JP2731823B2 - 壁面ユニット - Google Patents

壁面ユニット

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JP2731823B2
JP2731823B2 JP21239489A JP21239489A JP2731823B2 JP 2731823 B2 JP2731823 B2 JP 2731823B2 JP 21239489 A JP21239489 A JP 21239489A JP 21239489 A JP21239489 A JP 21239489A JP 2731823 B2 JP2731823 B2 JP 2731823B2
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廣貴 川崎
精保 北川
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、盛土または腹は盛土等の壁面を構成する
壁面ユニットに関するものである。
「従来の技術」 従来、山腹などの傾斜面に道路などを構築する方法と
して、第19図に示すように、既存の傾斜面1の上部にお
いて表土2および岩盤3を削り取って切土4を設けるこ
とにより水平面12を形成し、かつこの水平面12を外側へ
拡大することにより道路等を設ける工法がある。そし
て、このような水平面12を拡大する場合には、切土4の
下方の傾斜面1の表土2を取り去って岩盤3を露出さ
せ、次いでその岩盤3に多数のロックボルトR(または
ロックアンカー等の棒状あるいは線状の抗張材)を固定
した後、その岩盤3の外側にコンクリートCを打設して
上記ロックボルトRにより岩盤3に支持されたコンクリ
ート構造体Kを構築し、そのコンクリート構造体Kの上
部および上記水平面15上に道路等を設けるようにしてい
た。
「発明が解決しようとする課題」 ところが、上記のように既存の傾斜面1の外側にコン
クリート構造体Kを構築する場合には、岩盤3に多数の
孔Hを形成してその孔HにロックボルトRを挿入した
後、その孔へのセメントペーストP等の注入により該ロ
ックボルトRを岩盤3に固定する必要があり、その作業
に大変手間が掛かる上、新たな構造体Kを現場打ちコン
クリートCにより構築するため、その上方で切土4を形
成したとき削り取った土砂を有効に活用することができ
ないという問題がある。その上、このような工法では、
工事現場で多量のコンクリートを用いるために工程上の
ネックになる上、コンクリート打設のための型枠組立作
業に人力による手間が掛かるという施工上の問題もあっ
た。
また、従来工法として、テールアルメ工法、タス工法
のように、コンクリートパネルに直接補強材を結合させ
るものはあったが、これらの工法では、各コンクリート
パネル間が剛に結合されていないため、不同沈下を起こ
したり、はらみ出したりしたときに、壁面に凹凸が生じ
易く、安定性上も問題があった。さらに、タス工法で
は、盛土の沈下により補強材へ過度の力が加わるのを防
ぐ目的でスライドジョイントを採用しているが、盛土内
沈下は一様でないため、スライドジョイントの効果には
疑問がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、山腹
等の既存の傾斜面に道路などを低コストで効率的に構築
することのできる急勾配盛土の壁部を構成する壁面ユニ
ットを提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 この発明の壁面ユニットは、略板状とされ、外周面ど
うしが互いに突き合せられて接合されることにより複数
個が少なくとも上下方向に連結され、かつ該連結部には
盛土内に設けられる平板状補強材の端部を挟み込むため
の間隙が確保された状態で立設されて盛土の外壁面を形
成する壁面ユニットであって、その下端部の板厚方向の
略中央部に、該下端部の壁面と平行な方向のほぼ全長に
亙って下方へ突出している凸部が形成され、その凸部の
外壁面側に垂直面が形成されていると共に、上端部の板
厚方向の略中央部に、該上端部の壁面と平行な方向のほ
ぼ全長に亙って上記凸部の凸みよりも下側および盛土内
部側に大きく凹んでいて前記凸部が嵌合し得る凹部が形
成され、その凹部内の外壁面側および内壁面側に垂直面
が形成されており、上記凸部と上記凹部とを嵌合させた
状態で壁面ユニットどうしが上下に連結されるととも
に、その状態においてそれら凸部と凹部よりも盛土内部
側に前記間隙が確保されるものである。
「作用」 この発明の壁面ユニットを壁部の構成部材として用い
て盛土を造成した場合には、上方において切土を形成す
る際などに削り取った土砂を盛土材として有効に使うこ
とができ、これにより施工コストを低減することができ
る上、盛土を補強する平板状補強材の傾斜面側の端部が
定着強化層を介して岩盤に固定されるため、従来工法の
ように岩盤にロックボルトやロックアンカー等の補強材
を固定するための孔を穿設する必要がなく、また、ジオ
テキスタイルのような平板状補強材に十分な引き抜き抵
抗を与えるために岩盤を余分に削って該平板状補強材の
定着のための埋設代を形成する必要もない。このため、
ジオテキスタイルの補強により強度が高くなり、長期に
亙って盛土の安定性を確保することができると共に、効
率的な施工により造成されるので、施工コストの低減化
を図ることができ、その上、壁部が略垂直であるため、
盛土の敷地を無駄なく有効に活用することができ、これ
により既存の傾斜面の外側に道路などを設ける場合に好
適なものとなっている。
「実施例」 以下、この発明の第1実施例を第1図ないし第7図を
参照して説明する。
この実施例の壁面ユニット11は、第1図に示すよう
に、矩形板状で、その周囲部での接合によりその複数個
が連結された状態で立設して盛土の外壁面を形成するも
のであって、その内部に鉄筋またはファイバーグリッド
等の補強材が配筋されていると共に、盛土の壁部を構成
したときに盛土内部側となる内壁面側の周縁部および中
央部にリブ21が形成されているパネル状のプレキャスト
コンクリートである。
そして、この壁面ユニット11の下端部の板厚方向の略
中央部には、該下端部の長手方向のほぼ全長に亙って下
方へ突出している凸部39が形成され、その凸部39の外壁
面側に垂直面が形成されていると共に、該壁面ユニット
11の上端部の板厚方向の略中央部には、該上端部の長手
方向のほぼ全長に亙って上記凸部39の凸みよりも下側お
よび盛土内部側に大きく凹んでいる凹部41が形成され、
その凹部41内の外壁面側に垂直面が形成されている。さ
らに、該壁面ユニット11の上端部の内壁面側の水平端面
は、盛土の外壁面側の水平端面よりも下方位置に形成さ
れており、それによって、上下の各壁面ユニット11、11
を接合したときに、その接合部の内壁面側の各水平端面
の間にジオテキスタイル7を挾み込み間隙が形成される
ようになっている。
なお、この実施例では、第2図に示すように、各壁面
ユニット11の下端部の外壁面側の水平端面と内壁面側の
水平端面とを同一レベルに形成し、それら各壁面ユニッ
ト11上端部の内壁面側の水平端面を外壁面側の水平端面
よりも下方位置に形成することによって上下の壁面ユニ
ット11、11の接合部の内壁面側の各水平端面の間にジオ
テキスタイル7を挾み込む間隙を形成するようにしてい
るが、第3図に示すように、各壁面ユニット11の上端部
の外壁面側の水平端面と内壁面側の水平端面とを同一レ
ベルに形成し、それら各壁面ユニット11の下端部の内壁
面側の水平端面を外壁面側の水平端面よりも上方位置に
形成することによって上下の壁面ユニット11、11の接合
部の内壁面側の各水平端面の間にジオテキスタイル7を
挾み込む間隙を形成するようにしても良く、また、第4
図に示すように、各壁面ユニット11上端部の内壁面側の
水平端面を外壁面側の水平端面よりも下方位置に形成す
ると共に、それら各壁面ユニット11の下端部の内壁面側
の水平端面も外壁面側の水平端面よりも上方位置に形成
することによって上下の壁面ユニット11、11の接合部の
内壁面側の各水平端面の間にジオテキスタイル7を挾み
込む間隙を形成するようにしても差し支えない。
上記壁面ユニット11には、上下の各水平端部の各リブ
21にそれぞれ複数の継手金具22がほぼ等間隔で取り付け
られており、また、左右の各垂直端部の各リブ21の上部
にも同様な継手金具22がそれぞれ一つづつ取り付けられ
ている。
この継手金具22は、第1図および第5図に示すよう
に、接合板32と取付板33とでL字状に形成され、かつ三
角形状のリブ34により補強されているものであって、上
記取付板33が、上記壁面ユニット11に埋設されたアンカ
ーボルト35にナット止め36されているものである。
この継手金具22の接合板32は、第5図に示すように、
その接合面が上記壁面ユニット11の端部接合面の一部を
形成していると共に、この接合板32にはボルト穴が形成
されている。そして、上下の壁面ユニット11、11の接合
時には、それらに取り付けられている各継手金具22、22
の接合板32、32の間にジオテキスタイル7を挾み込んだ
状態で、各接合板32、32の各ボルト穴にボルト37を挿入
してナット38で締結される。
また、上記壁面ユニット11の上下の各水平端部の各リ
ブ21には、上下方向に貫通する複数の貫通孔60が形成さ
れており、該壁面ユニット11の左右の各垂直端部の各リ
ブ21には、その中央部に横方向に貫通する貫通孔60が形
成されている。なお、各壁面ユニット11の下端部の水平
なリブ21には、モルタル注入用のパイプ65が埋設されて
いる。
さらに、各壁面ユニット11の四隅には、それぞれ該壁
面ユニット11の厚さ方向へ貫通する溝61が形成されてお
り、例えば四つの壁面ユニット11を接合して壁部を構成
したときに、各壁面ユニット11の四つの溝61が組み合わ
されてその中央部に壁部を貫通する水抜き穴62(第6図
参照)が形成されるようになっている。また、各壁面ユ
ニット11の左右の垂直端部には、上下方向に延在する溝
63が形成されており、隣り合う各壁面ユニット11の接合
により各壁面ユニット11の各溝63、63が組み合わされ
て、その上下に形成される各水抜き穴62、62を連通する
排水孔64(第6図参照)が形成されるようになってい
る。なお、この実施例では、上述の各垂直端部の溝63、
63を排水孔64として使用するが、例えば隣り合う左右の
壁面ユニット11、11の接合部をシールする必要がある場
合には、上記各溝63、63にモルタル等を充填した状態で
各壁面ユニット11、11を接合するようにしても差し支え
ない。
また、上述のように、各壁面ユニット11の下端部の中
央には凸部39が形成され、かつ各壁面ユニット11の上端
部の中央には凹部41が形成されているが、上下の壁面ユ
ニット11、11の接合する場合、その接合部は、第5図に
示すように、上方の壁面ユニット11の下端部の凸部39
が、下方の壁面ユニット11の上端部の凹部41内の外壁面
側の縁部に当接した状態で嵌め込まれ、かつ各壁面ユニ
ット11、11の接合時に上記凹部41とその上の壁面ユニッ
ト11下端部との間に生じる空間にはモルタル42が満たさ
れており、さらに、上記各継手金具22、22の間に挾み込
まれたジオテキスタイル7の端部が、上記凸部39に押さ
れた状態でやや下方へ曲げられ、上記モルタル42中に埋
め込まれている。そして、このようにして、上記各壁面
ユニット11、11の各水平端部の接合部においてそれらの
水平端部間に挾み込まれて定着されるジオテキスタイル
7の定着力が高められるようになっている。
また、第7図に示すように、壁面ユニット11の上端の
リブ21突出側の縁部の水平面上には、例えば第7図に示
すような格子状のジオテキスタイル7の場合、そのジオ
テキスタイル7の格子の目の間隔の倍数となる間隔で矩
形状のライナープレート47が配置されてそれらが接着剤
等により固定され、各ライナープレート47にジオテキス
タイル7の格子の目を合わせることによりジオテキスタ
イル7の位置決めを行なうようになっていると共に、第
5図に示すように、各ライナープレート47は、上方の壁
面ユニット11の荷重を受けて下方の壁面ユニット11の水
平端部へ伝達させ、各壁面ユニット11、11の水平端部間
に挾み込まれたジオテキスタイル7には上方の壁面ユニ
ット11の荷重を掛けないようにしているもので、ジオテ
キスタイル7の圧壊等による強度低下を防止するために
設けられているものである。さらに、第5図および第7
図に示すように、各継手金具22、22の連結を行っている
ボルト37には、矩形状のワッシャー48が各接合板32、32
の間に介在した状態で装着され、このワッシャー48と上
述の各ライナープレート47との相互作用によってジオテ
キスタイル7の位置決め精度が高められていると共に、
このワッシャー48は、各接合板32、32間の挾持力を受け
ており、それによって上記ライナープレート47と同様に
該ジオテキスタイル7の圧壊等による強度低下を防止し
ている。
また、この実施例の急勾配盛土では、平板状補強材と
してジオテキスタイル7を用いている。そして、この急
勾配盛土で用いるジオテキスタイル7としては、織布、
不織布等のジオファブリックやジオネットを用いても差
し支えないが、好ましくは、高分子材料を格子状に成形
したいわゆるポリマーグリッドやファイバーグリッド等
のジオグリッドを用いた方が良く、そのジオグリッドの
なかでも特にファイバーグリッドを用いることが望まし
い。
このファイバーグリッドは、具体的には、引き揃えら
れた複数本の連続繊維からなる繊維束が互いに交差して
格子状をなし、それら繊維束の各繊維が樹脂材料により
結束された構成となっているものであって、強度、引張
剛性、剪断剛性およびクリープ特性等の力学的特性に優
れた格子状補強材となっているものである。
次に、このような壁面ユニット11を壁部の構成部材と
して用いた盛土の造成方法について第8図ないし第12図
を参照して説明する。
このような急勾配盛土を造成する場合には、第8図に
示すように、予め、盛土Mを造成すべき傾斜面1の表土
2を切り崩して岩盤3を露出させ、これにより発生した
土砂を該傾斜面1の下部に盛っておき、その後、第9図
に示すように、露出した岩盤3の下端部を所定深さまで
掘削して溝5を形成し、その溝5にコンクリートを打設
することにより、造成すべき盛土Mの基盤6を構築して
おく。なお、この基盤6の構築の際には、該基盤6上部
に、第10図に示すようにアンカーボルト43の下部を埋設
した状態で取り付けておく。
そして、このようにした後、上記アンカーボルト43を
用いて、基盤12上に基台7ユニット40を取り付け、その
後、上記岩盤3の傾斜面に沿って所定高さまで自硬性強
化土を打設して定着強化層9を形成する。そして、この
定着強化層9を岩盤3表面に打設する場合には、その岩
盤3表面の勾配が比較的緩やかであれば型枠を用いなく
ても良いが、岩盤3表面の勾配が急であれば、必要に応
じて型枠を用いても良く、その場合、使用する型枠を捨
て型枠としても良く、また、型枠を転用するようにして
も良い。このようにした後、露出した岩盤3の上部を削
り取って切土4を形成しつつ、発生した土砂を盛土材10
とし、その盛土材10を該定着強化層9と上記基台ユニッ
ト40との間に充填してこの盛土材10を上記基台ユニット
40の上端部よりやや高い位置まで盛り、次いでその盛土
Mの上部を転圧して該基台ユニット40の上端部と同一レ
ベルになるまで締め固めた後、該盛土材10上に、上記壁
面ユニット11の上端部から定着強化層9の上端まで掛け
渡した状態でジオテキスタイル7を敷設する。
このようにした後、上記ジオテキスタイル7の岩盤3
側の端部上に、その岩盤3の傾斜面に沿ってさらに所定
高さまで自硬性強化土を打設して定着強化層9の形成範
囲を広げることによって、その定着強化層9中に上記ジ
オテキスタイル7の岩盤3側の端部を埋設すると共に、
そのジオテキスタイル7の外壁面側の端部を上記基台ユ
ニット40の上端部に載せる。そして、該基台ユニット40
の上端部のリブ21に形成されている貫通孔60に下方から
ボルト70を挿入し、このボルト70にナット71を螺合させ
ることにより、該ボルト70の軸部をジオテキスタイル7
の目に通した状態で貫通孔60に仮止めすると共に、第11
図および第12図に示すように、このボルト70の軸部の両
側に位置するジオテキスタイル7の格子を外側から抱え
込むようにして該ジオテキスタイル7上に保持部材72を
装着し、その保持部材72の中央部の孔に上記ボルト70の
軸部を挿入した状態でその上からナット74を締め付けて
いくことによって、上記ジオテキスタイル7の端部を上
から押さえ付けて下方へ湾曲させ、それによって該ジオ
テキスタイル7の端部を上記基台ユニット40上端部の凹
部41内に位置させておく。このようにした後、該基台ユ
ニット40上端部の凹部41にモルタル42を充填し、次いで
該基台ユニット40の上端部に接合すべき壁面ユニット11
の下端部の凸部39を上記凹部41内のモルタル42中に埋没
させることにより該凹部41内のモルタル42を各ユニット
の接合部のリブ21突出側から溢れさせ、該凸部39を上記
凹部41内のジオテキスタイル7の端部に当接させ、かつ
その凸部39の外壁面側を上記凹部41内の外壁面側の縁部
に当接させた状態で、各ユニットの各端部間をモルタル
42を介して密着させる。
そして、このようにした後、各ユニットの各継手金具
22のボルトナット止めを行ない、次いで上述の下端部の
リブ21の貫通孔60に挿入したボルト70にナット75を締着
させることによって上下の各ユニットを接合する。
なお、各ユニットを接合する際には、接合前に凹部41
にモルタル42を充填しておくだけでなく、ボルト接合後
に、壁面ユニット11の下端部のリブ21に埋設されている
モルタル注入用のパイプ65から必要に応じてモルタルを
注入することにより、接合部のジオテキスタイル7をそ
の接合部へ更に確実に定着させて安全性を高めることも
可能である。また、接合前にモルタル充填を行なわず
に、ボルト接合後のモルタル注入だけで接合部へのモル
タル充填を行なっても良い。
なお、ここではモルタル42を用いているが、モルタル
42の代わりにセメントペーストまたはコンクリート等の
充填材を用いても差し支えない。
そして、同様にして、上記壁面ユニット11上に別の壁
面ユニット11を連結していき、かつ上記基台ユニット40
および壁面ユニット11をその左右にも組み上げて横方向
にも連結していくことにより壁部Wを構築していき、そ
の際、各高さまでの壁面ユニット11を全て連結する度
に、それらの壁面ユニット11と定着強化層9との間に盛
土材10を盛って転圧を行ない、これらの操作を繰り返す
ことによって、壁部Wの構築と並行してその背後の盛土
層を順次上方へその面積を拡大しながら積層していき、
それによって第10図に示すような盛土Mを造成する。
そして、このようにして山腹等の既存の傾斜面の外側
に造成された盛土Mは、第10図に示すように、略垂直な
壁部Wを有するものとなり、その構成は、傾斜した岩盤
3表面の外側に盛土材10が盛られ、かつその盛土材10中
に略水平状態でジオテキスタイル7(平板状補強材)が
敷設されていると共に、上記岩盤3に沿って自硬性強化
土からなる定着強化層9が形成されてこの定着強化層9
中に上記ジオテキスタイル7の岩盤3側の端部が埋設さ
れ、かつ、上記岩盤3と間隔を隔てて複数の壁面ユニッ
ト11がその端部で接合されて直立した壁部Wが構成さ
れ、この壁部Wが、上記各壁面ユニット11の各端部の間
にジオテキスタイル7の外側の端部を挾み込んだ状態で
そのジオテキスタイル7に支持されているものである。
そして、このようにして、上記ジオテキスタイル7は、
上記壁面ユニット11からなる壁部Wの水平方向の目地の
ほぼ全長に亙って埋設された状態となっている。
さらに、上述の盛土Mの上方には、第10図に示すよう
に、切土4が設けられてその下端部の岩盤3上に水平面
15が形成されており、また、壁部Wの最上部に位置する
壁面ユニット11の上端部には路肩ユニット16が取り付け
られ、この路肩ユニット16の内側の盛土M上および上記
水平面15上に路盤17が形成され、この路盤17上がアスフ
ァルト等で舗装18されて道路Dが構築されている。な
お、この道路Dの切土4側の端部には排水路となるU字
溝19が埋設されており、該道路Dの壁部W側の端部であ
る上記路肩ユニット16の上部にはガードレール20が取り
付けられている。
なお、上記自硬性強化土としては、この急勾配盛土の
造成時または造成前の切土4形成時に現場で発生した土
砂などにセメント系固化材などを混合してなる硬練りの
ソイルモルタルまたはソイルセメント等が用いられるほ
か、RCDコンクリート等の硬練りコンクリート、石灰混
合処理強化土などを用いても良く、また、普通のコンク
リート、モルタル、セメントペースト等のセメント系固
化材を用いても差し支えない。
上記のような急勾配盛土によれば、十分な強度を有す
る壁面ユニット11を複数連結して構成された直立した壁
部構造であるため、盛土Mの敷地を多くとらず、限られ
た敷地を有効に活用することができる上、従来の急勾配
盛土のように土嚢等を使用しないので、施工が簡略化さ
れ、工期の短縮化を図ることができる。
また、この急勾配盛土では、上述のように強度、引張
剛性、剪断剛性およびクリープ特性等の力学的特性に優
れたファイバーグリッドを、上記各壁面ユニット11がそ
の連結部において挾み込んだ状態で連結され、このファ
イバーグリッド(ジオテキスタイル7)が盛土M中に埋
設されている構造となっているため、該ファイバーグリ
ッドの引き抜き抵抗により盛土Mの外側への崩壊が防が
れた状態で壁部Wが直立した状態に保たれており、これ
により盛土Mの高さに拘わらず長期に亙って優れた安定
性が確保されることとなる。
また、この急勾配盛土では、ジオテキスタイル7を盛
土材10中に水平状態で敷設しているが、必ずしもジオテ
キスタイル7を水平に敷設する必要はなく、例えば盛土
材10中のジオテキスタイル7を、定着強化層9側が低く
なるように勾配を設けた状態で敷設するようにしても差
し支えない。
第13図は、この実施例の壁面ユニット11を用いて造成
した急勾配盛土の他の例を示す図である。
この急勾配盛土は、第13図に示すように、壁部Wを構
成している各壁面ユニット11の大きさが大きく、上下の
各水平端部間の間隔も大きいため、各壁面ユニット11の
水平端部での接合部から定着強化層9まで延在している
各ジオテキスタイル7の間隔も大きくなっており、した
がって、この急勾配盛土の場合、壁部Wに対する支持力
および盛土材10の補強効果が、各壁面ユニット11の接合
部から延在しているジオテキスタイル7だけでは不十分
である。
このため、この急勾配盛土では、各壁面ユニット11の
背面側に自硬性強化土からなる補強層50が形成されてい
ると共に、その壁面ユニット11の上下端部から定着強化
層9まで延在している各ジオテキスタイル7の間の盛土
材10中にも同僚な材質からなるジオテキスタイル7が敷
設されており、このジオテキスタイル7の壁面ユニット
11側の端部が上記補強層50中に埋設されている。そし
て、上記補強層50から延在している各ジオテキスタイル
7は、第13図に示すように、定着強化層9までの距離が
短い最下部のものを除いて、その定着強化層9側の端部
が該定着強化層9中には埋設されずに盛土Mの途中部に
位置しており、しかもこれらの各ジオテキスタイル7の
長さは、各壁面ユニット11ごとに、上方に位置するもの
の方が短くなっている。
なお、上記各急勾配盛土では、平板状補強材としてフ
ァイバーグリッド等のジオテキスタイル7を用いている
が、この発明の急勾配盛土では、ジオテキスタイル7に
限らず、防食処理された金属板や強化プラスチック板の
表面に凹凸を設けたものを用いても良く、あるいはパン
チング処理された多孔板または網状部材等のように、盛
土M中での引き抜き抵抗が強化されている平板状のもの
であればどのようなものを用いても差し支えない。
次に、この発明の第2実施例を第14図ないし第18図を
参照して説明する。
この例の壁面ユニット11は、第14図に示すように、第
1実施例の壁面ユニット11と同様に矩形板状に形成さ
れ、かつ複数のリブ21が形成されていると共に、鉄筋ま
たはファイバーグリッド等の補強材が配筋された構造の
プレキャストコンクリートパネルであって、壁部Wに取
り付けたときに盛土材10側となる内壁面側の上下の各水
平端部にそれぞれ複数の継手金具22がほぼ等間隔で取り
付けられていると共に、該壁面ユニット11の上端面の外
壁面側には、上記各継手金具22と同一間隔で各々対応す
る位置に継手ファスナーボルト23が取り付けられてい
る。なお、上記継手金具22は、第14図に示すように、各
壁面ユニット11の背面側の左右の垂直端部にもそれぞれ
一つづつ取り付けられている。また、第14図に示すよう
に、壁面ユニット11のリブ21で区画された各薄肉部45の
下部には、壁部Wを構成したときに盛土M中の水はけを
良くするための水抜き穴46が形成されている。
この継手ファスナーボルト23は、第15図に示すように
J字状のアンカー筋24とこのアンカー筋24の上端部に設
けられた頭部25とから構成されたものであって、第14図
に示すように、該アンカー部24が上記壁面ユニット11内
に埋設された状態で、その壁面ユニット11の上端部の外
壁部よりの位置から頭部25が突出しているものである。
また、上記壁面ユニット11の下端部の外壁面側には、第
16図に示すような継手ファスナーボックス26が埋設され
ている。この継手ファスナーボックス26は、アンカー筋
27とその下端部に取り付けられたボックス部28とから構
成されたものであって、該ボックス部28の側面に開口29
を有すると共に、そのボックス部28の底板30に、上記開
口30側の端部から略中央部まで延びた切れ込み31が形成
されている。そして、例えば上下二つの壁面ユニット1
1、11を連結する際には、第17図に示すように、上方の
壁面ユニット11の下端部の継手ファスナーボックス26の
切れ込み31に、下方の壁面ユニット11の上端部の継手フ
ァスナーボルト23のアンカー筋24上端部を嵌入すること
によりその継手ファスナーボルト23の頭部25を上記継手
ファスナーボックス26の底板30に係止する。なお、上記
継手ファスナーボックス26は、これに係止される各継手
ファスナーボルト23と同一間隔で各々対応する位置にそ
れぞれ取り付けられて複数設けられている。
また、第14図に示すように、各壁面ユニット11の下端
部の中央には凸部39が形成され、かつ各壁面ユニット11
の上端部の中央には凹部41が形成されており、また、上
述のような第10図および第13図で示した急勾配盛土の壁
部Wを構成した場合、各壁面ユニット11の最下部に位置
する基台ユニット40にも、第18図に示すように、その下
端部の中央に凹部41が形成されている。そして、例えば
第18図に示した基台ユニット40と壁面ユニット11との接
合部を例にとって説明すると、壁面ユニット11下端部の
凸部39が、基台ユニット40上端部の凹部41内の外壁面側
の縁部に当接した状態で嵌め込まれ、かつ各ユニットの
接合時に上記凹部41とその上の壁面ユニット11下端部と
の間に生じる空間にはモルタル42が満たされており、さ
らに、上記各継手金具22、22の間に挾み込まれたジオテ
キスタイル7の端部が、上記凸部39に押された状態でや
や下方へ曲げられ、上記モルタル42中に埋め込まれてい
る。そして、このようにして、上記各ユニットの各水平
端部の接合部においてそれらの水平端部間に挾み込まれ
て定着されるジオテキスタイル7の定着力が高められる
ようになっている。
上記基台ユニット40は、第18図に示すように、プレキ
ャストコンクリートからなり、その下部に水平な基部を
有する側断面視L字状に形成され、かつ鉄筋またはファ
イバーグリッド等の補強材が配筋されているものであっ
て、第10図、第13図および第18図に示すように、基盤6
に取り付けられているアンカーボルト43の上部にナット
止め44されている。
なお、ここでは基台ユニット40の上端部と壁面ユニッ
ト11の下端部との接合部について説明したが、上端部の
構造は基台ユニット40と壁面ユニット11とで同じである
ため、壁面ユニット11どうしの接合部の場合も、上述の
壁面ユニット11と基台ユニット40との接合部の構造と同
様になる。
また、以上説明した二つの実施例の壁面ユニットはい
ずれも矩形板状のものであるが、この発明の壁面ユニッ
トには、板状のものに限らず、例えばブロック状のもの
も含まれる。
「発明の効果」 この発明の壁面ユニットによれば、略板状とされ、外
周面どうしが互いに突き合せられて接合されることによ
り複数個が少なくとも上下方向に連結され、かつ該連結
部には盛土内に設けられる平板状補強材の端部を挟み込
むための間隙が確保された状態で立設されて盛土の外壁
面を形成する壁面ユニットであって、その下端部の板厚
方向の略中央部に、該下端部の壁面と平行な方向のほぼ
全長に亙って下方へ突出している凸部が形成され、その
凸部の外壁面側に垂直面が形成されていると共に、上端
部の板厚方向の略中央部に、該上端部の壁面と平行な方
向のほぼ全長に亙って上記凸部の凸みよりも下側および
盛土内部側に大きく凹んでいて前記凸部が嵌合し得る凹
部が形成され、その凹部内の外壁面側および内壁面側に
垂直面が形成されており、上記凸部と上記凹部とを嵌合
させた状態で壁面ユニットどうしが上下に連結されると
ともに、その状態においてそれら凸部と凹部よりも盛土
内部側に前記間隙が確保されるものであるから、次のよ
うな優れた効果を奏する。
すなわち、この壁面ユニットを壁部の構成部材として
用いて盛土を造成した場合には、上方において切土を形
成する際などに削り取った土砂を盛土材として有効に使
うことができ、これにより施工コストを低減することが
できる上、盛土を補強する平板状補強材の傾斜面側の端
部が定着強化層を介して岩盤に固定されるため、従来工
法のように岩盤にロックボルトやロックアンカー等の棒
状あるいは線状の抗張材を固定するための孔を穿設する
必要がなく、また、ジオテキスタイルのような平板状の
地盤補強材に十分な引き抜き抵抗を与えるために岩盤を
余分に削って該地盤補強材の定着のための埋設代を形成
する必要もない。このため、ジオテキスタイルのような
平板状補強材の補強効果により盛土地盤の強度が高くな
り、長期に亙って盛土の安定性を確保することができる
と共に、効率的な施工により造成されるので、施工コス
トの低減化を図ることができ、その上、壁部が略垂直で
あるため、盛土の敷地を無駄なく有効に活用することが
でき、これにより既存の傾斜面の外側に道路などを設け
る場合に好適なものとなっている。
また、この壁面ユニットを用いて盛土を造成した場合
には、従来工法であるテールアルメ工法、タス工法より
も安定性の高い構造の急勾配盛土を提供することができ
ると共に、腹付盛土等で底面幅が小さい場合の対策とし
て、既存の傾斜面である地山に沿って自硬性強化土から
なる定着強化層を形成し、その中に平板状補強材を埋め
込むことによって、疑似アンカー体の働きをさせて安定
化させることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第13図は、この発明の第1実施例を示す図
であって、第1図は壁面ユニットの斜視図、第2図は各
壁面ユニットの接合部における上下の各水平端面の形成
位置を示す横断面図、第3図および第4図はそれぞれ各
水平端面の形成位置を変えた場合の例を示す横断面図、
第5図は各壁面ユニットの接合部の横断面図、第6図は
各壁面ユニットを接合した状態を内壁面側から見た図、
第7図は各壁面ユニットの接合部の平断面図、第8図お
よび第9図は急勾配盛土の施工方法を説明する説明図、
第10図は壁部を壁面ユニットで構成した急勾配盛土の概
略構成図、第11図は保持部材の保持状態を示す横断面
図、第12図は保持部材の保持状態を示す平断面図、第13
図は壁部を壁面ユニットで構成した他の急勾配盛土の概
略構成図である。第14図ないし第18図は、この発明の第
2実施例を示す図であって、第14図は壁面ユニットの斜
視図、第15図は継手ファスナーボルトの斜視図、第16図
は継手ファスナーボックスの斜視図、第17図は継手ファ
スナーボルトと継手ファスナーボックスとの係止部断面
を外壁面側から見た断面図、第18図は各ユニットの接合
部の横断面図である。第19図は、傾斜面の外側に道路等
を構築する場合の従来工法を説明する説明図である。 7……ジオテキスタイル(平板状補強材)、11……壁面
ユニット、39……凸部、41……凹部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略板状とされ、外周面どうしが互いに突き
    合せられて接合されることにより複数個が少なくとも上
    下方向に連結され、かつ該連結部には盛土内に設けられ
    る平板状補強材の端部を挟み込むための間隙が確保され
    た状態で立設されて盛土の外壁面を形成する壁面ユニッ
    トであって、 その下端部の板厚方向の略中央部に、該下端部の壁面と
    平行な方向のほぼ全長に亙って下方へ突出している凸部
    が形成され、その凸部の外壁面側に垂直面が形成されて
    いると共に、 上端部の板厚方向の略中央部に、該上端部の壁面と平行
    な方向のほぼ全長に亙って上記凸部の凸みよりも下側お
    よび盛土内部側に大きく凹んでいて前記凸部が嵌合し得
    る凹部が形成され、その凹部内の外壁面側および内壁面
    側に垂直面が形成されており、 上記凸部と上記凹部とを嵌合させた状態で壁面ユニット
    どうしが上下に連結されるとともに、その状態において
    それら凸部と凹部よりも盛土内部側に前記間隙が確保さ
    れることを特徴とする壁面ユニット。
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