JPS6022123B2 - 舗装版の結合方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は舗装版相互を結合する方法のうち、特にプレキ
ャスト版相互、或いはプレキャスト版と既設コンクリー
ト舗装との結合に好適する舗装版の結合方法に関する。

道路或いは滑走路の舗装面を形成する場合、工場若しく
は現場において打設、脱型して成形されたプレキャスト
版を複数枚敷設したり、又は現場において、適宜の広さ
に区分し、この区分毎にコンクリート打ちしてコンクリ
ート舗装版を成形し、これらを連続するようにして舗装
面を形成するようにしている。そしていずれの場合にあ
っても舗装版相互を結合する必要があり、そのため種々
の方法が提案されている。例えば第１図に示す如く、一
方の舗装版１の接合端面に鉄筋２を突出せしめておき、
この鉄筋２を他方の舗装版１の接合端面に形成した切欠
部３内に臨ませ、次いでこの切欠部３内に充填材４を裏
打ちして舗装版相互を結合するようにしたり、また、舗
装版内にＰＣ鋼線を縦通せしめ、このＰＣ鋼線を緊張す
ることで結合するようにしたり、更には枠体相互をボル
ト等で結合しておき、この枠体内にコンクリートを打設
するようにした方法がある。

しかしながら斯る従来の方法はいずれもその結合作業が
面倒であり、且つ接合強度が十分でないなどの問題を有
し、更に１つの舗装版のみを交換する場合には、新たな
舗装版と既設の舗装版との結合が困難である等の問題が
ある。

本発明は、上述の如き問題点に鑑みこれを解消するため
に成されたものであり、その目的とするところは、舗装
版相互を結合を簡単な操作で行なえるとともに、接合部
の耐力を強化した舗装版の結合方法を提供するにある。

斯る目的を達成するための本発明の要旨は、一方の舗装
版には結合鉄筋を収める水平孔を穿設するとともに、こ
の水平孔の内端面と舗装版上面とを蓮通孔にによって蓮
通し、また他方の舗装版には上記結合鉄筋が押し込まれ
る水平孔を穿談し、この結合鉄筋が他方の舗装版に入っ
た状態で水平孔内に充填材を充填し、硬化せしめて舗装
版相互を結合するところに存する。以下に本発明の実施
の一例を第２図及び第３図に基いて詳述する。

図中１１，１２はプレキャスト舗装版であり、夫々の舗
装版１１，１２はその結合端面１３，１４を突き合せた
状態にされている。そして、一方の舗装版１１には一端
が端面１３に閉口する水平孔１５が穿設され、この水平
孔１５の内端面１６と舗装版１１の上面とを水平孔１５
よりも小窪の湾曲した導通孔１７で蓮適している。そし
て水平孔１５内には結合鉄筋１８が摺動自在に遊鼓され
ている。また他方の舗装版１２には、一端が端面１４に
開□する水平孔１９が穿設されている。

この水平孔１９はその径を上記舗装版１１に穿設した水
平孔１５よりも若干大きくし、上記結合鉄筋１８が挿入
し易くされている。そして水平孔１９の長さは前記水平
孔１５の略半分とし、結合鉄筋１８の約半分がこの水平
孔１９内に収まるようにしている。而して上記水平孔１
５，１９は夫々の結合端面１３，１４を所定位置で突き
合せた場合には、夫々の関口が一致し、且つ軸線を同一
にするようになつている。以上の状態において、導通孔
１７の舗装版１上面の閉口から８番線程度の針金２０を
差し込み、結合鉄筋１８の後端を押し、結合鉄筋１８を
舗装版１２に設けた水平孔１９内に押し込み、第３図に
示す如く、結合鉄筋の左半分が水平孔１９に、右半分が
水平孔１５内に収まるようにする。

この後、水平孔１９と舗装版１２の上面とを蓬適するグ
ラウト孔２１を介して、水平孔１９内にグラゥトを注入
し、これを硬化せしめることで舗装版１１，１２を強固
に接合する。尚、以上は本発明方法の単なる実施の一例
を示したに過ぎず、本発明は上記の方法に限定されるも
のではない。

例えば結合鉄筋１８を水平孔１９内に押し込む手段とし
て、導通孔１７を介して圧縮空気を導入するようにして
もよい。そして更に、図示例にあっては、水平孔１５，
１９は直接舗装版にボウリングを施したものを示してい
るが、これらの舗装版がプレキヤスト版である場合には
、予じめポリ塩化ビニル等の中空管を成形時に埋設する
ようにしてもよい。特に導通孔は湾曲状であるため、中
空管を埋設するようにすればその作業は極めて簡単に行
なわれる。以上の説明で明らかな如く、本発明によれば
、結合すべき舗装版の夫々に一端が接合端面に閉口し、
その関口部同士が一致する水平孔を設け、一方の水平孔
内には結合鉄筋を配するとともに、導通孔によって舗装
版上面と蓮通し、この導通孔に針金を通して結合鉄筋を
押圧し、他方の水平孔内に結合鉄筋の約半分を押し込み
、更に水平孔内に充填材を封入することで舗装版相互を
結合するようにしたので、針金を差し込み充填材を注入
するという簡単な操作によって結合せしめることができ
、且つその操作を舗装版の上面において行なえるので極
めて容易であり、その結合部の強度も非常に向上する。

そして、本発明方法によれば、既に敷設した舗装版の一
枚のみを交換する必要が生じた場合などに、特に有効と
いえる等多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施の一例及び従来例を示すものであり
、第１図は従来方法を示す縦断側面図、第２図は本発明
方法において結合前の状態を示す縦断側面図、第３図は
結合後の状態を示す縦断側面図である。 １１……一方の舗装版、１２……他方の舗装版、１３，
１４・・・・・・舗装版の端面、１５，１９・・・・・
・水平孔、１７・・・・・・導通孔、１８・・・・・・
結合鉄筋、２１……グラウト孔。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一方の舗装版には一端が舗装版の端面に開口する水
   平孔を穿設し、この水平孔に結合鉄筋を収め、上記水平
   孔の内端面と舗装版上面とを導通孔によって連通し、他
   方の舗装版には上記結合鉄筋より短く、且つ一端が舗装
   版の端面に開口する水平孔を穿設し、これら舗装版の端
   面を夫々に穿設した水平孔の開口が一致するようにして
   合せ、上記導通孔を介して一方の舗装版の水平孔内に収
   められている結合鉄筋の一部を他方の舗装版の水平孔内
   に押し込み、次いで水平孔内に充填材を充填するように
   した舗装版の結合方法。