JPH0765242A - クーポン機能付端末 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、クーポン券の発行機能およびクー
ポン割引機能を設けたクーポン機能付端末に関し、簡易
な設備投資、広告費用などを使わず、かつタイムリに自
店のクーポン券を容易に発行可能にすると共にクーポン
券の割引処理を簡易に可能にすることを目的とする。 【構成】 上位装置から送信されてきたクーポン券発行
情報を登録するクーポン券発行情報テーブル２と、売上
金額集計時に、クーポン券発行情報テーブル２を参照し
て合致する発行条件に対応するクーポン券６の発行額を
算出するクーポン券発行機能３と、売上金額のレシート
５を印字および上記発行額のクーポン券６を印字する印
字機能４とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、クーポン券の発行機能
およびクーポン割引機能を設けたクーポン機能付端末に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、小売業が商品の売上を促進するた
めに、商品の買上げ時に提示すると当該商品の値段を割
り引くクーポン券を発行する媒体として、チラシ広告、
パンフレットなどのプレ印刷媒体に予め印刷し、顧客に
商品の買上げ時や新聞折り込みとして配布していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプレ印
刷媒体によってクーポン券を顧客に渡すと以下の問題が
あった。

【０００４】（１） 企画より、クーポン券発行までに
多くの時間が必要となり、タイムリーな販売促進効果が
失せてしまうことがある。 （２） クーポン券発行に際し、広告・宣伝費が多く必
要になってしまう。

【０００５】（３） 全社企画のクーポン券しか発行で
きず、個別店舗企画のクーポン券を発行し難い。 （４） 小規模小売店では、発行費用の負担（チラシ広
告代）が大きく、自店個別のクーポン券の発行が難し
い。

【０００６】（５） 広告配布の地域の顧客しか、クー
ポン券による割引を受けることができず、顧客へのサー
ビスの格差が生じる。 本発明は、これらの問題を解決するため、簡易な設備投
資、広告費用などを使わず、かつタイムリに自店のクー
ポン券を容易に発行可能にすると共にクーポン券の割引
処理を簡易に可能にすることを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】図１は、本発明の原理構
成図を示す。図１において、端末１は、商品の売上を集
計してレシート５に印字したり、クーポン券６を印字し
たりするものであって、クーポン券発行情報テーブル
２、クーポン券発行機能３、および印字機能４などから
構成されるものである。

【０００８】クーポン券発行情報テーブル２は、上位装
置７から送信されてきたクーポン券発行情報を登録する
ものである。クーポン券発行機能３は、売上金額集計時
に、予め登録されたクーポン券発行情報をもとにクーポ
ン券６の発行額を算出するものである。

【０００９】印字機能４は、売上金額をレシート５に印
字および発行額や当該発行額のバーコードをクーポン券
６に印字するものである。

【００１０】

【作用】本発明は、図１に示すように、上位装置７から
送信されてきたクーポン券発行情報をクーポン券発行情
報テーブル２に登録した後、クーポン券発行機能３が売
上金額集計時に、クーポン券発行情報テーブル２を参照
して合致する発行条件に対応するクーポン券６の発行額
を算出し、印字機能４が売上金額のレシート５を印字お
よび発行額のクーポン券６を印字するようにしている。

【００１１】また、クーポン券６に発行額を表示する記
号を少なくとも印字またはバーコードで印字するように
している。また、発行されたクーポン券６を売上金額集
計時に提示されたことに対応して、当該クーポン券６の
バーコード読み取りあるいは手入力した金額を売上金額
から割り引いた後の合計額を算出し、この合計額をレシ
ート５に印字するようにしている。

【００１２】従って、レシート５を印字する際に併せて
クーポン券６を印字して発行することにより、レシート
５を印字する機構を用いて簡易かつタイムリに自店のク
ーポン券を発行することが可能となると共に提示された
クーポン券５のバーコードを読み取って割引処理を行な
うことが可能となる。

【００１３】

【実施例】次に、図２から図６を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。

【００１４】図２は、本発明の１実施例構成図を示す。
図２において、端末１は、上位装置７からＬＡＮによっ
て接続された複数の端末のうちの１つであって、商品の
売上を集計したり、レシート５およびクーポン券６を印
字するものであり、クーポン券発行情報テーブル２、ク
ーポン券発行機能３、および印字機能４などから構成さ
れるものである。この端末１は、例えばＰＯＳ、レジで
ある。

【００１５】クーポン券発行情報テーブル２は、上位装
置７が保持するクーポン券発行情報７１をＬＡＮを介し
て送信されてきたことに対応して、登録するものであ
る。このクーポン券発行情報テーブル２には、後述する
図５に示すように、クーポン券を発行する発行条件、ク
ーポン券金額、およびクーポン券の使用条件などを登録
したものである。

【００１６】クーポン券発行機能３は、商品の売上金額
集計時に、予め登録されたクーポン券発行情報テーブル
２を参照してクーポン券６の発行額を算出するものであ
る。印字機能４は、商品の売上金額をレシート５に印字
したり、算出した発行額や当該発行額のバーコードをク
ーポン券６に印字したりなどするものである。

【００１７】レシート５は、商品の個別の金額、集計金
額、消費税額、合計金額などを印字したものである（図
６参照）。クーポン券６は、商品の割引額および当該割
引額のバーコードを印字したものである（図６参照）。
このクーポン券６は、レシート５と同一の印字機構を用
いて印字し、個別にカットあるいは両者を一体にカット
する。この印字して発行したクーポン券６を顧客に発行
する。顧客は次回来店時に、このクーポン券６を提示し
てその金額だけの割引を受けることができる。

【００１８】上位装置７は、複数の端末１をＬＡＮを介
して接続し、統括管理するものであって、ここでは、ク
ーポン券発行情報を各端末１に送信してクーポン券発行
情報テーブル２に登録するものである。この上位装置７
内のクーポン券発行情報７１は、当該上位装置５に接続
した情報入力装置８から手入力によって入力したり、本
部システム９から回線を介して通知されたものである。

【００１９】情報入力装置８は、各種情報を入力するも
のであって、ここでは、クーポン券発行情報を入力して
上位装置７中のクーポン発行情報７１として登録するも
のである。

【００２０】本部システム９は、複数の上位装置７を回
線を介して統括制御するものであって、ここでは、クー
ポン券発行情報を回線を介して上位装置７に送信し、ク
ーポン券発行情報７１として登録するものである。

【００２１】次に、図３に示す順序に従い、図２の構成
の動作を詳細に説明する。図３において、Ｓ１は、端末
（ＰＯＳ、レジ）１の電源をＯＮにする。Ｓ２は、上位
装置７がクーポン券発行情報を送信する。

【００２２】Ｓ３は、Ｓ２で送信されてきたクーポン券
発行情報を保存する。これは、端末１が上位装置７から
ＬＡＮを介して送信されてきたクーポン券発行情報をク
ーポン券発行情報テーブル２に登録する。

【００２３】Ｓ４は、商品登録する。これは、後述する
図４に示すように、商品のバーコード登録して商品の売
上を読み取る。この際、以前に発行したクーポン券の提
示が顧客からあったときは図４に示すように、当該クー
ポン券の金額をバーコードから読み取るあるいは手入力
して集計金額から減算する。

【００２４】Ｓ５は、小計ボタンが押下されたことを検
出し、以降の処理に進む。Ｓ６は、買い上げ金額集計
し、表示する。例えば後述する図６の例に示すように、
合計“￥５，１５０”（円）と表示する。

【００２５】Ｓ７は、レシート印字する。これは、Ｓ６
で集計して表示した合計などをレシートとして、例えば
図６のレシート５に示すように印字する。Ｓ８は、クー
ポン割引キー押下か判別する。ＹＥＳの場合（即ちＳ４
の商品登録時にクーポン割引を行なわないシステムであ
って、クーポン割引キーが押下された場合）には、Ｓ７
でクーポン割引無しのレシート印字した後に続けて、Ｓ
９からＳ１２によって、クーポン割引した合計額（合計
額からクーポン割引額を減算した後の合計額）を印字す
る。一方、ＮＯの場合には、Ｓ１３に進む。

【００２６】Ｓ９は、クーポン金額を入力する。これ
は、顧客が提示した、以前に発行したクーポン券のバー
コード読み取りあるいは手入力によって割り引き金額を
入力する。

【００２７】Ｓ１０は、クーポン割引額を表示する。Ｓ
１１は、合計額からクーポン割引額を減算した合計額を
表示する。Ｓ１２は、合計額からクーポン割引額を減算
した合計額を印字する。これらにより、Ｓ７のレシート
印字に続けて、クーポン割引後の合計額がレシートに印
字されることとなる。

【００２８】Ｓ１３は、クーポン券発行情報テーブル２
を参照する。これは、合計額、売上商品、および日時な
どをもとにクーポン券発行情報テーブル２を参照し、割
引対象となってクーポン券を発行する条件を満たすか調
べる。

【００２９】Ｓ１４は、クーポン券発行の発行条件を満
たすか判別する。ＹＥＳの場合には、Ｓ１５からＳ１７
でクーポン券を印字する。一方、ＮＯの場合には、クー
ポン券６を印字することなく、Ｓ１８に進む。

【００３０】Ｓ１５は、クーポン金額を算出する。これ
は、Ｓ１４のＹＥＳによってクーポン券の発行条件を満
たすと判明したので、その金額を算出する。例えば図５
のクーポン券発行情報テーブル２を参照し、後述する図
６の合計“￥５，１５０”の場合には、発行条件“買い
上げ金額”に該当し、クーポン券金額の発行情報“買い
上げ金額￥１，０００単位に￥１０発行”であるので、
ここではクーポン金額“￥５０”と算出する。同様に、
他の発行条件に該当する場合にはその発行情報に従って
クーポン金額を算出する。

【００３１】Ｓ１６は、Ｓ１５で算出したクーポン金額
を表示する。ここでは、例えばクーポン金額“￥５０”
と表示する。Ｓ１７は、クーポン券を印字する。これ
は、例えば後述する図６のクーポン券６に示すように、 ・クーポン券 ・クーポン金額“￥５０”および当該“￥５０”のバー
コード ・有効期間などを印字する。

【００３２】Ｓ１８は、預かり／合計ボタンを押下す
る。Ｓ１９は、用紙カットする。これは、右側に記載し
たように、レシート／クーポン券の別々のカット、ある
いはレシート／クーポン券一体のカッドを行なう。

【００３３】以上によって、商品登録して売上集計した
状態で、クーポン割引してレシート印字すると共に、売
上集計額などをもとにクーポン券発行情報テーブル２を
参照してクーポン金額を算出し、クーポン券を印字して
発行する。これらにより、レシート５の印字に併せてク
ーポン券６を印字し、顧客に渡して発行することがで
き、ＰＯＳやレジなどのハード構成をそのまま使用し、
ソフトを追加してクーポン券を容易に発行することが可
能となると共に、クーポン券による割引処理を簡易に行
なうことが可能となる。

【００３４】図４は、本発明の商品登録説明図を示す。
これは、図３のＳ４およびＳ５の商品登録および小計ボ
タン押下の手順中で、クーポン券６によるクーポン割引
を合計額から減算するときの手順である。

【００３５】図４において、Ｓ２１は、商品のバーコー
ド登録または手打ち入力する。これは、顧客がカウンタ
に運んできた商品に付けられているバーコードをバーコ
ードリーダで読み取って登録、あるいはキーボードから
キー入力する。

【００３６】Ｓ２２は、クーポン割引キー押下か判別す
る。ＹＥＳの場合には、Ｓ２３、Ｓ２４のクーポン割引
処理を行う。一方、ＮＯの場合には、Ｓ２５に進む。Ｓ
２３は、Ｓ２２のＹＥＳでクーポン割引キーが押下され
たことに続けて、顧客が提示したクーポン券のバーコー
ドを読み取ったクーポン金額を入力、あるいはオペレー
タが手入力でクーポン金額を入力する。

【００３７】Ｓ２４は、Ｓ２３でクーポン金額の入力に
対応して、当該クーポン券によるクーポン割引額を表示
する。Ｓ２５は、小計ボタンが押下されか判別する。Ｙ
ＥＳの場合には、小計ボタンが押下されたので、図３の
Ｓ６に進み、買い上げ金額集計・表示に進む。一方、Ｎ
Ｏの場合には、Ｓ２１に戻り、繰り返す。

【００３８】以上によって、商品登録時に併せてクーポ
ン券によるクーポン割引額を表示して合計額から当該ク
ーポン割引額を減算して合計額とする。そして、この合
計額などをレシートに印字する。これらにより、商品登
録時に併せてクーポン券の割引額を入力して精算するこ
とが可能となる。

【００３９】図５は、本発明のクーポン券発行情報テー
ブル例を示す。これは、クーポン券を発行するための、 ・発行条件 ・クーポン券金額などの発行情報 ・クーポン券の使用条件 を図示のように登録したものである。このクーポン券発
行情報は、端末１の電源ＯＮ時などに上位装置７、更に
本部システム９から送信されてきたものを登録したもの
である。ここで、 （１） 最上段の ・発行条件：買い上げ金額 ・クーポン券金額などの発行情報：買い上げ金額￥１，
０００単位に￥１０発行 ・クーポン券の使用条件：なし に該当する場合、例えば図６の合計“￥５，１５０”の
場合には、クーポン券金額は“￥５０”となり、図６の
クーポン券６に示すように印字して発行する。

【００４０】（２） 第２段目の ・発行条件：特定商品買い上げ ・クーポン券金額などの発行情報：特定商品Ａ買い上げ
時、￥５０発行 ・クーポン券の使用条件：Ｂ商品について、クーポン割
引き に該当する場合には、特定商品Ａを買い上げた時に、次
回以降にＢ商品を買い上げるときにクーポン割引“￥５
０”のクーポン券６を印字して発行する。

【００４１】（３） 第３段目の ・発行条件：セールス期間 ・クーポン券金額などの発行情報：９３．１０．１〜９
３．１０．３１、無条件に￥２０発行 ・クーポン券の使用条件：９３．１０．１〜９３．１
１．３０まで使用可能 に該当する場合には、商品買い上げた時に、クーポン割
引“￥２０”のクーポン券６であって、使用有効期間が
“９３．１０．１〜９３．１１．３０”の期間を明記し
たクーポン券を印字して発行する。以下同様である。

【００４２】図６は、本発明のストアクーポン券の発行
例を示す。図６において、レシート５は、商品名、単
価、小計、消費税、合計を図示のように集計して印字し
たものである。

【００４３】クーポン券６は、レシート５欄の合計（あ
るいは小計）をもとに、既述した図５のクーポン券発行
情報テーブル２を参照して、該当する発行条件の発行情
報に従い、算出したクーポン割引額や有効使用期間など
を印字したものである。ここでは、クーポン割引額“￥
５０”および当該“￥５０”のバーコードを併せて印字
する。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
売上金額集計時に、クーポン券発行情報をもとにクーポ
ン券の発行額を算出し、レシート印字時に併せてクーポ
ン券を印字して発行すると共に、売上金額集計時に併せ
てクーポン券の割引処理を行なう構成を採用しているた
め、簡易かつタイムリに自店に合わせたクーポン券を発
行することができると共に、発行した当該クーポン券を
提示されたときにバーコードからクーポン割引額を読み
取って合計額から減算してクーポン割引後の合計額を簡
易に算出してレシートに印字することができる。これら
により、ＰＯＳやレジなどの端末１のハード構成をその
ままで、クーポン券発行機能３などを追加するのみで簡
単にクーポン券の発行および発行後のクーポン割引処理
を行なうことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理構成図である。

【図２】本発明の１実施例構成図である。

【図３】本発明の動作説明図である。

【図４】本発明の商品登録説明図である。

【図５】本発明のクーポン券発行情報テーブル例であ
る。

【図６】本発明のストアクーポン券の発行例である。

【符号の説明】

１：端末 ２：クーポン券発行情報テーブル ３：クーポン券発行機能 ４：印字機能 ５：レシート ６：クーポン券 ７：上位装置 ７１：クーポン券発行情報 ８：情報入力装置 ９：本部システム

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上位装置から送信されてきたクーポン券発
   行情報を登録するクーポン券発行情報テーブル（２）
   と、 売上金額集計時に、上記クーポン券発行情報テーブル
   （２）を参照して合致する発行条件に対応するクーポン
   券（６）の発行額を算出するクーポン券発行機能（３）
   と、 上記売上金額のレシート（５）を印字および上記発行額
   のクーポン券（６）を印字する印字機能（４）とを備え
   たことを特徴とするクーポン機能付端末。
2. 【請求項２】上記印字機能（４）がクーポン券（６）に
   発行額を表示する記号を少なくとも印字またはバーコー
   ドで印字するように構成したことを特徴とする請求項１
   記載のクーポン機能付端末。
3. 【請求項３】上記発行されたクーポン券（６）を上記売
   上金額集計時に提示されたことに対応して、当該クーポ
   ン券（６）のバーコード読み取りあるいは手入力した金
   額を売上金額から割り引いた後の合計額を算出し、この
   合計額をレシート（５）に印字するように構成したこと
   を特徴とする請求項１および請求項２記載のクーポン機
   能付端末。