JPH0765285B2 - プレキャストコンクリート版の連結構造 - Google Patents

プレキャストコンクリート版の連結構造

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JPH0765285B2
JPH0765285B2 JP1086089A JP8608989A JPH0765285B2 JP H0765285 B2 JPH0765285 B2 JP H0765285B2 JP 1086089 A JP1086089 A JP 1086089A JP 8608989 A JP8608989 A JP 8608989A JP H0765285 B2 JPH0765285 B2 JP H0765285B2
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precast concrete
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千里 原
健 宮内
幸広 川本
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株式会社ピー・エス
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はプレキャストコンクリート版を使用した道路舗
装や空港や工場敷地等の床盤構築において、並べて敷設
したプレキャストコンクリート版相互間を連結するため
の連結構造に関する。
(従来の技術) 従来、道路舗装や、地面上のコンクリート床盤の構築に
プレキャストコンクリート版(以下PC版と記す)が使用
されている。このPC版による舗装は、工場にてあらかじ
め製造されたPC版を施工現場に敷設するものであるた
め、工期が短く、空港のように使用不能時間を極力短く
する必要がある場合に有利であり、また補修に際しても
一枚のPC版を単位として部分的に取換えが可能なため、
短時間で新規構築時に近い状態に復元できるという利点
がある。
このようなPC版による舗装に際し、並べて敷設したPC版
相互間を連結する必要があり、このため従来は、第4図
に示すように一方のPC版1aの端面に棒鋼2を突設してお
き、これを他方のPC版1bの端部の切欠部分に埋め込むよ
うにしたものや、第5図に示すように一方のPC版1aの端
面に棒鋼収容穴3をあけるとともに、これに連通する棒
鋼挿入穴4を他方のPC版1bの端面におけておき、棒鋼収
容穴3内に収容した棒鋼2を操作用穴5を使用して押し
出して、その先端を棒鋼挿入穴4内に押し込み、両穴4,
5内にグラウト6を注入して一体化させるもの、更には
第6図に示すように両PC版1a,1bの両側にまたがらせ、
両端を両PC版表面に開口させた弧状の棒鋼挿入穴7,7を
あけておき、両PC版を敷設後、両穴7,7にまたがらせて
弧状の棒鋼2を挿入し、グラウト6を注入して一体化さ
せるもの等がある。
(発明が解決しようとする課題) 上述の如き従来のPC版連結構造では、両PC版を連結する
ための鋼材が全てグラウトによりPC版と一体化されてい
るため、グラウトが必要な強度に達するまでに時間がか
かる。また、補修のためのPC版の取り換えには、この棒
鋼を切断する必要がある。しかし、連結のための鋼材
は、通常高強度のものを多数使用するものであるため、
その切断作業に長時間を要することとなり、作業能率が
悪いという問題があった。
本発明はこのような従来の問題にかんがみ、PC版相互の
連結が短時間で強固になし得られ、しかも、PC版の取り
換えに際しては連結鋼材を切断することなく、短時間で
簡単に行い得るPC版の連結構造の提供を目的としたもの
である。
(課題を解決するための手段) 上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成する
ための本発明のPC版の連結構造の特徴は、敷設用基盤上
に互いに隣り合わせに並べて敷設されるPC版の互いに接
合される一方側の接合端面に、型鋼からなる連結鋼材の
断面形状に合せた形状の連結鋼材収容穴を備え、該連結
鋼材収容穴に長手方向にのみ出没移動自在に前記連結鋼
材が収容され、かつ、前記PC版の互いに接合される他方
側の接合端面に、前記連結鋼材収容穴の開口部と連通す
る開口部を有するとともに、上方が該PC版上面に開放自
在に閉鎖された鋼材連結作業穴を有し、該鋼材連結作業
穴の内にて、前記一方側のPC版内から引き出した連結鋼
材の先端を他方側のPC版に取り外し自在にねじ止めし、
該連結鋼材を両PC版間にまたがらせた状態で固定させる
ことにある(請求項1)。また上記鋼材連結作業穴は、
金属製の函体を他方側のPC版の端面に埋設して構成さ
れ、上方開放部が蓋体によって開放可能に閉鎖させた構
造とすることができ(請求項2)、更に上記連結鋼材及
び連結鋼材収容穴は、水平方向の幅広部と垂直方向の幅
広部とを一体に有する断面形状となし、該連結鋼材の先
端下面と鋼材連結作業穴の底面との間に袋状の注入パッ
ドを介在させ、該注入パッド内にレジンを注入してパッ
ド厚を調節し、上記連結鋼材をねじ止めすることができ
る(請求項3)。
(作用) この連結構造によるPC版の連結の際は、一方のPC版の連
結鋼材収容穴内に連結鋼材を収容しておき、他方のPC版
を並べて設置した後、連結鋼材を引き出し、両PC版にま
たがらせた状態で、その先端を他方のPC版にねじ止め
し、鋼材連結作業穴の上面を閉鎖する。連結鋼材は、他
方側のPC版に先端がねじ止めされ、他端側が断面形状が
整合状態にある連結鋼材収容穴に収容されて両PC版間に
またがって配置される。このため、両PC版間の水平方向
及び垂直方向のせん断力に対してこの連結鋼材が対抗
し、両PC版間のずれが防止される。また、いずれかのPC
版を取り換える際には、鋼材連結作業穴を開き、連結鋼
材をねじ止めしているねじを取り外し、連結鋼材を連結
鋼材収容穴内に押しもどした状態で取り換えようとする
PC版を持ち上げることができる。
また、鋼材連結作業穴を金属製の函体をもって構成する
ことにより、PC版の製造時に既製品を埋め込むのみで適
切な作業穴を形成させることができる。
更に、連結鋼材の断面形状を水平、垂直の両方向の幅広
部を一体に有する形状とすることにより、水平方向の幅
広部が主として水平方向のせん断力に対抗し、垂直方向
の幅広部が主として上下方向のせん断力に対抗する構造
となり、また注入パッドの使用により、連結構材の先端
固定部分の高さ調節が容易となる。
(実施例) 次に本発明の実施例を第1図〜第3図について説明す
る。
図において10a,10bは並べて設置され、互いに連結され
るPC版である。その一方のPC版10aには、その端面に開
口させた連結鋼材収容穴11が形成されている。この連結
鋼材収容穴11は断面が逆T型に形成され、水平方向の幅
広部と垂直方向の幅広部とが一体に成形されている。そ
して、その内部にこれと同じ断面形状をした連結鋼材12
が出入自在に収容され、その先端が、他方のPC版10b側
に突出されている。なお、連結鋼材収容穴11は連結鋼材
12の前部が収容できる長さに形成されている。
他方のPC版10bには、前述した連結鋼材収容穴11に対向
する位置に鋼材連結作業穴14が設けられている。この連
結作業穴14はPC版10bの端面位置に埋設した金属製の函
体15をもって構成されている。この函体15は、PC版10a
の端面側に連結鋼材収容穴11に連通する鋼材挿入窓16が
開口され、上方がPC版10bの表面に開設され、その上方
開放部が蓋材17により開放可能に閉鎖されている。また
函体15の底板15aにはボルト挿入孔15bが開口され、これ
に連通するナット19が裏面に固着されている。この函体
15内に、その鋼材挿入窓16より前述した連結鋼材12の先
端が挿入され、この鋼材12に貫通開口させたボルド穴を
通してボルト18がナット19に螺合されることにより、連
結鋼材12の先端をPC版10bに固定している。なお、図に
おいて20はボルト用の座板であり、21は注入パッドであ
る。この注入パッド21は第2図、第3図に示すように膨
縮自在な袋状をなし、縁部に注入口22が設けられるとと
もに、表裏に貫通させてボルト挿通穴23が設けられてい
る。そして、縮めた状態で連結鋼材12下に敷設し、内部
にレジンを注入して膨張させることにより連結鋼材12と
函体15の底板15aとの間隙を埋めている。このように構
成される連結構造によるPC版10a,10bの連結に際して
は、連結鋼材12を一方のPC版10aの連結鋼材収容穴11内
に全部を挿入した状態で収容しておき、両PC版10a,10b
を互いに並べて所定高さに設置した後、連結作業穴14の
蓋材17を取り外して函体15内に連結鋼材12の先端を引き
出してボルト18により固定し、蓋材17を嵌め込んで上方
開放部を閉鎖する。断面が逆T型の連結鋼材12は、PC版
10bにねじ止めされて先端がこれに固定され、同時にPC
版10aにまたがって断面形状が整合状態にある連結鋼材
収容穴11内に長手内方向にのみスライド自在に嵌合され
ている。そして、逆T型の底部フランジ部分によって、
主として水平方向のせん断力に対抗し、上部のリブ部に
よって上下方向のせん断力に対抗することとなり、強固
な連結構造となる。
また、いずれかのPC版10a又は10bのみの取り換え時には
蓋材17を取ってボルト18を外し、連結鋼材12の全体を連
結鋼材収容穴11内に押し込む。これによっていずれか一
方のPC版を残したままで他方を除去できる。
(発明の効果) 上述したように本発明のPC版の連結構造は、一方のPC版
の端面に連結鋼材を出入自在に収容しておき、他方のPC
版には、その連結鋼材が挿入され、上方が開放可能な連
結作業穴を設け、その連結作業穴内にて連結鋼材の先端
をPC版にねじ止めしたことにより多数のPC版の接合が確
保され、強固な連結構造となり、PC版の補修等のための
取り換えに際し、連結鋼材を切断することなく、両PC版
を分離することができ、作業が容易となり、しかも残さ
れることとなる連結鋼材もしくは鋼材連結作業穴はその
まま再度使用できるため、経済的であるとともに取り換
えられたPC版の連結作業に新たな穴あけが不要となって
作業性の良いものである。更に、従来のように鋼材を埋
設してPC版と一体化させるためのグラウトを使用しない
ため、その硬化に要する時間を考慮する必要がなくな
り、連結が短時間で完了することとなったものである。
また、鋼材連結作業穴を金属製の函体とすることによ
り、PC版製造が容易になり、蓋の開閉構造も正確なもの
とできる。更に連結鋼材に水平、垂直両方向の幅広部を
有する断面形状の型鋼を使用することにより、水平、上
下方向のせん断力に対して高い抵抗力をもった構造とな
る。更にまた、連結鋼材下に袋状の注入パッドを介在さ
せ、これにレジンを注入するようにしたことにより、連
結部分の高さ調節が容易になり、無理なくPC版相互間の
連結が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の連結部分の一部を示す平面
図、第2図は同縦断面図、第3図は第2図中のIII−III
線断面図、第4図〜第6図はそれぞれ別の従来例の断面
図である。 10a,10b……PC版、 11……連結鋼材収容穴、12……連結鋼材、 14……連結作業穴、15……函体、 16……鋼材挿入窓、17……蓋材、 18……ボルト、19……ナット、 20……座板、21……注入パッド、 22……注入口、23……ボルト挿通穴。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】敷設用基盤上に互いに隣り合わせに並べて
    敷設されるプレキャストコンクリート版の互いに接合さ
    れる一方側の接合端面に、型鋼からなる連結鋼材の断面
    形状に合せた形状の連結鋼材収容穴を備え、該連結鋼材
    収容穴に長手方向にのみ出没移動自在に前記連結鋼材が
    収容され、かつ、前記プレキャストコンクリート版の互
    いに接合される他方側の接合端面に、前記連結鋼材収容
    穴の開口部と連通する開口部を有するとともに、上方が
    該プレキャストコンクリート版上面に開放自在に閉鎖さ
    れた鋼材連結作業穴を有し、該鋼材連結作業穴の内に
    て、前記一方側のプレキャストコンクリート版内から引
    き出した連結鋼材の先端を他方側のプレキャストコンク
    リート版に取り外し自在にねじ止めし、該連結鋼材を両
    プレキャストコンクリート版間にまたがらせた状態で固
    定させてなるプレキャストコンクリート版の連結構造。
  2. 【請求項2】鋼材連結作業穴は、金属製の函体を他方側
    のプレキャストコンクリート版の端面に埋設して構成さ
    れ、上方開放部が蓋体によって開放可能に閉鎖されてな
    る請求項1に記載のプレキャストコンクリート版の連結
    構造。
  3. 【請求項3】連結鋼材及び連結鋼材収容穴は、水平方向
    の幅広部と垂直方向の幅広部とを一体に有する断面形状
    となし、該連結鋼材の先端下面と鋼材連結作業穴の底面
    との間に袋状の注入パッドを介在させ、該注入パッド内
    にレジンを注入してパッド厚を調節し、上記連結鋼材を
    ねじ止めしてなる請求項1もしくは2に記載のプレキャ
    ストコンクリート版の連結構造。
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