JPH061295Y2 - 鋸 刃 - Google Patents

鋸 刃

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JPH061295Y2
JPH061295Y2 JP10405488U JP10405488U JPH061295Y2 JP H061295 Y2 JPH061295 Y2 JP H061295Y2 JP 10405488 U JP10405488 U JP 10405488U JP 10405488 U JP10405488 U JP 10405488U JP H061295 Y2 JPH061295 Y2 JP H061295Y2
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JP
Japan
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single wire
cutting
saw blade
shaped body
band
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP10405488U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0227820U (ja
Inventor
栄司 西本
弘 高堂
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Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Publication date
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、硬質材料、例えばセラミック、ガラス、石
材、超硬合金などの切断に好適な鋸刃に関するものであ
る。
(従来の技術) 帯状胴部の刃先部にダイヤモンド砥粒などの硬質砥粒を
付着させたブレードソーやダイヤモンド鋸刃など各種鋸
刃には従来から種々のものが製造されている。例えば第
5図に示すように帯状胴部(1)の一側に硬質砥粒(3)層を
形成して、これを切刃としたブレードソー(実開昭62-1
44117号)がある。また歯切りされた切刃部に硬質砥粒
をメッキしたもの、あるいは第6図に示すように帯状胴
部(1)の一側に該胴部よりも硬度の高い材料の帯状材料
(4)を電子ビーム溶接で溶着し、これに歯切りして切刃
となし、該切刃に硬質砥粒層を形成したもの(実開昭58
-154018号)などがある。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記の従来品では例えば第5図に示すものでは
鋸刃により被切断材に形成された切削溝により鋸刃の帯
状胴部が挟み込まれ破損したり、歯切りされた切刃に硬
質砥粒をメッキしたものでは硬質砥粒が胴部に食い込み
胴部が破損することがある。第6図に示すものでは切刃
部の硬度が高いので硬質砥粒の食い込みが防止されるも
のの、刃先部が角形であり被切削材との接触部が大き
く、大きな切込力が必要となる、切粉の排除がむずか
しい、冷却水が有効に働らかない、などの問題があ
る。
(課題を解決するための手段) この考案は、鋸刃の胴部に刃先部となる捩り加工した多
角形断面の単線ワイヤを接合し、前記ワイヤに硬質砥粒
を付着させ、刃部の剛性を向上させると共に切屑の排出
を良好ならしめたものであって、単線ワイヤの厚さを胴
部の厚さより大にすることによって被切断材料の切削溝
による挟み込みなどを防止することもできるものであ
る。
(作用) 帯状胴部が単線ワイヤをバックアップして刃先部の剛性
を大とし、刃先部の鋭利な稜線に付着された硬質砥粒に
よって迅速な切断がなされる。また、ねじれ溝に沿って
切削液や研削液が万遍なく行きわたり、切粉が完全に排
除される。
(実施例) 次に本考案の実施例を図面について説明する。帯状胴部
(1)は工具鋼製であり長平方向の一側に断面三角形の単
線ワイヤ(2)が切刃として接合されている。単線ワイヤ
の帯状胴部への接合はロー付、電子ビーム、レーザ等の
接合手段があるが、胴部と切刃の材質に最も適した手段
を選択して実施する。
刃先部となる単線ワイヤ(2)は第3図に示すようにして
断面三角形であって材質はピアノ線の如く抗張力があ
り、帯状胴部の材料(例えば炭素鋼)よりも硬度の高い
材料が好適であり、これを捩ることにより形成される。
ワイヤの表面にはCBN、ダイヤモンドなどの硬質砥粒
をニッケル電着、クロム電着、胴電着などの手段により
付着する。さらに単線ワイヤには長平方向に刃先となる
鋭利な稜線(5)と捩れ溝(6)が形成される。
かかる構成の単線ワイヤ(2)は帯状胴部(1)にロー付け接
合される。(7)は帯状胴部(1)と単線ワイヤ(2)の接合部
であって、本実施例ではロー層を示す。なお、本実施例
では胴部は厚さ:1.25mm、長さ:420mm、材質:工具
鋼とし、所定の熱処理を行い、刃先部となる単線ワイヤ
(2)には、一辺:1.5mm、断面形状:三角形、材質:ピア
ノ線をピッチ4.0〜5.0mmを目標に、捩じり加工した刃材
をロー付け法で接合した後、この刃先部の表面に#10
0/120相当のダイヤモンド砥粒をニッケル電着し鋸
刃とした。また、本実施例では帯状胴部(1)の厚さ
(w)と単線ワイヤ(1)の厚さ(W)の関係はw<Wの
ようになっている。被切断材の材質によってはw=Wの
関係のものを用いることもできる。
25mm×13mmの矩形断面のミカゲ石を用いて本考案品
と従来品の切断比較試験を行ったところ、第7図に示す
ような結果を得た。
(効果) この考案は上述のように捩り加工した多角形断面形状の
単線ワイヤ(2)を帯状胴部(1)に接合し、硬質砥粒(3)を
付着したものであるから捩れ溝(6)に切削液や研削液が
万遍なく行きわたり切削研削冷却効果が顕著になる。し
かも捩れ溝(6)からは切粉が完全に排除されるから切断
面精度が高くなる。また目詰まりによる鋸刃の高価化が
防止され鋸刃の長寿命化が実現した。
さらに切刃となる鋭利な稜線が被加工物に食いつき易
く、また刃先が半円形であるため、被加工物の接触面積
が小さくなることから切込圧力も小さくできるため、刃
先が多角の従来品に比べて切断効率が格段に良い。
さらに鋭利な稜線は切刃となって切断に寄与するので食
い付きが良く切断深さが浅い場合は、切削液を供給しな
いでも切断が可能となる。
加えて実施例のように帯状胴部(1)の厚さ(w)を、単
線ワイヤの厚さ(W)より小さく(w<W)すると、被
切削材の切削溝の挟み込みによる帯状胴部の切損事故の
発生が防止される。また、単線ワイヤの材料を帯状胴部
の材料より硬度の高いものとすることにより砥粒による
帯状胴部の破断が防止されるなどきわめて顕著な効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の部分正面図、第2図は第1図
II-II線による断面図、第3図(イ)は本考案に用いられる
単線ワイヤの部分正面図、同(ロ)は同図(イ)のA−
A線による断面図、第4図(イ)は本考案に用いられる
単線ワイヤの他の例の部分正面図、同図(ロ)は同側面
図、第5図(イ)は従来品の正面図、同図(ロ)は同図
(イ)のB−B線による断面図、第6図(イ)は別の従来
品の部分正面図、同図(ロ)は同図(イ)のC−C線に
よる断面図、第7図は本考案品と従来品の切断試験結果
の比較図である。 1…帯状胴部、2…単線ワイヤ(刃先部)、3…硬質砥
粒、5…稜線(切刃)、6…捩れ溝、7…接合部。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状胴部の長手方向の一側に切刃となる鋭
    角の稜線とねじれ溝を有する多角形断面の単線ワイヤを
    接合し、かつ該単線ワイヤに硬質砥粒を付着させて刃先
    部を形成したことを特徴とする鋸刃。
  2. 【請求項2】前記単線ワイヤの断面は三角形又は四角形
    である請求項1記載の鋸刃。
  3. 【請求項3】前記単線ワイヤの厚さ(W)は帯状胴部の
    厚さ(w)より大である請求項1記載の鋸刃。
  4. 【請求項4】単線ワイヤの材料は帯状胴部の材料より硬
    度が高い請求項1又は2又は3記載の鋸刃。
JP10405488U 1988-08-08 1988-08-08 鋸 刃 Expired - Lifetime JPH061295Y2 (ja)

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JP10405488U JPH061295Y2 (ja) 1988-08-08 1988-08-08 鋸 刃

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JPH0227820U JPH0227820U (ja) 1990-02-22
JPH061295Y2 true JPH061295Y2 (ja) 1994-01-12

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JP4397193B2 (ja) * 2003-08-18 2010-01-13 旭ダイヤモンド工業株式会社 電着バンドソー

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JPH0227820U (ja) 1990-02-22

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