JPH04359207A - レーザダイオード結合装置及びその組立方法 - Google Patents

レーザダイオード結合装置及びその組立方法

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JPH04359207A
JPH04359207A JP13422891A JP13422891A JPH04359207A JP H04359207 A JPH04359207 A JP H04359207A JP 13422891 A JP13422891 A JP 13422891A JP 13422891 A JP13422891 A JP 13422891A JP H04359207 A JPH04359207 A JP H04359207A
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JP
Japan
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laser diode
bonded
substem
cooling element
thermoelectric cooling
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Application number
JP13422891A
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English (en)
Inventor
Makoto Shimaoka
誠 嶋岡
Kazuyuki Fukuda
和之 福田
Tetsuo Kumazawa
熊沢 鉄雄
Satoshi Aoki
聡 青木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズを介してレーザ
ダイオードと光ファイバとの光結合を行なうレーザダイ
オード結合装置及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを伝送路として使用する光通
信方式では、レーザダイオードから発振した光を出来る
だけ効率よく光ファイバ内に取り込む光結合装置が必要
である。このため、光ファイバ先端にレンズ効果を持た
せた先球ファイバで光結合する方法、あるいは、複数の
レンズを介して光ファイバに結合する方法などが使用さ
れている。先球ファイバを用いた方法では、レーザダイ
オードと先球ファイバとの相対許容位置ずれ量がわずか
±2μm程度であるのに対し、レンズを使った方法では
相対許容位置ずれ量を大きくとることができ、組み立て
を行なう上で容易である。
【0003】この種の従来の技術は、特開昭63−11
8706号公報に開示されているように、レーザダイオ
ードは、ケースの側壁に電子冷却素子及びサブステムを
介して接合固定されている。サブステムは、上方にレー
ザダイオードが出射できるように、T字型形状となって
いる。従って、側壁に低融点はんだなどを用いて接合固
定された電子冷却素子の上にレーザダイオードを実装す
ることにより、レーザ光は側壁と直角の方向に出射され
る。レーザ光は、前方と後方から同一出力で出射し、後
方の光はモニタ用フォトダイオードで受光して前方出力
の制御が行える構造となっている。光伝送に使用する前
方の光は、球レンズで集光される。球レンズはレーザダ
イオードの出射部との位置合わせを行った後、Pb−S
nはんだ、あるいは、低融点ガラスで接合固定されてい
る。結合装置の組み立ては以下の様に行う。予めサブス
テム上にはレーザダイオード、球レンズ、モニタ用フォ
トダイオード及び電子冷却素子を組み立てておく。レー
ザダイオードの光は、球レンズを透過し円柱形ロッドレ
ンズで集光されファイバに入る。そこで、ロッドレンズ
はケースの側壁に設けた穴にPb−Sn,Au−Snな
どのはんだで固定し、次に、ロッドレンズの光軸と球レ
ンズの光軸が一致するように前記レーザダイオード付サ
ブステムを位置合わせ後電子冷却素子の底面とケースの
側壁とを接合固定する。ロッドレンズからの光は最終的
にシングルモードファイバに結合される。ファイバはロ
ッドレンズからの光をX,Y,Z軸方向で調整出きるよ
うにフェルール付ファイバとフェルールガイドで構成さ
れている。光軸は、まず、ロッドレンズからの光が最大
となるようにフェルール付ファイバを光軸合わせした後
、フェルールガイドの全周を固定する。つぎに、フェル
ールガイドとフェルール付ファイバとをZ軸方向で調整
後、Pb−Snなどのはんだで固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、レン
ズ、レンズホルダ、フェル−ル付ファイバ、フェル−ル
ガイド、熱電冷却素子、サブステムなど多数の光部品が
それぞれ溶接あるいははんだを用いて接合固定されてい
る。この中で、熱電冷却素子の接合は、素子自身の耐熱
性が約150℃しかなく、これ以下の温度、すなわち、
In−Sn(融点117℃),In−Ag(融点141
℃)で接合しても接合温度を十分に上げられず、ぬれ性
が悪いことがあった。また、熱電冷却素子の固定面全体
を均一に接合させるためには、ケ−ス内が狭く固定面全
体に均一な荷重をかけることが難しく、片付きを起こす
問題があった。さらには、ケ−ス全体を加熱しながら接
合のため熱電冷却素子付サブステムを接触させると、接
合温度が低下し、均一に濡れないことがあった。
【0005】また熱電冷却素子とサブステムとの濡れ性
あるいは接合強度が不十分であると、レーザダイオード
結合装置を長期間使用すると、サブステムと熱電冷却素
子界面で剥離が起こり、レーザダイオードの位置ずれに
よる光結合効率の低下や熱電冷却素子動作時にレーザダ
イオード温度制御が出来なくなる問題があった。
【0006】本発明の目的は、たとえ使用部品の耐熱性
が低く、接合材料の融点より十分に温度を上げられない
場合でも、接合部の濡れ性及び接合強度が充分に得られ
るレーザダイオード結合装置及びその組立方法を提供す
ることにより安定した光結合を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はパッケージケースの一方の側壁に熱電冷却
素子及びサブステムを介して接合固定されたレーザダイ
オード素子と、前記レーザダイオード素子の前方出射端
の近傍に固定された第一のレンズと、パッケージケース
の他方の対向した側壁に固定された第二のレンズと、を
備えたレーザダイオード結合装置において、前記サブス
テムと同一又は同種の材質からなる金属材が予め前記熱
電冷却素子表面に接合され、この金属材の面を介して熱
電冷却素子接合表面とサブステム接合表面とが接合固定
されたものである。
【0008】また本発明は、パッケージケースの一方の
側壁に熱電冷却素子及びサブステムを介して接合固定さ
れたレーザダイオード素子と、前記レーザダイオード素
子の前方出射端の近傍でサブステム上に接合固定された
第一のレンズと、パッケージケースの他方の対向した側
壁にレンズホルダを介して接合固定された第二のレンズ
と、レンズホルダの一端でフェル−ルホルダを介して固
定されたフェル−ル付ファイバとを備えたレーザダイオ
ード結合装置において、前記サブステムと同一又は同種
の材質からなる金属材が予め前記熱電冷却素子表面に接
合され、この金属材の面を介して熱電冷却素子接合表面
とサブステム接合表面とが接合固定されたものである。
【0009】前記レーザダイオード結合装置において、
前記熱電冷却素子接合表面及び前記サブステム接合表面
の少なくとも一方に溝が設けられ、この溝の面を介して
両者が接合固定されたものがよい。また、前記サブステ
ムと同一又は同種の材質からなる金属材の表面に予め溝
が設けられ、この溝の面を介して前記熱電冷却素子接合
表面と前記サブステム接合表面とが接合固定されたもの
がよい。また、前記熱電冷却素子表面に接合する金属材
料としては、無酸素銅,Ni,Cu−(80〜85)W
,Fe−29Ni−17C、Fe−42Niであり、A
gロ−、低融点ガラス、Au−Si,Au−Ge,Au
−Snなどの接合材で前記熱電冷却素子表面に該金属材
が接合固定され、続いてIn−Sn,In−Ag,In
−Pb−Ag,Pb−Snなどのはんだ材により前記サ
ブステムと固定されたものがよい。また、前記熱電冷却
素子表面に接合する金属材に電流負荷用電極が設けられ
たものがよい。また、前記フェル−ルガイドと同一又は
同種の材質からなる金属材が予め前記フェル−ル表面に
接合され、この面を介してフェル−ルとフェル−ルガイ
ドとが接合固定されたものがよい。
【0010】また本発明は、パッケージケースの一方の
側壁に熱電冷却素子及びサブステムを介して接合固定さ
れたレーザダイオード素子と、前記レーザダイオード素
子の前方出射端の近傍に固定された第一のレンズと、パ
ッケージケースの他方の対向した側壁に固定された第二
のレンズと、を備えたレーザダイオード結合装置の組立
方法において、予め熱電冷却素子表面にサブシステムと
同一又は同種の材質からなる金属材を接合固定しておき
、つぎにサブステムと金属材付熱電冷却素子とをはんだ
材を用いて接合固定することを特徴とするものである。
【0011】前記組立方法において、熱電冷却素子と前
記サブステムとをはんだで接合する時、前記金属材に設
けられた電流負荷用電極に通電しながら行うものがよい
。また、熱電冷却素子表面に接合する金属材は、無酸素
銅,Ni,Cu−(80〜85)W,Fe−29Ni−
17Co,Fe−42Ni,Ni−Crであり、Agロ
−、低融点ガラスなどの接合材を用いて熱電冷却素子表
面に該金属材を接合し、その後熱電冷却素子と前記サブ
ステムとをIn−Sn,In−Ag,In−Pb−Ag
,Pb−Snなどのはんだで接合する時、前記金属材に
設けられた電流負荷用電極に通電しながら行うものがよ
い。
【0012】
【作用】一般に熱電冷却素子は、二枚のAl2O3セラ
ミックス間に複数のBiTe化合物などを挾んだ構造で
ある。セラミックスと前記化合物との間ははんだを使っ
て固定されている。そこで、熱電冷却素子組立前にAl
2O3セラミックス表面に、サブステムと同一又は同種
の材質よりなる金属材をAgロ−あるいは低融点ガラス
などの接合材を使って強固に固定しておき、つぎに、B
iTe化合物をはんだ固定する。Agローとしては例え
ば72Ag−Cuや85Ag−Cuが挙げられる。また
低融点ガラスとしては例えばPbOやB2O3からなる
融点438℃のガラス、Na2O−BaO−SiO2か
らなる融点710℃の粉末ガラスが挙げられる。サブス
テムと熱電冷却素子とはIn−Pb−Agなどのはんだ
で固定する。熱電冷却素子表面に固定されている金属材
は、サブステム材と同様のものであり、はんだに対する
濡れ性がよい。
【0013】また、熱電冷却素子とサブステムとの濡れ
性をさらに向上させる他の手段として、熱電冷却素子表
面の金属材に通電し、該金属材からの発熱を利用しては
んだの溶融を助け、熱電冷却素子とサブステムとを接合
するものである。こうして接合したレーザダイオード結
合装置では、接合部の濡れ性及び接合強度は良好となり
、長期の使用に対してもレーザダイオードとファイバと
の位置ずれはなく、安定した光結合がえられる。また、
安定したレーザダイオードの温度制御が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。レーザダイオード1は、ケース2の側壁に熱電冷却
素子3、サブステム4、ベース5を介して接合固定され
ている。サブステム4は、上方にレーザダイオード1が
出射できるようにT字型形状となっている。レーザダイ
オード1は、温度変化に対して光出力波長が変動する。 そこで、温度を一定に保つことが必要であり、サブステ
ム4は熱電冷却素子3を介してすみやかに熱を放出でき
るように熱電冷却素子3下面のベース5は熱伝導率の良
好なCu−W材が適している。ベース5をケース2内に
取り付ける方法としては、放熱性を高めるようにケース
2の側壁と下面とをAgロ−材で固定する。
【0015】レーザダイオード1からの発振光はダイオ
ードの前後から同時に出射される。伝送で使用する前方
光の出力制御を行うために、後方からの光をモニタする
フォトダイオード6がサブステム4に設けられている。 レーザダイオード1からの出射光は、ダイオードに直角
方向に約40゜、水平方向に約30゜の広がりを持って
いる。この光を効率良くファイバ内に入射させるために
球レンズ7及びロッドレンズ10を使用する。球レンズ
7は、あらかじめFe−29Ni−17CoあるいはA
l2O3セラミックスからなるサブキャリア8上に低融
点ガラス、Pb−Snなどで固定されている。これをサ
ブステム4上に置きレーザダイオードとの位置合わせを
行なった後、Pb−SnあるいはAu−Sn材で固定す
る。ロッドレンズ10は、あらかじめケース2の側壁に
レンズガイド11を固定後この中に挿入して固定する。 レンズガイド11とケース2との固定部12は、ケース
内の気密保持あるいはレンズの固定を行う上で基になる
部分で、Pb−Snなどのはんだより強固なAgロ−、
低融点ガラス、YAG溶接、抵抗溶接を用いてレンズガ
イド11を固定する。レンズガイド11の材質としては
、SPCC,SS41などの鉄材が適している。
【0016】ケース2内へレーザダイオード1を組み込
む方法としては、2種類がある。レンズガイド11をA
gロ−、低融点ガラス付けする場合、ケース2内にレン
ズガイド11を固定後ロッドレンズ10をレンズガイド
11の所定位置に置き、Au−Sn,Au−Geなどの
接合材を使って固定する。顕微鏡でロッドレンズ10を
透した内部観察を行い、球レンズ7付きサブステム4が
光軸上に来るように位置合わせし、サブステム4底面を
固定する。サブステム4には、あらかじめ熱電冷却素子
3が固定されており、熱電冷却素子3底面とベース5を
固定する。ケース2内にレーザダイオード1を組み込む
別の方法としては、レンズガイド11をYAG溶接、抵
抗溶接で固定するものである。この場合には、球レンズ
付きサブステム4をまずケース2内に組み込む。すなは
ち、ケース2の側壁でロッドレンズ10が位置する部分
には、ダミ−のロッドレンズを挿入しておく。つぎに、
顕微鏡下で球レンズ付きサブステム4が光軸中心となる
ように位置合わせし、サブステム4、熱電冷却素子3底
面とベース5とを接合固定する。サブステム4の組込後
レーザダイオード1が発振できるようにAuワイヤ配線
を行う。ダミ−のロッドレンズを取り除き、予めレンズ
ガイド11とロッドレンズ10とを固定したものをケー
ス2側壁に配置する。レーザダイオード1を発振させな
がら、球レンズ7からの光がロッドレンズ10の光軸と
一致するようにレンズガイド11を調整し、接合部12
の部分でYAG溶接あるいは抵抗溶接する。YAG溶接
する場合、レンズガイド11の端部は、図2に示すよう
に、U字あるいはV字型溝を全周にわたって付けること
が好ましい。溶接時は、レンズガイド周りで対角2ヵ所
あるいは4ヵ所から同時に行う。抵抗溶接する場合、レ
ンズガイド11の端部は、あらかじめ図3に示すように
、突起18を全周にわたり設けておく。ケース2とレン
ズガイド11との間を加圧力しながら通電すると、突起
部は溶融してケース2と接合するが、この時溶融突起が
流入するわずかな溝をレンズガイド11側に設けておく
と、ケース2とレンズガイド11とはすき間なく接合さ
せることができ、傾きのないレンズ固定が得られる。
【0017】ケース2内へレーザダイオード1を組み込
む場合、レンズホルダに設けられたロッドレンズ10と
の光軸合わせを行いながら、レーザダイオード1が固定
されたサブステム4をケース2に固定する必要がある。 ケース2内のスペ−スが限られること、ケース2、たと
えば、BF(butterfly)型の場合は、外形2
0.8×12.7×7.6しかなく、非常に狭い空間で
の接合作業になること、熱電冷却素子3は耐熱性が15
0℃程度しかなく、これより低い融点のはんだ材使用と
なること、熱電冷却素子3表面はアルミナを使っており
、この表面にたとえばCu,Ni,Auなどのメタライ
ズ処理を行って接合するが濡れ性が不十分であることな
ど問題があった。
【0018】接合を向上させる第一の方法としては、図
4に示すように、サブステム4の接合面に段差(溝)2
1を設けて、熱電冷却素子3表面で金属材層19とはん
だ接合層17で固定する方法がある。はんだ接合部が温
度サイクル試験で破壊する方向は、接合面の外周部から
であり、この部分のはんだ厚を上げることによりはんだ
接合層にかかる力を低減し、接合部寿命を改善できる。 接合を向上させる第二の方法としては、図5に示すよう
に、サブステム4と同一の材料からなる金属材19をあ
らかじめ熱電冷却素子3表面に接合しておき、この金属
材19の面とサブステム4とを接合させる方法である。 従来の接合品を温度サイクル試験(−45℃〜80℃)
すると熱電冷却素子3のセラミックス表面からはんだが
剥離しており、サブステム4側の剥離はない。そこで、
熱電冷却素子3表面に前記金属板19を取り付けること
により接合の向上をはかる。
【0019】さらには、図5に示すようにサブステム4
及び熱電冷却素子3表面に溝21,22を設けるとさら
に接合寿命向上を図ることができる。溝21,22の幅
は、接合面積の20〜30%が適している。
【0020】金属板19の厚さとしては、セラミックス
板の1/5〜1/2で、材質は無酸素銅,Ni,Cu−
(80〜85)W,Fe−29Ni−17Co、Fe−
42Niが良い。セラミックスへの接合には、あらかじ
め72Ag−Cuや85Ag−CuなどのAgロ−、P
bO,B2O3からなる融点438℃のガラスあるいは
PbO,B2O3からなる融点400℃のガラスなどの
低融点ガラス、粉末ガラス例えばNa2O−BaO−S
iO2からなる融点710℃のガラス、Au−Si,A
u−Ge,Au−Sn等の接合材で固定しておき、その
後に熱電冷却素子3自身の組み立てを行う。具体的に各
部材の材質の組合せ例を次に示す。■  Al2O3の
アルミナ板に72Ag−Cu使ってFe−29Ni−1
7Co板をロウ付けする。■  アルミナ板に融点40
0℃の低融点ガラスを使ってFe−29Ni−17Co
板を接合する。■  アルミナ板に融点710℃の粉末
ガラスを使ってFe−42Ni板を接合する。
【0021】また、熱電冷却素子3には上、下面にセラ
ミックスが使用されており、それぞれをサブステム4、
ベース5に固定するが上記金属板19の形成は上下両面
に行うことは言うまでもない。まず、サブステム4下面
と熱電冷却素子3上面とをIn−Sn,In−Ag,I
n−Pb−Ag,Pb−Snなどのはんだを用いて固定
する。次に、ロッドレンズ10と球レンズ7からの光軸
とを調整しながら熱電冷却素子付きサブステム4をベー
ス5に接合固定する。接合材としてはIn−Sn,In
−Ag,In−Pb−Ag,Pb−Snなどが適してい
る。この部分の接合では、組立て後にレーザダイオード
、フォトダイオードが実装された状態で、ケース2内を
フラックス洗浄することができない。そこで、接合時の
雰囲気をN2あるいはイナ−トガス中で行うことが好ま
しい。上記方法では、サブステム4と熱電冷却素子3表
面に接合する金属材19は同一のものであることを示し
たが、これとは別に同種の材料でも同様の効果がある。 たとえば、サブステム4にFe−29Ni−17Co、
金属材19としてCu−80Wでもよい。
【0022】接合を向上させる第三の方法としては、図
6に示すように、熱電冷却素子3表面に接合する金属板
19に電流を通電できるように電極20を設けておく。 また、金属板19は通電したとき均一な発熱が起こるよ
うに分割してあることが好ましい。図6では、U字型電
極となっているが、これに限るものではなく、さらに多
数の分割があると均一な発熱が期待できる。金属板19
の材質としては、上記の他にNi−Crがある。サブス
テム4と熱電冷却素子3あるいは熱電冷却素子3とベー
ス5との接合には、この電極板20に電流を流し、接合
するはんだ材の溶融を容易にして接合固定する。図7は
、一例としてサブステム4と熱電冷却素子3とを接合し
た例を示す。
【0023】ロッドレンズ10からの光は、最終的にシ
ングルモ−ドファイバ13に結合される。ファイバ13
の外形は125μmであるが、光が導波される部分はコ
ア部10μmである。従って、ロッドレンズ10からの
光をできるだけ集光させて、コアに入射させることが必
要である。すなわち、X,Y,Zの三方向に対して軸調
整できる構造を得るために、まず、ファイバ13はセラ
ミックス、ジルコニアなどのフェル−ル14内に接着固
定後、端面を研磨し、入射するコア部分を得る。端面研
磨は、直角から4゜以上の傾斜23をつける。これは、
レンズを通してファイバ端面に集光する場合、端面反射
する光があるとレンズを通してレーザダイオード1に再
入射されることになる。わずかな光でもレーザダイオー
ド1ヘ再入射するとこれにともなって光が増幅され、レ
ーザダイオード1の発振が不安定になる。そこで、ファ
イバ端面に傾斜23を付けることにより反射光がレーザ
ダイオード1に戻らない構造にしている。フェル−ル1
4をガイドするフェル−ルガイド15を設けることによ
り、フェル−ル14とガイド15間でZ軸調整するとと
もにフェル−ルガイド15とレンズガイド11間でX,
Y軸調整する。
【0024】光結合実験によると、ロッドレンズ10と
ファイバ13との許容相対位置ずれ量は最大結合から1
dB低下する場合、X,Y方向に対しては±3μmであ
り、Z方向に対しては±150μmである。そこで、ま
ず、X,Y,Z三軸を光軸調整後、レンズガイド11と
フェル−ルガイド15との間を全周固定する。固定部1
6は、フェル−ルガイド15側に溝を取付け、この部分
にリング状Au−Sn,Au−Ge接合材を置き、高周
波加熱によりフェル−ルガイド15を加熱して溶融.凝
固させる。つぎに、フェル−ル14とフェル−ルガイド
15との間をPb−Snはんだで固定する。なお、フェ
ル−ル14とフェル−ルガイ15ドとの接合は、熱電冷
却素子3とサブステム4との接合と同様な方法を用いる
とさらに安定した接合が得られる。
【0025】上記実施例によれば、サブステム4と熱電
冷却素子3とベース5との接合は、接合界面にかかる力
を低減するように溝を設けたこと、接合を同種の金属材
間接合としたこと、さらには組立接合時ぬれ性を高める
ためにセラミックス表面の金属板が発熱できる構造とし
たことにより、接合性が良好でかつ接合強度の高い固定
ができ、長期間の使用に対しても安定した固定を得るこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、レーザダイオードを固
定するサブステムを熱電冷却素子に、ぬれ性良く、しか
も接合界面にかかる力を少なくして固定することができ
、長期間の信頼性試験に対しても安定した接合を得るこ
とができる。また、はんだ付け作業を短時間で行える効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパッケ−ジの縦断面図であ
る。
【図2】図1のレンズガイド部の断面図である。
【図3】図2の他の実施例の断面図である。
【図4】本発明に係るサブステムと熱電冷却素子の接合
部の実施例の断面図である。
【図5】本発明に係るサブステムと熱電冷却素子の接合
部の他実施例の断面図である。
【図6】本発明に係る熱電冷却素子表面の金属板に通電
したときの組み立てを示す斜視図である。
【図7】本発明に係る熱電冷却素子表面の金属板に通電
したときの組み立てを示す斜視図である。
【符号の説明】
1    レーザダイオード 2    ケース 3    熱電冷却素子 4    サブステム 5    ベース 6    フォトダイオード 7    球レンズ 10  ロッドレンズ 11  レンズガイド 13  シングルモ−ドファイバ 14  フェル−ル 15  フェル−ルガイド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  パッケージケースの一方の側壁に熱電
    冷却素子及びサブステムを介して接合固定されたレーザ
    ダイオード素子と、前記レーザダイオード素子の前方出
    射端の近傍に固定された第一のレンズと、パッケージケ
    ースの他方の対向した側壁に固定された第二のレンズと
    、を備えたレーザダイオード結合装置において、前記サ
    ブステムと同一又は同種の材質からなる金属材が予め前
    記熱電冷却素子表面に接合され、この金属材の面を介し
    て熱電冷却素子接合表面とサブステム接合表面とが接合
    固定されたことを特徴とするレーザダイオード結合装置
  2. 【請求項2】  パッケージケースの一方の側壁に熱電
    冷却素子及びサブステムを介して接合固定されたレーザ
    ダイオード素子と、前記レーザダイオード素子の前方出
    射端の近傍でサブステム上に接合固定された第一のレン
    ズと、パッケージケースの他方の対向した側壁にレンズ
    ホルダを介して接合固定された第二のレンズと、レンズ
    ホルダの一端でフェル−ルホルダを介して固定されたフ
    ェル−ル付ファイバとを備えたレーザダイオード結合装
    置において、前記サブステムと同一又は同種の材質から
    なる金属材が予め前記熱電冷却素子表面に接合され、こ
    の金属材の面を介して熱電冷却素子接合表面とサブステ
    ム接合表面とが接合固定されたことを特徴とするレーザ
    ダイオード結合装置。
  3. 【請求項3】  請求項1又は2において、前記熱電冷
    却素子接合表面及び前記サブステム接合表面の少なくと
    も一方に溝が設けられ、この溝の面を介して両者が接合
    固定されたことを特徴とするレーザダイオード結合装置
  4. 【請求項4】  請求項1又は2において、前記サブス
    テムと同一又は同種の材質からなる金属材の表面に予め
    溝が設けられ、この溝の面を介して前記熱電冷却素子接
    合表面と前記サブステム接合表面とが接合固定されたこ
    とを特徴とするレーザダイオード結合装置。
  5. 【請求項5】  請求項1〜4のいずれかにおいて、前
    記熱電冷却素子表面に接合する金属材料としては、無酸
    素銅,Ni,Cu−(80〜85)W,Fe−29Ni
    −17Co,Fe−42Niであり、Agロ−、低融点
    ガラス、Au−Si,Au−Ge,Au−Snなどの接
    合材で前記熱電冷却素子表面に該金属材が接合固定され
    、続いてIn−Sn,In−Ag,In−Pb−Ag,
    Pb−Snなどのはんだ材により前記サブステムと固定
    されたことを特徴とするレーザダイオード結合装置。
  6. 【請求項6】  請求項1〜5のいずれかにおいて、前
    記熱電冷却素子表面に接合する金属材に電流負荷用電極
    が設けられたことを特徴とするレーザダイオード結合装
    置。
  7. 【請求項7】  請求項2〜6のいずれかにおいて、前
    記フェル−ルガイドと同一又は同種の材質からなる金属
    材が予め前記フェル−ル表面に接合され、この面を介し
    てフェル−ルとフェル−ルガイドとが接合固定されたこ
    とを特徴とするレーザダイオード結合装置。
  8. 【請求項8】  パッケージケースの一方の側壁に熱電
    冷却素子及びサブステムを介して接合固定されたレーザ
    ダイオード素子と、前記レーザダイオード素子の前方出
    射端の近傍に固定された第一のレンズと、パッケージケ
    ースの他方の対向した側壁に固定された第二のレンズと
    、を備えたレーザダイオード結合装置の組立方法におい
    て、予め熱電冷却素子表面にサブシステムと同一又は同
    種の材質からなる金属材を接合固定しておき、つぎにサ
    ブステムと金属材付熱電冷却素子とをはんだ材を用いて
    接合固定することを特徴とするレーザダイオード結合装
    置の組立方法。
  9. 【請求項9】  請求項8において、熱電冷却素子と前
    記サブステムとをはんだで接合する時、前記金属材に設
    けられた電流負荷用電極に通電しながら行うことを特徴
    とするレーザダイオード結合装置の組立方法。
  10. 【請求項10】  請求項9において、熱電冷却素子表
    面に接合する金属材は、無酸素銅,Ni,Cu−(80
    〜85)W,Fe−29Ni−17Co,Fe−42N
    i,Ni−Crであり、Agロ−、低融点ガラスなどの
    接合材を用いて熱電冷却素子表面に該金属材を接合し、
    その後熱電冷却素子と前記サブステムとをIn−Sn,
    In−Ag,In−Pb−Ag,Pb−Snなどのはん
    だで接合する時、前記金属材に設けられた電流負荷用電
    極に通電しながら行うことを特徴とするレーザダイオー
    ド結合装置の組立方法。
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