JPH0764902B2 - マレイミド系共重合体の製造法 - Google Patents

マレイミド系共重合体の製造法

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JPH0764902B2 JP2304504A JP30450490A JPH0764902B2 JP H0764902 B2 JPH0764902 B2 JP H0764902B2 JP 2304504 A JP2304504 A JP 2304504A JP 30450490 A JP30450490 A JP 30450490A JP H0764902 B2 JPH0764902 B2 JP H0764902B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マレイミド系共重合体の製造法に関し、さら
に詳しくは、成形性、耐熱性及び低吸湿性に優れた光学
用素子材料として好適なマレイミド系共重合体の製造法
に関する。
〔従来の技術〕
プラスチック製光学用素子は、ガラス製のものと比較し
て軽量で、大量生産が可能で、かつ、非球面レンズを量
産できるという利点を有しているため、近年、その需要
が増大しつつある。このような光学用素子材料として
は、主にポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチル
メタクリレートなどが知られている。これらのうち、ポ
リスチレンは低吸湿性に優れ、ポリカーボネートは低吸
湿性、高耐熱性及び高耐衝撃性に優れているが、複屈折
が大きいという欠点がある。他方、ポリメチルメタクリ
レートは複屈折が小さく、光学用素子として非常に優れ
た材料であるが、耐熱性及び吸湿性に問題があるため、
その使用範囲が限られていた。
そこで、ポリメチルメタクリレートの耐熱性及び吸湿性
を改善する試みがなされており、耐熱性を向上したもの
としてメチルメタクリレートとN−アリールマレイミド
から成る共重合体(特開昭61−141715号及び同60−2172
16号公報)、低吸湿性を改善したものとしてメチルメタ
クリレートと脂環式メタクリレートから成る共重合体
(特開昭59−227909号及び同60−115606号公報)、メチ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレートとN
−シクロヘキシルマレイミドから成る共重合体(特開平
1−25810号公報)などが提案されている。
メチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート
とN−シクロヘキシルマレイミドから成る共重合体は、
ポリメチルメタクリレートの特徴である低複屈折性を維
持したまま、耐熱性及び吸湿性が改善されており、特性
的には非常に優れている。しかしながら、メチルメタク
リレート、シクロヘキシルメタクリレート及びN−シク
ロヘキシルマレイミドのみを配合し、重合して得られた
共重合体は、非常に脆く、高分子量化することによる改
善効果もなく、実用に適さない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記従来技術の欠点を解消し、高機械的強
度、高流動性、低複屈折性、高耐熱性及び低吸湿性を有
し、光学用素子材料等の用途に好適なマレイミド系共重
合体の製造法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、エステルのアルコール成分部分に炭素原子数
5〜14個の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エス
テル、メタクリル酸メチル及びN−置換マレイミドを、
一般式(I) (ただし、式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、各々独
立して炭素原子数1以上のアルキル基であり、nはXへ
の結合数で、1〜4の整数であり、Xは炭素原子数1〜
20のn価の脂肪族炭化水素基を示す)で表される化合物
及び一般式(II) (ただし、式中、R7、R8、R9、R10、R11及びR12は、各
々独立して炭素原子数1以上のアルキル基であり、mは
Yへの結合数で、1〜4の整数であり、Yは炭素原子数
1〜4のm価の脂肪族炭化水素基を示す)で表され化合
物の存在下に共重合させることを特徴とするマレイミド
系共重合体の製造法に関する。
本発明に用いるエステルのアルコール成分部分に炭素原
子数5〜14の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エ
ステルとしては、例えば、メタクリル酸シクロペンチ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチル
シクロヘキシル、メタクリル酸トリメチルシクロヘキシ
ル、メタクリル酸ノルボルニル、メタクリル酸ノルボル
ニルメチル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸
ボルニル、メタクリル酸メンチル、メタクリル酸フェン
チル、メタクリル酸アダマンチル、メタクリル酸ジメチ
ルアダマンチル、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.
02,6〕デカ−8−イル(メタクリル酸トリシクロデシ
ル)、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−9
−イル、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−
3−メチル、メタクリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デ
カ−4−メチル、メタクリル酸シクロドデシル、メタク
リル酸シクロテトラデシル等が挙げられる。炭素原子数
6〜12の脂環式炭化水素基を有するものが好ましい。特
に好ましいものとしては、例えば、メタクリル酸ノルボ
ルニル、メタクリル酸ノルボルニルメチル、メタクリル
酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−8−イル、メタクリ
ル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−3−メチル、メタ
クリル酸トリシクロ〔5.2.1.02,6〕デカ−4−メチル等
が挙げられる。
また、N−置換マレイミドとしては、例えば、N−メチ
ルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマ
レイミド、N−ブチルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−メチルフェ
ニルマレイミド、N−クロロフェニルマレイミド、N−
メトキシフェニルマレイミド、N−カルボキシフェニル
マレイミド等が挙げられる。N−メチルマレイミド、N
−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ブ
チルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドが、低
複屈折、透明性、耐熱性等の点で好ましい。
本発明において、エステルのアルコール成分部分に炭素
原子数5〜14の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸
エステル5〜90重量%、メタクリル酸メチル5〜90重量
%及びN−置換マレイミド5〜40重量%として共重合す
ることが好ましい。
このように、エステルのアルコール成分部分に炭素原子
数5〜14の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エス
テルの配合量は、5〜90重量%であることが好ましく、
10〜40重量%であることがより好ましい。脂環式メタク
リル酸エステルの量が5重量%未満であると、低吸湿性
が低下する傾向があり、90重量%を越えると、機械的強
度が低下する傾向がある。また、メタクリル酸メチルの
配合量は、5〜90重量%であることが好ましく、50〜80
重量%であることがより好ましい。メタクリル酸メチル
の量が5重量%未満であると、機械的強度が低下する傾
向があり、90重量%を越えると、耐熱性、低吸湿性が低
下する傾向がある。
さらに、N−置換マレイミドの配合量は、5〜40重量%
であることが好ましく、10〜30重量%であることがより
好ましい。N−置換マレイミドの量が5重量%未満であ
ると、耐熱性が低下する傾向があり、40重量%を越える
と、反応性が低下し、残存モノマーが多くなる傾向があ
る。
本発明においては、上記のように脂環式メタクリル酸エ
ステル、メタクリル酸メチル及びN−置換マレイミドを
共重合させるが、さらに前記の一般式(I)で表される
基を有する化合物及び一般式(II)で表される基を有す
る化合物を反応系内に添加する。
一般式(I)で表わされる化合物としては、例えば、1,
3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)−s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−ト
リオン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、テトラキ
ス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ヒドロシンナメート)〕メタン、1,6−ヘキサンジオー
ル−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−プロピオネート〕、N,N′−ヘキサメチ
レンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒ
ドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ペンタエリス
リチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート〕等が挙げら
れる。
一般式(I)におけるR1、R2、R3及びR4のそれぞれのア
ルキル基の炭素数の上部は、通常、4である。
一般式(II)で表される化合物としては、4,4′−メチ
レン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ
トリデシル)ホスファイト、4,4′−イソプロピリデン
−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジトリ
デシル)ホスファイト、4,4′−ブチリデン−ビス(3
−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジトリデシル)ホ
スファイト、4,4′−ブチリデン−ビス(3−メチル−
6−t−ブチルフェニル−ジオクチル)ホスファイト、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジトリデシルホスフ
ァイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−ト
リス(2−メチル−4−ジオクチルホスファイト−5−
t−ブチルフェニル)ブタン、テトラキス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレンホスホナ
イト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト等が挙げられる。
一般式(II)におけるR7〜R12のアルキル基の炭素原子
数の上限は、通常、4である。
一般式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表さ
れる化合物は、それぞれを単独で使用すると効果が小さ
いので、これらを併用する。一般式(I)で表される化
合物及び一般式(II)で表される化合物は、総量で、前
記マレイミド系共重合体に対して0.01〜2重量%使用す
るのが好ましい。この総量が0.01重量%未満であると、
所望の機械的強度が得にくくなる傾向があり、2重量%
を越えると、金型腐食等の悪影響が出る傾向がある。両
化合物の比率は、前者/後者を1/3〜3/1(重量比)とす
ることが好ましい。
本発明においては、一般式(I)で表される化合物及び
一般式(II)で表される化合物は、重合前の単量体中に
溶解して用いることが好ましい。単量体中に溶解した状
態で重合を行うことによって本発明の効果(特に機械的
強度及び流動性の向上)が良好に発現する。
一般式(I)で表される化合物及び一般式(II)で表さ
れる化合物を重合系内に少量存在させることで、機械的
強度、流動性等を大幅に向上できる理由は、これらの存
在によって重合速度が変わることから、共重合性が非存
在のものに比べて変化し、ブロック共重合的な重合より
交互共重合的な重合が優勢となり、得られる共重合体の
均一性が増すためと推定される。
本発明によりマレイミド系共重合体を製造するための重
合方法としては、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液
重合等の公知の方法を適用できるが、生産性及び装置の
点から懸濁重合法が好ましい。
重合を行う際には、重合開始剤を用いることができる。
重合開始剤としては、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸
化ラウロイル、ジ−t−ブチルペルオキシヘキサヒドロ
テレフタレート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘ
キサノエート、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシ−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン等の有機過酸化物、アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビス−4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル、アゾビスシクロヘキサノン
−1−カルボニトリル、アゾジベンゾイル等のアゾ化合
物、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性触
媒及び過酸化物あるいは過硫酸塩と還元剤の組合せによ
るレドックス触媒等、通常のラジカル重合に使用できる
ものはいずれも使用することができる。重合触媒は、単
量体の総量に対して0.01〜10重量%の範囲で使用される
ことが好ましい。さらに、分子量調節剤として、メルカ
プタン系化合物、チオグリコール、四臭化炭素、α−メ
チルスチレンダイマー等を必要に応じて添加することが
できる。
重合温度は、0〜200℃の間で適宜選択することがで
き、50〜120℃が好ましい。
懸濁重合は、水性媒体中で行われ、懸濁剤及び必要に応
じて懸濁助剤を添加して行う。懸濁剤としては、ポリビ
ニルアルコール、メチルセルロース、ポリアクリルアミ
ド等の水溶性高分子、リン酸カルシウム、ピロリン酸マ
グネシウム等の難溶性無機物質等があり、水溶性高分子
は、単量体の総量に対して0.03〜1重量%使用するのが
好ましく、難溶性無機物質は、単量体の総量に対して0.
05〜0.5重量%使用するのが好ましい。
懸濁助剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム等の陰イオン界面活性剤があり、懸濁剤として難溶
性無機物質を使用する場合には、懸濁助剤を併用するの
が好ましい。懸濁助剤は、単量体の総量に対して0.001
〜0.002重量%使用するのが好ましい。
本発明により得られたマレイミド系共重合体にさらに、
脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、トリグリセリド類
等の離型剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤などを添加して
成形材料とし、射出成形等の方法で光学用素子などに成
形することができる。
マレイミド系共重合体は、成形性等を考慮すると、重量
平均分子量が100,000〜300,000であることが好ましい。
また、流動性がMI=1.0(g/10分)以上であることが好
ましい。また、曲げ破壊強度は400kg/cm2以上であるこ
とが好ましい。曲げ破壊強度がこれより低いと、射出成
形時にクラック等が入り、製品として使用できなくなる
場合が多い。
〔実施例〕
次に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれによって制限されるものではない。
なお、以下の実施例で懸濁剤として用いる水溶性重合体
(A)(ポリメタクリル酸塩)は、下記の方法で合成し
た。
水溶性重合体(A)の合成 メタクリル酸メチル5g、メタクリル酸2−ヒドロキシエ
チル12g、メタクリル酸カリウム23g及び脱イオン水360g
を内容積500mlのセパラブルフラスコに入れ、30分間N2
ガスを吹き込んで系内の空気を除去した後、水浴で加勢
して撹拌しながら系内温度を65℃に昇温し、過硫酸カリ
ウム0.06gを添加した。同温度で5時間重合を行い、続
けて90℃に昇温して2時間撹拌を続けてゼリー状の水溶
性重合体(A)を得た。
実施例1 メタクリル酸トリシクロデシル600g、メタクリル酸メチ
ル1200g、N−シクロヘキシルマレイミド200g、過酸化
ラウロイル8g、n−オクチルメルカプタン(NOMと略記
する)6g、オクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート
(化合物Iと略記する)2g及び4,4′−ブチリデン−ビ
ス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジトリデシ
ル)ホスファイト(化合物IIと略記する)2gを溶解して
単量体混合液とした。
撹拌機及びコンデンサを備えた5のセパラブルフラス
コに懸濁剤として前記のゼリー状の水溶性重合体(A)
を0.1g、脱イオン水を2500gを加え、次いで、リン酸水
素二ナトリウム−リン酸二水素ナトリウム組合せ緩衝液
を加えて撹拌し、pHを7.2に調整して懸濁媒体とした。
ここに撹拌しながら上記単量体混合液を加え、撹拌回転
数240rpm、窒素雰囲気下で65℃で4時間、次いで98℃で
2時間重合させ、マレイミド系共重合体を得た(重合率
は、重量法で99%であった)。
実施例2〜4 分子量調節剤であるNOMの量を第1表に示すように変え
た以外は、実施例1と同様にして重合を行い、マレイミ
ド系共重合体を得た。
比較例1〜4 添加剤である化合物I及び化合物IIを省いた以外は、実
施例1〜4と同様にして重合を行い、マレイミド系共重
合体を得た。
実施例1〜4及び比較例1〜4で得られたマレイミド系
共重合体粒子を水洗、脱水、乾燥し、東芝機械(株)製
射出成形機IS−50EPを用い、シリンダー温度260℃、射
出速度50cm2/秒、金型温度90℃で成形し、特性評価用の
試料を作製し、特性評価を下記の方法で行った。
(a)熱変形温度(HDT) ASTM−D648に準じて行った。
(b)吸水率 20×15×5(mm)の試験片の重量を測定した後、70℃の
水中に放置し、飽和吸水させた後、再び、重量を測定
し、下記の式により吸水率を算出した。
(c)曲げ破壊強度 ASTM−D790に準じて行った。
(d)メルトインデックス(MI) 実施例5及び6 第2表に示す配合の単量体混合液を作製し、実施例1と
同様にして重合を行った。
比較例5及び6 第2表に示す配合の単量体混合液を作製し、実施例1と
同様にして重合を行った。
実施例5及び6並びに比較例5及び6で得られた共重合
体粒子を用いて前記と同様にして熱変形温度、吸水率、
曲げ破壊強度及びメルトインデックス(MI)を測定し、
結果を第2表に示した。さらに、ポリメタクリル酸メチ
ルの特性を参考に示した。
なお、表中、NMAはメタクリル酸ノルボルニル、MMAはメ
タクリル酸メチル、CMIはN−シクロヘキシルマレイミ
ド、PMMAはポリメタクリル酸メチルを意味する。
〔発明の効果〕 本発明によれば、機械的強度、流動性、耐熱性及び吸湿
性が改善されたマレイミド系共重合体を効率よく製造す
ることができる。また、本発明の方法によって得られる
マレイミド系共重合体は、ポリメチルメタクリレートの
低複屈折性を維持すると共に優れた成形性を有するの
で、光学用素子の成形材料として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金賀 文明 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内 (56)参考文献 特開 昭62−158706(JP,A) 特開 昭62−209156(JP,A) 特開 平2−175711(JP,A) 特開 平3−170515(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エステルのアルコール成分部分に炭素原子
    数5〜14個の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エ
    ステル、メタクリル酸メチル及びN−置換マレイミド
    を、一般式(I) (ただし、式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞ
    れ独立して炭素原子数1以上のアルキル基であり、nは
    Xへの結合数で、1〜4の整数であり、Xは炭素原子数
    1〜20のn価の脂肪族炭化水素基を示す)で表される化
    合物及び一般式(II) (ただし、式中、R7、R8、R9、R10、R11及びR12は、各
    々独立して炭素原子数1以上のアルキル基であり、mは
    Yへの結合数で、1〜4の整数であり、Yは炭素原子数
    1〜4のm価の脂肪族炭化水素基を示す)で表される化
    合物の存在下に共重合させることを特徴とするマレイミ
    ド系共重合体の製造法。
  2. 【請求項2】エステルのアルコール成分部分に炭素原子
    数5〜14の脂環式炭化水素基を有するメタクリル酸エス
    テル5〜90重量%、メタクリル酸メチル5〜90重量%及
    びN−置換マレイミド5〜40重量%として共重合する請
    求項1記載のマレイミド系共重合体の製造法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の一般式(I)で表される化
    合物及び一般式(II)で表される化合物の添加量が総量
    でマレイミド系共重合体に対し0.01〜2重量%である請
    求項1記載のマレイミド系共重合体の製造法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の一般式(I)で表される化
    合物及び一般式(II)で表される化合物を、使用する単
    量体中に溶解させた状態で共重合を行う請求項1、請求
    項2又は請求項3記載のマレイミド系共重合体の製造
    法。
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