JPH0764423B2 - 物品搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コンベア上に載置された例えばびんのような
物品を、該コンベアに沿ってスクリュー或いはスクロー
ルにより星型ホィールへ向けて等間隔毎に搬入し、これ
ら搬入された物品をスクリュー或いはスクロールから星
型ホィールへ受け渡して、夫々位置決め保持しながら例
えばラベル貼着などの作業位置へ搬送させ、この作業位
置通過後の物品を星型ホィールからスクリュー或いはス
クロールへ受け渡して搬出する物品搬送装置に関する。

従来の技術 従来、この種の物品搬送装置として例えば特公昭51−46
947号公報に開示される如く、物品を搬入するコンベヤ
及びスクリューコンベヤのほぼ延長線上に星型ホィール
の回転中心軸を配置して、搬入された物品を後、物品抑
えロールで物品を位置決め保持しながら星型ホィールの
回転により上記搬入用のコンベヤ上から搬入方向と直角
な方向へ移動して、受け渡された物品が該星型ホィール
の約半周分だけ円弧搬送され、その後、この円弧搬送さ
れた物品を搬出用のコンベヤ上に乗り移しながらスクリ
ューコンベヤに突き当てて受け渡し、それ以降は搬出用
のコンベヤとスクリューコンベヤにより物品が搬出され
るものがある。

発明が解決しようとする課題 しかし乍ら、このような従来の物品搬送装置では、搬入
した物品が星型ホィールのポケットに突き当たった後に
搬入方向と直角な方向へ方向転換して約半周分だけ円弧
搬送されるため、物品の搬送スピードを上げると物品が
ポケットに激しく突き当たって損傷する可能性があるば
かりでなく、星型ホィールによる円弧搬送時に遠心力が
作用して物品抑えロールなどの保持手段が必要になり、
しかも搬入用と搬出用のコンベヤ及びスクリューコンベ
ヤが別個に必要になるからその分だけ構造が複雑化して
コスト高になるという問題がある。

本発明は斯かる従来事情に鑑み、物品を搬入方向から大
きく方向転換することなく星型ホィールに受け渡して円
弧搬送することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明が講ずる技術的手段
は、コンベアに沿って連続するようにスクリュー或いは
スクロールを配置し、この連続するスクリュー或いはス
クロールによる物品搬送軌道の途中に、星型ホィールを
その回転中心軸がスクリュー或いはスクロールより作業
位置から離れるように配置すると共に、該星型ホィール
による物品円弧搬送軌道を上記コンベア上から離脱しな
い範囲内で、スクリュー或いはスクロールによる物品搬
送軌道から作業位置と接近する方向へ僅かに隔離したこ
とを特徴とするものである。

そして、作業位置に星型ホィールと対向してラベル貼着
手段を配設することが好ましい。

作用 本発明は上記技術的手段によれば、星型ホィールの物品
円弧搬送軌道をコンベア上から離脱しない範囲内で、ス
クリュー或いはスクロールの物品搬送軌道から作業位置
と接近する方向へ僅かに隔離することにより、星型ホィ
ールのスクリュー或いはスクロールに対する位置関係を
利用したまま僅かに円弧方向へ位置ズレしながら搬送さ
れるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

図面に関し、第１図には真空ドラム10が示されており、
真空ドラムはダイス切断ドラム12と係合して隙間14を構
成する。この隙間を通って、ラベルをプリントされた材
料のウエブ16が通過する。ウエブ16が隙間14を通過する
際に夫々のラベル18がウエブ16から切断され、ドラム10
に保持される。ドラム10が回転して塗布位置に達する
と、矢印24で示すようにドラムに対して直線的かつ切線
的に供給される物品22に対して、ラベル18が個別に適用
される。

ウエブ16は裏打ちなし自己接着型ラベルのウエブであっ
て、われわれは既にこのようなウエブの構成及び製造に
かかわる技術を発明している。これは一片面に接着剤を
他片面に剥離コートを被覆したものである。われわれは
また、ラベル18をドラム10に保持し、位置20で剥離する
こと、また夫々のラベル18をウエブ16から切断する構成
についても発明しており、これらの発明は、以下の特許
出願の対象である： ヨーロッパ特許出願第82306505.7号 ヨーロッパ特許出願第85110025.5号 英国特許出願第8526582号 英国特許出願第8602510号 本発明はしかしながら物品22、この実施例の場合にはプ
ラスチックびん、の搬送に関するものであり、その第一
実施態様は第１図及び第２図に示されている。

第１図及び第２図から理解されるように、物品22は比較
的平らで、薄く高いびんであって、例えばヘアシャンプ
ー、発砲ローションなどを含むものであってもよい。こ
れらびんは第２図に示すように、コンベアベルトの上部
25に配置され、コンベアベルトは上部25の端部でガイド
及び駆動ロール、例えば第２図のロール26、を回ってお
り、それにより上部25を有するベルトは矢印24で示す方
向に移動する。

びん22は、スクリューコンベヤ28の隣接各素子の間に係
合することによって間隔をおいてコンベア上に保持され
ており、コンベア28は図示の如く、その回転軸30はベル
ト28の上部25の中心面と僅かに偏位している。ベルト28
は、スクリュー28の回転により運ばれる物品22の速度よ
りも早い速度で通常移動し、物品22がラベルの適用位置
20に近ずくと、ガイド31によりスクリューコンベアから
保持される。

星型ホイール32がスクロール或いはスクリューもしくは
スクロールコンベヤ28と係合して作動するように構成さ
れており、ホイール32は上側及び下側の、星型ホイール
板34、36を有する。ホイールは軸38を中心として回転
し、ホイール板は、例えばホイール32の外周縁内側に位
置するボルト40により相互に連結される。それにより第
２図に示されるように、スクリューコンベア28はホイー
ル板34と36の間を通過することができ、その回転軸30は
ホイール軸38の回転軸線からみて、スクロール28の外縁
がホイール32の外周縁に切線方向の位置よりも僅かに内
方に配置されている。ホイール板34、36は貼着処理を受
ける物品22の形状に対応する形のポケット42を有する。
それにより物品22がホイール板34、36のポケット42に保
持されると、確実に支承され水平軸を中心として揺動す
ることはない。

スクロール28に対する星型ホイール32の間隔的な位置
は、第２図に示されるように、ポケット42に保持される
物品22が矢印24の方向に進行すると、スクロール28から
外方に保持状態から脱するが、コンベア上部25の面から
はずれず、ラベル適用位置20でドラム10にむかい、それ
によりラベル18が第１図に示す物品22に適用される。び
ん22がスクロール28から僅かにはずれることによって、
ラベルが適用されている間ポケット42によりびんの確実
な保持と位置決めが可能になる。このことは、ラベルを
びん上に性格に整合させるため、かつラベル貼着時にび
んが揺動或いは傾斜して正しくない位置にずれることの
ないようにするためには、重要なことである。ラベルが
適用されるとすぐ、第１図にみられるように物品22はス
クロール28との係合状態に戻り、ホイール32の回転によ
り、また物品をスクロール28による物品22の制御状態に
戻り、また物品をスクロール28に保持させるようにする
ための別のガイド44が設けられている。

本発明のこの実施態様によれば物品は矢印24で示すよう
に、適用位置20で物品が僅かにずれるほか基本的には矢
印24で示す直線方向に移動する。

このことは、物品を、星型ホイールの大きな周縁域に周
回させ、貼着のため別の星型ホイールに移動させ、次い
で第三の星型ホイールを設けてコンベア上部25に供給さ
れる物品と整合させる位置に戻すようにする必要をなく
する。実際、物品は、本発明のこの実施態様によればコ
ンベヤ上部25から離脱することがなく、そのことによっ
て、より高速の貼着と、必要スペースが減少及びより安
価な装置が可能になる。

第２図に示すスクロールは均等なピッチを有するように
示されているが、実際上、星型ホイール32と重なる部分
のみ均等なピッチ距離を有するようにしてもよい。スク
ロールの導入部分は漸次増加するピッチとして物品相互
の間隔が増大するようにしてもよく、またスクロールの
出口部分もピッチを大きくするようにし、それにより物
品が貼着位置から急速にはなれるようにしてもよく、い
ずれにせよピッチは必要に応じ変えることができる。

第３図に示す構造は本発明の特に好ましい実施態様であ
って、物品の相対する両面にラベル貼着することを考え
たものである。即ち第１図に示すびん22である物品が、
直線路からはずれることなく両面にラベリングされるよ
うにしたものである。

第３図に示す構成は実際上第１図の構成を複合したもの
であるが、スクロール星型ホイール及びラベリング機構
からなるユニットが、他のユニットの反対側に配置され
ている。かくして第３図においては、第１図に関連して
説明されたユニットと共に第二ユニットが示され、第二
ユニットの参照番号にはそれぞれＡがつけられている。

第１図の装置の作動態様の説明から第３図の装置の作動
態様は容易に理解されよう。即ち第二ユニットはスクロ
ール28、真空ドラム10A、切断ドラム12A、星型ホイール
32Aを有し、第１図と関連して説明した構造と逆方向に
作動する。第３図について唯一注意すべき点は、スクロ
ール28Aが区域50でスクロール28と重なりあっており、
スクロール28Aはスクロール28から反対方向に転回して
いることである。前記区域50で、物品もしくはびん22は
両方のスクロールに保持され、それにより物品が一方の
スクロール28から他方28Aに移されると、時間をおかず
自由移動可能な状態となり、いつでもスクロールピッチ
に整合しているままである。物品22がスクロール28から
離脱してスクロール28Aと係合すると、先ずガイド31Aに
より所定位置に保持され、次いで星型ホイール32Aによ
り移動して真空ドラム10Aと係合し、それによりラベル1
8Aが物品22の反対側に正確に整合した状態で貼着され
る。

スクロール28Aは隙間20Aを越えて延長しているように示
されているが、この構成は必ずしもそうしなければなら
ないわけではない。なぜなら隙間28Aでラベリングした
後は、物品は搬送コンベヤ25により自由に搬送されるよ
うになるからである。

第３図の実施態様の著しい利点は、スクロール28と28A
により物品22がいつでも係合状態におかれ、整合から離
脱することがなく、物品上にラベルが正確に配置される
ことであり、これらのことは、移動コンベヤから物品を
反転させたり移動させたりすることなく可能になるので
ある。

発明の効果 以上のように星型ホィールの物品円弧搬送軌道をコンベ
ア上から離脱しない範囲内で、スクリュー或いはスクロ
ールの物品搬送軌道から作業位置と接近する方向へ僅か
に隔離することにより、星型ホィールのスクリュー或い
はスクロールに対する位置関係を利用したまま僅かに円
弧方向へ位置ズレしながら搬送されるので、物品を搬入
方向から大きく方向転換することなく星型ホィールに受
け渡して円弧搬送できる。

従って、搬入した物品が星型ホィールのポケットに突き
当たった後に搬入方向と直角な方向へ方向転換して約半
周分だけ円弧搬送される従来のものに比べ、物品の搬送
スピードを上げても物品がポケットに激しく突き当たら
ず損傷する可能性がないと共に、星型ホィールの回転と
コンベヤにより搬送するから星型ホィールのポケットに
物品を保持する働きがあって、物品抑えロールなどの保
持手段が不要であり、しかも搬入用と搬出用のコンベヤ
及びスクリューコンベヤが別個に設ける必要がないか
ら、その分だけ構造が簡素化してコストを低減できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の第一実施態様による装置の平面図； 第２図は第１図に示す構成の側面図；また 第３図は第１図に類似するが本発明の第二実施態様によ
る装置の平面図である。 10……ラベル貼着手段（真空ドラム）、20……作業位置
（適用位置） 22……物品、25……コンベア（コンベア上部） 28……スクリュー或いはスクロール、32……星型ホィー
ル 38……回転中心軸（軸）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンベア上に載置された物品を、該コンベ
   アに沿って配設したスクリュー或いはスクロールにより
   星型ホィールへ向けて等間隔毎に搬入し、これら搬入さ
   れた物品をスクリュー或いはスクロールから星型ホィー
   ルへ受け渡して、夫々位置決め保持しながら作業位置へ
   搬送させ、この作業位置通過後の物品を星型ホィールか
   らスクリュー或いはスクロールへ受け渡して搬出する物
   品搬送装置において、前記コンベアに沿って連続するよ
   うにスクリュー或いはスクロールを配置し、この連続す
   るスクリュー或いはスクロールによる物品搬送軌道の途
   中に、星型ホィールをその回転中心軸がスクリュー或い
   はスクロールより作業位置から離れるように配置すると
   共に、該星型ホィールによる物品円弧搬送軌道を上記コ
   ンベア上から離脱しない範囲内で、スクリュー或いはス
   クロールによる物品搬送軌道から作業位置と接近する方
   向へ僅かに隔離したことを特徴とする物品搬送装置。
2. 【請求項２】作業位置に星型ホィールと対向してラベル
   貼着手段を配設した特許請求の範囲第１項記載の物品搬
   送装置。