JPH0763890B2 - 鋸の製造方法 - Google Patents
鋸の製造方法Info
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- JPH0763890B2 JPH0763890B2 JP1197434A JP19743489A JPH0763890B2 JP H0763890 B2 JPH0763890 B2 JP H0763890B2 JP 1197434 A JP1197434 A JP 1197434A JP 19743489 A JP19743489 A JP 19743489A JP H0763890 B2 JPH0763890 B2 JP H0763890B2
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- saw
- valley
- tip
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D61/00—Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
- B23D61/12—Straight saw blades; Strap saw blades
- B23D61/14—Straight saw blades; Strap saw blades with inserted saw teeth, i.e. the teeth being individually inserted
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Knives (AREA)
- Harvester Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、被切物特に硬くて通常の鋸では切断に難渋
するようなものを切断する鋸の製造方法にかかる発明で
ある。
するようなものを切断する鋸の製造方法にかかる発明で
ある。
従来から用いられている硬質の用材例えばベニヤ板や硬
質プラスチック材を切断する鋸としては製材機や手持形
の丸鋸機のチップソーや手挽鋸があり、チップソーは鋸
歯の裏刃側に超硬質合金等のチップをロー付けしたもの
であり、手挽鋸では熱処理のなされたものの鋸歯を、高
周波の表皮効果を利用した誘導加熱機で追加の焼入れを
なし硬さをさらに増加させたものがある。
質プラスチック材を切断する鋸としては製材機や手持形
の丸鋸機のチップソーや手挽鋸があり、チップソーは鋸
歯の裏刃側に超硬質合金等のチップをロー付けしたもの
であり、手挽鋸では熱処理のなされたものの鋸歯を、高
周波の表皮効果を利用した誘導加熱機で追加の焼入れを
なし硬さをさらに増加させたものがある。
ところで、上記のチップソーは第8図に示すように各鋸
歯の裏刃側に超硬質合金のチップをロー付をするもので
あり、高周波の誘導加熱に依り焼入れをするものは、加
熱を促す高周波電流が表皮効果による焼入れ部分の表面
に分布するものであっても、被加熱物が薄いものである
から電流の分布は外部と内部であまり変化はなく、焼が
入れられたものは全体が粘りのないガラス状となり、さ
らに鋸歯の先端部分は他の部分より早く加熱されて過熱
状態になるから脱炭現象が大で刃物としての性質を失す
ることもある。
歯の裏刃側に超硬質合金のチップをロー付をするもので
あり、高周波の誘導加熱に依り焼入れをするものは、加
熱を促す高周波電流が表皮効果による焼入れ部分の表面
に分布するものであっても、被加熱物が薄いものである
から電流の分布は外部と内部であまり変化はなく、焼が
入れられたものは全体が粘りのないガラス状となり、さ
らに鋸歯の先端部分は他の部分より早く加熱されて過熱
状態になるから脱炭現象が大で刃物としての性質を失す
ることもある。
またこのほかに、刃部となるべき耐摩耗性の高速度鋼の
帯の鋸身となるべき靱性の高い低合金鋼の帯とを互いに
平行させてその側面を突合せて刃部に鋸歯を形成する方
法(特公昭48−9070)(特開昭62−290501)もあるが、
これらの方法では、刃部と鋸身との接触面全面を熱によ
って接合するものであるから刃部も鋸身も過熱され易く
過熱によって刃部も鋸身も変質し最良の鋸を形成し難い
ものであったり、鋸歯を形成する段階でも、刃部が硬く
鋸身が刃部に比べて相当軟らかいものであることから、
鋸歯形成のためのダイヤモンドホイールカッターが刃部
形成のための切削には適しているが目底部分の形成にな
ると目底となる鋸身は材質が軟らかいため切削において
ダイヤモンドホイールカッターは切削機能を著しく低下
しさらにこのような状態が続くとカッター自体のダイヤ
モンドの砥粒が剥離し、ダイヤモンドホイールカッター
を駄目にすることもある。
帯の鋸身となるべき靱性の高い低合金鋼の帯とを互いに
平行させてその側面を突合せて刃部に鋸歯を形成する方
法(特公昭48−9070)(特開昭62−290501)もあるが、
これらの方法では、刃部と鋸身との接触面全面を熱によ
って接合するものであるから刃部も鋸身も過熱され易く
過熱によって刃部も鋸身も変質し最良の鋸を形成し難い
ものであったり、鋸歯を形成する段階でも、刃部が硬く
鋸身が刃部に比べて相当軟らかいものであることから、
鋸歯形成のためのダイヤモンドホイールカッターが刃部
形成のための切削には適しているが目底部分の形成にな
ると目底となる鋸身は材質が軟らかいため切削において
ダイヤモンドホイールカッターは切削機能を著しく低下
しさらにこのような状態が続くとカッター自体のダイヤ
モンドの砥粒が剥離し、ダイヤモンドホイールカッター
を駄目にすることもある。
従来のチップソーは、各鋸歯(A)の裏刃側に超硬質合
金のチップ(B)を当接しロー付け作業によって接合が
なされているものであるから、ロー付けには時間を要す
るとともに、各鋸歯(A)に対しチップ(B)が均等に
接合させることは困難で高度な技術を有する職人がなし
ても均等な接合を達し得ないもので、やゝもすると接合
むらが生じ使用中に接合不良のチップは鋸歯より簡単に
剥離をする。このようにチップが欠けるとその後の鋸歯
に大きな負担がかかってこれを欠損させる連鎖反応がチ
ップソーに生じこれを不良にさせることになる。またこ
のチップソーは鋸歯が小形であるとチップとの接触面積
が少なくなってチップの保持力が不足しチップを欠落さ
せることになるから、鋸歯は形を大となしチップの保持
につとめている。従って目数が多く形の小さいものには
適さないものである。
金のチップ(B)を当接しロー付け作業によって接合が
なされているものであるから、ロー付けには時間を要す
るとともに、各鋸歯(A)に対しチップ(B)が均等に
接合させることは困難で高度な技術を有する職人がなし
ても均等な接合を達し得ないもので、やゝもすると接合
むらが生じ使用中に接合不良のチップは鋸歯より簡単に
剥離をする。このようにチップが欠けるとその後の鋸歯
に大きな負担がかかってこれを欠損させる連鎖反応がチ
ップソーに生じこれを不良にさせることになる。またこ
のチップソーは鋸歯が小形であるとチップとの接触面積
が少なくなってチップの保持力が不足しチップを欠落さ
せることになるから、鋸歯は形を大となしチップの保持
につとめている。従って目数が多く形の小さいものには
適さないものである。
また鋸歯の先端部分の硬さをさらに硬くするものにおい
ては、硬化部分の材質がガラス状に近くなって欠損を容
易にし、しかも各鋸歯の先端部分の硬さが均等を欠き歯
こばれの連鎖反応を生ぜしめるものであり、この硬さに
ついても限度があり超硬質合金と比較すれば軟かく耐久
力は長いものとは言えず長切れは期待し得ない。今この
ような硬化のなされた鋸歯で被切物を切断中に被切物中
の釘等のような硬いものがあって、これに鋸歯が引っ掛
ると耐久力のない鋸歯の先端部分は欠損することにな
り、その後通常の被切物を切断しても欠損した鋸歯の相
隣れる鋸歯に負担がかかり次々と鋸歯が欠損の連鎖反応
をなし鋸を駄目にする。この硬化をなす焼入機は高価な
ものであって加工費が高騰するとともに、操作をする者
も熟練者を必要としている。さらに、帯状の鋸身に帯状
の刃部を突合せてロー付けによって接合したあと、刃部
と刃部近辺の鋸身にダイヤモンドホイールカッターを用
いて鋸歯を形成する手段のものにあっては、刃部と鋸身
の接合において接合をする熱により刃部と鋸身とが過熱
し両者の材質が劣化する可能性の高いもので接合作業に
注意を要するものであり、また鋸歯形成においても硬度
の高い被切削物を切削する機能の大きいダイヤモンドホ
イールカッターで、軟らかい被切削物を切削するとダイ
ヤモンドの砥粒が欠落するものであるから硬軟合せて切
削する作業には適したものではない。
ては、硬化部分の材質がガラス状に近くなって欠損を容
易にし、しかも各鋸歯の先端部分の硬さが均等を欠き歯
こばれの連鎖反応を生ぜしめるものであり、この硬さに
ついても限度があり超硬質合金と比較すれば軟かく耐久
力は長いものとは言えず長切れは期待し得ない。今この
ような硬化のなされた鋸歯で被切物を切断中に被切物中
の釘等のような硬いものがあって、これに鋸歯が引っ掛
ると耐久力のない鋸歯の先端部分は欠損することにな
り、その後通常の被切物を切断しても欠損した鋸歯の相
隣れる鋸歯に負担がかかり次々と鋸歯が欠損の連鎖反応
をなし鋸を駄目にする。この硬化をなす焼入機は高価な
ものであって加工費が高騰するとともに、操作をする者
も熟練者を必要としている。さらに、帯状の鋸身に帯状
の刃部を突合せてロー付けによって接合したあと、刃部
と刃部近辺の鋸身にダイヤモンドホイールカッターを用
いて鋸歯を形成する手段のものにあっては、刃部と鋸身
の接合において接合をする熱により刃部と鋸身とが過熱
し両者の材質が劣化する可能性の高いもので接合作業に
注意を要するものであり、また鋸歯形成においても硬度
の高い被切削物を切削する機能の大きいダイヤモンドホ
イールカッターで、軟らかい被切削物を切削するとダイ
ヤモンドの砥粒が欠落するものであるから硬軟合せて切
削する作業には適したものではない。
この発明は上記の課題を解決するために、あらかじめ熱
処理がされている鋼板(11)で鋸身(1)と鋸身(1)
の刃先体支持部(21)の谷相当部分を切欠いて谷部
(41)を形成することで各谷部(41)と(41)の間に、
先端面と刃先体(3)の接合が充分に持続し得る接合面
を有する基体部(211)の先端面(212)に鋸身(1)の
刃渡り(X)に相当する長さを有した特別に硬くて丈夫
な細長い刃先体(3)の基部端面(31)を接合して刃体
部(2)を形成する工程と、刃体部(2)に於て、刃先
体(3)の谷部(41)に続く谷相当部分を除去して刃体
部(2)に谷形(42)を形成し、各谷形(42)の間に基
体部(21)の先端に硬くて丈夫な刃部(32)を有する鋸
歯(4)を形成する工程との製造方法によってあらかじ
め熱処理のなされた鋸身(1)に付された各鋸歯(4)
の基体部(21)の先端面(22)に特別に硬くて丈夫な刃
部(32)を有せしめた鋸を得ることができる。
処理がされている鋼板(11)で鋸身(1)と鋸身(1)
の刃先体支持部(21)の谷相当部分を切欠いて谷部
(41)を形成することで各谷部(41)と(41)の間に、
先端面と刃先体(3)の接合が充分に持続し得る接合面
を有する基体部(211)の先端面(212)に鋸身(1)の
刃渡り(X)に相当する長さを有した特別に硬くて丈夫
な細長い刃先体(3)の基部端面(31)を接合して刃体
部(2)を形成する工程と、刃体部(2)に於て、刃先
体(3)の谷部(41)に続く谷相当部分を除去して刃体
部(2)に谷形(42)を形成し、各谷形(42)の間に基
体部(21)の先端に硬くて丈夫な刃部(32)を有する鋸
歯(4)を形成する工程との製造方法によってあらかじ
め熱処理のなされた鋸身(1)に付された各鋸歯(4)
の基体部(21)の先端面(22)に特別に硬くて丈夫な刃
部(32)を有せしめた鋸を得ることができる。
上記のように構成された鋸は、鋸歯(4)において基体
部(211)の先端面(212)に設けた刃部(32)が特別に
硬くて丈夫なものであるから被切物へよく切入り、従来
の鋸が耐え得ないような硬い被切物に対してもよく切入
ることができ、しかも、摩耗に対する耐久力が抜群で、
良好な切味を長期間持続し得ることができる。また鋸身
(1)も熱処理のされた鋼板(11)より製しておくと強
度が大となり板厚を薄くすることができるとともに歪の
少ない寸法精度のよい鋸を提供し得る。なお、刃先体
(3)と刃先体支持部(21)との接合において、最も一
般的な手段としたロー付がなされるが、このような熱に
よって接合するものでは、加熱部分の近辺が熱の影響を
受け折角焼きの入ったものが元にもどり硬さと強度を失
し機能を低下させることになるから、可能な限り冷却等
の手段により冷却し温度上昇を最少限度少ないものとす
る。
部(211)の先端面(212)に設けた刃部(32)が特別に
硬くて丈夫なものであるから被切物へよく切入り、従来
の鋸が耐え得ないような硬い被切物に対してもよく切入
ることができ、しかも、摩耗に対する耐久力が抜群で、
良好な切味を長期間持続し得ることができる。また鋸身
(1)も熱処理のされた鋼板(11)より製しておくと強
度が大となり板厚を薄くすることができるとともに歪の
少ない寸法精度のよい鋸を提供し得る。なお、刃先体
(3)と刃先体支持部(21)との接合において、最も一
般的な手段としたロー付がなされるが、このような熱に
よって接合するものでは、加熱部分の近辺が熱の影響を
受け折角焼きの入ったものが元にもどり硬さと強度を失
し機能を低下させることになるから、可能な限り冷却等
の手段により冷却し温度上昇を最少限度少ないものとす
る。
また上記の温度上昇を阻止する別の手段として、刃先体
支持部(21)にあらかじめ谷部(31)を設けて谷部
(31)と(31)の間に基体部(211)をあらしめたこと
で、基体部(211)の先端面(212)に刃先体(3)の基
部端面(31)をロー付けなどにより接合した際、ロー付
の際に加えられた熱は基体部(211)の左右の側縁より
放熱され基体(2)が過熱することのないものとする。
従ってこの手段によると、さらに焼きがもどり難くなる
とともに熱による歪の発生を少なくすることのできるも
のである。
支持部(21)にあらかじめ谷部(31)を設けて谷部
(31)と(31)の間に基体部(211)をあらしめたこと
で、基体部(211)の先端面(212)に刃先体(3)の基
部端面(31)をロー付けなどにより接合した際、ロー付
の際に加えられた熱は基体部(211)の左右の側縁より
放熱され基体(2)が過熱することのないものとする。
従ってこの手段によると、さらに焼きがもどり難くなる
とともに熱による歪の発生を少なくすることのできるも
のである。
鋸歯形成においても刃先体(3)の刃先体支持部(21)
の谷部(41)との対向部分の除去については硬度の高い
刃先体(3)のみを削除するものであるから短時間で除
去ができ、また削除に用いるダイヤモンドホイールカッ
ターも硬度の低い鋸身(1)の刃先体支持部(21)を削
らないところから砥粒の欠落を下たさない。
の谷部(41)との対向部分の除去については硬度の高い
刃先体(3)のみを削除するものであるから短時間で除
去ができ、また削除に用いるダイヤモンドホイールカッ
ターも硬度の低い鋸身(1)の刃先体支持部(21)を削
らないところから砥粒の欠落を下たさない。
そして鋸歯(4)の先端の刃部(32)は、先の工程にお
いて刃先体(3)が刃先体支持部(21)に対し強固に接
合されている故鋸歯(4)の形成後においても鋸歯
(4)の先端で強固に定着し鋸歯(4)からの脱離を少
いものとする。
いて刃先体(3)が刃先体支持部(21)に対し強固に接
合されている故鋸歯(4)の形成後においても鋸歯
(4)の先端で強固に定着し鋸歯(4)からの脱離を少
いものとする。
この発明の実施例を添付の図面に基づいて説明をする
と、 図面中第1図は刃渡が300ミリメートルの片刃型の手挽
鋸で、ベニヤ板等の硬い木を切断するに用いる木工用鋸
の正面図で、鋸歯部分を拡大した正面と側面を第2図と
第3図で示している。また鋸の製造方法についての実施
例は第4図と第5図と第7図と第6図で示している。第
8図は従来のチップソーの鋸歯部分を例示したものであ
る。
と、 図面中第1図は刃渡が300ミリメートルの片刃型の手挽
鋸で、ベニヤ板等の硬い木を切断するに用いる木工用鋸
の正面図で、鋸歯部分を拡大した正面と側面を第2図と
第3図で示している。また鋸の製造方法についての実施
例は第4図と第5図と第7図と第6図で示している。第
8図は従来のチップソーの鋸歯部分を例示したものであ
る。
(1)はSK−4程度の材質で板厚が1ミリメートルのあ
らかじめ熱処理と表面の化粧処理がなされた鋼板(11)
からなる木工用の片刃型鋸の鋸身で基部に把柄を有せし
めたもの。この鋸身(1)の形状は、実施例では片刃型
の木工用鋸であるが、このほか、両刃型であってもよ
く、剪定用や山林用鋸、鋸盤等の機械鋸の刃板であって
もよく、要は切断に用いる鋸であれば実施例に限るもの
ではない。
らかじめ熱処理と表面の化粧処理がなされた鋼板(11)
からなる木工用の片刃型鋸の鋸身で基部に把柄を有せし
めたもの。この鋸身(1)の形状は、実施例では片刃型
の木工用鋸であるが、このほか、両刃型であってもよ
く、剪定用や山林用鋸、鋸盤等の機械鋸の刃板であって
もよく、要は切断に用いる鋸であれば実施例に限るもの
ではない。
(2)は鋸歯(4)を形成する刃体部で、鋸歯(4)は
厚さ1ミリメートルの基体部(211)の先端面(212)に
厚さ0.2ミリメートルの銀ローのロー層(5)を介して
厚さ1ミリメートルの超硬質合金の刃部(32)が設けら
れたものである。そして実施例は刃部(32)を超硬質合
金によって製されているが、このほかセラミックスや特
殊鋼であってもよく、要は硬くて耐久力のある刃物材で
あれば実施例に限定されるものではない。
厚さ1ミリメートルの基体部(211)の先端面(212)に
厚さ0.2ミリメートルの銀ローのロー層(5)を介して
厚さ1ミリメートルの超硬質合金の刃部(32)が設けら
れたものである。そして実施例は刃部(32)を超硬質合
金によって製されているが、このほかセラミックスや特
殊鋼であってもよく、要は硬くて耐久力のある刃物材で
あれば実施例に限定されるものではない。
そして上記の鋸は下記の要領で製造するものである。そ
れは、あらかじめ熱処理と表面研磨がなされた板厚が0.
5ミリメートルの材質がSK−4程度の鋼板(11)から刃
渡りが240ミリメートルの片刃型の鋸身を打抜くととも
に、この刃先体支持部(21)に鋸歯を列設するべく所定
の間隔をもって谷部(41)を打抜き手段等で刻設し、谷
部(41)と(41)の間に先端面と刃先体(3)の基部端
面(31)との接合が充分に持続し得る接合面を有する台
形の基体部(211)を列設しさらに上記の台形の基体部
(211)の先端面に、この鋸の刃に相当する長さが240ミ
リメートル、縦巾が1ミリメートル、横巾が0.5ミリメ
ートルの超硬質合金からなる刃先体(3)の基部端面
(31)を銀ローによって巾0.2ミリメートル程度のロー
層(5)を有するべくロー付けをして刃体部(2)を形
成し、さらに、上記基体部(211)の先端面に接合がさ
れた刃先体(3)において、谷部(41)との対向部分を
ダイヤモンドホイールカッターやレーザー光線等によっ
て切除し基体部(211)の先端部分に硬くて丈夫な刃部
(32)を有した鋸歯(4)を谷形(42)と(42)の間に
形成するものである。
れは、あらかじめ熱処理と表面研磨がなされた板厚が0.
5ミリメートルの材質がSK−4程度の鋼板(11)から刃
渡りが240ミリメートルの片刃型の鋸身を打抜くととも
に、この刃先体支持部(21)に鋸歯を列設するべく所定
の間隔をもって谷部(41)を打抜き手段等で刻設し、谷
部(41)と(41)の間に先端面と刃先体(3)の基部端
面(31)との接合が充分に持続し得る接合面を有する台
形の基体部(211)を列設しさらに上記の台形の基体部
(211)の先端面に、この鋸の刃に相当する長さが240ミ
リメートル、縦巾が1ミリメートル、横巾が0.5ミリメ
ートルの超硬質合金からなる刃先体(3)の基部端面
(31)を銀ローによって巾0.2ミリメートル程度のロー
層(5)を有するべくロー付けをして刃体部(2)を形
成し、さらに、上記基体部(211)の先端面に接合がさ
れた刃先体(3)において、谷部(41)との対向部分を
ダイヤモンドホイールカッターやレーザー光線等によっ
て切除し基体部(211)の先端部分に硬くて丈夫な刃部
(32)を有した鋸歯(4)を谷形(42)と(42)の間に
形成するものである。
なおこの谷形成について刃体部(2)を冷却しておくこ
と勿論であり、また鋸歯(4)の形状は、実施例ではネ
ズミ目と称される鋸歯を形成しているが、このほか、カ
ガリ目や江戸目、イバラ目等であってもよく、要は被切
物の切断ができる鋸歯であれば実施例に限定されるもの
ではない。さらにこれ等の鋸歯は、使用目的によって大
きさや形状、目数が変更できること勿論である。
と勿論であり、また鋸歯(4)の形状は、実施例ではネ
ズミ目と称される鋸歯を形成しているが、このほか、カ
ガリ目や江戸目、イバラ目等であってもよく、要は被切
物の切断ができる鋸歯であれば実施例に限定されるもの
ではない。さらにこれ等の鋸歯は、使用目的によって大
きさや形状、目数が変更できること勿論である。
請求項第1によると、この発明による鋸は、刃先体支持
部(21)が凹凸していることから、刃先体(3)は凸部
である基体部(211)にのみに接合し、凹部である谷部
(41)は空間として存在することになる。
部(21)が凹凸していることから、刃先体(3)は凸部
である基体部(211)にのみに接合し、凹部である谷部
(41)は空間として存在することになる。
従って基体部(211)に刃先体(3)がロー付けされる
場合に上記基体部(211)と刃先体(3)に加えられる
高熱(約600℃)が、基体部(211)では左右の両側面か
ら、刃先体(3)では谷部(41)側の基部端面から速や
かに放熱され、基体部(211)の焼きのもどり現象や歪
の発生を少くし良好な鋸歯(4)の形成がてきる。即ち
基体部(211)に刃先体(3)をロー付けするにおいて
基体部(211)に熱の悪影響をあたえ難いものである。
この結果鋸身(1)の板厚の薄くすることで切味をよく
することができるが刃先の耐久力が小となり切れ止みを
早くするものであったが、この発明では刃を薄くしても
耐久力の大きい良好な切味を長期間にわたり持続し得る
ものである。
場合に上記基体部(211)と刃先体(3)に加えられる
高熱(約600℃)が、基体部(211)では左右の両側面か
ら、刃先体(3)では谷部(41)側の基部端面から速や
かに放熱され、基体部(211)の焼きのもどり現象や歪
の発生を少くし良好な鋸歯(4)の形成がてきる。即ち
基体部(211)に刃先体(3)をロー付けするにおいて
基体部(211)に熱の悪影響をあたえ難いものである。
この結果鋸身(1)の板厚の薄くすることで切味をよく
することができるが刃先の耐久力が小となり切れ止みを
早くするものであったが、この発明では刃を薄くしても
耐久力の大きい良好な切味を長期間にわたり持続し得る
ものである。
図面は本発明の実施例を示す図で、 第1図は片刃型の手挽鋸を示す正面図、 第2図は鋸歯部分の拡大した正面図、 第3図は鋸歯部分の拡大した側面図、 第4図は第5図は刃先体を鋸身に接合する実施例で、 第4図は鋸身と刃先体の接合前の拡大正面図、 第5図は鋸身に刃先体を接合した後の拡大正面図、 第6図は刃先体の不要部分を除去した鋸歯部分の拡大斜
視図、 第7図はIII−III線の断面図、 第8図は、従来の鋸の鋸歯部の拡大縦断面図、 第9図従来のチップソーの鋸歯部の拡大正面図である。 1:鋸身、11:鋼板、2:刃体部、21:刃先支持部、211:
基体部 3:刃先体、31:基部端面、32:刃部、4:鋸歯、41:谷
部、42:谷形 5:ロー層、X:刃渡り、A:鋸歯、B:チップ
視図、 第7図はIII−III線の断面図、 第8図は、従来の鋸の鋸歯部の拡大縦断面図、 第9図従来のチップソーの鋸歯部の拡大正面図である。 1:鋸身、11:鋼板、2:刃体部、21:刃先支持部、211:
基体部 3:刃先体、31:基部端面、32:刃部、4:鋸歯、41:谷
部、42:谷形 5:ロー層、X:刃渡り、A:鋸歯、B:チップ
Claims (1)
- 【請求項1】あらかじめ熱処理のされた鋼板(11)で、
鋸身(1)と鋸身(1)の刃先体支持部(21)の谷相当
部分を切欠いて谷部(41)を形成することで各谷部
(41)と(41)の間に、先端面と刃先体(3)の接合が
充分に持続し得る接合面を有する基体部(211)の先端
面(212)に、鋸身(1)の刃渡り(X)に相当する長
さを有する特別に硬くて丈夫な細長い刃先体(3)の基
部端面(31)を接合して刃体部(2)を形成する工程
と、刃体部(2)に於いて刃先体(3)の上記谷部
(41)に続く谷相当部分を除去して刃体部(2)に谷形
(42)を形成し、各谷形(42)の間に基体部(211)の
先端に硬くて丈夫な刃部(32)を有する鋸歯(4)を形
成する工程とからなることを特徴とする鋸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1197434A JPH0763890B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 鋸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1197434A JPH0763890B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 鋸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0360916A JPH0360916A (ja) | 1991-03-15 |
JPH0763890B2 true JPH0763890B2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=16374449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1197434A Expired - Lifetime JPH0763890B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 鋸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0763890B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE29818217U1 (de) * | 1998-10-13 | 2000-02-24 | Scintilla Ag, Solothurn | Trennwerkzeug, insbesondere Sägeblatt |
TWI421106B (zh) * | 2010-01-25 | 2014-01-01 | Somnics Inc Taiwan | 口部裝置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62290501A (ja) * | 1986-06-10 | 1987-12-17 | 向山 寛 | 超硬チツプ付手挽鋸及び製造法 |
-
1989
- 1989-07-28 JP JP1197434A patent/JPH0763890B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0360916A (ja) | 1991-03-15 |
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