JP2020146319A - 刃及び刃を備えた切断具 - Google Patents

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榮美 足立
Eimi Adachi
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Abstract

【課題】長期わたって切れ味を維持できる刃及び当該刃を備えた切断具を提供する。【解決手段】本発明の刃は、硬度の異なる複数の材料が刃先端から刃元にかけて交互に積層されて成る。【選択図】図2

Description

本発明は、刃及び当該刃を備えた切断具に関する。
理美容鋏などの切断具の刃先は、図8(a)及び(b)に示すように刃先端から刃元にかけて複数の凹凸(ノコ刃)を備えている。この凹凸により、切断対象物が刃先に引っ掛かり、刃先上を滑りにくくなることにより、切断対象物を切断することができる。このような切断具を長期にわたり使用し続けると、刃の凹凸が摩耗などによって無くなり、切断具の切れ味が悪くなる。切断具の切れ味を復活させるためには、刃を研ぎ、凹凸を再度形成する必要がある。
しかし、切断具の刃を研ぐ作業は手間が掛かる。また、理美容鋏のように使用者自身が刃を研ぐことが技術的に困難な切断具も存在する。
(特になし)
本発明は、長期わたって切れ味を維持できる刃及び当該刃を備えた切断具を提供することを目的とする。
本発明は、
硬度の異なる複数の材料が刃先端から刃元にかけて交互に積層されて成る、
ことを特徴とする。
本発明の刃において、前記材料の積層面の面方向は刃線方向と略直交するか、又は、前記材料の積層面はその刃先側が前記刃元に向かうように傾斜していることが好ましい。
本発明の刃において、前記材料はいずれも金属から成ることが好ましい。
本発明の刃において、前記材料の層厚は、0.00001mmから2mmであることが好ましい。
本発明の切断具は、上記いずれかに記載の刃を備えることを特徴とする。
本発明の刃では、相対的に硬度が低い材料から構成された低硬度部位と、相対的に硬度が高い材料から構成された高硬度部位とが、刃線方向に交互に形成される。低硬度部位は、高硬度部位に比べて早く摩耗する。そのため、本発明の刃を使用し続けると、低硬度部位が摩耗により高硬度部位よりも凹み、低硬度部位が凹部、高硬度部位が凸部となる。これにより、刃先の凹凸が維持される。その結果、切れ味が長期にわたって持続し、刃を研ぐ回数を減らすことができる。
切断具の一例である理美容鋏の概略図である。 (a)〜(d)は、複数の材料の様々な積層パターンを表す、図1のII部分拡大図である。 刃を作製するための材料を示す概略図である。 刃の別の製造方法の手順を表す概略図である。 (a)及び(b)は刃の別の実施形態を表す概略図である。 (a)及び(b)は刃を作製するための材料の変形例を示す概略図である。 理美容鋏の変形例を表す概略図である。 (a)は一般的な理美容鋏の概略図であり、(b)は(a)のVIb部分拡大図である。
本発明の刃及び切断具について図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。本発明は、以下の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
<1 刃及び切断具の構造>
図1は切断具の一例である理美容鋏10の概略図である。理美容鋏10は、刃11と、柄部12とを備える。刃11は、刃先端111と、刃元112と、刃先113と、刃峰114とを有し、刃先端111から刃元112にかけて延びている。以下では、刃先113に沿った方向を「刃線方向」と表記する。
図2(a)から(d)は、図1のII部分拡大図である。なお、図2(a)から(d)では、刃先113に存在する凹凸(ノコ刃)は省略している。
刃11は、硬度の異なる複数の材料が、刃先端111から刃元112にかけて交互に積層されることによって構成されている。このような構成により、刃先113には、相対的に硬度が低い材料から成る低硬度部位と、相対的に硬度が高い材料から成る高硬度部位とが刃線方向に交互に形成される。図2(a)から(d)に示す実施形態では、複数の材料の積層方向は刃線方向と略平行である。言い換えると、各材料の積層面の面方向は、刃線方向と略直交している。
図2(a)に示すように、刃11が、材料aと、材料aとは硬度が異なる材料bとの二種類の材料から成る場合、材料aと材料bとの刃線方向における配列は、材料aと材料bとの繰り返し(ababab・・・)である。
図2(b)及び(c)に示すように、刃11は互いに硬度が異なる三種類以上の材料から構成されていてもよい。例えば、刃11が、材料aと、材料bと、材料cとの三種類の材料(ただし、材料a、材料b及び材料cは互いに硬度が異なる)から成る場合、材料a、材料b及び材料cの刃線方向における配列の一例は、図2(b)に示すように、材料a、材料b及び材料cがこの順で繰り返される規則的な配列(abcabc・・・)である。しかしながら、材料a、材料b及び材料cの刃線方向における配列はこれに限定されず、例えば、図2(c)に示すようなランダムな配列(abacbc・・・)であってもよい。
なお、硬度が同一の材料が連続して複数積層された連続層は互いに硬度が等しいため、当該連続層は一つの層と見なすことができる。例えば図2(d)に示すように、刃11における複数の材料の配列が、連続した二層の材料aと、一層の材料bとが交互に繰り返される配列(aabaab・・・)である場合、材料aから成る二層は互いに硬度が等しいため、この二層は材料aから成る一つの層と見なすことができる。したがって、この場合も、刃11における材料aと材料bとの配列は、材料aと材料bとが刃線方向に交互に繰り返す配列(abab・・・)と見なすことができる。このような実施形態は、材料aと材料bとが積層された積層材料(aba)を例えば圧延接合などの圧接によって複数積層させた積層材料(abaabaaba・・・)から刃11を作製する場合に見受けられる。
各材料の刃線方向における幅(層厚)L(図2(a)参照)は、例えば0.00001mmから2mmとすることができる。各材料の幅の下限は、0.001mmであることが好ましく、0.01mmであることがより好ましく、0.03mmであることがさらに好ましい。各材料の幅の上限は、0.5mmであることが好ましく、0.1mmであることがより好ましい。なお、各材料の幅は、互いに同一であっても、異なっていてもよい。
各材料は特に限定されないが、例えば、金属材料、セラミックス材料、樹脂材料又はこれらを組み合わせた複合材料を使用することができる。刃11は、例えば、硬度の異なる二種以上の金属材料から成る積層材料、硬度の異なる二種以上のセラミックス材料から成る積層材料、金属材料とセラミックス材料若しくは樹脂とを交互に積層させた積層材料、又は、セラミックス材料と樹脂とを交互に積層させた積層材料から作製される。この中でも、製造容易性の観点から、刃11は金属材料のみで作製されることが好ましい。金属材料としては、例えば、炭素鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、オーステナイト系ステンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、チタン、超硬合金などが挙げられる。セラミックス材料としては、例えば、ジルコニア、アルミナなどが挙げられる。
<2 刃の製造方法>
図3に示すように、刃11は、あらかじめ作製された板状又はブロック状の積層材料20を刃11の形状に機械加工(切断、研削、研磨など)することにより製造することができる。積層材料20は、例えば、圧接、拡散接合、金属粉末射出成形、溶射、スパッタ、電着などにより製造することができる。あるいは、3Dプリンタによって各材料の粉末をレーザで溶融凝固させて積層させることにより積層材料20を製造してもよい。拡散接合以外の方法によって製造された積層材料20は、拡散接合などの熱処理によって各層を接合してもよい。
積層材料20が焼入硬化材料又は時効硬化材料を含む場合、積層材料20を焼入れ又は時効処理して硬度を調整し、その硬度が調整された積層材料20から刃11を作製するようにしてもよい。あるいは、焼入れ又は時効処理されていない積層材料20を刃11の形状に機械加工した後、その刃11を焼入れ又は時効処理することにより、硬度を調整するようにしてもよい。
作製された刃11を使用前に研磨することによって、刃先113に凹凸(ノコ刃)が形成される。
<3 特徴>
本発明の刃11は、硬度の異なる複数の材料が刃線方向に交互に積層されて成る。これにより、刃11の刃先113には、低硬度部位と高硬度部位とが刃線方向に交互に形成される。したがって、刃11を備えた理美容鋏10を使用するにつれて、刃先113の低硬度部位は高硬度部位に比べて早く摩耗し、低硬度部位は高硬度部位よりも凹む。これにより、低硬度部位は凹部となり、高硬度部位は凸部となる。その結果、刃線方向にかけて刃先113に凹凸が形成された状態が維持され、理美容鋏10の切れ味が維持される。したがって、理美容鋏10の刃11を研ぐ回数を減らすことができる。
<4 変形例>
以下では、本発明の変形例について説明する。
(1)切断具は理美容鋏に限定されず、例えば、包丁を含むキッチンナイフや登山ナイフなどのナイフ、文房具鋏などの鋏、ステーキナイフなどのテーブルナイフであってもよい。
(2)刃11の別の製造方法として、3Dプリンタなどによって、図4に示すように、硬度の異なる二種以上の材料を刃11の形状に合わせて順次積層させることによって製造することもできる。この方法は、板状又はブロック状の積層材料20から機械加工により刃11を製造する場合と比較して、材料の無駄を少なくすることができる。
(3)図5に示すように、各材料の積層面の面方向は、刃線方向に対して所定角度α(α=90°を除く)傾斜していてもよい。図5(a)に示す実施形態では、各材料の積層面は、その刃先113側が刃元112に向かうように傾斜(すなわち、積層面の刃先113側が刃峰114側よりも刃元112に近接するように傾斜)している。図5(b)に示す実施形態では、図5(a)に示す実施形態とは逆であり、各材料の積層面は、その刃先113側が刃先端111に向かうように傾斜(すなわち、積層面の刃先113側が刃峰114側よりも刃先端111に近接するように傾斜)している。
(4)刃11は、図6(a)及び(b)に示す、板状又はブロック状の材料30を機械加工することにより作製されてもよい。材料30は、第一材料31と第二材料32とから成る。第二材料32は第一材料31上に配置されており、第一材料31と接合されている。第一材料31は、ステンレス鋼など、通常理美容鋏に使用される材料から成る。第二材料32は積層材料20と同一の材料から成る。第二材料32の厚みは、例えば1〜2mmである。
図7に示すように、材料30を使用して刃11を作製する場合には、刃11の刃先113及び刃裏が第二材料32(積層材料20)で形成されるよう、材料30は機械加工される。図7に示す理美容鋏1では、刃11の切れ味に関係する刃先113及び刃裏が第二材料32で作製されるため長期にわたって切れ味を維持でき、一方、切れ味に関係しない刃表は通常使用される安価な材料で作製することができるため、製造コストを抑えることができる。
10 理美容鋏(切断具)
11 刃
111 刃先端
112 刃元
113 刃先
114 刃峰
12 柄部

Claims (5)

  1. 硬度の異なる複数の材料が刃先端から刃元にかけて交互に積層されて成る、
    ことを特徴とする刃。
  2. 前記材料の積層面の面方向は刃線方向と略直交するか、又は、前記材料の積層面はその刃先側が前記刃元に向かうように傾斜している、
    請求項1に記載の刃。
  3. 前記材料はいずれも金属から成る、
    請求項1又は2に記載の刃。
  4. 前記材料の層厚は、0.00001mmから2mmである、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の刃。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の刃を備えた切断具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024069383A1 (zh) * 2022-09-28 2024-04-04 武汉苏泊尔炊具有限公司 刀具和制造刀具的方法

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