよいのは勿論
である。
【0019】図8、図9には本発明の更に他の実施例が
示してある。この実施例においては、回路基板1のスル
ホール2にリード端子3を接合する回路基板1へのリー
ド端子接合方法において、図8(a)(b)(c)に示
すようなリード端子3を用いる点に特徴がある。すなわ
ち、リード端子3のフランジ6近傍に他の部位より径が
小さくなった段差を少なくとも1箇所以上設けて小径部
7を形成してあり、また、リード端子3にフランジ6を
設けると共に該フランジ6に袋状の段差を設けてある。
そして、上記のような構成のリード端子3及びスルホー
ル2の少なくとも一方に半田層4を形成し、リード端子
3をスルホール2に挿入させ、リード端子3とスルホー
ル2の内壁面とを接触させた後エネルギービーム5を照
射してリード端子3をスルホール2にフラックスレスで
接合するようにしたものである。上記リード端子3には
更に側面に圧入方向の溝加工又はリブ加工を施してもよ
い。また、リード端子3の先端(頭部)には面取り又は
まるみを持たせてある。そして、添付図面に示す実施例
においては、回路基板1のスルホール2及びリード端子
3の双方に半田めっきをしてそれぞれ半田層4を形成
し、上記半田層4を形成したリード端子3を半田層4を
形成したスルホール2に圧入する例が示してあり、例え
ば、リード端子3及びスルホール2にSnーPb半田、
又はSn、又はSn合金を1〜30μm被覆したものの
例が示してある。この実施例においては、フランジ6近
傍に少なくとも1箇所以上段差を設けてあるので、段部
分で図8(e)のようにバリ8が切断され、エアーブロ
ー等で除去が可能であり、また、フランジ6近傍に少な
くとも1箇所以上段差を設けて形成した小径部7が存在
するので、リード端子3をスルホール2に圧入する際に
発生するバリ8量を上記小径部7の存在により減少させ
ることができる。また、発生したバリ8を図9(a)の
ように上記リード端子3の小径部7とフランジ6の袋状
の段差部9とに収納することができる。そして、仮にバ
リ8がフランジ6から外にはみ出しても図9(b)のよ
うにフランジ6の先端でバリ8を挟み込んでバリ8が後
で外れないようにできる。また、フランジ6にエネルギ
ービーム5を照射して入熱して接合する場合、図9
(c)の図中左半部のようにフランジ6の外周部を熱が
移動し、そこに接する回路基板1への熱が伝わり易く、
図9(c)の図中右半部のようにフィレット10の形成
が容易にできることになる。なお、リード端子3の側面
に圧入方向に溝24を形成したり、リブを形成したりす
ると、リード端子3のスルホール2への圧入が容易にで
きる。この場合、リード端子3の先端部の側面には溝2
4やリブを形成しないようにして断面が円状となるよう
にしておくことで引き抜き強度の低下を防止できること
になる。また、リード端子3の先端(頭部)を面取り、
又は丸みを持たせておくことで、エネルギービーム5が
リード端子3の頭部で多重反射をし、スルホール2の内
壁面で安定したエネルギーを吸収し、効率良く安定した
エネルギービーム5による接合が実現できる。また、頭
部が平面のリード端子3とは異なり、リード端子3の頭
部の面粗さ、汚れ等の表面状態を厳格に管理する必要が
なく、更に、リード端子3の頭部が細いのでスルホール
2への圧入が容易で安定した圧入が実現できることにな
る。
【0020】上記図8、図9に示した実施例において、
半田層4を形成したリード端子3を半田層4を形成した
スルホール2に圧入し、その後エネルギービーム5を照
射して接合しているが、このリード端子3及びスルホー
ル2の双方に半田層4を形成して圧入後エネルギービー
ム5を照射して接合した場合の効果はすでに図1の実施
例において説明したのと同様の効果がある。
【0021】なお、図8(a)(b)(c)に示すよう
なリード端子3を用いた場合にはリード端子3及びスル
ホール2のいずれか一方に半田層4を形成し、他方には
他のめっき層を形成するようにしてもよい。次に、エネ
ルギービーム5の照射の各実施例につき説明する。図1
0にはエネルギービーム5の照射の一例が示してある。
すなわち、この実施例においては、図10(a)のよう
に半田層4を形成したリード端子3を半田層4を形成し
たスルホール2に圧入し、その後、図10(b)のよう
にエネルギービーム5を照射してリード端子3を回路基
板1にフラックスレスで接合するに当たり、エネルギー
ビーム5による照射をスルホール2の開口端の近傍とこ
れに対応するリード端子3の部位との接触領域の輪郭に
対応させて円環状に行うようにしたものであり、上記接
触部においてはリード端子3及びスルホール2の双方又
は少なくとも一方に半田層4が形成してあって、該半田
層4の接触領域の輪郭に対応させて円環状にエネルギー
ビーム5を照射するものである。また、エネルギービー
ム5の照射はリード端子3の軸方向の片側から又は両側
から照射するが、図10(b)の実施例ではリード端子
3の軸方向の両側からエネルギービーム5a、5bを照
射する実施例が示してある。この場合、リード端子3の
径が約φ0.5mm、リード端子3及びスルホール2両
方とも半田めっきをして半田層4を形成した場合、エネ
ルギービーム5aは約1J、エネルギービーム5bは約
1〜5J程度で良好なフラックスレスの半田付けができ
る。ここで、エネルギービーム5a、5bの照射は別々
に、又は同時に、又は片側のみでもよい。そして、図1
0(b)におけるA部分の断面及びB部分の断面は通常
のエネルギービームの場合図10(c)のようなビーム
分布となってリード端子3の先端及び中央部が溶融する
可能性があるが、本実施例のようにエネルギービーム5
による照射をスルホール2の開口端の半田層4近傍とこ
れに対応するリード端子3の半田層4の部位との接触領
域の輪郭に対応させて円環状に行うよう図10(d)の
ようにリング状モードにすることで、リード端子3の先
端のダメージを回避し、接合部のみに集中して入熱する
ことが可能となって接合性が向上することになる。ま
た、上記のようにエネルギービーム5のリング状モード
による急熱、急冷で昇温時の酸化が抑制され、更に、フ
ラックスレスで安定した接合が確保され、また、接合組
織、例えば、半田の結晶粒が微細化して強度及び熱疲労
特性が向上するものである。
【0022】なお、上記接合工程中に不活性ガス(例え
ばN2 、Ar、He等)を吹き付けることで酸化を抑制
し、更に接合性を向上することができる。また、リード
端子3が多数の場合には例えば、XYガルバノミラーを
用いてレーザ光を高速でスキャンさせる等の方式で対応
することが可能である。図11にはエネルギービーム5
をリング状モードで照射する場合の例が示してある。図
11(a)は例えばエネルギービーム5がレーザ光の場
合、リング状マスク17でレーザ光をカットし、このカ
ットしたレーザ光をレンズ18でリング状に接合部にの
み集中させるようにした例が示してある。また、図11
(b)は例えばエネルギービーム5がレーザ光の場合、
反射ミラー19によりレーザ光をリング状に集光し、こ
のリング状に集光したレーザ光をレンズ18により接合
部にのみリング状に集中させるようにした例が示してあ
る。このようにすることで、図11(a)、(b)のA
部分におけるエネルギービーム5のビーム分布は図10
(d)のようになって、リング状モードとなり、リード
端子3の先端のダメージを回避し、接合部のみに集中し
て入熱することが可能となって接合性が向上することに
なる。
【0023】また、図12にはプリズム方式によりエネ
ルギービーム5をリング状モードで照射する場合の例が
示してある。図12においては2枚のプリズム26a、
26bを用いた例が示してある。また、エネルギービー
ム5をリング状モードで照射する場合の他の例として
は、YAGレーザを用いる場合、通常のYAGロッドの
形状は円柱状であるが、YAGロッドを中空のドーナツ
状断面形状にすることでリング状モードのレーザ光を発
振させるようにしてもよい。また、YAGレーザを用い
る場合、通常のYAGロッド(円柱状)を用いるが、共
振器ミラーをリング状にすることでリング状モードのレ
ーザ光を発振させるようにしてもよい。また、CO2
ーザを用いる場合には、不安定形の共振発振器を設ける
ことでリング状モードのレーザ光を発振させるようにし
てもよい。
【0024】また、図13にはエネルギービーム5とし
てレーザビームや電子ビームを用いた他の照射例が示し
てある。図13(a)は一斜め方向からエネルギービー
ム5を接合部に照射する例が示してある。また、図13
(b)には斜め複数方向から同時又は別々にエネルギー
ビーム5を接合部に照射する例が示してある。また、図
13(c)は斜め方向から接合部にエネルギービーム5
を照射する際にエネルギービーム5の軌跡がリング状と
なるように移動させながら照射する例が示してある。
【0025】図14にはエネルギービーム5をフランジ
6を有するリード端子3に照射する例が示してあり、実
施例ではリード端子3の軸方向の両側から照射する例が
示してある。この場合、エネルギービーム5aとエネル
ギービーム5bとは別々に又は同時に照射することがで
きる。もちろん、エネルギービーム5a、エネルギービ
ーム5bのいずれか片側のみでよい。上記のようにフラ
ンジ6を有するリード端子3に照射する場合もエネルギ
ービーム5の強度分布はリンク状モードになるようにす
るのがより好ましい。そして、リード端子3にフランジ
6を設けることで、リード端子3を圧入してフランジ6
により圧入の位置決めができるので、各種エネルギービ
ーム5の照射条件に合わせることができる。
【0026】図15にはリード端子3に2段にフランジ
6、6aを設けた例が示してある。ここで、図15
(a)に示すフランジ6aは他の回路基板1への実装時
の位置決め用となる。この場合、図15(b)のように
レンズ18でエネルギービーム5の強度分布をリング状
モードにしたり、図15(c)のように反射ミラー20
でエネルギービーム5の強度分布をリング状モードにし
たりする場合、図15(b)、(c)のAにおいてリン
グ状に集光したエネルギービーム5の外径が2段目のフ
ランジ6aの径より大きくなるようにしてあり、このこ
とで2段目のフランジ6aでエネルギービーム5が遮ら
れることなく接合部のフランジ6にエネルギービーム5
を照射できるものである。この場合も実施例のようにエ
ネルギービーム5をリング状モードにして接合部に照射
するのが好ましいが、図13(a)、(b)、(c)の
ように斜めからエネルギービーム5を照射する際に2段
目のフランジ6aを避けて接合部に向けて斜めに照射す
るようにしてもよい。
【0027】図16にはエネルギービーム5を照射する
場合の更に他の例が示してある。すなわち、通常のエネ
ルギービーム5を照射すると、特にエネルギービーム5
の中心部分の強度が強いため、図16(a)のように例
えばエネルギービーム5としてレーザ光を用い、レンズ
18として長焦点レンズ(NA=1/2以下)を使用し
てエネルギービーム5を照射した場合、リード端子3の
出っ張り部分(つまりスルホール2に圧入されないで外
部突出したままの部分)も入熱が大きく、このため接合
部のみならずリード端子3自体への入熱が大きくなっ
て、図16(a)から明らかなようにリード端子3の出
っ張り部分の先端部中央のエネルギービーム5のエネル
ギー密度が大きく、リード端子3の出っ張り部分が溶融
するなどの熱的ダメージを受け易いので、図16(b)
のようにレンズ18として短焦点レンズ(NA=3/4
以上)のものを用いる。このようにレンズ18として短
焦点レンズを用いると、図16(b)から明らかなよう
に図16(a)に比べてリード端子3の出っ張り部の先
端部中央のエネルギービーム5のエネルギー密度が低く
なり、リード端子3の出っ張り部の先端部が溶融しない
ようにできるものである。
【0028】図17にはエネルギービーム5を照射する
場合に、複数のリード端子3(又は複数のリード端子3
の各スルホール2との接合部)に高速で照射する例が示
してある。複数のリード端子3(又は複数のリード端子
3の各スルホール2との接合部)に高速で照射する場
合、ビームを一箇所で固定し多数のリード端子3を有す
る回路基板1を載置しているテーブルをX軸、Y軸の両
方に移動させてエネルギービーム5を照射する。更に高
速化するには図17(a)に示すようにエネルギービー
ム5としてレーザ光を用いた多焦点レンズ28を用いて
同時に複数のリード端子3(又は複数のリード端子3と
各スルホール2との接合部)に照射する。また、図17
(b)のようにガルバノミラー29でエネルギービーム
5を反射させ高速でスキャンさせるようにしてもよい。
この場合、一軸のみガルバノミラー29をスキャンさ
せ、もう一軸は回路基板1を載置しているテーブルをス
キャンさせるようにしてもよい。この実施例では例えば
リード端子3のピッチが2.54mmのときは50Hz
程度で照射可能である。また、図17(c)のようにフ
ァイバーを多数に分岐させて分岐ファイバー30aと
し、同時に複数のリード端子3(又は複数のリード端子
3と各スルホール2との接合部)に照射するようにして
もよい。この場合、図17(c)では各分岐ファイバー
30aからレーザ光を集光レンズにより集光している
が、各分岐ファイバー30aの端面を集光レンズ形状に
加工すると集光レンズを不要とし装置の簡略化が図れ
る。また、各分岐ファイバー30aへの入射は図17
(c)のように同時でもよいが、ガルバノミラー29を
スキャンさせて高速個別入射でもよい。これらのエネル
ギービーム5の照射は図17に示す実施例ではリード端
子3のフランジ6側に照射する例を示しているが、フラ
ンジ6と反対側(つまり、リード端子3の圧入方向の先
端側において複数のリード端子3(又は複数のリード端
子3の各スルホール2との接合部)に上記と同様にして
エネルギービーム5を照射してもよいものである。
【0029】図18にはリード端子3(又はリード端子
3の各スルホール2との接合部)に上記と同様にしてエ
ネルギービーム5を照射する際にN2 、Ar、He等の
不活性ガスGを吹き付けることで酸化を抑制し、接合性
を向上させる場合の例を示している。不活性ガスGを吹
き付ける場合横から吹き付けてもよいが、図18におい
ては上方から吹き付けている。図18(a)において3
3は不活性ガスGの噴射ノズルであり、この筒状をした
噴射ノズル33の上部にレンズ18が設けてある。筒状
をした噴射ノズル33の径はφ10〜100mmで上方
から5〜100リットル/min吹き付ける。図18
(b)は筒状をした噴射ノズル33を内側ノズル部33
aと外側ノズル部33bとの2重ノズル構造とし、内側
ノズル部33aと外側ノズル部33bからそれぞれ不活
性ガスGを吹き付けるようにしている。このように不活
性ガスGを2重に吹き付けてエネルギービーム5の照射
部を2重シールド構造にすることで、大気の巻き込みを
低減でき、シールド効果を向上させることができる。こ
の場合、更に、外側ノズル部33bから吹き出される流
量を内側ノズル部33aから噴き出される流量よりも多
くするとより効果が向上する。なお、不活性ガスGの中
に微量のH2 ガスを混ぜることで還元効果が得られ、よ
り半田のぬれ性が向上する。
【0030】ところで、エネルギービーム5を照射して
半田層4を溶融して接合する際に、エネルギービーム5
の入熱部近傍のみ半田層4が溶融するようにし、他の部
分は当該エネルギービーム5の照射では半田層4が溶融
しないようにすることも好ましい。図19においては上
記のようにエネルギービーム5の入熱部近傍のみ半田層
4が溶融するようにしたものにおいて、リード端子3の
軸方向の両側からエネルギービーム5を照射した例が示
してある。図19においては一方の片側からのエネルギ
ービーム5の照射では、当該エネルギービーム5の入熱
部近傍において半田層4が溶融し、他の片側からのエネ
ルギービーム5の照射では、当該他方のエネルギービー
ム5の入熱部近傍において半田層4が溶融し、スルホー
ル5の軸方向の略中間部分においてはリード端子3の半
田層4及びスルホール5の半田層4が溶融しないように
なっている。つまり、図19において上下2箇所におい
てHで示す範囲は半田層4が溶融して接合一体化してい
る部分であり、Kで示す部分は半田層4が溶融一体化し
ていない部分である。ここで図19において4aはそれ
ぞれエネルギービーム5の照射で溶融一体化した部分を
示し、4bはエネルギービーム5の照射で溶融一体化し
ていない部分を示している。このようにすると、エネル
ギービーム5を照射して図19における上のHの範囲で
溶融した溶融半田と下のHの範囲で溶融した溶融半田と
が溶融状態で一緒にならず、このため、半田全体が溶融
して一緒になって、溶融半田の重量が重くなって重力の
影響を受けて下方に溶融半田が流出したりするのが防止
されることになる。また、入熱部近傍のみが接合される
ので、狙い通りの接合位置の管理ができることになる。
【0031】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、リー
ド端子及びスルホールの双方に半田層を形成し、リード
端子をスルホールに挿入させ、リード端子とスルホール
の内壁面とを接触させた後エネルギービームを照射して
リード端子をスルホールの内壁面にフラックスレスで接
合するので、リード端子圧入時に双方の半田層が塑性変
形流動しやすくて密着性が向上し、また、圧入により双
方の半田層の新生面の形成でフラックスレスでぬれ性及
び拡散反応が生じ、これらの結果フラックスレスにより
リード端子を回路基板に接合安定性良く接合できるもの
である。また、フラックスレスであるので、従来のよう
に洗浄工程が要らず、また半田ディップ槽に浸漬しない
ので、半田めっきのやせ細りがなく、更に、半田の供給
が1ピンづつ独立しているので、半田ディップ方式に見
られるようなピン位置による半田付けのばらつきがなく
なるものである。
【0032】また、リード端子のフランジ近傍の径が他
の部位より小さくなり、フランジに袋状の段差を設け、
リード端子及びスルホールの少なくとも一方に半田層を
形成し、リード端子をスルホールに挿入させ、リード端
子とスルホールの内壁面とを接触させた後エネルギービ
ームを照射してリード端子をスルホールにフラックスレ
スで接合するものにおいては、フラックスレスであるの
で、従来のように洗浄工程が要らず、また半田ディップ
槽に浸漬しないので、半田めっきのやせ細りがなく、更
に、半田の供給が1ピンづつ独立しているので、半田デ
ィップ方式に見られるようなピン位置による半田付けの
ばらつきがなくなるのは勿論のこと、リード端子をスル
ホールに圧入する際にフランジ近傍の小径部の存在によ
り発生するバリ量を減少させることができる。また、バ
リが発生しても上記リード端子の小径部とフランジの袋
状の段差部とに収納することができる。更に、仮にバリ
がフランジから外にはみ出してもフランジの先端でバリ
を挟み込んでバリが後で外れないようにできる。また、
フランジにエネルギービームを照射して入熱して接合す
ると、フランジの外周部を熱が移動し、そこに接する回
路基板への熱が伝わり易く、フィレットの形成が容易に
できて、リード端子の接合が強固に且つ確実にできる。
【0033】また、エネルギービームの照射をスルホー
ルの開口端の近傍とこれに対応するリード端子の半田層
の部位との接触領域の輪郭に対応させて円環状に行う
と、リード端子の端面を溶融することなく接合部のみを
効率的に溶融して半田付けできるものである。また、半
田層を有するスルホールを備えた回路基板と、スルホー
ルとの接触領域に半田層を設けられた前記スルホールに
挿入可能なリード端子とを備え、リード端子とスルホー
ルとの接触部位に、半田層を介在させてエネルギービー
ムを照射してリード端子とスルホールの内壁面とをフラ
ックスレスで接合可能に構成されたリード線付き回路基
板においては、半田層部分がフラックスレスで確実に接
合されたリード線付き回路基板を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、(a)は回路基板の
斜視図であり、(b)はリード端子をスルホールに圧入
した状態の断面図であり、(c)はエネルギービームを
照射している状態の断面図である。
【図2】(a)(b)は同上のリード端子をかしめて圧
入する例を示す断面図である。
【図3】(a)(b)は同上のリード端子の他の圧入例
を示す断面図である。
【図4】(a)(b)は同上のリード端子の更に他の圧
入例を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示し、(a)は回路基板
の斜視図であり、(b)はリード端子の先端がスルホー
ル内に位置するように圧入してエネルギビームを照射し
ている状態の断面図であり、(c)はリード端子の先端
がスルホールから突出するように圧入してエネルギビー
ムを照射している状態の断面図であり、(d)は同上の
フランジの外周端部にフィレットを形成する例の断面図
である。
【図6】同上のフランジに平坦部を形成する例を示し、
(a)はリード端子を圧入した状態を示す断面図であ
り、(b)はエネルギビーム照射後の結合状態を示す断
面図であり、(c)はフランジに形成された平坦部部分
の拡大断面図である。
【図7】本発明において半田ボールを用いた実施例を示
し、(a)(b)は同上の方法の順序を示す断面図であ
り、(c)は半田ボールをパンチで押圧変形した例の断
面図である。
【図8】本発明の更に他の実施例を示し、(a)は本実
施例に用いるリード端子の斜視図であり、(b)は同上
の平面図であり、(c)は同上の正面図であり、(d)
は同上のスルホールの断面図であり、(e)は同上のリ
ード端子の圧入時にばりが生じた場合の断面図であり、
(f)は同上の圧入後の状態を示す断面図である。
【図9】(a)は同上のばりを収納している例を示す断
面図であり、(b)はばりをフランジの縁で挟持してい
る状態の断面図であり、(c)はフランジの外周部を熱
が移動して接合してフィレットを形成している例の断面
図である。
【図10】同上のエネルギービームを円環状に照射する
例を示し、(a)はリード端子の圧入状態の断面図であ
り、(b)はエネルギービームを円環状に照射している
例を示す断面図であり、(c)は図10(b)のA又は
Bにおけるエネルギービームを円環状に照射しない場合
におけるビーム分布を示すグラフであり、(d)は図1
0(b)のA又はBにおけるエネルギービームを円環状
に照射した場合におけるビーム分布を示すグラフであ
る。
【図11】同上のエネルギービームを円環状に照射する
実施例を示し、(a)(b)はそれぞれ断面図である。
【図12】同上のエネルギービームを円環状に照射する
他の実施例を示す断面図である。
【図13】(a)(b)(c)はそれぞれ同上のエネル
ギービームを照射する他の実施例を示す断面図である。
【図14】同上のエネルギービームを照射する更に他の
実施例を示す断面図である。
【図15】(a)は2段にフランジを設けたリード端子
を圧入した状態の断面図であり、(b)(c)はそれぞ
れ2段にフランジを設けた場合におけるエネルギービー
ムの照射状態を示す断面図である。
【図16】(a)(b)はそれぞれ同上のエネルギービ
ームを照射する更に他の実施例を示す説明図である。
【図17】(a)(b)(c)はそれぞれ同上のエネル
ギービームを照射する更に他の実施例を示す断面図であ
る。
【図18】(a)(b)はそれぞれ不活性ガスを吹き付
ける例を示す断面図である。
【図19】(a)(b)はそれぞれエネルギービームの
入熱部近傍のみを半田を溶融して接合する例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 回路基板 2 スルホール 3 リード端子 4 半田層 5 エネルギービーム 6 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 良光 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板のスルホールにリード端子を接
    合する回路基板へのリード端子接合方法において、リー
    ド端子及びスルホールの双方に半田層を形成し、リード
    端子をスルホールに挿入させ、リード端子とスルホール
    の内壁面とを接触させた後エネルギービームを照射して
    リード端子をスルホールにフラックスレスで接合するこ
    とを特徴とする回路基板へのリード端子接合方法。
  2. 【請求項2】 回路基板のスルホールにリード端子を接
    合する回路基板へのリード端子接合方法において、リー
    ド端子のフランジ近傍の径が他の部位より小さくなり、
    フランジに袋状の段差を設け、リード端子及びスルホー
    ルの少なくとも一方に半田層を形成し、リード端子をス
    ルホールに挿入させ、リード端子とスルホールの内壁面
    とを接触させた後エネルギービームを照射してリード端
    子をスルホールにフラックスレスで接合することを特徴
    とする回路基板へのリード端子接合方法。
  3. 【請求項3】 エネルギービームの照射をフランジ方向
    から行うことを特徴とする請求項2記載の回路基板への
    リード端子接合方法。
  4. 【請求項4】 エネルギービームの照射をリード端子の
    長手方向の両端部から行うことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の回路基板へのリード端子接合方法。
  5. 【請求項5】 エネルギービームの照射をスルホールの
    開口端の近傍とこれに対応するリード端子の半田層の部
    位との接触領域の輪郭に対応させて円環状に行うことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の回路基板へのリ
    ード端子接合方法。
  6. 【請求項6】 半田層を有するスルホールを備えた回路
    基板と、スルホールとの接触領域に半田層を設けられた
    前記スルホールに挿入可能なリード端子とを備え、リー
    ド端子とスルホールとの接触部位に、半田層を介在させ
    てエネルギービームを照射してリード端子とスルホール
    とをフラックスレスで接合可能に構成されて成ることを
    特徴とするリード端子付き回路基板。
  7. 【請求項7】 リード端子のフランジ近傍の径が他の部
    位よりも小さくなり、フランジに袋状の段差を設けて成
    ることを特徴とする請求項6記載のリード端子付き回路
    基板。
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