JP2004178054A - Posサーバ、ポイントサービス方法、ポイントサービスプログラム、及び記録媒体。 - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客にとって利用し易く、小売業者にとって負担が軽く販売促進効果の高いポイントサービスを行なえるようにすること。
【解決手段】顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバであって、顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与する機能と、前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえる機能とを有することを特徴とするPOSサーバ。
【選択図】図1
【解決手段】顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバであって、顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与する機能と、前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえる機能とを有することを特徴とするPOSサーバ。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、POSサーバ、ポイントサービス方法、ポイントサービスプログラム、及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポイントサービスを導入している小売業者の多くは、レジ係の人がポイントカード発行業務を兼務している。顧客が買い物をすると、レジ係の人に「ポイントカードをお持ちですか?」と聞かれる。持っていなければ、レジ係の人から登録用紙を渡され、それに住所や氏名を記入して返すと、ポイントカードを貰うことができる。
【0003】
ところで、この場合、顧客が、用紙に記入している間は、他の顧客はレジで清算ができない。その間、レジの清算機構は機能しなくなり、長い待ち行列ができる。そのため、レジが混んでいる小売店では、後ろに並んでいる人に配慮して、ポイントカードの発行を遠慮する顧客もいる。
【0004】
また、一般に、ポイントサービスは、各小売業者毎に導入される。そのために、顧客は、複数のポイントカードを保持することになり、ある小売業者で獲得したポイントを、他の小売業者で使うことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来のポイントサービスの欠点に鑑みてなされたもので、顧客にとって利用し易く、小売業者にとって負担が軽く販売促進効果の高いポイントサービスを行なえるようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記の課題を達成するために、まず請求項1の発明では、顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバであって、
顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与する機能と、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえる機能とを有することを特徴とするPOSサーバとしたものである。
【0007】
また請求項2の発明では、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与するポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえる機能を有することを特徴とする請求項1に記載のPOSサーバとしたものである。
【0008】
また請求項3の発明では、顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバが実行する方法であって、顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与する工程と、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえる工程とを含むことを特徴とするポイントサービス方法としたものである。
【0009】
また請求項4の発明では、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与するポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえる工程を含むことを特徴とする請求項3に記載のポイントサービス方法としたものである。
【0010】
また請求項5の発明では、顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバに、
顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与するステップと、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえるステップとを実行させることを特徴とするポイントサービスプログラムとしたものである。
【0011】
また請求項6の発明では、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与すろポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえるステップを実行させることを特徴とする請求項5に記載のポイントサービスプログラムとしたものである。
【0012】
また請求項7の発明では、請求項5又は6に記載のポイントサービスプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
1.構成
本発明によるポイントサービスを受ける顧客は、ポイントカードを持つ。また本発明によるポイントサービスのためのシステムは、図1に示すように、複数のPOSクライアントと、一つのPOSサーバとを備えるPOSシステムである。
尚、POSとは、「POINT OF SALES」の略である。
【0015】
ポイントカードには、これを所持する顧客を識別する顧客に固有の情報が、機械で読み取り可能な形で、記録されている。図2に、ポイントカードの例を示す。図2に示すポイントカードでは、これを所持する顧客を識別する顧客に固有の番号がバーコードの形で印刷されている。この番号を、バーコード番号とも云う。
【0016】
POSクライアントは、POS端末とも呼ばれ、各小売業者の各店舗に設置される。各POSクライアントは、各POSクライアントを識別する各POSクライアントに固有のクライアント番号を記憶する機能と、通信網を介してPOSサーバと通信する機能とを有する。また、POSクライアントは、POSレジスターの機能も有し、それゆえ例えば、ディスプレイ、キーボード、バーコードリーダ、レシート用プリンタ、キャッシュドロアーなどを備える。また、POSクライアントは、カードリーダを備える。このカードリーダは、ポイントカードから、顧客を識別する顧客に固有の情報を読み取る装置である。ポイントカードにバーコード番号が印刷してある場合は、バーコードリーダが、カードリーダを兼ねても良い。
【0017】
POSサーバは、ホストコンピュータとも呼ばれ、通信網を介して各POSクライアントと通信する機能と、データベースを管理する機能と、日時を計測する時計の機能とを有する。図3に、データベースの構成例を示す。図3の表の中で、*を付した項目は、表内で固有(重複が無い)である。以下、図3の各表について説明する。
【0018】
顧客表は、各顧客毎に、顧客を識別する顧客に固有のバーコード番号、姓名、住所、電話番号などを記録する表である。
【0019】
業者表は、各小売業者毎に、小売業者を識別する小売業者に固有の業者番号、業者名、業者住所などを記録する表である。
【0020】
店舗表は、各店舗毎に、店舗を識別する店舗に固有の店舗番号、店舗を保有する小売業者の業者番号、店舗住所などを記録する表である。
【0021】
クライアント表は、各POSクライアント毎に、POSクライアントを識別するPOSクライアントに固有のクライアント番号、POSクライアントが設置されている店舗の店舗番号、POSクライアントの機種(クライアント機種)などを記録する表である。
【0022】
商品表は、各店舗毎に、各商品の価格、各商品を購入したときに顧客に付与するポイントを定めて記録するための表であって、店舗と商品を識別する店舗と商品に固有の店舗番号と商品番号とを組にした店舗番号・商品番号、商品名、価格、顧客が購入した場合に付与するポイント、メーカーなどが記録される。
【0023】
両替表は、顧客が持つある小売業者(便宜上、売る業者と呼ぶ)のポイントを、他の小売業者(便宜上、買い取り業者と呼ぶ)のポイントに替えるときの比率(便宜上、両替比率と呼ぶ)、制限事項などを定めて記録するための表であって、売る業者番号、買い取り業者番号、両替比率、制限事項などが記録される。
【0024】
販売実績表は、各顧客毎に、商品の購入実績と、ポイントの使用実績とを記録するための表である。商品の購入実績が記録される場合、販売実績表には、顧客を識別する顧客に固有のバーコード番号、清算したPOSクライアントのクライアント番号、顧客に購入された商品の商品番号、顧客に購入された商品のポイント、清算した日時、タイムサービスなどが記録される。またポイントの使用実績が記録される場合、販売実績表には、少なくとも、顧客を識別する顧客に固有のバーコード番号、並びに、どの小売業者のポイントをどれだけ使用したのかが記録される。
【0025】
尚、POSシステムは、一つの業者によって提供される。この業者を、POSシステム提供者と呼ぶ。POSシステム提供者は、POSサーバを運営・管理し、小売業者にPOSクライアントを提供する。またPOSシステム提供者は、顧客に配布するポイントカードを小売業者に提供する。またPOSシステム提供者は、定期的に郵便で顧客に残りポイントを通知する。
【0026】
2.処理
以下に、ポイントサービスを顧客に提供するために、本発明によるPOSシステムでなされる処理を説明する。
【0027】
2.1.顧客登録
本発明によるポイントサービスを受けられる顧客は、ポイントカードを所持し、顧客表に登録されている顧客である。
【0028】
顧客の登録は、POSクライアントにて、レジ係が、バーコードリーダでポイントカードからバーコード番号を読み取り、キーボードで顧客の姓名、住所、電話番号などを入力することで行なっても良い。これらのバーコード番号、姓名、住所、電話番号などは、POSクライアントから通信網を介してPOSサーバに送られ、顧客表に登録される。
【0029】
顧客へのポイントカードの配布は、登録時にレジ係が行なっても良いし、予め登録前に行なっても良い。
【0030】
またPOSシステム提供者が、ポイントカードを直接顧客に郵便などで配布しても良い。この場合、POSシステム提供者は、POSサーバで顧客表に顧客を登録した上で、顧客表に登録した顧客にポイントカードを配布しても良いし、或は、単にポイントカードを顧客に配布するだけでも良い。後者の場合、顧客は、ポイントカードをレジ係に提示して、顧客表に登録して貰う。
【0031】
2.2.ポイントの発生
レジで清算するとき、ポイントを発生させる処理の例を、図4に従って以下に説明する。尚、データベースの構成は、図3に示すものであるとする。
【0032】
POSクライアントにて、レジ係が、顧客のポイントカードからバーコード番号をバーコードリーダで読み取り、また顧客が購入する商品から商品番号を、バーコードで読み取るか、或はキーボードで入力すると、POSクライアントは、このバーコード番号と、自身のクライアント番号と、この商品番号とを、通信網を介してPOSサーバに送信する。
【0033】
POSサーバは、バーコード番号と、クライアント番号と、商品番号とを受信し、これらを受信した日時と共に記憶する。
【0034】
またPOSサーバは、受信したクライアント番号を持つPOSクライアントが設置されている店舗の店舗番号を、クライアント表から読み取る。
【0035】
次にPOSサーバは、クライアント表から読み取った店舗番号と、受信した商品番号とを組にした店舗番号・商品番号で特定される商品名、価格、ポイントを、商品表から読み取る。
【0036】
次にPOSサーバは、受信したバーコード番号と、受信したクライアント番号と、受信した商品番号と、これらを受信した日時と、商品表から読み取ったポイントとを組にして、販売実績表に登録する。
【0037】
またPOSサーバは、商品表から読み取った商品名と価格とを、通信網を介してPOSクライアントに送信する。
【0038】
POSクライアントは、商品名と価格を受信し、これらをディスプレイで表示するとともに、レシートに印刷する。
【0039】
2.3.ポイントの使用
レジで清算するとき、ポイントを使用する処理の例を、図5に従って以下に説明する。尚、データベースの構成は、図3に示すものであるとする。
【0040】
POSクライアントにて、レジ係が、顧客のポイントカードからバーコード番号をバーコードリーダで読み取り、このバーコード番号で識別される顧客の残りポイントの問い合わせをPOSクライアントにすると、POSクライアントは、このバーコード番号と、自身のクライアント番号とを、通信網を介してPOSサーバに送信する。
【0041】
POSサーバは、バーコード番号とクライアント番号とを受信して記憶し、データベースに格納されている情報に基づいて、このバーコード番号で識別される顧客の残りポイントを、小売業者毎に、このクライアント番号を持つPOSクライアントを店舗に設置している小売業者が買い取る両替比率と共に一覧にした「残りポイント表1」を作成して、通信網を介してPOSクライアントに送信する。
【0042】
POSクライアントは、「残りポイント表1」を受信し、ディスプレイに表示して、顧客に確認して貰う。
【0043】
顧客が、小売業者を選んで使うポイント数をレジ係にPOSクライアントへ入力して貰うと、POSクライアントは、選ばれた小売業者の業者番号と、使うポイント数とを、通信網を介してPOSサーバに送信する。
【0044】
POSサーバは、業者番号とポイント数とを受信して、このポイント数を使ったポイントとして、顧客のバーコード番号と共に販売実績表に登録する。この際、どの小売業者のポイントを使用したのかを記録するために、業者番号も、販売実績表に登録しても良い。
【0045】
またPOSサーバは、「残りポイント表1」において、受信した業者番号で特定される残りポイントを、受信したポイント数分差し引いて、「残りポイント表2」を作成し、通信網を介してPOSクライアントに送信する。
【0046】
POSクライアントは、「残りポイント表2」を受信し、ディスプレイに表示して、顧客に確認して貰う。
【0047】
【発明の効果】
本発明の各請求項は、以下のような効果がある。
【0048】
請求項1、3、及び5の発明は、顧客に対して、顧客を識別する情報が記録されているカードが一旦発行されれば、各小売業者の各店舗で、共通してポイントサービスが受けられる。また、請求項1、3、及び5の発明は、個々の店舗の販売戦略に応じて、柔軟に、個々の商品に、異なるポイントを定めることができる。
【0049】
請求項2、4、及び6の発明は、顧客が、異なる小売業者の間で、ポイントを両替して清算できるので、ポイントを利用できる店舗が広がり、ポイントを余す所無く利用でき、ポイントの利用価値が大きくなる。
【0050】
以上、顧客にとって利用し易く、小売業者にとって負担が軽く販売促進効果の高いポイントサービスを行なえるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポイントサービスのためのシステムを説明する図。
【図2】ポイントカードを例示する図。
【図3】データベースの構成例を示す図。
【図4】ポイントを発生させる処理の例を説明する図。
【図5】ポイントを利用する処理の例を説明する図。
【発明の属する技術分野】
本発明は、POSサーバ、ポイントサービス方法、ポイントサービスプログラム、及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポイントサービスを導入している小売業者の多くは、レジ係の人がポイントカード発行業務を兼務している。顧客が買い物をすると、レジ係の人に「ポイントカードをお持ちですか?」と聞かれる。持っていなければ、レジ係の人から登録用紙を渡され、それに住所や氏名を記入して返すと、ポイントカードを貰うことができる。
【0003】
ところで、この場合、顧客が、用紙に記入している間は、他の顧客はレジで清算ができない。その間、レジの清算機構は機能しなくなり、長い待ち行列ができる。そのため、レジが混んでいる小売店では、後ろに並んでいる人に配慮して、ポイントカードの発行を遠慮する顧客もいる。
【0004】
また、一般に、ポイントサービスは、各小売業者毎に導入される。そのために、顧客は、複数のポイントカードを保持することになり、ある小売業者で獲得したポイントを、他の小売業者で使うことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来のポイントサービスの欠点に鑑みてなされたもので、顧客にとって利用し易く、小売業者にとって負担が軽く販売促進効果の高いポイントサービスを行なえるようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記の課題を達成するために、まず請求項1の発明では、顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバであって、
顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与する機能と、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえる機能とを有することを特徴とするPOSサーバとしたものである。
【0007】
また請求項2の発明では、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与するポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえる機能を有することを特徴とする請求項1に記載のPOSサーバとしたものである。
【0008】
また請求項3の発明では、顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバが実行する方法であって、顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与する工程と、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえる工程とを含むことを特徴とするポイントサービス方法としたものである。
【0009】
また請求項4の発明では、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与するポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえる工程を含むことを特徴とする請求項3に記載のポイントサービス方法としたものである。
【0010】
また請求項5の発明では、顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバに、
顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与するステップと、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえるステップとを実行させることを特徴とするポイントサービスプログラムとしたものである。
【0011】
また請求項6の発明では、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与すろポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえるステップを実行させることを特徴とする請求項5に記載のポイントサービスプログラムとしたものである。
【0012】
また請求項7の発明では、請求項5又は6に記載のポイントサービスプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
1.構成
本発明によるポイントサービスを受ける顧客は、ポイントカードを持つ。また本発明によるポイントサービスのためのシステムは、図1に示すように、複数のPOSクライアントと、一つのPOSサーバとを備えるPOSシステムである。
尚、POSとは、「POINT OF SALES」の略である。
【0015】
ポイントカードには、これを所持する顧客を識別する顧客に固有の情報が、機械で読み取り可能な形で、記録されている。図2に、ポイントカードの例を示す。図2に示すポイントカードでは、これを所持する顧客を識別する顧客に固有の番号がバーコードの形で印刷されている。この番号を、バーコード番号とも云う。
【0016】
POSクライアントは、POS端末とも呼ばれ、各小売業者の各店舗に設置される。各POSクライアントは、各POSクライアントを識別する各POSクライアントに固有のクライアント番号を記憶する機能と、通信網を介してPOSサーバと通信する機能とを有する。また、POSクライアントは、POSレジスターの機能も有し、それゆえ例えば、ディスプレイ、キーボード、バーコードリーダ、レシート用プリンタ、キャッシュドロアーなどを備える。また、POSクライアントは、カードリーダを備える。このカードリーダは、ポイントカードから、顧客を識別する顧客に固有の情報を読み取る装置である。ポイントカードにバーコード番号が印刷してある場合は、バーコードリーダが、カードリーダを兼ねても良い。
【0017】
POSサーバは、ホストコンピュータとも呼ばれ、通信網を介して各POSクライアントと通信する機能と、データベースを管理する機能と、日時を計測する時計の機能とを有する。図3に、データベースの構成例を示す。図3の表の中で、*を付した項目は、表内で固有(重複が無い)である。以下、図3の各表について説明する。
【0018】
顧客表は、各顧客毎に、顧客を識別する顧客に固有のバーコード番号、姓名、住所、電話番号などを記録する表である。
【0019】
業者表は、各小売業者毎に、小売業者を識別する小売業者に固有の業者番号、業者名、業者住所などを記録する表である。
【0020】
店舗表は、各店舗毎に、店舗を識別する店舗に固有の店舗番号、店舗を保有する小売業者の業者番号、店舗住所などを記録する表である。
【0021】
クライアント表は、各POSクライアント毎に、POSクライアントを識別するPOSクライアントに固有のクライアント番号、POSクライアントが設置されている店舗の店舗番号、POSクライアントの機種(クライアント機種)などを記録する表である。
【0022】
商品表は、各店舗毎に、各商品の価格、各商品を購入したときに顧客に付与するポイントを定めて記録するための表であって、店舗と商品を識別する店舗と商品に固有の店舗番号と商品番号とを組にした店舗番号・商品番号、商品名、価格、顧客が購入した場合に付与するポイント、メーカーなどが記録される。
【0023】
両替表は、顧客が持つある小売業者(便宜上、売る業者と呼ぶ)のポイントを、他の小売業者(便宜上、買い取り業者と呼ぶ)のポイントに替えるときの比率(便宜上、両替比率と呼ぶ)、制限事項などを定めて記録するための表であって、売る業者番号、買い取り業者番号、両替比率、制限事項などが記録される。
【0024】
販売実績表は、各顧客毎に、商品の購入実績と、ポイントの使用実績とを記録するための表である。商品の購入実績が記録される場合、販売実績表には、顧客を識別する顧客に固有のバーコード番号、清算したPOSクライアントのクライアント番号、顧客に購入された商品の商品番号、顧客に購入された商品のポイント、清算した日時、タイムサービスなどが記録される。またポイントの使用実績が記録される場合、販売実績表には、少なくとも、顧客を識別する顧客に固有のバーコード番号、並びに、どの小売業者のポイントをどれだけ使用したのかが記録される。
【0025】
尚、POSシステムは、一つの業者によって提供される。この業者を、POSシステム提供者と呼ぶ。POSシステム提供者は、POSサーバを運営・管理し、小売業者にPOSクライアントを提供する。またPOSシステム提供者は、顧客に配布するポイントカードを小売業者に提供する。またPOSシステム提供者は、定期的に郵便で顧客に残りポイントを通知する。
【0026】
2.処理
以下に、ポイントサービスを顧客に提供するために、本発明によるPOSシステムでなされる処理を説明する。
【0027】
2.1.顧客登録
本発明によるポイントサービスを受けられる顧客は、ポイントカードを所持し、顧客表に登録されている顧客である。
【0028】
顧客の登録は、POSクライアントにて、レジ係が、バーコードリーダでポイントカードからバーコード番号を読み取り、キーボードで顧客の姓名、住所、電話番号などを入力することで行なっても良い。これらのバーコード番号、姓名、住所、電話番号などは、POSクライアントから通信網を介してPOSサーバに送られ、顧客表に登録される。
【0029】
顧客へのポイントカードの配布は、登録時にレジ係が行なっても良いし、予め登録前に行なっても良い。
【0030】
またPOSシステム提供者が、ポイントカードを直接顧客に郵便などで配布しても良い。この場合、POSシステム提供者は、POSサーバで顧客表に顧客を登録した上で、顧客表に登録した顧客にポイントカードを配布しても良いし、或は、単にポイントカードを顧客に配布するだけでも良い。後者の場合、顧客は、ポイントカードをレジ係に提示して、顧客表に登録して貰う。
【0031】
2.2.ポイントの発生
レジで清算するとき、ポイントを発生させる処理の例を、図4に従って以下に説明する。尚、データベースの構成は、図3に示すものであるとする。
【0032】
POSクライアントにて、レジ係が、顧客のポイントカードからバーコード番号をバーコードリーダで読み取り、また顧客が購入する商品から商品番号を、バーコードで読み取るか、或はキーボードで入力すると、POSクライアントは、このバーコード番号と、自身のクライアント番号と、この商品番号とを、通信網を介してPOSサーバに送信する。
【0033】
POSサーバは、バーコード番号と、クライアント番号と、商品番号とを受信し、これらを受信した日時と共に記憶する。
【0034】
またPOSサーバは、受信したクライアント番号を持つPOSクライアントが設置されている店舗の店舗番号を、クライアント表から読み取る。
【0035】
次にPOSサーバは、クライアント表から読み取った店舗番号と、受信した商品番号とを組にした店舗番号・商品番号で特定される商品名、価格、ポイントを、商品表から読み取る。
【0036】
次にPOSサーバは、受信したバーコード番号と、受信したクライアント番号と、受信した商品番号と、これらを受信した日時と、商品表から読み取ったポイントとを組にして、販売実績表に登録する。
【0037】
またPOSサーバは、商品表から読み取った商品名と価格とを、通信網を介してPOSクライアントに送信する。
【0038】
POSクライアントは、商品名と価格を受信し、これらをディスプレイで表示するとともに、レシートに印刷する。
【0039】
2.3.ポイントの使用
レジで清算するとき、ポイントを使用する処理の例を、図5に従って以下に説明する。尚、データベースの構成は、図3に示すものであるとする。
【0040】
POSクライアントにて、レジ係が、顧客のポイントカードからバーコード番号をバーコードリーダで読み取り、このバーコード番号で識別される顧客の残りポイントの問い合わせをPOSクライアントにすると、POSクライアントは、このバーコード番号と、自身のクライアント番号とを、通信網を介してPOSサーバに送信する。
【0041】
POSサーバは、バーコード番号とクライアント番号とを受信して記憶し、データベースに格納されている情報に基づいて、このバーコード番号で識別される顧客の残りポイントを、小売業者毎に、このクライアント番号を持つPOSクライアントを店舗に設置している小売業者が買い取る両替比率と共に一覧にした「残りポイント表1」を作成して、通信網を介してPOSクライアントに送信する。
【0042】
POSクライアントは、「残りポイント表1」を受信し、ディスプレイに表示して、顧客に確認して貰う。
【0043】
顧客が、小売業者を選んで使うポイント数をレジ係にPOSクライアントへ入力して貰うと、POSクライアントは、選ばれた小売業者の業者番号と、使うポイント数とを、通信網を介してPOSサーバに送信する。
【0044】
POSサーバは、業者番号とポイント数とを受信して、このポイント数を使ったポイントとして、顧客のバーコード番号と共に販売実績表に登録する。この際、どの小売業者のポイントを使用したのかを記録するために、業者番号も、販売実績表に登録しても良い。
【0045】
またPOSサーバは、「残りポイント表1」において、受信した業者番号で特定される残りポイントを、受信したポイント数分差し引いて、「残りポイント表2」を作成し、通信網を介してPOSクライアントに送信する。
【0046】
POSクライアントは、「残りポイント表2」を受信し、ディスプレイに表示して、顧客に確認して貰う。
【0047】
【発明の効果】
本発明の各請求項は、以下のような効果がある。
【0048】
請求項1、3、及び5の発明は、顧客に対して、顧客を識別する情報が記録されているカードが一旦発行されれば、各小売業者の各店舗で、共通してポイントサービスが受けられる。また、請求項1、3、及び5の発明は、個々の店舗の販売戦略に応じて、柔軟に、個々の商品に、異なるポイントを定めることができる。
【0049】
請求項2、4、及び6の発明は、顧客が、異なる小売業者の間で、ポイントを両替して清算できるので、ポイントを利用できる店舗が広がり、ポイントを余す所無く利用でき、ポイントの利用価値が大きくなる。
【0050】
以上、顧客にとって利用し易く、小売業者にとって負担が軽く販売促進効果の高いポイントサービスを行なえるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポイントサービスのためのシステムを説明する図。
【図2】ポイントカードを例示する図。
【図3】データベースの構成例を示す図。
【図4】ポイントを発生させる処理の例を説明する図。
【図5】ポイントを利用する処理の例を説明する図。
Claims (7)
- 顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバであって、
顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与する機能と、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえる機能とを有することを特徴とするPOSサーバ。 - 前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与するポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえる機能を有することを特徴とする請求項1に記載のPOSサーバ。
- 顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバが実行する方法であって、
顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与する工程と、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえる工程とを含むことを特徴とするポイントサービス方法。 - 前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与するポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえる工程を含むことを特徴とする請求項3に記載のポイントサービス方法。
- 顧客を識別する情報が記録されているカードから前記情報を読み取る機能を有し、各小売業者の各店舗に設置されている各POSクライアントとPOSシステムを構成するPOSサーバに、
顧客の購入する商品がPOSクライアントで清算される際に、POSクライアントがカードから顧客を識別する情報を読み取ると、顧客の購入した個々の商品に応じて、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置された店舗で定められているポイントを顧客に付与するステップと、
前記清算を、顧客に付与されたポイントで行なえるステップとを実行させることを特徴とするポイントサービスプログラム。 - 前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者とは異なる小売業者の店舗から商品を購入したときに顧客に付与されたポイントを、前記清算が行なわれるPOSクライアントが設置されている店舗を保有する小売業者が付与するポイントに、所定の比率で両替して、前記清算を行なえるステップを実行させることを特徴とする請求項5に記載のポイントサービスプログラム。
- 請求項5又は6に記載のポイントサービスプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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JP2002340632A JP2004178054A (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | Posサーバ、ポイントサービス方法、ポイントサービスプログラム、及び記録媒体。 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007086861A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Ishida Co Ltd | 精算処理システム及びラベル記録装置 |
JP2010513052A (ja) * | 2006-08-22 | 2010-04-30 | リン グループ エルエルシー | 識別カードおよびその識別カードを使用した識別カード取引システム |
CN105589911A (zh) * | 2014-12-31 | 2016-05-18 | 中国银联股份有限公司 | 客户价值评估方法及系统 |
-
2002
- 2002-11-25 JP JP2002340632A patent/JP2004178054A/ja active Pending
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